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2019-06-11 08:00 | カテゴリ:インカレ
先々週の470級が開催された関東学生ヨット個人選手権大会は、今週スナイプ級で争われ、2日間6レースで決着。真夏の陽気だった470級に比べ、梅雨入りと同時の開催になったことから、気温も急降下。風向も全く正反対の陸風ではあったが、風速はオールラウンドのコンディションで総合力を試される戦いとなった。

その中で優勝候補筆頭、松尾虎太郎/海老原崇(早稲田大)が、初日の難しいコンディションを1-1首位スタートを始め、全く他を寄せ付けずぶっちぎりの関東初優勝を飾った。

※入賞(6位まで)及び全日本進出チームは以下の通りである。




※【スナイプ級全日本進出チーム】(※88艇)

※ぶっちぎり!
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【社会人セイラーからも評価が高い!優勝した松尾/海老原ペア(早稲田大)】 ※すべての写真は羽田氏より

①松尾 虎太郎/海老原 崇  (早稲田大) 10点(1-1-3-4-1-(14))
②矢野 伸一郎/吉永 温   (日本大)  27点(12-(23)-10-1-2-2)
③蜂須賀 晋之介/海老塚 啓太(早稲田大) 30点(2-(36)-5-3-7-13)
④入江 裕太/芝崎 鉄平   (早稲田大) 36点((13)-7-7-12-6-4)
⑤玉山 裕登/門脇 広大   (慶應義塾大)39点(15-5-(18)-5-3-11)
⑥尾道 佳諭/高橋 康太   (早稲田大) 40点((16)-8-2-6-16-8)
⑦山内 健史/佐々木 謙   (中央大)  42点(9-(25)-8-13-5-7)
⑧杉浦 涼斗/宮野 鴻    (日本大)  46点(22-6-15-2-(24)-1)
⑨佐藤 海志/岡村 保乃加  (日本大)  52点(3-15-17-(18)-12-5)
⑩谷川 隆治/川合 大貴   (早稲田大) 62点((28)-2-23-7-27-3)
⑪加藤 卓 /小野山 裕也  (慶應義塾大)62点(18-(30)-13-9-4-18)
⑫高山 颯太/阿部 智也   (中央大)  65点((UFD)-9-20-8-9-19)
⑬大平 京ノ介/與那嶺 佑樹 (明海大)  67点((34)-3-12-23-8-21)
⑭吉武 宗浩/阿部 佑真   (東京大)  71点((27)-18-19-14-10-10)
⑮横川 響平/曽我 駿亮   (慶應義塾大)73点(8-12-9-21-(35)-23)
⑯ムルター ブレンダン/中村 友哉(立教大)73点(24-(56)-14-10-13-12)
⑰朝倉 史悠/高瀬 星都   (明治大)  79点(23-14-8-11-25-(26))
⑱荒木 陽菜/井上 洋輔   (中央大)  83点(20-4-(36)-25-17-17)

※以上18チームが蒲郡全日本進出!続いて総括。





※【総括】

※早稲田強し!

皆さんもご存じの通り、今回私はレースを観てないので詳しく記すことはできないが、葉山沖にいたのでコンディションは分かっていた。簡単に総括させて頂く。

初日は60度を軸とする軽風域だったわけだが、うねりが沖から入っており、走らせ方が難しく、コース戦略も重要だったはずである。そんな中でも②レース1-1にまとめた松尾/海老原(早稲田大)以外は軒並み苦戦し、2位以下を大きく引き離す。改めてレベルの高さを感じたのは私だけではないだろう。

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【執念のBFD取り消し!準優勝の矢野/吉永ペア(日本大)】


続く第③レースでは、なかなかスタートが決まらず大量のBFD排除後レースは始まるもノーレース。BFDに関し日大・矢野艇が中心となり救済を求め、全てBFDが取り消しとなる案件も発生し、この日は終了。

2日目も風軸は一緒なものの、徐々に風速が強まる中④レース成立。カットが入る第⑤レースまでの松尾/海老原は、3-4-1と時間的に最終となった第⑥レースを待たずに優勝確定と圧勝、昨年の若洲全日本に続き、関東でも個人タイトルを獲得するに至った。

優勝した松尾/海老原については昨年の全日本優勝時にも紹介したので、改めて私が語るまでもないが、既に次元の違うセイラーに成長していることを認識させられたシリーズだったのではないだろうか?全日本連覇へ驀進していくことだろう。

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【大会毎にレベルアップ!3位入賞の蜂須賀/海老塚ペア(早稲田大)】

さらに凄かったのは松尾艇以外の早稲田勢だ。蜂須賀/海老塚が3位、復帰した入江/芝崎が4位、尾道/高橋が6位と4艇入賞しただけでなく、谷川/川合も10位で470同様5艇通過、しかも10位以内に5艇は本当に見事である。

春インカレ総括で私は「松尾・入江抜きで勝った同校は、他校にとってもこれほど恐ろしいことはない」と述べたはずだが、それを今回まざまざと魅せつけられたのだ。明らかにレベルが抜けており、他校はレベルアップしないと相手にならないこともわかったシリーズではなかったのか?

通過チームを学校別に見れば、日大は矢野/吉永の準優勝を筆頭に3艇通過。慶應は玉山/門脇の4位を筆頭に3艇、中央も3艇だが、昨年ぎりぎりで涙を呑んだ荒木/井上が女子スキッパー唯一の通過となり、団体戦上位4校が席巻。そして明海・明治・東京・立教がそれぞれ1艇通過となった。この中で春インカレ6位入賞に貢献した吉武/阿部(東京大)はここでも活躍、また同大会では力を出し切れなかったムルター/中村(立教大)が同校10年ぶりの全日本進出と秋へ向けて楽しみなチームが出てきたことも印象に残るシリーズだったと言えるのではないだろうか?

※早くも関東学連は今年度前半戦は終了した。今年も五輪関連イベントで各校大変だとは思うが、是非とも頑張って練習して頂き、秋にはレベルアップした姿を見せて頂きたいと思う。


以上




※【第28回全日本学生女子ヨット選手権関東予選470級】(※25艇)

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【初日は清水、2日目は上園田がクルーだった女子第一人者の田中美紗樹(早稲田大)】


※春女子インカレ優勝の田中美紗樹/清水詩絵・上園田明真海(早稲田大)が7レース中5レースのトップとぶっちぎり。レベルが違うのはこちらも改めて私が言うまでもないだろう。規定によりエントリー数70%の上位18チームが全日本進出となった。成績表は以下の通り。

女子470予選

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2019-06-01 05:00 | カテゴリ:インカレ
先日470級が決着した関東学生ヨット個人選手権大会は、来週末(6/8~9)はスナイプ級だ。今年の学生スナイプ関東チャンピオンの栄冠は、どのチームに輝くのか?順を追って解説していくことにしよう。

※同時開催である蒲郡全日本女子関東予選470級は省略。(※25艇エントリー)

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【昨年のスタートシーン】




※【スナイプ級展望と解説】 (※88艇エントリー)

スナイプ級のエントリーは470級より若干少ない88艇だが、大フリートレースなのには変わりない。優勝争いを占う上で、昨年からの流れを振り返り、有力候補を挙げていくことにしよう。


※最速の男が帰ってきた!
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【レベルの高いレースを見せてくれることであろう!松尾/海老原ペア(早稲田大)】※これ以降の写真は羽田氏より

昨年の若洲全日本個人戦では関東勢が圧倒し、優勝したのは早稲田大松尾虎太郎/海老原崇(3年・光/4年・川越東)であった。その後の団体戦でも関東・全日本ともに個人トップ成績となり、大活躍のシーズンであった。

しかし松尾は今シーズン五輪キャンペーンでチームを離れ、先日の春インカレは出場せず、個人戦の動向が注目されたが、出場を表明。海外遠征から帰国後、全く練習せずいきなり出場した先日の第2回江の島スナイプでは、番長・白石潤一郎を破り優勝。まったくもって呆れるほど強いの一言である。クルーは昨年同様、海老原であるからして問題ないだろう。従ってこのチームがレースの中心になるのは当然である。

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【春インカレトップ成績の尾道/高橋ペア(早稲田大)。昨年も全日本進出!】

※早稲田からは、松尾ペアを含め6艇エントリー。優勝した春インカレレギュラー陣は変わらずそのまま挑む。個人成績トップの尾道佳諭/高橋康太(2年・光/4年・早大学院)を筆頭に、谷川隆治/川合大貴(3年・稲毛/2年・早大本庄)、蜂須賀晋之介/海老塚啓太(2年・霞ヶ浦/3年・鎌倉学園)この3艇は、春インカレで自信を深めたことから、通過は間違いないだろう。ただ今シリーズから戦列復帰する昨年準優勝・全日本6位の入江裕太/芝崎鉄平(4年・逗子開成/2年・三鷹)まで通過できるのか?この点に注目。さらにはレギュラー陣が松尾に迫れるか?も今後の団体戦へ向けても重要になるだろう。




※逆転候補の筆頭!
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【昨年の再現となるのか?加藤/小野山ペア(慶應義塾大)】

若洲全日本では準優勝と躍進し、慶應義塾大のエースとなった加藤 卓/小野山裕也(3年・宮古商業/4年・塾高)は当然ながら逆転候補の筆頭だろう。今シーズン初戦ととなった第一回江の島スナイプではいきなり優勝。そして春インカレでは、序盤今一つながら個人成績3位と結果は残している。松尾との直接対決で勝利することはできるのか?

※慶應からは加藤ペアを含め7艇エントリー。玉山裕登/門脇広大(4年・名古屋/3年・駒場東邦)、吉村彰人/秋田理央(4年・塾高/2年・塾高)のレギュラー陣は470とは違いペアの変更があり、横川響平/曽我駿亮(2年・塾高/4年・塾高)まで全日本進出させたい戦略がこのエントリーから見てわかる。また春インカレでは早稲田・日大に対し力負けしたことから、今後へ向けてのテスト的な意味合いも含まれるのだろう。果たしてどうなるのか?




※虎視眈々と狙う!
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【安定性抜群!高山/阿部ペア(中央大)】

続くのは若洲全日本で3位入賞となった中央大高山颯太/阿部智也(3年・金井/2年・東洋)であった。元々高山はシングルハンドでユース時代は実績があり、昨年躍進した一人である。春インカレは若干苦戦したものの、好レースを見せるなどチームリーダーとしての役割を十分果たしている。順当ならば、松尾・加藤に絡んでいけるチームだろう。

※中央からは計4艇エントリー。春個人成績6位の山内健史/佐々木謙(4年・磯辺/2年・逗子開成)を始め、女子上位の荒木陽菜/井上洋輔(3年・唐津東/2年・福岡大大濠)、そしてレーザーラジアル級インターハイ3位・国体準優勝期待のルーキー・桐井航汰/櫻井 亮(1年・明星学園/4年・城北埼玉)以上何艇通過できるのか?




※安定性がポイント?
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【安定性があれば優勝は可能!矢野/吉永ペア(日本大)】

そして春インカレで惜敗した日本大からは、春個人成績2位の矢野伸一郎/吉永 温(4年・和歌山工業/3年・磯辺)も優勝候補の一角である。今シーズンのレースも抜群なスピードをみせており、展開がはまれば松尾を破る可能性は十分にある。

※日大からは7艇エントリー。フレッシュな顔ぶれもあるが、団体戦ではクルーだった女子インカレ優勝の林 佳奈/田原直樹(4年・日本工業大駒場/2年・宇土)や、団体戦レギュラーの杉浦涼斗/宮野 鴻(2年・碧南/2年・磯辺)以上3艇の全日本進出が現実的であろう。




※実力を出し切れたならば・・・?
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【第二回江の島スナイプでも学生2位!大平/與那嶺ペア(明海大)】

春インカレ5位の明海大からは、昨年ルーキーで全日本出場・春インカレ個人成績5位の大平京ノ介/與那嶺佑樹(2年・別府翔青/2年・知念)と、先日の全日本女子関東予選で快勝した加藤凡尋/秋岡なおみ(2年・海津明誠/2年・芦屋)この2チームは要注目だ。両者共に力をつけており、風域や展開がはまり実力を出し切れれば、上位候補の一角となりうるだろう。

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【軽風域だった全日本女子予選はぶっちぎり!加藤/秋岡ペア(明海大)】

※ここまで何チーム出てきただろう?紹介したのは既に18チーム以上、全日本進出数に達してしまった・・・。上記以外にも全日本進出候補はもちろん存在し、出場争いも激化の予感である。

春インカレで大健闘の6位入賞となった東京大からは、吉武宗浩/阿部佑真(3年・修猷館/3年・東海)、同7位の法政大から、工藤光太朗/春田康秀(3年・別府青山/2年・法政第二)、そして同8位の明治大からは、朝倉史悠/高瀬星都(4年・日大習志野/2年・平塚学園)、女子インカレ上位の池田樹理/二木貴大(3年・東海大高輪台/2年・星稜)までか?

中堅校にも全日本進出可能なチームはあるにはあるが、若干苦しいか?




※【結論】

上記に述べた通り、松尾/海老原(早稲田大)を筆頭に、加藤/小野山(慶應義塾大)、高山/阿部(中央大)、矢野/吉永(日本大)の総合力は抜けている。この4チームから優勝が出る確率は高いだろう。

※470と同様、各校全日本進出通過数予測を記して終わりたいと思う。

※【各校通過数予測】

早稲田大  4~5
慶應義塾大 2~3
日本大   2~3
中央大   2~3
明海大   2
東京大   0~1
法政大   0~1
明治大   1~2

※激戦だった470級同様、優勝争い・全日本進出争いは熾烈を極めそうだ。前回も述べたように、大フリートレースは何が起きるか分からない。様々な局面で冷静な判断が求められるのは、この個人戦では特に重要なのではないのか?


それぞれの目標を達成できるよう健闘を祈る!


以上

2019-05-27 10:30 | カテゴリ:インカレ
学生三大全日本へのステップである関東学生ヨット個人選手権大会は、5月だというのにまるで真夏とも思える気候の中、オールラウンドのコンディションで予定の8レースを消化し、決着した。
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【95艇のスタートシーン】

大激戦となった中で、トップ2回を含む安定したレースを展開した新谷惟斗/服部勇輝(日本大)が、見事優勝に輝き、決着した。

※入賞(6位)チーム及び、蒲郡全日本個人戦進出チーム(18位)は、以下の通りである。




※【470級全日本進出チーム】(※95艇)

※逆転優勝!
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【95チームの頂点に!優勝した新谷/服部ペア(日本大)】

①新谷 惟斗/服部 勇輝  (日本大)   28点(4-5-1-(22)-9-3-5-1)
②高宮 豪太/久保田 空  (慶應義塾大) 29点(7-(10)-7-4-1-2-4-4)
③小倉 晴太/横井 駿   (明治大)   33点(6-3-(13)-1PTP-8-7-3-2)
④田中 美紗樹/新井 健伸 (早稲田大)  42点(3-2-5-2-25-4-1-(BFD))
⑤本多 佑基/中村 大陽  (日本大)   44点(1-19-4-3PTP-2-6-6-(BFD))
⑥小木曽 涼/樫本 達真  (慶應義塾大) 59点(15-7-(16)-14-5-5-7-6)
⑦小柳 倫太郎/山田 開斗 (日本大)   66点((19)-14-19-10-4-1-15-3)
⑧花井 静亜/鈴木 真人  (明海大)   72点(5-11-21-15-3-8-9-(BFD))
⑨柳内 航平/兼子 烈   (慶應義塾大) 73点(12-3-9-16-19-9-2-(BFD))
⑩倉橋 直暉/吉村 大   (早稲田大)  85点((39)-9-6-5-17-30-11-7)
⑪西村 宗至朗/松本 健汰 (早稲田大)  86点(8-1-15-(36)-10-19-12-21)
⑫榊原 健人/岩田 慧吾  (中央大)   88点(9-24-18-12-7-10-8-(BFD))
⑬玉山 義規/出本 稜太  (慶應義塾大)102点(11-33-2-11-15-13-17-(39))
⑭小泉 凱皇/嶋田 篤哉  (早稲田大) 109点(14-23-(25)-21-18-18-10-5)
⑮持田 春樹/濱野 舜斗  (日本大)  113点((37)-8-27-8-20-12-30-8)
⑯佐香 将太/上園田 明真海(早稲田大) 125点(10-17-3-39-24-21-(44)-11)
⑰千葉 康貴/守屋 晴喜  (明海大)  128点(17-(31)-31-24-14-16-14-12)
⑱小西 健治/中村 海一  (中央大)  131点(2-13-24-(BFD)-11-26-18-37)

※全日本進出チームの皆さんおめでとう!続いて総括。




※【レース推移】

5/25 天気・晴れ 最高気温30℃ 風向風速210-195° 2-3m/sec
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【上位陣は実に安定したスコアでまとめていた】

朝からうだるような暑さ、シーブリーズになり風も上がるかと期待されたが、思ったほど上がらない。それでもこの日は3レース実施。

これだけの大フリートともなれば、いかにスタートで早く抜け出すかも重要であるが、初日3レースでトップに立ったのは、好調の新谷/服部(日本大)と、女子スキッパー優勝の快挙を狙う田中/新井(早稲田大)が同点首位スタート。

※3位以下は既に二桁順位を取っており、上記2チームが好スタートを切ったと言える。また第③レースでBFD大量排除されたものの、実力上位チームはそれを回避し、冷静な判断をしているのが印象的だった。


5/26 天気・晴れ 最高気温31℃ 風向風速220-210° 3-6m/sec
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【総合5位入賞の本多/中村ペア(日本大)。積極的に攻めていた】

この日も昨日同様に風が期待できないと思いきや、徐々に風速が増し最大5レース実施。

第④レースでは、初日3位スタート明治大のエース・小倉/横井がトップフィニッシュ。そしてカットが入る第⑤レースでは同5位スタートの高宮/久保田(慶應義塾大)がトップフィニッシュとなる。

しかし初日首位の新谷/服部(日本大)、田中/新井(早稲田大)は、それぞれ二桁順位を叩いてしまい、トータルでは初日4位スタートの本多/中村(日本大)が首位に立つ。以下、田中-小倉ー新谷ー高宮この5チームの優勝争いとなり、後半戦に突入する。

O旗が上がるほどの風速となった第⑥レースでは、ルーキー小柳/山田(日本大)が会心のトップフィニッシュ。続く第⑦レースでは、田中/新井(早稲田大)がトップフィニッシュとなり、快挙達成に王手をかける。

※【第⑦レースまでの暫定順位】

①田中/新井  (早稲田大) 17点(25)
②本多/中村  (日本大)  25点(19)
③新谷/服部  (日本大)  28点(22)
④高宮/久保田 (慶應義塾大)29点(10)
⑤小倉/横井  (明治大)  31点(13)
※カッコ内数字はここまでのカット点数

最終となった第⑧レースでは風速もこの日MAXの6~7m/secとなり、決着をつける絶好のコンディション。上位陣は田中、新谷、高宮、小倉が前でレースを進める熾烈な展開。本多は出遅れ、この時点で脱落(BFD)。

新谷-小倉の順でフィニッシュ。高宮4番手、田中は5番手フィニッシュで田中/新井の優勝か?と思いきや、痛恨のBFD。新谷/服部が逆転優勝となり、高宮/久保田が準優勝、小倉/横井が3位、田中/新井が4位、本多/中村が5位、そして6位には2日目追い上げた小木曽/樫本(慶應義塾大)が入り、決着した。




※【全体総括】

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【的確なレース判断!優勝した新谷/服部ペア(日本大)】

オールラウンドのコンディションとなった今シリーズであったが、激戦を制したのは新谷/服部であった。勝因は初日の首位スタートはもちろんのこと、無理せずレースを進めていたことも栄冠につながったのではないだろうか?
スキッパーの新谷は、江の島ジュニア出身。ユース時代は特筆した成績ではなかったが、センスがあるセイラーの印象を持っていた。1・2年生はレギュラーとはなれなかったが、今季急成長し、私も期待していた。

またクルーの服部は土浦日大高出身、私自身の後輩でもあるのでよく知っているが、高校時代は練習不足もあり、上位へは食い込めなかったが、大学入学後は玉山千登などに鍛えられ大きく成長、昨年も宮野菜々のクルーとしてチームを牽引、そして全日本ではスーパースター高山大智のクルーとして個人成績トップと同校トップクルーの存在でもある。

春インカレは早稲田・慶應に敗れはしたものの、この優勝で個人的スキルが高いことも分かり、自信に繋がったといえるのではないだろうか?

同校からは、優勝戦線に残った本多/中村、インターハイ準優勝ルーキー小柳/山田が7位、そして持田/濱野が15位と健闘、以上4チームの通過は懸案だった3番艇の有力候補も出現し、チームとしても今後のレースでの期待できる内容だったのではないだろうか?


※4艇通過!
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【惜しくも準優勝!しかし強かった高宮/久保田ペア(慶應義塾大)】

1点差の準優勝となった高宮/久保田(慶應義塾大)は、敗れはしたものの、最低順位が10位と実に安定していたレースを展開。こちらも強いレースだったと言えるのではないだろうか?団体戦ではこの安定性が重要だ。慶應のエースとしてさらに大きな存在になったことは間違いない。

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【6位入賞の小木曽/樫本ペア(慶應義塾大)】

なお慶應からは小木曽/樫本が6位入賞、柳内/兼子が9位、そして期待のルーキー玉山/出本が13位と見事4艇の通過を果たした。


※トップクラスに浮上!
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【3年生から二年連続主将!3位の小倉/横井ペア(明治大)】

3位の小倉/横井(明治大)も全日本で優勝を狙えるレースを展開したのは見事であった。しかも通過はならなかったが、川口/鈴木などにも指示したりしている姿も見受けられ、団体戦を見据えていたことは、秋は上位進出を予感させるそんな行動に見えた。


※やはり強い!
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【全日本では優勝候補筆頭となることであろう田中/新井ペア(早稲田大)】

そして快挙とならなかったが、田中/新井(早稲田大)の強さはやはり際立っていたのではないだろうか?微妙だったBFDも救済は求めず潔く撤退、この教訓が必ず全日本では生かされ、快挙達成のステップになったことは間違いあるまい。

早稲田は田中ペアのみ入賞であったが、ルーキー倉橋/吉村が10位、西村/松本が11位、小泉/嶋田が14位、そして佐香/上園田が16位と計5艇の通過となったことも選手層の厚さを示したのではないだろうか?


三強以外では明海大が花井/鈴木の8位を筆頭に2艇通過。中央大からは榊原/岩田の12位を筆頭に2艇通過となり、以上6校18チームが全日本進出となった。

今回の470級は上位校が席巻したシリーズとなったのではないだろうか?また昨年のインターハイ上位スキッパー小柳倫太郎(日本大)、玉山義規(慶應義塾大)、倉橋直暉(早稲田大)ルーキーTOP3が通過したのも印象に残るシリーズであった。





※【最後に・・・】

今回に限らずいつも思うことなのだが、運営に参加して頂けるOBの少ないことが大変問題である。もちろん学連側にも問題があるのは当然であるのだが、特に現在のコースは、トラぺゾイドやゲート設定もあり、非常に難しい設定となっているのは皆さんご存じの通りである。
ここで私からのお願いでもあるのだが、特に上位校出身のレースを知っている若手OB・OGの皆さん、運営に参加してくれないだろうか?もちろん毎回参加する必要はない。可愛い後輩たちの為にも是非とも協力して頂きたい、そんなことを思う今回のシリーズであった。


※再来週6/8-9はスナイプ級が開催される。(全日本女子予選は470級)


以上




※【第28回全日本学生女子ヨット選手権関東予選スナイプ級】
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【実に強かった!加藤/秋岡ペア(明海大)】

加藤凡尋/秋岡なおみ(明海大)が軽風域で抜群のスピードを見せ、5連続トップと圧巻のレースを見せトップ通過。上位12位まで全日本進出確定。

※全国で35艇に満たない場合は、13位以降も出場できる可能性があることを付け加えておく。成績表は以下の通り。

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2019-05-21 14:00 | カテゴリ:インカレ
※大フリートレース!
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【100艇ともなると状況判断が要求される】 ※この記事の写真は全て羽田氏より

春季インカレが終わったのも束の間、関東学連では早くも今年度前半戦の山場を迎えることになった。全日本学生ヨット個人選手権(蒲郡、9/5~8開催)の予選を兼ねた関東学生ヨット個人選手権大会が江の島で開催されようとしている。(5/25~26・470級、6/8~9・スナイプ級、8レース制)

※今年は通常通り、上位18チームが全日本進出となる。(※女子インカレ予選も併催だが、こちらは省略させて頂く)

まず前半戦は、先日2024年パリ五輪でMIX種目ながら正式採用されることになった470級から見ていく事にしよう。




※【470級展望と解説】 (95艇エントリー)

例年なら6月末に開催される個人戦だが、五輪関連の影響により1か月前倒しな為、春季インカレの続きであることは明らかである。しかし各校エントリー数が無制限な為、今年も100艇に迫る95艇がエントリー。これだけの大フリートだと実力があっても、何が起きるかはわからないのが同大会の特徴でもある。また有力校においては、団体戦に出場できなかった選手が、レギュラーアピールで活躍するケースや、中堅校からも伏兵が出現することもある。この点を含めて、優勝争い・全日本進出争いを占ってみたいと思う。




※470級史上2人目の快挙なるか?
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【学生タイトル総なめも可能!田中/新井ペア(早稲田大)】

優勝争いを占うには、やはり先日の関東春季インカレを参考にしなければならないだろう。圧倒的な力で個人成績トップだったのは、学生女子№1・早稲田大の田中美紗樹/新井健伸(4年・関西大第一/2年・筑波大附属)であった。全レース5位以内と非常に安定しての成績、昨年の若洲全日本も3位と男子と対等に戦えていることは、本当に凄いことだ。

女子インカレでも圧倒だったのはもちろん、最終学年となった彼女は、全てのタイトルを総なめにし、卒業したいに違いない。470級では山口祥世(2013年)以来、二人目女子スキッパー制覇の快挙となるのか?

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【ルーキーながら十分健闘!倉橋/吉村ペア(早稲田大)】

その早稲田からは田中ペアを含め5艇がエントリーしており、西村宗至朗/松本健汰(2年・清風/2年・早大学院)、ルーキー倉橋直暉/吉村 大(1年・中村学園三陽/4年・浦和)のレギュラー陣の上位進出はもちろんのこと、昨年全日本に出場した小泉凱皇/嶋田篤也(2年・光/4年・鎌倉学園)、そして今年こそ全日本進出したい佐香将太/上園田明真海(3年・宮古/2年・別府翔青)と今後の団体戦レギュラー争いの為にも、全艇通過したいところだ。




※打倒・早稲田!
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【関東470予選で学生トップ成績、小木曽/樫本ペア(慶應義塾大)】

春インカレで実に強いレースをみせ快勝した慶應義塾大からは6艇エントリー。いつもなら大量通過を目指すチーム編成にするのだが、今年は団体戦レギュラー陣を全く変更せず、そのまま挑むようだ。全日本5位・春個人成績2位の高宮豪太/久保田空(3年・塾高/4年・塾高)を始め、同3位の小木曽涼/樫本達真(2年・塾高/4年・塾高)、そして柳内航平/兼子 烈(4年・塾高/2年・塾高)3艇の通過は間違いない所だが、団体戦とチーム編成を変更しなかった所を見ると、この中から必ず優勝者を出し、早稲田勢に勝たせたくない強い気持ちの表れではないのか?

また同校期待のルーキー・インターハイ3位の玉山義規/出本稜太(1年・光/3年・慶應志木)も初登場、通過できるのかにも注目である。




※3艇通過できるか?
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【好調!エース認定、本多/中村ペア(日本大)】

春インカレでは3位となった日本大だが、スキッパー総入れ替えとなった割には、十分健闘したと言えるであろう。8艇エントリー中、団体戦初登場ながら個人成績4位の本多佑基/中村大陽(2年・中村学園三陽/3年・磯辺)は、堂々たる成績であり、もはやエース格だ。そして新谷惟斗/服部勇輝(3年・横浜創英/4年・土浦日大)この2艇は順当にいけば通過は間違いない所である。

ただ春インカレでも申し上げた通り、敗因はやはり3番艇であった。インターハイ準優勝ルーキー小柳倫太郎/山田開斗(1年・中村学園三陽/2年・高松工芸)や、玉山郁人/狩野弁慶(4年・中村学園三陽/2年・霞ヶ浦)この2チームが通過できるのか?が、今後を占う上での重要な位置づけになることだろう。




※三強以外では?
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【田中には負けたくない!赤嶺/田口ペア(法政大)】

春インカレ4位の法政大は、4艇エントリー。女子インカレ準優勝の赤嶺華歩/田口大雅(4年・別府青山/4年・川越東)や、昨年同校から唯一通過した女子インカレ3位・伊藤七瑠/黒石大陽(3年・磯辺/3年・別府青山)この2艇の通過が現実的か?

そして春インカレ5位の明海大である。エントリー表を見てみると、ここだけ少し違う布陣となっている。決勝ではスキッパーだった鈴木真人(4年・磯辺)が花井静亜(4年・海津明誠)のクルーとなり、ようやくインターハイチャンピオン長岡叶子/青木美優(2年・高松商業/3年・磯辺)がここで初登場。おそらくチーム編成の見直しを行ったのだろう。通過確実なのは花井/鈴木のみか?

そして春インカレ6位の明治大からは、エース小倉晴太/横井 駿(4年・磯辺/4年・桐蔭学園)や、同7位中央大のエース・榊原健人/岩田慧吾(4年・唐津西/3年・霞ヶ浦)この2艇は十分通過レベルだろう。


※ここまで18チームを挙げてきたが、順当ならここで話が終わってしまう。春インカレを見た中で全日本進出できるレベルなのは東京大の塚本将史/齋藤 崇(4年・逗子開成/2年・六甲学院)や、学習院大の宮本博勝/松田喜臣(4年・本郷/3年・追浜)だろう。果たして食い込んでいけるのか?




※【結論】

上記に述べた通り、田中/新井(早稲田大)の女子スキッパーによる制覇に期待する。このチームを破るとしたら慶應3艇や、日大2艇となるだろう。選挙の政党獲得議席予測風で申し訳ないが、各校通過数の予測も記しておこう。

早稲田大  4~5
慶應義塾大 3~4
日本大   2~3
法政大   2
明海大   1~2
中央大   1
明治大   1
東京大   0~1
学習院大  0~1

こんな感じだろうか?

※全日本インカレ艇数を上回るビッグフリートのレースは、近年では少なくなっている。是非とも全日本出場を目指して頑張って頂きたい。


以上

2019-05-13 04:00 | カテゴリ:インカレ
※慶應義塾大学が令和最初の総合優勝!
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【激戦を制し、4年ぶりの総合優勝の慶應義塾大、三色旗を高らかに掲げる】

10連休後の令和インカレ初決戦となった関東春季インカレ決勝は、まずまずのコンディションの中、予定の6レースを消化。予想通り大激戦の中、470級はオープニングレースから主導権を握った慶應義塾大学が、スナイプ級では早稲田大学が日大との競り合いを制し、それぞれ優勝。

注目の総合も大激戦だったが、最終決戦に勝利した慶應義塾大学が記念すべき令和時代最初の関東インカレの覇者となり、名を刻むことになった、


※上位成績は以下の通りである。




※【470級上位成績】 (※15校)

※強いレース!
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【高校時代から監督のような存在、実質的なチームリーダー高宮/久保田ペア(慶應義塾大)】

①慶應義塾大    117点(17-21-22-23-25-9)
(※高宮豪太/久保田空、小木曽涼/樫本達真、柳内航平/兼子 烈)
※慶應義塾大は4年ぶり5度目の470級優勝

②早稲田大     153点(17-35-27-29-21-24)
③日本大      188点(42-14-43-25-32-32)
④法政大      230点(40-38-32-40-37-46)
⑤明海大      250点(31-59-56-37-31-36)
⑥明治大      349点(49-69-41-46-60-84)
※7位中央大、8位東京大までが第86回関東学生ヨット選手権大会のシード権獲得!




※【参考】470級個人成績TOP6
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【女子インカレに続き圧倒!田中/新井ペア(早稲田大)】

①田中 美紗樹/新井 健伸 (早稲田大)  19点(2-5-1-4-4-3)
②高宮 豪太/久保田 空  (慶應義塾大) 33点(3-7-5-14-2-2)
③小木曽 涼/樫本 達真  (慶應義塾大) 34点(10-3-8-7-5-1)
④本多 佑基/中村 大陽  (日本大)   36点(12-1-2-8-3-10)
⑤赤嶺 華歩/田口 大雅  (法政大)   43点(1-6-3-3-14-16)
⑥倉橋 直暉/吉村 大   (早稲田大)  47点(8-2-7-16-7-7)




※【スナイプ級上位成績】 (※15校)

※接戦を制す!
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【昨年の春以来の出場!今大会はリーダー艇の谷川/原ペア(早稲田大)】

①早稲田大     180点(63-7-36-38-12-24)
(※谷川隆治/川合大貴・原潤太郎、尾道佳諭/高橋康太、蜂須賀晋之介/海老塚啓太)
※早稲田大は6年ぶり4度目のスナイプ級優勝

②日本大      185点(58-39-34-7-26-21)
③慶應義塾大    208点(20-46-36-55-19-32)
④中央大      257点(50-42-18-46-43-58)
⑤明海大      274点(47-51-54-45-61-16)
⑥東京大      384点(88-87-47-41-49-72)
※7位法政大、8位明治大までシード権獲得!




※【参考】スナイプ級級個人成績TOP6
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【スキッパーが全て入れ替わっても優勝!牽引した尾道/高橋ペア(早稲田大)】

①尾道 佳諭/高橋 康太  (早稲田大)  38点(15-1-7-5-5-5)
②矢野 伸一郎/吉永 温  (日本大)   46点(21-15-3-4-1-2)
③加藤 卓 /小野山 裕也 (慶應義塾大) 49点(11-17-6-10-2-3)
④佐藤 海志/岡村 保乃加 (日本大)   53点(24-3-5-2-13-6)
⑤大平 京ノ介/與那嶺 佑樹(明海大)   57点(6-14-15-3-15-4)
⑥山内 健史/佐々木 謙  (中央大)   59点(10-16-1-11-11-10)




※【総合入賞校】 (※13校)
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【470の強さが光った!有言実行の優勝!】

①慶應義塾大    325点(117点①+208点③)
470級 (高宮豪太/久保田空、小木曽涼/樫本達真、柳内航平/兼子 烈)
スナイプ級(加藤 卓 /小野山裕也、玉山裕登/曽我駿亮、吉村彰人/門脇広大)
※慶應義塾大は3年ぶり6度目の総合優勝

②早稲田大     333点(153点②+180点①)
③日本大      373点(188点③+185点②)
④明海大      524点(250点⑤+274点⑤)
⑤中央大      630点(373点⑦+247点④)
⑥法政大      656点(230点④+426点⑦)
※カッコ内の丸数字はクラス順位

※優勝及び入賞校の皆さんおめでとうございます。続いて総括




※【レース推移】

5/11(土) 天気・晴れ 最高気温28℃ 風速・風向 190-210° 3-5m/sec
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【オープニングから激戦!】

穏やかなコンディションで始まった初日は4レース成立。比較的風向は安定しているものの、潮の流れが速く、時折大きく振れるのが特徴。470級では第①レースから早稲田と慶應の激しいバトルで幕を開ける。両者17点の同点と早くも激戦の様相。

第②レース以降も安定している慶應に対し、早稲田は各レースで1艇が大きな順位を叩いてしまうなど、点差が徐々に離れてしまう。しかしそれでも僅か25点差。また第①レースで大きく出遅れた日大は、第②レースの爆発もあり、首位と41点差の3位と優勝争いはこの3校に絞られる。

スナイプ級では優勝候補が軒並み大きな順位を叩く中、第①レースで慶應のみが2-7-11と安定し好スタートを切るも、第②レースは早稲田が1-2-4、第③レースでは中央が1-4-13、第④レースは今度は日大が1-2-4とそれぞれ好レースを見せ大混戦。日大が首位で折り返すも、4位の慶應までこちらも僅か21点とまさに痺れる展開。

総合では慶應―早稲田ー日大の順も、慶應と日大の得点差は僅か22点であり、優勝争いはこの3校に絞られた初日であった。


5/12(日) 天気・くもり 最高気温26℃ 風速・風向 50-70° 6-2m/sec
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【チームレースの真髄を見せてくれたシーン、最終3マークの攻防】

残りは2レース、最終日は北寄りの風が残りレースが始まるも、いつ風速が落ちてもおかしくない状況であり、これまた中々難しいコンディションとなる。

470級第⑤レース。首位慶應は、一上でオールシングルとさらに引き離しにかかるかに思われたが、2上で風速が不安定となり、順位を落としてしまう。しかしそれでも2-5-18の25点、一方早稲田は順位を上げ4-7-10の21点と4点縮めることに成功する。

スナイプでも早慶の争いは激化する。慶應は2-8-9の19点と好レースなのに対し、なんと早稲田はこれを上回る3-4-5の12点とついに総合が同点となる。3位日大は470級で離された時点で総合優勝戦線から脱落となってしまう。

最終レースとなった第⑥レースでは、慶應3艇が前でレースを進める有利な展開。しかもトップを走っていた田中/新井を最終マークで慶應高宮、小木曽艇が挟み込む形になり、1・2フィニッシュになる。柳内艇も6位フィニッシュと僅か9点と劇的なレースを見せ、文句なしのクラス優勝。一方早稲田は、3-7-14の24点と総合で15点差と離されてしまう。

最大の注目となったスナイプ級では、第⑤レースで首位に躍り出た早稲田は5-7-12の24点と日大を僅か5点振り切り、クラス優勝を飾る。注目は慶應の動きであった。エース加藤艇と吉村艇は3-8とまずまずだったのに対し、玉山艇がかなりの苦戦となってしまうも21位フィニッシュとなり、計32点と8点差で慶應に勝利の女神が微笑んだ瞬間であった。




※まさに名勝負!
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【チームを牽引した高宮/久保田ペア(慶應義塾大)】

※令和時代に入って最初の関東インカレであったが、想像を絶する大激戦。これはまさに名勝負だろう。その中で総合優勝したのは慶應義塾大であった。勝因はやはり470級の安定した強さもさることながら、オープニングで好レースを見せ、主導権を握ったことであろう。ヨットレースはトータル競技なのは誰でも知っているのはご存じの通りだが、一番重要なのは各日程最初のレースなのだ。(※今回でいうと第①レースと第⑤レース)

クラス優勝した470級はもちろん、若干苦戦気味だったスナイプ級でも低得点に抑えていたことが優勝につながったのだろうと分析した。

今回倉田剛士新監督の下、見事初陣を飾った同校であるが、470級のスキッパー3名は私も高校時代から見ていた。塾高に初のインターハイメダルをもらたした柳内航平や、その翌年にもメダルを獲得した小木曽涼、そしてまるで監督のような存在の高宮豪太とこの3人が大学レギュラーになったらあの当時から優勝できる存在になることは確信していた。

スナイプ級は3位に終わったが、昨年夏以降急成長した加藤卓を中心によく粘ったといえるだろう。2・3番艇が若干苦戦気味だったが、今年の慶應は一味違う所を見せた強いレースではなかったのではないのか?今年の同校キャッチフレーズは「有言実行」であり、悲願の全日本総合優勝へ向け、好スタートを切った。

※総合優勝おめでとう!




※今年も強い!
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【ルーキーながら健闘!倉橋/吉村ペア(早稲田大)】

総合3連覇を目指した早稲田大は、敗れはしたものの、全日本連覇へ向け大きな収穫のあったシリーズだったのではないのか?
特に今回驚いたのはスナイプであった。スキッパー総入れ替えの中、1-2-4のレースがあるなど、このメンバーでもクラス優勝できたのだから、他校にとってもこれほど恐ろしいことはない。今回出場のなかった松尾虎太郎や入江裕太が戻ってくればレギュラー争いが激化し、さらにレベルアップすることは間違いない。しかもスキッパー陣の選手層も厚いのはもちろんのこと、クルーのほとんどが初めて出場した選手ばかりと育成にも力をいれていることが今回の同校を見て感じたことであった。




※国立大勢の健闘!
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【2位フィニッシュもあった吉武/長岡ペア】 ※羽田氏より

3強の強さが光っていたシリーズではあったが、全体をみてみると一番目立ったのがスナイプ級の東京大であろう。吉武/長岡を中心に、11年ぶりのクラス入賞(スナイプは22年ぶり)は、私の想像を遥かに超えていた。同校は2年連続全日本進出しており、そのノウハウが上手く引き継がれていることを示したといえるのではないだろうか?また470級でもシード権獲得と、今年の同校も楽しみである。


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【今大会女子ペア唯一のトップフィニッシュは加藤/秋岡ペア(明海大)】




※全日本出場を目標に!
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【慶應の左右に横浜国大がトップ目に!】

近年の関東インカレでは、特にシード校とそれ以外ではレベルの差があり、なかなか上位へ絡みづらい傾向となっていたが、今回スナイプの横浜国立大がオープニングで2艇シングルがあったことや、シード権獲得はならなっかたが、予選で活躍した立教スナイプなど、秋へ向けて楽しみなチームを多く見れたことは喜ばしいことであった。今年・来年の全日本は西宮であるが、再来年は江の島で決定している。
ということは事実上出場枠数は各クラス9校になることが予想され、これはチャンスなのである。各校新歓活動をしてきた中で、新入部員が増えたこともあり、計画的に育成し、是非とも全日本出場を目指し頑張ってほしい。


※春季インカレが終わり、シーズン前半戦の山場関東学生ヨット個人選手権大会が早くも2週後に迫っている。オリンピック関連の影響もあり、例年より1か月早い開催となる。是非とも全日本出場できるよう皆さん頑張って頂きたい。


以上