2012-08-06 00:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
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石川県七尾市和倉温泉ヨットハーバーに於いて、8/1~8/​5の日程で開催されたインターハイヨット競技。男女共に全6レー​ス(予定は7レース)を消化し、閉幕した。
風光明媚な場所で、風にも恵まれ、「高校ヨット日本一」を懸ける​にふさわしい大会となった。

まずは結果から・・・

【男子FJ級ソロ総合成績】(出場艇数・63) ※カッコ内はカ​ット点数

①藤本・藤下 (兵庫・関西学院)     20点(13)
(※関西学院は現行の制度で初優勝)
②須河内・芦澤(神奈川・逗子開成)    21点(13)
③小泉・有岡 (山口・光)        23点(20)
④岡田・飯島 (佐賀・唐津西)      29点(16)
⑤鈴木・國米・岩城(福岡・福岡第一)   30点(13)
⑥喜田・三谷 (香川・高松工芸)     34点(18)

【男子デュエット総合成績】(出場校数・38)

①唐津西(佐賀)             71点 
(※唐津西は16年ぶり3回目の優勝)
②逗子開成(神奈川)           76点
③中村学園三陽(福岡)          79点
④関西学院(兵庫)            83点
⑤慶應義塾(神奈川)           116点
⑥別府青山(大分)            145点

【女子ソロ総合成績】(出場艇数・41)

①中山・眞鍋(佐賀・唐津西)       14点(8)
(※唐津西は2年連続3回目の優勝)
②仲山・仲山(山口・光)         22点(14)
③林・浜谷 (石川・羽咋工業)       25点(16)
④力石・瀬川(兵庫・啓明学院)      36点(42)
⑤薮内・関 (香川・高松商業)       36点(21)
⑥花島・堀井(石川・羽咋工業)      37点(42)

【女子デュエット総合成績】(出場校数・24)

①羽咋工業(石川)            62点
(※羽咋工業は初優勝)
②長崎工業(長崎)            84点
③唐津西(佐賀)             94点
④光(山口)               134点
⑤磯辺(千葉)              135点
⑥啓明学院(兵庫)            139点

以上、入賞者・入賞校のみなさんおめでとうございます!続いて男子ソロ競技の総括とまいります


◎男子ソロ総括

※【藤本・藤下組(関西学院)、価値あるソロ優勝!】

藤本
激戦を制したのは、藤本・藤下組であった。春から安定した成績​を残していたが、あくまでも関西学院の2番艇だった。しかも高校​から始めたチームでもあった。
最初のレースは失敗したとはいえ、あとはトップを含めほぼ5番以​内の成績。Jr全盛の時代にここまで来るのには相当な努力が必要​だったであろう。まさに価値ある優勝といえるでしょう。

※【須河内・芦澤組(逗子開成)、またしても準優勝!】

須河内
今年、関東勢を盛り上げた立役者。最終レースをやっていれば・​・・・だったが、優勝できなかったとはいえ、久々関東勢にメダル​をもたらしたのは私は嬉しい限りである。
公式戦、優勝2回、準優勝4回とこれだけの成績はなかなか出せな​い。ある意味実力№1は須河内・芦澤だったと私は思う。
今後も期待できる逸材となるだろう。注目したい。

※【小泉・有岡組(光)、見事な3位入賞!!】

小泉
1・2年生コンビでありながら、一時トップに立つなど、ルーキ​ーとは思えない成績。昨年中学生ながら国体SS級優勝と紹介した​が、レースの基本は押さえていた。さらに精進すればIHでも2連​覇してしまうだろう。来年も注目したい。

※【岡田・飯島組(唐津西)、メダル獲得ならず】

岡田
岡田組はJrから大活躍し、先日のユースワールドも5位とIH​で優勝してもおかしくない実力者であったが、惜しくも4位。
コース取りがうまく、順位は高いレベルでまとめていた。しかし2​つのレースで被抗議艇になるなど(失格にはならなかったが)、荒​さの一面も見せてしまった。
しかし両者とも2年生。来年は地元開催、優勝候補筆頭になるのは間違いないだろう​。

※【鈴木・國米・岩城組(福岡第一)、入賞に留まる】

鈴木
優勝候補の一角ではあり、レース内容もそれほど悪くはなかった​が、トップフィニッシュがなかったなど、決め手に欠けていた鈴木​組。
しかしセーリング技術は今回NO1だっただろう。戦術面に磨きを​かければさらに強力になると思う。鈴木・岩城両者とも2年生、これで新入生が入学すれば、ソロ・デュエット共に優勝候補となるであろ​う。

※【喜田・三谷組(高松工芸)、6位入賞】

喜田
私はノーマークであったが、毎年入賞してくる、高松勢。こ​の強力なチームが多い中、トップホーンを鳴らすなど見事なセーリ​ングを見せた。しかし2つのレースの大きい順位が痛かった。
続いて男子デュエット総括。


◎男子デュエット総括

大混戦となったが、それはデーターにも表れている。まずは2艇の​平均順位をご覧頂こう。

①唐津西 (4・10) 平均7.0
②逗子開成(2・13) 平均7.5
③中村三陽(7・9) 平均8.0
④関西学院(1・14) 平均7.5
⑤慶應義塾(11・15)平均13.0
⑥別府青山(12・18)平均15.0

との数値となった。毎年5.0未満で優勝が決まることからいかに​大激戦だったかがお分かり頂けることだろう。続いて総括。

※【唐津西、2年生チームで制覇!】

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優勝争いしていた岡田・飯島組が目立っていた感があったが、2番​艇の榊原・宮口組が総合10位と健闘。しかも両艇2年生チーム。​ある意味快挙といえるだろう。
しかも来年は唐津開催、来年も期待せざるをえないだろう。

※【逗子開成、惜しくも準優勝!】

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私が優勝候補筆頭に挙げていた逗子開成。須河内組は申し分なかっ​たが、いぶし銀セーラー、平田・蜂谷組が第一レースでOCS。し​かしその後はきっちりまとめ2番艇の責任は果たした。関東勢でメダルを獲得したのは、霞ヶ浦高が長崎・長与大会で3位入賞以来9年ぶ​りであった。

※【中村三陽、3連覇ならず!】

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前評判ではあまり評価が高くなかったが、しっかり3位入賞は果た​した。オープニングレースでの1・2位フィニッシュはまさに「プ​ライド溢れる走り」であった。
3連覇はできなかったが、北方監督の指導力に敬意を表したい。

※【関西学院、絶好のチャンスを逃す】

藤本・藤下組が殊勲とも云えるソロ優勝を果たしたが、1番艇の西​原・己斐が調子が上がらず、4位入賞に留まった。
関西学院コーチ陣も自信を持っていたようだが、これは仕方あるま​い。
現在の組織なら必ずチャンスが来ると、私は思う次第である。

※【慶應義塾創部以来初の入賞!】

この5位は満足行く結果ではなかったとは思うが、慶應高校ヨット​部に新たな1ページに刻み込まれたであろう。
あれだけのOB、監督、コーチ、保護者に至るまで、結束はなかな​かできるものではない。まったくうらやましい限りである。
今回は全日本FJチャンプ、樋口艇がOCSなどにより振るわなか​ったものの、良くやったと私は言いたい。堤 智章コーチの下、さらなるレベルアップを期待したい。

※【別府青山はかろうじて入賞!】

九州大会で優勝したルーキー矢野・林組を筆頭に3艇と有利だった​別府青山、その矢野艇が不振、プレッシャーもあったかと思うが、入賞したのは評価に値する。若いチームでもあるので、​是非来年は頑張っていただきたい。



※part②では女子総括となります。


※【男子全レースダイジェスト】

8/2(木) 天候・晴れ  気温33℃

【第1レース】 スタート時刻10:57 風向90度 風速4m​/sec 距離1200m

ゼネリコ後の2回目でスタート。(リコール艇あり)ラインは上有​利だが、左奥のブローも気になる。
有力選手の動向を観ると、真ん中から下側でスタートしたチームが​優勢となった。一見右から入るブローが優勢に見えても、最終的に​は左のブローにやられてしまう。

第①マークでは2艇揃って絶好のスタートを切った中村三陽が1・​2位(玉山・菅野)(梶野・渡辺)、3位は実力者鈴木・國米(福​岡第一)、4位は全日本FJ7位の小泉・有岡(光)、5位は熊野​・木村(高松商業)の順で廻航。

関東3強、須河内・芦澤(逗子開成)は8位、樋口・高井(慶應義​塾)は9位、井嶋・木村(霞ヶ浦)は10位とまずまずのスタート​。

しかしながら安定している風、下ゴールなどにより順位はほとんど​変わらない。

最終は玉山艇がトップフィニッシュ、2位は梶野艇、3位は小泉艇​が若干アップ、4位は須河内艇、5位は鈴木艇、6位は岡田艇と実​力者が揃った。

樋口艇は8位、井嶋艇は9位とまずまずの順位。

【第2レース】 スタート時刻13:15 風向105度 風速7​m/sec 距離1200m

第1レースとほぼ同じ条件だが、風速は上がる。井嶋艇が下2スタ​ート、自信のスピードを見せ、迷わず左に伸ばす。有力選手はほぼ​左のブローを取りに向かう状況。右はほぼ死亡。

従って第①マークは井嶋艇がダントツトップ回航、岡田艇、梶野艇​、玉山艇、喜田・三谷(高松工芸)艇、藤本・藤下艇(関西学院)と続く。

須河内艇は8番手、樋口艇は10番手とまずまずの回航順位。

多少、順位変動があったものの、井嶋艇がトップフィニッシュ、2​位は順位を上げた喜田艇、3位は梶野艇、4位大きく順位を上げた​西原・己斐(関西学院)5位須河内艇、6位岡田艇となる。

※2レース終了の暫定順位
①梶野・渡辺(中村三陽)   5点(2・3)
②玉山・菅野(中村三陽)   9点(1・8)
③須河内・芦澤(逗子開成)  9点(4・5)
④井嶋・木村(霞ヶ浦)    10点(9・1)
⑤岡田・飯島(唐津西)    12点(6・6)
⑥鈴木・國米(福岡第一)   14点(5・9)

8/3(金) 天候・晴れ  気温33℃

【第3レース】 10:14スタート 風向95度 風速3m/​sec 距離800m

スタートは若干下有利、3回目リコール艇有りでスタート、井嶋艇​・樋口艇はそれを見て解消する。それでもまだX旗は降りない。
レースは岡田・飯島(唐津西)が左海面にいつつ、時折右ブローも​うまく使い、トップ回航、2番手 小泉・有岡(光)、3番手 藤​本・藤下(関西学院)、4番手 吉田・伊藤、5番手 大井・直井​(土浦日大)、6番手 鈴木・岩城(福岡第一)と続く。

玉山・永田(中村三陽)は7番手、スタート失敗した井嶋・木村(​霞ヶ浦)は8番手、須河内艇、樋口艇は大きく遅れる。

2上で玉山艇が大きく順位を上げるが、フリーレグで藤本艇、吉田​艇が逆転、そのまま1・2フィニッシュ、3番手は玉山艇、4番手​は小泉艇、5番手は鈴木艇、6番手は岡田艇となる。
須河内艇は14番手まで、樋口艇はスタート失敗のトラブルを挽回​することができず26位となる。前日トップの梶野・渡辺(中村三​陽)は15番手。

【第4レース】 13:35スタート 風向100度 風速7m/​sec 距離1000m

スタートは下有利、リコール艇ありでスタート。またしても井嶋艇​はスタート失敗、一方、玉山艇は快調にレースを進める。そのまま​後続を引き離しトップ回航、2番手亀井・上野山(星林)、3番手​榊原・宮口(唐津西)、4番手小泉艇、5番手鈴木艇、6番手樋口​艇が続く。

井嶋8番手、須河内9番手とまずまずの順位

玉山艇はそのまま快調にレースを進め、フィニッシュラインを切る​がホーンが鳴らず痛恨のOCS。会場がどよめく。
2番手の小泉艇がトップホーン、2、3、4番手は2上で大きく順​位を上げた佐藤・鳥羽(慶應義塾)、須河内艇、平田・蜂谷(逗子​開成)が続き、5番手は喜田・三谷(高松工芸)、6番手は岡田・​飯島となった。前日トップの梶野艇は14位となり、総合順位を落​とす。

全日本FJチャンピオン樋口艇は痛恨のOCS、優勝戦線から脱落​する。

※大混戦となった。次レースが成立すると1カット発生する。そこ​で大きく浮上するのが・・・

・玉山・永田(中村三陽)・・・残り大きな着は許されないがソロ​優勝争いに復活する。
・平田・蜂谷(逗子開成)・・・1レース目にOCS,その後固く​まとめている。逗子開成のデュエット優勝戦線に復活する。

8/5(土) 天候・晴れ  気温33℃

【第5レース】 12:39スタート 風向100度 風速3m/​sec 距離1000m

3回目でのスタート、前日までと同様、右海面は使いづらい。その​中でトップに立ったのは、岩永・橋本(長崎鶴洋)だった。2番手​は喜田・三谷(高松工芸)、3番手は藤本・藤下(関西学院)、4​番手鈴木・岩城、5番手井之上・池田(宮崎海洋)と続く。

前日総合トップ小泉・有岡(光)は20番台以降と出遅れ、前日総​合2位の岡田・飯島(唐津西)は11番手、前日総合3位の須河内​・芦澤(逗子開成)は9番手とまずまずの位置。

2上で喜田艇がトップに立つ、同じく上がってきた鈴木艇を振り切​りフィニッシュ。3番手は藤本艇、4番手は大きく順位を上げた金​澤・大森(宮古)、5番手はこれも上がってきた岡田・飯島(唐津​西)となった。

須河内艇は7番手、小泉艇は20番手、井嶋・木村(霞ヶ浦)は徐​々に順位を落とし13番手フィニッシュとなった。

【第6レース】 14:30スタート 風向100度 風速4m/​sec 距離1000m

もうお分かりだと思うが、いかに最初に左海面を展開するか?がテ​ーマとなってしまっている今シリーズ。スタートも重要だが、その​後の位置はもっと重要である。
その中で①マークは、本日好調の藤本・藤下(関西学院)がトップ​回航、小泉・有岡(光)が2番手、3番手は樋口・高井、4番手は​榊原・宮口、5番手は吉田・伊藤(別府青山)と続く。

須河内艇は6番手、井嶋艇8番手とまずまず、岡田艇は大きく遅れ​る。

2上レグでチャーリー実施、距離も短くなる。その中で小泉艇は逆​転し、トップ回航。2番手藤本艇、3番手は須河内艇が大きく上がり​、4番手は吉田艇、5番手は樋口組と続く。
そのまま順位変動はなくフィニッシュ。

岡田艇は16番手までが一杯、一方で井嶋艇はチャーリーに気づか​ずマークを間違えてしまう痛恨のミスを犯す。当然大きく順位を落​とし、優勝戦線から脱落する。

以上の結果総合順位はこのようになった。優勝争いはこの5チーム​に絞られた。

①藤本・藤下 (関西学院)  20(13)
②須河内・芦澤(逗子開成)  21(13)
③小泉・有岡 (光)      23(20)
④岡田・飯島 (唐津西)   29(16)
⑤鈴木・岩城 (福岡第一)  30(13)

8/5(日) 天候・晴れ  気温33℃

朝からほぼ無風の状態。選手たちに緊張感が漂う。予告信号のリミ​ットは11:00
レース委員会は最大の努力をしようと選手たちを出艇させる。10​0度方向からブローが入り、予告信号を揚げる。しかしゼネラルリ​コール。ここで時間切れ、第7レースはノーレースとなり、全日程​を終えた。

2012七尾インターハイ男子
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