2014-10-22 00:00 | カテゴリ:外道無量院(インカレ)
※【総合展望】

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【総合優勝旗はどこのチームが獲得するのか?】 ※兵庫県セーリング連盟より

外道無量院

「同志社の総合3連覇なるか」

が焦点となる大会だろうが、ここまで両クラスの展望を書いて来たように、その可能性は充分にあるのだが、際どいのも確かだ。そうは言っても、優勝争いに限れば、関東の日・早・慶、近北の同志社、関西の関学、この「5強」に絞られるか?

残る入賞枠6位争いの筆頭格が九州大(九州インカレ総合優勝)で、470がクラス優勝争いに絡み、スナイプが入賞枠に入ってくるような戦いが出来れば、地元だけに入賞と言わず、優勝争いにも飛び込んで来る「超大穴的存在」になる可能性を秘めているかも知れないが・・・。

昨年、スナイプ優勝、総合準優勝を果たした明海大にとっても重要な年。6位入賞は外せないところ。さらには水域予選のスナイプで関西学院大を破った関西大と、和歌山大と抜きつ抜かれつの大接戦の末に両クラス出場を話した甲南大も面白そうな存在だ。

さらに、九州大が有力チームとして取り上げられる事で、京都大、東北大という旧帝大勢、その他の国立大学も私学勢に負けじと例年以上に頑張るだろう。

反面、関東インカレでの結果を見ると、明治大、中央大、法政大という私学常連チームは苦しい戦いになりそうだし、申し訳ないが名門・福岡大に至っては開催枠に救われての両クラス出場がやっとという印象だ。しかし、以上に名を上げた私学勢は、そうやすやすと国立勢には負けられまい。

総合では優勝争いとは別に、「6位入賞」の争いも接戦になるだろう。

国立と言えば、両クラスが惜しいところで予選敗退してしまった和歌山大は見てみたかったチームだった。月刊「舵」の11月号でも書かれていたが、全国的に部員数・活動チーム数が減っている中、関西水域だけはそれが「右肩上がり」。
「関関」に加えて甲南大、和歌山大、近畿大にもセレク枠があって力が入っているし、伝統校の大阪大や神戸大あたりにも力がある選手がボツボツと見受けられるように、かつての近北に代わって「予選突破最難関水域」になっているのは確かだ。

対照的に、今年の九州水域は開催枠を加えて4枠もあり、ほとんどクラスで3艇揃えれば出られるような感じだ。
関東ではオールセレクの明海大の戦力が整ってきたことから、横浜国大や東大など国公立勢の付け入る余地が更に無くなって来た感がある。もっとも、近北では常連の立命館大やこの10年内にクラス優勝や総合優勝まである京産大などを破って国立大が2校、それも両クラスに出てくるのだから、「甘ったれるな!」と言われてしまうか?

個人的に地理的水域的にも実現可能で他競技との比較や行政的見地から見ても自然で良いと思うのは、近北の「近」と「北」を分離し、北陸は中部に含んで一緒にし、近畿が関西と一緒になることだ。そうなれば少なくとも6枠程度は貰っても良いのではと思うし、「近畿関西インカレ」は関東インカレ並みのレベル・接戦となって、水域インカレでの切磋琢磨が成され、よりレベル向上にもなると思うのだが・・・。

加えて、このところ「常連」となりつつある金沢大や今年の近北インカレで特に前半戦に快走し、「あわや」の場面を見せた富山大などが中部水域にくると、現在は同水域で安穏としているチームも尻に火が付くのではないか?富山大があまりに走ったので少し調べてみたところ、部員が東北大と同じ56名もいるそうだ。

これには驚いた。

一方で、選挙で言えば「無風地帯」みたいな水域もあるし、どうなんだろうか?

生ちゃん、一生懸命にデータ集計していた資料を見せてくれないかな?

なまちゃん

はい、この表ですね。

※【表1】
枠数現状
「表1」は「全日本水域枠数」についての現状である。

実を言うと、各水域の枠数というのは私が在籍した頃の20年以上前からほとんど変化していないのです。
(※九州が1枠増のみ)
これはどうなのでしょうか?現在の枠数は、おそらく「加盟校」ベースによって決定されているのが、左の欄を見ていただければお判り頂けるかと思います。
しかし残念ながら、どの水域もヨット部の数が少なくなり、選挙で言うと「格差」が生まれてしまっているのです。

やはり「全日本枠数」は「予選参加数ベース+全日本成績」を加味して決定すべきではないでしょうか?

※【表2】
平均順位
また表2ですが、これは「全日本における過去5年間の各水域別順位平均」でございます。これから挙げる水域該当チームには申し訳ないが、中部・中国の2枠は即刻1枠にすべきだと思われます。
出場倍率、及び成績をみても平均順位が20を下回っているわけですから、こういうのが問題な訳です。

例を一つ挙げたなら、関西で残念ながら和歌山大は両クラス共に落選してしまいました。力があったにも関わらず・・・です。もし出場していたなら最低でも、10~15位の力はあるチーム だったと思われます。
近北においても、名門・立命館大が信じられない両クラス落ちとなってしまいましたが、このチームも全日本クラスの実力を有していると思うのは、私だけではないでしょう。

他競技を例に挙げると、メジャー学生スポーツの「全日本大学駅伝」では、基本の定数枠に加え、成績によって増減するシステムなのです。

やはり学生ヨットでも、毎年全日本後に成績に応じて、翌年の水域枠数増減を話し合うようなシステムが必要だと考えます。あくまでも最高峰の大会なのですから、これくらいの事は当然だと思います。

外道さんが以前仰っていた「3ブロック制」が現状では理想かと思いますが、問題も多い。詳しくは省略させて頂くが、下手をすると弱小水域の存続問題にもなりかねない。既に水域ブロックの統合も考えていかなければならない時期に来ているのは確かですが、いきなりは非常に大変でしょうから、まずは・・・

①各クラスの予選出場チーム数の把握(カウントは3艇揃っているチームのみ。全レースDNCも認めない)
②上記を参考にし定数枠を決定(表1を参考にしたなら、北海道・東北・中部・中国・四国は各1、関東7、近北3、関西3、九州2計20とし、残りの3枠は成績に応じて振り分ける)
③前年総合優勝校となった水域は、翌年自動的に枠が増える(シード制の導入)
④入賞に応じて枠が増え、成績不振の場合は枠が減る(1枠の水域は0にはならない)
⑤オリンピック年の全日本後に定数枠も見直し(過去4年の実績を基に決定)

上記を表にするとこうなります。(2013年の成績を参考に・・・あくまでも一例)
1.png
※25校になってしまったが、これは致し方ないでしょう。

現状の艇数が多いと言うならそれこそ水域統合も考えていかなくてはならないでしょうし、本来なら20校60艇くらいが限界でしょう。上記に挙げた表を含め、シミュレーションしておりますので、詳しくは以下のリンクからご覧下さい。

※全日本インカレにおける諸問題

こんな感じですが、外道さんはどうお考えでしょうか?

外道無量院

生ちゃん、説得力ある数字だね。

「何十年も基本的に変わっていない」

というのが基本的に信じられない。ホントに「競技団体」なのだろうか?そうで無ければ問題意識・危機意識が欠如しているとしか思えない。最も不思議な組織は、この全日本インカレ(個選含む)の時に突如として登場する「全日本学連」。

はっきり言うと名前だけで実態が無いのでは?

その「委員長」は、一年ごとに早・慶でのたらい回し選出で、しかもこれが何十年も続いている。そこに他の大学から何も文句が出ないって事は、逆に「委員長」には何の価値も認めていないし、もっとはっきりと言うと、その組織自体が全く機能していない、って事の証明でもないのか!?

他の大学スポーツから分かりやすい例を引こう。

今年、関東学生アメリカンフットボール連盟は、リーグ編成に劇的な変更を行なった。約30年前に一度、乱立していた各リーグ代表によるトーナメントの関東選手権制度から、基本的に上位からの一部・二部・三部制に変更するという大きな変更があった。

しかし、昨年までは関東一部リーグ(16校)が、AグループとBグループに各8校づつ分けられて総当たり戦を行い、それぞれのグループのトップが関東選手権として戦って関東代表を決めて来た。
当然、リーグ戦初期段階では上位校VS下位校の対戦になるので大差の消化ゲームが続くため、リーグ戦内では実質上は最後の1、2戦だけがようやく接戦となるような試合がほとんどだった。
これを、一部リーグ16校を上位リーグの「トップ8」と下位リーグの「ビッグ8」に分け、それぞれでの総当たり制とした。(当然に関東代表は「トップ8」の優勝校。)

*なぜ、分かりやすく「ビッグ8」を「2部」と言わないか、という理由は、該当校側の抵抗にあったからと聞いている。どういう抵抗かというと、大学側に「当部は、関東一部リーグ所属である、という名目で予算もグランドの割り当て等も受けているので、「いきなり「2部」と言われると困る」、ということだそうだ。そう、見栄を切った処で、実際には2部なのだが。

そうまでして編成変えに踏み切ったのは、日本一を決める「甲子園ボウル」に、ここ何年も関東代表が関西代表に負け続けている、という競技者としての危機意識からだ。

「実戦での切磋琢磨が関西勢に比べて劣るのでは」

という危機意識が、再編成につながったのだ。

*関西リーグは昔から変わらず上位8校による1部リーグ戦総当たり制

これに比して、ヨット部学連は、ほとんどの水域でその水域インカレの参加数が減ってきても、何の危機意識も問題意識も芽生えなかったのだろうか!?

なまちゃん

本当に不思議な組織ですよね。関東に関してもこの表を作るまでは枠数が多いと思っておりましたが、実は少ないことが判明しております。
特にボーダー校あたりのチーム関係者は何とも思わないんですかね?(出場できるか否かは学校への印象も大きく変わってくるのでは?)
今年の関東は両クラスとも春インカレシード校で占められており、これが1増えるだけでも大きく変わるのに・・・これは激戦区である、近北・関西にも言える話だと思います。やはり全日本レベルに見合ったチームが出場するのは当然ですし、必ず良い策はあるのです。私自身の解答はあるが、これは学生のレースだからしてこれ以上私は言いません。
変革するか否かは、学生自身にかかっていると思います。

外道無量院

まあ、ここでは問題提起にとどめておこう。私も最期なので非難を覚悟で言いたい事を言ってしまい、気分を害した読者もいるだろう。この場でその事はお詫びする。ただ、学生ヨット界がより発展して欲しいし、かつ、競技スポーツである以上、真に実力のある競技者同士で競い合ってこそ

「全日本インカレ」

ではないか、と考えるからだ。

学連内部や学連関係者ではない「外道」の立場だからこそ言える内容を含む事は確かだろうな。

それでは、総合のまとめ

※外道無量院の予想

◎・・・・早稲田大
〇・・・・同志社大
▲・・・・日本大
△・・・・慶應義塾大
△・・・・関西学院大
大穴・・・九州大
注・・・・明海大
注・・・・関西大

両クラス各艇のポテンシャルを個別に見て総合力が一番高いのが早稲田大。「英語」が出ず、まともに走れれば最有力だろう。秋シーズンになって不調の同志社が、本番になっても冴えないようだと史上3校目の「完全優勝」まであるか?

これに次ぐのが同志社大。不安材料は多く抱えるが、伝統の「インカレ巧者」ぶりを今年も発揮出来れば3連覇は充分に可能だ。

この2校をまとめて破る可能性がある最有力チームとして日大。スナイプでのクラス優勝が条件とはなるだろうが、残る課題は470の3番艇のみだ。

さらにこの「3強」をまとめて負かす可能性を秘めていそうなのが、共に部員50名以上、うち経験者30名以上という大所帯の2校、関東の慶應義塾大と関西の関西学院大。序盤で波に乗れれば、優勝争いに割って入る可能性も有する面白い存在だ。

大穴として、地元開催に合わせたように強化が図れた九州大までか。

昨年から一皮剥けた感のある明海大、部の雰囲気が変わって復活した関西大にも注目したい。

なまちゃんは?

※なまちゃんの予想

◎・・・・早稲田大
〇・・・・日本大
▲・・・・関西学院大
△・・・・同志社大
△・・・・慶應義塾大
大穴・・・九州大
注・・・・明海大

自分は470・スナイプで早稲田を本命にした訳ですから、総合も早稲田にしなければ辻褄が合わない。史上3校目の完全優勝に期待する。仮にスナイプが優勝できなくとも、470での力は圧倒的優位であり、総合優勝に最も近いだろう。

日大は外道さんが仰る通り、470の3番艇次第であり、スナイプで本来の力を出し切り圧倒したならば、優勝できると思われる。というよりこのケースしか考えられない。

戦力が平均的に整っている関学を単穴。同志社の3連覇にも期待したいところだが、今年は少々昨年の状況より苦しいとみるが、力がない訳ではない。
慶應は力を出し切れれば、優勝まである可能性を秘めている。
国立大№1の九州大の入賞は、ほぼ確実な情勢。スナイプの頑張り次第では優勝まで狙えるキーマン校となるだろう。
明海は今年は優勝となると非常に苦しいが、スナイプの走り次第では一気に上位進出の可能性があるだろう。

外道無量院

お互いに総合の本命は早稲田で一致したか。
4年生スキッパーが少ないので早稲田のピークは来年以降かな、とは思っていたが、関東インカレの走りっぷりで見直した。加えて、個選優勝の小泉颯作、国体優勝の岡田奎樹、さらには関東個選スナイプ優勝し、全日本個選は辞退・欠場して西半球選手権に遠征してきた島本拓哉と、タイトルホルダーがズラリと並ぶので当然の結論かも知れない。

艇個別の能力に優れる早稲田に対し、3連覇の掛かる同志社が組織でどう戦うか。名門・日大がそこにどう割り込むか。この3強に慶應義塾と関西学院がどう挑むか。地元期待の九州大はどこまで通用するのか。

見所は、簡潔に言うと以上に要約されよう。

風に天候に恵まれ、ここまで鍛錬してきた選手達が本番に体調万全で臨め、実力を充分に発揮し合って素晴らしい大会に成る事を祈念するとともに、選手各位の健闘と幸運を祈る。


合掌


外道無量院&なまちゃん共作


※第79回全日本インカレ特設サイト


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2014-10-21 00:00 | カテゴリ:外道無量院(インカレ)
※【スナイプ級展望と解説】

外道無量院

全日本個選と関東インカレの印象があまりに違うし、470以上に風域によって結果が異なりそうな雰囲気だ。また、今年の個選ではっきりと傾向が出たのだが、470と比べて上位がハイスコア。良く言えば力量接近で混戦模様、厳しく言えば抜きんでた上位艇が存在しない、ともいえるか。

まず、春ランキングでトップにあげた日大について。
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【3艇共に実績も十分にある「日大スナイプ」。勝ちきれるのか※写真は井嶋艇】

個選では、伊村仁志(4年・碧南)/大野雅貴(3年・別府青山)が優勝、井嶋清芳(4年・霞ヶ浦)/大井航平(2年・土浦日大)が4位、持田由美子(4年・磯辺)/塩谷涼(4年・高松工芸)が6位とレギュラー全艇が入賞するという文句の付けようが無い結果だった。
続く関東インカレでは圧倒するかに思えたが、7~10ⅿ/secの風が吹いた初日の5レースでは、結果はともかく、特に早稲田の3艇には走り負けている印象だった。2日目に落ちた風の中では安定感を取り戻し、終わってクラス優勝したのだが、何か、物足りなさを感じさせる内容だったのだ。

生ちゃんはどう見る?

なまちゃん

はい、今回関東インカレには行くつもりがなかったんですよ。結果は大体みえてましたのでね。しかし初日が台風の影響で強風になりそうだったことから気が変わってしまいました。2つのことが非常に気になっていたのです。

・日大は強風だとどうなのか?
・早稲田は強風で島本を中心にどこまで走れるのか?

だったのです。

案の定日大は、初日5レースで早稲田にパーフェクトを許したのを含め、失格がなければダブルスコアだったのは明らかな走り負けです。ここにきて、大きな欠点をみせてしまったのはまずかったですね。
しかし、順風域以下になった2日目はある程度安定していたものの、個戦チャンピオン伊村が冴えなかったのも気になるところですよね。

しかし、井嶋だけは個人成績トップの文句のつけようがない走りはみせてくれたし、内容はともかくクラス優勝はした訳ですから、若干の修正をすれば、優勝には一番近いかと思われます。

外道無量院

日大のクルーが軽いのかな?470は木村のような長身選手がいるが、スナイプのクルー陣はスナイプのクルーとしては10年ほど前に(同じ日大スナイプと)比べて体の線が少し細い気がするのは私だけか?それとも他の原因があるのか・・・。

余談だが日大スナイプは、小戸で強い。1981年から2006年までの過去5回の小戸開催で4回優勝、うち総合2回優勝ってことは、かなり相性がよさそうだ。470は一度も勝っていないのにそのうち総合を2回も取っているという事は、尚更にスナイプは強い。さらに言うと、1986年(昭和61年)のスナイプクラス優勝時の副将は、今年のエース格・井嶋清芳(前出)の父である井嶋浩文氏。

「親子制覇」や、さらには総合まで取って父を超えるという偉業達成もあるか!?

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【全日本3位の垣野/石川ペア(同志社大)。3艇がまとまったら・・・?】※写真はBHMより

次に春ランキング2位の同志社。いきなり余談にだが、日大の井嶋親子に関連して言うと、同志社には8月に小戸で開催されたスナイプマスターズ世界選手権で優勝した杉山武靖スキッパー(同志社大OB/静岡ガス)の息子、杉山航一朗(後述)がいて、その活躍も楽しみだ。まだ息子・航一郎が中学生の時、親子コンビを組んで2010年同志社ウィークに出場、見事に準優勝している。

レギュラー格2艇が落選した470とは対照的に、スナイプは水域予選の6枠をほぼ寡占し、全国最多の5艇が個選に出場した。エース艇の垣野雅人(4年・清風)/石川雅也(4年・三島)は3位と面目を保ったものの、2番艇格の山田剛志(3年・中村三陽)/北原洋(2年・同志社香里)が13位、3番艇を争う2艇の杉山航一朗(1年・清水東)/山梨雄基(2年・同志社香里)は9位、中川健太(3年・延暦寺学園比叡山)/森部裕樹(3年・筑紫丘)が17位と、全体的にハイスコアになったフリートに助けられて順位はソコソコと言えなくもないが、同志社らしくなく英語を含んだりして内容的には冴えない印象だった。

こちらは日大とは時期も結果も対照的なのだが、近北インカレは圧勝した後の事だった。このあたりの評価も難しい。いくら楽勝とはいえ、「もし負けたら終わり」の緊張する水域インカレの直後の週に個選があったという日程的な影響があったと考えるのが正しいか。

やはり同志社スナイプも小戸との相性は良い。前回の2006年の小戸時、同志社は水域予選で470がまさかの敗退落選。スナイプの片クラス出場となったが、当時の主将・470スキッパー、今井信行をクルーに配してクラス優勝を果たし、名門の意地を見せた事も記憶に新しい。資料を見ると、だいぶ前の話になるが、1976年の小戸開催時もスナイプはクラス優勝。学連に470が導入されて以降は、日大と同志社しかスナイプは小戸で優勝していない。福大が470で3回、うち総合2回も地元優勝を果たしているのに、スナイプで勝ってないのは意外だ。

この疑問をある専門家にぶつけたところ、80年代に入って、ルーズリグからタイトリグが出始め、海外遠征からこの情報をいち早く持ち帰った甲斐幸氏(故人)が、これを日大に伝授したが、その情報が九州にまで(福大)に伝わらなかった為に上り角度から全然違い、勝負に成らなかったという話を聞いた事がある。

話は戻るが、ひょっとして強風で早慶が走り、日大がイマイチだったのは何かその類の原因があるのかも知れないな。

生ちゃんの見解を聞かせてくれ。

なまちゃん

外道さんも意地悪だなぁ~(笑)強風で走らないってことは原因は一つしかないと思いません?
非常にここでは言いにくいので、あえてノーコメントとさせて頂きます。

同志社スナイプは、力的には昨年と同じくらいにはみえますよね。エース垣野もいるし、まずまずなのではないでしょうか?個戦の後も蒲郡に残って練習したんでしょう?こういう所はさすがですよね。
昨年も目立ちはしませんでしたが、クラス3位だったことから、今年も同じような展開になりそうですよね。

絶対的なエースがいなくても通用するのではないかと思います。

外道無量院

春の2強に関する状況については以上のようだが、その次の評価を与えたチームに関しては如何だろうか。

今年は小戸開催ということで、期待を込めて九州勢トップの鹿屋体大を春は3位と評価してしまったのだが、個選や女子インの印象から、ここはやはりかなりの強風シリーズとならないと厳しい印象を受けた。また、毎朝葉山で早くから熱心に一生懸命練習している姿には申し訳ないが、同4位とした中央大も同様に春インカレだけで過大評価してしまったか。期待した関東インカレでは残念ながら強風でも軽風でも上位チームとの力の差は明白に見えた。反対に同5位と低評価した早稲田大が、春インカレや個選の不調を見返すように関東インカレでは素晴らしい内容・走りっぷりだった。

関東個選トップ通過ながら、西半球選手権出場の為に個選欠場した島本拓哉(3年・磯辺)/櫛田圭佑(4年・早大学院)のコンビが、仮に個選に出ていて優勝していたとなる

と、昨年の関学並みに「両クラス個選制覇」もあり得た話だ。ただ、早稲田が同470チームと異なるのは、スナイプチームについては軽風域になるとボロが出るという欠点が散見されることだ。

同6位と評価した関西大は、女子インで花島瑞紀(2年・羽咋工)/浅田静香(2年・膳所)が準優勝。内容的にも女王・持田由美子(日大・前出)を相手に同点で最終レースにもつれ込むという健闘を見せた。その直後の週、関西インカレでもレギュラーとして出場し、水域内の常勝校・関学を破ってクラス優勝にも貢献した。関大はエース艇の林宏亮(4年・羽咋工)/浅田静香(前出)・渋川周平が、艇別でもトップ。個選の不調(31位)を見返す結果を出した。3番艇の野々口数馬(3年・姫路南)/松枝泰弘(3年・西宮東)・沖永大季(3年・岡山理科大付)も手堅い成績で優勝に貢献。面白い存在として浮上してきたか?

関西インカレでのスナイプは「関関」の優勝争いと、甲南大VS和歌山大のボーダー争いで、3日間・全11レースの最後まで盛り上がったと聞いている。少し話は脱線するが、和歌山大が両クラスで僅差の4位と敗れ、全日本でその姿を見られないのは少し残念に思う。まあ、この点については後ほどの話題に。

生ちゃん、早稲田と関大についてはどうだ?

なまちゃん
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【全日本個人戦も観たかったのだが・・早稲田のエース「島本拓哉/清原駿」ペア】

はい、早稲田は日大の所で若干触れましたが、走りについては問題ないかと思います。

関東個人戦で圧勝したエース島本拓哉(3年・磯辺)/清原駿(2年・早大学院)を中心に、平川竜也(2年・逗子開成)/花岡航(3年・洛北)、永松礼(1年・別府青山)/櫛田圭佑(4年・早大学院)と力は十分にある。

ただし2日目に気になったことですが、作戦についてですよね。スタートも3艇揃って出ている所が気になりました。この作戦でも良いかと思われますが、裏目に出た場合は最悪の状況になる可能性もあります。実際2日目はそうなってしまいました。
走りについては問題ないはずなのですから、リスクが大きい戦法を少し考える必要はあるかと思います。その辺りを関口功志監督はしっかり考えてくるはずです。

その点を加味したならば、日大を上回れるのではないでしょうか。

関大については、関学に勝った訳ですから一気に名乗りを挙げたと言っても良いでしょうね。
女子インカレで花島/浅田が持田に勝てそうなところまでいったのは、良かったですよね。それが自信となり、関西インカレでも明らかに出てますよね。

ここも問題があるとすれば3番艇だとは思いますが、ひょっとすると?って感じでしょうか?

外道無量院

いや、関大は既に春ランキングで6位としたように、「関関同立」の4大学対抗戦で、スナイプに関しては既に関学より上位に位置していた。そう、突然に力を付けたというわけでもないのではないか。
他に、春シーズンは低評価ながら、夏・秋で伸びて優勝戦線に名乗りをあげてきそうなチームとしては、関東の慶應義塾大と関西の関西学院大あたりか。共に部員約50名、うち高校以前の経験者約30名前後という大所帯、当然に両チームとも層は厚いが、共に決めて不足というか・・・。

慶應について詳しそうな生ちゃん、どうだ?キアラは可愛いね。(笑)

なまちゃん

また始まったよ・・・(笑) ノーコメントにさせていただきましょう~ 別に詳しくないし・・・
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【安定性も抜群!「佐藤帆海/小野木一憲」ペア(慶應義塾大)】

慶應は初日、強風域では大健闘だったといえるでしょう。エース佐藤帆海(2年・塾高)/小野木一憲(4年・塾高)、2番艇阿部七海(3年・酒田西)/ムルターオーウエン(3年・塾高)は上位と遜色ない走り、3番艇もスキッパー交代はしたものの、まずまずだと思います、というか3番艇の役割を果たしたと言えるのかも知れません。
しかし、順風域以下になった場合が早稲田と同様、課題ですよね。
ただ、明らかに春より成長したし、英語なしも好印象。力的にも優勝を狙える所までは来ているのだと思います。
ここの外部コーチは上田真聖(福岡大OB)であり、小戸の海面を知り尽くしてる筈ですからその点もプラスになることでしょう。

あとは昨年もそうでしたが、72艇の中でどこまで力を出し切れるのか?ではないでしょうか。

関学については、力的には十分あるかと思います。個戦2位の西原成駿(2年・関学高等部)/浅原宗一郎(4年・東大寺学園)やリーダーの舟木葵(4年・中村学園三陽)/喜田将史(2年・高松工芸) は7位、女子イン5位・個戦20位の三好紀子(4年・芦屋)/山口茜(4年・啓明学院)とバランスは取れているかと思います。

ただ、順位のバラツキは激しいですよね。この点は団体戦では大きなマイナスポイントです。
しかしながら個人戦で7レース中4レースも同校がトップフィニッシュした訳ですから、調子に乗った場合はかなり期待できるだろうし、団体戦に徹した走りはこの力なら優勝は十分可能でしょう。

外道無量院

慶應は春とは見違えるように良くなった。それは全く同じ印象だ。関東インカレでは、エース艇の佐藤帆海は当然として、2番艇の阿部七海が大柄なムルター・オーウェンをクルーに乗せていたとはいえ、女子スキッパーながら初日の強風下で行われた5レースをオールシングルで走り切ったのには特に感心した次第だ。3番艇のスキッパーは増田健吾から細沼豪太に乗り代わったりしていたが、内容としてはけっして悪くない。470同様に、ほぼメンバーが固定出来たのが大きい進化だろう。

課題は生ちゃんが言うように、早稲田同様に軽風域の安定性。

関学については、関西インカレで関大と抜きつ抜かれるの大接戦を演じた上での惜敗だった。3番艇の差というよりは、エース艇の決め手の差が勝敗を決した感がある。しかし、72艇もの大フリートともなる本番では、如何に大きなスコアを叩かないかがより重要なので、関大を評価する以上、関学にもそれなりに期待して良いかも知れない。

関学のメリットは、一見地味に見えるスナイプのクルーに高校以前からの経験者を揃えている事ではないかと考える。クルーがより幅広い役割をこなしてくれればくれるだけ、スキッパーはヘルムとメントリだけに集中できる。これは大フリートになればなるだけ、その優位性は生かせると思う。

その一つ証明が、2番艇格ながら、あと少しで個選タイトル2連覇だった西原/浅原の艇だ。クルーの浅原宗一郎は、昨年の個選チャンプ・クルー。今年は最終日の第6レースで日大・伊村艇に逆転を許して準優勝に終わったが、あわや2連覇の見せ場は作った。余談だが、彼の父、浅原慈樹氏は、全日本470で準優勝(1985年・津)した他、数々の実績がある名クルーだ。

なまちゃん

へぇ~、そうだったんですね。

話は変わりますけど、個人戦のデータを計算してみると鹿屋も決して侮れませんよ?個人戦の成績を集計してみると?

①日本大・・・・・・257点(英語1)
②同志社大・・・・・319点(英語2)
③鹿屋体育大・・・・349点(英語0)
③関西学院大・・・・349点(英語2)
⑤慶應義塾大・・・・424点(英語0)

となりましたが、力自体は若干劣るのかも知れませんけど、堅いレースを心がけたらチャンスはあるってことですよね。これは他チームにも言えることだと思います。

そろそろ結論といきましょうか?外道さんどうぞ!

外道無量院

鹿屋の春ランキング3位は、そう的外れでも無かったというデータかな。

まあ、そう結論を急がせては行けない。470では8チームに優勝の可能性をあげながら、スナイプはまだ6チームの名前しかあがってないではないか。

優勝までは難しいとしても、既に名前の上がった「6強」の一角を崩して、入賞圏内に飛び込んだり、あわや、という見せ場を作りそうな大穴候補を2、3チームあげてからにしよう。

それでは、生ちゃんからどうぞ。

なまちゃん

そうは言っても難しいですよ?今年は。
関東勢も4位以下は得点が極端に離れているし、近北も2位以下はダブルスコア。関西3位の甲南は少々可能性がある程度か・・。

となると、九州2位の九州大ということになるんですかねぇ~。

実際レギュラーをみても村上広司(4年・修猷館)、橋元隆(3年・鶴丸)の昨年来の布陣に加え、ジュニア・ユース出身のルーキー高山達矢(1年・大分上野丘)と期待できる布陣ではあります。ちなみに高山の弟大智は、インターハイ準優勝と結果を出している。ちょっと注目してみたいですよね。

外道無量院

そうくるなら、七大戦(戦前の旧七帝大による対抗戦)で九州大をスナイプに限れば破った京都大と東北大にも期待したいところだ。京都大は個選出場が無く、少し力を計りにくいが、東北大は2艇出てきてどちらも20位台前半。結果だけなら共に早稲田の2艇を上回っているのだ。部員が56名もいて、その中には高校以前の経験者が6名もいると聞く。セレク組で固めた私学勢に一泡吹かせてくれる場面もあるか。あと、関西インカレで和歌山大との激戦を勝ち抜いた甲南大には今年の全日本ジュニアスナイプ優勝の尾崎玄弥(3年・県芦屋)もいるな。

それでは、スナイプの結論にいこう。

※【外道無量院の予想】

◎・・・・日本大
〇・・・・同志社大
▲・・・・早稲田大
△・・・・慶應義塾大
△・・・・関西大
△・・・・関西学院大
△・・・・鹿屋体大
△・・・・甲南大
△・・・・明治大
注・・・・京都大、東北大、九州大の旧七帝大勢 

散々に迷ったが、内容的には物足りないものの関東インカレ優勝と個選の全艇入賞に敬意を表して日大を本命とした。この時期、4日間とも強風が吹き続けることも無いとの読みも含む。対抗はどのような条件になっても安定感がある同志社。総合3連覇を睨んで3位以内は外せない戦いだろう。面白いのは早稲田と慶應だ。共に個選の時のように惨敗もあるかも知れないが、日大と同志社をまとめて負かす可能性を一番秘めるのが早慶の両チームと見た。次に関西水域の関関。ともに3番艇に不安を残すが、英語や大たたきせずに走れれば優勝に絡む可能性を持つだろう。

この「早慶」と「関関」は面白い関係で、どちらかが良いとその相手もソコソコに来る。早稲田の総合3連覇・スナイプ連覇時代、慶應も上位入賞していたし、関学と関大は共にこの10年ほどで部員数を増やし、強豪の仲間入りを果たした。

以下は入賞争いだろう。2008年の勝者、鹿屋体大は九州王者としても大きくは負けられないだろうし、地元の九州大が注目されるなら、京都大、東北大も黙ってはいられまい。

生ちゃんは?

※【なまちゃんの予想】

◎・・・・早稲田大
〇・・・・日本大
▲・・・・関西大
△・・・・同志社大
△・・・・関西学院大
△・・・・慶應義塾大
△・・・・鹿屋体大
注・・・・九州大

本来なら3艇揃っていると思われる日大を本命にしなければならないが、関東インカレで欠点を見せてしまったことを重くみて、勢いのある早稲田を本命、日大を対抗とさせて頂きました。
それ以下は、力的にはほぼ同等だと思っても良いのかもしれません。その中で一番気になるのは関大でしょう。関学に勝ったことを評価し、単穴とさせて頂いた。

ここに挙げたチームはそれぞれ力はあり、優勝できるチャンスは十分にあると思っている。チームレースに徹したならば、勝利に近くなるのは間違いないだろう。


※総合へ続く


※第79回全日本インカレ特設サイト

2014-10-20 00:00 | カテゴリ:外道無量院(インカレ)
外道無量院

学生ヨットの総決算、第79回全日本学生ヨット選手権大会が10月31~11月3日の期間、福岡県福岡市立小戸ヨットハーバーをベースに開催される。
今回も生ちゃんとの対談を通して、優勝を争う有力チームを挙げながら展望と解説をしていこう。
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【8年ぶりの全日本インカレ福岡開催!】

今年は、約半世紀ぶりに月刊「舵」11月号で全日本インカレの事前特集記事が掲載された。数年前から女子インの記事が復活するとともに、有力大学チームの取材記事が載るようになり、7年前から書いている私の拙文も少しづつではあるがようやくヨット界を動かすことが出来たようだ。生ちゃんという立派な後継者も育ち、これで、充分に私の役目も終えたと判断し、

『今年の投稿を以て引退を決意した』

それでは、生ちゃん、最期なのでお互いに気合いを入れて書こうじゃないか。

なまちゃん

えええ?なんとなくそんな予感はしておりましたが、本当に辞めちゃうのですか?

私も外道さんに倣い、ここ3年近く様々なことに取り組んできた訳ですが、昨年の西宮全日本インカレでの情報量の多さ。今年に入れば、江の島インターハイにおけるあの情報提供は、まさに完璧でした。
全日本個人戦でも中部学連は、着順速報を実施したし、ようやく関東学連も全日本女子インカレ・関東インカレにおいて内容はともかく、情報提供しようとする姿勢には、非常にうれしく思いました。

あとは「ネット中継」や、各マスコミ媒体に対し、いかに取り上げてもらうのか?だけですよね。

ここまでになれば、もう私の出番はありません(笑)外道さん同様、学連レースは最後にしたいと思っております。
元々私のブログは、あまり雑誌にも取り上げられない「高校生」を応援する意味で始めました。
もう一度原点に返って、そちらのコンテンツを充実させることと、「主要大会の記録」をまとめていきたいと思います。そのうち必ず役に立つと思いますので・・・。

外道無量院

生ちゃんは私より一回り以上も若いんだから、もう少し頑張ってくれ。まだまだ引退には早い!
これを書き始めた7年前、既に世間では「情報過多」の時代になりながら、何故か大学ヨット界では「情報が無い」という声を行く先々で良く聞いた。全日本に行っても誰が速いのか、誰が自分の敵なのか、自分の力量はどの程度の位置づけなのかetc.、を全く分からないで戦うような前時代的な雰囲気であったのだ。強豪に憶することは無い。しかし、敵と自分との力量をある程度把握していれば戦い方も変わって当然なのである。

「敵を知り 己を知れば 百戦危うからず」

そういう他の競技では当たり前の事が決定的に不足していると感じたのだ。この点についてもかなり改善出来た事は間違いないだろう。その証拠に、『目標は完全優勝!』という何処の大学チームも口を揃えて言っていたセリフが、最近はめっきりと減ってしまったような気もする。

「薬」が効きすぎたかな?

さて、それでは読者諸兄、今年も覚悟して読んでくれ!



※【参考データ】

①21世紀以降の全日本インカレにおける優勝スコアと1レース平均得点一覧
優勝1

②6位入賞スコアと1レース平均得点一覧
無題6

※見づらい場合はこちらをクリック!


③小戸開催における優勝校一覧
無題1



※【470級展望と解説】
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【昨年の西宮全日本インカレより】※写真は兵庫県セーリング連盟より

外道無量院

春の時点でランキングトップと評価した同志社大。一昨年来のレギュラー・村田俊彦(3年・福岡第一)、準レギュラー格だった徳重樹(4年・中村三陽)、入学後に即レギュラーとなった渡辺駿(1年・中村三陽)に加え、個選出場や女子インで健闘を見せた平野若菜(2年・長崎工業)が控えるスキッパー陣。
エースクルー・西野裕太朗(4年・清風)を筆頭に、山下剛(3年・清風)、二井俊次(4年・豊中)ら180㎝級の長身クルーや、原あやみ(4年・同志社女子)や金咲和歌子(4年・小林聖心女子)という充分に戦力となる160㎝級の軽量女子クルーも揃える。今年は風域によって使い分けも出来る豊富なクルー陣を揃えているのも強みだ。
昨年のクラス王者ながら、個選の不調からか、「舵」の特集記事では無印扱いに近いが、私は間違いなく有力な優勝候補の一角と見る。

何と言っても伝統的にインカレでの「試合巧者」ぶりが健在だ。確かにエース格の村田艇やルーキー渡辺艇の個選予選での落選はショックだったろうし、今年の夏は特にホームの琵琶湖の藻の状態が練習もままならぬ程にひどかったようで、学生ヨットとしては最重要な期間である夏休み中のトレーニング内容が気になる不安材料ではある。
終わったばかりの長崎国体にレギュラークラスが何人か出ていたが、早稲田の岡田が優勝、日経の磯崎が準優勝という派手な活躍をしたのと対照的に、ほぼ全滅。まあ、国体は各々のモチベーションやクルー・艇も違うし、これでさらに人気を落とすようならギャンブルなら面白いのだが・・・。私は、しかし逆に、順調過ぎた春シーズンの反動と考えている。
特に470レギュラー格2艇の個選落選は、入学早々からレギュラーを手中にし、天狗になりかけた両名のスキッパーにつけるには良い薬になったと想像するのだ。。監督・コーチ陣は勿論、他にもここは「うるさ型」のOBが多数揃っており、相当にお灸をすえられた事だろう。
クラス連覇とともに総合3連覇が掛かる今回、例年以上に近北インカレ後の9~10月の期間にはキッチリと仕上げ、本番へ向けてのコンディショニングからインカレ独自の入り方・戦い方まで含め、抜かりなく準備してくるだろう。

昨年秋ののオリンピックウィークで、江の島に遠征してきた同志社は470もスナイプも散々だった。あれを目の当たりにして評価を下げてだまされた苦い記憶もある。

不安材料は杞憂に終わらせてくれると思うのだが、生ちゃんはどう見る?

なまちゃん

はい、昨年もあまり評価は高くなかったですけども、優勝しましたよね。「腐っても鯛」じゃないですが、団体戦になればやはり同志社は強いですよ。DNFが大量に出たレースでもきっちり3艇フィニッシュした所が、さすがだと思いましたし、力的に見ても昨年と遜色ないでしょう?
今年もそのような戦い方をするでしょうし、十分優勝候補に推せますよね。ただ、レギュラー全員が出場した長崎国体では、散々たる成績だったのは少し心配されるところではありますが・・・。

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【力は優勝候補筆頭!日経大のエース「磯崎/津留」ペア】※BHMより

外道無量院

春は同2位と評価した日経大。エーススキッパー・磯崎哲也(4年・福岡第一)は、不動の九州王者の地位を一度も渡していない。2番艇スキッパー・濱本唯人(3年・長崎鶴洋)は全日本個選3位とこの1年で最も伸びた選手の一人だろう。クルー陣も津留健(4年・福岡水産)、中川大河(3年・星林)、畑山絵里(4年・星林)と技術・経験共に不安はない。
しかし、唯一の心配材料は3番艇のスキッパー・山本佑莉(2年・邑久)だ。個選・女子インでは共に前半には好走したものの、後半に入って急激に失速するという似たような傾向を見せた。今大会、個選/女子インより長丁場の4日間、果たして最後まで戦いきれるのか。
「舵」では本命に評価され、地元開催でもある日経大に関しての生ちゃんの見解は?

なまちゃん

はい、確かに3艇で見た場合だと、昨年までの状況とは若干違いますよね。問題は3番艇の山本だと思いますが、磯崎・濱本どちらかが引っ張るレースなら実力を発揮できるかと思います。実際女子インではシリーズリーダーだった訳ですから、
それができれば優勝には一番近いかと・・・
しかし、昨年も順風域以下ではエース土居以外苦戦してしまったように、今年もその点は不安があるような気はするのですが・・・。

外道無量院
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【優勝した青スピン「同志社」と赤スピン「早稲田」の攻防】 ※写真は兵庫県セーリング連盟より

春インカレでは日大に敗れたものの、関東最上位のランキング3位と評価した早稲田。期待通りに秋の関東インカレでは2度の英語に苦しみながらも、1・2・3のパーフェクトを含んで内容的には圧勝であった。個選チャンプのタイトルを手にした小泉颯作(3年・光)、岡田奎樹(1年・唐津西)、山口優(4年・唐津西)のスキッパー陣は何れもタレント揃いだ。クルー陣も江畑陽太(4年・浅野)、原海志(3年・早実)、永松瀬羅(2年・別府青山)と良く鍛えられている。風域的にも適応力があり、吹いても吹かなくても3艇とも安定して上位に入る力を有している。

心配なのは今シーズンは大事な場面で度々出る「英語」か?

特に、事前の点検・整備不良によるギアトラブルほど馬鹿バカしいものはない。しかし、考えようによってはそれでも勝ちきるのは実力の証明。それが本番前に出たのは逆に幸運かも知れない。コーチ時代に総合3連覇を達成した関口功志氏が今期から監督に就任した。本番にはそのあたりを抜かりなく準備してくるだろう。

生ちゃんから見て、早稲田の470はどのような評価かな?
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【早稲田のエース小泉/江畑ペア、初の470クラス優勝へ導けるのか?】

なまちゃん

はい、早稲田は元々春も力的にみても最上位でしたから、関東インカレでも勝って当たり前だと私は思っておりました。ただ今回の勝ち方はただ強いの一言でしたよね。
個戦チャンプ小泉は語るまでもないくらい強い。また特にルーキー岡田は今回はトラブルRETがあったものの、まず英語はつけないレースをします。しかも上位で安定、さらには長崎国体でも最年少優勝の快挙を達成しております。やはりタダ者ではないし、高校時代と比べても大きく成長しているのがわかります。
また山口優についても女子インカレではリコールしてしまいましたけど、関東インカレでは英語なし。大分余裕のある表情にもなったし、役者は揃ったと言えるのではないでしょうか?

トータル的にみても十分優勝候補だと思います。

外道無量院

次に春の勝手ランキングで上位に取り上げた日大、九州大、関西学院については生ちゃんから先にコメントしてくれ。特に、1、2番艇については、早稲田にも勝るとも劣らない走りを見せながら、関東4位と期待を裏切った日大。逆に課題が鮮明になったとも言えるので、残る一か月で劇的な改善策は無いのだろうか?
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【日大のエース中村/木村ペア。個人成績トップの艇が存在するのだから、まだまだ策はあるはずなのだが・・・】

なまちゃん

はい、まず日大については関東インカレでは懸念材料だった3番艇が全く機能せず、全日本へ向けて思わぬ不安材料が出来てしまった。しかしながらエース中村睦宏(4年・中村学園三陽)は個人成績トップ、2番艇玉山千登(2年・中村学園三陽)は安定した成績であり、3番艇がある程度走れば何にも問題ないはずだと思います。ただその3番艇をどうするのか?さすがに渡邉整市監督も黙ってはいないでしょう。

何らかの秘策は用意されているとは思います。その3番艇次第では十分優勝候補に浮上するのではないでしょうか。

外道無量院

私から見ると、エースクルーと思われる木村直矢(1年・霞ヶ浦)を3番艇に配するとか、スキッパー交代以外にも打つ手もあったように思えたのだが・・・・。何れにせよ、名門・日大としては、本番までには何かしらの対策を打ってくるのは間違いないだろうな。

なまちゃん

その通りですよね。確かにクルーの起用方法にも問題はあるかと思います。しかしながら春以降、色々と計算が狂ってしまったのは事実でしょうね。

九大
【北詰・田中航のこのようなシーンはみられるのか?「九州大」】

次に九州大ですが、着々と力をつけ、昨年もリコールがなければ、入賞できた位、力はある。今年こそは入賞しなくてはならないだろう。全日本個戦4位入賞の北詰有人(4年・逗子開成)や、昨年全日本個戦4位の田中航輝(3年・清風)と実力あるスキッパー陣に加え、田中神風(3年・修猷館)の布陣だと思われるが、ここも3番艇に若干不安があるものの、北詰・田中どちらかが援護していけば入賞はもちろん、優勝まで狙えるのではないでしょうか?

外道無量院

今回は地元開催という事もあるだろうが、実力と経験、そして実績を有した選手が揃っているので、OB会も相当に盛り上がっているらしい。2年前に指摘した「艇」の問題も解決済みだ。ただ、夏を迎える前に「最後の決め手」としてアドバイスしたことが実践出来ていないのが少し引っ掛かる。それを裏付けるように、水域内では日経大に一度も勝てていない。クラス6位入賞の可能性は高いだろうが、総合でも入賞以上までをと考えると、少なくとも470は優勝争いに加わることが条件だ。半世紀振りのチャンスだと思うので、頑張って優勝争いして欲しいものだが・・・。

なまちゃん

現在、国立大№1ですからね。まずは(最低でも)クラス入賞は達成して欲しいものです。

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【女子イン優勝の松浦/関ペア 団体戦へ向けてもチームは盛り上がっていることだろう】

さて、昨年は個戦優勝者を出したものの、団体戦では6位入賞に留まった関西学院でしたが、関西インカレでは圧勝したものの、全日本個人戦の成績を見る限りでは、昨年より若干劣るのかもしれない。
しかしながらスキッパー陣をみれば、エース神木 聖(3年・芦屋)、全日本女子インカレチャンピオン松浦朋美(3年・長崎工業)、一昨年インターハイソロ優勝の藤本智貴(2年・関西学院高等部)と若い布陣ではあるが、実績ある選手揃いである。
全日本個人戦でも目立ちはしなかったが、上位と遜色ない点数で抑えている。

インカレ必勝パターンの安定したスコアができたなら優勝できる力はあるのではないでしょうか?

外道無量院

関学に関しての昨年は、逆に地元開催が裏目に出たようだ。関東での慶應と同様に、部員数、そして高校以前からの経験者が多く、持ち駒の数は多い。付属・系属の高校ヨット部の強化が大学強化に繋がっているのも共通点。だが逆にシーズン後半になっても「焦点」を絞れないまま本番を終わってまう恐れもある。他の多くの大学ヨット部からすれば贅沢な悩みではあるが、部員が多ければ、それなりの今までの小所帯の頃とは違う様々な運営方法も必要なのだろう。勿論、他のヨット部には参考例が無い。そこで他の部員が多い体育会競技部の運営を参考にしてみたら如何だろうか。20名に満たない少ない部員数だった2007年、30名程の中所帯となった2011年に2度の470クラス優勝を達成している。

大所帯になった現在に再現出来ない道理はない。何と言っても、日経大(第一経済大、福岡経済大)が2003年に全日本インカレ・470クラスに参戦以来、彼らを破ってクラス優勝したのは、この関学の2回と、2005年の日大、そして昨年2013年の同志社の各1回だけだ。

慶應
【関東インカレ個人成績3位の「樋口 舵/成川 健一」(慶應義塾大)全日本でも実力を出し切れるのか?】

さて、「6位入賞」と同じ数だけは既に挙ってしまったが、「大穴」の可能性を秘めているのが慶應義塾と明海大だろう。
台風接近で2日間で10レース実施と、コースは短いながらも強風から軽風まで、ほぼオールラウンドな条件で行われた関東インカレにおいて、慶應は前半戦、明海は中盤から最終レース前まで首位に立つという「見せ場」は作った。慶應について言うと、春から個選まで厳しい表現をすれば、「アタマ数は揃っているがドングリの背比べ」、というレギュラー3艇のメンバーを固定出来ないような状態に見受けられたのだが、関東インカレでは第8レースで2回目の英語を出した3番艇のスキッパーを第9、第10レースで代えた以外は固定出来た。これだけでも相当な進化だ。
さらに、第9、第10レースで代わって出たのが、昨年来のレギュラーで、春シーズンまではエース格だった樫本真徳(4年・塾高)というのも、チーム全体が底上げ出来た証拠だ。
本番でも、樋口舵(2年・塾高)/成川健一(3年・逗子開成)、長堀友香(3年・青山学院)/鳥羽雄太(2年・塾高)、中嶋颯(2年・塾高)/冨田弘之(4年・塾高)をベースに、前述の樫本をいつでも「ジョーカー」で使えるという布陣で固定して戦える
ようなら、台風の目というか、「大穴」の予感がしないではない。

結果的には2発の英語に沈んだ慶應とは対照的に、明海は春インカレに続いてこの関東インカレも英語無しで終えた。関東3強の早慶日が次々と英語で自滅している中、シリーズ中盤で首位に立つと、最終の第10レース開始前まではそれを守り続ける健闘を見せた。
國府田監督とは親交が深い生ちゃん、慶應、明海についての見解を聞かせてくれ。

なまちゃん

はい、慶應は関東インカレでは本当に良かったですよね。見せ場は十分にありました。
ただ、元々メンバーは揃っていた訳ですから、当然の結果だったのかもしれないですけどね。
練習での面白い取り組みも効果が出てきたのだと思います(具体的には触れませんが・・・)実際、全日本女子インカレでも長堀/武井が準優勝したように、結果も良いです。

レース内容次第では優勝も狙える状況にはなったと思います。

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【関東インカレ個人成績2位の「又村あすか/小林 心」ペア(明海大)】

明海については、風域に応じてクルーを交代させるなど様々な策を講じ、良いレースを見せてくれたと思います。最終レースで逆転されたのは力負け。これは致し方ないでしょう。
しかし英語をつけないレースを心がけているのは本当に立派。力だって決して劣る訳ではない。実際、関東インカレでもエース・又村あすか(4年・大湊)は個人成績2位ですし、2番艇の林 優季(2年・羽咋工業)も安定してきており、3番艇の鈴木祐哉(2年・海津明誠)も力はある。
周りに惑わされることなく自分達のレースができれば、昨年のスナイプ優勝みたいなことはあるのかもしれない。
チャンスは十分あるかと思います。

外道無量院

明海大は期待するとダメで、期待していないと走る。(笑)
まあ、個人的には、「関東の日経大的存在となる」と、だいぶ前から注目しているチームなので、今年も伝統校や日経大に一泡吹かせる場面を期待したい。

さて、それでは結論だ。

※【外道無量院の印】

◎・・・・・同志社大
〇・・・・・早稲田大
▲・・・・・日本経済大
△・・・・・関西学院大
△・・・・・九州大
△・・・・・日本大
大穴・・・・慶應義塾大
注・・・・・明海大

今年は「3番艇に悩みあり」のチームが多く、混戦模様。その中で、レギュラー艇のうちの2艇が水域での個選予選敗退で一挙に評価を下げた同志社だが、前述したとおり、私はそれが逆に「良い薬」となったと見て、穴狙いになるが敢えて本命に推す。「力が同じ3艇を揃える」というメリットを伝統のインカレ巧者が最大限に生かしての連覇の可能性は充分だ。そして対抗は、早稲田大。こちらも3艇の力が揃っているという事から、2008~2010年の総合3連覇中でもなかった初の470でのクラス優勝まであり得る力を秘めていると見た。何となく伸び悩んでいるのかと心配していたスーパールーキー岡田も、国体優勝で一皮むけた印象だ。ただ、怖いのは今シーズンに勝負所で度々出てしまう「英語」。トラブルなく3艇が走り切れれば、力的には最上位のものを持っていそうだ。

日経大は個選、女子インの結果から、どうしても3番艇の後半戦の戦い振りに不安ありと見て単穴評価とした。
次に春シーズン、遭難騒ぎのアクシデントが尾を引いた練習不足からかパッとしなかった関学大。女子イン優勝で勢いが付けば爆発もあり得るか。さらに日経大と同じく3番艇さえ何とか出来れば優勝争いは必至の力を有する九大と日大、そして春とは見違えるようにレギュラー陣が固定出来た慶應義塾と手堅い戦い方が板に付いて来た明海大までの8チームで優勝争いが展開されるのは間違いない。

生ちゃんは?

※【なまちゃんの印】

◎・・・・・早稲田大
○・・・・・日本経済大
▲・・・・・同志社大
△・・・・・関西学院大
△・・・・・九州大
△・・・・・日本大
△・・・・・明海大
注・・・・・慶應義塾大

う~ん、非常に難しいですよね、ちょっと困りました(笑)
外道さんの仰るとおり、8校の争いとなりそう。実際全日本個人戦のデーターからみても(3艇揃っているチームのみ・全レースカウント)

①早稲田  262
②日経大  267
③関学大  351  
④日本大  412
⑤慶應   490

となり、力的にみれば、早稲田と日経大が抜けているのが判る。従って私は関東インカレの状況を加味して早稲田を本命。日経大を対抗とさせて頂きました。
同志社は評価はしにくいが、エース村田を中心に策のあるレースをみせてくれるとみて単穴。
九大・関学・日大・明海は3番艇などの問題が出なければ上位浮上の力があり、優勝まで十分にあり得る。
また、DNFなどの英語が付く難しいレースになった場合の条件付きだが、慶應も決して侮れないだろう。


※スナイプへ続く


※第79回全日本インカレ特設サイト

2014-10-18 00:30 | カテゴリ:国体
※和歌山県が初の天皇杯・皇后杯共に獲得!

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【初の天皇杯・皇后杯を獲得!来年の国体開催地・和歌山県選手団の皆さん】

第69回長崎がんばらんば国体セーリング競技は、台風の影響もあり日程が短縮されたが、各種目⑤レースずつ実施され、無事閉幕した。
注目の天皇杯・皇后杯は少年女子以外の全種目でポイントを獲得した『和歌山県』が同県初の栄冠に輝いた。

各種目の入賞者(8位まで)と優勝チームの寸評を簡単に述べてみよう。
2014がんば君


①【成年男子470級】

※最年少470級チャンピオン誕生!『岡田奎樹/吉田雄悟』ペア(佐賀)
岡田_吉田
【岡田を最年少優勝に導いたクルーの吉田こそ評価されるべきであろう】

①岡田 奎樹/吉田 雄悟  (佐賀)   8点((7)・2・1・3・2)
②磯崎 哲也/津留 健   (福岡)  17点(1・12・(16)・1・3)
③市野 直毅/大矢 勇輝  (和歌山) 18点(9・5・3・(13)・1)
④松永 鉄也/柳川 祥一  (神奈川) 18点(2・4・7・(9)・5)
⑤原田 龍之介/田口 西  (長崎)  20点((16)・3・5・2・10)
⑥加藤 弘章/吉永 琢磨  (滋賀)  20点(6・(16)・4・4・6)
⑦飯束 潮吹/八山 慎司  (東京)  27点(10・1・9・(26)・7)
⑧坂口 英章/今村 公彦  (鹿児島) 33点((12)・6・11・12・4)

現在リオ五輪代表最有力候補、松永鉄也(神奈川)をはじめ、強豪が勢ぞろいした、国体の花形種目である「成年男子470級」。
優勝したのは佐賀県の「岡田/吉田」ペアであった。岡田はOP時代には、ワールド日本人最高位保持者(3位)であり、ジュニア・ユース世代ではスターの存在。今春、早稲田大へ進み、インカレでも期待通りの活躍をみせている。
おそらくこの470クラスでは史上最年少優勝の快挙であろう。
普段は前述した松永のクルーを務めているスペシャリストの吉田がペアだったとはいえ、素晴らしいとしか言いようがない。
私も関東インカレなどで活躍している姿を見ているが、高校時代に比べ、さらにレベルアップしているのが随所に現れている。
やはり只者でないのは証明された。インカレを含め、今後のさらなる活躍に期待したいものである。

尚、国体で学生チャンピオンになったスキッパーは、私が知ってるだけでも「平島 昇」(1986年山梨国体・福岡大)、「山田 寛」(1993年東四国国体・慶應義塾大)、「土居一斗」(2012岐阜国体・日本経済大)に続く、4人目の学生チャンピオンとなった。
また2位には磯崎/津留の日本経済大コンビが入り、学生1、2と驚くべき結果となった。



②成年男子国体シングルハンダー級

※リオ五輪を目指す『南里 研二』(佐賀)が見事連覇達成!
南里
【トップ3回と圧倒!リオ五輪をめざす南里研二(佐賀)】

①南里 研二  (佐賀)     6点(1・1・1・3・(10))
②安田 真之介 (京都)    13点(2・4・4・(5)・3)
③永井 久規  (愛知)    14点(7・3・2・2・(11))
④谷口 斉謙  (和歌山)   20点(6・6・(11)・6・2)
⑤出道 耕輔  (長崎)    21点(5・5・(25)・4・7)
⑥杉山 武靖  (静岡)    22点(8・8・(14)・1・5)
⑦榮樂 洋光  (鹿児島)   35点(9・15・5・(19)・6)
⑧真田 敦史  (千葉)    38点(14・7・9・8・(OCS))

昨年東京国体で悲願の初優勝を果たした「南里研二」が今年は3回のトップフィニッシュと圧倒し、見事連覇達成となった。
南里は少年時代に国体3連覇達成していたのだが、成年になってからはあと一歩の所で優勝を逃していた。
現在はアルバイトをしながら五輪を目指しているつらい環境でありながら奮闘している頑張り屋さんである。

体格も世界に引けをとらない位シングルハンド向きである。まずは五輪出場枠を獲得してもらいたいものである。

尚、このクラスは今年で最後となり、和歌山からはついにオリンピック種目である「レーザー級」が導入される。



③成年男子国体ウインドサーフィン級

※ロンドン五輪代表『富澤 慎』が7回目の優勝!
富澤
【今大会も圧倒!ウインド第一人者の富澤 慎(新潟)】

①富澤 慎   (新潟)     6点((2)・1・2・2・1)
②村田 高亮  (福岡)    17点(1・5・(11)・8・3)
③尾川 潤   (和歌山)   21点(9・(12)・7・3・2)  
④福村 拓也  (愛知)    22点(5・(25)・4・7・6)
⑤黒石 勇次  (大分)    23点((16)・6・1・6・10)
⑥広津 秀治  (鹿児島)   23点(3・(21)・5・11・4)
⑦松尾 康宏  (大阪)    30点(6・3・3・18・(OCS))
⑧小森 貴宏  (兵庫)    32点(7・(14)・6・10・9)

今年も他を全く寄せ付けなかった・・・・ウインド第一人者の「富澤 慎」が昨年に続き、2度目の連覇達成!通算7回目の優勝となった。国体セーリング競技において7回目の優勝は史上最多ではないのか?
もちろん彼にとってはここは勝って当たり前であり、目標はリオ五輪だ。是非健闘されることを祈っている。



④成年女子セーリングスピリッツ級

※SSのスペシャリスト『宮川 惠子/栗栖 佐和』(和歌山)が連覇達成!
宮川_栗栖
【見事連覇達成!SSでは現在№1!宮川/栗栖ペア(和歌山)】

①宮川 惠子/栗栖 佐和  (和歌山)  8点(3・1・3・.(7)・1)
②平岡 沙希/西尾 知美  (鳥取)  10点(5・2・1・(21)・2)
③後藤 沙季/後藤 沙織  (大分)  14点((10)・3・4・5・9)
④松下 結 /小島 瑠依  (長崎)  23点(4・8・(19)・2・9)
⑤大座 史帆里/安田 真世 (福岡)  25点(1・6・14・4・(17))
⑥矢田 友美/田中 佑果梨 (石川)  27点(6・11・9・1・(15)
⑦松永 貴美/渡邉 絵美  (岐阜)  31点((14)・5・11・12・3)
⑧髙橋 友里/島津 愛子  (広島)  32点(9・7・12・(15)・4)

来年、和歌山国体での中心選手である「宮川/栗栖」ペアが、ライバル達の奮闘に危ない場面もみられたが、連覇達成となった。最終レースでは優勝がかかる場面でありながら、しっかりトップを獲るところはさすがではないだろうか?
昨年もそうだったが、ダウンウインドの走り方において、他と一線を画しているのが、今回動画を観ててもそう感じた。
日大OGコンビであり、チームワークも抜群!来年は地元国体で3連覇を目指すことになるのだが、このままだと達成は濃厚ではないか?来年も期待しよう。

※尚、SS級は来年から成年女子のみとなる。



⑤成年女子シーホッパー級スモールリグ

※開催県唯一の優勝!『原田小夜子』(長崎)
原田
【開催県の責任を果たしたナショナルチームでもある原田小夜子(長崎)】

①原田 小夜子 (長崎)      8点((7)・4・2・1・1)
②蛭田 香名子 (愛知)     10点(2・3・1・(13)・4)
③谷内 志緒里 (石川)     16点(3・2・4・7・(17))
④多田 桃子  (和歌山)    17点(1・6・5・(8)・5)
⑤松苗 幸希  (北海道)    18点(7・(8)・6・5・1)
⑥佐藤 麻衣子 (福岡)     21点(11・5・3・(14)・2)
⑦冨部 柚三子 (東京)     22点(5・8・6・(9)・3)
⑧岡 美江   (兵庫)     36点(8・12・11・5・(13))

冨部柚三子(東京)の3連覇に注目が集まった同クラスだったが、今年はナショナルチームを始め、実績ある選手が多数出場。その激戦を制したのは地元長崎の『原田小夜子』だった。最終レースでも落ち着きある走りで見事トップフィニッシュとなり、文句なしの優勝となった。

現在、原田もリオ五輪を目指し奮闘している。その立場から今大会では、優勝を義務付けられていたことだろう。そのプレッシャーは相当なものだったに違いない。トップフィニッシュ後の満面の笑みはこのようなことを感じさせるのであった。

※成年女子・少年男子・女子シーホッパーSRは来年から五輪種目に準じた「レーザーラジアル」級に変更される。



⑥成年女子国体ウインドサーフィン級

※ロンドン五輪代表の『須長由季』(東京)が意地をみせる
須永
【さすがは五輪代表!熾烈なバトルを制した須長由季(東京)】

①須長 由季  (東京)      5点(1・(6)・2・1・1)
②小菅 寧子  (新潟)      6点(2・1・1・(2)・2)
③伊勢田 愛  (滋賀)     12点((6)・3・3・3・3)
④小島 真理子 (和歌山)    16点(4・4・4・4・(5))
⑤山辺 美希  (福岡)     17点(3・(5)・5・5・4)
⑥松浦 絵里  (鹿児島)    22点(8・2・(9)・6・6)
⑦堀川 智江  (神奈川)    27点((11)・7・6・7・7)
⑧川端 貴美可 (熊本)     33点(5・8・(11)・9・11) 

昨年優勝の北京五輪代表小菅寧子と前回ロンドン五輪代表須長由季・五輪代表同士のマッチレースになった同クラス。最終決戦で決まる一番で須長が先着し、優勝を飾った。昨年は地元東京では優勝できず、今年はリベンジを果たしたことになる。
しかし小菅選手もさすがだ。カットがなければ優勝だったことからまだまだ力はあるのではないか?

昨年も申し上げたが、エントリーが半分に満たないのがこのクラスの問題だ。選手募集している県もあることだし、特に学生は積極的に出場すべきではないのか?五輪選手と一緒にレースできるだけでも価値があると私は思うのである。



⑦少年男子セーリングスピリッツ級

※『小泉 維吹/光森 慎之介』ペア(山口)が連覇達成!
小泉_光森
【このペアではインターハイに続き優勝!小泉/光森ペア(山口)】

①小泉 維吹/光森 慎之介  (山口)   6点((3)・2・1・1・2)
②高山 大智/中野 翔太   (和歌山) 11点(2・(7)・2・4・1・2)
③植木 武成/玉井 瑛士   (千葉)  19点(2・(14)・8・8・1)
④楠瀬 和旺/中山 航    (佐賀)  19点(7・4・4・4・(14))
⑤矢野 航志/大野 将寿   (大分)  21点(4・(18)・9・2・6)
⑥森 栄貴 /吉村 直将   (岐阜)  28点((30)・8・10・7・3)
⑦入江 裕太/長塚 正一郎  (神奈川) 28点(8・10・(27)・6・4)
⑧己斐 健太郎/松森 玲   (兵庫)  38点(14・12・5・(BFD)・7)

ユースセーラー№1の「小泉/光森」が連覇を達成した。今年はややインターハイ準優勝高山/中野ペアに迫られたものの、きっちり優勝した。
彼に関してはもう私が語るまでもないだろう。将来、五輪代表になれる逸材なのは誰が見ても明らかである。

小泉も3年であり、今後の進路をどうするのか?が非常に楽しみである。是非頑張って頂きたいと思うのである。
尚、少年SS級が採用されてから今年で8大会目の最後となったが、小泉は唯一の連覇であった。

また準優勝の高山/中野はインターハイに引き続き準優勝であったが、まだ2年生。来年はユース界を牽引していく存在になったのは間違いないだろう。



⑧少年男子シーホッパー級スモールリグ

※『矢野伸一郎』(和歌山)が圧倒!
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【ユースセーラーの強みを生かし多数の艇種にチャレンジしている矢野伸一郎(和歌山)】

①矢野 伸一郎 (和歌山)     7点(4・1・1・1・(8))
②蜂須賀 晋之介(愛知)     17点(8・4・(17)・2・3)
③藤本 拳   (神奈川)    18点(1・2・2・(27)・13)
④松尾 虎太郎 (山口)     19点(11・(22)・11・5・6)
⑤山内 健史  (千葉)     25点(10・7・(19)・4・4)
⑥前野 達郎  (兵庫)     33点(11・(22)・11・5・6)
⑦宮﨑 祐次郎 (佐賀)     36点(13・12・3・8・(14))
⑧柳内 航平  (埼玉)     39点((OCS)・9・7・7・16)

今年は、絶対的な本命が不在だった同クラス。その中で圧勝したのは「矢野伸一郎」選手であった。彼はOP時代は主たる成績は残していないが、現在ユースセーラーとして29erや420にも乗っており、急成長した逸材である。
まだ2年生であり、来年の地元国体でも期待がかかるのは間違いないだろう。

また準優勝は、なんと中学生の「蜂須賀晋之介」(愛知)が大健闘。一昨年OPワールドの代表であり、こちらも楽しみな選手が出てきたといえるであろう。



⑨少年女子セーリングスピリッツ級

※『中山由紀美/姫野紗采』(佐賀)が連覇達成!
中山_姫野
【この連覇は価値ある勝利!中山/姫野ペア(佐賀)】

①中山 由紀美/姫野 紗采  (佐賀)   7点(2・(9)・1・2・2)
②藤井 渚 /内冨 佳恵   (山口)  10点((6)・1・3・5・1)
③伊藤 有希/伊藤 愛梨   (岐阜)  18点(3・3・8・(20)・4)
④北林 妙恵子/宮野 菜々  (千葉)  21点((10)・2・9・4・6)
⑤宇田川 真乃/齊藤 由莉  (茨城)  23点(4・10・4・(11)・5)
⑥林 佳奈 /大島 由衣   (東京)  28点(8・4・(10)・6・10)
⑦内藤 風香/川邉 朱里   (愛知)  36点(1・20・5・10・(21))
⑧伊神 麻衣/桑野 絵里佳  (神奈川) 36点((16)・8・12・13・3)

今年で最後となるこのクラスで優勝したのは、昨年優勝の「中山/姫野」(佐賀)であった。江の島インターハイでは優勝候補ながら惨敗。今大会は強力なライバルが多数いながらも優勝したのだから、自信になり、リベンジを果たしたと言えるであろう。
昨年も紹介したが、中山は4姉妹の三女である。長女の唯はインターハイソロ3位、デュエット優勝。次女の由佳はインターハイソロ連覇を達成、そして由紀美は国体で連覇と、すごい家系だ。スナイプワールドに出場したこともある父の中山英弘氏もきっと喜んでいることであろう。

尚、少年男子で優勝した小泉維吹同様、中山は唯一の連覇達成者となり、同種目最後に相応しい劇的な幕切れとなった。

また準優勝にはインターハイソロ3位の「藤井/内冨」ペア(山口)が入り、インターハイ・国体両大会で3位以内を達成したのは今年は彼女達だけであり、この1年最も成長したチームとしてまさしく敢闘賞ものだろう。

※尚、少年男女SS級は来年から420級へと変更される。



⑩少年女子シーホッパー級スモールリグ

※昨年3位の『池田紅葉』(神奈川)が高校生の意地をみせる!
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【意地をみせ逆転優勝した池田紅葉(神奈川)】

①池田 紅葉   (神奈川)   12点((6)・5・5・1・1)
②菅沼 汐音   (千葉)    12点(1・4・2・(6)・5)
③池田 樹理   (東京)    16点(3・9・(OCS)・2・2)
④赤嶺 華歩   (大分)    18点(2・6・3・(33)・7)
⑤荒木 陽菜   (佐賀)    20点(10・3・(12)・4・3)
⑥景山 優生   (鳥取)    21点(9・1・7・(15)・4)
⑦仲 美南    (茨城)    34点(13・(15)・4・3・14)
⑧花本 菜美   (山口)    35点(5・(11)・10・10・10)

序盤シリーズをリードしたのは、なんと中学生の菅沼汐音(千葉)だった。昨年3位の池田紅葉もしっかり2位につける。
菅沼が圧倒的有利だったものの、池田は最終レースの重要な局面で見事トップフィニッシュを飾る。
一方菅沼は、上がってきたものの、5番手フィニッシュ。池田とは同点になり、タイを解消した結果、池田紅葉が優勝となった。池田は高校生の意地をみせたのだからこの優勝は立派だ。一方、菅沼は中学生優勝の快挙は逃したが、高校生になっても期待できる逸材なのではないだろうか?進路はどうするのか?は私は知らないが、今後も楽しみななったのは間違いない。

池田はレーザー4.7などでワールドにも出場している実力派であり、妹の樹理も今回3位。姉妹同時入賞も快挙なのではないだろうか?




※今回の国体に関して一言
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私は今年国体では全く関わらなかったので、一ユーザーとしてネットで観戦させて頂いた。率直な感想を申し上げると、情報発信があまりにも少なすぎるのは明らかであった。

一応、昨年東京国体で作成したものを流用したと思われる特設サイトがあったが、まったく(着順など)更新されないのが、とても残念でならなかった(5着までの速報は未だに第④レースのまま)。

動画中継は昨年に引き続き良かったものの、(10種目もあるのだから)全てをそこから把握できるものではない。しかもこの中継も事前告知されてなく(※国体公式サイトで普通掲載するものでは?)、レースが始まってからようやくフェイスブックに上がる始末。怠慢というしか言葉が見当たらないだろう。

やはり(暫定)着順を現場で観戦していない関係者は知りたいのだ。公式掲示版に掲載している着順表をHP上に公開するだけでも随分違うのではないだろうか?

今回私は、さすがに我慢できなくなり、私設で暫定着順表を作成し、公開したのを大多数の皆さんはご存知であるかと思うが、フェイスブック経由だけでも50000アクセスと驚くべき数値を記録したのである。

さすがはセーリング競技最大イベントだけのことはある。学連、インターハイでも情報発信は積極的に実施するようにはなってきたのに

※「セーリング最大イベントの国体でなぜ出来ない?」

と思われてしまうだろう。今年の江の島インターハイのように素晴らしい例がある訳だから、JSAF広報・国体委員会関係者は真剣に考えるべきではないのか?
私も当ブログを続けているうちにわかったことがあるのだが、以前ヨット競技をしていた多数の方々が

※「またヨットに興味を持つようになった」

と言って頂けた。

それだけ重要だということと、東京五輪へ向けて、各メディアに対しセーリング競技をアピールするためにも早急にやらなくてはならない案件なのではないだろうか?

別にお金をかけなくても私のように情報は発信できるのだから・・・。


※とはいうものの、今年も連覇が5種目で達成され、快挙となる記録も生まれた話題性のある大会となったのは間違いないだろう。
来年の国体70周年記念大会は、和歌山県で開催。セーリング競技は和歌山セーリングセンターで(昔の夏季国体のように)9月上旬に開催される。さらには大幅な艇種変更もあることから要注目の大会となることだろう。
2015きいちゃん
【来年和歌山国体キャラクター「きいちゃん」。紀州犬がモデル】



以上

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2014-10-06 14:00 | カテゴリ:国体
いよいよ今年も、国内セーリング競技最大規模の大会開催季節がやってきた。日本での国民的スポーツ祭典とも言える『第69回国民体育大会』が、今年は本土最西端「長崎県」で開催される。セーリング競技は長崎市にある「長崎サンセットマリーナ」を舞台に10/12~10/16の日程で開催される。(※10/12は開会式・トライアルレース)
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【長崎開催は1970年24回大会以来44年ぶりである、景色も抜群な長崎サンセットマリーナが今年の舞台】

セーリング競技は成年・少年種別を合計して10種目あるが、来年の和歌山大会から大きな種目変更がある為、最後となる種目も多い。
成年・少年合わせて全10種目・各6レースで熱戦が展開される。多種目であるので、簡単に展望することにしよう。
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【長崎国体イメージキャラクターの「がんばくん」。県鳥オシドリがモチーフ】



①【成年男子470級】

※リオ五輪最有力候補「松永 鉄也/柳川 祥一」(神奈川)が中心
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【海外遠征でも奮闘する「松永 鉄也」(神奈川)】※写真はバルクヘッドマガジンより

オリンピック種目であり、同国体の花形種目でもある「470級」。北京五輪代表でもあり、次回リオ五輪最有力候補の「松永 鉄也/柳川 祥一」をはじめ、ロンドン五輪代表でもあり、地元代表で必勝を期する「原田 龍之介/田口 西」(長崎)、昨年の東京国体で優勝の「飯束 潮吹/八山 慎司」(東京)も連覇を懸けて臨む。また1984年ロス五輪代表「高木 裕」などのベテランや、学生トップクラスの「小泉 颯作」「村田 俊彦」とスターが目白押し。今年も要注目の一戦である。

◎松永 鉄也/柳川 祥一  (神奈川・㈱スリーボンドHD/トヨタ自動車東日本㈱)
○原田 龍之介/田口 西  (長崎・三井不動産リアルティ㈱/長崎自動車㈱)
▲飯束 潮吹/八山 慎司  (東京・㈱エスピー・ネットワーク)
△市野 直毅/大矢 勇輝  (和歌山・和歌山SC/桐蔭高等学校教諭)
△高橋 洸志/杉浦 博之  (愛知・㈱豊田自動織機)
△渡邊 哲雄/野呂 英輔  (千葉・㈱エスピー・ネットワーク)
△高木 裕 /高木 勝海  (熊本・㈱シーガル)
△小泉 颯作/山近 宏   (山口・早稲田大学/日鐵住金溶接工業㈱)



②【成年男子国体シングルハンダー級】

※東京国体優勝の「南里 研二」(佐賀)の連覇なるか?
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【連覇に挑戦!「南里 研二」(佐賀)】

昨年、悲願の優勝を果たした「南里 研二」が今年も登場。さらに、ナショナルチーム「安田 真之介」や、一昨年優勝の「永井 久規」が優勝候補の筆頭。この強力なメンバーに対し、地元長崎からは昨年の全日本スナイプチャンピオン「出道 耕輔」がどのようなレースをみせるのか?こちらも大激戦となりそうだ。

◎南里 研二  (佐賀)
○永井 久規  (愛知・豊田合成㈱)
▲安田 真之介 (京都・宮津高等学校)
△出道 耕輔  (長崎・長崎県体育協会)
△谷口 斉謙  (和歌山・㈱島精機製作所)
△齋藤 大輔  (秋田・美浜㈱)
△前田 博志  (広島・マツダ㈱)
△杉山 武靖  (静岡・静岡ガスリビング㈱) 



③【成年男子国体ウインドサーフィン級】

※国体最多優勝記録更新を狙う「富澤 慎」(新潟)が中心!
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【既に6回の優勝は凄い記録!昨年も圧倒した「富澤 慎」(新潟)】

ウインド第一人者の「富澤 慎」が国体7度目の優勝を狙い出場する。これに対し若手のホープ「板庇 雄馬」や「倉持 大也」が富澤を上回れるのか?

◎富澤 慎   (新潟・トヨタ自動車東日本㈱)
○板庇 雄馬  (滋賀・立命館大学)
▲倉持 大也  (東京・関東学院大学)
△尾川 潤   (和歌山・㈱島精機製作所)
△黒石 勇次  (大分・北杵築郵便局)
△福村 拓也  (愛知・㈱豊田自動織機)
△松尾 康宏  (大阪・㈱豊田自動織機)
△水田 長兵  (長崎・たなか眼科)
△市川 和典  (静岡・ヤマハ発動機㈱)



④【成年女子セーリングスピリッツ級】

※連覇を狙う「宮川 惠子・栗栖 佐和」(和歌山)
宮川2
【SSのスペシャリストといって良いだろう「宮川 惠子・栗栖 佐和」(和歌山)】

昨年、東京国体優勝の「宮川 惠子/栗栖 佐和」(和歌山)を中心に、地元長崎期待の「松下 結/児島 瑠依」が連覇を阻止できるのか?また一昨年少年女子優勝の「平岡 沙希/西尾 知美」(鳥取)はどこまで迫れるのか?がレースのポイントである。

◎宮川 惠子/栗栖 佐和  (和歌山・和歌山SC/和歌山県S連盟))
○松下 結 /児島 瑠依  (長崎・㈱ベネッセHD/長崎大学)
▲平岡 沙希/西尾 知美  (鳥取・日本経済大学/米子工業高専)
△松永 貴美/渡邉 絵美  (岐阜・共立ビジネスサービス/大垣共立銀行)
△後藤 沙季/後藤 沙織  (大分・大分県教育庁/明治安田生命保険相互会社)
△波田地 由佳/板倉 広佳 (愛知・㈱ガルフネット/日通システム㈱)
△中山 由佳/宮崎 歩美  (佐賀・日本大学/九州電力㈱)
△仲山 好 /山本 佳奈  (山口・鹿屋体育大学/山口県S連盟)
△笹川 莉奈/川村 凪咲  (富山・和歌山大学/関西学院大学)



⑤【成年女子シーホッパー級SR】

※「冨部 柚三子」(東京)が3連覇を狙うも・・・?
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【強力なメンバーが多い中で3連覇を達成できるのか?「冨部 柚三子」(東京)】

昨年地元東京国体で連覇を達成した「冨部 柚三子」が3連覇の期待がかかるも、地元期待の「原田 小夜子」をはじめ、2度の五輪代表「佐藤 麻衣子」、リオ五輪を狙う強力な選手が続々登場。果たしてどうなるのだろうか?

◎原田 小夜子  (長崎・長崎県体育協会)
○冨部 柚三子  (東京・東京都ヨット連盟)
▲佐藤 麻衣子  (福岡・マリントレードジャパン㈱)
△蛭田 香名子  (愛知・㈱豊田自動織機)
△多田 桃子   (和歌山・和歌山県S連盟)
△松苗 幸希   (北海道・㈱ガルフネット)
△谷内 志緒里  (石川・㈱エー・オー・シー)
△多田 緑    (佐賀・同志社大学)



⑥【成年女子国体ウインドサーフィン級】

※オリンピックへ向け、主導権を懸けた争い?
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【若手の第一人者「伊勢田 愛」(滋賀)、優勝できるのか?】

昨年準優勝の「伊勢田 愛」、来年の和歌山開催期待の「小島 真理子」が今大会の中心。昨年東京国体優勝の「小菅 寧子」、3位の「須長 由季」の五輪代表組が意地をみせられるのかが焦点。

◎伊勢田 愛   (滋賀・パイレーツハーバー)
○小島 真理子  (和歌山・和歌山県教育庁)
▲小菅 寧子   (新潟・(公財)新潟県体育協会)
△須長 由季   (東京・㈱ミキハウス)
△堀川 智江   (神奈川・金澤運輸)
△錬石 恵子   (埼玉・富士フィルム㈱)
△三石 真衣   (千葉・軽井沢町役場)
△近藤 愛子   (長崎・㈱アペル)



⑦【少年男子セーリングスピリッツ級】

※超高校級セーラー「小泉 維吹/光森 慎之介」(山口)の連覇濃厚!
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【昨年はDNC優勝と完璧なレースをみせた「小泉 維吹」】

少年部門は、インターハイと国体で採用艇種が違うのが大きな特徴であるのだが、昨年東京国体で圧勝、江の島インターハイ優勝、そしてアジア大会420級で銀メダルの「小泉/光森」のワンマンショーとなるのが濃厚だろう。

◎小泉 維吹/光森 慎之介  (山口・光)
○高山 大智/中野 翔太   (和歌山・星林)
▲矢野 航志/大野 将寿   (大分・別府青山)
△岩月 大空/酒井 幹人   (愛知・碧南工業)
△菅野 翔 /緒方 怜音   (福岡・中村学園三陽)
△吉村 直将/森 栄貴    (岐阜・海津明誠)
△入江 裕太/長塚 正一郎  (神奈川・逗子開成)
△植木 武成/玉井 瑛士   (千葉・磯辺)



⑧【少年男子シーホッパー級SR】

※本命不在?大接戦となる予感
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【ユースランキング・出場選手中最高位「藤本 拳」(神奈川)】

少年のシングルハンドにおいては、インターハイでは採用されていない為、必然的に高体連に属していない「ユース組」が強いのが例年の傾向である。
今年は絶対的な本命が不在な中、レーザーラジアル・ユースランキングがエントリーメンバーでは最高位の「藤本 拳」を中心に展開されるだろう。但し混戦模様ではある。

◎藤本 拳    (神奈川・湘南工科大学付)
○矢野 伸一郎  (和歌山・和歌山工業)
▲平岡 哲磨   (鳥取・米子工業高専)
△槇原 豪    (広島・広島)
△内田 健太   (大阪・清風南海)
△藤野 流星   (福岡・中村学園三陽)
△菅原 鷹嶺   (岩手・宮古)
△柳内 航平   (埼玉・慶應義塾)



⑨【少年女子セーリングスピリッツ級】

※歴史に残る大激戦となるのか?
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【昨年4位、地元開催は有利に働くのか?「元津 志緒/濱本 郁」(長崎)】

強風シリーズだった江の島インターハイでは、昨年のインターハイ・国体チャンピオンが負けてしまう波乱。今大会では、地元期待・昨年のインターハイチャンピオン「元津 志緒/濱本 郁」(長崎)が、地元での必勝を期する。
昨年の東京国体チャンピオン「中山 由紀美/姫野 紗采」(佐賀)が連覇を懸ける。また今年のインターハイ優勝の「長谷川 碧/鳥居 雪乃」(岩手)が艇種が変わってもあの強さをみせられるのか?
他にも強力チームが目白押し。歴史に残るハイレベルな一戦となることだろうし、下記のチームならどこが勝ってもおかしくないだろう。

◎元津 志緒/濱本 郁    (長崎・長崎工業)
○北林 妙恵子/宮野 菜々  (千葉・磯辺)
▲長谷川 碧/鳥居 雪乃   (岩手・宮古/宮古商業)
△藤井 渚 /内冨 佳恵   (山口・光)
△中山 由紀美/姫野 紗采  (佐賀・唐津西)
△歌野 真子/尾井 恵子   (兵庫・啓明学院)
△伊藤 有希/伊藤 愛梨   (岐阜・海津明誠)
△矢田 奈津美/吉田 梨沙  (石川・羽咋工業)
△内藤 風香/川邉 朱里   (愛知・碧南)
△宇田川 真乃/齊藤 由莉  (茨城・霞ヶ浦)



⑩【少年女子シーホッパー級SR】
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【昨年3位、優勝を狙う「池田 紅葉」(神奈川)】

昨年までの状況とはうって変わって、少年男子同様、本命不在のレースとなりそう。その中で昨年3位の「池田 紅葉」(神奈川)が優勝争いの中心か?江の島インターハイ7位の「赤嶺 華歩」(大分)や、「池田 樹理」(東京)にも期待できるだろう。
また、東日本セーリングカップで両池田を破った中学生の「菅沼 汐音」(千葉)が初の中学生制覇となるのか?にも期待してみたい。

◎池田 紅葉  (神奈川・横浜創学館)
○池田 樹理  (東京・東海大高輪台)
▲菅沼 汐音  (千葉・市原市立ちはら台中)
△赤嶺 華歩  (大分・別府青山)
△花本 菜美  (山口・聖光)
△山下 夏澄  (岐阜・海津明誠)
△妙川 沙玖良 (岩手・宮古商業)
△鍋岡 薫   (石川・羽咋工業)

※以上簡単ではあるが展望させて頂いた。果たしてどうなることでしょうか?選手みなさんの健闘をお祈りしております。


以上

※2014長崎国体セーリング競技エントリー表(国体特設サイトより)