2014-08-26 17:00 | カテゴリ:外道無量院(インカレ)
なまちゃん

酷暑も少しは和らいできた今日この頃ですが、皆さんはどのようにお過ごしでしょうか?
夏も終わりに近づくといよいよ「学生全日本3大タイトル」の幕開けの季節となる。まず最初は『全日本学生ヨット個人選手権』(愛知・豊田自動織機海陽ヨットハーバー)が9/4~9/7の日程で実施される。文字通り個人選手権であり、各水域を勝ち抜いた各クラス46チームが学生日本一をかけて争われる。
ところで学生ヨットレースといえばこの方に登場して頂かなくてはなるまい。学生ヨットご意見番ですっかりおなじみの『外道無量院』氏にお願いすることにした。
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【全日本個人戦の会場としてはすっかりおなじみの「豊田自動織機・海陽ヨットハーバー」今年度から3年間ネーミングライツパートナーとして上記の名称に】

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外道無量院

例年通り、蒲郡の夏の終わりに開催される全日本個人選手権。過去、捨てレース無しだったり、あったり、また得点もボーナス得点だったりコロコロとルールが変わって来たが、ここ2年ほどは捨てレースもありでの低得点方式とやっと定着してきたようだ。
ただ、近北大会の470では村田(同志社)落選などで波乱もあったようだ。成績表を見るとOCSが効いていた。予選の方式も各水域でまだまだバラバラで、改善の余地ありですな。
今回は、江の島インターハイで実況・解説を務めた「生ちゃん」との対談方式とする。

生ちゃん、インターハイでは大活躍だったね、お疲れ様でした。

なまちゃん

外道さん、お久しぶりです!っていうか、この前インターハイ会場にいらしてたじゃないっすか。
コソコソして、何なさってたんでしょうか?優秀な選手でも探してたのでは?(笑)

外道無量院

たまには高校生のレースでも観たいなと思って行ったんだよ。しかしよくあの強風&うねりでやったよね。

なまちゃん

本当にびっくりしましたね。しかもレース毎に選手が対応して、うまくなっていったのには見事だと思いました。
レスキューの体制も万全であり、運営の采配も見事であった。インカレ関係者も見習うべきだと思ったほどです。
このままだと学生は負けちゃいますよ~~!?

外道無量院

ここ3年のインターハイは良いレースばかりなんじゃない?インカレでもそうなってほしいよね。

※さて、それではクラス別に有力チームを拾って優勝争いを占ってみることにする。



※【470級展望と解説】※46艇エントリー

外道無量院
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【470級優勝候補筆頭の「磯崎哲也/津留 健(日本経済大)】※写真はバルクヘッドマガジンより

昨年の西宮インカレではナショナルチーム入りした土居一斗を擁しながら終始冴えることがなかった日本経済大ではあるが、そのエースの土居の卒業でだいぶ層は薄くなったとはいえ、やはり個選ではまだまだ「日経470」だろう。充実の九大勢に隙を見せずに九州トップの座を守り続ける。その中心が磯崎哲也である。ここは、迷わず磯崎哲也/津留健組(日本経済大・4年)を本命に推す。対抗は、関東個選チャンプの中村睦宏/木村直矢組(日大・4年/1年)とした。彼も早くも4年生、最後のチャンスとなった。まとめて負かすとすれば、今年は 春からたびたび関東に遠征をし、意欲的に活動する神木聖/疋田大晟(関西学院大・3年/4年)か。

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【関東2強の日大中村艇、早稲田小泉艇、関東2強の戦い】※写真は羽田誠氏より

昨年のインカレでクラス優勝した同志社のエース艇が水域予選で落選したのは意外だったが、同等の力を有する徳重樹/原あやみ(同志社大・4年)は争覇圏の1艇だろう。
関東勢の小泉颯作/江畑陽太(早稲田大・3年/4年)、玉山千登/清原遼(日大・2年/4年)、樫本真徳/富田弘之(慶應義塾大・4年)という昨年来の既成勢力に岡田圭樹/原海志(早稲田大・1年/3年)、榊原隆太郎/ 岡田拓己(中央大・1年/3年)というルーキースキッパー勢も何処まで戦えるか?北詰有人/高濱良(4年/3年)と田中航輝/平松和弥(3年/4年)という2艇の九州大勢にも注目したい。
また、今年も女子スキッパー陣が男子勢を予選で下して数多く出てくる。なかでも、正規チームでもレギュラー格で活躍し、かつ女子ペアで出場してくる山本佑莉/畑山絵里(日本経済大・2年/4年)組が筆頭格だが、新谷つむぎ/本吉剛志(日大・2年/3年)、山口優/槌谷祥吾(早稲田大・4年)、長堀友香/鳥羽雄太(慶應義塾大・3年/2年)、松浦朋美/甲斐晋平(関西学院大・3年/2年)、吉泉葵/野本達郎(甲南大・4年/3年)も正規チームでのレギュラー格だけに条件が合えば入賞圏可能だろう。

生ちゃんはどう考えてるの?

なまちゃん

はい、外道さんの挙げたチームの中から優勝チームが出るのは間違いないと思いますが、昨年もそうでしたが、オールラウンドで戦えるチームが優勝に近いような気がします。となると、昨年の成績が参考になるのではないでしょうか?となると昨年3位の磯崎/津留(日経大)、4位の田中航/平松(九州大)、6位の小泉/江畑(早稲田大)がまず挙げられる。
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【今年は優勝を狙う「田中 航輝/平松 和弥」(九州大)】※写真はバルクヘッドマガジンより

これに加え、関東個戦で小泉を上回り優勝した中村/木村(日本大)や、関東470で学生最高位となったスーパールーキー岡田/原(早稲田大)も十分対抗できるのかな?
また昨年7位の神木/疋田(関西学院大)までが争覇圏なのかな?と思っております。

まずは外道さんの印は?

※外道無量院の470まとめ

◎・・・・磯崎/津留(日経大)
〇・・・・中村睦/木村(日大)
▲・・・・神木/疋田(関学大)
△・・・・徳重/原(同志社大)
△・・・・小泉/江畑(早稲田大)
△・・・・岡田/原(早稲田大)
△・・・・北詰/高濱(九大)
△・・・・田中航/平松(九大)
△・・・・樫本/富田(慶應義塾大)
注・・・・山本/畑山(日経大)

生ちゃんは?

※なまちゃんの470級まとめ

◎・・・・中村/木村(日本大)
〇・・・・小泉/江畑(早稲田大)
▲・・・・田中航/平松(九州大)
△・・・・磯崎/津留(日経大)
△・・・・岡田/原(早稲田大)
△・・・・神木/疋田(関西学院大)
△・・・・玉山/清原(日本大)
注・・・・山口優/槌谷(早稲田大)

外道無量院

全然印が違うじゃないか?その真意は?

なまちゃん

みんなインターハイに関係しています。中村は中村三陽出身、後輩達の優勝に触発されているだろう。小泉も弟・維吹が男子ソロ優勝、田中航の妹・美紗樹も同点女子ソロ準優勝とそれぞれ活躍しましたからね。
さすがに負けられないでしょう?(笑)他にはスーパールーキーの岡田(早稲田大)や、安定性が出てきた玉山(日本大)を推したい。
あと女性スキッパーでは、成長をみせている早稲田大の山口優に期待ですね。軽風域なら新谷つむぎ(日本大)の出番もあるのか?

外道無量院

ずいぶん強引だねぇ~(笑)でもその考え方も面白いなぁ。



※【スナイプ級展望と解説】 ※46艇エントリー

外道無量院

春の不振から夏に入って立ち直った感のある関東個選チャンプの島本/清原組が本命、と考えていたところ、彼らはエントリーせずにスナイプ西半球に遠征とのことで一挙に混戦模様となった。そこで、チーム力が充実して5艇もが出場するレギュラー争いの激しい同志社からのエース格2艇、山田剛士/北原洋(3年/2年)、垣野雅人/石川雅也(4年)を本命、対抗と評価した。
今年、特に注目したいのは関西個選でほぼパーフェクトなスコアで優勝した平田将人/松岡 彗(和歌山大・4年)で、思いきって同志社勢をまとめて負かせる可能性のある単穴に抜擢した。
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【関東では優勝経験がある「井嶋 清芳/大井 航平」(日本大)、久々のピンク艇で全日本タイトルを狙う】※写真は羽田誠氏より

伊村仁志/大野雅貴(4年/3年)、井嶋清芳/大井航平(4年/2年)、持田由美子/塩谷涼(4年)の日大勢にもチャンスは大いにあるだろうし、平川竜也/花岡航(早稲田大・2年/3年)、佐藤帆海/樋口瑛一(慶應義塾大・2年)も争覇圏内だ。九州チャンプの昇彗祐/三谷和也(鹿屋体大3年/1年)も2年振りに母校にタイトルをもたらす力は充分に有していそう。どちらにしても、各艇の力の差は極く僅かで、得意の風域でのレース数やちょっとしたミスで大きく順位は入れ替わる可能性も高い。
軽風シリーズなら女子スキッパーの持田艇にも大いにチャンス有りだ。

生ちゃん、スナイプに関してはどう思っているの?
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【スナイプ女王「持田 由美子/塩谷 涼」(日本大)は軽風域ならチャンスあり!?】※写真は羽田誠氏より

なまちゃん

はい、私も早稲田の島本を本命に推したかったのですが、出場しないとなるとちょっと予想が難しくなってきましたね。
エントリーの中では、外道さんが単穴に推した和歌山大の平田/松岡はちょっと気になりますよね。関西予選でパーフェクトに近い数字なのは実力ある証拠だと思います。
争覇権としては、昨年の成績を参考にすると、舟木が4位、佐藤帆が5位、垣野が8位だった。この3艇を基準に考えますか・・・といっても、昨年全日本団体戦準優勝の日大勢が黙っている訳ないし、十分期待できると思います。

それで外道さんの印は?

※外道無量院スナイプまとめ

◎・・・・山田/北原(同志社大)
〇・・・・垣野/石川(同志社大)
▲・・・・平田/松岡(和歌山大)
△・・・・伊村/大野(日大)
△・・・・井嶋清/大井(日大)
△・・・・佐藤帆/樋口瑛(慶應義塾大)
△・・・・昇/仲山(鹿屋体大)
△・・・・持田/塩谷(日大)
△・・・・平川/花岡(早稲田大)

生ちゃんもどうぞ

※なまちゃんのスナイプ級まとめ

◎・・・・平田/松岡(和歌山大)
〇・・・・井嶋清/大井(日本大)
▲・・・・持田/塩谷(日本大)
△・・・・佐藤帆/樋口瑛(慶應義塾大)
△・・・・舟木/難破(関西学院大)
△・・・・平川/花岡(早稲田大)
△・・・・永松/清原(早稲田大)
注・・・・阿部七/ムルターオーウェン(慶應義塾大) 

外道無量院

これまたずいぶん思い切った印だね

なまちゃん

今年のキーワードは和歌山とみましたね。インターハイや国体強化選手をみても好調であります。しかもこのチームは関西予選では圧倒!これは期待できますよ。
また注目の日大勢から安定性には定評がある井嶋清を対抗。スナイプ女王持田由美子の女子制覇を期待する意味で▲。外道さんが同志社寄りなのでわざと外させて頂きました。また、早稲田下級生勢2艇は今後を占う意味でも注目したいですね。

しかし8月後半になって、風が吹かない日々が続いているのが若干気になりますねぇ~~本番では良い風の中でレースを行われることを期待したいですね。

外道無量院

同志社勢については気になるところはある。470での村田艇の落選もだが、この夏の琵琶湖の状態が非常に悪く、例年に比べると充分な練習が出来なかったのではないか、という懸念だ。藻が例年以上に繁茂し、まともに帆走出来ないくらいに影響があるとか?
実施されるかは分からないが、近北インカレ(団体戦)は、場所をだいぶ北の方に移動して行おうか、という意見も出ている程にひどいらしい。

それでは、出場各艇の幸運と健闘を祈る。

合掌

外道無量院&なまちゃん共作


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2014-08-12 01:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
今年も高校生セーラーの熱き戦いは、幕を閉じた。台風の影響でレース消化が心配されたものの、⑥レース成立と大成功のシリーズだった。まさにチャンピオンシップに相応しいレースだったと思う。ほとんどの選手が納得いくレースだったのではないだろうか?この成功の裏側にはいくつかの要因があった。
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※各校の支援艇をレスキュー艇として協力依頼したこと

通常、高体連の大会では、レース期間中は支援艇を出すことができない。しかし今シリーズは強風レースを成立させるため、臨機応変に対応することになる。この決断は大いに評価できるだろう。

※男女入れ替えでレースを実施したこと

今シリーズの予定では、男子スタート後に女子スタートだったのだが、レース海面に105艇ものレース艇をフォローしきれないとのことで、男女入れ替えて対応したのには正直驚いた。

※しかし選手皆さんのレベルが高かったことが、レース成立した最大の要因であることを付け加えておく(インカレならおそらく中止にせざるを得ない状況)

※選手・運営ブリーフィングを初めて実施したこと
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【毎朝ブリーフィングを実施し、非常に選手には判りやすかったのではないか?】

これも今では当たり前なのだが、インターハイでは初めてではなかったのか?どうしても運営側は上から目線になりがちであるが、今回は高校生のレースであってもこのような場を必ず設け、判りやすいレースを目指したことは良かったのではないだろうか?

※発着水路部長「京黒 太郎」氏の奮闘!

今回、発着水路部長の功績は大きいものがあった。彼が今回実施したことは以下の通りであった。

・インターハイ特設サイトの立ち上げ(中身も充実)
・各マークボートからツイッターで回航速報を義務付けるなどを徹底
・フェイスブックからも発信

私もフィニッシュ速報はやるが、運営サイドでここまでやったのはおそらく初めてである。また非常に大変だったはずである。インターハイを盛り上げようと、積極的に動いたのは、大いに評価すべきであろう。

※私も実況・解説で参加
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【こんなにギャラリーが多かったなんて、正直びっくり致しました】

これは私事であるので、半分どうでもいいことなのだが、今年も実況中継が実現(Ustreamでも配信されたはずなのだが・・・)した。特に観覧艇が今回は運行されなかったため、重要なコンテンツとなったのだ。
実況・解説は私が担当し、どこまで皆さんに伝わったかはわからないが、より詳しく皆さんにお届けしようと心がけたのは理解して欲しい。また騒々しい実況ではあったと思うが、沢山の方が評価してくださったのはとても嬉しい限りであった。
You Tubeで全て録画されていますので、どうぞご覧下さい。(選手インタビューもあります)

また今回の動画配信については、金額は安価で実現したことを申し上げておく(インカレや今後のレース中継にも参考となるはずである)

※来年からの和歌山大会について
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【インターハイ会場でも420ボートが展示されていた(写真は辻堂加工製)】

1993年から22年間続いたFJ級ソロ・デュエット方式のインターハイは幕を閉じ、来年から3年間は420・FJ級の大会方式となり、3年後にはFJ級は廃止されることが決定している。では、その後はどうなるのか?今回も高体連ヨット専門部の会議でシングルハンド(レーザーラジアル)導入の是非が話し合われたが、結論は出ず、再度今年の12月に決定するとの事である。

昨年もここで私の意見を申し上げたのだが、現在のご時世を考えればシングルハンドを導入したほうが良いに決まっているだろう。しかし現場サイドではそうも簡単にいかない事情もあるようだ。具体的にはここでは触れないが、インターハイヨット競技の発展の為にはどうすべきかを考えれば、自ずと結論はでるだろう。


今年の江の島インターハイは、選手・運営側共に最善の努力をし、良い大会となったのは間違いないだろう。来年からも素晴らしい大会となるよう心から願っている。

「本当に素晴らしい大会だった!」

以上

※江の島インターハイ特設サイト


2014-08-11 18:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※【女子デュエット総括】

男子に引き続き、女子デュエットの総括とまいります。優勝を狙えるのは10校であったことから、そこを中心に振り返っていくとしよう。
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【2番艇の安定が勝因だった別府青山。※写真は足立茉莉花/丸山南美艇】



※女子デュエットレース推移

8/5(火)

この日は平均10m/secの強風の中、レースが始まった。女子も男子同様②レース実施。

初日首位に立ったのはデュエット連覇を狙う「宮古」(岩手)であった。「長谷川/大川」が1・2とほぼ完璧なレース、また2番艇の「川戸/小笠原」も16・14の30点と続く。
暫定2位には、3艇出場している「別府青山」(大分)が続く。「赤嶺/三重野」が7・5の12点で好発進。2番艇の「足立/丸山」が14・17の31点とまずまずの滑り出し。
暫定3位には「海津明誠」が続く。「伊藤有希/伊藤愛梨」ペアが同点の首位発進と好調。2番艇の「山下/末谷」は21・24とやや風域オーバーなのか?

※初日第②レースまでの暫定

①宮古(岩手)        33点
②別府青山(大分)      43点
③海津明誠(岐阜)      48点
④羽咋工業(石川)      60点
⑤光(山口)         66点
⑥碧南(愛知)        68点

※早くも2番艇が順位を大きく左右する展開となりつつある状況であった。

8/6(水)

前日よりさらに風速が上がり女子のレースは全てキャンセルされた。

8/7(木)

女子は②レースしか実施されていない影響で、この日は③レース実施。相変わらずの強風域であったことから、体力も要求されるのも重要なポイントだった。

初日暫定2位の「別府青山」は、「赤嶺/三重野」が第③レースで沈してしまい失敗レースになったものの、トップフィニッシュがあったなど堅実。また「足立/丸山」も2番艇の役割をきっちり果たし、逆転首位に立つ。

初日首位の「宮古」はソロ暫定1位の「長谷川/大川」の快走が続くものの、「川戸/小笠原」がこの日全て20番手前後と首位を明け渡してしまう。

カット後一気に3位へ上がってきたのは、ルーキースキッパー2艇の「霞ヶ浦」(茨城)だった。「宇田川/齋藤」は初日の失格をカットでき復活。ただ、2番艇「仲/高仲」が完全な風域オーバーで優勝となると苦しい状況か?

※3日日第⑤レースまでの暫定

①別府青山(大分)      61点
②宮古(岩手)        74点
③霞ヶ浦(茨城)       88点
④羽咋工業(石川)     106点
⑤海津明誠(岐阜)     116点
⑥光(山口)        121点

※2番艇が上がってきた別府青山が優勝へ向けてかなりの優勢となる。

8/8(金)

※最終第⑥レースダイジェスト

10:50スタート  風向170° 風速3m/sec 上下距離1300m

時間的にこのレースが最終となったこのレース。焦点は各校2番艇の動向であった。首位の「別府青山」は、3艇10番手前後で全て通過していく、圧倒的に優勢な状況。
一方逆転を狙う「宮古」はソロ首位の「長谷川/大川」が今シリーズ初めて10番手以降のレースとなり、これがカットとなる公算が高い状況となる。しかし2番艇も同じような順位、逆転は苦しい状況となった。

3位の「霞ヶ浦」も「宇田川/齋藤」が5番手前後と堅実なものの、2番艇が大きく遅れる。逆転はほぼ不可能になった。

4位の「羽咋工業」も2艇共に中盤以降となってしまい、メダルどころか海津にまで逆転されてしまう。

大きく変動することなくフィニッシュとなり「別府青山」のデュエット優勝が確定した。

※続いて入賞校を紹介するとしよう。



※この学校名では最後となるインターハイで優勝した『別府青山』(大分)
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【5年ぶり2回目の優勝の別府青山の3艇のメンバー、笑顔が素敵ですね】

昨年の唐津大会では2年生中心のメンバーで6位入賞を果たした「別府青山」だったが、今年は「足立 茉莉花」・「小泉 志織」に加え、2年生スキッパー「赤嶺 華歩」とまさに優勝候補だった。
3艇共にソロ入賞はなかったものの、「赤嶺/三重野」が7位、「足立/丸山」が10位、「小泉/小松」が17位と平均的なチームであった。5年前に優勝した時は、後に大学でも活躍することになる「豊田華世」「後藤沙織」のスター軍団だったが、今回はあの時とは全く逆の勝ち方だったのだ。
勝因は赤嶺艇の活躍はもちろん、足立艇が2番艇の役割をしっかり果たしたことではないだろうか?

尚、同校は来年度より統合され、学校名が変わる。もちろんヨット部は継続されるが、別府青山でのインターハイは最後だったのだ。その大会で優勝できたことは、感慨深いものがあるのではないだろうか?また、表彰台での監督・コーチへの感謝の言葉は、まさに感動的であった。

「優勝おめでとう!」



※連覇はならなかったが見事な準優勝!『宮古』(岩手)
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【強風下で十分健闘した「川戸 望里/小笠原 彩乃」ペア】

昨年の唐津大会では涙のデュエット優勝を飾った「宮古」だったが、連覇はならなかったものの、準優勝となった。ソロ優勝となった「長谷川/大川」のアドバンテージは大きかった。2番艇「川戸/小笠原」は奮闘したものの、この位置となった。ただ川戸は昨年の秋からスキッパーを始めたとのことである。クルーの小笠原は1年生で、時間がない中でここまで成長したのは立派である。
昨年に続いてのメダル獲得は見事である。今年は本当の意味での完全復活といっても良いのではないのだろうか?

今回、宮古勢は3種目でメダル獲得と大活躍であった。2016年には岩手国体が開催される、ますます良いセーラーを輩出してくるのではないだろうか?



※女子初のメダル獲得!『霞ヶ浦』(茨城)
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【デュエット最初で最後のメダル獲得!「霞ヶ浦」】

昨年のOPワールド出場の「宇田川 真乃」と全国中学選手権で優勝した「仲 美南」が入学した「霞ヶ浦」は、「宇田川/齋藤」がソロ4位と健闘、「仲/高仲」が21位で見事ルーキースキッパー2艇でのメダル獲得となった。ソロではメダルを獲得した1年生は存在したが、デュエットではおそらく史上初の快挙だろう。
宇田川・仲両者共に神奈川県出身であり、インターハイに出場したいとの思いから同校を選択。入学前も週末には霞ヶ浦へ行き、さらには入学後も、ほぼ休みなく練習した成果がでたのだろう。だとしてもこの短期間でここまでの成績を残したのは立派である。凄いとしか言いようがない。
来年は420・FJダブル優勝を狙ってくることだろう。精進すれば十分可能だし、是非達成してもらいたいものである。



※優勝候補の一角『海津明誠』(岐阜)は4位に敗れる
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【積極的なレースを見せたが・・・?4位入賞の「海津明誠」】

昨年は今年と同じメンバーで5位入賞だった「海津明誠」。今年は実績的に見ても優勝候補筆頭であったのだが、伊藤ペアはソロ5位の活躍だったものの、昨年ソロ9位の「山下/末谷」が振るわない結果となった。山下艇は風域オーバーだったのか?うねりの影響だったのか、いずれにしても力を出し切れなかったのが残念であった。
いつも思うことなのだが、平日練習している周囲1kmのこぎろ池で練習している同校は、基本動作練習しかできないのではないだろうか?そのような中で好成績を残してきたのだから本当に凄い。
メダルには届かなかったが、胸を張って頂きたいと思う。



※攻めの姿勢を貫いた『羽咋工業』(石川)が5位入賞!
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【メダルを取るために死力を尽くした「羽咋工業」 写真は「矢田/吉田」ペア】

昨年も2年生スキッパー中心で挑んだものの、7位と入賞を逃してしまった「羽咋工業」だったが、今年は「鍋岡/佐藤」が13位、「矢田/吉田」が14位で5位入賞の結果となった。
今回両艇共に、他チームがスピンを上げない中、積極的に上げ、なんとしてもメダルは取りたいという執念は凄まじかった。実際、中盤戦はそのような姿勢で順位を上げ、メダル圏内にいたのだから評価に値するだろう。
この積極的な精神を後輩達に受け継いで欲しいと思うのである。



※『光』(山口)は6位入賞!
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【藤井/内冨ペアの活躍で6位入賞の「光」】

昨年は3艇出場したものの、全く振るわなかった「光」だったが、「藤井/内冨」が着々と力をつけ見事3位とメダル獲得し、そのアドバンテージが大きく、6位入賞を果たした。2番艇の「中村/森戸」は完全に風域オーバーで、この海面に馴染めなかったか?しかし中村艇はまだ2年生、勝負はこれからだろう。

今大会、光勢は全種目で入賞を果たしたことになる、見事であった。


※以上が入賞校の顔ぶれであった。やはり女子では2番艇の成績が大きく左右する結果となったのではないだろうか?


※最終総括へ続く



2014-08-11 07:30 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※【男子デュエット競技総括】

今大会で最後となる「デュエット競技」は、どうだったのだろうか?まずは男子からソロ結果と併せてみていくことにしよう。
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【オープニングレースでいきなり1・2とギャラリーを沸かせた「星林」】



※男子デュエットレース推移

8/5(火)

平均10m/secの風速で幕を開けた初日。③レース実施され、首位に立ったのは「宮古」(岩手)であった。リーダー艇「金澤 淳/菅原 拓紀」が3位、2番艇の「菅原 鷹嶺/福士 幸太」が安定したスコアで8位スタートと2位と5点差となる。

続いたのは、オープニングレースで1上「1・2」体制といきなり派手なレースをみせた「星林」(和歌山)。一方、最多優勝更新を狙う優勝候補筆頭の「中村学園三陽」(福岡)は、極端に悪くはなかったものの、第③レースで失敗レースとなり3位スタートとなった。

※初日第③レースまでの結果

①宮古(岩手)         45点
②星林(和歌山)        50点
③中村学園三陽(福岡)     71点
④光(山口)          98点
⑤逗子開成(神奈川)     115点
⑥別府青山(大分)      127点

8/6(水)

昨日に続いてハードなコンディションなのは変わらない2日目は、①レースのみ実施となった。
初日首位の「宮古」は、菅原艇は2位と活躍したものの、リーダー金澤艇が48位と叩いてしまい、首位から3位へ転落してしまう。
初日2位の「星林」は、24点に抑え、首位へ躍り出る。また初日3位の「中村学園三陽」も藤野艇がトップフィニッシュを飾るなど14点に抑え、首位とたった9点差の2位へ浮上した。

※2日目第④レースまでの暫定

①星林(和歌山)        74点
②中村学園三陽(福岡)     85点
③宮古(岩手)         95点
④光(山口)         128点
⑤逗子開成(神奈川)     134点
⑥唐津西(佐賀)       152点

※カットが入るとまだまだ分からない状況ではあるが、優勝争いは3校に絞られた。

8/7(木)

女子が②レースしか消化していない影響で、午後から①レースのみの実施となった3日目、成立すればカットが入る第⑤レース。この重要な局面で「中村学園三陽」は、藤野艇が2位、菅野艇が6位フィニッシュとわずか8点に抑え、ついに13点差の逆転首位に立つ。
前日3位だった「宮古」は金澤艇が6位、菅原艇が18位の24点。カット発生後、再度星林を逆転し、2位へ浮上。しかし3位とは僅か3点差しかない。

※3日目第⑤レースまでの暫定

①中村学園三陽(福岡)     48点
②宮古(岩手)         61点
③星林(和歌山)        64点
④光(山口)          89点
⑤逗子開成(神奈川)     112点
⑥慶應義塾(神奈川)     135点

※残り②レースとの発表があったが、風は落ちる予報。①レースのみなら三陽が優勢。4位の光はメダルが苦しくなった。

8/8(金)

※最終第⑥レースダイジェスト

10:40スタート 風向170° 風速3m/sec 上下距離1300m

海況はソロダイジェストでも書いた通りであり、オレンジ旗が上がった時刻はは既に10:30。この時点で残り①レースと確定する。風速が弱い割には、コースを長く設定。決着をつけるに相応しい最終レースとなった。

上よりでスタートした中村三陽2艇「赤木/北田」「菅野/柴田」が、絶好の展開。そのまま1・2体制。しかし暫定3位の「藤野/緒方」はスタートで大きく出遅れてしまい50番手前後とこの時点で得点対象は菅野、赤木艇に変わる。

一方、逆転を狙う「宮古」は、金澤艇がシングル、菅原艇が10番台後半と優勝となると苦しい状況、また「星林」も高山艇は10番手前後だったものの、山田艇が大きく遅れ、この時点で優勝は厳しい状況となった。

メダルを狙う「光」は2番艇松尾がシングル順位で回航し、星林に迫る勢いとなる。

赤木艇は快走、そのままトップフィニッシュ。菅野艇は宮古を徹底マークしつつレースを展開し、聖光に抜かれたものの、3番手フィニッシュとなり、デュエット優勝を確定させた。
2位は宮古、3位は星林となり、全レースが終了した。

※以上がデュエット視点からみた「レース推移」であったが、入賞校の顔ぶれを見ていくとしよう。



※最多優勝記録を更新!『中村学園三陽』(福岡)
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【優勝した中村三陽のメンバー。スーパースターはいない、まさに総合力での勝利!】

やはり強かった・・・。デュエットの最後も中村学園三陽が締めくくった。菅野リーダーを中心に、赤木、藤野が同じレベルで戦っていたのが印象的だった。ただ、この優勝のポイントはやはり「赤木/北田」ペアだっただろう。彼らは菅野や藤野と違い、高校から始めた選手。彼らがここまでの力がなかったら今回の優勝はなかっただろう。
「ジュニア出身セーラーがいるから勝って当たり前」と言う人も中にはいるが、このようなセーラーをも育成・成長させることができるのも三陽の強さの秘密ではないだろうか?
今回の優勝はまさに総合力の勝利と言っても過言ではないだろう。来年からはレギュレーションが変わるものの、藤野を中心に活躍するのはほぼ間違いない。

『最多優勝更新おめでとう!』



※男子では15年ぶりのメダル獲得!『宮古』(岩手)が準優勝!
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【男女でレース前に徹底して話し合っているのが印象的だった「宮古」チーム】

今回、ダークホース的な存在であった「宮古」ではあったが、東北大会連覇の金澤艇を中心に、菅原艇もきっちり続いた。
金澤艇の活躍はもちろん、金澤艇が良くない時は菅原艇が必ず前にいたなど、2艇がきっちり噛み合っていた印象だった。尚、菅原以外は高校から始めた選手ばかりのことである。やはり相当厳しい練習を積まないとここまでにはならないだろう。見事なメダル獲得であった。



※強化育成が華開く!『星林』(和歌山)がメダル獲得!
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【ソロ準優勝に続いてデュエットでもメダル獲得した「星林」】

今回私自身が密かに注目していたのはこのチームだった。特に元OPワールドセーラー「高山 大智」の存在が大きかった。彼はシングルハンダーの印象が強かったが、ダブルハンドにも挑戦し、結果を出していたからなのだ。さらには近畿大会では「山田/近藤」ペアが高山を上回って優勝するなど、今回のメダルは約束されたようなものであったと私は思う。
またオープニングレースでは、いきなり1・2回航をみせるなど大いに盛り上げてくれた。
来年はインターハイ・国体W開催となる和歌山県だが、強化策が実ってきたといったところか?
現在では「高橋 航」監督(鹿屋体育大学OB)を筆頭に、高校・大学でのスーパースター「宮川 英之」コーチ(福岡第一-福岡経済大(現・日本経済大)も加わり、来年からも非常に楽しみだと云えるだろう。

尚、星林のメダル獲得は、FJ一本化となった1993年以降男女共に全くなかった。1988年芦屋大会での女子スナイプ級以来26年ぶり、さらには男子だけで見ると、1977年蒲郡大会での男子FJ級以来37年ぶりとなった。



※デュエットではメダル獲得ならず『光』(山口)
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【ルーキー松尾は必ずや来年は活躍するのは間違いないだろう】

ソロでは圧勝した小泉 維吹を擁する「光」は惜しくもメダル獲得とはならなかった。やはりポイントは2番艇のルーキー松尾 虎太郎だったか?ただ松尾は普段420では小泉のクルーをしていたのもあり、スキッパーの練習をほとんどしていなかったとのことであり、これは致し方ないだろう。しかし、第⑤・⑥レースではシングル順位をしっかり取る所が、並みのルーキーではないことを認識させてくれと言っても良いだろう。来年は一回り成長して活躍してくれるのは間違いないだろう。



※デュエット3連覇はならず『唐津西』(佐賀)
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【3連覇とはならなかったがきっちり5位入賞の「唐津西」】

デュエット3連覇を懸け今大会に挑んだ「唐津西」。「榊原/坂本」が8位、「楠瀬/中山」が20位と5位に留まった。
やはり前半戦の大きなうねりに翻弄されてしまったか?ただ、最終レースでは両者共にシングルフィニッシュと意地をみせた。
しかし、榊原はまだ2年生。昨年よりも大きく成長したのが印象的であった。来年は優勝戦線に顔を出してくるのはほぼ間違いないだろう。



※地元開催の責任は果たした『逗子開成』(神奈川)
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【地元開催での入賞は格別だろう「逗子開成」】

今回、地元開催でデュエットメダルが期待された地元勢。逗子開成がなんとか6位入賞を果たした。リーダー艇「入江/長塚」が中盤まではソロメダル圏内と活躍していたものの、艇に大きな損傷を受け、そこからガラリと流れが変わってしまった。「土橋/宮脇」も持ってる力を出しきれなかったのが残念だった。
ただ、入江はまだ2年生。ここまでやれると自信はついたと思われる。関東のリーダーであることは間違いないし、必ずやリベンジを果たしてくれることであろう。


※女子デュエット総括へ続く


2014-08-10 12:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※【女子ソロ競技総括】

大会前の展望では、昨年のインターハイチャンピオンと国体チャンピオンの対決に加え、優勝を狙えるチームが多く、まさに大激戦となりそうな女子であった。果たしてどうだったのか?男子同様振り返ってみるとしよう。
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【女子41艇のスタートシーン・予想通り大激戦であった!(この記事の写真も特設サイトより)】


8/5(火)

女子はこの日②レース消化。女子にしてみれば限界か?ともいえるスーパーハードコンディションの中、「長谷川 碧/大川 七海」(宮古)が1・2、「伊藤 有希/伊藤 愛梨」(海津明誠)が2・1と同点首位に立つ。
海外遠征帰りの「田中 美紗樹/高野 芹奈」(関西大第一)3・4の7点で3位の好位置につける。
一方、連覇を狙う「元津 志緒/濱本 郁」(長崎工業)は、11・6の17点、7位スタートと早くも連覇へ向けて黄色信号が灯り、国体チャンピオンの「中山 由紀美/姫野 紗采」(唐津西)も、2レース連続10番台後半に加え、申告ミスもあったなど早くも優勝戦線から脱落となってしまう意外な展開となった初日であった。

※初日②レースまでの暫定

①長谷川/大川  (宮古)      3点(1・2)
②伊藤/伊藤   (海津明誠)    3点(2・1)
③田中/高野   (関西大第一)   7点(3・4)
④藤井/内冨   (光)       8点(5・3)
⑤北林/宮野   (磯辺)     12点(4・8)
⑥赤嶺/三重野  (別府青山)   12点(7・5)

8/6(水)

男子が午前中に①レース実施されたものの、女子はすべてキャンセルとなってしまう。

8/7(木)

既に男子は④レース消化してはいるものの、女子は②レースだったため、午前②レース、午後①レース計③レース実施された。
初日首位スタートの「長谷川/大川」はこの日も好調、1・4・3にまとめ首位をキープ。ところが「伊藤/伊藤」は第③・④レースで二度の二桁順位となってしまい、優勝戦線からは脱落。代わって初日3位の「田中/高野」が2・1・2と猛追し、首位まで一点差の2位まで上がってくる。3位は「藤井 渚/内冨 佳恵」(光)が堅実の走りで3位となるものの、優勝となると苦しい状況。さらには⑤レース成立したことでカットが発生し、4位には3チームが並ぶ大接戦となる。

※3日目第⑤レースまでの暫定

①長谷川/大川   (宮古)     7点(1・2・1・(4)・3)
②田中/高野    (関西大第一)  8点(3・(4)・2・1・2)
③藤井/内冨    (光)     17点(5・3・5・(8)・4)
④伊藤/伊藤    (海津明誠)  18点(2・1・10・(11)・5)
⑤赤嶺/三重野   (別府青山)  18点(7・5・(32)・5・1)
⑥宇田川/齋藤   (霞ヶ浦)   18点(6・(DSQ)・3・3・6)

※カット点数状況により、長谷川と田中の優勝争いが確定。また4チームがメダルを懸けて最終日を迎えることになった。

8/8(金)

※最終第⑥レースダイジェスト

10:50スタート 風向170° 風速3m/sec 上下距離1300m

男子のレース時刻が決まった時点で、残りは①レースとなった最終第⑥レース。優勝争いの2チームは、「長谷川/大川」が「田中/高野」を徹底マーク。しかし長谷川艇はスタート1分前にケースを起こし、ペナルティーを履行した為に出遅れてしまう。田中艇はまずまずのスタート。
①マークでは「吉田 佳織/高橋 彩」(塩釜)、「小田 恵巳/田岡 みなみ」(高松商業)、「田中/高野」の順で回航。「長谷川/大川」は苦しい展開で、早くもカットレースとなりそうな情勢。またメダル争いの行方は「藤井/内冨」が4番手回航、「宇田川/齋藤」が6番手回航と藤井艇が有利な展開となる。
田中艇は優勝するためには2位以内が条件となる中、2上では一気に藤井艇がトップに立ち、田中艇はなかなか2番手に上がることができない。藤井はトップフィニッシュで文句なしのメダル獲得、田中は3番手フィニッシュとなり長谷川と同点となる。従ってタイを解き、2回のトップを獲っていた「長谷川/大川」が優勝となる。

※以上が「レース推移」であったが、入賞チームの顔ぶれを紹介するとしよう。



※価値ある優勝!「長谷川 碧/大川 七海」ペア(宮古)
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昨年の唐津インターハイでは3番艇として出場し、デュエット優勝を経験した「長谷川/大川」ペア。勝因はほとんどのレースにおいてスタートが抜群に良かったのが印象に残った。両者共に決して体格が良い訳ではなかったが、強風での走りも抜群であった。やはり男子同様、厳しい練習を積んだ成果なのだろう。
とはいうものの、今年はレベルが高いチームが多かった中、まさに価値ある勝利と云えることだろう。

「優勝おめでとう!」


※ユース日本代表がついにメダルを獲得!「田中 美紗樹/高野 芹奈」ペア(関西大第一)
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今年のユースワールド・アジア大会日本代表の「田中/高野」ペアが強行日程ながらも同点の準優勝となった。
昨年は雑な動きが目立ち、結果は出せなかったが、今年は大きく成長。特にクルー高野の大きくレベルアップしたのが印象に残った。体格もトレーニングを積んでいるのがはっきり判る体つきで、強風時のボートスピードも抜群であった。
ただ、勝負の分かれ目はやはり第⑤レースだっただろう。ダントツトップの状況でスピンを張り、あえなく沈してしまったのがもったいなかった。しかし個人的にはこのような姿勢は大好きだ。
しかし彼女達はまだ2年生。来年は420級女子初代チャンピオンを狙ってくることだろう。まさに今後も要注目のチームである。


※見事なレース運びでメダル獲得!「藤井 渚/内冨 佳恵」ペア(光)
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昨年のインターハイも出場し全く通用しなかったものの、東京国体では7位入賞と大きく成長。その後も唐津JOCで女子トップになるなど着々と力をつけた「藤井/内冨」ペア。強風時でも手堅く5番以内を常にキープ。軽風となった最終レースではついにトップフィニッシュを飾り、文句なしのメダル獲得となった。
やはり最終レースの走りはプレッシャーがかかる中、トップフィニッシュしたのだから精神的にも強いのだろう。長崎国体も上位戦線に顔を出すことは間違いないだろう。


※ルーキー「宇田川 真乃/齋藤 由莉」(霞ヶ浦)は惜しくも4位入賞!
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今回、強豪チームが多かった中、OPワールド経験者のルーキー宇田川真乃がどこまで通用するのか?に注目だったが、メダルは逃したものの、レベルが高いことを十分にアピールしたと云えるであろう。
特にあの強風時に積極的にスピンを上げていたのが印象的であり、沈もせず走りきったのが評価できるのはないだろうか?
まだまだ荒削りな部分はあるものの、来年へ向けどこまで成長できるのか?が楽しみであり、是非来年は優勝を目指して精進してもらいたいものである。


※前半戦活躍した「伊藤 有希/伊藤 愛梨」ペア(海津明誠)が5位入賞!
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初日②レースで首位に立ったものの、③レース実施された3日目で急に流れが変わってしまい5位入賞に留まった「伊藤/伊藤」ペア。しかしながら第②レースではスピンを張り、果敢に攻め逆転したのは素晴らしかった。今度の長崎国体でも昨年入賞したSS級でも活躍してくれるのはほぼ間違いないだろう。


※オールシングルで6位入賞!「北林 妙恵子/宮野 菜々」ペア(磯辺)
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昨年の国体準優勝コンビ「北林/宮野」ペア。オールシングルだったものの、トップ目に絡むことが少なかったのはやはりスタートが問題だったか?以前にもご紹介したが、2人のそれぞれの母はインターハイチャンピオン。夢の親子制覇はならなかったが、昨年準優勝した国体で是非優勝を目指してもらいたいものである。


※男女デュエットへ続く



※【女子最終成績表】
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