2017-11-06 19:00 | カテゴリ:インカレ
※同志社大が4年ぶりの総合優勝!
第82回全日本インカレ 106
【出艇前の若狭和田マリーナ】

学生ヨット最高峰の大会である第82回全日本学生ヨット選手権大会(団体戦)は、不安定なコンディションで大会不成立の危機に直面するも、なんとか規定の③レース成立し、決着した。

注目の総合は4連覇の記録を持つ同志社大が、地元地区リーダー校の意地を見せ、早稲田大の4連覇を自身で阻止し、4年ぶり9度目の総合優勝の栄冠に輝いた。

470級は慶應義塾大が悲願の初制覇。スナイプ級では同志社大が記念すべきスナイプ級10勝目の制覇で幕を閉じた。


※入賞校は以下の通りである。



※【470級最終結果】 (24校)
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【ついにクラス制覇!470級優勝の慶應義塾大のみなさん】※同校FBページより

①慶應義塾大    133点(35-46-52)
(村瀬 志綱/樫本 達真、斎藤 文人/江頭 英翔、柳内 航平/出口 廣智)
※慶應義塾大は470級初優勝

②同志社大     164点(55-34-75)
③早稲田大     172点(59-80-33)
④関西学院大    190点(76-40-74)
⑤法政大      226点(113-32-81)
⑥明海大      249点(119-97-33)

※水域別入賞数・・・関東4・近北1・関西1


※【470級個人成績TOP6】(スキッパー交代は含まない)
第82回全日本インカレ 147
【個人成績トップの村瀬/樫本ペア(慶應義塾大)】

①村瀬 志綱/樫本 達真  (慶應義塾大)  19点
②岡田 奎樹/秦 和也   (早稲田大)   21点
③柳内 航平/出口 廣智  (慶應義塾大)  29点
④矢田 奈津美/高柳 彬  (日本経済大)  36点
⑤藤野 流星/上野 翔大  (同志社大)   46点
⑥河原田 健介/長尾 創真 (九州大)    47点



※【スナイプ級最終結果】 (24校)
第82回全日本インカレ 177
【4連覇阻止の立役者!杉山/大川ペア(同志社大)】

①同志社大     150点(26-66-58)
(杉山 航一朗/矢沢 友香・大川 在一、奥 晴志朗/三輪虹輝、松尾 光暉/岡 儀法)
※同志社大は5年ぶり10度目のスナイプ級優勝

②日本大      171点(80-50-41)
③早稲田大     182点(37-94-51)
④関西学院大    209点(68-53-88)
⑤中央大      211点(97-40-74)
⑥九州大      238点(137-77-24)

※水域別入賞数・・・関東3・近北1・関西1・九州1


※【スナイプ級個人成績TOP6】(スキッパー交代は含まない)

①杉山 航一朗/矢沢 友香 (同志社大)   20点
        大川 在一
②松尾 虎太郎/坂上 宗輝 (早稲田大)   21点
③高山 達矢/内藤 大敬  (九州大)    22点
④太中 賢 /関口 舜一  (慶應義塾大)  24点
⑤井嶋 博之/村上 義龍  (日本大)    30点
⑥岸 祐花 /清田 司   (中央大)    33点
       齋藤 健斗



※【総合成績】 (17校)
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【自らが早稲田の4連覇を阻止!総合優勝の同志社大のみなさん】※BHMより

①同志社大     314点(164②+150①)
(470級・・矢野 航志/原田 勇毅、渡辺 駿/黒木 彩花・山形 純平、藤野 流星/上野 翔大)
(スナイプ級・杉山 航一朗/矢沢 友香・大川 在一、奥 晴志朗/三輪 虹輝、松尾 光暉/岡 儀法)
※同志社大は4年ぶり9度目の総合優勝

②早稲田大     354点(172③+182③)
③慶應義塾大    376点(133①+243⑧)
④関西学院大    399点(190④+299④)
⑤九州大      513点(275⑧+238⑥)
⑥日本大      521点(350⑮+171②)

※優勝および入賞されたチームの皆さんおめでとうございます。続いて総括。



※【レース回顧】
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【470級スタート風景】 ※近北学連より

私は展望で「今回の大会会場は全日本初開催であるからして何が起きるかわからない」と述べたが、残念ながら悪い意味で的中してしまった。

レース初日(11/2)は午後からレースが始まったものの、トップ艇がターゲットタイム内にフィニッシュできなかったことからノーレース。

レース2日目(11/3)も初日同様、午後にようやく第①レースが成立し、同志社が好スタートを切る。しかし第②レースで波乱が起こる。両クラス共に大量BFDで失格艇が続出。その中には早稲田が両クラス共に1艇ずつ失格(※スナイプ級は明らかに出ていなかったが、何故か読まれてしまう。救済要求も通らず)となってしまい、4連覇達成に黄色信号が灯る。しかもまたしてもノーレースでこの日も終了となり、失格艇は翌日の再レースには出場できないなど、とんでもない事態となってしまう。

3日目(11/4)の予報は前線通過もあり、大荒れの様相。しかしレースを行う決断をしてしまう。案の定、突風が吹き荒れ、艇体放棄も出る始末。もちろんレースは成立せず、未だ①レースと大会不成立の危機となってしまう。

最終日(11/5)は、予告を大幅に早め実施。波残りが心配されたが、なんとか出艇できる状態となり、無事2レースが実施される。

事実上総合優勝争いはBFDとならなかった同志社・慶應・関西学院の3校に絞られるも、早稲田も両クラス2艇ずつとなった第②レースで意地をみせ、踏みとどまる。

時間的に最終となった第③レースでは、関学が両クラスで大きくスコアを叩き脱落、慶應は好レースだったものの、スナイプ級で痛恨のBFD、早稲田は40点届かず、従って英語をつけなかった同志社大に軍配があがった。2位の早稲田は4連覇ならず、3位は470クラス優勝した慶應、両クラス4位だった関西学院が4位、国立大の筆頭九州大が2年ぶりの5位入賞。そしてスナイプ級で2位となった日本大が6位入賞となった。

クラス別でみてみると、470級では法政大が6年ぶりの5位入賞。明海大が日経大と同点となり、規定により明海6位、日経大はインカレ参戦以来の連続入賞記録がストップ。

スナイプ級では中央大が8年ぶりとなる5位入賞。九州大が2年連続となる6位入賞は本当に立派である。



※4連覇を阻止した同志社大
第82回全日本インカレ 194
【勝利の部旗を掲げる同志社大】

まずは9度目の総合優勝、スナイプ級10勝の大台に乗せた同志社大の選手諸君及び関係者の皆さんに「おめでとう」と申し上げる次第である。勝因はなんだったのか?もちろん英語をつけなかったことは最大の要因だが、スナイプ級の健闘が大きかったのではないのか?オープニングレースでリーダー杉山艇が3番艇松尾艇を引き上げるチームレースならではの戦術をみせつけた。

また展望でも述べたが、当地で積極的に練習し、「何としても早稲田の4連覇を阻止しなければ」とOB達の気迫も伝わってきた。今大会の雰囲気も同志社が他校を支配しているように見受けられたのが率直な感想である。


※ついにクラス優勝!

悲願の総合優勝とはならなかったが、ついに470級クラス優勝を勝ち取った慶應義塾大の諸君にも「おめでとう」と申し上げたい。
特に昨年の4年生は1年生からレギュラーの選手が多かったが、今年のメンバーは初めてレギュラーの選手ばかり。しかも早稲田や同志社を破っての優勝は価値ある勝利だろう。斎藤文人・村瀬志綱は高校時から研究熱心であり、柳内航平は慶應高校初のメダル獲得をするなど、努力していたからこそ栄冠を掴んで欲しいと、私は思っていた。

残念ながらスナイプ級でBFDとなってしまい、悲願の総合優勝とはならなかったが、まずはクラス優勝することが重要なのだ。来年も村瀬・柳内は残り、さらなる飛躍に期待である。




※大会会場の選定ミスでは?
第82回全日本インカレ 114
【ハーバー出口・少しでも波が立てば出艇できない】

僅か3レースに終わった今大会であったが、色々考えさせられるシリーズであった。風光明媚で水もきれいな若狭湾だったが、様々な問題を露呈してしまった。最大の問題点は大会会場はここでよかったのか?ではないのか?

風が弱くてレースができないのは致し方ないが、ある程度吹いてしまうと波が立ってしまい、ハーバーから出艇できないのが致命的だ。今回は福井国体の予行的な開催の側面もあったが、普段このハーバーで大学生はもちろん、地元高校生、地元強化選手も練習していない。はっきりいって誰も何もかも把握できていないのが実情だったのだ。案の定、3日目の前線通過は地元漁師の皆さんはわかっていた模様であり、安全面からいっても無理があったのではないのか?


※インターハイのように固定開催すべきでは?

5年前の琵琶湖全日本インカレで私は江の島・蒲郡・西宮・小戸に開催限定すべきでは?と提言した。しかしこの時期は風が吹かないのは皆さんもご存知の通りであり、予定レースを消化できないのが現状である。21世紀に入ってから今年で17回目の開催だったが、全レース消化できたのは僅か3度だけであり、しかも全て蒲郡なのである。従って蒲郡固定開催すべきでは?と私は思うのである。

インターハイでは和歌山固定開催となってからは、優秀な運営によるところも大きいが、一つの成功例だろう。

評議会などでこの話題は出てくるようだが、悉く却下されている模様である。地元地区で開催されないのは不満だからというのが、大方の意見なのだろう。しかし学生諸君、特に4年生はこれに全てを懸けているのである。それが今年のように3レースで終わってしまうのでは気の毒としかいいようがないだろう。

蒲郡で風が吹かなかったら「仕方ない」と諦めもつくが、他ではそうはいかないだろう。地元有利不利もないに等しい。まずはテスト形式で5年連続の蒲郡開催を提唱したい。(※個人戦は持ち回りに変更する)

※ここまで悪い話題ばかりだったが、全日本インカレでもスマホでヨットレースが導入されたのはうれしい話題であったのではないのか?来年以降も是非とも導入して頂きたい。


※今年の学生レースも終了した。特に今年の4年生は、彼らの高校時代にインターハイ・国体の解説した縁で知っている選手も多く、大学でも続けた選手の成長をみてきたつもりである。様々な困難もあったことだろう、辞めたくなるときもあっただろう。4年間続けてきた皆さんは社会人になってもこの経験が生かされることは間違いあるまい。活躍を期待するばかりである。

※来年の83回大会は蒲郡開催である。現役の諸君は明確な目標を立て、精進して欲しい。


以上

※【第83回蒲郡全日本インカレ水域枠数(予定)】
2018年枠数

※470級は関東が4校入賞した為、7位の日経大(九州)・8位の九州大(九州)まで対象となり、九州が+2となる。
スナイプ級は関東が3校入賞した為、7位の京都大(近畿北陸)までが対象となり、近北が+2となる。

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2017-10-24 08:00 | カテゴリ:インカレ
いよいよ平成29年度学生ヨット最大のメインイベント第82回全日本学生ヨット選手権大会(団体戦)が、全日本初開催となる若狭和田マリーナ(福井県大飯郡高浜町)で開催されようとしている。(11/1開会式・レースは11/2~5・最大11レース制)
会場
【来年の福井国体開催地でもある若狭湾のレース海面】

全日本進出は31校、総合を狙える両クラス出場は17校である。特に今年からは昨年の結果を基に水域入賞枠が導入された初の大会であり、その動向が注目される。


※【82回大会出場校過去10年の成績】
10年2017出場過去


※団体戦は各校3艇出場。チームレースであり、全艇のスコアをカウント(カットレースなし)と至ってシンプルなのである。もちろん3艇がまとまって上位ならば優勝に大きく近づくのは当然だが、各クラス72艇のビッグフリートともなればそう簡単にはいかない。しかもカットがないことから英語は特に注意しなければならず、実力上位チームであっても勝つことは容易でない。

学生セイラーにとって最大の目標となっているこの大会、今年はどの大学が栄光を掴むのか?皆さんもご存知の通り、昨年蒲郡大会では早稲田大が史上初となる2度目の総合三連覇を達成し、完全なる地位を確立したのは誰もが見ても疑いようがない。

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【2度の総合三連覇達成はいずれも蒲郡開催の早稲田大】

今大会最大の注目は、早稲田が史上2校目の総合四連覇達成なるか?この一点だろう。従って展望は特に四連覇のキーワードを交えながら、各チームをスキッパー中心に順を追って解説していくことにする。



※2度目の総合四連覇挑戦!
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【田中美紗樹・元津志緒による早稲田470級ワンツーシーン】※羽田氏より

冒頭にも述べた通り、大記録に挑戦する早稲田大は、先日の関東インカレではレース内容でも圧倒したように、総合4連覇へ向けて順調に推移している事は間違いない。

470級ではスーパースター岡田奎樹(4年・唐津西)を中心に、学生女子トップクラスの田中美紗樹(2年・関西大第一)、スナイプ級では全日本個人戦優勝・永松 礼(4年・別府青山)中心に、スーパールーキー・松尾虎太郎(1年・光)と両クラス共に1・2番艇はまずスコアを大きく崩すことはなく、非常に強い印象を受ける。

懸案の3番艇に関しても470級・元津志緒(3年・長崎工業)やスナイプ級・入江裕太(2年・逗子開成)両者共に、関東インカレではトップフィニッシュもあり、さほど問題にするほどでないことははっきりしており、しかも1・2番艇がしっかりしていることから、精神的にも余裕をもって臨める事だろう。

過去に同志社が総合4連覇を達成した時と今年の早稲田は良く似ている。開催場所(初開催地であること(※広島・宇品は2度目だったが、ほぼ初と思って良い))や、両クラスに絶対的エースがいること(同志社の4連覇時は470級・堤 智章氏、スナイプ級・杉山武靖氏)も含め、特に今年は対抗できるチームがあるのかどうか?もはっきりせず、大記録達成の可能性は高いと見るべきである。関東インカレのようにチームレースの王道を行くレースを展開できるのか?


※阻止できるのか?
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【地元地区で阻止できるのか?470リーダー渡辺/黒木ペア(同志社大)】

既に紹介した通り、初の総合四連覇を達成したのは同志社大だが、私の入学(平成元年)以前の話であり、その後29年間出てこなかった所をみると改めて大記録なんだと認識させられる。近年の同校は2012~13年に総合連覇を果たしているが、直近3年間は入賞こそしてはいるものの、早稲田には歯が立たないのが実情だろう。

470級では昨年の全日本個人戦優勝・渡辺 駿(4年・中村学園三陽)を中心に、2年連続全日本個人戦入賞・安定したレースを見せる矢野航志(3年・別府青山)、そしてルーキーイヤーはスナイプだったが満を持して470級にコンバートされた藤野流星(2年・中村学園三陽)と戦力的には整っており、優勝戦線に絡んでくるのは間違いないのだが、過去3年は肝心のレースとなると英語で自滅していることも多く、その辺りもポイントになるのではないのか?

ただ総合優勝するためにはスナイプ級がどこまで頑張れるのか?であろう。リーダー・杉山航一朗(4年・清水東)を中心に、奥 晴志朗(4年・清風)、岡 儀法(4年・広島井口)と全日本個人戦でも苦戦してしまったように、優勝となると非常に苦しい。しかし地元地区のリーダー校として当地で積極的に練習しており、松田哲也監督を始め、兵藤和行コーチ、そして4連覇の立役者・杉山武靖氏など黄金期を築いた面々が積極的に指導している。やはりOB達も2校目の4連覇達成は何としても阻止しなければならないと思っているに違いない。従って今シリーズのキーマン校であることは間違いないだろう。


※スナイプ級4連覇といえば?
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【Nドットのシンプルなスピンに変更の日本大。少しでも抵抗できるのか?】

総合4連覇は同志社大、そしてスナイプ級4連覇の記録を持っているのが日本大である。なお、同志社総合5連覇挑戦や、早稲田最初の4連覇挑戦、そして昨年の2度目の完全優勝を阻んだのも全て同校であった。

昨年の470級は「勝つためにはこれしかない!」という選手の起用で11年ぶりのクラス優勝を飾る。しかしスナイプ級で大きく足を引っ張るなど早稲田に3連覇を許す結果となってしまった。今シーズンも総合力では劣り、春・そして先日のインカレも総合で4位と不本意なレースが続き、非常に苦しい。しかしながら全日本女子インカレでは2度目の総合連覇を達成するなど、個々をみればレベル的には優勝できる可能性を秘めているのは事実である。

470級は昨年のクラス優勝の立役者であり、ジュニアワールド2年連続銅メダル獲得・高山大智(2年・星林)、奥村将文(4年・高松工芸)、そして関東女子優勝の中山由紀美(3年・唐津西)となるだろう。ここで注目なのが、高山と同様に五輪キャンペーンを実施しているクルーの木村直矢(4年・霞ヶ浦)がどこに乗るのか?はライバル校は注視していることだろう。昨年と同様高山なのか?それとも奥村と乗り、チーム全体の底上げを図るのか?この起用方法によっても大きく変わることは間違いあるまい。

スナイプ級でも苦しい状況なのは、先日の関東インカレでも明らかである。一昨年関東個人戦優勝の井嶋博之(4年・霞ヶ浦)や、全日本女子2連覇の池田紅葉(3年・横浜創学館)と個々のレベルは高いのだが、団体戦では矢野伸一郎(2年・和歌山工業)を含め、なかなか結果が出ないというより、まとまりがないのはレースを見れば一目瞭然だ。

両クラス共にチームレースに対する考え方が変われば、早稲田の4連覇を阻止できる可能性は僅かながらあるのではないか?


※悲願の総合優勝を狙う
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【スナイプ級の実力からしたら、悲願の初制覇は可能!慶應義塾大】

近年、王者早稲田のライバルとして必ず挙がるチームとなるとやはり慶應義塾大となるだろう。昨年・一昨年は王者を苦しめながらも全日本では悲願の総合制覇とはならなかった。特にスナイプ級は一昨年の江の島ではパーフェクトを達成しながらも敗れ、昨年も最終レースで逆転されるなど、あと一歩のところで涙を呑んできた。

スキッパー陣は昨年とはガラリと変わっている。先日の関東インカレでも思ったことだが470級では選手交代が多く、絶対的エースの不在がマイナスポイント。全日本へ向け色々試した節もあるが、本番では斎藤文人(4年・塾高)、村瀬志綱(3年・塾高)を中心に、3番艇は柳内航平(2年・塾高)もしくは高宮豪太(1年・塾高)の布陣となるか?

但しスナイプ級では春インカレで圧勝したように、早稲田を破るとしたら同校しかないように思われる。関東個人戦で優勝の太中 賢/関口舜一(4年・塾高/4年・慶應藤沢)を中心に、越川智博/畠 広樹(4年・塾高/4年・慶應藤沢)、小澤 駿/片山拓哉(4年・逗子開成/4年・逗子開成)と4年生中心。関東インカレでは失敗してしまったが、かえって肩の力が抜けて良かったのではないだろうか?特に昨年貴重な経験をしたクルー陣が優秀であり、どのようなレースをみせるのか?

総合を獲るためには、スナイプ級のクラス優勝は絶対条件であるが、両クラス共にまとまったレースができたなら逆転候補の筆頭となるであろう。


※9年連続入賞は・・・?
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【全日本個人戦優勝の有岡/大野ペア(関西学院大)】※BHMより

慶應と同様、総合優勝をなかなか獲れないのが関西学院大となるだろう。但し慶應と違う所は、過去10年間に470級で3度のクラス優勝を飾っていることである。また8年連続総合入賞継続中と戦績も安定おり、いつ獲れてもおかしくない状況ではある。

470級では全日本個人戦優勝の有岡 翼(4年・光)を中心に、全日本女子準優勝の山下万理(4年・高松商業)、上野 航(2年・関学高等部)の布陣。個人戦では有岡が殊勲の優勝となったが、先日の関西インカレでも9レース中8回のトップフィニッシュを飾るなど圧倒している。特に順風域までは有岡、山下共に自信を見せており、一昨年の江の島大会のような攻めるレースができたなら4度目のクラス優勝も夢ではない。

スナイプ級では、全日本個人戦7位の奥村 潮(4年・芦屋)、同10位の山本皓貴(3年・邑久)、そして3番艇は後藤陽一郎(4年・別府青山)なのか?そこそこ健闘してはいるものの、同志社同様に優勝となると非常に苦しい。悲願の総合を獲るためにはスナイプの頑張りにかかっているといえるのではないのか?


※ここまで早稲田(9回)・同志社(9回)・日大(8回)・慶應(8回)・関西学院(9回)の名前が出てきたが、カッコ内は過去10年間の総合入賞回数であり、この5校が上位校であることがお判り頂けることだろう。今大会も中心であるのは明らかである。これに続くのは・・・?


※3度目の総合入賞を狙う
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【470級エースの楠瀬/玉井ペア(明海大)】

上記に挙げた5校は大学ヨット界におけるいわば「伝統校」であるが、昨年2度目の総合入賞を果たした明海大は「新鋭校」の代表格であろう。2013年西宮大会でのスナイプ級初優勝は上位校として名乗りを挙げただけでなく、力的に突出してなくても団体戦の優勝はありうることを教えてくれたのではないだろうか?

470級では今年大活躍、関東個人戦優勝の楠瀬和旺(3年・唐津西)を始め、又村 優(4年・大湊)、鍋岡 薫(3年・羽咋工業)、花井静亜(2年・海津明誠)3名の女子スキッパーから誰を起用するのか?少なくとも楠瀬がきっちり牽引できれば上位進出は間違いないところか?

ただ昨年に比べ、卒業した2名が抜けたスナイプ級の力が落ちるのは致し方ない。実質的リーダー・全日本女子3位の花本菜美(3年・聖光)は期待できるが、稲吉龍太郎(4年・碧南)・戸井 洋(1年・誠恵)・小岩英恵(1年・海津明誠)いずれも力不足は否めない。今年は3度目の総合入賞を狙うのが精一杯か?


※17年ぶりの総合入賞を狙う
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【女子インカレだけでなく団体戦でも実力を発揮!岸/齋藤ペア(中央大)】

先日の関東インカレでは早稲田・慶應に続く総合3位と飛躍した中央大は、昨年も入賞してもおかしくない戦力であり、ようやく持っている実力を発揮できるようになったといえるのではないのか?

470級はリーダー榊原隆太郎(4年・唐津西)を中心に、菅野 翔(3年・中村学園三陽)、榊原健人(2年・唐津西)とそれぞれが平均以上の実力。慶應を上回ったスナイプ級では、女子インカレ準優勝・岸 祐花(3年・相模原)を筆頭に、山内健史(2年・磯辺)、ルーキー高山颯太(1年・金井)と先日のレース内容を見ても十分上位を狙えるのは間違いあるまい。17年ぶりの総合入賞を狙う。


※国立大のリーダーは?
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【昨年の4位を上回れるのか?九州大スナイプチーム】※福井県連より

全日本インカレの歴史を語る上で欠かせないのが、旧帝大勢ではないのか?特に今年は北海道大(10年ぶりの両クラス出場)、東北大(5年連続両クラス出場)、東京大(9年ぶり出場・両クラス出場は32年ぶり)、京都大(2年連続両クラス出場)、大阪大(4年ぶりの出場)、九州大(7年連続両クラス出場)と活動実態が不明な名古屋大以外全てそろい踏みであり、大健闘である。七大戦では全校で全日本出場を誓い合った模様だが、それを実現したのは感動すら覚える。

この中で強豪私大勢に割って入っているのはやはり九州大となるだろう。

3年前の2014年には帝大勢22年ぶりとなる総合入賞を達成、一昨年2015年も2年連続の入賞と健闘。これは本当に素晴らしいとしか言いようがない成績である。昨年は総合入賞こそならなかったが、スナイプ級は4位と躍進。今年の九州インカレは完全優勝で本戦進出。特に470級では3レース成立だったとはいえ、あの日経大を破ったのは皆さんも驚いたことだろう。

昨年4位入賞したスナイプ級はレベル的には昨年と似ており、今年は悲願のメダル獲得を目指す。昨年全日本個人戦準優勝の高山達矢(4年・上野丘)を筆頭に、今年の全日本9位・槇原 豪(2年・広島)、近藤 亘(4年・福岡大大濠)とより上位を目指す為には3番艇にかかっているのか?

健闘している470級でも鄭 愛梨(3年・芦屋国際)を中心に、河原田健介(4年・修猷館)、永野俊輔(2年・修猷館)とどこまで上位へ食い込めるのか?以上挙げた6名中5名は全て大学以前からのヨット経験者で私大と遜色ないメンバーなのは凄いことだろう、大いに期待したい。


※総合優勝及び入賞を狙えるとしたら以上の8校となるだろう。そして最後に片クラスのみ出場のあのチームを忘れてはならない。


※15年連続入賞なるか?
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【今年急成長!全日本個人戦9位の矢田/野田ペア(日本経済大)】※BHMより

2003年に470級のみで初参戦・初優勝を始め、同クラス史上初の3連覇を含む7回の優勝、昨年まで14年連続入賞と全日本インカレの流れを変えたといっても過言でない日本経済大は、九州インカレで敗れはしたものの、全日本個人戦でも相変わらずの存在感を示しており、もちろん今年も上位候補である。

破竹の勢いだった頃に比べ、スター選手不在が4年優勝から遠ざかっている要因だが、それでも見所ある選手が育っているのはさすがといえるであろう。戦力は2年連続全日本個人戦入賞の平野 匠(3年・長崎鶴洋)を始め、同9位の矢田奈津美(3年・羽咋工業)、そして3番艇は樋高陽之助(2年・鹿児島商業)と若干3番艇は不安があるものの、1・2番艇はしっかりしており、連続入賞記録更新はもちろん、5年ぶりのクラス優勝を狙う。


※その他有力校は?

ここまで有力校を羅列してきたが、さらにクラス別にみると470級ではエースがしっかりしている法政大鹿屋体育大、スナイプ級では近北予選では同志社に迫った龍谷大にも注目か?



※【結論】
スナイプ

ここ10年総合を獲っているチームの傾向として、スナイプ級優勝がそのまま総合に直結してるといっても過言でない。(※10年間で7度、上記表に注目)
ここまで戦力を分析してきたが、強い早稲田のスナイプに対抗できそうなのは慶應のみであり、他は大きく引き離されているのは事実であろう。
従って早稲田の総合四連覇達成の可能性は限りなく高いのが私の結論である。これを印にしてみると?

※【総合】

◎早稲田大
〇慶應義塾大
▲同志社大
△日本大
△九州大
△関西学院大
注中央大

となる。慶應はスナイプが早稲田を上回り、470でも健闘すれば逆転候補の筆頭。同志社・日大・関西学院はスナイプ次第、九大は470次第でより上位が可能。中央は期待も込めて注意の印にさせて頂いた。

※クラス別では?

※【470級】

◎同志社大
〇早稲田大
▲日本大
△関西学院大
△日本経済大
△慶應義塾大
注明海大

※よくよく考えてみると470級は激戦となりそうである。早稲田が優勢なのは間違いないが、ここは地元地区の威信をかけて同志社が意地をみせるのでは?上位校はそれぞれエース格が存在し、その動向によって順位も変動するのではないのか?

※【スナイプ級】

◎早稲田大
〇慶應義塾大
▲九州大
△日本大
△関西学院大
△同志社大
注中央大

※やはりスナイプ級では早稲田・慶應が他を大きくリードしていると思われる。この2校に九大がどこまで迫れるのか?さらに中央も関東インカレ同様、良いレースをみせられたならレースは面白くなるだろう。


今大会は初開催地である若狭湾であるからして、条件は皆同じではあるが、ここまで近北各種大会・プレ国体の傾向をみると、どうやら軽風域の難しいコンディションになる可能性が高い。また吹いたら吹いたで波が大きく立ち、レースは困難という話もある位である。レース数もどれだけ成立できるのか?も含め、何が起きるのかは本当に予測がつかない。


各チームそれぞれの目標達成の為に全力を尽くし、頑張って頂きたい。健闘を祈る!



以上


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【来年の福井国体キャラクター「はぴりゅう」くん。観光資源である恐竜をテーマにしている。今大会は福井県連とも密接に関係しているので掲載してみた】


2017-10-10 06:00 | カテゴリ:インカレ
※早稲田大が完全優勝!

全日本インカレ最後の出場校が決まる第84回関東学生ヨット選手権大会は、軽風域のコンディションながらも470級9レース・スナイプ級8レースを消化し、決着した。

他水域も注目していた優勝争いは、全日本総合3連覇中の早稲田大学がチームレースの王道とも言うべきレースを展開し、両クラスで圧倒!見事2年ぶり4度目の完全優勝を達成した。

※入賞校(6位まで)及び、全日本出場校(各クラス8位まで)は以下の通りである。

早稲田
【力で他をねじ伏せ、完全優勝を果たした早稲田大チームの皆さん】※同校FBページより



※【470級最終結果】  (15校)
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【今年は全日本470を学生にして史上最年少の優勝記録を樹立!岡田奎樹主将と秦クルー】※羽田氏より

①早稲田大     264点(28-28-20-30-25-10-16-14-95)
※早稲田大は4年連続12度目の470級優勝
②慶應義塾大    303点(26-39-23-60-33-33-41-28-20)
③中央大      373点(41-44-54-70-44-37-28-27-28)
④日本大      381点(34-27-33-51-75-62-27-36-36)
⑤明海大      447点(46-48-30-62-43-62-36-41-78)
⑥法政大      516点(42-56-60-41-32-34-81-91-79)
⑦千葉大      562点(50-69-89-70-68-40-88-58-29)
⑧東京大      578点(93-62-65-31-79-53-81-63-61) 

※【参考】470級個人成績トップ6
田中/岩井
【岡田は最終レース交代した為、個人成績トップは田中/岩井ペア。実に安定(早稲田大)】

①田中 美紗樹/岩井 俊樹  (早稲田大)   44点
②村瀬 志綱/樫本 達真   (慶應義塾大)  80点
③榊原 隆太郎/岩田 慧吾  (中央大)    90点
④中山 由紀美/工藤 彩乃  (日本大)   101点
⑤斎藤 文人/出口 廣智   (慶應義塾大) 103点
       江頭 英翔
⑥楠瀬 和旺/玉井 瑛士   (明海大)   111点



※【スナイプ級最終結果】 (14校)
第84回関東インカレ 197
【圧勝!最終レースは1-2-4で締めた早稲田大スナイプチーム】

①早稲田大     162点(25-14-40-9-48-10-5-9-7)
※早稲田大は2年ぶり9度目のスナイプ級優勝
②中央大      248点(40-39-19-25-27-25-30-43)
③慶應義塾大    300点(24-28-49-40-44-49-51-27)
④日本大      341点(39-41-60-37-36-22-44-62)
⑤明海大      460点(33-59-42-72-64-83-60-57)
⑥明治大      462点(61-60-96-30-30-51-67-65)
⑦東京大      499点(91-55-59-42-36-51-69-64)
⑧法政大      541点(96-76-43-108-65-58-52-53)

※【参考】スナイプ級個人成績トップ6
第84回関東インカレ 201
【全日本個人戦優勝の力を見せつけた永松/川上ペア(早稲田大)】

①永松 礼 /川上 健太   (早稲田大)   28点
②松尾 虎太郎/坂上 宗輝  (早稲田大)   49点
③花本 菜美/岩井 裕樹   (明海大)    65点
④鈴木 颯太/安藤 駿佑   (明治大)    65点
⑤高山 颯太/千葉 将貴   (中央大)    75点
⑥岸 祐花 /齋藤 健斗   (中央大)    76点



※【総合成績】   (11校対象)

①早稲田大     426点(264+162)
※早稲田大は2年ぶり12度目の総合優勝
②慶應義塾大    603点(303+300)
③中央大      621点(373+248)
④日本大      722点(381+341)
⑤明海大      907点(447+460)
⑥明治大     1046点(584+462)

※全日本進出を決めた各校ならびに関係者のみなさん、誠におめでとうございます。続いて総括。



※【470級総括】
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【3番艇の責任を果たした元津/須賀ペア(早稲田大)】

優勝した早稲田大は、スーパースター岡田/秦が4回、女子スキッパー田中/岩井が2回のトップフィニッシュと1・2番艇は実に安定し、あとは3番艇を引き上げるのみというチームレースの王道とも言うべきレースを展開。その3番艇元津も2日目の最終第⑦レースでトップフィニッシュで2位慶應に100点差をつけ、この時点で優勝は決まり。最後はルーキー佐香将太を出場させ、BFDとなったものの、上位で走れる力を見せられたことはさらなる収穫であったのではないだろうか?

他の上位校は完全に力でねじ伏せられた感じであり、語ることが何もなくなってしまう位早稲田は「強かった」の一言に尽きるのではないのか?

注目の全日本進出8位争いは2日目が終わって時点で7位明治・8位東大・9位千葉の順。明治はまずまずの得点で推移しており、東大と昨年初の470級全日本進出となった千葉との争いとなるかに思われたが、最終日第⑧レースで7位明治は32-33-34の99点とまさかの大叩きしたのに対し、東大は63点、千葉は58点と明治に大きく迫る。時間的に最終レースとなった第⑨レースで明治はまたしても78点と大ピンチに対し、9位千葉は5-8-16の24点と素晴らしいレースを展開し、一気に逆転。7位で2年連続の全日本進出を決め、東大も千葉に逆転されはしたものの、61点に抑え明治を逆転、9年ぶりの全日本進出となった。まさに劇的な幕切れであった。



※【スナイプ級総括】
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【ますます走りに磨きがかかる松尾/坂上ペア(早稲田大)】

春と同様に今シリーズも早慶の争いになるかと思われたが、470級と同様、早稲田が全日本個人戦1・2位の永松/川上、ルーキー松尾/坂上の2艇が文句なしの強さであり、序盤から完全に主導権を握る。

各校とも3番艇が苦戦する中、中央大のみが約30点ペースで早稲田に喰らいつき、2日目終了時点で31点差の2位と健闘。しかしながら早稲田は最終日に大爆発!第⑦レースで1-3-5、第⑧レースで1-2-4とほぼパーフェクトと圧巻のレースをみせ、文句なしの制覇となった。

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【全日本個人戦でも健闘!菅原/多賀谷ペア(東京大)】

スナイプ級でも注目は8位争いであった。シード6校は安泰であったが、残り2枠をめぐって東大・学習院・法政の3校による争いとなる。まずこの中から東大が抜け出す。全日本個人戦出場の菅原/多賀谷が上位校リーダー並の活躍により、2日目終了時点でほぼ全日本進出は確実となる。

残るは法政と学習院の争いであった。特に法政は大苦戦であり、第⑤レースまで、学習院に60点差をつけられる大ピンチ。しかし残り3レースで力の差が出始め、第⑦レースで逆転、辛くも全日本進出を決めた。スナイプ級初出場を狙った学習院は、4年前と同様の対決で次点となるも大健闘ではなかったのか?


※32年ぶりの両クラス全日本進出!

早稲田の完全優勝で幕を閉じたが、全日本総合4連覇へ向け、順調に推移しており、力的には濃厚と申し上げておくことにしよう。
残念ながら他上位チームは中央スナイプの見所があった位で、完全に霞んでしまった。そこで視点を変えてみることにする。

やはり今大会は東京大が両クラスで全日本出場を決めたことではないのか?同校が両クラス出場となるのは1985年江の島大会以来実に32年ぶりなのである。昨年も470はあと一歩の所で全日本を逃したが、今年は堂々の両クラス進出は見事であった。

数年前から学生自身ががレジェンド小松一憲氏(1976年モントリオール五輪470級代表など)にコーチを依頼し、OB会もバックアップし、見事開花。同氏は早稲田のコーチでもあるために、日本一のチームと合同練習もできる環境となる。その中で自分達のレベルも正確に把握できるのが大きな強みであり、今回の両クラス進出となったのではないだろうか?

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【シングルも取り、最終日も2度の十番台でまとめた小野/角出ペア(東京大) 小野は高校時代インターハイには出場できず悔しい思いをしている。一浪し最高学府に入学、ヨットを続けたのは嬉しいことではないのか?】

さらには470級では塚本将史(2年・逗子開成)や小野万優子(2年・西南学院)などのヨット経験者や、スナイプ級では「本当に大学から始めたの?」と思わせる位上位校と遜色ない活躍をみせる関東学連委員長・菅原雅史(4年・開成)は、まさに小松氏がコーチした成果なのであろう。久々の全日本だが、総合上位を目指し是非とも頑張って頂きたい。

※これで全日本出場校は出揃った。是非とも全日本本番では頑張って欲しい。


以上

※【第82回全日本学生ヨット選手権大会出場校一覧】
第82回全日本学生ヨット選手権大会出場校
2017-10-05 19:00 | カテゴリ:インカレ
第82回全日本学生ヨット選手権出場を懸けた第84回関東学生ヨット選手権大会決勝が、葉山港で開催される。(10/7~9開催・10レース制)
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【近年メインセールに校章をつけるのが定番になってきた】※この記事全ての写真は羽田氏より

関東学連では加盟校が多い為、予選を実施する必要性があるが、先日予選シリーズは終了。各クラス春インカレ上位6チームのシード校を併せ、決勝シリーズが開催される。

関東からの全日本進出は今年は両クラス共に8校となっており、優勝争いはもちろんのこと、全日本進出争いも熾烈になりそうだ。


※簡単に展望してみることにする。





※【決勝進出校】
関東84回決勝

※両クラス進出は11校



※どちらが勝利するのか?

近年、関東の流れをみてみると、総合優勝争いは早稲田・慶應・日大の3校が中心であり、特に早慶の争いが熾烈である。

今年の春インカレでは470早稲田・スナイプ慶應・総合早稲田と全日本4連覇を狙う早稲田が好スタートを切ったのは当然と言うべきなのだが、スキッパー陣が全て交代した慶應も素晴らしいレースを展開したのが印象に残った。総合優勝争いは早慶の争いとなることは異論あるまい。

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【早稲田の絶対的エース岡田/秦ペア。今回はどのような作戦で臨むのか?】

春インカレ総合優勝の早稲田大は、スナイプ級で敗れはしたものの、強い印象を受けたのは昨年と同様である。その証拠にこの大会以降は、各種大会で慶應を上回る強さであり、極めつけは全日本個人戦で永松 礼/川上健太(4年・別府青山/4年・早大学院)の優勝を始め、松尾虎太郎/坂上宗輝(1年・光/4年・早大学院)が準優勝とワンツーを達成。3番艇は入江裕太(2年・逗子開成)、岩月大空(3年・碧南工業)どちらになるかは不明だが、春とは違うレースをみせてくれるのでは?

ただ470級は春優勝したものの、若干の不安要素が残るのが3番艇だ。岡田奎樹(4年・唐津西)、田中美紗樹(2年・関西大第一)は計算できるものの、元津志緒(3年・長崎工業)がいま一つ不安定である。関東インカレではこのまま起用されると思われるが、結果次第では松尾虎太郎を470にコンバートされる可能性は否めないだろう。

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【慶應の連覇は470チーム次第か?】

春インカレ総合準優勝の慶應義塾大は、スナイプが会心の走りだったのが印象に残ったが、470級が明海・法政に迫られるなど若干の戦力ダウンは否めなかったが、スキッパーが全て総入れ替えの割には王者早稲田に対し、良く戦えているのではないだろうか?先日5大戦(早稲田・慶應・日大・中央・明治)が開催されたが、早慶は全くの同点であり、今大会はどうなるのか?470は斎藤文人(4年・塾高)、スナイプは太中 賢(4年・塾高)を中心にクルー陣も充実しており、連覇達成なるのか?

というより、悲願の全日本制覇の為には、絶対勝たねばならないだろう。どうなるのか?

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【チームを牽引する個人戦でも活躍の中山/服部ペア(日本大)】

昨年の全日本では470級でクラス優勝した日本大だが、春インカレも期待していたがある意味惨敗。その後も活躍するのは個人戦470級5位入賞・中山由紀美(3年・唐津西)や、スナイプ級で3位入賞の池田紅葉(3年・横浜創学館)と女子ばかり。男子はなかなか浮上のきっかけが見えてこない苦しい状況が続いている。特に昨年優勝の立役者となった高山大智(2年・星林)や木村直矢(4年・霞ヶ浦)は、今回出てこない中で、どこまで戦えるのか?

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【春インカレ個人成績2位の岸/齊藤ペア(中央大)】

春インカレでは日大を上回り総合3位となったのが中央大だ。両クラス共にスキッパー陣は揃っており、今年は全日本でも総合を狙っていきたい所だろう。470級は榊原隆太郎(4年・唐津西)を筆頭に、菅野 翔(3年・中村学園三陽)・榊原健人(2年・唐津西)の布陣。スナイプ級は岸 祐花(3年・相模原)を筆頭に、山内健史(2年・磯辺)、ルーキー高山颯太(1年・金井)と積極的に上位を狙っていきたい所である。

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【エース楠瀬がしっかり引っ張ることができたなら・・・?】

春インカレでは「今年はちょっと違うぞ!」とアピールしたのが明海大法政大だろう。特に470級では両校2位慶應に迫るなど、両者共に同点と健闘した。明海は関東個人戦優勝の楠瀬和旺(3年・唐津西)を筆頭に、又村 優(4年・大湊)、鍋岡 薫(3年・羽咋工業)の布陣。

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【ある意味チャンス!法政大470チーム】

一方法政は永井涼介(4年・別府青山)を筆頭に、足立茉莉花(3年・別府青山)、赤嶺華歩(2年・別府青山)の女子インカレ入賞チームと両校ともなんとなく似ている。ただ両校リーダーがしっかりしている所が共通点だ。早慶に迫れるのか?

ただ、両校共に不安なのがスナイプ級だ。明海はシードを獲得しているので全日本は間違いないところだが、法政は先日の予選シリーズでトップ通過できていない所が若干の不安材料なのか?

明海・法政と逆なのが明治大だ。スナイプ級は鈴木颯太(4年・福岡第一)を筆頭に何ら問題ないが、予選回りとなった470級はどうだろう?千葉大にトップ通過を奪われはしたものの、レース内容は一枚上であり、油断しなければ全日本は安泰か?


※ここまで早稲田・慶應・日大・中央・明海・法政・明治以上7校の名前が出てきたが、昨年までならここで話が終わってしまうところだが、今年の注目すべきはラスト8校目である。

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【両クラス全日本のチャンス!東京大470級チーム】

470級は東京大千葉大の争いになりそうだ。千葉大が予選トップ通過したものの、レース内容は東大の方が一枚上である。9年ぶりの全日本進出なるのか?千葉大は2年連続進出を目指す。


スナイプ級ではやはり全日本個人戦出場した東京大学習院大の争いと言いたい所だが、予選状況をみると法政まで巻き込んでしまうのかもしれない。特に学習院はスナイプ級初の全日本進出となるのか?


※10レースの長丁場となることから何が起きるかはわからない。全日本での優勝争いもそうだが、少なくとも英語が少ない所が全日本の切符を手にするのではないだろうか?

是非とも頑張ってほしい。


以上


※関東インカレ平均スコア表
関東平均スコア

2017-09-18 05:00 | カテゴリ:インカレ
※日本大が2度目の総合二連覇&最多勝更新!
日大
【昨年とほぼ同じ勝ち方であった総合7勝目の日本大女子チーム 左から工藤彩乃・中山由紀美・宮野菜々・池田紅葉・林佳奈】※羽田氏より

神奈川・葉山港で開催されていた女子学生セイラーの祭典、日建・レンタコムカップ、第26回全日本学生女子ヨット選手権大会は、台風18号の影響が心配されたが、両クラス共に7レース成立し決着。

470級では初日圧巻の3連続トップフィニッシュの走りをみせた慶應義塾大の村瀬海里/皆川綾菜が同点ながらも同校470級初制覇。

スナイプ級ではディフェンディングチャンピオン日本大の池田紅葉/林 佳奈が圧巻の走りを見せ、同級3人目の二連覇達成並びに、同一コンビとしては同級初の連覇となった。

注目の総合優勝争いは、日本大が2度目の連覇並びに、7度目の栄冠に輝いた。


※入賞チームは以下の通りである。



※【470級最終成績】  (34艇)
第26回全日本女子インカレ 510
【1・2年次は振るわず、3年次は人数不足で出場できなかったが、最後のチャンスでタイトルを掴んだ村瀬/皆川ペア(慶應義塾大)】

①村瀬 海里/皆川 綾菜  (慶應義塾大) 19点(1-1-1-6-(13)-3-7)
※慶應義塾大は470級初優勝
②山下 万理/本田 有咲  (関西学院大) 19点(2-3-(5)-3-1-5-5)
③花井 静亜/三橋 琹奈  (明海大)   22点(3-6-2-(19)-6-2-3)
④中山 由紀美/工藤 彩乃 (日本大)   25点((10)-4-10-1-5-1-4)
⑤赤嶺 華歩/馬渡 凪沙  (法政大)   28点(4-9-4-(DSQ)-2-8-1)
⑥足立 茉莉花/盛田 冬華 (法政大)   29点((8)-5-3-7-8-4-2)

第26回全日本女子インカレ 311
【同点準優勝となった山下/本田ペア(関西学院大)4年生の意地をみせた!】

※初日3連続発進の村瀬/皆川(慶應義塾大)に対し、山下/本田(関西学院大)が追いかける展開と4年生スキッパーが意地をみせる。さらには2年/1年コンビの花井/三橋(明海大)も大健闘の3位と続いた。ところが優勝候補筆頭の中山/工藤(日本大)は出入りが激しく、4位入賞。また赤嶺/馬渡(法政大)は失格が響き5位入賞。同じく足立/盛田(法政大)は6位入賞も両者共に初入賞となった。

優勝した村瀬は広島セーリングスクール出身。高校時代にも国体に出場し、同校の門を叩く。彼女の入学当時の同校は全日本女子インカレを優勝できるような勢いであったが(2015年に悲願の総合初優勝を飾る)、女子部員が入らず総合も狙えない状況となってしまったが、ここ1年は皆川と努力し、一気に頂点の座についたのは見事であった。また皆川は大学からヨットを始め、ここまでの選手になったのは本当に素晴らしい。2年前の武井裕子同様、記憶に残る選手となったのは間違いないだろう。



※【スナイプ級最終成績】 (34艇)
第26回全日本女子インカレ 474
【文句なしの連覇!池田/林ペア(日本大)】

①池田 紅葉/林 佳奈   (日本大)    7点((3)-1-2-1-1-1-1)
※日本大は2年連続8度目のスナイプ級優勝
②岸 祐花 /荒木 陽菜  (中央大)   15点(1-(9)-3-2-2-4-3)  
③花本 菜美/仁杉 衣里  (明海大)   15点((10)-3-1-4-3-2-2)
④池田 樹理/冨岡 美佐子 (明治大)   22点(2-2-4-6-(12)-3-5)
⑤北林 妙恵子/伊藤 七瑠 (法政大)   33点(5-5-10-3-6-(12)-4)
⑥石川 満里奈/尾井 恵子 (関西学院大) 43点(9-6-12-5-4-(20)-7)

第26回全日本女子インカレ 433
【敗れはしたが、3年連続入賞は立派!岸/荒木ペア(中央大) 来年に期待!】

※序盤から池田紅/林(日本大)、岸/荒木(中央大)の二強に加え、ルーキー池田樹/冨岡(明治大)も健闘も2日目に入り、池田/林が4連続トップで決着。全く危なげない勝ち方であった。準優勝となった岸/荒木は3年連続の入賞、同点3位は花本/仁杉が2年連続の入賞と関東インカレを再現するかのレース結果となった。

優勝した池田は同級史上3人目の連覇達成となり、来年は女子インカレでは未だ達成されていない同一クラス3連覇に挑戦する。(※注・近藤愛はスナイプ-470-470で3連覇、スナイプ最多勝の増川美帆は3勝ではあるが、3連覇ではない)

クルーの林は本来スキッパーもできるマルチプレイヤーであり、どちらもこなせる運動能力は抜群!是非とも記録に挑戦して頂きたいと思う。



※【総合成績】
第26回全日本女子インカレ 452
【完全優勝は逃したが、総合優勝に貢献!中山/工藤ペア(日本大)】

①日本大学        32点(25+7)
※日本大は2年連続7度目の総合優勝
②明海大学        37点(22+15)
③法政大学        61点(28+33)
④関西学院大学      62点(19+43)
⑤九州大学       124点(54+70)
⑥大阪大学       142点(92+50)

※昨年と同様の展開で日本大が連覇達成。昨年も惜敗した明海は今年も僅かな差で届かなかった。注目の5・6位争いは九州大・大阪大と国公立勢の初入賞も光った。



※【最優秀選手賞】
第26回全日本女子インカレ 485
【特に2日目の3連続シングルは見事!中村/阿部ペア(大阪大)】

毎年申し上げている通り、現在この賞はスポンサーの意向により、敢闘賞的な位置づけとなっている。今大会は大阪大中村 葵選手(3年)が選出された。理由としては、大学からヨットを始めた彼女は、入賞まであと一歩のスナイプ級7位と健闘。しかも経験浅い1年生クルーとのコンビでこの成績は立派だろう。しかも同校の女子部員は少なく、この女子インカレ出場も昨年大会からであり、今年は両クラス出場と女子部員が増えてきたのも彼女の功績なのではないだろうか?と想像できる。しかも総合6位入賞!是非とも来年も頑張って欲しい。


第26回大会は日本大の総合優勝に終わり、幕を閉じた。今年は全水域からの参加があり、そのような意味では全日本タイトルに相応しい大会となったことは喜ばしいことであった。ただ数人の選手に聞くと、ペアが組めなく参加できなかった大学も数多くあると聞いている。是非とも各校部員を増やし、より多くの女子学生が参加されることを願っている。


※尚、来年・再来年の27・28回大会は五輪の影響により、愛知・海陽ヨットハーバーで開催される。是非とも女子学生はこの大会を目標に精進して頂きたい。

いよいよ今週末は、全日本インカレの予選が多水域で開催され、関東以外で出場校が決まる。是非とも頑張ってほしい。


以上