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2018-11-26 10:00 | カテゴリ:OP
ジュニアセイラーの登竜門かつ国内最高峰の大会である全日本オプティミスト級セーリング選手権は50回を数え、わが国におけるOP発祥とされる江の島ヨットハーバーにおいて盛大に開催。やや風速は弱かったものの、全⑧レースを消化しての決着となった。

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【富士山が見えるくらい天候には恵まれたが・・・?】

出場143名の頂点に立ったのは、2日目以降素晴らしい走りを見せた鷲尾 青(江の島ヨットクラブジュニア)が、女子としては7人目の総合優勝となる快挙ならびに女子優勝の二冠を達成。

小学生優勝はトップフィニッシュもあったなど中学生に引けをとらない走りをみせた菅澤虎士朗(江の島ヨットクラブジュニア)がそれぞれ輝いた。


※上位入賞者は以下の通りである。




※【総合上位成績】 (143艇)
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【有終の美を飾る優勝!快挙達成の鷲尾 青(江の島)】

①鷲尾 青    (江の島・中3) 25点(15-1-(19)-2-1-1-4-1)
※江の島ヨットクラブジュニアは5年ぶり22度目の総合制覇

②前田 月里   (広島・中2)  32点(3-4-1-5-11-3-(46)-5)
③幸野 翔太   (別府・中2)  38点((34)-16-9-1-2-1-5-4)
④池田 海人   (江の島・中3) 46点(4-1-3-2-4-22-10-(35))
⑤北原 頌子   (江の島・中2) 47点((13)-12-6-10-1-4-12-2)
⑥黒田 研一郎  (江の島・中3) 49点(1-2-2-1-22-14-7-(42))
⑦重松 駿    (夢の島・中2) 49点(1-3-2-9-12-16-(18)-6) 
⑧宇田川 涼太郎 (横浜・中3)  50点(6-6-14-3-10-8-(16)-3)

※尚、上位40名は来年3月に福岡で開催されるナショナルチーム最終選考会へ進出(中学2年生以下が対象・最後に掲載)




※【女子上位成績】 (39艇)

①鷲尾 青    (江の島・中3) 25点(15-1-(19)-2-1-1-4-1)
②前田 月里   (広島・中2)  32点(3-4-1-5-11-3-(46)-5)
③北原 頌子   (江の島・中2) 47点((13)-12-6-10-1-4-12-2)




※【小学生上位成績】 (50艇)
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【10位と健闘!小学生優勝の菅澤虎士朗(3288)、右は総合3位の幸野翔太(別府)】

①菅澤 虎士朗  (江の島・小6)   総合10位
②東道 すず   (江の島・小6)   総合16位 ※女子
③堤 悠人    (江の島・小5)   総合24位


※入賞された選手及び関係者の皆さんおめでとうございます!続いて簡単に総括。




※【レース推移】

11/23(金) 天気・晴れ 最高気温15℃ 風向風速25~110° 7~5m/sec
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【初日首位!ワールド代表の黒田研一郎(江の島)】

現在全日本大会は11月に開催されている為、中学3年生は出場しない傾向となっていたが、今年は50周年記念大会ということもあってか世界を経験した3年生も多く、ハイレベルな争いが期待された。

初日は北風のまずまずの風速で両フリート共に③レース実施。振れる風向、断続的に入る細かいブローに乗り続けていられるのか?がポイントだった。そうなれば経験豊富なナショナルチームが台頭。黄色グループでは重松 駿(夢の島)・前田月里(広島)の中学2年生に加え、江の島のエース池田海人が上位へ。赤色グループでは黒田研一郎(江の島)が1-2-2と完璧なレースを見せ暫定首位に立つ。

ところが全日本連覇を狙う嶋倉照晃(真野浜)はリコール、また2年連続ワールド代表であり、昨年女子優勝の北原頌子(江の島)は調子が上がらず、苦しいスタートとなる。




11/24(土) 天気・くもり 最高気温12℃ 風向風速10~70° 4~5m/sec
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【2日目首位の池田海人(江の島)彼もワールド代表】

昨日より風速は落ち、振れ幅も激しく難しいコンディションで③レース実施。初日首位の黒田研一郎(江の島)は第④レースでトップフィニッシュと引き続き好調と思われたが、第⑤・⑥レースで2度の二桁順位となってしまい、4位へと後退となってしまう。代わって首位に立ったのは初日4位スタートの池田海人(江の島)だった。そして2点差の2位には堅くまとめた前田月里(広島)。そしてこの日爆発したのは初日17位スタートだった鷲尾 青(江の島)であった。2-1-1と完璧なレースで首位と6点差の3位へジャンプアップ。

※上位はナショナルチームと実力もあることから、事実上優勝争いはこの4名に絞られたと言っても良い2日目であった。




11/25(日) 天気・晴れ 最高気温14℃ 風向風速20~190° 2~3m/sec
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【敗れはしたが、この優勝争いは今後に生かされるだろう!準優勝の前田月里(広島)】

いよいよ最終日は決勝シリーズ、しかし風速はレース実施ギリギリのコンディション。優勝争いは第⑦レースで鷲尾が5位、池田が10位、黒田が12位となるも、一番安定していた前田が大苦戦、このレースカットが確実な情勢となる。トータルでは鷲尾が池田に追いつき同点首位。3点差で前田と黒田がこちらも同点と激熱な展開となるのであった。

最終となった第⑧レースでは、1マークは鷲尾がトップで回航、前田は4番手回航だったのに対し、池田、黒田は10番手以降と男子2人はこの時点で脱落、女子による総合優勝が濃厚となる。

その後も鷲尾はフリーでもグングン後続を突き放し、レースを優位に進め見事優勝のトップホーン。7人目の女子による制覇が決まった瞬間であった。前田は惜しくも準優勝となったが女子ワンツー、そして3位には後半戦で追い上げた幸野翔太(別府)が入り決着した。


※簡単に振り返ってみたが総括を少々してみよう。




※江の島勢大活躍!
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【着艇後インタビューを受ける鷲尾】

前述の通り、優勝したのは鷲尾 青であった。初日は出遅れたものの、2日目以降のレースは圧巻、特に最終決戦であった第⑧レースでもトップフィニッシュを飾るなど、勝負強さをみせての制覇であった。

今まで優勝したことがなかったという彼女であったが、今年のヨーロッパ選手権で女子6位入賞と健闘し、自信となったに違いない。引き続き好調を維持し、前評判も高かったとはいえ、男子を破っての優勝は本当に素晴らしい。

女子による総合優勝は山下 麗・三部ゆうき・平井惠子・小宮 悠(2連覇)・若林友世・抜井理紗に続く7人目8度目である。OP卒業後はクラブに残り、420で活動するという彼女、今後も注目される存在になったのは間違いないだろう。

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【最終選考会に期待!総合5位の北原頌子(江の島)】

そして惜しくも準優勝となった前田月里や調子は今一つだったがそれでも5位入賞の北原頌子も立派な成績であり、最終選考会でもこの二人が暴れてくれることであろう。前田は悲願のワールド出場、北原は3年連続のワールド出場を狙う。

また今回目立ったのはやはりホストクラブであった江の島勢だったのではないだろうか?鷲尾の優勝をはじめ4艇が入賞、そして全てのタイトル総なめと強さが際立っていたのではないだろうか?もちろん保護者の皆さんの手厚いバックアップはこの大会を見てればわかったが、組織力が違う印象を受けた。

※50回記念大会は女子の優勝で幕を閉じた所も忘れられない大会となったことだろう。またOPを卒業する選手は是非とも高校でも続けて頂き、活躍するよう切に願っている。インターハイもシングルハンドが導入され、ヨット部に所属していなくとも出場しやすくなったことから、是非とも頑張って欲しいと思うのである。

来年の大会は鹿児島で開催される。


以上

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2017-11-28 11:00 | カテゴリ:OP
今後のセーリング界を担うジュニアセイラーの祭典第49回全日本OP級セーリング選手権大会は、東京都江東区にある若洲海浜公園ヨット訓練所で開催された。
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【富士山も東京タワーもスカイツリーもくっきり!】 ※この記事の写真は全て青野氏より

※今回、別の個人的な目的でハーバーを訪れたのであったが、レースを観戦する機会に恵まれましたので、結果を記しておくことに致しましょう。



※【総合成績】 (140艇)
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【真野浜SCから初の全日本タイトル獲得!優勝した嶋倉照晃君、今年のワールド代表】

①嶋倉 照晃  (真野浜・中2)  12点((25)-8-2-1-1)
②和知 健太郎 (江の島・中1)  19点(4-(17)-1-6-8)
③安永 昂生  (福岡・中2)   19点(9-2-6-2-(DNF))
④重松 駿   (夢の島・中1)  22点(11-(33)-3-5-3)
⑤岩永 燎汰  (海陽・小6)   23点((31)-9-4-2-8)※小学生優勝
⑥幸野 翔太  (別府・中1)   24点(12-7-3-2-(DNF))
⑦北原 頌子  (江の島・中1)  26点(13-(18)-7-4-2)※女子優勝
⑧内田 愛理  (清水・中2)   27点(5-2-7-13-(DNS)) 

※上位40名は3月に別府で開催される最終選考会へ進出!


 
※【女子TOP3】(51艇)
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【強風域を見事乗りこなした女子優勝の北原頌子さん。彼女も今年のワールド代表】

①北原 頌子  (江の島・中1)  26点(13-(18)-7-4-2)※総合7位
②内田 愛理  (清水・中2)   27点(5-2-7-13-(DNS))※総合8位
③前田 月里  (広島・中1)   39点(14-4-4-17-(DNF))※総合11位



※【小学生TOP3】(58艇)
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【最終日は小学生には少々きつかったか?見事8位フィニッシュは立派!小学生優勝の岩永燎汰君】

①岩永 燎汰  (海陽・小6)  23点((31)-9-4-2-8)※総合5位
②苗床 隆之介 (北九州・小6) 56点(22-15-9-10-(DNF))※総合19位
③菅澤 虎士朗 (江の島・小5) 59点(18-6-3-32-(DNF))※総合20位


※勝手に敢闘賞
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【最終日②レースを1-1は圧巻であった森 皇翔君(兵庫) 吹いたら№1?】


※入賞されたみなさんおめでとうございます。感想を一言だけ。

今大会初日・2日目と風に恵まれずどうなるかと思われたが、3日目の10mオーバーでそれまでの不公平感を一蹴させるレースを観れたことは(私にとっては)大きな収穫があった。こんな小さな船なのにあれだけ吹けば躍動感あふれ、決して470やスナイプと遜色ない走りには感動させられた。

但し、フィニッシュ艇数が少なかった所を見れば、強風域での練習が不足しているのでは?とも感じてしまったのも事実である。それが世界でなかなか通用しない原因であることもよくわかった。しかし全国どこでもそうだろうが、安全優先でなかなか10mオーバーで出艇させてくれる所は少ないだろう。しかし逆の視点からみるとそこをクリアできれば、ワールドで活躍できる選手を育成できる可能性があることも示してくれているのではないだろうか?

今回優勝した嶋倉君は真野浜ジュニアであるが、琵琶湖だったらあの風域でも(おそらく)乗っているだろうし、私が高校時代に乗ってた霞ヶ浦でも余裕である。(安全面からいっても)そのような所で練習するのも一つの方策ではないだろうか?

サポートされるみなさんははっきりいって大変だが、是非とも選手同様に今後も頑張って頂きたいと思う。


※来年の50回記念大会は日本OP発祥とされる江の島ヨットハーバーで開催される。練習して是非とも参加できることを祈っている。またこれは余談であるが、今回私に対し多数の関係者の皆様から声をかけて頂いたことは大変うれしく思っており、できればOPの記事も(時間と暇があれば)取り上げていこうと考えております。その際は是非ともご協力の程よろしくお願い申し上げます。


以上

2013-07-14 18:30 | カテゴリ:OP
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【イタリア北部に位置するガルダ湖、素晴らしい景色に感動!】

ジュニアセーラーにとっての最高峰の大会の一つといえばやはり『OPワールド』だろう。今年の舞台はイタリア北部にある「ガルダ湖」で開催される(レースは7/17~25に実施)。熾烈な選考を勝ち抜き、日本代表に選ばれた5人の精鋭を紹介することに致しましょう。

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【レーザー五輪代表「鈴木 國央」コーチと、5名の日本代表勢ぞろい】

・高山 颯太  (中3・KMC横浜ジュニア)
・宇田川 真乃 (中3・横浜ジュニア)
・西村 宗至朗 (中2・B&G兵庫ジュニア)
・蜂須賀 晋之介(中2・なごやジュニア)
・花田 義弘  (中1・光セーリング)

まずはワールド出場おめでとうございます!全力を尽くすのはもちろんだが、楽しいセーリングと良い経験をして頂きたいと私は願っている。
私は高校生のレースの記事を掲載していくにつれ、ジュニアの大会を無視できなくなっている背景がある。それはインターハイなどでもジュニア出身のセーラーが活躍しているのが顕著に現れているからだ。
当たり前の話なのかも知れないが、例を挙げてみると、2008年トルコ大会で総合5位(女子優勝)と快挙を成し遂げた「若林 友世」さん(現・日本大学)や2010年マレーシア大会では過去最高位の銅メダルを獲得した「岡田 奎樹」君(現・唐津西高)などが、国体少年部門で優勝しているなど、各種大会で活躍しているのだ。

少子化となった現在では、この選手達は非常に貴重な逸材であろう。是非頑張って頂きたいものである。この記事はあくまでも応援メッセージなのである。


以上

OPワールド日本チーム特設サイト
https://sites.google.com/site/opworld2013teamjapan/home

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2012-08-26 16:55 | カテゴリ:OP
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小・中学生のヨットの祭典、「全日本OP」が今年は葉山ヨットハーバーで開催されていましたので、見学してまいりました。
実は、OPのレースを見学するのはこれが初めてである。私自身、高校からヨットを始めていますので、あまり関わることがなかったのもあるでしょう。

全140艇、上位40艇はナショナルチーム入りのチャンスを与えられることから、毎年白熱した戦いであることは間違いない。上位は僅差であり、記憶に残る名勝負だったようである。

成績はこちら(サイトから)
https://sites.google.com/site/2012jonc/

※ところで、ジュニアセーラーは中学3年生で卒業だが、今後の進路はどうするのか?驚くことにやめてしまう子が多いそうだ。これにはいくつかの理由があるようですが、その最大の理由とは?

『住まいの近くに条件のあった高校ヨット部がある学校がない』とのことである。

※今回、神奈川県内にあるジュニアクラブの参加が多かったのでそれを例に取ると?

・逗子開成・関東学院は中・高一貫教育なのでその時点でNG。
・慶応義塾は可能だが、超難関校であり、学力が相当ないとNG(しかも男子校なので女子はNG)
・他県に目を移してみると、東京はあるにはあるが、積極的な活動とはいえないので×
・千葉県にヨット部がある高校は全部県立なので×
・となると、茨城しかなくなる。しかし通えなくなるので、親元から離れることになる(実際、現在では強豪九州勢の門を叩いている子が多い)

という状況なのだ。特に女子に関しては我々の時代から、高校でヨットを続けたくても続けられないのが実情なのです。
(※注 各Jrにユースクラブのシステムがあるのなら別だが、だとしてもインターハイなどの高体連の大会には出場することはできない。)

私の友人でもあり、Jr時代も活躍した「鈴木 あづさ(旧姓山田)」さんは、好成績だったのでユースクラブから誘いがあったので続けられたが、本音は「インターハイに出場したかった」と言っている。それだけ深刻なのだ。

※「インターハイ」に出場したければ現在神奈川県内の子供たちは2通りしかない。

・越境入学させる

・入学した高校にヨット部を作るか、名前だけお借りして出場させるとか。(しかし顧問の先生を探す作業や、自分自身ですべて活動費を出さなくてはならないので大変である)

・実際過去にそういう方もいらっしゃった。

※ヨット界を盛り上げるためには、まずここからの問題を解決することが重要だということがわかりました。

しかし、やめてしまうのは・・・・本当にもったいない。

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【樋口 舵君(左)横浜市民Jr出身、慶應高校でヨットを続け、2012年全日本FJ優勝・インターハイでも同校初の入賞に導く。子供たちの応援に駆けつけていた】


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