2016-11-07 00:30 | カテゴリ:インカレ
※史上初!2度目の総合三連覇達成!
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【今年はスナイプ級も制覇し、総合三連覇を果たした早稲田大チーム】

学生ヨット頂上決戦である第81回全日本学生ヨット選手権大会は、蒲郡ならではのハードコンディションとなり、予定の11レースを全て消化しての決着となった。

注目の総合は、2度目の三連覇を狙う早稲田大が、470級2位・スナイプ級優勝となり、史上初となる2度目の総合三連覇の大記録を達成した。

470級クラス優勝は、日本大が、早稲田とのハイレベルな競り合いを制し、11年ぶりの栄冠に輝いた。

※入賞校は以下の通りである。



※【470級最終結果】

①日本大     349点(45-24-33-21-43-35-29-58-13-18-30)
(玉山千登/服部勇輝・今井拓也/市川一帆・高山大智/木村直矢)
※日本大470級は11年ぶり8度目の制覇
②早稲田大    380点(21-14-15-32-54-53-37-57-28-21-48)
③慶應義塾大   510点(25-39-35-36-55-49-53-70-98-20-30)
④日本経済大   614点(53-30-78-65-55-65-26-38-101-47-56)
⑤同志社大    676点(124-93-68-25-13-21-50-23-150-53-56)
⑥明海大     780点(54-52-58-31-103-78-117-105-76-60-46)

※水域別入賞数・・・関東4・近北1・九州1(関東が4校入賞した為、7位鹿屋体育・8位関西学院まで対象)

※来年の470級入賞枠水域・・関東2・近北1・関西1・九州2

※【470級個人成績トップ6】

①高山 大智/木村 直矢   (日本大)    39点
②岡田 奎樹/岩井 俊樹   (早稲田大)   51点
③矢野 航志/寺内 孝明   (同志社大)   85点
④山本 佑莉/高柳  彬   (日本経済大) 104点
       佐々木 彩人
⑤多々羅 友貴/ 江頭 英翔 (慶應義塾大) 122点
⑥玉山 千登/服部 勇輝   (日本大)   135点



※【スナイプ級最終結果】

①早稲田大    486点(14-141-21-21-31-53-44-61-48-44-8)
(永松 礼/川上健太・平川竜也/三宅功輔・岩月大空/服部勇大・堀田芽ノ世)
※早稲田大スナイプ級は2年ぶり4度目の制覇
②慶應義塾大   501点(17-145-27-13-26-12-78-101-43-15-24)
③同志社大    589点(34-210-43-51-48-42-13-55-47-18-28)
④九州大     698点(45-147-55-38-21-75-35-91-81-70-40)
⑤関西学院大   744点(55-142-54-59-84-73-71.34-64-22-86)
⑥日本大     754点(30-77-61-38-78-92-71-95-72-72-68)

※水域別入賞数・・・関東3・近北1・関西1・九州1(関東が3校となった為、9位の甲南大まで対象となる)

※来年のスナイプ級入賞枠・・・関東2・近北1・関西2・九州1

※【スナイプ級級個人成績トップ6】

①平川 竜也/三宅 功輔   (早稲田大)   80点   
②増田 健吾/片山 拓哉   (慶應義塾大) 130点
③杉山 航一朗/ 大木 滉太 (同志社大)  138点
       /三輪 虹輝
④永松  礼/川上 健太   (早稲田大)  141点
⑤細沼 豪太/畠  広樹   (慶應義塾大) 179点
⑥牧野 碧依/八並 克憲   (九州大)   185点
      /篠崎  愛



※【総合成績】
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【V3の人文字でガッツポーズ!】

①早稲田大     866点
※470級(岡田奎樹/岩井俊樹・市川夏未/深田隆介・田中美紗樹/永松瀬羅)
※スナイプ級(永松 礼/川上健太・平川竜也/三宅功輔・岩月大空/服部勇大・堀田芽ノ世)
※早稲田大は3年連続6度目の総合優勝
②慶應義塾大   1011点
③日本大     1103点
④同志社大    1265点
⑤関西学院大   1674点
⑥明海大     1826点



※まさに名勝負!

強風シリーズとなったことで、レベルの差が顕著に表れたレースだったといえよう。

10mオーバーとなった第②レースでは470級は僅か5校しか3艇フィニッシュできず、スナイプ級においてはたった7艇のみ。この時点で総合は早稲田・慶應・日大3校の争いに絞られてしまう驚きの展開となってしまう。

この中で最初に脱落してしまったのは、日大であった。スナイプで大きなアドバンテージを作ったと思ったが、その後のレースでずるずる後退。しかしながら470級はジュニアワールドメダリストコンビ・高山/木村が先輩2艇を牽引して早稲田へ喰らい付き、クラス優勝へ向けて意地を見せるのであった。

日大470同様、1レース平均30点前後の驚異的なスコアで推移する早稲田470、オールシングルで対抗する慶應スナイプと、それぞれのスナイプ・470の得点と併せ、2日目の第⑥レースまで、僅か9点差の大接戦。

3日目の第⑦レースではついに慶應が逆転したが、続く第⑧レースでこれまで爆発していたスナイプ級がまさかの100点超えとなってしまう。さらには両クラス共に審問で失格する案件もあり、早稲田の総合三連覇は濃厚となってしまう。

しかし爆走していた慶應スナイプは失格したとはいえ、クラス優勝はまだ可能性が残る中、最終日の第⑩レースでは早稲田に1点差まで迫る。文字通り最終決戦となった最終第⑪レースで、早稲田が圧巻の1-2-5を決め、感動的なクラス優勝を決めたのであった。

一方、470級においても早稲田と日大の互角の勝負が続く。先行していた早稲田にレース毎に日大がジワジワと追いかける展開。そしてついに第⑨レースで逆転。こちらも最終日で決まる激熱な展開となる。

最終日第⑩レースでは日大がさらに離す展開。そして最終レースでは高山/木村が7回目のトップフィニッシュをはじめ、2艇も早稲田を上回り、見事470級クラス優勝となった。

まさに名勝負というべき、全日本に相応しい戦いだったといえるであろう。


※結局は英語が勝敗のポイントだった!?

スナイプ第②レースで大量DNFとなったレースはあったものの、総合優勝した早稲田はスナイプ級の2つのみで470級はなし。470級クラス優勝の日大もなしと、いくら強風レースといえどもこの法則はあてはまり、必須条件であることを改めて認識させてくれたといっても良いだろう。


※今年の早稲田は苦しかった!?
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【2014年度に監督就任した関口功志監督の胴上げシーン・監督になって早くも3連勝!】

まずは総合三連覇を果たした早稲田大の選手諸君ならびに関係者の皆さまにおめでとうと言いたい。各校セレクションが充実しているご時世の中で史上初である2度目の三連覇は敬服に値する。

今年は昨年以上に苦しかったシーズンだったのではなかったのか?関東春インカレはエース岡田を欠き惨敗。その後もチームとしてはなかなか結果が出ない。特にスナイプは「このままでは全日本では戦えない」と判断し、全日本個人戦を辞退してまでも練習に切り替えた位だ。平川・永松は個人戦でも優勝候補だったのだからその心中は苦しかったに違いないだろう。

470級においてもエース岡田がジュニアワールド金メダリストといっても、他2艇は実績ある市川夏未や田中美紗樹といえ、女子スキッパーとこちらも苦しい状況。今回のレースはまさに女子に不利な強風シリーズ。この中で戦えるのは本当に凄いチームだ。

昨年の江の島大会でも述べたが、今の早稲田には勝利の方程式が確立されており、もちろん力がないとできないことも多いが、今回も各艇のターゲットスコアを目標としてレース運びをしていたのだと思うことがいくつもあった。

・慶應スナイプにいくらリードされようが、忠実にターゲットスコアを守る得点推移
・470級の最終レースも決して無理せず、その意識が徹底されている(普通なら勝負してしまう点差)

※今回はみてないからわからないが、スナイプの最終レースのみは勝負したのか?(総合優勝はほぼ確実だったからなのか?)

推測で申し訳ないが、こんな所だろう。

しかし現在の早稲田は本当に強い。来年は史上2校目の総合4連覇へ挑戦する。前回は日大に阻止され、2度目の挑戦となる。
多少の戦力は変わるだろうが、今の勢いなら達成してしまう可能性大だろう。


※意地を見せた日大470

あわや早稲田の完全優勝に待ったをかけたのは日本大470級だったといえるのではないだろうか?
まさに大活躍だったスーパールーキー高山大智の力によるところが大きいが、玉山千登・今井拓也の上級生も意地を見せたといえるだろう。今回のインカレが熱い展開となったのは、まさに日大が絡んだことも大きいのではないのだろうか?

旧三強の意地を見たような気がするし、来年は戦力的にみても早稲田の4連覇を阻止できる候補として名乗りを挙げたと言っても良いだろう。


※来年は近北開催であるが、特に関東勢にとって鬼門の琵琶湖ではない。全日本インカレ初開催となる若狭和田マリーナだ。2018年の福井国体開催地であり、予行の一環として開催される模様だ。


特に最後の大会となった4年生については私自身も思い出深い。というのは、今の4年生が高校生の時から当ブログを始めたからなのだ。あまり注目されないセーリング競技の選手を取り上げたいというのも一つの目的であった。

私の記事に関して時には腹が立つこともあっただろう。こんな当ブログに付き合って頂いたことには感謝を申し上げたい。

4年生の皆さま、本当にお疲れさま。そして下級生は新たな目標に向かって、練習に取り組んで欲しい。


以上


※【2017年若狭全日本インカレ出場枠数(予定)】
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2016-10-19 21:00 | カテゴリ:インカレ
最近少々気温が下がってきたと思っていたら、気づけばもう10月下旬。いよいよ学生にとっては最高峰の大会第81回全日本学生ヨット選手権大会(団体戦)の季節がやってきた。
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【風が吹くイメージがある蒲郡開催。果たしてどうなるのか?】※中部学連より

今年は6年ぶりに通常個人戦の舞台となる豊田自動織機・海陽ヨットハーバーにおいて開催される。(11/3~6開催・最大11レース制)

今まで団体戦については説明してこなかったような気がするので、改めてポイントと特徴を述べてみることにしよう。

①各校3艇出場(チームレース)
②スコアは全カウント(捨てレースなし)
③登録メンバーなら、乗員交代自由(もちろんレース毎に)
④当然だが、スコアの少ないチームが上位

となる。3艇がまとまって上位へくれば良いのだが、意外と難しいのがこの団体戦だ。また捨てレースはないので、英語がつくと今年なら一気に70点となることから、注意が必要である。(毎年述べていることだが、優勝チームは英語はないのが特徴である)


※出場校は以下の通りである。


※【第81回全日本学生ヨット選手権大会出場校一覧】
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【中部学連が開催水域枠を返上した為、今年は各クラス23校・69艇となる】

※33校出場・内、総合優勝が狙える両クラス出場は「13校」である。

今年の学生ヨット日本一はどのチームに輝くのか?早速、展望をしていくことにする。



※全日本改革第一弾!

本題へ入る前に、今年の全日本からは大きな意味を持つレースとなる。それは来年から各水域出場枠数が変更になるからだ。(定数枠+前年入賞枠制)

私は数年前から当ブログで全日本の改革を訴えてきた。特に出場枠数については厳しく言及したつもりだ。それが(一部)実現される運びになった。

具体的に述べると以下の表の通りである。

※2017年第82回全日本インカレ水域別枠数(予定)
2017枠数

※各クラス24校72艇については変更なし。

①各水域の定数枠は、現行2枠以上の水域(関東・中部・近北・関西・中国・九州)はマイナス1(計17校)
②開催水域枠(来年は近北開催なので+1)
③最大の変更点は残りの6枠が前年入賞枠となる(但し、各水域最大2枠まで)

※(例)昨年80回大会を基に解説
80回成績

470入賞水域・・・関東2・近北1・関西1・九州2
スナイプ入賞・・・・関東3・近北1・関西1・九州1

となったが、470については上記の枠数がそのまま追加されるが、スナイプ級については関東が3校入賞した為、7位の九州大までが対象となり、関東2・九州2となる。

※以上が関係者から聞いた話だ(間違っていたなら申し訳ありません)

今までは優勝争いばかりクローズアップされていたが、入賞争いも大きな意味を持つことになる。これは大きな改革だろう。多少の不満はあるのだが(※入賞枠が最大2であること)、一定の評価をしたい。



※【資料1】蒲郡開催での優勝校一覧
蒲郡開催優勝

※全日本個人戦が固定開催されているのもあり、意外にも団体戦は過去4度しか開催されていない。

※【資料2】全出場校過去10年の大会順位と平均順位
出場校10年の成績

※過去10年では、早稲田が5勝、同志社・日大がそれぞれ2勝となっている。

※【資料3】過去10年の優勝スコアと1レース平均スコア
優勝スコア

※優勝するためには1レース平均40~50点ではあるのだが・・・?

前置きが長くなってしまったが、展望へ入ることにしよう。



※【第81回全日本インカレ展望と解説】

※2度目の三連覇となるか?
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【昨年江の島開催で総合優勝し、東の横綱の地位を確立した早稲田大】

今大会最大の注目点は、目下総合二連覇中の早稲田大が、2度目の総合三連覇となるのか?であろう。
従って今年も総合優勝を狙えるチームから解説しなければならない。

その早稲田は、過去10年で総合5勝と現在の学生ヨット界で№1なのは、誰もが認める所だろう。一昨年の小戸大会では史上3校目の完全優勝、昨年はクラス優勝はなかったものの、堅いレースで総合二連覇と王者に相応しいレースを見せている。

ただ今年に入り、春・秋両関東インカレでは、最大のライバル慶應に敗れてはいるものの、春はベストメンバーではなかったし、秋は僅か3レースで決着と決して参考になるものでない。
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【関東インカレでワンツーの岡田艇と田中艇。このシーンは重大な意味を持つ】

470級では、ジュニアワールド金メダリスト・岡田奎樹(3年・唐津西)を筆頭に、女子インカレ準優勝・市川夏未(4年・早大本庄)、そしてスーパールーキー・田中美紗樹(1年・関西大第一)となるだろう。関東インカレではクラス優勝を飾っており、実力は上位である。特に田中の加入は大きく、岡田の近くで走れることから上位は堅い。

思惑通りいけば、間違いなく優勝に近いのではないだろうか?

ただ若干不安があるとしたらスナイプ級となるだろう。昨年に引き続き、主将・平川竜也(4年・逗子開成)、永松 礼(3年・別府青山)は強力なものの、昨年のリーダー・島本拓哉の抜けた穴は、なかなか埋めきれずに苦戦していたが、3番艇・岩月大空(2年・碧南工業)も力をつけており、あとは本番でどうなるのか?だけである。

関東インカレでは負けはしたが、その後の六大学戦や早慶戦(4艇ずつのチームレース)では完全優勝を飾っており、三連覇は視野に入ったように思われる。果たしてどうなるのだろうか?


※史上最大のチャンス!総合初優勝なるか?
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【昨年の江の島大会でパーフェクト!慶應義塾大スナイプチーム】

前出で述べた通り、今年の関東インカレでは王者・早稲田を上回っているのが慶應義塾大である。今年こそは悲願の総合初優勝を達成したい所だろう。両クラス共にレギュラースキッパーは昨年とほぼ変わらない。従って史上最大のチャンスであることは間違いない。

昨年はスナイプ級で優勝とはならなかったものの、圧巻の1・2・3パーフェクトや、今年の全日本個人戦でも3艇が入賞するなど、実力的には№1だろう。リーダー・佐藤帆海、個人戦優勝・細沼豪太、同3位・増田健吾(全員塾高・4年)それぞれ持ち味を発揮できれば、クラス優勝は濃厚だろう。

しかし若干の心配は470級となるのか?中嶋 颯、樋口 舵、多々羅友貴(全員塾高・4年)と実力ある布陣ではあるが、成績にムラがあり、この点がちょっと気がかりではある。

最も総合優勝へ近づいた6年前の大会は蒲郡であった。早稲田に僅か58点で敗れたリベンジとなるのか?何かの因縁を感じずにはいられない。


※西の№1は?
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【早稲田とのこのようなシーンは必ず見られることだろう】※関西学連より

過去10年で総合2勝、西のリーダーである同志社大は、早慶に続く勢力なのは間違いないだろう。

全日本個人戦470級では、3艇の成績はトップであり、戦力的には申し分ない。個人戦優勝の渡辺 駿(3年・中村学園三陽)を筆頭に、同4位の矢野航志(2年・別府青山)、同10位であり女子インカレでも見せ場を作った平野若菜(4年・長崎工業)の3艇であり、早慶と比べても遜色ない。

スナイプ級においても個人戦で健闘。ルーキー藤野流星(1年・中村学園三陽)が5位入賞と活躍したのを始め、同8位の杉山航一朗(3年・清水東)、同12位の岡村俊祐(4年・西南)と慶應には及ばなかったものの、上位入賞できる要素は多分にある。

トータル的に見ても早慶に勝てるとしたら同志社しかないだろう。3年ぶりの総合優勝となるのか?


※戦力・実績からみれば、早稲田・慶應・同志社がリードしているのは間違いないとみる。引き続きこの3校に続く勢力を見ていくとしよう。


※旧三強の意地をみせられるのか?
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【関東インカレで初登場したスーパールーキー高山大智】

総合優勝が正式導入された昭和52年より現在まで11勝の最多勝記録を持つ日本大は、長らく東の横綱として君臨してきた。近年では5年前の江の島大会で復活優勝したものの、その後は入賞はしているが、優勝戦線に絡めず、苦しい状況が続いている。しかも得意であった昨年の江の島大会でも勝てず、完全に王座を明け渡してしまった歴史的瞬間をみたような気がするのであった。

但し総合導入以降で、必ず両クラス出場しているのは同校のみである。従って王座からは陥落したが、上位校なのには変わりがなく、無視できるような存在ではないだろう。

今年は関東春インカレで470級が優勝と幸先良いスタートを切ったものの、先日の関東インカレでは早稲田・慶應に敗れ、苦しい状況となってしまった。

レギュラー陣はリーダー・玉山千登(4年・中村学園三陽)、今井拓也(3年・磯辺)の起用は間違いないのだが、3番艇をどうするのか?であろう。奥村将文(3年・高松工芸)は十分健闘しているものの、ここはやはりスーパールーキー高山大智(1年・星林)を起用しなければならないだろう。高山にジュニアワールド金メダリストクルー木村直矢(3年・霞ヶ浦)のコンビとなれば、全体的の底上げも期待でき、優勝戦線にも絡めるのではないか?

しかし問題なのはスナイプだ。女子インカレで史上初のワンツーを決め、関東インカレでも期待していたのだが、何故か惨敗。現時点では優勝となると苦しいのかもしれない。リーダー・大井航平(4年・土浦日大)、女子インカレ準優勝の中山由佳(4年・唐津西)、同優勝の池田紅葉(2年・横浜創学館)のメンバーでどこまで巻き返せるのか?


※優勝となると・・・?
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【平均的な戦力の関西学院大・悲願の総合初優勝を目指す!】※関西学連より

どのスポーツでもいつ優勝してもおかしくないが、なかなかできないことを「無冠の帝王」などと表現されることがある。失礼ながらこれに当てはまるのが関西学院大となるだろう。但し無冠なのは総合であって、470級では3勝・ここ5年で総合準優勝3回と、いつ獲れてもおかしくない状況ではある。しかし初優勝までの道のりは本当に険しい。

昨年三大全日本を制した470級は、その立役者となった神木 聖・松浦朋美が抜け、さすがに戦力ダウンは否めない。但し昨年活躍した山本一徹(4年・安芸南)を筆頭に、藤本智貴(4年・関学高等部)、そして女子インカレ入賞の山下万理(3年・高松商業)となるだろう。

ただ昨年のような積極的なレースができたならば、優勝戦線に絡めるのではないだろうか?

しかし3度の優勝経験がある470級に比べ、苦戦しているのがスナイプ級となるだろう。ただし今年は昨年のメンバーがそっくり残り、今までとは違うのも特徴だ。一昨年個人戦準優勝の西原成駿(4年・関学高等部)、喜田将史(4年・高松工芸)、後藤陽一郎(3年・別府青山)のレギュラーメンバーだが、実力を発揮できれば上位を狙える存在なのは間違いない。

今年の関学は、平均的な戦力でも混戦なら優勝を狙える決して侮れないチームである。


※今年は一味違う?
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【調子は上がってきたか?林/木村ペア(明海大)】※関西学連より

先日の関東インカレで、三強の一角を崩し総合3位となった明海大は、上位候補となるだろう。

470級では、個人戦女子ペア最高位・女子インカレ3位の林 優季(4年・羽咋工業)を筆頭に、又村 優(3年・大湊)、楠瀬和旺(3年・唐津西)とまずまずの戦力。

但し、今年はスナイプ級の活躍が特に目立ち、関東個人戦準優勝の杉浦良介(4年・碧南工業)、全日本個人戦4位入賞の柴沼拓也(4年・霞ヶ浦)、女子インカレ5位入賞の花本菜美とそれぞれ結果を出しているのが、一味違うところだ。

3年前の西宮全日本で初優勝した時に比べると、同等もしくはそれ以上の実力ではないのか?

力を出し切れれば、上位を脅かせる存在であることは間違いないだろう。


※クラス優勝も夢でない!?
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【このような爆発的シーンがあるのは好材料!3年連続入賞を目指す九州大】※関西学連より

ここまで挙げてきたのは、私大チームばかり。現在国立大で№1なのがやはり九州大となるだろう。

2年連続総合入賞と立派な実績を残しており、今年は上位進出を狙っていきたい所だろう。

470級では、絶対的なエースであった田中航輝が抜け、戦力ダウンとなってしまったのは致し方ないが、鄭 愛梨(2年・芦屋国際)、佐藤菜々恵(3年・八幡)、桑岡 育(4年・長崎北陽台)でどこまで戦えるのか?

但し、力的に注目したいのはスナイプ級となるだろう。個人戦でも期待通りの活躍であり、惜しくも準優勝だった高山達矢(3年・上野丘)、牧野碧依(4年・福岡)、高橋将至(3年・膳所)と実力的には上位だ。

高山・牧野2艇が上位の走りを見せ、高橋が30位前後のレースができれば優勝できる可能性は十分ある。非常に楽しみだ。


※以上7校を挙げてきたが、この中から総合優勝が出ることは間違いないだろう。引き続き、片クラス出場チームで上位進出の可能性がある大学を挙げてみることにしよう。


※【片クラス出場有力校】
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【2年生ながら同校のエースに成長した平野/高柳ペア(日本経済大)】※関西学連より

まずは2003年に470級のみで初参戦・初優勝以来、クラス優勝8回・13年連続入賞の記録を持つ日本経済大は、やはり外せないだろう。昨年は苦戦が予想されたものの、それでも3位入賞とはさすがであろう。

今年は2年生ながら個人戦準優勝の平野 匠(2年・長崎鶴洋)、女子インカレ優勝の山本佑莉(4年・邑久)、松田のどか(4年・本荘)となりそうだが、戦力的にみれば十分であり、4年ぶりの制覇となるのか?


※今年は470級で勝負!

昨年は片クラス出場ながら、見事なチームレースでスナイプ級優勝を飾った鹿屋体育大。今年も片クラスのみで出場。但し今年は470級で勝負だ。

メンバーは女子インカレ入賞の仲山 好(4年・光)を始め、岩城拓海(3年・福岡第一)、宇野智貴(3年・邑久)となるだろう。九州インカレでは日経大に僅か10点差まで迫るなど、昨年のような旋風を巻き起こすことができるのか?


※奇跡は起こるのか?

現在、関東では7校が上位校と言われる中で、明治大が、3年ぶりにスナイプ級のみでの出場となってしまう。まさに危機的な状況ではある。但し関東インカレでは3位通過と意地をみせた。その要因としては、リーダー直井滉燿(4年・土浦日大)が好調であることや、470級の鈴木颯太(3年・福岡第一)がスナイプへコンバートされたのもあるだろう。この2艇に近藤かんな(4年・登別明日)を加え、入賞は狙えるのではないだろうか?


※ここまで有力校を挙げてきたが、結論を出すことにしよう。


※【470級結論】

◎早稲田大
○同志社大
▲日本経済大
△慶應義塾大
△日本大
△関西学院大
△明海大
注鹿屋体育大

※1・2番艇の実力上位なのは、早稲田と同志社であり、総合的にみれば早稲田の方が優位なのか?

※【スナイプ級結論】

◎慶應義塾大
○早稲田大
▲九州大
△同志社大
△関西学院大
△日本大
注明海大・明治大

※慶應の実力上位は間違いなく、初優勝となるのか?早稲田は3番艇次第で逆転候補。但し混戦模様であり、作戦次第では上記に挙げたチームならどこも優勝の可能性はあるのでは?

※【総合結論】

◎早稲田大
○慶應義塾大
▲同志社大
△関西学院大
△日本大
△明海大
注九州大

※早稲田・慶應・同志社の争いが濃厚。3校の中で、両クラス共に上位はやはり早稲田であろう。2度目の三連覇となるのか?


以上であるが、今年は蒲郡開催でもあり、風も少々期待できるのではないだろうか?全力を出し切り、良き思い出となるよう頑張って欲しい。


以上


2016-09-26 23:40 | カテゴリ:インカレ
第81回蒲郡全日本インカレの出場校が決まる第83回関東学生ヨット選手権大会決勝シリーズは、残念ながら風に恵まれず、僅か3レースでの決着となった。

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【関東インカレは実に45年ぶりの総合優勝!慶應義塾大】※羽田氏より

注目の総合は、慶應義塾大が春に続き、連覇達成。しかもこの大会では、クラス別評価が導入された35回大会以降では、昭和46年38回大会以来、実に45年ぶりの総合優勝となった。

※入賞校(6位まで)及び全日本進出校(7位まで)は以下の通りである。



※【470級最終結果】 (15校)

①早稲田大学      52点(17-19-14)
(岡田奎樹/岩井俊樹・中島捷人、市川夏未/深田龍介・須賀偉大、田中美紗樹/永松瀬羅)
※早稲田大は3年連続11度目のクラス優勝!
②慶應義塾大学     97点(29-48-20)
③日本大学       99点(35-40-24)
④明海大学      100点(36-24-40)
⑤中央大学      122点(53-32-37)
⑥法政大学      132点(34-50-48)
⑦千葉大学      222点(77-71-84)



※【スナイプ級最終結果】(14校)

①慶應義塾大学     51点(13-22-16)
(佐藤帆海/関口舜一、増田健吾/片山拓哉、細沼豪太/畠 広樹)
※慶應義塾大は47年ぶり2度目のクラス優勝!
②早稲田大学     108点(38-37-33)
③明治大学      109点(32-47-30)
④明海大学      112点(37-20-55)
⑤中央大学      133点(28-65-40) 
⑥日本大学      148点(65-43-40)
⑦法政大学      158点(53-67-38)



※【総合成績】

①慶應義塾大学    148点
※慶應義塾大は45年ぶり3度目の総合優勝!
②早稲田大学     160点
③明海大学      212点
④日本大学      247点
⑤中央大学      255点
⑥法政大学      290点



※初日から風に恵まれず、ギリギリのコンディションで実施するも、風向の変化も大きく、各校苦しむ中で、470級ではスーパースター岡田奎樹を筆頭とする早稲田大が、市川夏未・田中美紗樹両女子スキッパーを牽引し、2位慶應に大差をつけ、春インカレの雪辱を晴らした。

スナイプ級では、全日本個人戦で大活躍の慶應義塾大が、その勢いのままに圧勝。全く他を寄せ付けないぶっちぎりの勝利であった。特に全日本優勝の細沼豪太/畠 広樹ペアの活躍はめざましく、チームに勢いをつけたのは間違いあるまい。今年の慶應スナイプは№1であることを証明したシリーズとなった。


展望でも述べたとおり、この大会が秋へ移行した平成以降、関東から全日本総合優勝を輩出する時は、必ずこの大会でも勝っているほど重要な総合優勝争いは、慶應が45年ぶりの制覇となる。わずか3レースでの決着だったが、きっちり結果を出したのは見事だったのではないだろうか?全日本総合初優勝へ向け、重要関門を突破したといえるであろう。本番でも期待したい。

総合準優勝の早稲田大は、スナイプで不本意なレースがあったものの、470ではきっちり優勝と決して慶應に劣っている訳ではない。多少の修正をかければ、全日本総合3連覇は見えてくることだろう。本番ではどうなるのか?

総合3位には、明海大が入り、三強の一角を崩すことに成功。両クラス共にレベルアップし、持っている力を出せるようになってきたのが、今までと違う所か?

春インカレ準優勝の日本大は、惨敗というべき総合4位となってしまう。特にスナイプでの不振が目立つ結果となった。ただ470級において高山大智を起用し、結果を出したことが唯一の収穫だったか?ただ全日本へ向け、チーム編成は大幅に変更せざるを得ない状況に陥ってしまったことは間違いないだろう。

5位の中央大、6位の法政大は、順当に両クラス全日本進出となる。

注目の470級7番目の席は、シードの東京大と予選勝ち上がりの千葉大との一騎打ちとなり、千葉大が上回り、36年ぶりの全日本進出となり、470級では初の全日本進出となった。

春インカレでは470級のシードを獲得できなかった明治大は、470の鈴木颯太をスナイプにコンバートし、強化した結果、3位通過と大健闘のシリーズとなったが、470級が落選しまい、3年ぶりに片クラスでの進出となった。


※【全日本へ向けて】

関東決戦は幕を閉じたが、やはり今年も早慶の強さが印象に残るシリーズとなった。全日本でも総合優勝争いをしてくれることは、ほぼ間違いないだろう。今回は慶應の470と早稲田のスナイプの差で決着したが、互角の勝負であることは変わりがない。果たしてどうなっていくのか?


最後に全日本出場を果たせなかった各校諸君へ一応お知らせしておきたい案件がある、それは来年から全日本出場枠が変更になる(定数枠+前年入賞枠制)ことだ。

具体的には別項で述べることにするが、(関東は)事実上、現状の7枠から増えることは間違いなく、チャンスが増えることは、喜ばしいことではないか?是非とも一生懸命取り組んで頂き、全日本を目標としてほしい。



以上

2016-09-23 15:00 | カテゴリ:インカレ
全日本女子インカレが終了したのも束の間、今週は全日本インカレの予選である第83回関東学生ヨット選手権大会が既に開催されているが、9/21~22にシード校以外で予選シリーズが実施され、決勝進出校が決定した。

決勝シリーズは9/24~26の3日間・最大10レースが予定されており、各クラス上位7校が第81回全日本学生ヨット選手権大会へ進出となる。

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※【決勝進出校】

※【シード校】(春インカレ決勝上位7校)

※【470級】           【スナイプ級】

①日本大学             ①慶應義塾大学
②慶應義塾大学           ②日本大学
③明海大学             ③早稲田大学
④中央大学             ④明海大学
⑤早稲田大学            ⑤中央大学
⑥法政大学             ⑥法政大学
⑦東京大学             ⑦明治大学



※【予選通過校】

※【470級】           【スナイプ級】

⑧明治大学             ⑧東京海洋大学
⑨横浜国立大学           ⑨東京大学
⑩駒澤大学             ⑩横浜国立大学
⑪立教大学             ⑪関東学院大学
⑫東京海洋大学           ⑫横浜市立大学
⑬千葉大学             ⑬学習院大学
⑭学習院大学            ⑭成蹊大学 
⑮専修大学

※以上470級15校・スナイプ級14校で争われる。尚、総合を狙える両クラス通過は11校である。

簡単ではあるが、決勝のポイントを挙げていたいと思う。


※三強の熾烈な争い

やはり総合優勝争いは、慶應・日大・早稲田の三強から出ることは誰も異論はあるまい。平成以降関東勢が全日本制覇した時は、必ずこの大会を勝っている。従ってそれだけ重要な大会となる。

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春インカレ総合優勝の慶應義塾大は、意外であったが、この大会では平成以降、優勝を飾ったことはない。ただ今年は勝負の全日本個人戦でもスナイプが3艇が入賞し、№1の実力だ。そのアドバンテージは大きいが、470チームがどのようなレースを見せるかがポイントだろう。悲願の全日本制覇へは、まずはここが登竜門だ。果たしてどうなるのか?

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春インカレでは、470級は優勝したものの、総合は準優勝となった日本大だが、その470級レギュラー陣のバランスが取れており、このシリーズでもスキッパー陣は変わらないだろう。但し、慶應や特に早稲田がベストメンバーとなった今大会での真価が問われるのは間違いあるまい。さらに全日本を見据え、スーパールーキー・高山大智(1年・星林)の起用がどこかであるのかもしれない。そうなった時の日大はさらに強力となり、要注目だろう。

ただ、総合制覇の為にはスナイプでいかに早慶に離されないかが、最大のポイントになるのではないのだろうか?

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現在、全日本総合目下2連覇中の早稲田大は、春はベストメンバーで臨めず明らかに惨敗ではあったが、この大会にしっかり照準を合わせてきていることだろう。

470級はスーパースター・岡田奎樹(3年・唐津西)を筆頭に、女子インカレ準優勝・市川夏未(4年・早大本庄)、そしてスーパールーキー・田中美紗樹(1年・関西大第一)と興味深い布陣となる。

スナイプ級では、平川竜也(4年・逗子開成)、永松 礼(3年・別府青山)のツートップは安泰だが、懸案の3番艇・岩月大空(2年・碧南工業)もレベルが上がっており、春とは違うレースをみせてくれるのではないのだろうか?


以下続くのは、明海・中央であり、特に両校はスナイプでのレベルが上がっており、三強に割って入ることができるのか?法政は普通のレースができれば両クラス共に通過は安泰か?

問題は両クラス共にラスト7番目の席である。470級では春シードを獲得し、大健闘の東大と予選上位の明治・横浜国大が候補。

スナイプ級ではシードの明治がリードも、東京海洋や東大にもチャンスがない訳ではない。果たしてどうなるのか?


選手皆さんの健闘をお祈りする。



以上






2016-09-21 01:00 | カテゴリ:インカレ
※日本大学が総合最多勝更新!

女子学生セイラーにとって最大の祭典である第25回全日本学生女子ヨット選手権大会は、秋雨前線や台風の影響などにより、470級⑤レース・スナイプ級④レースでの決着となった。

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【470級のレースシーン】

各校470級・スナイプ級上位一艇ずつで争われる注目の『総合』は、日本大学が6度目の優勝を飾り、同大会最多勝を更新する結果となった。

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【総合優勝の日大女子チーム。リオ五輪入賞の吉田 愛が3年ぶりにコーチとして手腕を発揮】

※入賞チームは以下の通りである。



※【470級最終結果】 (36艇出場)

※実力者が有終の美を飾る
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【終始安定した順位で優勝の山本/牟田ペア(日本経済大)】

①山本 佑莉/牟田 琴美  (日本経済大) 17点(2-3-5-4-3)
※日本経済大は6年ぶり4度目のクラス優勝!
②市川 夏未/永松 瀬羅  (早稲田大)  18点(7-1-1-1-8) 
③林 優季 /木村 沙耶佳 (明海大)   32点(8-8-6-6-4)
④山下 万理/関 友里恵  (関西学院大) 33点(4-6-9-5-9)
⑤中山 由紀美/工藤 彩乃 (日本大)   36点(14-4-7-9-2)
⑥仲山 好 /伊藤 愛梨  (鹿屋体育大) 44点(18-9-2-8-7)



※【スナイプ級最終結果】 (35艇出場)

※日大圧巻のワンツー!
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【2年/1年ペアで制覇!池田/林ペア(日本大)】

①池田 紅葉/林 佳奈   (日本大)   12点(4-1-6-1)
※日本大は2年ぶり7度目のクラス優勝!
②中山 由佳/上田 育美  (日本大)   14点(6-3-2-3)
③岸 祐花 /伊藤 未波  (中央大)   17点(1-5-3-8)
④花島 瑞紀/浅田 静香  (関西大)   18点(13-2-1-2)
⑤花本 菜美/仁杉 衣里  (明海大)   21点(2-6-9-4)
⑥根本 彩加/石川 紗葉子 (法政大)   26点(9-4-7-6)



※【総合成績】
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【過去最高の女子部員数となった今年、価値ある総合優勝を飾った日本大】

①日本大学       48点(36+12)
※日本大は3年ぶり6度目の総合優勝!
②明海大学       53点(32+21)
③早稲田大学      55点(18+37)
④中央大学       79点(62+17)
⑤鹿屋体育大学     83点(44+39)
⑥関西学院大学     84点(33+51)



※【最優秀選手賞】
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【10m/secの強風で圧巻のレースをみせた市川/永松ペア(早稲田大)】

毎年申し上げているが、スポンサー側の意向により、この賞は敢闘賞的位置づけとなっており、従って優勝チーム以外から出るのが慣例となっている。

今年の受賞は早稲田大の市川夏未選手に決定した。

受賞理由としては、2年連続全日本女子委員長として大会開催における様々な案件でリーダーシップを発揮しただけでなく、選手としても好成績を治めたことが決め手となった。文句なしの受賞であろう。



※【レース推移】

・9/17(土)  天候 くもり  最高気温29℃

開会式後にレース予定も、風は弱い。なんとか4ノットの風となった所で、レースはスタート。

②レース実施された中で、470級ではこの風域で抜群のスピードを見せ、平野/黒木(同志社大)が1-2の首位発進。2番手は山本/牟田(日本経済大)、3番手は市川/永松(早稲田大)となり、優勝候補がずらりと上位に並ぶ。

スナイプ級では、関東王者の池田/林(日本大)が4-1の首位発進。1点差の2位は、岸/伊藤(中央大)、さらに2点差の3位には花本/仁杉と続いた。

初日暫定総合は、スナイプ級の元津/松岡の頑張りもあり、早稲田が首位に立つ。優勝候補筆頭の日大は、470級での失格もあり、苦しいスタートとなる。


・9/18(日)  天候 くもり一時雨  最高気温27℃

台風の影響が出始めたのか?朝から10mオーバーの風が吹き荒れ、レース実施が微妙な状況も、470級①レースのみ実施。

たった①レースではあったが、優勝の行方を左右する重要なレースとなり、市川/永松(早稲田大)が圧巻のレースを見せ、暫定首位に立つ。1点差で山本/牟田が続く。一方、初日首位発進の平野/黒木(同志社大)は、苦しいレースとなり、3位後退となる。

総合はさらに離れた状況となり、早稲田が総合優勝へ一歩前進となる。


・9/19(月)  天候 くもり時々雨  最高気温24℃

あっという間に最終日となり、ここまで470級③レース・スナイプ級②レースしか実施されておらず、この日のリミット時刻も早いことから、カットが発生する⑥レースまでは苦しい状況から、いくら上位であっても大きなミスは許されない。

470級では、暫定首位の市川/永松は第④レースでも3連続のトップフィニッシュとなり、2位山本とは4点差へ広がる圧倒的優位な状況。

ところが時間的に最終となりそうだった第⑤レースで、波乱のレース展開となる。2位山本は3番手前後で①マークを回航したものの、市川は10番手以降と大ピンチ。3マークまでにはかなり上がってきたが、2上で右へシフトする風向に対応しきれず、順位を上げることができない。
山本は3番手フィニッシュ。市川が8番手フィニッシュとなり、山本/牟田が逆転勝利した瞬間であった。


スナイプ級第③レースでは、花島(関西大)-中山(日本大)-岸(中央大)の順となるも、初日暫定首位の池田(日本大)は6番手フィニッシュとなり、この時点で岸が首位に立つ。2点差で池田・中山が同点であり、実質優勝争いはこの3チームに絞られた。

最終レースとなった第④レースでは、1上で中山/上田がトップ回航、池田は4番手前後、岸は10番手前後と苦しくなる。このまま守れば中山が優勝と思いきや、池田が2上で逆転し、そのままフィニッシュ。岸は上がってこれず、池田/林に凱歌が上がった瞬間であった。2位には中山/上田となり、日大ワンツー。岸/伊藤は3位でレースを終えた。


注目の総合は、早稲田が圧倒的優位に思えたが、スナイプで大きく順位を叩いてしまう。また、日大470・中山由紀美/工藤彩乃の健闘もあり、日大が逆転優勝を飾る。明海大は一歩及ばず準優勝、早稲田は3位となり、終了した。




※【470級入賞チームの顔ぶれ】

※堅いレースが勝因!
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1・2年次から入賞と元々実力者であった山本佑莉/牟田琴美(日本経済大)だったが、3年次は不出場で影に隠れた感じであったが、ついに栄冠を勝ち取った。以前は強風で強いイメージがあったが、今回はオールラウンドの風域に対応できるようになったのは成長した証だろう。それは全て5位以内の順位が物語っているのではないだろうか?

しかし高校時代は並の選手であり、今回入賞した4年生の中でインターハイの成績が下であった彼女が、自身の努力があったのはもちろんの事、ここまで成長させる日経大の凄さを改めて感じたのは私だけであるまい。全日本インカレでも活躍してくれることだろう。

※優勝おめでとう!



※逆転負けも最優秀選手賞受賞!
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優勝候補筆頭であった市川夏未/永松瀬羅(早稲田大)は、3回のトップフィニッシュを飾り、ほぼ決まりかと思われた優勝が、最終レースで逆転されてしまう悔しい結果になってしまった。強いレースをみせていただけに、この準優勝は不思議な感じに思えてしまう。

市川はジュニア時代には大活躍した選手も、高校時代はヨットに関して空白の時間がある。大学に入ってからも下積みの日々が続き、なかなかレースに出られるチャンスがなかったが、団体戦でもレギュラーになるほどまでに成長した。

また全日本女子委員長の要職を務めながら、選手としても優秀な成績を治めた例はほとんどないはずである。そんな彼女に拍手を送りたいと思うのである。

クルー永松も実力がありながら、全日本では無冠に終わってしまったのは非常に残念だが、両者共に団体戦で悔しさを晴らしてくれることであろう。



※最高位の3位入賞!
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2年連続で入賞し「今年こそは」と、同校初の優勝と期待がかかった林 優季/木村沙耶佳(明海大)ではあったが、3位入賞と最高位となるも、頂点には届かなかった。
緊張してしまったのか、持っている実力を出し切れなかったのは残念だったか?しかし同校初の総合準優勝には貢献した。優勝まではあと一歩。是非後輩達にその夢を托してもらいたいと思うのである。

※三連覇は逃すも、4位入賞!
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松浦朋美の2連覇を継ぎ、クラス三連覇がかかっていた山下万理/関 友里恵(関西学院大)は、オールシングルだったものの、上位との壁は厚く、4位入賞に留まった。とはいうものの、スキッパー山下にとっては初入賞となった。山下はインターハイ準優勝の実力者ではあったが、大学に入学してからは苦しみ、ようやく入賞を果たしたことはようやく殻を破ったという所か?

クルー関は自身三連覇の夢は果たせなかったものの、二連覇を果たした功績は大きい。今後も新たなるステージで活躍してくれることであろう。



※総合優勝に大きく貢献した下級生ペア
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昨年は7位であり、今年は最後には2位フィニッシュで5位入賞を果たした中山由紀美/工藤彩乃(日本大)。下級生であることから本来気楽に臨める立場だった筈なのだが、初日に先輩艇が失格したこともあり、総合優勝の為には重要な役割を担うことになってしまった。
そのプレッシャーを見事に乗り越え、初の5位入賞を果たしただけでなく、総合優勝にも大きく貢献することになった。非常に価値ある入賞となった。来年も楽しみである。

※自身初の入賞!
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九州では上位に位置し、女子インカレでも期待がかかった仲山 好/伊藤愛梨(鹿屋体育大)は、強風レースで良いレースをみせたものの、オープニングレースの大きな順位が影響し、6位入賞に留まった。仲山は軽風域に強いと思っていたが、あの強風で上位を走れたことは、大きく成長したといえるのではないだろうか?団体戦へ向けても期待が持てることであろう。



※【スナイプ級入賞チームの顔ぶれ】

※一気に頂点へ立つ!
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昨年6位入賞、今年は関東2連勝でまさに優勝候補筆頭であった池田紅葉/林 佳奈(日本大)は、その実力を如何なく発揮。最終レースでも同点となった中山/上田の先輩ペアに遠慮せず勝ちにいったのは、評価に値する。

このペアはユース時代はレーザーに乗っていた実績があり、それなりにレースに対する考え方も一致しているのだろう。と私は勝手に思っている。

池田は2年生での制覇となり、まさに勝負強さを発揮してのタイトル獲得は、大記録を達成できる逸材であることは間違いないだろう。スナイプで3勝している増川美帆はいるが、同一クラス三連覇は未だ達成者はいない。今後も是非頑張って欲しいと思う。

※優勝おめでとう!



※2年連続準優勝!
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昨年は最終レースで負け、今年も頂点に届かなかった中山由佳/上田育美(日本大)だが、後輩との勝負になった最終決戦は、相撲でいうと同部屋同士による優勝決定戦に似た状況であり、やりずらかったに違いないだろう。いくら同チームであってもレースでは敵だが、執拗に池田をマークせず勝負したことは立派だったのではないだろうか?

しかも同一校ワンツーは女子インカレでは史上初であり、新たな記録が誕生した。これは中山が池田のレベルを引き上げたことも大きな要因ではないだろうか?



※2年連続の3位入賞!
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昨年はルーキーイヤーながら3位と大健闘。今年は昨年とは違い、優勝戦線に絡みながらの3位であり、敗れはしたものの、強さは発揮することができたのではないだろうか?
ライバル池田には敗れはしたものの、来年以降も熾烈なライバル対決を展開していくことであろう。



※カットレースまでいってたなら・・・
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今大会、遠征勢で一番優勝へ近かった一昨年準優勝の花島瑞紀/浅田静香(関西大)だが、オープニングレースでの失敗もあり、4位となってしまったが、残りレースは1-2-1と持っている実力を発揮したのはとても印象に残った。
最大レースまで実施されていたらと思うと、若干ツキがなかったか?この実力を団体戦でもみせ、是非とも頑張ってほしい。



※初の5位入賞!
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昨年はルーキーイヤーながら9位、今年は5位入賞と大きく成長した花本菜美/仁杉衣里(明海大)だが、優勝戦線に絡んでくるなど見せ場は大いにあったといえるのではないだろうか?
ただ上位を目指すには、同級でもある池田や岸という高い壁があるのも事実である。是非とも精進して頂きたいと思う。



※三度目の入賞!
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1・3年次には2度の入賞。最終学年となった今年は、さらなる上位進出を狙っていた根本彩加/石川紗葉子(法政大)は、6位入賞と三度目の入賞となったものの、上位に絡むことができなかったのは、とても残念だったが、彼女達はここ数年、団体戦における同校のピンチを救ってきた功労者でもある。団体戦でその力を発揮して欲しいものである。



※新時代を迎えた日大
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総合最多勝を更新した日大だが、女子インカレにおいては非常に変わった勝ち方ではなかっただろうか?それはポイント対象となったのは両クラス共に下級生によるものだったからである。しかしながら最上級生の中山由佳や新谷つむぎがいたからこそ、下級生チームがリラックスして臨めたのも大きかったのではないだろうか?

女子戦線においては来年以降も日大旋風が続くのではないかと、そう感じさせる優勝であったと私は思う。

※最多勝更新おめでとう!



※【エピローグ】

四半世紀を数える記念すべき大会は、幕を閉じた。レース数は少なかったものの、エントリー数もフルエントリーとなり、大いに盛り上がったといえることだろう。ただ今後もこの大会が続く条件としては、まずは各校女子部員の確保が先決であり、出場できる体制を構築することが重要ではないのだろうか?

また北海道・中・四国の参加が極端に少ないことから、是非とも参加してもらいたいものである。


※女子インカレが終わると、全日本団体戦予選ーそして本戦と続く重要な季節となる。各校の目標達成の為に全力を出し切ってもらいたいものである。


以上