2017-07-24 10:30 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※本多/倉地(中村学園三陽)が全日本タイトルに輝く!
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インターハイ戦線を占う第35回全日本FJ級ヨット選手権大会は葉山沖で開催。全⑨レース強風域と安定した絶好のコンディションで実施.。

展望で述べた通り、中村学園三陽勢が激走。その中でリーダー格の本多/倉地が5回のトップフィニッシュを始め、最終レースを残し優勝を決めるなどまさに完勝。そして石川/上田が準優勝、小柳/石松が3位、倉橋/深水が6位と出場チーム全てが入賞の快挙となり、レベルの違いをみせつける結果となった。

※入賞チームは以下の通りである。



※【第35回全日本FJ最終結果】 (36艇)
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【全レース3位以内と圧倒!優勝した本多/倉地ペア(中村学園三陽)】

①本多 佑基/倉地 紘平  (中村学園三陽) 12点(1-1-1-(3)-1-3-2-2-1)
②石川 航 /上田 健登  (中村学園三陽) 17点(2-3-(7)-4-3-1-1-1-2)
③小柳 倫太郎/石松 慶彦 (中村学園三陽) 36点(3-2-5-(9)-8-5-7-3-3)
④松本 飛龍/岡田 和也  (霞ヶ浦)    38点((11)-6-2-6-11-2-3-4-4)
⑤蓮 千鶴 /鈴木 せいら (霞ヶ浦)    46点(7-9-6-1-2-8-6-7-(11))
※蓮/鈴木は女子ペア最高位
⑥倉橋 直暉/深水 拓斗  (中村学園三陽) 48点(6-5-3-2-(13)-4-9-10-8)



※まるでチームレース!
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【ライバル同士であってもレースプランを話合う三陽勢】

全レースが風向も真南で超安定、風速も申し分なく、まさに紛れのない実力がはっきりわかるコンディションになった今大会。オープニングレースより三陽勢が爆発する。本多-石川-小柳の順で決まり、続く第②レースでも本多-小柳-石川とまたしても1-2-3とまるでチームレースのようでもあるが、インターハイへ向けての部内予選でもあり、見応えのある真剣勝負であった。

本多/倉地が3レース連続トップフィニッシュで首位発進となる。石川/上田、小柳/石松、そして関東優勝の八鍬/大久保(逗子開成)が同点で初日を終える。

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【最終3マーク、先行している蓮/鈴木(霞ヶ浦)】

2日目は④レース実施。第④レースでは、女子二強が見せ場を作る。1マークで近畿女子優勝の秋岡/松家(芦屋)がトップ回航するも、ゲートマークまでに関東優勝の蓮/鈴木(霞ヶ浦)がトップに立ち、三陽3艇のプレッシャーを交わし、トップフィニッシュと見事なレースをみせる。

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【第⑦レースで連続トップフィニッシュの石川/上田】

続く第⑤レースでは、暫定首位の本多/倉地が4度目のトップフィニッシュで完全に抜け出したと思いきや、第⑥・⑦レースでは石川/上田が負けじと連続トップフィニッシュで本多の独走に待ったをかける。優勝争いはこの二艇に絞られる。しかし本多/倉地は、いまだ最低順位が3位と圧倒的有利で最終日を迎えた。

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【総合準優勝の石川/上田ペア(中村学園三陽)】

第⑧レースで石川が3連続トップフィニッシュも、本多/倉地は2位フィニッシュで最終レースを待たずに優勝確定。2位は石川/上田、3位は2日目に順位を落とした小柳/石松が意地を見せ3位へ浮上。後半戦に追い上げた松本/岡田(霞ヶ浦)が4位入賞、トップフィニッシュもあった女子ペア蓮/鈴木(霞ヶ浦)が5位入賞と健闘。そして倉橋/深水が6位入賞でレースは終了した。



※文句なしの走り・レースプラン

三陽勢の圧勝で幕を閉じたが、ペアの組み合わせをシャッフルしたかの様相だったが、それでもこの強さ。絶妙なヒールバランス、クルーのスピンワーク、完璧なスタート、練習で良く鍛えられているのは一目瞭然であり、素晴らしいという他はない。

またインターハイへ向け、全国のライバルに対してもプレッシャーをかけることができたことも、三陽勢にとって意義のあるシリーズだったのではないだろうか?

※女子ペアも健闘!
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【この風域で5位入賞は立派!蓮/鈴木(霞ヶ浦)】

女子ペアにとっては厳しいコンディションながらも5位入賞の蓮/鈴木(霞ヶ浦)は大健闘。三陽勢に抜かれずトップフィニッシュは評価に値するだろう。そしてもう一方の注目チーム・秋岡/松家(芦屋)は総合11位であったが、四度のシングル、蓮に対しても2レース先着とこちらも健闘したのではないだろうか?この2チームのインターハイ本番での上位は堅いだろう。



※【全日本FJの今後】

今年のインターハイを最後に種目から外れる当クラスではあるが、全日本FJの行方は気になる。各方面からは続けて欲しいとの要望がある模様だが、インターハイ・国体にない種目には予算をかけられないのは当然であり、単独開催は困難になるだろう。

昨年は420との共催となったが、続けるとしたならばこの方法しかないと思われる。420級が各校ある程度揃ってきたと言ってもまだまだ足りないし、特に部員の多い高校はFJで練習せざるを得ない。より多くの生徒にレースを経験して欲しいという意味合いからも、考えて欲しいと思うのである。

エントリーが集まらなくなった時点で終了すればいいのだから・・・。


※今大会が終わるといよいよ和歌山インターハイだ。選手の皆さんは残り時間を大切にし、本番を迎えてほしい。


以上


FJ第35回全日本
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2017-07-13 14:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※インターハイFJ級最終年度の全日本選手権
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【昨年の34回若洲大会より(昨年は420級と共催)】※東京都ヨット連盟より

インターハイ予選も終わり、高校生諸君にとってはインターハイ本番へ向け、より一層の練習に励んでいることだろう。

その前哨戦として第35回全日本FJ級ヨット選手権大会(7/21~23・神奈川県葉山港)が開催されようとしている。もう皆さんがご存知の通りこのクラスは、今年のインターハイを最後に種目から外れることが決定しており、特に意味のある大会となることだろう。ただここ数年はエントリー数も少なくなり、今大会においては「エントリー30艇未満は開催しない」との条件付きだったが、36艇エントリーとなり開催される運びとなった。

エントリーメンバーを見てみると、関東・近畿・九州の有力チームが出場することから、インターハイ前哨戦としても注目の一戦となることだろう。

簡単に展望することにする。



※【全日本FJ級ヨット選手権展望】(36艇エントリー)

※3水域のトップが激突!
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【スタートから圧倒する小柳/石松ペア(中村学園三陽)】※大分県高体連様より

エントリーをみてみると、まず注目すべきチームは中村学園三陽(福岡)を挙げなくてはならないだろう。当ブログでもご紹介している通り、僅か創部22年と歴史は浅いながらも、インターハイでは男子最多の16勝と現在の高校ヨット界ではなくてはならない存在である。今年も実力上位の選手が多く、レギュラー争いが熾烈である。

4艇エントリーだが、九州大会は420級で出場したメンバーも当大会に出場することから、レギュラーを決定する重要な大会の位置づけなのか?九州大会420優勝の本多佑基/倉地紘平を始め、同3位倉橋直暉/深水拓斗、またFJ級準優勝の小柳倫太郎/石松慶彦、九州大会は出場できなかったが実力ある石川 航/上田健登と強豪揃いである。昨年のインターハイも圧勝であり、この4チームから優勝となるのは極めて高いだろう。

三陽勢に続くのは九州大会FJ級優勝の深江哲平/ 中村海一(日南振徳)となるだろう。九州選抜・JOCは準優勝と実力は上位である。

強力な九州勢に対し、関東・近畿勢は対抗できるのか?インターハイへ向け興味深い戦いである。関東大会優勝の八鍬佑樹/大久保拓海(逗子開成)や同2位であり、昨年の全日本準優勝・松本飛龍/岡田和也(霞ヶ浦)、同3位の森 涼太/遠藤知洋(逗子開成)までか?
これに加え、近畿大会2位、びわこウィーク・鳥取選抜優勝の小西健治/佐々木拓真(芦屋)までが争覇級となるだろう。


※女子ペアも見応えあり!
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【昨年の全日本FJは3位入賞の蓮/鈴木ペア(霞ヶ浦)】※東京都ヨット連盟より

ここまでは男子ペアを見てきたが、女子はどうだろう?

関東・近畿両大会のFJ級では、男子を上回る成績で優勝した2チームが今大会で激突する。霞ヶ浦の蓮 千鶴/鈴木せいらと芦屋の秋岡なおみ/松家瑞歩にまずは注目である。特に秋岡ペアは男子有力の藤原(清風)を上回っており、その実力は確かであろう。蓮も昨年の全日本でも3位と実力上位。さらには九州大会は失敗したものの、トップフィニッシュもあった川口莉子/吉田鈴奈(長崎工業)や、OGとなったが、昨年女子420戦線で大活躍した石井 茜が後輩の石飛梨香(磯辺)と出場するなどどのようなレースをみせてくれるのか?

インターハイ前でもある為、選手諸君は体調に留意し、全力で戦って頂きたい。


以上


2017-07-05 04:00 | カテゴリ:インカレ
学生全日本戦線第一弾となる全日本学生ヨット個人選手権大会(8/11~14・豊田自動織機 海陽ヨットハーバー)の出場権をかけた、各水域予選は7/2(日)に全て終了し、進出校が全て決定した。

※出場チームは以下の通りである。



①【2017全日本個人戦進出チーム一覧】(予定)
2017全日本個人戦

※見えない場合はここをクリック

全日本出場を決めたチームの皆さん、おめでとうございます。今年は両クラス共に53艇となる。

各水域の通過チームは順当に決定したと思いきや、近北470級で昨年優勝の渡辺 駿(同志社大)が敗れる波乱があったのは、とても残念であった。




②【個人戦枠数改正と出場倍率の問題】
個人戦枠数

※【全レースDNCや英語があるチームはエントリー数から除外して計算】

※関東個人戦の展望でも述べたが、今年より個人戦の総枠数を増やし、53艇+水域開催枠2艇=計55艇となる。(※今年の開催は中部であるが、開催枠は使用されない)


※本当にこの枠数で良いと思っているのか?

どのように決定されたのか?は私は知らない前提で話をするが、出場倍率の差が水域間であり、問題なのは激戦区である近北・関西の枠数が極端少ないことがこの表からお判り頂けるであろう。(総エントリー数は2017年実績で計算したが、各水域のエントリー数は例年とほぼ同数と思って良い)

この件を言い出した理由としては、団体戦の枠数改正によって(水域によっては)出場がより厳しくなったからなのだ。従って個人戦は(ある程度)平等にする必要性があると思われる。

上記のように倍率の差が出てしまうのは、470・スナイプ共に同じ枠数としているのが大きな原因だ。水域によって470が多い場合もあるし、スナイプが多い水域もある。平等にするならば同数にこだわることはないのでは?

どれくらいの期間で枠数見直しをするのか?は私は知らないが、毎年しっかり管理し、改正することを望みたい。


※世界で活躍している選手は出場させなくて良いのか?

2020年オリンピックが東京開催となり、キャンペーンを実施している選手が存在する。そう昨年の全日本インカレで個人成績トップの高山大智/木村直矢(日本大)だ。木村についてはクルーなので、通過チームにエントリーすれば出場は可能であるが、高山は予選に出場していないので現状では無理な話なのだ。

このように優秀な選手を「特別推薦」で出場できる制度を設ける必要があるのではないだろうか?今後もこのようなケースが出てくるだろうし、検討する必要があるのではないか?と私は思うのである。

※今年の個人戦チャンピオンはどのチームに輝くのか?是非とも頑張ってほしい。


以上


2017-07-03 03:30 | カテゴリ:インカレ
蒲郡全日本個人戦の出場権を争う関東学生ヨット個人選手権大会は、今週はスナイプ級が実施されたものの、残念ながら風に恵まれず、②レース成立で決着した。

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【初日も不安定な風と大きなうねりで難しいコンディションに・・・】



※【スナイプ級最終結果】 (85艇エントリー)

※春インカレトップチームが制覇!
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【慶應のエースに認定!優勝した太中/小川ペア(慶應義塾大)】 ※羽田氏より

①太中 賢 /小川 昭人  (慶應義塾大)    4点(1-3)
②永松 礼 /川上 健太  (早稲田大)     7点(6-1)
③池田 紅葉/村瀬 奏斗  (日本大)     12点(8-4)
④松尾 虎太郎/坂上 宗輝 (早稲田大)    12点(7-5)
⑤佐藤 武 /柏谷 大樹  (法政大)     13点(4-9)
⑥入江 裕太/三宅 功輔  (早稲田大)    17点(2-15)
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⑦小澤 駿 /曽我 駿亮  (慶應義塾大)   24点(10-14)
⑧高山 颯太/千葉 将貴  (中央大)     25点(13-12)
⑨玉山 裕登/片山 拓哉  (慶應義塾大)   27点(21-6)
⑩矢野 伸一郎/林 佳奈  (日本大)     30点(22-8)
⑪鈴木 颯太/長冨 吾郎  (明治大)     31点(3-28)
⑫岸 祐花 /清田 司   (中央大)     32点(30-2)
⑬渡辺 大樹/小川 周   (学習院大)    32点(12-20)
⑭越川 智博/斎藤 洋童  (慶應義塾大)   32点(19-13)
⑮菅原 雅史/浅川 雄基  (東京大)     34点(11-23)
⑯岡 豪太 /畠 広樹   (慶應義塾大)   34点(18-16)
⑰井嶋 博之/青木 祐哉  (日本大)     35点(5-30)
⑱北林 妙恵子/藤代 浩輔 (法政大)     37点(26-11)

※以上18チームが蒲郡全日本進出!




スナイプ級でも春インカレ個人成績トップの太中/小川(慶應義塾大)が優勝した。しかし今回は展望でも述べた通り、チーム編成を変更しての制覇なのだから、実力は確かであろう。

太中は高校時代、レギュラーになれず隠れた存在であったが、その悔しさをばねに努力し、頂点に上り詰めたのは見事である。おそらく全日本ではクルーも春インカレ同様、元へ戻すことだろう。是非とも期待したい。

慶應勢は太中を含め、5艇通過を果たすなど、作戦はまずまずの成功なのか?さらに選手層が厚いことをアピールできたのではないだろうか?

準優勝は永松/川上(早稲田大)であるが、早稲田勢は4位にルーキー松尾/坂上、6位に入江/三宅と脅威の3艇入賞し、ライバル慶應に対してもプレッシャーをかけることができたのではないだろうか?

3位は池田/村瀬(日本大)が昨年の5位より上回り、女子スキッパー最高位で入賞。その他女子スキッパーは、岸/清田が13位で3年連続全日本進出、そして法政大の北林/藤代が18位で初の全日本進出となった。

470級では0だったルーキー勢は前出の松尾と、中央大の高山/千葉が見事全日本進出となった。

学校別にみれば慶應の5艇を筆頭に、早稲田・日大が3艇、中央・法政が2艇、そして明治・東大・学習院が1艇の結果となったが、注目すべき点は、春インカレでシード落ちとなった法政が2艇進出と躍進、そして東大・学習院の通過は大健闘であろう。僅か②レースでの決着であったが、有力チームのほとんどが全日本進出となり、順当な結果ではなかったのか?

※今年の全日本個人戦は例年より3週間も早く実施されることから、あまり時間がない。そのことも良く頭に入れながら練習し、全日本でも頑張って欲しい。


以上