2014-05-27 10:45 | カテゴリ:外道無量院(インカレ)
学生セーラーの皆さまお待たせ致しました!学生ヨットレース予想屋!?もとい学連ご意見番の「外道無量院」氏より『春シーズンランキング』が届きました。
外道さんはどのような評価をされたのでしょうか?ご覧下さい。
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【関東春季インカレ470級のレースシーン】
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この春の各水域でのインカレが終了したので、既に済んでいる個別対抗戦の結果を加味して恒例の春シーズン時点での「勝手ランキング」を付けさせて頂く。

◎【470級】

関東春インカレを制した日大。4年生レギュラー選手がいなかった昨シーズンの延長戦上を考えれば、そっくりとメンバーが残って圧勝かとも思えた。しかし3年生スキッパーが一人消えてしまいがっかり。その穴を神谷圭祐(3年・碧南)、新谷つむぎ(2年・横浜創学館)が3番艇のレギュラーの座を争う構図のようだ。
エース・中村睦宏(4年・中村三陽)は、初日のBFDや微・軽風の2日目の2レースを崩したりと決勝に入って今一つであった。玉山千登(2年・中村三陽)が成長し、無難にまとめたのが勝利に貢献した。心配された3番艇は横文字もなく無難にこなしていた。初舞台だったことから及第点をあげても良いだろう。
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【早稲田・小泉、日大・中村エース同士の熾烈なトップ争い!】

決勝初日の第3レースで2艇がブラックに引っ掛かり、結果的にこれが響いて6点差で日大の後塵を拝した早稲田。新人の岡田奎樹(1年・唐津西)は、オールシングルの艇個別での最少失点で走るという期待以上の大活躍だった。エース格の小泉颯作(3年・光)は、先に述べたBFDが痛かったが、日大主力が崩した2日目・微軽風域での2本を共にトップフィニッシュするなど面目を保った。3番艇を任せれたのは(昨年)スナイプから転向の山口優(4年・唐津西)。多くの艇がブラック
でのゼネリコで排除された後のレースでトップを引きながら、これがフィニッシュ後に痛恨のリコールだったのが非常に痛かった。結果、チームで唯一の三桁失点になったのが準優勝と優勝を分けた形となった。

全艇が全レースを横文字なく走り切った明海大は、2日目の1本目を終わった時点で一度はトップにたったものの、最終レースでは3艇が揃って大叩きして3位に終わった。これを教訓に一皮剥けるか?

昨年の全日本インカレで土が付いた日経大。エース格の磯崎哲也(4年・福岡第一)が西日本インカレを圧倒的なスコアでまとめて優勝。しかし、今年は2・3番艇を女子下級生を中心とした形での3~4艇からのレギュラー争いとなりそうである。
あくまでこの春時点の比較で言えば、例年ほどの安定感は無いように感ずる。

この日経大勢に敗れたものの、僅差の健闘を見せた九州大。北詰有人(4年・逗子開成)、田中航輝(3年・清風)という実績のある二人に加え、大村聡信(4年・筑紫丘)が成長してチーム力の大幅な底上げが出来つつあるように思える。ようやく全日本でも入賞圏内の力を付けたか。

同志社ウィーク、メイレガッタ、関関同立定期戦などで圧勝した同志社。昨年の全日本インカレを制した村田俊彦(3年・福岡第一)、準レギュラー格だった徳重樹(4年・中村三陽)に加え、新人の渡辺駿(1年・中村三陽)がデビュー戦から素晴らしい走りを見せ続けている。例年、春先はイマイチでも夏合宿を経て秋になると一変する というのが同志社の印象なのだが、現時点からこの勢いなら、昨年に引き続いての2連覇も充分に可能性がありそうだ。


以上が全日本インカレでクラス優勝の可能性を持ったチームであろう。

それでは勝手に春シーズンランキングを付けさせて頂こう。

1位・・・・同志社
2位・・・・日経大
3位・・・・早稲田
4位・・・・日大
5位・・・・九大
6位・・・・関西学院

以下、入賞に可能性を残す7位~9位には明海大、中央大、慶應義塾。

関東インカレでは日大が優勝したが、現時点では内容的に早稲田の力が上とさせて頂いた。


◎【スナイプ級】
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【井嶋兄弟1・2が決まった瞬間!兄が弟に華をもたせた、美しき兄弟愛!?】

昨年のメンバーがソックリと残った上、さらに新人・井嶋博之(1年・霞ヶ浦)がバックアップに控える形となった日大。予想通りに文句なしの関東王者となった。
主将・伊村仁志(4年・碧南)が、オールシングルのエースらしい完璧な結果を残したのをはじめ、井嶋清芳(4年・霞ヶ浦)、持田由美子(4年・磯辺)も崩したのは1レースづつのみという磐石の体制と見えた。

春の関東インカレで2位と大健闘した中央大、2艇のスキッパーが代わった3位・早稲田、2・3番艇のメンバー固定が出来なかった4位・慶應義塾は、現時点では日大とは大きく水が空いている感がある。

470級同様に、春シーズンの水域内レガッタや対抗戦で隙を見せなかった同志社。垣野雅人(4年・清風)、山田剛士(3年・中村三陽)という昨年来のレギュラースキッパー陣に、中川健太(3年・延暦寺学園)が3番艇のレギュラーの座をガッチリ
とつかみつつあるようだ。

関西水域での常勝チーム・関西学院に関西インカレでは互角の走りを見せた事から、密かに楽しみにしていた関大のスナイプ陣。「関関同立」の4大学対抗戦でも同志社には敗れたものの、久々に関西学院には勝る結果を出した。部活動自粛期間以降、低迷を続けていた感はあったが、復活への兆しが感じられるのは嬉しいものだ。この勢いで頑張ってほしい。
反面、同じく自粛期間があった立命館は低迷が長引いている感がある。こちらも復活が待たれる。
一方で、昨年は両クラスの個選チャンプを生むなど、全日本インカレ直前までは随一の戦力があった関西学院がさえない。エース格の舟木葵(4年・中村三陽)の走りもイマイチなら、2・3番艇はレギュラー格が定まらないのか、とっかえひっかえの起用が続いて混乱気味。同じことはやはり春シーズン不調に終わった関東の慶應義塾にも見られたこの春の共通した戦いぶりであった。

九州王者の鹿屋体育大。部員不足から春シーズンはスナイプ特化の片クラス配艇。そうなると逆にクルーを含めた全選手が高校以前からの経験者という強みが発揮できているようだ。ここ最近の傾向から言うと、サバイバルな状況になった時の鹿屋体大スナイプ勢の強さは出色で、全日本インカレでもそういう状況があれば一気に優勝争いまで割って入ってくる可能性も感じさせる。

部員不足から西日本インカレに両クラスで3艇揃わずに「オープン参加」となった名門・福岡大。それでも、片クラスに選手を寄せたりせず、両クラスにチームを分けてエントリーして来たことに「名門の意地」を感じる。この春は、地元の名門校・中村三陽高での経験者多数を含む多くの新人が入部したと聞く。入学早々からレギュラーとしての出場機会に恵まれるというメリットを生かし、地元開催の11月の全日本インカレ、そして来年以降には「名門復活」を期待したい。

それではスナイプ級の勝手ランク付けを470級同様にさせて頂こう。

1位・・・・日大
2位・・・・同志社
3位・・・・鹿屋体
4位・・・・中央
5位・・・・早稲田
6位・・・・関大

入賞圏の可能性を残す7位~9位候補には慶應義塾、関西学院大、九州大とする。

以上の2クラスの力から、総合のランキングをこれまた勝手にさせて頂く。

◎【総合】

1位・・・・同志社
2位・・・・日大
3位・・・・早稲田

以上が「3強」だろう。

両クラスのバランスから、この「3強」は4位以下を少し引き離していると感ずる。
4位~8位は横一線の争いで、中央、慶應義塾、関西学院、明海、九大といったところか。

以上はあくまで春シーズン時点の評価であり、かつ、個人的にランキングした「勝手」なものである。名前があがらなかったり、不本意な評価だと感ずる者には、「発奮」を期待しての事として前向きに受け取って欲しい。今後の夏合宿や秋の本格的なレースシーズンに向け精進・努力し、この評価を見返して欲しいと思う。

秋に私を驚かしてくれる上昇チームが出現する事を祈念する。


合掌

外道無量院

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2014-05-14 00:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
いよいよ高校生セーラーにとって重要な季節がやってきた。『第55回江の島インターハイ』への出場権を懸け、全国9ブロックで予選会が実施される。今まで懸命に練習された成果を存分に発揮し、悔いのないレースをして頂きたいと思う。
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【今年のインターハイはセーリングのメッカである『江の島』で開催される(※昨年の全日本FJより)】

①各水域インターハイ通過艇数

※男子  北海道 2  東 北 9  関 東 10  北信越 3  東 海 7
     近 畿 7  中 国 7  四 国 4   九 州 14   計63 チーム

※女子  北海道 1  東 北 6  関 東 5   北信越 3  東 海 7
     近 畿 4  中 国 3  四 国 4   九 州 8   計41 チーム

※昨年、水域枠見直しにより、通過数が大きく変化している水域もあり、注意されたい。


②各水域大会日程表&開催場所 ※計測日なども含まれる場合あり


北海道   14/5/30~6/1   北海道・江差港マリーナ       

東北    14/6/13~15    秋田・本荘マリーナ

関東    14/6/ 6~ 8    山梨・山中湖村ヨットハーバー

北信越   14/6/21~22    福井・三国ヨットハーバー

東海    14/6/21~22    愛知・海陽ヨットハーバー

近畿    14/6/13~15    兵庫・芦屋(海洋体育館)

中国    14/6/19~22    山口・光(交流村ヨットハーバー)

四国    14/6/15~16    香川・高松市立ヨット競技場

九州    14/6/12~15    福岡・小戸ヨットハーバー

※皆さんがご存知の通り、現行競技方式(ソロ・デュエット)では最後のインターハイとなる。多くの高校生セーラーが晴れの舞台に出場されるよう頑張って頂きたいと思う。


以上


※江の島インターハイ実施要項


2014-05-13 00:00 | カテゴリ:インカレ
※【スナイプ級レース総括】

470級同様、スナイプ級のレース内容を振り返ることにしよう。

スナイプ級では「日大」が圧倒!と展望ではお伝えしたがどうだったのであろう?

5/10(土)
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【オープニングレーストップのルーキー「永松 礼/櫛田 佳佑」(早稲田大)】

強風下の第①レースでは、早稲田のルーキー「永松/櫛田」、好調の「平川/花岡」が見事①・②フィニッシュ、エース艇「島本/服部」は16位だったものの、首位発進と好調な滑り出しを見せる。
2番手は6・7・12と無難にまとめた慶應、3番手は3・9・19とまずまずの日大、4番手は中央の順に続く。

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【第②レーストップフィニッシュの「伊村 仁志/安藤 立」(日本大)】

しかし第②レースでは、日大が大爆発!1・2・4の8点と完璧なレースをみせ首位に立つ。一方早稲田は永松艇の失敗が大きく響き、3位へ後退。慶應はこのレースも3・5・15の23点と堅いレース運びで2番手キープ。4番手中央はそのままキープ。

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【第③レーストップフィニッシュの「増井 健人/古坂 信悟」(明海大)】

第③レースでは470のBFDの件もあったかどうか定かでないが、各艇、慎重になっている様子がスタートから表れていた。
その中で、慶應と中央がそれぞれ33点の最少失点で慶應が8点差の首位に立つ。2番手は2・22・27の51点を叩いてしまった日大、早稲田も大きく叩き、中央に逆転されてしまう。

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【第④レーストップフィニッシュのルーキー「井嶋 博之/塩谷 涼」(日本大)】

初日最終となった第④レース、日大は持田に代え、ルーキー「井嶋 博之」が登場。兄「清芳」のサポートもあり、早稲田島本を追い出す作戦が成功、見事兄弟①・②を決める。10番手以降だった伊村は、最終的に6番手フィニッシュし、わずか9点に抑え再度首位に立った。ライバル早稲田も負けじと3・4・5の14点と2位浮上。ここまで堅実だった慶應は、3番艇の失敗もあり49点と3位へ後退、中央はこのレースも33点と堅いレースで4位ながらもほとんど差のない状況となった。

※初日第④レースまでの暫定順位

①日本大      98点
②早稲田大    124点
③慶應義塾大   130点
④中央大     143点

※日大が抜け出しつつある状況だが、そこまで差があるわけではない。

5/11(日)

2日目に入り、第⑤レースでは、首位日大は4・6・7のオールシングルで他を大きく引き離す。一方、早稲田は51点、慶應37点、中央31点と優勝へは苦しい状況となる。

最終第⑥レースでも首位日大は王者らしい攻めのレースを続ける。2・3・7の12点と文句なしの優勝。準優勝には最終レースでも26点に抑えた中央が逆転、3位早稲田、4位慶應の順で終了した。


※以上がレース推移であったが、上位校毎に寸評を述べることにしよう。


※今年の日大スナイプは一味違う優勝?
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【相変わらず好調!女王「持田 由美子/塩谷 涼」(日本大)】

「勝って当たり前」であり、どのような勝ち方をするか?が焦点であったが、オールシングルが⑥レース中④レースと圧倒。文句なしの勝利だったといえるだろう。特に良かったと思うところが主将「伊村 仁志」艇の役割ではなかったのか?
他2艇が良ければ、自分が3番艇の役割を果たしたことや、2艇がピンチならその逆と、チームバランス的にも完璧だったといえることだろう。
また、第④レースでの最終マーク付近でチームレースを展開し、井嶋兄弟①・②の結果も素晴らしい攻防であった。ようやくチームレースとは何か?が理解できるようになってきたのか?

チーム力も上がってきた日大スナイプ、全日本制覇へ向けよいスタートを切ったと言えるのではないだろうか?今年は大いに期待したい。

『文句なしの優勝おめでとう!』


※大きく飛躍した『中央大』!
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【個人成績5位の「金谷 俊輝/寺崎 匠」(中央大)】

ここ1・2年は苦しい戦いを強いられていた「中央スナイプ」。昨年はわずかの差で全日本を逃してしまう始末。しかし今年は一味違う所をみせてくれたシリーズであった。しかも準優勝である。

個人成績5位の「金谷 俊輝/寺崎 匠」ペアを始め、「福士 倖也/岡田 祐樹」もほぼ同じ点数、ルーキーの「青野 鷹哉/舘山 廉」もこれからさらに伸びる要素がある逸材であり、秋へ向けて上位戦線に名乗りを挙げたといっても過言でない。


※こんなはずじゃなかった!?『早稲田大』
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【リーダー艇「島本 拓哉/服部 勇大」(早稲田大)】

今回、戦力的にも日大に引けを取らない布陣で臨んだ「早稲田」だったが、3位に終わった。エース艇「島本/服部」が個人成績2位と悪くはなかったはずだが、平川、永松両者が順位を大きく叩いてしまうシーンがあったのが大誤算だったか?
しかし第④レースでは3・4・5の爆発力あるレースは見せてくれた。力は十分にあるのだからあとは作戦のみであろう。是非日大に迫ってもらいたいものである。


※どうしたの?『慶應義塾』!
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【慶應のエース「佐藤 帆海/樋口 瑛一」(慶應義塾大)】

決勝でもメンバーチェンジを頻繁に行っていたのが印象的だった「慶應」だが、風域によりメンバーを変更する作戦だったのか?それとも今後へ向けてのテストだったのか?
途中までは、うまく機能していたものの、後半戦は大きな数字が目立つようになる。

しかしエース「佐藤 帆海」だけは変更せず、個人成績4位に入ったのだから、あとは2・3番艇の問題だけだ。選手層も厚いし、秋へ向け優勝戦線に絡んでくることを期待しよう。


※明治・明海・法政がシード権を獲得したが、上位4校とは大きく離されていた。是非秋までにレベルアップすることを期待したい。


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※8年ぶりに総合優勝した『日本大』について

日大が平成18年の完全優勝以来、8年ぶりの総合優勝(完全優勝)に輝いた訳だが、あまりにも遠ざかっていたのが意外だったと思う読者の方も多いだろう。
近年では特に「早稲田」に押されっぱなしだったのだが、ようやく戦力も復活し、優勝できる体制になったということではないのか?

最近ではレギュラー争いも激しく、470では、神谷 圭介、新谷 つむぎも出場したように意識的にチャンスを与えていることが選手達のモチベーションを上げる要因にもなっており、プラスに働いているようにみえた。

もちろん今年の全日本インカレ優勝候補筆頭であることを意識しながら、取り組んでもらいたいものである。


※全体を観てて反省すべきこと


※レースを見てていくつか感じたことを挙げてみよう。

強風下の第①レースで、①マーク回航後、470ではあまりにも『スピンアップ』しない艇が多すぎではなかったのか?
確かにブローで10m/secはあったが、そんなサバイバルな状況ではなかった。しかも上位回航でスピンアップしない艇がみられたのは非常に残念だった。


また、大量の失格が出た470級第③レースのスタートである。P旗・I旗の時ならまだしも「黒色旗規則」で最初からラインが高いのは何故なのか?あの回答旗は選手達への温情だというのがわからないのか?さすがにレース委員会側は怒り、計23艇と約半分もの失格となった訳だ。

昨年もこのようなことがあったが、「黒色旗規則」は読まれたら失格なのである。そこの所をもう一度再認識し、選手諸君は猛省すべきである。
特にインカレでは英語は致命的なミスにつながることが多い。そこの所を良く考えて頂きたいものである。


ようやく春インカレも終わり、来月から全日本関連の予選が始まろうとしている。時間はあるわけではないが、練習できる時には良く考え、レベルアップし、関東から全日本優勝校を出せるよう頑張って頂きたいものである。



以上








2014-05-12 06:45 | カテゴリ:インカレ
関東春インカレは「日大」の完全優勝で幕を閉じた訳だが、全体のレース内容はどうだったのだろう?各クラス毎に振り返ってみることにしよう。
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※【470級レース総括】

戦力では他を明らかに上回る「早稲田」「日大」が優勝争いの中心とお伝えしたが、それがいきなり強風の第①レースから顕著に表れる。
早稲田のエース「小泉/江畑」、日大のエース「中村/木村」のマッチレースとなる。両校とも2・3番艇がしっかり続き、日大は2・3・6の11点で首位発進、早稲田は1・4・10の15点2位発進と明らかに力の違いを魅せつけた。
さらに明海・中央と続く。

第②レースでは、スーパールーキー「岡田/原」がダントツのトップフィニッシュとなるものの、小泉、山口艇が続かない。一方日大は6・9・11と無難にまとめ首位をキープ、2位早稲田、3位はルーキー榊原隆太郎の活躍が光る中央が上がってくる。ところが次の第③レースで思わぬことが起きてしまうのである。

その問題の第③レースでは、2回のゼネリコ後、ブラック旗が上がる。しかしあまりにもラインから出る艇が続出し、回答旗が上がりリセットされたが、4回目のスタートでまたしてもゼネラルリコール、ここで15艇の失格となり、レース排除となる。首位の日大はエース中村艇が排除、3位の中央は2艇の失格となってしまう。
ようやく5回目でスタートするのだが、ここでも8艇の失格艇ありでスタートすることになってしまったのであった。

「山口/槌谷」(早稲田)がトップでフィニッシングラインを通過するもののホーンは鳴らない。2番手の「又村/小林」(明海)がトップフィニッシュとなる。明海は全艇セーフ、このレース最少失点で首位に立つ。

一方、早稲田はエース小泉艇までもBFDとなり、苦しい戦いとなってしまう。さらに日大は1艇だけの失格にとどまり、明海とは7点差の2位とふんばる。

初日最後の第④レースは、日大がトップフィニッシュの「玉山/清原」を筆頭にオールシングルと爆発、再度明海を逆転。明海は4・11・17の32点に抑え2位、2艇のBFDで苦しくなった早稲田は日大同様にオールシングルでまとめ
逆転に望みを繋いだ。

※初日第④レースまでの得点

①日本大     109点
②明海大     127点
③早稲田大    152点

※残り2レースを残し優勝争いはこの3校に絞られたといって良いだろう。

第⑤レースでは、2位明海、3位早稲田が22点となったものの、日大は明らかなスタート位置の読み違いで、57点もの得点を叩いて首位陥落。そして最終レースを迎えることになる。

※第⑤レースまでの得点

①明海大    149点
②日本大    166点
③早稲田大   174点

最終レースでは、早稲田が意地を見せ小泉艇のトップフィニッシュを始めとする1・6・7の14点にまとめる会心のレースとなる。しかし、首位の明海は大きな作戦ミスにより①マークでは後方に3艇と大ピンチ、しかも3番艇がなかなか上がってこれず、65点と自滅し早稲田に逆転され3位転落。

一方、日大は、「玉山/清原」が3位、「新谷/本吉」が4位フィニッシュとなるが、エース「中村/木村」が大ピンチ!、しかしながら最終的に19位と早稲田を6点差で逃げ切り、クラス優勝となった。


※以上がレース推移であったのだが、いくつか寸評を述べてみよう。


※日大は優勝したものの・・・?
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【エース艇「中村 睦宏/木村 直矢」コンビ(日本大)】

日大は優勝したものの、第⑤レースでの明らかなスタート位置の読み違いが私には不可解であった。ライン自体も明らかに下有利であり、この辺りがまだまだ甘いのではないかと感じでしまうのであった。
しかしながら第④レースでは見事なチームレースを展開し①・②を決めるなど昨年より大きく成長した点は評価できるだろう。

「優勝おめでとう!」


※早稲田は追い上げたものの・・・?
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【これぞエース!「小泉 颯作/江畑 陽太」ペア(早稲田大)】

私が思っていた通り、力的には早稲田が日大を上回っていたと強く感じされられるシリーズではあった。トップフィニッシュ3回の小泉、個人成績トップの岡田、紅一点・3番艇の働きが十分だった山口優。やはり2艇BFDが痛かった・・・。
あの時、そもそも3艇スタートすることができたのだから、もう少し冷静な判断が欲しかったと思うことが非常に残念であり、早稲田らしくなかったか?その時、ライバル日大は既に1艇排除されていたのだから・・・。

しかしスーパールーキー「岡田 奎樹」はセーリング技術もさることながら、黒色旗スタートの時も無理せず冷静に対応していたのが印象的であり、今後のレースでも脅威になるのは間違いない選手だということを再認識させてくれたと言っても良いだろう。


※優勝目前だったのに・・・「明海大」
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【女子インカレでも優勝した「又村 あすか/又村 彩」ペア(明海大)】

日大・早稲田のミスにより、最終レースを残しトップに立った「明海」だったが、これも明らかなコースの読み違いでの首位陥落であった。得点的には安全圏内だったわけだから、無理する必要はなかったはずである。その証拠にスタート時、日大・早稲田の近くに誰もマークしていなかったのだから・・・

しかしながら女子インカレ優勝の「又村あすか」の成長が団体戦でも発揮され、今後のレースも期待できるだろうと感じさせるシリーズであったことは間違いないだろう。

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【ルーキーながら孤軍奮闘!「榊原 隆太郎/岡田 拓己」ペア(中央大)】

この3校の他にも予選・決勝シリーズを通して大活躍だったルーキー「榊原 隆太郎」(中央大)は挙げておかねばならないだろう。新戦力でも紹介したが、早稲田の岡田と共に昨年唐津インターハイでデュエット優勝した逸材。
岡田に勝てなかったのが相当悔しかったみたいだが、中央大チームにとって大きな戦力を得たことは間違いないだろう。



※スナイプ・総合へ続く
2014-05-11 19:30 | カテゴリ:インカレ
※『日本大学』が完全優勝!
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【晴天に恵まれ、富士山も学生セーラーを応援!】

2014年学生ヨットシーンを占う『関東学生ヨット春季選手権大会』は5/10~11に決勝シリーズが開催され、天候も風にも恵まれた絶好のコンディションの中、予定の6レースを全て消化し、閉幕した。
その中で、470級・スナイプ級共に優勝した『日本大学』が完全優勝の栄冠に輝いた。

※【470級最終成績】

①日本大学     192点(11・26・63・9・57・26)
※日本大学は8年ぶり11回目の470クラス優勝!
②早稲田大学    198点(15・29・100・18・22・14)
③明海大学     214点(30・49・18・32・22・65)
④中央大学     263点(33・31・102・31・28・36)
⑤慶應義塾大学   339点(46・26・105・73・58・31)
⑥明治大学     380点(88・70・31・66・46・80)
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⑦法政大学     480点(90・76・104・77・62・81)

※以上がシード権獲得!

※【470級個人成績BEST5】(スキッパーの交代は対象外)
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【スーパールーキー「岡田 奎樹」はやはり只者ではない!】

①岡田 奎樹/原 海志   (早稲田大)  22点
②玉山 千登/清原 遼   (日本大)   34点
③榊原 隆太郎/岡田 克己  (中央大)   35点
④又村 あすか/小林 心  (明海大)   40点
       /又村 彩  
⑤中嶋 颯/鳥羽 雄大   (慶應義塾大) 66点

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※【スナイプ級最終成績】

①日本大学     127点(31・7・51・9・17・12)
※日本大学は2年ぶり12回目のスナイプクラス優勝!
②中央大学     200点(36・40・34・33・31・26)
③早稲田大学    211点(20・41・52・12・41・46)
④慶應義塾大学   224点(25・23・33・49・37・57)
⑤明治大学     308点(52・60・55・42・52・47)
⑥明海大学     366点(54・69・53・53・77・60)
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⑦法政大学     396点(71・76・70・54・76・49)

※以上がシード獲得!

※【スナイプ級個人成績BEST5】
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【主将でありチームリーダーの「伊村 仁志」は状況に応じた冷静なレースをしていた】

①伊村 仁志/安藤 立   (日本大)   31点
②島本 拓哉/服部 勇大   (早稲田大)  43点
③井嶋 清芳/大井 航平   (日本大)   52点
④佐藤 帆海/樋口 瑛一   (慶應義塾大) 53点
      /玉田 玲奈
⑤金谷 俊輝/寺崎 匠   (中央大)   58点

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※【総合成績】

①日本大学      319点(192+127)
※日本大学は8年ぶり15回目の総合優勝!
②早稲田大学     409点(198+211)
③中央大学      463点(263+200)
④慶應義塾大学    563点(339+224)
⑤明海大学      580点(214+366)
⑥明治大学      688点(380+308)


※この続きの総括は後日掲載いたします、乞うご期待!

※【470級最終成績】

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※【スナイプ級最終成績】

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※【総合成績】

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