2016-05-09 00:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
GWも終わり、都道府県大会を経て、いよいよ高校生セイラーにとっては重要な分岐点ともいえる第57回全国高等学校ヨット選手権大会の出場権を懸け、全国9ブロックで水域予選が始まる。OB・OGならびに関係者の皆さまは是非応援に駆けつけて頂きたいと思う。

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【ウイニンくんも選手皆さんを応援している!】



※各水域予選開催地・開催日程一覧

【北海道】
5/27(金)~29(日)  江差港マリーナ

【東北】
6/17(金)~19(日)  宮城・七ヶ浜町花渕小浜港

【関東】
6/10(金)~12(日)  茨城・霞ヶ浦ラクスマリーナ

【北信越】
6/17(金)~19(日)  富山・新湊マリーナ

【東海】
6/17(金)~19(日)  三重・津ヨットハーバー

【近畿】
6/10(金)~12(日)  和歌山・和歌山セーリングセンター

【中国】
6/17(金)~19(日)  広島・観音マリーナ

【四国】
6/17(金)~19(日)  香川・高松市立ヨット競技場

【九州】
6/10(金)~12(日)  鹿児島・平川ヨットハウス

※注・初日は計測の場合があります。

※平成28年度全国高校総体ヨット競技・第57回全国高等学校ヨット選手権大会
8/12(金)~16(火)  和歌山・和歌山セーリングセンター  



※各水域インターハイ出場枠数
無題
※今年度までこの枠数の為、昨年と変わりない(種目ごとに各校一艇)

※高校生セイラーの健闘をお祈りしております。


以上



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2016-05-08 01:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
春休みに続き、このゴールデンウィーク期間には高校生対象で多数のレースが開催されたものの、どの大会も前線通過の影響でレース成立が危ぶまれたが、白熱したレースが展開された。早速、各大会の結果をご覧頂くことにしよう。



①稲毛ウィーク(稲毛ヨットハーバー・5/3~5)
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【最終日はまずまずの風域で5レース実施した稲毛ウィーク】

※史上初!女子ペアによる両クラス制覇!

※【420級最終結果】(参加25艇)

※三冠女王がオリンピアンを撃破!

①宇田川 真乃/大橋 未奈 (霞ヶ浦)   5点(2-(3)-1-1-1)
②原田 龍之介/天貝 謙介 (早稲田大OB)6点(1-1-2-2-(3))
③加藤 卓 /向口 瑠袈  (宮古商業) 14点(3-4-3-4-(5))
④国見 樂 /小森 瑛祐  (逗子開成) 15点(6-2-(BFD)-5-2)
⑤高倉 嶺 /岡本 圭輔  (磯辺)   18点(5-(7)-6-3-4)
⑥石井 茜 /盛田 冬華  (磯辺)   21点(4-6-5-(7)-6)

※【FJ級最終結果】(参加39艇)

※大会史上初の女子ペア制覇!

①仲 美南 /鈴木 せいら (霞ヶ浦)   7点(3-2-1-(6)-1)
※FJ級ヨーロッパ選手権権利獲得!
②小木曽 涼/中野 龍太  (慶應義塾) 13点(6-3-3-1-(DSQ))
③足立 拓馬/多田 光伯  (逗子開成) 13点((8)-1-4-5-3)
④滝口 涼 /吉永 温   (磯辺)   17点(4-7-2-(8)-4)
⑤武井 翔太朗/石田 悠人 (逗子開成) 21点((24)-4-6-4-7)
⑥植木 武成/田中 千洸  (磯辺)   29点((11)-9-7-2-11)

※一昨年までは「東日本FJ」として定着し、昨年からは420級も加え、稲毛ウィークとしては2回目を迎えた今大会は、420級においてはロンドン五輪男子470級代表・原田龍之介氏が出場し、話題となった。
しかし大会は前線通過により、2日間ノーレースと非常に厳しい状況だったが、最終日にショートコースで5レースを消化し、決着した。

420級では、原田/天貝を高校生が上回れるのか?に注目が集まったが、昨年の女子三冠・宇田川/大橋ペア(霞ヶ浦)が、最終レースで逆転し優勝と殊勲の勝利だけでなく、女子ペアにおける制覇は、東日本FJ時代から見ても史上初の快挙である。
3位には昨年インターハイ5位の加藤/向口ペア(宮古商業)が入り、以上が入賞となった。

FJ級の優勝チームには「FJ級ヨーロッパ選手権」の権利がかかり、毎年注目されるのだが、このクラスにおいても昨年のインターハイチャンピオン・仲/鈴木ペア(霞ヶ浦)が、関東選抜に続き、男子を蹴散らし優勝。420級同様、女子ペアによる制覇は史上初の快挙とレベルの高さを見せつけた。
2位には小木曽/中野(慶應義塾)、3位には足立/多田(逗子開成)と関東選抜上位チームが順当に入賞した。



②Kaiyo Sailing Days(豊田自動織機 海陽ヨットハーバー)
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【平均風速10m/secは最高のコンディション】※愛知県ヨット連盟より

※【420級中部選手権】(参加19艇)

①持田 春樹/杉浦 涼斗  (碧南)   18点(1-1-3-(4)-4-3-4-2)
②河崎 聖 /永田 魁   (羽咋工業) 26点(4-5-4-5-1-1-(15)-6)
③馬渡 紗希/小林 真央  (富山県S連)32点(2-4-2-6-(RET)-9-6-3)
④柿本 麻衣/清水 絢佳  (碧南)   38点(9-3-11-3-3-(12)-5-4)
⑤谷口 龍帆/山本 虎太朗 (津工業)  39点(5-8-1-2-10-(UFD)-2-11)
⑥立岩 凌 /小笠原 巧  (蒲郡東)  40点(7-(12)-5-7-12-7-1-1)

※【FJ級中部選手権】(参加24艇)

①柴本 睦 /村田 優斗  (蒲郡東)  12点(1-1-1-1-3-(9)-3-2)
②加藤 文哉/伊井 健太郎 (熱海)   17点(3-2-2-(5)-2-3-1-4)
③鈴木 三史朗/西川 樹  (碧南)   29点(2-4-11-3-4-(12)-4-1)
④中村 璃希/瀬戸 隆広  (羽咋工業) 36点(6-7-3-4-5-6-(12)-5)
⑤杉本 凌我/鍋嶋 琉生  (熱海)   43点(9-5-4-13-1-1-(14)-10)
⑥秋野 峻平/川目 拓馬  (相良)   43点(4-6-5-(9)-9-8-8-3)

※他3大会は強風で全レース消化できなかったのに対し、この大会は平均10m/secと高校生にとっては、厳しいコンディションだったものの、全レース消化、実力差がはっきりと現れた結果となった。

420級では、持田・杉浦ペア(碧南)が圧勝。2位には、遠征してきた河崎/永田ペア(羽咋工業)、そして3位には女子ペアで健闘した馬渡/小林ペア(富山県セーリング連盟)がそれぞれ入賞した。

FJ級では、柴本/村田ペア(蒲郡東)が圧勝。2位には、加藤/伊井ペア(熱海)、3位には、鈴木/西川(碧南)がそれぞれ入賞した。

特に中部勢にとっては東海大会の前哨戦となった大会ではあったが、蒲郡東・熱海が男子で健闘したことや、ヨット部としては新鋭校である津工業も加わり、インターハイ予選は熾烈な争いを予感させる大会となった。



③第32回全国高校選抜(鳥取大会)(5/3~5・境港公共マリーナ)
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【境港も最終日のみ実施】 ※鳥取県セーリング連盟より

※【420級最終結果】 (参加14艇)

①泉  創/谷口 慎治   (愛媛県S連) 9点(3-4-2)
②小椋 一磨/山脇 亮輔  (鳥取県S連)10点(2-2-6)
③佐藤 亜海/西村 予里  (芦屋)   12点(4-3-5)
④續木 茄可/寺脇 夢紬美 (法隆寺国際)14点(5-5-4)
⑤永嶋 星太/伊藤 明洋  (大島商船) 22点(7-7-8)
⑥市川 悠斗/今津 雄登  (新居浜東) 24点(10-11-3)

※【FJ級最終結果】(参加16艇)

①伊藤 杏紗/松家 瑞歩  (芦屋)    3点(1-1-1)
②石田 亮輔/瀧川 勇駿  (芦屋)    7点(3-2-2)
③柴田 華音/中村 友香  (芦屋)   15点(6-4-5)
④林 豪也 /守田 昇馬  (聖光)   16点(7-6-3)
⑤河上 愛弓/岡村 保乃加 (芦屋)   16点(5-5-6)
⑥坂本 直紀/清原 光平  (芦屋)   20点(8-8-4)

※以前は近畿・四国・中国勢が出場していた同大会だったが、特に昨年から420級がインターハイで採用されてからは、JOC大会に参加チームが流れ、参加艇数も寂しくなってしまった。

420級では、来年の国体開催地である愛媛県の泉/谷口ペアが優勝。2位には地元勢の小椋/山脇ペア、3位にびわこウィーク女子最高位の佐藤/西村ペア(芦屋)がそれぞれ入った。

FJ級では、びわこウィーク同様、芦屋勢が上位独占し、伊藤/松家の女子ペア(芦屋)がオールトップの快走で優勝した。

※これは余計なお世話だが、JOCが420ワールドの最終選考会ともあって、残念ながらこの大会は日程の見直しが必要かと思われる。「高校選抜」の名称は、高体連他種目では春に実施されている(ヨット競技では実施されていない)のだが、正式に導入するのはどうだろうか?

本来は他競技同様、春休みに実施するのが望ましいが、既に多数の大会があり困難ではあるが、境港固定開催で実現するともっと盛り上がるのでは・・・



④JSAFジュニア・ユースセーリングチャンピオンシップ2016
(5/3~5 佐賀県ヨットハーバー)
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【ワールド最終選考会で残り枠を懸けて戦う!】※佐賀県セーリング連盟より

※【420級最終結果】 (参加45艇)

※殊勲の勝利!

①新谷 惟斗/金子 裕貴  (江の島ジュニア)20点(3-7-7-3)
②小村 凜平/石松 慶彦  (中村学園三陽) 24点(1-4-5-14)
③西村 宗至朗/平井 德輝 (清風)     25点(15-8-1-1)
④蜂須賀 晋之介/岩田 慧吾(霞ヶ浦)    26点(8-10-4-4)
⑤本多 佑基/桑野 晃輔  (中村学園三陽) 30点(7-2-11-10)
⑥玉山 義規/三浦 圭   (光)      42点(4-6-30-2)

※【FJ級最終結果】 (参加24艇)

※光ワンツー!

①尾道 佳諭/冨永 理貴  (光)      12点(6-1-2-3)
②小泉 凱皇/花田 将義  (光)      13点(2-2-4-5)
③堀上 いなさ/田渕 恭平 (香川県ヨ連)  18点(3-7-6-2)
④瀧川 佳都/鈴木 遼平  (香川県ヨ連)  25点(9-5-1-10)
⑤吉岡 迅斗/石橋 健太  (中村学園三陽) 27点(5-13-5-4)
⑥工藤 光大朗/小野田 怜央(別府青山)   33点(DNF-4-3-1)

※稲毛・境港同様、苦しいレース運営となってしまったが、初日に強風域で1レース、3日目の軽風域で3レース計4レースで決着した。

420級ではワールド最終選考会ともあって、45艇もの参加。レベル的に見てもインターハイ前哨戦ともなる戦いが繰り広げられた。
優勝候補筆頭・昨年の男子二冠・松尾/三浦匠(光)は、最終レースで失格し、9位に終わってしまう。

各艇出入りが激しい中で、安定したスコアでまとめ優勝したのは、新谷/金子ペア(江の島ジュニア)だった。東日本420では苦戦してしまったが、ここでの優勝は自信となったことだろう。2位には西日本420・九州選抜で準優勝の小村/石松ペア(中村学園三陽)、3位にはびわこウィーク・東日本420で優勝した西村/平井ペア(清風)がそれぞれ実力を発揮した。

※420ワールド権利獲得チーム一覧

【男子】
1尾道 佳諭/冨永 理貴  (光)  ※全日本選手権枠
2松尾 虎太郎/三浦  匠 (光)  ※西日本選手権枠
3西村 宗至朗/平井 徳輝 (清風) ※東日本選手権枠
4藤原 達人/長沢 潤一  (清風) ※ランキング枠
5新谷 惟斗/金子 裕貴  (江の島ジュニア)※JOC枠
6小村 凜平/石松 慶彦  (中村学園三陽) ※JOC枠
7蜂須賀 晋之介/岩田 慧吾(霞ヶ浦)    ※JOC枠

【女子】
1宇田川 真乃/大橋 未奈 (霞ヶ浦)    ※全日本選手権枠
2石井 茜/盛田 冬華   (磯辺)     ※東日本選手権枠
3上園田 明真海/ラミネス・イオナ・アラナ(別府翔青)   ※西日本選手権枠
4佐藤 亜海/西村 予里  (芦屋)     ※ランキング枠
5小林 真由/中野 希望  (邑久)     ※JOC枠
6白石 美結/山下 彩乃  (別府青山)   ※JOC枠
7伊藤 聖夏/桑野 絵里佳 (葉山町セーリング) ※JOC枠

※注・あくまでも成績上で判断、変更があったら訂正いたします。U-17枠は年齢が不明なので省略(男子3チーム・女子3チーム)

FJ級では光高ワンツーとレベルの高さを示す結果となった。既に420級でワールドの権利を獲得している尾道/冨永が優勝、小泉/花田が準優勝と、インターハイ男子2種目完全制覇を睨んでの結果だったのではないのか?


※1ヵ月後には、各地でインターハイ予選が開催される。選手の皆さんは体調に留意し、まずはインターハイ出場を目標に精進して頂きたい。


以上




2016-05-02 12:30 | カテゴリ:インカレ
※慶應義塾大が総合連覇達成!
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【海でも陸でも勝負強さを発揮!春インカレ総合優勝の慶應義塾大】

学生ヨットにおける今年度最初の注目シリーズ、関東学生ヨット春季選手権大会は決勝シリーズが実施され、470級5レース・スナイプ級4レースを消化し、決着。注目の総合は、慶應義塾大が、昨年に続いて連覇を達成し、閉幕した。

※入賞校(6位まで)・シード権(7位まで)獲得校は、以下の通りである。



※【470級最終結果】(15校)
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【2回のトップフィニッシュとリーダーの意地を見せた・玉山/小松ペア(日本大)】

①日本大学       103点(17-30-8-36-12)
※日本大は2年ぶり12度目の470級優勝!
②慶應義塾大学     109点(22-10-15-29-33)
③明海大学       187点(48-33-27-35-37)
④中央大学       195点(22-31-41-26-25)
⑤早稲田大学      204点(28-23-55-37-57)
⑥法政大学       244点(58-39-40-38-56)
⑦東京大学       313点(73-70-54-86-30)

※以上が第83回関東学生ヨット選手権大会の予選シリーズを免除(シード校)

※【470級個人成績BEST5】(スキッパー交代は対象外)
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【日大の準エースとしては合格の成績・今井/市川ペア(日本大)】

①今井 拓也/市川 一帆  (日本大)   29点(2-3-3-12-7)
②多々羅 友貴/江頭 英翔 (慶應義塾大) 30点(13-5-6-3-3)
      /石和 正浩
      /皆川 綾奈
③玉山 千登/濱野 舜斗  (日本大)   38点(6-19-1-11-1)
      /小松 日向
      /長谷川 貴哉
③奥村 将文/木村 直矢  (日本大)   38点(9-8-4-13-4)
⑤樋口 舵 /出口 廣智  (慶應義塾大) 46点(5-4-2-17-18)



※【スナイプ級最終結果】(14校)
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【まさに勝負を分けた早慶スナイプの攻防】

①慶應義塾大学      99点(17-28-22-32)
※慶應義塾大は2年連続6度目のスナイプ級優勝!
②日本大学       111点(16-33-24-36)
③早稲田大学      142点(15-22-61-23)
④明海大学       154点(38-62-34-20)
⑤中央大学       175点(37-47-37-54)
⑥法政大学       201点(53-48-59-40)
⑦明治大学       250点(65-47-48-61)

※以上が第83回関東学生ヨット選手権大会の予選シリーズを免除(シード校)

※【スナイプ級個人成績BEST5】(スキッパー交代は対象外)

①大井 航平/村上 義龍  (日本大)   29点(9-7-9-4)
①杉浦 良介/古坂 信悟  (明海大)   29点(8-2-8-11)
①福士 倖也/山内 健史  (中央大)   29点(5-5-3-16)
④直井 滉耀/増田 喜一  (明治大)   31点(12-3-15-1)
⑤平川 竜也/三宅 功輔  (早稲田大)  33点(3-11-7-12)



※【総合成績】

①慶應義塾大学      208点
※慶應義塾大は2年連続5度目の総合優勝!
②日本大学        214点
③明海大学        341点
④早稲田大学       346点
⑤中央大学        370点
⑥法政大学        445点

※引き続いてレース総括とまいりましょう。



※【レース総括】

各校新体制となり、どのようなメンバーでレースに臨むのか?に私は注目していたが、レース当日の朝、エントリーメンバーを見た所、2つの重要なポイントを発見することになる。それは・・・

①早稲田470級のスキッパーが、全て女子であること

予想された通り、スーパーエース・岡田奎樹は大事をとって欠場し、市川夏未・元津志緒・田中美紗樹で勝負。女子とはいえ、力のあるメンバーである。この布陣で優勝すれば、史上初の快挙だったのだが・・・。

②慶應スナイプが下級生中心のメンバー構成だったこと

初日・慶應の470級はベストメンバーなのに対し、スナイプ級では実績ある佐藤帆海・増田健吾は出場せず、下級生中心のメンバーでレースへ臨むことになった。慶應は伝統的に春インカレでは、多くの部員にレース経験を積ませる方針を採っているのだが、今年からシード制になったことからそれをやらないと思っていたが、まさか決勝でやるとは。それほど自信があるのか・・・・?

そして、決勝シリーズが開幕することになる。


※4/30(土) 天候・晴れ時々曇り  最高気温23度

朝から南風となり、まずは穏やかな風速で第①レースが始まることになる。

470級ではいきなり早稲田・慶應・日大の熾烈な争いとなる。早稲田は市川艇のトップフィニッシュを始め、7-20の28点とまずまずの滑り出し、慶應は中嶋・樋口の2トップが4-5と走り、多々羅艇も13位と22点。しかしそれを上回ったのは、今井艇の2位を筆頭に、6-9のオールシングルでまとめた日大が首位に立つ。

スナイプ級でも3強の争いとなる。早稲田は永松艇のトップフィニッシュを始め、3-14と続き、18点スタートとまずまずの滑り出しだったものの、慶應は4-6-7のオールシングルで、17点スタートと首位に立つ。また日大も中山艇の2位を始め、9-11の22点と3位スタートとなった。

総合では、慶應と日大が同点首位でオープニングレースから激しい争いとなるのであった。

第②レースでは7m/secと絶好のコンディションとなり、力の差が出始める。470級では2位スタートの慶應が、リーダー中嶋艇のトップフィニッシュを始め、4-5と続き、僅か10点と大爆発し、首位に立つ。一方、日大は玉山艇が不本意なレースとなり30点。早稲田はスーパールーキー田中が2位フィニッシュと健闘したものの、23点と僅かではあるが、離され始める。

スナイプでは、早稲田の永松艇が連続トップフィニッシュと勢いがついたものの26点。慶應・日大もそれぞれ28点・25点とほぼ横一線。トータルでは、早稲田が僅か1点差の首位に立つ。

総合は470級で爆発した慶應が抜け出し始める。

第③レースはさらに吹き上がり、平均10m/secのコンディションと沈艇も続出する中、470級ではなんとかレース成立する。その中で日大が1-3-4の8点と大爆発。しかし首位の慶應も2-6-7の15点とこちらも完璧なレースとなり、8点差で首位をキープした。
ところが3位の早稲田は、市川艇・田中艇が沈してしまうなど、痛恨のレース。65点を叩いてしまい優勝争いからは脱落。

スナイプ級では早稲田がパーフェクトの勢いで推移していたものの、あえなくノーレース。早稲田にとってはツキにも恵まれず、総合優勝争いからも脱落することになってしまった。


※5/1(日) 天気・快晴 最高気温26度

この日も吹き上がる予報であったが、午前中はなかなか風が上がってこない。タイムリミットは13時であり、2レース成立できるかどうか?のコンディションであった。

470級の第④レースでは、首位慶應がリーダー中嶋から村瀬にメンバー変更する余裕ぶり。慶應・日大共に決定力に欠けるも、15点差に広がる。

スナイプ級では早稲田が首位も、慶應とはわずか1点差。慶應は満を持して、佐藤・増田の2トップが登場。その第③レースは好調の早稲田・永松に対し、増田・佐藤が襲いかかる展開となる。結果、増田-永松-佐藤となり、暫定では慶應が早稲田を上回るレースとなるも、増田艇と永松艇の間でプロテストが発生する。

時間的に最終レースとなった470級第⑤レース。慶應と日大の差は15点であり、圧倒的に慶應優勢であったが、日大はまたしても完璧なレースを見せる。リーダー玉山が2回目のトップフィニッシュを始め、4-7の12点に抑える。一方慶應は、3-12-18の33点と不本意なレースとなり逆転され、日大のクラス優勝となった。

スナイプ級第④レースでは、早稲田が意地をみせるも、慶應も粘り、得点では僅かに慶應が早稲田を上回ることが確定したものの、先ほど第③レースでのプロテスト結果次第では、総合への影響もでることから、最も重要な局面となるのであった。

結果、慶應・増田艇が勝利し、スナイプ級クラス優勝・総合2連覇が確定した瞬間であった。日大は僅か6点差の総合準優勝。早稲田はこの失格が大きく響き4位。3位には後半まずまずのレースを見せた明海大が入った。

注目のシード権争いは、スナイプ級ではシード校を脅かすチームは出てこなかったが、470級で見事なレースをみせた東京大が7位に入り、シード権を奪取した。

※以上がレース推移であったが、今インカレの率直な感想を述べてみるとしよう。

470級では日大が優勝し、復活の一筋が見えたことは喜ばしい限りであった。昨年もそこそこ戦える状況だったこともあり、期待はしていた。しかも強風域でも微風域でも勝負強いレースを見せられたのは、意思疎通もうまくいっている証拠だろう。仮に慶應・早稲田がベストメンバーだったとしても、今シリーズの勝利は揺るぎなかっただろうと私は感じた。

スナイプ級では昨年に続き、慶應・早稲田のレベルが突出してるのが現れていた。特に強風域では明らかにボートスピードが違う。日大は十分健闘したものの、例年通り強風域でのレースが課題となるだろう。今後どう変わるのかに期待したい。

※総合力の勝利!
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【佐藤帆海主将がミーティングで指示を与えているシーン】

しかし総合優勝した慶應チームの戦いぶりには、正直驚かされた。自信はあったとはいえ、一歩間違えると過信とも思えるメンバー構成で優勝したのだから立派だ。選手層の厚さを他に知らしめただけでなく、今年度の主導権を握ったのは間違いあるまい。

特に今年の4年生は、高校生時代(塾高)に470級ワールドチャンピオン・堤 智章氏の指導を仰ぎ、インターハイでも同高初のデュエット入賞を果たした面々だ。大学に入学後もレベルアップし、ようやくここまできたのだ。今回のシリーズを通して、悲願の全日本総合優勝も現実になるときが来たのかもしれないと私は思うのであった。

ただ、早稲田・日大もこのまま黙っていないだろう。必ず巻き返してくるのは間違いあるまい。まさに熾烈な争いとなるシーズンであることは間違いなさそうだ。


※今シリーズは優勝争いだけでなく、470級で東大がシード権を獲得したり、決勝進出校には、駒澤・青山学院が470級で、電気通信大がスナイプ級で久しぶりに決勝進出したことや、強風レースでも各校健闘していたのが印象に残った。

次の関東シリーズは6月に行われる「関東個人選手権」だが、ここからが本当の勝負であることから目が離せないだろう。今から楽しみである。


以上