2013-05-24 22:30 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
高校生セーラーにとっての一番の目標といえば・・・?おそらく多数の生徒が「インターハイ出場!」との答えが返ってくることだろう。その出場権を懸けた大会が全国各水域で始まる。まず最初の出場校が決まる『第65回関東高等学校ヨット大会』が6/7~6/9の日程で「千葉・稲毛ヨットハーバー」を舞台に開催される。(6/7は計測・開会式)

インターハイ予選という重要な大会だけあって、数々の名勝負や涙を見てきた。この大会だけは予想するのは大変心苦しいのだが、どうかご容赦頂きたい。
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【男女ソロ優勝チームには優勝旗が授与される】

◎【男子ソロ・デュエット展望と解説】(インターハイ通過艇数・10)

「関東選抜」「東日本FJ」に続いて稲毛開催が今年は3回目であり、どのチームもこの海面に慣れてきたことであろう。有力チームもかなり絞られていると言って良い。従って今回は若干趣向を変え、男子については各校『何艇インターハイに行けるのか?』に焦点を絞って解説することにする。

※各校3チームまでエントリ-することができる(1チームの登録は4名まで)


◎昨年優勝旗を獲得した『霞ヶ浦』は連覇できるのか?(※昨年2艇通過)
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【強風域なら優勝濃厚なのが「沼崎・木村」組、ソロアベック優勝もかかる】

昨年圧倒的な力で優勝した「霞ヶ浦」だが、今年も優勝候補の一角ではある。「関東選抜」優勝の「沼崎 圭太・木村 直矢」が今シリーズも中心。両者とも昨年のインターハイも経験しており、本来圧倒的優位なはずである。しかし先日の「東日本FJ」では、軽風域の大会で辛うじての6位入賞。強風シリーズなら優勝はほぼ間違いないが、この大会はあいにく梅雨時期の開催、従って不得意な風域の可能性が高い。そうなると評価を下げざるを得ない。ただインターハイには間違いなく行けるレベルではある。今年度よりコーチに就任した「西村 裕司」教諭の作戦は如何に?

※インターハイ通過艇数予想・『1』


◎今年の『土浦日大』はかなり苦しいか?(※昨年2艇通過)
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【関東選抜では健闘した「青木・本井」組だが、東日本FJで不安を残している】

昨年は大方の予想を覆し、2艇通過した「土浦日大」だったが、今年の有力選手は以下の通り。

・青木 祐哉・本井 凜太郎(関東選抜6位・東日本FJ21位)
・横手 亮太・仲澤 源樹 (関東選抜12位・東日本FJ27位)

関東選抜ではまずまずの成績だったものの、東日本FJでは惨敗。こういうケースは大変珍しいのだが、東日本ではまったくといって良いほど上位に絡めなかったことから、明らかにボートスピードが不足しているのであろう。その証拠に2チームとも合計体重が重い。チューニングを変えて大会に臨むことと思うが、かなり苦しい戦いとなることだろう。下手をすると1艇も通過できない可能性は十分に考えられる。ただ一番のキーマン校であるのは間違いないだろう。彼らが活躍すれば他チームの通過艇数が大きく変わってくるのだから・・・。

※インターハイ通過艇数予想・『1』


◎念願のメダルを獲得した今年の『逗子開成』は如何に?(※昨年3艇通過)
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【必ずこの時期になると調子が上がってくる逗子開成勢、前回は「山口・田中」組の健闘が光った】

昨年のインターハイでは、ソロ・デュエット共に「準優勝」を勝ち取った同校であったが、今年の有力選手を挙げると?

・松本 拓・澁谷 直樹(関東選抜4位・東日本FJ5位)
・山口 元気・田中 宏明(関東選抜10位・東日本FJ3位)
・永島 慶也・江頭 英翔(関東選抜13位・東日本FJ10位)

この布陣なのはほぼ間違いない。関東選抜では松本艇のみ入賞であったが、東日本FJでは山口艇が3位入賞、松本艇が5位入賞、永島艇もリコールがなければ入賞圏内と大きな成長をみせた。実際、神奈川県大会でも山口艇の優勝を始め、デュエットでも慶應を破っており、順調な仕上がりになってきたと言えるだろう。松本、山口の通過はほぼ間違いないが、3艇になるかどうかは永島次第か?だが、かなりの確率で通過できる実力ではある。その点は内田監督、加藤コーチが指導されているのだから、作戦に抜かりはないだろう。

※インターハイ通過艇数予想・『3』


◎引き続き好調の『慶應義塾』は3艇通過なるか?(※昨年2艇通過)
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【優勝候補の「斎藤・永井」組、前回までの反省を生かせたなら優勝できることだろう】

昨年は3艇通過確実と思われたが、強風シリーズに翻弄され、惜しくも2艇通過に留まった同校だが、インターハイでは初のデュエット5位入賞を果たし、新たなステージに突入したといえるだろう。今年の有力選手を挙げると?

・斎藤 文人・永井 裕太朗(関東選抜準優勝・東日本FJ4位)
・伊藤 優希・須田 壮 (関東選抜5位・東日本FJ10位)
・越川 智博・久保 雄器 (関東選抜9位・東日本FJ9位)

クルーは変更の可能性があるものの、スキッパー陣はこの3人で間違いないだろう。斎藤艇は今シリーズも優勝候補の一角であるのだが、問題はそれに続く2艇か?伊藤は東日本では失格してから急に流れが変わり入賞圏内から脱落、越川は順位にムラがある。しかし他校との比較からみても実力は上位である。特にスタートはうまい。テクニカルコーチ「堤 智章」氏はさらに何らかの作戦を立ててくることを考えれば、念願の3艇通過は濃厚なのかもしれない。

※インターハイ通過艇数予想・『3』


◎地元開催の『磯辺』、今年は気合いが入る(※昨年1艇通過)
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【地元勢期待の「今井・田中」組、優勝してもおかしくない実力である】

昨年は1艇のみの通過と非常に悔しい思いをした同校だったが、今年は地元開催というのもあり気合いが入る。有力選手を挙げてみると?

・今井 拓也・田中 颯人(関東選抜8位・東日本FJ準優勝)
・丹羽 巧・木村 隆 (関東選抜7位・東日本FJ9位)
・植木 武成・玉井 瑛士(関東選抜16位・東日本FJ12位)

昨年国体7位の今井はようやく本来の調子となったのか東日本FJで準優勝、今回は優勝候補の一角である。丹羽は東日本FJでリコールし脱落したものの、十分な実力はあり、通過はほぼ濃厚。問題は2年生チームが通過できるのかどうか?植木はスタートは良いセンスを持っているものの、レース展開が荒い。ツボにはまれば通過できるだろうが、まさに当落線上と言っても良いだろう。

※インターハイ通過艇数予想・『2』


以上男子の有力校・有力選手を挙げてみたが、この大会の重要なポイントが1つだけある。

・「全6レース」実施予定だが、全レース実施しないと『カットレース』は発生しない。(梅雨シーズン開催のため、風が吹かない可能性は十分に考えられる)従って大きなミスは許されない。
昨年を思い出して欲しい、オールトップで優勝した霞ヶ浦高は、1レースリコールしている。カットがなかったら7・8位だったことから、かなりシビアであると言っても良い。この辺りも勝負の分かれ目になるような気がする。

◎【男子ソロ結論】

※優勝争いは大混戦!

◎斎藤 文人・永井 裕太朗 (慶應義塾)
○今井 拓也・田中 颯人  (磯辺)
▲沼崎 圭太・木村 直矢  (霞ヶ浦)
▲山口 元気・田中 宏明  (逗子開成)
△松本 拓・澁谷 直樹  (逗子開成)
△丹羽 巧・木村 隆   (磯辺)
△伊藤 優希・須田 壮   (慶應義塾)
×永島 慶也・江頭 英翔  (逗子開成)
×越川 智博・久保 雄器   (慶應義塾)
×青木 祐哉・本井 凜太郎 (土浦日大)
注横手 亮太・仲澤 源樹  (土浦日大)
特注 植木 武成・玉井 瑛士(磯辺)

※レースは軽・順風域とみて、上記の印となったが、△印まではどのチームが優勝しても不思議ではない。その中で本命は「斎藤・永井」(慶應義塾)を指名。スタートのうまさ、レースの安定性を評価した。調子が上がってきた「今井・田中」(磯辺)を地元開催の優位性を生かし逆転候補、強風域となった場合は「沼崎・木村」(霞ヶ浦)が断然優位となる。
成長著しく絶好調の「山口・田中」(逗子開成)は東日本FJ時のような軽風域なら優勝まであるのかもしれない。

2大会入賞の「松本・澁谷」(逗子開成)、東日本FJ優勝の「井嶋」が使用していたボートに乗り必勝を期す「丹羽・木村」(磯辺)、決め手はないものの高いレベルでの走りをみせる「伊藤・須田」(慶應義塾)この3チームが通過安全圏内か?

ここまでくると残り3席となるのだが、通過ボーダー上の争いも熾烈を極めることだろう。風向・風域などにより結果は大きく変わってくると思われるが、「土浦日大」2艇が今シリーズの行方を左右するキーマンだと言ってよい。


◎【男子デュエット結論】

※逗子開成が3連覇濃厚か?

◎逗子開成
○磯辺
▲慶應義塾
△土浦日大
×霞ヶ浦

各校ソロ成績上位2艇の合計得点で争われる「デュエット」だが、ソロも混戦模様なのだからデュエットも当然予想は難しくなる。その中で本来なら逗子開成・慶應の優勝争いとの見方が普通だが、磯辺も調子を上げており3校の争いとなるだろう。
上り調子の「逗子開成」が本命。また地元に敬意を表して「磯辺」を対抗、「慶應義塾」は2番艇の動向次第で逆転の可能性があるだろう。


◎【女子ソロ・デュエット展望と解説】(インターハイ通過艇数・4)

※『橋本 杏奈・齊藤 由莉』(霞ヶ浦)が優勝濃厚!
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【すでに目標は「インターハイでの入賞」を見据えているか?「橋本 杏奈・齊藤 由莉」組(霞ヶ浦)】

男子は熾烈な争いとなりそうなのだが、女子に関しては力の差が歴然としている。昨年インターハイ経験者の「橋本 杏奈・齊藤 由莉」(霞ヶ浦)が優勝濃厚。その証拠に関東選抜総合3位、東日本FJ8位、さらに茨城県大会でも男子勢を上回る活躍、ここまでくれば申し分ない、相手はいないといっても過言ではない。


※『磯辺』は1艇?それとも2艇参加?
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【まだ2年生チームの「北林 妙恵子・宮野 菜々」組(磯辺)、東日本FJではトップ回航するシーンもみられた】

今まで関東勢の女子といえば『磯辺』が中心であり、毎年ほぼ「3艇」インターハイに出場しているイメージだったのだが、なんと3月時点での女子部員はたったの「2名」と随分寂しい状況となってしまった。その2年生「北林 妙恵子・宮野 菜々」は両者ともスキッパーはできる。新一年生をクルーにしたとしても2艇通過はできる実力はある。1艇のみで確実に経験を積ませるのか?それとも2艇でデュエットを狙いに行くのか?今年度より監督に就任した同校OBでもある「藤原 達矢」教諭はどのような判断を下すのかが非常に興味深い。

もし磯辺が1艇のみならば、残り2艇は「大島海洋国際」となるだろう。「大井 汐里・関 春花」「杉村 紀香・森谷 雪乃」が有力。レベルは正直まだまだの実力だが、是非積極的なレースを見せていただきたい。

土浦日大は4年ぶりに女子が2名入部したが、たった1ヶ月ではさすがに通過するのは難しいか?

◎【女子ソロ結論】

◎橋本 杏奈・齊藤 由莉  (霞ヶ浦)
○北林 妙恵子・宮野 菜々 (磯辺)
▲大井 汐里・関 春花  (大島海洋国際)
△杉村 紀香・森谷 雪乃  (大島海洋国際)


※上記で述べたように橋本がパーフェクトで優勝できるか?それだけが唯一のポイントだろう。

◎【女子デュエット結論】

◎大島海洋国際
○霞ヶ浦
▲磯辺

※現在、女子のエントリーは独自情報によると「7~8」艇の参加となる。霞ヶ浦・磯辺共に一艇での参加見込みだが、全レース実施されたと仮定するならば、大島海洋が優勢となる。但し、磯辺が二艇出場なら当然本命となる(注・1艇の場合は、もう1艇は「DNC」扱いとなる、出場艇数・レース数により大幅に変わる)なんとも非常に奇妙な構図となっているのだ。これは致し方ないだろう。


以上長々と解説してきたが、選手の皆さんは悔いのない様全力で戦って頂きたい。その結果どうなったとしても良い思い出となり、必ずや今後の人生の役に立つと私は信じている。


安全と健闘をお祈りすると共に、私は高校生セーラーを全力で応援致します。



以上


※第65回関東高等学校ヨット大会特設サイト(千葉県セーリング連盟)
http://sports.geocities.jp/chiba_saf/event201303.htm


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