2016-12-26 13:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
2016年ラストを飾る第29回全日本420&第34回全日本FJは、天候にも恵まれ、両クラス共に予定の8レースを消化し、閉幕した。
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【両クラス合わせて100艇が集まり、インターハイさながらの全日本大会となった】

ユースセイラー達が屈指の難海面をどう攻略できるのか?がポイントであり、上位陣が集結した全日本420では荒れ模様であったが、インターハイ優勝の西村宗至朗/蔵田翔也(大阪・清風)が抜け出し、見事インターハイ・全日本の二冠達成。

女子部門では、ナショナルチームでも活躍中の原田小夜子/今村瑠菜(長崎県セーリング連盟)が、高校生達の挑戦を退け、見事タイトルに輝いた。

U-17部門では、高校ヨット部としては新鋭校ながらレース毎に成長している谷口龍帆/伊藤百矢(三重・津工業)が、総合3位と文句なしのU-17部門優勝となった。

全日本FJでは、カットを除きオールトップと明らかに格の違いを見せ付けた島本拓哉/實方美優(千葉県セーリング連盟)が、見事優勝となった。

※入賞チームは以下の通りである。



※【第29回全日本420級ヨット選手権最終成績】(参加75艇)

※インターハイ・全日本二冠達成!
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【レース運びの上手さが光った西村/蔵田ペア(清風)】

①西村 宗至朗/蔵田 翔也 (清風)    20点(2-(31)-1-1-3-4-2-7)
②蜂須賀 晋之介/岩村 直弥(霞ヶ浦)   34点(4-(23)-3-20-1-2-1-3)
③谷口 龍帆/伊藤 百矢  (津工業)   39点(2-2-(13)-5-10-1-10-9)
(※U-17優勝)
④原田 小夜子/今村 瑠菜 (長崎県セ連盟)40点(14-1-7-4-1-(28)-8-5)
(※女子優勝)
⑤石川 航 /石松 慶彦  (中村学園三陽)41点(10-8-1-3-7-4-(21)-8) 
⑥佐藤 海志/中野 亮   (大島海洋国際)42点(12-(35)-4-3-2-6-3-12)

※規定数を上回った為、2フリートで実施。最終日はゴールド・シルバーフリートに振り分け、順位を決定。


各校新体制になっての本格的なビッグレースであったことから、全日本でありながら新人戦の様相となった今シリーズ。展望でも述べた通り、今年の全国戦線において下級生の活躍が目立ったことから、どのチームが優勝するのか?には特に注目していた。学校別に挙げてみれば、清風・霞ヶ浦・光・中村学園三陽の中から優勝チームが出ることは間違いなかった。

しかし初日のレースは軽風域。さらに前日、降雨の影響もあり、荒川・江戸川の河口部に位置するこの海面は、若きセイラー達に試練を与える。案の定、レースは大荒れ。有力チームは早くも爆弾(カットレース)を抱えることになり、このことがレースを左右する重要なポイントとなった。

気温がぐっと下がり、強風域のレースとなった2日目は④レース実施。実力の差が明らかに出はじめる。その中でインターハイチャンピオンの西村/蔵田(清風)が、完全に抜け出し他は苦しくなる。最終日も堅くまとめ、見事インターハイとの二冠を達成した。

準優勝には後半追い上げた昨年のU-17優勝・蜂須賀/岩村(霞ヶ浦)、3位には谷口/伊藤(津工業)が入った。

ベスト10には、レース経験あるチームが上位を連ねたが、その中で谷口/伊藤ペアの健闘ならびに佐藤海志/中野 亮(大島海洋国際)が、このメンバーで6位入賞したのは殊勲に値するだろう。

来年へ向けては、西村を中心に熾烈な戦いが待っていることだろう。この冬季期間中に各チームがどこまでレベルアップできるのか?が非常に楽しみである。
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【U-17優勝の谷口/伊藤ペア(津工業)、着実にレベルアップしている注目のチーム】

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【母校の指導を兼ね出場した女子優勝の原田/今村ペア(長崎県セーリング連盟)】



※【第34回全日本FJ級ヨット選手権最終結果】(参加31艇)

※貫禄のパーフェクト勝利!
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【高校生に付け入る隙を与えなかった島本/實方ペア(千葉県セーリング連盟)】

①島本 拓哉/實方 美優  (千葉県セ連盟)7点((2)-1-1-1-1-1-1-1)
②松本 飛龍/狩野 弁慶  (霞ヶ浦)  28点((14)-5-2-7-3-6-2-3)
③蓮 千鶴 /鈴木 せいら (霞ヶ浦)  34点(5-6-9-2-7-(13)-3-2)
(※女子最高位)
④野口 柳太/岡田 和也  (霞ヶ浦)  40点(6-7-(DSQ)-6-2-8-5-6)
⑤川口 莉子/吉田 鈴菜  (長崎工業) 45点(3-3-10-10-11-(19)-4-4)
⑥横川 響平/秋田 理央  (慶應義塾) 49点(10-(18)-6-3-4-4-11-11)

※前述の通り、島本/實方が圧勝したが、島本は大学生になってから大きく成長した注目すべきセイラーである。早稲田大全日本インカレ連覇の立役者となり、現在は社会人として、母校の指導にも顔を出す。

クルーの實方は、今年のインターハイで3位とメダル獲得。そしてスキッパーが島本とはいえ、高校ヨットの最後に有終の美を飾れたのは立派であろう。
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【女子最高位の蓮/鈴木ペア(霞ヶ浦)】

そして2~4位を独占したのは霞ヶ浦勢であった。島本に太刀打ちできなかったのはまだまだの印象は拭えないが、来年へ向け好スタートを切ったと共に、さらなるレベルアップに期待する。


※今回、420・FJがタッグを組んだことで、盛り上がった大会となったことは、とても良かったのではないだろうか?新体制になっていきなりの全日本大会は(選手にとっては)少し時期が早いのかもしれないが、年末の風物詩として定着することを祈るばかりである。

来年もユースセイラー皆さんの活躍を祈る!


以上

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2016-12-20 17:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※クリスマス東京決戦!

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【レース海面近くに存在する東京の新しい顔「東京ゲートブリッジ」】

2016年も残すところ10日余りとなったが、この年末にはユースセイラーにとってのビッグイベントが開催されようとしている。

全日本420&全日本FJが開催される(12/23~25・若洲ヨット訓練所・8レース制)

今年は2つの全日本が共催となり、まさしくインターハイいや、それ以上に注目されるレースとなることは間違いないだろう。早速簡単ではあるが、解説していこう。



※【全日本420級シリーズ展望】

全日本420には、3クラスの表彰対象があるが(OPEN・LADIES・U-17)、ここではOPENを中心に解説することにする。

10月に岩手国体が終わり、各校新体制で臨む重要な大会であり、世界選手権の選考も兼ねることから全国から74艇のエントリー。しかもエントリーリストをみると上位クラスの多くが名を連ねており、来年へ向けても興味深い一戦となる。

今年のインターハイ・国体戦線では、下級生スキッパーの活躍が目立ち、その筆頭に挙げなくてはならないのがインターハイ優勝の清風(大阪)勢となる。西村宗至朗/蔵田翔也ペアは、先日の唐津西日本420で4位とまずまずの成績。そしてもう一艇の藤原達人は西村のクルーであった平井徳輝と組み、10位とこちらもまずまずの成績ではあったが、本人達は満足してはいないだろう。この全日本では清風旋風を巻き起こすことができるのだろうか?

その西日本420で準優勝と西村を上回ったのが、尾道佳諭(山口・光)だ。今大会は満を持してユースワールド帰りの三浦 匠とペアを組み、必勝体制だ。まさに優勝候補筆頭であろう。
U-17部門では西日本6位の小泉凱皇/河村 諒が優勝を狙う。後述する倉橋との優勝争いとなるだろう。

同大会で3位入賞となったのが本多佑基/上田健登(福岡・中村学園三陽)だ。インターハイは5位入賞と本人達にしてみれば悔しい結果ではあったものの、実力は上位クラスなのは証明済みである。
三陽勢は計5艇出場するが、U-17部門では1年生ながら国体4位となった倉橋直暉/河津優理が登場。まず上位候補であることは間違いないだろう。

ここまで西日本勢ばかり目を向けてきたが、東日本勢はどうなのか?といえば、インターハイ4位・国体準優勝・そしてオリンピックウィーク併催となった東日本420でマレーシア勢に敗れはしたものの、日本チーム最上位の蜂須賀晋之介/岩村直弥(茨城・霞ヶ浦)が初優勝を狙う。

同大会で蜂須賀に続いたのは小木曽 涼/兼子 烈(神奈川・慶應義塾)である。このペアはインターハイではFJ級で準優勝と活躍、420でも上位を目指す。

実質的に引退している3年生にも有力選手が存在する。インターハイ・国体3位と特に地元国体では、大きな期待に応えた佐香将太/長澤 慶(岩手・宮古)が3年生の意地を見せ、有終の美を飾る。

そして全日本は、誰でも出場できることから、社会人・大学生のチームも存在している。先日の全日本スナイプで悲願のタイトルを奪取した大井祐一/高宮豪太(辻堂加工)も出場予定であり、大いに盛り上げてくれるであろう。

女子選手権の対象は17艇であり、実績最上位はインターハイ5位・国体8位両大会入賞の長岡叶子/森 七海(香川・高松商業)となる。先日の西日本にも出場しており7位と健闘。順当にいけば女子優勝は濃厚だろう。

また東日本で4位の杉浦春香/稲吉風生(愛知・碧南)や、積極的なレースを見せ大きな可能性を感じさせる中山由菜/高田彩良(佐賀・唐津西)が絡めるのか?がポイントである。


※他にも注目の選手が多数存在し、熱きレースになることは間違いないだろう。


※全日本420級エントリーリスト




※【全日本FJ級選手権展望】

来年のインターハイを最後に種目から外れるこのクラスは32艇のエントリーと、寂しさを感じるが、これは致し方ないだろう。主に関東勢が中心のエントリーだが、メンバーを見る限り(一部を除き)フレッシュな顔ぶれとなっている。

実力上位なのは霞ヶ浦勢となるだろう。松本飛龍/狩野弁慶やインターハイ準優勝クルーペアの蓮 千鶴/鈴木せいら辺りがレースの中心となるのか?

しかしながら高校生に立ちはだかるチームが存在する。早稲田大時代にスナイプで活躍した島本拓哉(千葉県セーリング連盟)が登場。クルーはインターハイ3位の實方美優と強力である。母校の指導も兼ね出場するものと思われるが、果たしてどうなるのか?

※全日本FJエントリーリスト

※3年前に国体が開催され、屈指の難海面であることを改めて認識させられたが、果たしてどうなるのか?寒さに負けず頑張って欲しい。


以上


※着順速報・スマホでヨットレースも予定!
※全日本420・FJ公式HP