2013-11-19 18:00 | カテゴリ:470
先日の琵琶湖全日本スナイプでは、「出道 耕輔・柳林 俊」ペア(豊田自動織機・同志社大)が2回目の全日本制覇を達成し閉幕したが、今週は要注目の『全日本470』が、福岡市立ヨットハーバーで開催される。2020年東京五輪でも470級が継続となったことから、主導権争いが活発となることだろう。
そんなところに「外道無量院」氏から展望が届きましたのでご覧頂くと致しましょう。

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【今回の全日本470は「メダルレース」が実施され、五輪さながらの大会となる】
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「玉石混交」ながら、全国から76艇ものエントリーを集めて全日本470(男女)が福岡・小戸で11月20日に開幕する。

昨年、ようやくこのタイトルを獲得した松永/吉田組(スリーボンド)の連覇なるか?
女子では、吉迫引退の後、吉田愛/吉岡組に対抗出来る新勢力の登場なるか?

が「2大焦点」だろう。

松永組の強敵は、土居/今村組(アビーム)だ。北京五輪代表で昨年の覇者を倒し、久々の学生チャンプ(クルーは違うし、所属も既にアビームでそう言えるのかも疑問の環境ではあるが)誕生となるか?

残る優勝争いの可能性としては、国体の覇者・飯束/八山組(SPN)、一昨年まで2連覇した市野/高瀬組(和歌山県連/日経大)あたりまでで、関/轟組(トヨタ自動車東日本)というアテネ五輪銅メダリスト組が復活して出てくるが、これは「客寄せパンダ」だろう。

学生チャンピオンの西尾/俣江組(関西学院大)、同等の力を持つと思われる中村/清原組(日本大)などの学生勢、かつてこの場所で学生チャンピオンとなった河合/小川組(三井住友海上)、同じく遡ればかつての学生チャンプ・宮川/内野組(シェスタ)などは何処まで前述の五輪キャンペーン組に肉薄出来るか?

女子では、吉田/吉岡組に続く勢力の台頭が待たれるのだが、出て欲しかった宮川/栗栖組(国体SS級チャンプ・和歌山県連)や山口祥/谷口柚組(早稲田大)が出てこないのが何とも残念!

松下/中川組(ベネッセ/関西学院大)、豊田/原組(同志社大)、そして全日本インカレで活躍した明海大勢の又村組と林/木村組あたりに期待なのだろうが、戦前の予想では吉田/吉岡組との力の差は歴然としているように感ずるのは私のみではあるまい。

あっと驚くような新星の誕生はあるか!?

◎・・・・・松永/吉田組
〇・・・・・土居/今村組
▲・・・・・飯束/八山組
△・・・・・市野/高瀬組
△・・・・・宮川/内野組
△・・・・・吉田/吉岡組(女子ペア)
△・・・・・河合/小川組
注・・・・・学生のトップクラス
注・・・・・関/轟組

簡単だが、以上。


合掌


外道無量院

※全日本470特設サイト

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2013-11-11 12:30 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
11月と言えば、各種全日本大会が目白押しである季節だが、ジュニア・ユースセーラー向けの大会も存在する。
主催者側からもアピールして欲しいとの要望がありましたので紹介させて頂きます。
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①東日本420級ヨット選手権大会※開催延期になりました

期間 
場所 東京都江東区若洲海浜公園ヨット訓練所
主催 日本420協会

※若干のチャーター艇も用意しているとのことです。男女チーム上位1艇ずつに世界選手権の権利が与えられる。

※日本420協会ホームページ

②2013 第10回ジュニア・ユースクリスマスカップ

期間 12月21日〜22日
場所 神奈川県江の島ヨットハーバー
主催 神奈川県セーリング連盟

※FJ級も種目の中にあり、来年の江の島インターハイへ向けても良い練習になるのではないでしょうか?

※ジュニア・ユースクリスマスカップ特設サイト

③第26回全日本420級ヨット選手権大会

期間 12月21日〜23日
場所 佐賀県ヨットハーバー
主催 日本420協会

※チャーター艇も多数用意、昨年に引き続き「吉田 愛・吉田 雄悟」夫妻も出場。日程も大幅に変更され、高校生も参加しやすくなったのでは?

※日本420協会ホームページ


※詳しくは各ホームページをご覧ください






2013-11-11 07:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
先日の東京国体が終了し、高校生も代替わりの季節を迎えたことだろう。関東水域では「第20回関東選抜」が11/9~10の日程で「山梨・山中湖」で開催された。この大会は通常、年度末の3月に開催されるのが通例となっているのだが、山中湖開催時のみ11月開催となっている(※3月では湖面が凍結している為)
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【標高1000mに位置する「山中湖」。さすがにもう冬を感じさせた気候であった】

2日目に前線通過の影響によりキャンセルされたものの、初日は安定した風の中で「4レース」を消化し(予定は6レース)、閉幕した。

まずは成績から・・・。

◎【総合最終成績】
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【総合優勝・男子優勝に輝いた「石和・村瀬」組(慶應義塾)】

①石和 正浩・村瀬 志綱   (慶應義塾)   17点(10・2・4・1)
※慶應義塾は関東選抜初優勝!
②入江 裕太・長塚 正一郎  (逗子開成)   17点(8・4・1・4)
③野田 直希・小泉 一裕   (慶應義塾)   20点(6・8・3・3)
④秋山 壮太・福岡 寛太   (吉田)     22点(3・1・11・7)
⑤柳内 航平・久保田 空   (慶應義塾)   22点(2・7・5・8)
⑥渡辺 真弘・下田 海星   (霞ヶ浦)    28点(12・6・8・2)
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⑨大井 汐里・関 春花    (大島海洋国際) 47点 ※女子優勝 
      ・森谷 雪乃

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【慶應勢としては初の選抜優勝となった「石和・村瀬」ペア】

◎【大会総括】

※慶應勢の活躍が目立つ
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【5艇出場中、3艇入賞を果たした「慶應義塾」勢、全レース、青赤スピンが目立っていた】

各学校共に新体制でのビッグレースであり、新人戦の意味合いが強かった今大会。その中で目立っていたのは「慶應勢」であった。5艇のエントリーで入賞が3艇と圧倒、入賞できなかった2艇もトップフィニッシュなどで見せ場を作るなど、1歩リードしている感があった。インターハイデュエットで2年連続入賞を果たした同校であるが、来年の地元江の島インターハイへ向けて好スタートを切ったといえるだろう。

もちろん同県のライバル「逗子開成」も負けてはいない。同点準優勝とはなったものの、スキッパー入江君はまだ1年生で経験が浅いながら健闘、来年へ向けて期待を予感させられる選手が出てきたといえるだろう。

地元・吉田勢も活躍、「秋山・福岡」組も4位と健闘。近年の山梨勢は若干元気がなかったが、こちらも今後に期待してみたい。

※レース内容について

点数的にみても明らかに混戦だというのはお分かり頂けることだろう。そこで多少気になったことを挙げてみることにする。

・スタートラインは分かっていますか?

全レースゼネラルリコールがなく、ラインに届いてないのがほとんどであった。このラインの感覚は練習しなければ間違いなく上達しない。ヨットレースで勝つためには70%以上スタートで決まるのだから・・・
さらにアウター側から見通し確認をしていたチームは皆無に近かった(慶應の2・3艇のみ)

・有利サイドは分かっていますか?

上記と関連性がある重要な項目であるが、今回は下有利なのがほとんどであった(ブローの影響で)が、それに気づかないチームがほとんどであった。スタートの時、確認する事項を1つ1つチェックすることが重要である。

・権利はしっかり主張しよう!

経験が浅いので仕方ない部分もあるのだが、ルールはしっかり守らなければならないだろう。プロテストと言われ、ペナルティーをしないチームもあったくらいなのである。これではだめだ。今後の練習でもルールを理解し、それを実践する練習も重要視して頂きたい。


この大会が終わり、厳しい冬を迎える。やはりこの冬にしっかり練習したチームが翌年活躍するというのが通例となっている。特に安全には留意し、皆さん頑張って頂きたいと思う。


以上



2013-11-10 21:00 | カテゴリ:インカレ
西宮全日本インカレが終了して一週間が経ったが、総括については外道さんにして頂きましたので、昨年に引き続き、『続・全日本学連への提言』ということで、述べさせて頂くとしよう。
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①今大会の関西学生ヨット連盟の取り組みについて

冒頭の件に入る前に、今大会の総括をしておかなければならないだろう。昨年よりも(できることを)最大限努力され、非常に良い大会だったように私は思う。良かった点を挙げてみることにしよう。

・大会特設サイトの充実(ツイッターも使用し情報を発信していた)
・着順速報の充実(速報は早かったし、非常に役に立ったと思われます)

これにより観戦できない方々でも雰囲気を感じることができたのではないか?と思うわけである。

※しかし一点だけ言わせて頂くと、成績表に「スキッパー・クルー」の表記がなかったのが少々残念であった。

レース運営に関しても、風に恵まれず、難しいコンディションにも係わらず、良い運営だったと思われた。

・470クラスにおいて「O旗・R機」の頻繁な対応
・コース短縮の判断が良い
・レース中止の判断が良い
・十分なコースのレグ長

と、申し分なかった。

第5レースで大量DNFが出てしまったことは、トップフィニッシュした「山口祥」艇を褒めるべきであり、これは致し方ないと私は感じた。しかし、外道さんも述べていた通り、スタートラインの長さは若干気になるところであった。(500mが適正だと思われるが、明らかにそれ以上あったことは申し上げておく)

しかしながら明らかに最大限の努力をされ、緊張感がある運営だったことは、上記の項目を見ていただければお分かり頂けることだろう。

②続・全日本学連への提言

良い大会であったことは間違いないと思われるが、昨年に引き続き述べさせて頂くことにする。

※「全日本学連は果たして機能しているのか?」

いつも思うことなのだが、「全日本学連は機能しているのか」ということである。いくつか例を挙げると?

・最大レース数が昨年より1増えて『11レース』になっていたこと。
・細かい話で申し訳ないが、リコール番号の順番が北海道からではなく、九州から「1・2・3」であった。(何故こうなったかは全くの意味不明)

大きな変革をした場合は別だと思うが、一応「全日本インカレ」なのだから、どこの水域で実施したとしてもある程度の統一をしなければならないと思う。一例としてレース数のことを挙げたが、この1レースが大きな影響を及ぼす可能性があるからなのである。(1レース多かったから優勝できなかったとかそういうことになるのではなかろうか?)

このような一例を見ても、主催水域に任せっきりであるのが一目瞭然なのである。全日本学連のホームページなども放置状態なのも非常に残念である。

※水域出場枠の見直しについて

昨年も「シード権導入」ということで述べさせて頂いたが、現在の出場枠は、おそらく各水域加盟校のバランスのみで決定されているのだろう。しかし残念ながら入賞できる水域は限定されており、どうも不公平感が拭えない。
そこで・・・・

「入賞実績に応じて各水域の枠の増減」を考えるべきではないだろうか?

全国9水域の枠組みを変えるのは難しいだろうし、問題もある。今の出場枠は(暫定的に)残しておくとして、実績に応じて増減させる仕組みはどうだろうか?仮にも「全日本大会」なのだからそれくらい厳しくても当然であろう。

そうなると枠を減らされた水域は、さらに弱体化してしまうとの指摘もあるだろう。それならば、昨年も述べた通り・・・

「総合優勝したチームにシード権を与える、翌年のリコールナンバーは「1・2・3」とする」

が一番現実的ではないのか?

どちらにせよ、毎年、各水域の加盟数を把握した上で、2~3年に1回は枠の見直しはすべきだと思うのである。(※学生スポーツでメジャーな「全日本大学駅伝」は3年に1回地域枠の見直しを実施している)

③各クラス72艇のままで実施するのか?それとも・・・・?

現在の全日本では各クラス「24(校)×3(艇)」=72艇でレースは実施されているが、果たしてこれで良いのだろうか?「72艇でやるからインカレは面白い」という側面もあるのだが、運営サイドは非常に大変だろう(特にスタート時)。もしこのままで実施するのならば、コースを「トラペゾイド」にして、下マークを「ゲート」にするなど、プロテストの件数を減らしていく努力をしなければならないだろう。(この件については今大会で話し合われたようだ)

それとも、今のままで問題が多いのならば『予選・決勝方式』を取り入れ、スムーズな大会運営を目指すのも有りなのではないのか?

※この件については各水域により様々な意見はあると思われる。だからこそ「全日本学連の組織がより重要になる」と私は感じるのである。様々な面から各水域の現状把握、各校にアンケートを取るなど、リーダーシップを発揮しなければならないのではないか?


今回は良い運営だったからこそ、470クラス・総合優勝した「同志社大学」、スナイプクラスを優勝した「明海大学」は文句なしの勝利と思えるのではないだろうか?来年以降も、日本最大級の大会にふさわしいものになるよう継続して頂きたいと私は強く願っております。


以上





2013-11-07 16:30 | カテゴリ:外道無量院(インカレ)
※外道無量院氏による総括(レースダイジェスト)
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【総合2連覇を達成した『同志社大学』。今年は昨年とは逆に、470がスナイプを牽引する形での勝利となった】

各種メディアで既報のとおり、第78回全日本インカレは、同志社大の総合2連覇、470級優勝と明海大のスナイプ級優勝・総合準優勝に終わった。

一言で言うと、何とも風に恵まれないシリーズであった。

レース開始日の前日の天気図を見て、これは最終日以外に吹きそうもないという前兆はあった。

さて、それではまず、振り返ってレース経過を見てみよう。
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※11月1日(レース1日目)

高気圧の中心に覆われ、最悪は1日中風待ちでレースが無いことまで考えられた予報とはうらはらに、皮肉な事に結果的にはこのシリーズ中では一番風に恵まれた日となった。470級ではところどころでO旗も上がり、両クラスとも予定された3レースを実施出来た。

スタートラインから第一マークまではたっぷりと1500~1600mほどあり、BHMに書かれたように「ショートコース」という印象は無い。但し、600~700m以上は楽にあるように見えたスタートラインが長すぎたのではないか?

◎【470級】

この初日を終えてトップにたったのは関東王者の日大であった。

エース・中村睦艇が、2・4.1着とほぼパーフェクトに走ったのをはじめ、若林艇も9・14・13着。2番艇のスコアとしてなら合格点だ。心配された玉山艇も25・9・19着でまとめて96点/3レース・32点/レースなら文句のない「クラス優勝」以上のペースだ。

2位につけたのは地元の関西学院大。3艇がそれぞれシングルを1回づつとり、133点/3レース・44・3点/レースならまずまずのクラス優勝ペースとも考えられるが、第1レースのスタート時にいきなり神木艇がジュリーから笛を吹かれ、その後の動きがめっきり悪くなった事を考えると、スコアよりこれが痛かった印象を受けた。

3位は昨年の王者・日本経済大で146点。エース・土居艇が7・5・17と、条件を考えると二つのシングルで順調な出足にも思えたが、三番艇(この初日から早くも乗り替わり)が第2・第3レースで39・31と叩いたのが響いた形。

以下、4位・同志社大169点、5位・明海大200点、6位・九州大・206点、7位・早稲田大・228点と続く。早稲田は第2レースで山口優艇の49着がDSQとなって+24点が多少響いた形だ。昨年、このクラス準優勝の慶應義塾大は全く精彩なく297点・12位と早くも暗雲が漂う。長堀友香艇が第3レースで3着となったのが唯一の見どころで、あとは全く艇団に沈んだ印象であった。

他のトピックスとしては、立命館大が出艇申告を忘れて3艇X3レースの着順に、14点×3艇×3レースの126点のペナルティーを食らって381点・16位と撃沈。

「監督不在」が、初日からこういう形で悲劇を生んだのか?


◎【スナイプ級】

初日の3レースを終えてトップにたったのは関東で準優勝した明海大であった。

伊東艇・川戸艇が第2レースまでともに2・4着と9・2着というオールシングルでまとめる。第3レースでその2艇が42、25着と崩れると、それまで36・12着だった田上艇が8着となって140点/3レース・46.7点/レースならまずまずの初日スタートダッシュだ。

2位は昨年のこのクラス王者である同志社大。第一レースで2・3番艇が6、4着と走ると、第二レースではエース・山田艇がトップを引いた。第三レースでは63点/レースを叩いたが、150点/3レースなら「総合優勝」への及第点だ。

3位は早稲田大・156点、4位・明治大・165点、5位・関西学院大・200点、6位・立命館大・203点、7位・日本大・215点と続く。

有力と見られていた地元の関西学院は、心配された樫原艇は第二レースでシングルをとるなど64点/3レースと3番艇としてなら及第点。しかし、エース・小栗艇は38点と何とか粘ったが、2番艇の舟木艇が98点と評判倒れの印象であった。

早稲田はエース・桐岡艇が2回のシングルをとって36点/3レースと関東インカレでの不振を脱した印象で健闘し、島本艇も目立たないながらも43点/3レースなら及第点。明治は3番艇のスキッパーに落選した470級チームから成田有沙を抜擢して起用していたのが印象的であった。日大は無難に走った印象も、第一レースでの井嶋艇23着がDSQとなった+50点が響いた形。慶應義塾大は、ルーキー・佐藤帆艇が14・5・7と気を吐いたが、全日本個選で準優勝した加藤賢艇が3レースとも全く冴えず艇団に沈みっぱなし。223点・9位と470チーム同様に苦しい初日となった。

◎【総合】

1位・日大・・・・・・311点
2位・同志社大・・・・319点
3位・関西学院大・・・333点
4位・明海大・・・・・340点
5位・早稲田大・・・・384点

と、1位・日大から4位・明海大までが僅か29点差、5位・早稲田まででも73点差という僅差に5つの大学がひしめく大接戦。

一方では、

6位・九州大・・・・・518点
7位・慶應義塾大・・・520点
8位・鹿屋体育大・・・536点
9位・関西大・・・・・549点

と「入賞」の最後の椅子である「6位」を巡っては4つの大学が激しく争うという構図になった。

それでは、「勝負」というか、「明暗」を分けた2日目に続く!

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※11月2日(レース二日目)

初日に引き続き、本日も岸から吹く微・軽風であった。

スタートラインは長すぎた初日から修正されて500~600mほどか。

◎【470級】

この日の最初の第四レースで爆発したのは初日7位と出遅れた早稲田だった。

2・7・10着と3艇が見事にまとめ(後の審問でに4着の艇がDSQとなり、2・6・9の)17点で、一挙に優勝争いに割り込んでくる。

初日トップの日大も5・8・38着(同様に4・7・37の)48点で、首位の座は譲らない。

前日2位の関西学院は4・20・28着・52点と何とか追随したかに思えたが、後にエース艇が審問の末にDSQとなって73・19・27で119点となり、ここで脱落。4着が73点(+69点)とはこのシリーズ中の他の
DSQと比較しても何とも痛い失点だった。

同3位の日経大は12・14・17着(同様に11・13・16で)40点と上位との差を着実に詰め、同4位の同志社大は1・9・18(同様に1・8・17で)26点と早稲田に次ぐ快走を見せて首位を射程圏に入れてくる。

同5位の明海大が13・16・21着(同様に12・15・20で)47点と粘れば、同6位の九州大も3・15・19着(同様に3・14・18で)35点と追撃態勢を緩めない。

第四レース終了時の上位陣の累計では、

1日大   144点
2日経大  186点
3同志社  195点
4九州大  241点
5早稲田  245点
6明海大  247点
7関西学院 252点

となった。

そして、今シリーズの勝負を決した第五レースがさらに弱まる風の中でスタートした。
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【唯一の3艇フィニッシュで断然優位に立った『同志社大』】

上位艇が上マークを回る頃に風はさらに弱まるとともに東よりにシフトし、上マークを回った艇団がサイドマークを目指すレグはランニングになった。

このレースを中止するなら唯一のチャンスだったろうが、どこの誰がきめたか

「上マークを先頭艇が回ったら中止しない」

というRRSの何処を読んでも見つからない「インカレ不文律の掟」?が、今年もまだまだ生き続けているようだ。

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【トップフィニッシュ後、祈るようにチームメイトを見守る「山口祥・谷口柚」組(早稲田大)あまりにも後続と離れていた為、フィニッシュするかしないかの判断は難しかったようだ】

第二上マークを回る頃からさらに刻々と弱まる風の中、先頭でフィニッシュライン手前に来た早稲田の山口祥艇は味方の位置を眺め、スピンを降ろして止まって待つというこれもインカレならではのシーンを見せた。しかし、後続艇も追いついて来ていたのでそれは時間にして2分は無かっただろう。結果的にはその「待ち時間」のおかげで助かったのは他大のみで、早稲田にもDNF艇が出るという何とも皮肉な結果となった。

ここで各チームにDNFが続出する中、3艇すべてがフィニッシュ出来た唯一のチームとなったのが同志社。それも、5・6・7着の18点でまとめて文句なく首位に躍り出る。

前レースまでトップだった日大は2艇がDNFで痛恨の165点。同2位の日経大も1艇がDNFで101点、同4位九州大も1艇DNFで107点。同5位早稲田もトップを含む2艇がシングルながら残る1艇がDNFで83点、同6位の明海、同7位の関西学院も1艇はDNFとなり、それぞれ104点、93点となり、ここで同志社だけが飛び出す形となった。

結局、このレースのあと2時間ほど海上で風待ちとなったが、レース二日目はこれで終了となった。下はここまでの二日間・5レースが終了した時点でのクラス順位。

1位・同志社大・・・213点
2位・日経大・・・・279点
3位・日大・・・・・309点
4位・早稲田大・・・328点
5位・関西学院大・・345点
6位・九州大・・・・348点
7位・明海大・・・・351点

片クラス特化の日経大を除くと、総合優勝争いでも一挙に同志社大が優位に立った。


◎【スナイプ級】
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【前半戦を首位でターンした『明海スナイプ』。優勝旗も視野に入ってきた。写真はMVPの「川戸・花田」組】

初日に首位に立った明海大は、二日目に入っても変わらずに好調であった。

第四レースを女子スキッパー2艇がシングルで揃え、3・5・30着の38点とまとめて引き続き首位をキープ。前日まで2位の同志社は15・19・28着の62点で幾分、差を広がられる。同3位の早稲田も21・22・32着の75点を叩いて同様に差を広げられた。一方では同4位の明治が10・18・23着の51点と粘りをみせれば、同5位の関西学院も2・13・26着の41点と踏みとどまる。同6位の立命館は80点を叩いて一歩後退したが、初日にDSQが付いて7位と出遅れた日大が6・8・20着の34点とこのレースの最少失点チームとなって一挙に上位陣との差を詰める。

他では、初日9位・10位と大きく出遅れた慶應義塾がトップフィニッシュを含んでの48点、鹿屋体大が59点と順位を上げて来る。

第四レース終了時点でのスナイプのクラス順位。

1位・明海大・・・・・178点
2位・同志社大・・・・212点
3位・明治大・・・・・216点
4位・早稲田大・・・・231点
5位・関西学院・・・・241点
6位・日大・・・・・・249点
7位・慶應義塾大・・・271点
8位・鹿屋体大・・・・300点

となった。

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【さすがは関東チャンピオンの『日本大』。追撃体制は整ったと思われたが・・・?】

そして、470級の第五レース同様に、明暗を分けたスナイプ級の第五レースが行われた。

風の弱まる中で470の後にスタートしただけに、470以上に無風に状態になるのが早く、同じ大量DNFが出たレースとは言っても、かろうじてフルレグを走り切った470のようには行かず、第2上マークでショートニングとなった。

このレースで3艇フィニッシュ出来たのは首位を突っ走る明海大、前レースまで6位の日大、そして同8位だった鹿屋体大の3チームのみであった。

明海大は7・16・34着の57点、日大は8・10・24着の42点、そして鹿屋体大は1・4・15着の20点と快心のレースとなって一挙に入賞圏内にジャンプアップした。

前のレースまで2位の同志社、4位の早稲田、5位の関西学院はどこも1艇がDNFとなってそれぞれ108点、96点、99点を叩いて苦しくなったが、これはマシなほうで、同3位だった明治や同7位だった慶應義塾は痛恨の3艇DNFの219点となり、一挙に入賞圏外まで脱落した。

第五レース終了(レース二日目)時の順位

1位・明海大・・・・・235点
2位・日大・・・・・・291点
3位・同志社大・・・・320点
4位・鹿屋体大・・・・320点
5位・早稲田大・・・・327点
6位・関西学院大・・・340点
7位・立命館大・・・・420点
8位・大阪大・・・・・433点

となった。

◎【総合】

ここまで読んでお気づきだろうが、この日の2レースの内、第四レースまでは大混戦だった後の第五レースで各クラスの明暗が大きく分かれ、一挙に差が出た形となった。

特に、470で「唯一の3艇フィニッシュ」チームとなった同志社が、そのスコアもオールシングルという事で、混戦を抜け出して一挙に首位の座を固めた感があった。スナイプでも、あと少しでDNFという同志社の2艇目と明海の3艇目が残り1分以内でフィニッシュ出来て救われた事も大きい。

第四レース終了時と第五レース終了時を両方記す。

※第四レース終了時の総合

1位・日大・・・・・393点(144点+249点)
2位・同志社大・・・407点(195点+212点)
3位・明海大・・・・425点(247点+178点)
4位・早稲田大・・・476点(245点+231点)
5位・関西学院大・・493点(252点+241点)
6位・九州大・・・・625点(241点+385点)

※第五レース終了(二日目)時の総合

1位・同志社大・・・533点(213点+320点)
2位・明海大・・・・586点(351点+235点)
3位・日大・・・・・600点(309点+291点)
4位・早稲田大・・・655点(328点+327点)
5位・関西学院大・・685点(345点+340点)
6位・鹿屋体大・・・861点(541点+320点)

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※11月3日

2日目の第五レースで大きく明暗が分かれたが、まだ予定されている11レースのうちの半分も消化していない、と考えられれば、実力があるなら挽回も可能、と思えたのだが・・・・。

しかし、この日(11月3日)は所謂、「雨ベタ」予報であった。

◎【470級】

出艇時に雨は降っておらず、北東系の微風でゼネリコ数回のあと、ブラック旗が掲揚されて第六レースがスタートした。

昨日首位に立った同志社はこの日も13・16・26着の55点と堅実な走りでガッチリと首位をキープ。追いかける日経大は、9・14・23着の46点で若干差を詰める。3位につける日大は、3番艇のスキッパーを平松に代えてきたが、それまで好調だった若林艇が不調で、19・24・41着の84点を叩いてしまう。4位につけていた早稲田も17・21・37着の75点、5位につけていた地元の関西学院も11・21・42着の73点と今一つ調子が冴えない出来であった。

一方、好調なスナイプチームの勢いを貰ったのか、関東インカレでは不調だった明海大が2・8・39着の49点と走って4位にまで上がってくる。

6位につけていた九州大は、トップでフィニッシュしたと思われた北詰艇が痛恨のBFDで7・36・BFDの116点を叩いて7位に脱落。

2番手でフィニッシュラインを通過した東北大の1番艇がトップフォーンを鳴らすという場面が見られた。

このレースは、第1上マークで上がった上位陣のスピンが今までと異なるものが多かったが、さすがにフィニッシュまでには有力チームがかなり入れ替わってはいた。しかし、この東北大の1番艇は見事にその位置をキープして立派であった。この艇は第一レースでも5着、最終日の第七レースでも9着と、シングルを3回も取っているので、実力もあるのだろう。

前述の九州大、上位を走っていた関大の2艇、2艇が上位で入った残りの金沢大の1艇などの6艇のBFDに加えて、途中から風が落ちて来たために8艇のDNFが出たレースであった。

このレース終了後、前日のように海上待機はせず、すぐにAP&Hが上がってハーバーバックとなった。その後に再び海上に出る事もなく、13時30分には陸上でAP&A旗が上がってこの日のレースはこの1本のみで終了した。

※11月3日・第六レース終了時点での順位

1位・同志社大・・・・・268点
2位・日本経済大・・・・325点
3位・日本大・・・・・・393点
4位・明海大・・・・・・400点
5位・早稲田大・・・・・403点
6位・関西学院大・・・・418点
7位・九州大・・・・・・464点


◎【スナイプ級】

スナイプは先頭艇が第3マークにたどり着くころには風が落ち、2上でのショートニングとなった。その後にすぐハーバーバックになったのは470と同様。

トップに立つ明海大は、8・9・15着の32点と絶好調で、ガッチリと首位をキープ。2位につける日大も11・16・27着の54点と粘るが、首位との差は広がった。3位につける同志社も好調で3・13・14着の30点と2位の日大に肉薄してくる。第五レースで4位にジャンプアップしてきた鹿屋体大は18・34・54着の106点を叩いて6位に後退。5位につけていた早稲田が10・37・40着の87点、6位につけていた関西学院が7・30・35着の72点と今ひとつの出来ではあったが、鹿屋体大の大叩きによって、4位に僅差で関西学院が上がった。

その他では、第五レースの3艇DNFで撃沈した明治が64点で7位に再浮上。
地元の関大が2・6・28着の36点で走ったのが目立った。

この日は法政スナイプチームが出艇申告を忘れたようだが、実施が1レースのみで14点×3艇の42点のペナルティーで済んでいた。しかし、3日目にもなってなんでだ?

3日目終了時の順位

1位・明海大・・・・・267点
2位・日大・・・・・・345点
3位・同志社大・・・・350点
4位・関西学院大・・・412点
5位・早稲田大・・・・414点
6位・鹿屋体大・・・・426点
7位・明治大・・・・・499点
8位・立命館大・・・・519点


◎【総合】

それぞれのクラス首位で、総合でも1、2位を争う同志社大と明海大がともに両クラスのトップをガッチリとキープするとともに、勢いをもらった反対側のクラスも好調に推移した。ゆえに、残り1日、出来ても各2レースと考えると、常識的にはほぼこの2チームに絞られたか?

1位・同志社大・・・・・618点(268点+350点)
2位・明海大・・・・・・667点(400点+267点)
3位・日大・・・・・・・738点(393点+345点)
4位・早稲田大・・・・・817点(403点+414点)
5位・関西学院大・・・・830点(418点+412点)
6位・鹿屋体大・・・・・1047点(621点+426点)
7位・九州大・・・・・・1124点(464点+660点)
8位・関西大・・・・・・1220点(682点+538点)


※最終日(11月4日)

前日の予報では、前線が去って一時的に冬型の気圧配置となり、北系ではあるが、ソコソコの良い風が期待された。ところが・・・・。

◎【470級】

予報というか、願望に近い風はまたしても吹かず。スタート直前に一瞬だけ良い風が入った時もあったが、ゼネリコを繰り返す間にそれも落ちて3mほどか?

このレースも先頭集団が第1上マークを回る頃には大きく右にシフトし、上~サイドのレグがランニングになった。さらには、艇団の中盤集団が第3マークを回航する頃には風が落ち、2上でショートニングとなった。

首位の同志社はこのトリッキーな条件でも全く隙を見せずに3・8・15着の26点と完璧な出来であった。2位につけ追いすがる日経大は1・16・40着の57点で粘りをみせるが、逆に差がさらに広がった形。3位につける日大は20・27・33着の
80点、4位の明海大も5・37・44着の86点、5位早稲田が26・28・31着の85点、6位関西学院が11・25・53着の89点、と他の全てのチームは今一つの出来に終わる。

同志社大の優勝が決定した。

◎【スナイプ級】

ゼネリコを繰り返し、ブラック掲揚。そのスタートでもゼネリコとなって排除艇が多数発生した。その後の再スタート時には、第3マーク回航中の470艇団に向かってはチャーリー信号の発声中でもあり、おまけにそのシフトした風もスタートして5分もすると止んでしまい、なんだかわからない状況であった。先頭を走る同志社艇が第1マークまで迫った場面でN旗が上がってノーレースとなった。

以後、海風が入りかけては消えるような海面でスタートリミットの12時近くまで待機していたが、11:50過ぎにAP&A旗が上がって今年のインカレが終わった。

明海大の初優勝が決定した。


◎【総合】

470の1レースのみの加算で、昨日とほとんど変わらず。同志社大の2連覇となった。

成績表を添付する。

生ちゃんブログやBHMが炎上すると迷惑をかけるので、本来の「総括」は「特別版」にて希望者のみに配信することとした。

希望者は、11月10日24:00までに、QZT00265@nifty.ne.jp までメールにて要求してくる事。11月11日以降、順次返信の形で送付する。


合掌

外道無量院