2013-12-26 17:00 | カテゴリ:コラム
2013年も残りわずかとなったが、今年も高校生・大学生の大会を中心にレポートしてまいりましたが、どの大会も激戦であり、見応えのあるレースばかりであった。そんなところに今年一番のニュースが飛び込んできた。そう、

『2020年夏季オリンピックが東京に決定』したことである。

今年の年頭にも少し述べさせて頂いたが、日本セーリング界にとっても様々な問題を解決できる絶好のチャンスとなったのである。しかし問題は山積みである。だが、ユース世代の種目に「420級」を推進し主導するなど新たな動きをみせているように、オリンピックへ向けて様々な案件が議論され、良い方向に向かうことを期待しよう。
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【2020東京五輪セーリング競技会場建設予定地(若洲海浜公園)どのような施設ができるのか今から楽しみである。】

当ブログも徐々に認知されてきたのか、大会会場でも多くの方々に声を掛けて頂けた事がとても嬉しい限りであった。しかも分不相応ながら、唐津インターハイ・東京国体で海上レポーターとして参加させて頂き、私自身もまったく予想しなかったことに戸惑いもあったが、このような経験をさせて頂けたことを、関係者各位に御礼を申し上げる次第である。

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【東京国体少年男子SS級優勝の「小泉 維吹・有岡 翼」ペア(山口・光高)。この難しい海面でパーフェクトと圧倒!】

レースシーンで一番印象に残ったのは、東京国体少年男子SS級で圧勝した「小泉 維吹」君(光高)の走りには魅せられた。このまま順調に成長すれば将来のオリンピック選手候補となるだろうと思われる逸材であり、このような優秀な人材をどのように育てていくのか?が大きな課題だろう。既成路線にこだわらず、JSAFが中心となって新たな施策で育てて頂きたいものである。

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【男子顔負けのセーリングをみせた「山口 祥世・谷口 柚香」コンビ(早稲田大)】

大学生では、やはり「山口 祥世・谷口 柚香」コンビ(早稲田大)だろう。関東での活躍もさることながら、全日本インカレでも女性コンビで2回もトップフィニッシュを飾るなど圧巻であった。記憶に残るチームになったのは間違いない。
しかし卒業後はヨットをやめるとのことであり非常に残念である。しかし、仮にヨットを続けようにも実業団にでも入らない限り不可能なケースが多いのが現状である。今後このような問題も解決していかなければならない重要な案件だろう。特に女子は人材不足なのは明らかなのだから・・・


最後に今後も時間があればブログを継続していくつもりですが、来年も選手の皆さんが各大会で活躍されることを願い、簡単ではありますが、締めの挨拶とさせていただきます。

今年も当ブログを読んで頂き、誠にありがとうございました!皆さま、よいお年をお迎え下さい。


以上


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2013-12-23 00:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
12/21~22に江の島で開催されていた「第10回ジュニア・ユースクリスマスカップ」は、各クラスで寒さを吹き飛ばすほどの熱戦となり、盛況のうちに閉幕した。
「45艇」と多数のエントリーとなったFJ級だったが、「岩月 大空・酒井 幹人」組(碧南セーリングクラブ)が力の違いをみせつけ見事優勝した。

※入賞者は以下の通りである。
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【ダントツトップ回航!優勝した「岩月・酒井」ペア(碧南セーリング)】

◎【FJ級最終成績】(※45艇参加・6レース成立)

①岩月 大空・酒井 幹人  (碧南セーリング) 7点((8)・1・2・1・2・1)
※西村 祐司・古川 達也  (霞ヶ浦)     8点(1・(OCS)・1・2・1・3)
②村瀬 志綱・松世 拓也  (慶應義塾)   21点(3・6・6・3・9・(9))
③野田 直希・石和 正浩  (慶應義塾)   24点(7・2・5・5・(10)・5)
④入江 裕太・長塚 正一郎 (逗子開成)   25点(5・3・4・7・(8)・6)
⑤宇田川 真乃・斉藤 由莉 (霞ヶ浦)    28点(4・(OCS)・3・6・4・11)
⑥内藤 風香・兵藤 麗奈  (碧南セーリング)32点(2・8・8・(10)・6・8)

※西村はオープン参加

入賞チームの皆さん誠におめでとうございます。引き続き簡単に総括!

※【レース推移】
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【インターハイ優勝経験がある西村教諭もオープン参加ながら真剣勝負!】

展望でもお伝えしたが、今大会は45艇ものエントリーとなり、話題性も十分にあった当大会であったが、簡単にレースを振り返ることとしよう。
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【女子チームも活躍!6位入賞の「内藤・兵藤」ペア(碧南セーリング)】

初日(12/21)は前日の悪天候の影響でうねりが残る難しいコンディション。その影響により、ゼネラルリコールが多発してしまう。結局は2レースのみの実施となる。

第①レースではオープン参加ではあったが、インターハイ優勝経験のある霞ヶ浦高教諭、「西村艇」が貫禄のトップフィニッシュとなる。2番手は女子チーム「内藤 風香・兵藤 麗奈」(碧南セーリング)、3番手は関東選抜優勝の「村瀬 志綱・松世 拓也」(慶應義塾)、4番手は注目のジュニアセーラー「宇田川 真乃・斉藤 由莉」(霞ヶ浦)となる。
優勝候補筆頭の「岩月 大空・酒井 幹人」(碧南セーリング)は8番手と若干出遅れる。

多数のゼネリコ、6艇のOCSが出た第②レース、西村艇・岩月艇・宇田川艇の争いではあったが、岩月艇が最終的には逆転、トップフィニッシュを飾る。西村、宇田川はそれに続くが、残念ながらOCS。「野田 直希・石和 正浩」(慶應義塾)、「入江 裕太・長塚 正一郎」(逗子開成)が2,3番手に繰り上がる。

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【今年のOPワールド女子唯一の代表「宇田川・齋藤」ペア(霞ヶ浦)は大健闘の5位入賞!】

2日目は大きなうねりが治まり、穏やかなコンディションのなか「4レース」実施。「西村艇」「岩月艇」のデッドヒートがレースの中心となる。しかし、最終レースで岩月艇はトップフィニッシュだったものの、西村艇は3番手となり、1点差で岩月艇が勝利となる。(※西村艇はオープンであったが、実際のレース内容をお伝えしたかった為、このように記載した)
2~4位は関東選抜で活躍した「村瀬 志綱・松世 拓也」「野田 直希・石和 正浩」の慶應勢、「入江 裕太・長塚 正一郎」(逗子開成)の順となる。
FJに乗り始めてまだ数回のジュニアセーラー「宇田川 真乃・斉藤 由莉」(霞ヶ浦)が5位入賞と活躍、6位には「内藤 風香・兵藤 麗奈」(碧南セーリング)が続いた。

※【総括】

優勝した「岩月 大空・酒井 幹人」組(碧南セーリング)は点数的にみても圧勝といえることだろう。オープンとはいえ本気モードだった西村教諭を破ったのだから、力的にみてもこれは本物だ。来年も各大会で活躍するのはほぼ間違いないだろう。見事な勝利であった。
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【関東選抜優勝の「村瀬 志綱・松世 拓也」ペア(慶應義塾)は準優勝!来年の地元インターハイへ向けて、慶應勢を牽引していくのは間違いないだろう】

2~4位の慶應・逗子開成勢は、(関東勢の中では)上位だったものの、関東選抜同様スタートが課題だったように思う。この課題をクリアできたなら、さらなるレベルアップすることであろう。

デビュー戦となった「宇田川 真乃」は積極的なレースを見せ、5位入賞したのは立派。スタートも積極的だったのが印象的であった。今後の練習次第では、さらなる可能性を秘めているのは間違いない選手である。今後が非常に楽しみである。

「内藤 風香・兵藤 麗奈」ペアも6位入賞は立派。内藤は今年のインターハイでもクルーとして上位入賞候補であった。3年生スキッパーが引退しスキッパーとなって日が浅かったが、健闘したといえるだろう。こちらも楽しみである。

※今回多数のFJが参加され、喜ばしい限りであった。さらに、来年のインターハイでも今回と同じ海面で開催予定とのことである、大変良い経験になったことであろう。今回の反省を生かし、来年今大会参加チームから、多数のインターハイに出場できるよう頑張って頂きたいものである。
寒い中大変お疲れさまでした。



以上


※クリスマスカップFJ級成績
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2013-12-06 15:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
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2013年も残すところ僅かとなったが、高校生セーラーはこの寒い中、来年に向けて更なるレベルアップの為、練習に励んでいることであろう。そんな中で、神奈川県連主催の恒例レース「ジュニア・ユースクリスマスカップ」が12/21~22の日程で「江の島ヨットハーバー」を舞台に開催される。
このレースは今回、10周年記念大会となるが、「OP」「レーザーラジアル・4.7」などのジュニア・ユース種目を始め、「FJ級」のインターハイ種目も存在する。尚、この大会は「韓国・京畿道ヨット協会」との親善大会も兼ねている。

特にFJ級は、来年のインターハイが江の島で開催されることから、45艇ものエントリー。北は北海道から、関東勢はもちろん、碧南セーリングクラブ(碧南、碧南工業)や蒲郡東の愛知県勢、KGセーリングクラブ(関西学院、啓明学院)の兵庫県勢も参加予定であり、熱戦が期待される。

エントリーをみると注目選手が目白押しであり、来年へ向けての重要な一戦となる大会であるのは間違いないだろう。早速、(FJ級のみ)展望をしてみることにしましょう。

◎【FJ級展望】 ※45チーム出場・全7レース実施予定

※今年のインターハイ・国体で活躍したチームに注目!
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【唐津インターハイ最終レーストップフィニッシュの「岩月・酒井」ペア】

今年の唐津インターハイ男子はハイレベルな戦いであり、トップ10はほとんど3年生スキッパーであったが、その中で「岩月 大空・酒井 幹人」(碧南工業・2年)が9位と健闘。後半戦になるにつれ調子を上げ、第5レースでは1上トップ回航や、最終レースではトップフィニッシュを飾るなど、レース内容、経験値などなら今大会のシリーズリーダーとなるのはほぼ間違いないだろう。

KGセーリングからは「己斐 健太郎・松森 玲」(関西学院高等部・2年)も上位候補に挙げなくてはならないだろう。インターハイでは振るわなかったものの、先日開催された「近畿高校新人戦」で失格がなければ優勝だったことから、セーリング技術では上位とみても良いのかもしれない。しかし、英語が目立つことからその点が若干のマイナスポイントではある。

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【東京国体SS級準優勝の「北林・宮野」ペア。両者それぞれの母親は、な・なんと!インターハイチャンピオンなのである】

今年の東京国体でSS級準優勝を飾った「北林 妙恵子・宮野 菜々」(磯辺・2年)は、好成績を残し、1年生も多数いることから、来年へ向けてコンビを分けることになったようだ。今回は宮野が(他大会に出場の為)出場しないのは何とも残念ではあるが、北林が、1年生クルー小林 果帆とのコンビでどこまで上位進出できるかが非常に楽しみである。

すでに高校ヨットは卒業となったが、今年の関東大会ソロ優勝・インターハイデュエット4位入賞に貢献した「丹羽 巧」(3年)も出場、別宮 香子(1年)とのコンビであることから、クルーにレース経験させることが主な目的であろう。しかしながら3年生の意地をみせて優勝となるのか?

※迎え撃つ関東勢の新チームはどうなのか?
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【関東選抜優勝の「村瀬・石和」ペア(慶應義塾)。同校は来年へ向けてのレギュラー争いが熾烈である】

各校、新体制となってからの最初のレースは先月の「山中湖関東選抜」だったが、混戦であり、現時点での傑出したチームはなかったと言えるだろう。しかしながら慶應勢が出場した5艇全てが見所あるレースは見せてくれた。今回は4艇エントリーでチーム編成が(選抜時と)若干違うが、優勝した「村瀬 志綱・松世 拓也」(2年)をはじめ、3位の「野田 直希・石和 正浩」(2年)、5位の「柳内 航平・久保田 空」(1年)、入賞は逃したものの見せ場は作った「稲垣 怜生・小泉 一裕」(2年)、それぞれが上位入賞できる可能性を秘めているだろう。

逗子開成からは同点準優勝だった「入江 裕太・長塚 正一郎」(1年・2年)も上位進出を狙う。1年生スキッパーながら大健闘だったことから、要注目のチームではあるだろう。他にも7艇エントリーと充実しており、上位進出できるチームがさらにでることを期待しよう。

磯辺は関東選抜では不参加となったが、(丹羽艇を含め)8艇のエントリー。今回のチーム編成を見る限り有力男子チームは、1年生女子と出場予定であることから、大会経験させることが主であることが明らかなことから、参考程度とさせて頂こう。「植木 武成」(2年)が上位候補の筆頭である。

※ジュニア卒業生もFJ級でデビュー!
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【唐津インターハイで4位入賞クルー「齋藤 由莉」(霞ヶ浦)のトップフィニッシュシーン】

今大会で話題のジュニア卒業生がエントリーしている。霞ヶ浦高に入学予定の「宇田川 真乃」(横浜ジュニア出身)なのだ。宇田川は今年のイタリアOPワールド女子唯一の代表として活躍した。
FJに乗り始めて日が浅いので、どこまで通用するか?なのだが、宇田川のクルーは、唐津インターハイでソロ4位入賞の「齋藤 由莉」(1年)であることから、期待のチームであることは間違いないだろう。

◎【結論】

◎岩月 大空・酒井 幹人  (碧南セーリング)
○丹羽 巧 ・別宮 香子  (磯辺)
▲北林 妙恵子・小林 果帆 (磯辺)
△己斐 健太郎・松森 玲  (KGセーリング)
△村瀬 志綱・松世 拓也  (慶應義塾)
△入江 裕太・長塚 正一郎 (逗子開成)
注・村瀬以外の慶應勢
特注・宇田川 真乃・齋藤 由莉 (霞ヶ浦)

※インターハイで良い走りをみせた岩月艇が実力的には上位であることから迷わず本命。以下は混戦となることだろう。

この時期、FJ級の大会で45艇エントリーとは驚きである。選手の皆さんは、自分の力を試す絶好のチャンスではないのか?寒さを吹き飛ばすほどの熱いレースをみせて頂きたい。

各チームの安全と健闘をお祈りする。


以上


※クリスマスカップ特設サイト