2012-09-29 10:00 | カテゴリ:インカレ
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※Part1.2では、大きく歴史を振り返ってみましたが、やはり重要なのは、直近5年間であろう。まずは分析の前に成績をご覧頂くこととする。

2011(江の島)
【S】 ①日本大  ②早稲田 ③同志社 ④慶應義塾 ⑤関西学院 ⑥福岡大
【470】①関西学院 ②日本大 ③早稲田 ④法政大 ⑤慶應義塾 ⑥日本経済大
【総合】①日本大 ②関西学院 ③早稲田 ④慶應義塾 ⑤同志社 ⑥立命館大 

2010(蒲郡)
【S】 ①早稲田  ②同志社 ③慶應義塾 ④日本大 ⑤鹿屋体育大 ⑥金沢大
【470】①日本経済大②慶應義塾③関西大  ④早稲田 ⑤関西学院  ⑥中央大
【総合】①早稲田大 ②慶應義塾③関西大  ④関西学院⑤日本大  ⑥同志社大

2009(牛窓)
【S】 ①早稲田  ②関西大 ③慶應義塾 ④中央大 ⑤福岡大  ⑥関西学院
【470】①福岡経済大②関西学院③早稲田  ④法政大 ⑤慶應義塾 ⑥同志社
【総合】①早稲田大 ②慶應義塾③関西学院 ④関西大 ⑤法政大  ⑥立命館

2008(西宮)
【S】 ①鹿屋体育大②福岡大 ③関西大  ④立命館 ⑤早稲田  ⑥日本大
【470】①福岡経済大②関西学院③早稲田  ④同志社 ⑤明治大  ⑥慶應義塾
【総合】①早稲田大 ②立命館 ③関西大  ④福岡大 ⑤同志社大 ⑥慶應義塾

2007(びわ湖)
【S】 ①京都産業大②日本大 ③立命館  ④明治大 ⑤同志社大 ⑥早稲田
【470】①関西学院大②早稲田 ③立命館  ④同志社 ⑤福岡経済大⑥京都産業大
【総合】①京都産業大②立命館 ③同志社  ④早稲田 ⑤日本大  ⑥関西学院 

※日本経済大は学校名が改称(第一経済⇒福岡経済⇒日本経済)された。

・80年代~90年代は、まさに日大・同志社・福岡大の3強時代が長く続く。実際総合優勝は、3強と立命館大(3勝)の4校からしか総合優勝は出ていない。
しかし21世紀に入ると、琵琶湖大会で『京都産業大学』が初の総合優勝(2007年も総合優勝)に輝き、2003年に470のみだが、初参戦した『第一経済大学』が、いきなり初優勝。その後も他を圧倒、計9戦6勝と輝かしい戦績を残す。その結果、他大学は大幅な戦略変更をせざるを得なくなる。
また、再三にわたり優勝のチャンスを逃してきた『早稲田大』だったが、2008年に総合初優勝(現在のシステムになってからは初)、さらに総合3連覇まで達成し、新たな王者に名乗りを上げた。

・一方、3強はというと、昨年かろうじて日大が5年ぶりに総合優勝は果たしたが、同志社は7年、福大は8年総合優勝から遠ざかっている。福大においては今年の九州予選で470が落選。完全に3強時代は終焉を迎え、本格的な戦国時代に突入したといえるだろう。

・『関西学院大・関西大』勢も力をつけているが、総合優勝までは辿り着いていない。しかし関西学院大は470で2勝、この勝利は、日経大を破ってのことだから、価値ある勝利である。ある意味総合優勝をいつでも取れる状況にはなってるものと思われる。

・早稲田のライバル校ともいえる『慶應義塾大学』は、ここ数年、総合優勝に一番近いと思われたが、早稲田の勢いに押され涙をのんでいる。だが選手層は厚い。必ずや数年後までには、総合優勝に名乗りをあげてくるだろう。


※地元有利な琵琶湖大会、この戦国時代の様相の中で、どんなドラマが生まれるのか?非常に楽しみである。

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2012-09-28 14:00 | カテゴリ:インカレ
前回は記録の整理をしてまいりましたが、このPart2では琵琶湖での戦績の整理をしてまいりましょう。

①琵琶湖大会での優勝校一覧

スナイプ・470の体制になった1973年以降の琵琶湖での優勝校をまずはご覧頂きましょう。

1974年 470級 福岡大   スナイプ 同志社大
1982年 470級 立命館大  スナイプ 京都大   総合 立命館大 ※彦根開催
1987年 470級 明治大   スナイプ 同志社大  総合 同志社大
1992年 470級 同志社大  スナイプ 同志社大  総合 同志社大
1996年 470級 同志社大  スナイプ 福岡大   総合 同志社大
2001年 470級 京都産業大 スナイプ 近畿大   総合 京都産業大
2007年 470級 関西学院大 スナイプ 京都産業大 総合 京都産業大

と過去7回の琵琶湖開催で総合優勝に輝いているのは、地元・近北水域のみであり、他水域の大学にとっては鬼門だということが良くわかる。

以前1988年までの全日本は8月開催であった。しかし就職活動の問題もあり、1989年の大会より11月開催と変更されている。季節が変わっても、傾向(地元有利)が変わらないということは、それだけ特殊な海面(湖面)ということなのだろう。

②昨年総合優勝した日大は琵琶湖では未勝利

上記の一覧を見てもお分かりの通り、日大は一度も(クラス優勝すらも)優勝を果たしていない。2001年大会の準優勝が最高である。この鬼門を破ることができるのか?

③21世紀のスーパー集団、日経大も琵琶湖では未勝利

新参校でありながら、強豪校となった「日本経済大」だが、ここでの優勝はない。まだ参加が1回なので相性の云々は何とも言えないが、どのような戦略を取るのか?は気になる所である。


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2012-09-28 03:00 | カテゴリ:インカレ
柳ヶ崎ヨットハーバーと琵琶湖
学生ヨットレースの総決算、『第77回全日本学生ヨット選手権大会』が今年は11/1~11/4まで琵琶湖・柳ヶ崎沖で開催される。

昨年は日大が5年ぶりの総合優勝で幕を閉じたが、未勝利の琵琶湖で連覇となるのか?それともやはり地元勢が意地をみせるのか?

まずは「記録編」ということで歴史を振り返っていくことにしましょう。

・1933年に第1回が開催された『全日本インカレ』、32回(1967年)大会までは、『A級』での戦いだった。
早稲田・慶應義塾・同志社・関西学院、この伝統校がタイトルのたらい回し状態が続く。

※第1回~32回までの優勝回数
①関西学院大学  9回
②同志社大学   7回
②慶應義塾大学  7回
④早稲田大学   3回

・33回(1968年)大会よりスナイプ級が導入され、2つのタイトルとなる。

・38回(1973年)大会よりA級は『470級』に変更され、現在の形態となる。

・42回(1977年)大会より、現在では最も重要なタイトル、『総合』を新設されたとされるが、その時期については曖昧である(様々な先輩にお聞きした所によると、前年に無理やり創設したとか、正式には44回大会(七ヶ浜)からだとか諸説ある。

というわけで、記録が残っている1977年より整理することとする。

(1)優勝回数

【470】 ※1973年より通算

①日本大学   7回(83・84・93・95・99・02・05)
①同志社大学  7回(73・76・80・85・89・92・96)
③日本経済大  6回(03・04・06・08・09・10)
④福岡大学   5回(74・81・86・88・94)
④立命館大学  5回(82・90・91・97・98)


※日大と同志社の優勝回数が若干多いが、ほぼ同数だと思って良いだろう。特筆すべきなのは、創部10年目の日本経済大が6回の優勝と現在の学生470界の流れを大きく変えたことが良くわかる。

【スナイプ】 ※1968年より通算

①日本大学  12回(77・78・80・81・83・84・85・86・89・94・97・11)
②福岡大学  10回(72・75・90・91・93・96・99・00・02・03)
③同志社大学  8回(73・74・87・88・92・95・98・06)

※80年代は日大時代、90年代は福大時代と言えるのかもしれない。21世紀に入ってからは混戦の状態が続いている。

【総合】   ※1977年より通算

①日本大学  11回(77・80・83・84・89・95・97・03・05・06・11)
②福岡大学   8回(78・81・93・94・98・99・00・02)
③同志社大学  7回(85・86・87・88・92・96・04)
④立命館大学  3回(82・90・91)
⑤早稲田大学  3回(08・09・10)

※長きに渡り、3強時代が続いていたが、早稲田大学が3連覇するなど、戦国時代の様相となっている。

(2)完全優勝

・日本大学(1983・1984年)・同志社大学(1992年)

※長い歴史の中でも、両クラス完全優勝はたったの3回しかない。それだけ難しいと言えるのかもしれない。
注:1973年に同志社大は両クラス優勝を果たしている(事実上の初めては同志社)

(3)連覇記録

【470】

◎3連覇(2008~10年)日本経済大学

※470は強豪校の優勝回数が互角の為、これが最高である。ただ記録をやぶるなら日経大の可能性が大だろう。

【スナイプ】

◎4連覇(1983~86年)日本大学

※まさに日大時代を象徴させる4連覇であったが、琵琶湖で阻止されている。また福大・同志社が2度の連覇、早稲田が連覇の経験がある。

【総合】

◎4連覇(1985~88年)同志社大学
◎3連覇(1998~2000年)福岡大学
◎3連覇(2008~10年)早稲田大学

※4連覇の記録が輝く同志社、福大・早稲田が3連覇の経験あり、意外と日大は3連覇は達成したことがない。

・1991年淡輪大会まで優勝旗はクラス優勝しか用意されていなかった。しかし1992年琵琶湖大会でスナイプ協会より進呈され(それまでのスナイプ優勝旗は総合へ)、3本体制となる。

・5連覇すると優勝旗を返還しなくてよいという話があったのだが、今はどうなってるのでしょうか?(笑)(もっとも現代では5連覇は至難の業だと思いますが・・・)


(4)第1回からの通算優勝回数(すべて通算すると?)

①同志社大学  31回
②日本大学   30回
③福岡大学   22回

となるわけである。


つづく



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2012-09-26 12:00 | カテゴリ:インカレ
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今回、久々に女子インカレを観戦させて頂いた。実をいうと、私が卒業後少しの期間ではあったが、「関東女子学連」をお手伝いしたこともあり、思い入れもある。また、このタイトルがまだ続いてるということは非常に喜ばしい限りである。

今回、外道無量院氏に総括をお願いしたが、私は、別の視点から感想を述べたいと思います。


◎女子のレベルは格段に上がった?

このタイトルの当初は、まともにスタートが出来てないチームが多く、レベルアップが必要な時代だったが、本インカレでも女子が活躍できる選手が多くなったように、レベルが上がったのは事実である(男子のレベルが下がったと言う見方があるがそうではないと思う)。
スタートがどのレースも「ジャストスタート」と私もビックリした位のうまい選手が多数いた。

◎今の学生は帆走指示書を読まないの?

前回の蒲郡でも第①レースでフィニッシュライン間違い事件が起きたように、今回も第①レースの③マークでトップの3艇が間違える事件が発生。なんとももったいない話である。本当に帆走指示書を読まないのか?全く理解不能である。

◎ルールブックを読んでますか? 理解していますか?

今回、最も残念だったのは、ある優勝争いをしていたチームが良い順位で推移してたのにもかかわらず、チャーリー(C旗)だったのに旧マークを回って失格となってしまった。
さらに最終レースでも470はチャーリーだったが、風が振れ戻り、スナイプは実施しなかった。しかし残念ながら1艇が間違えるチームが出たことは非常に残念だった。
こんなことで負けてしまったではどうしようもないのではないのか?理解できないのなら判る方に聞くのが当然だろう。

◎レース運営はJSAFに準じて実施すべき?

・最初に驚いたのは、第④マークの位置だった。③マークの横に設置されており、ある意味これが間違いを誘発してしまったものと思われる(しかし③と④ではマークの形が違う為、普通は間違えない)
また帆走指示書のコース図におおよその角度も示されていない。関東学連特有の角度(50・80・50)で実施されているのだから、これくらい表示しても当然なのではないか?

・関東学連の運営は、「学生主導」の考え方なので、変な考え方が残っているようである。先ほどの④マークの位置、スタートラインの短さ(1.2?とか意味不明な乗数)を見ても、運営のスタンダードが理解されていないことがわかる。JSAFのレース委員会を招聘し勉強会をすべきである。


◎関西学院大の3連覇の要因とは?

・今回、史上初の3連覇を果たした関西学院大だったが、実力もあったが、陸でのきびきびとした動き、選手からマネージャーに至るまで強い結束が私にもはっきりと見えた。こんな精神論は古いかもしれないが、実際全日本インカレで総合優勝するチームでまとまりのないことは絶対にない。このような結束力も学生ヨットでは非常に重要であることを改めて感じさせてくれたシリーズだった。

※関西学院大の諸君、見事な3連覇、おめでとう!


※次回はいよいよ最終決戦、『全日本インカレ』だ。展望と解説は外道無量院氏と対談する予定であります。ご期待ください。
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2012-09-26 08:00 | カテゴリ:高校ヨット部はどこへ行く?
皆さんは巷で『セーリング』の宣伝は見たことがあるだろうか?少なくとも私はない。重 由美子さんや関 一人君がメダルを取った後でもどうだろうか?私は変わってないように見受けられる。

まず「セーリング競技」を世間に知らしめることを改めてしなければならないのではないか?
競技人口がジュニア~ユースクラブ・高校ヨット部合わせてもたった2000人しかいない稀有なスポーツなのだ。(陸上なら15万人の競技人口)

「アメリカズ・カップ」参戦の時も「クルー発掘プロジェクト」を実施し、各マスコミに注目を浴びたのではないのか? 若い世代でもやり方次第では集まると思われる。

①体育の教科書に「セーリング」を紹介する。

オリンピック種目なのだからこれくらいしても当然だろう。

②試乗会を積極的に実施

ヨットハーバーだけでなく、海水浴を利用。浜からでも良いし、境界線にフロートを用意しても良いので体験乗船して頂く。
東京なら、若洲だけではなく、お台場海浜公園などの人が集まる場所で実施する。

※大人でも、子供でもまずセーリング競技の認知が必要なのである。(ボート競技を混同してる人は減る)

③オリンピック選手プロジェクトの実施

『セーリングでオリンピックを目指そう!』などのフレーズでジュニアセーラーの獲得、高校生部員の確保などやり方はいくらでもある。

※先日の若洲で開催されたプレ国体で、あるヨットを知らない高校生の補助員数名が、私にヨットの質問をしてきた。その高校生達は、「こういうスポーツがあるのは知らなかったと言っていた」。それだけ宣伝は足りないし、大々的に取り組まなければ、競技人口はさらに減る⇒オリンピックで勝てない⇒予算は下りないと、悪循環になってしまうだろう。

高校ヨット部の問題から多少ずれてしまったが、その根本にはこれだけの問題があると思われるのである。

しかし高校ヨット部の部員が多い学校は実際ある。やり方次第でどうにでもなるのではないか?

JSAF・都道府県連・高体連など結束して、現状を打開してもらいたいと思う次第である。


おわり