2013-06-10 06:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
今年の「唐津インターハイ」への出場権を懸け、最初の出場校が決まる『第65回関東高等学校ヨット大会』が6/8~9の日程で開催されていたが、梅雨時期にも関わらず晴天に見舞われ、軽風のコンディションながら、予定の「全6レース」を消化し、無事閉幕した。

まずは成績から・・・
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【幕張の高層ビル群をバックにレース海面へ向かう各チーム】

◎【男子FJ級ソロ最終成績】 ※参加30艇・丸数字はカット点数

①丹羽 巧 ・木村 隆   (磯辺)   12点(3・3・1・2・3・④)
(※磯辺は5年ぶり2回目の優勝)
②山口 元気・田中 宏明  (逗子開成) 13点(⑤・1・4・1・5・2)
③伊藤 優希・久保 雄器  (慶應義塾) 16点(2・4・3・⑨・2・5)
④越川 智博・永井 雄太朗 (慶應義塾) 19点(1・6・⑧・5・1・6)
⑤沼崎 圭太・木村 直矢  (霞ヶ浦)  26点(7・9・5・4・⑫・1)
⑥斎藤 文人・須田 壮   (慶應義塾) 27点(⑫・7・10・3・4・3)
⑦松本 拓 ・澁谷 直樹  (逗子開成) 30点(6・5・2・⑪・8・9)
⑧今井 拓也・田中 颯人  (磯辺)   33点(8・2・⑪・6・10・7)
⑨永島 慶也・江頭 英翔  (逗子開成) 41点(10・8・7・8・⑪・8)
⑩外山 波音・山元 千緒里 (大島海洋) 43点(4・10・9・7・13・⑮)

※以上10チームがインターハイ出場権獲得!

◎【男子デュエット最終成績】

①慶應義塾    35点 (※慶應義塾は初優勝)
②逗子開成    43点 
③磯辺      45点

◎【女子FJ級ソロ最終成績】 ※参加10艇

①橋本 杏奈・齋藤 由莉  (霞ヶ浦)   6点(1・②・1・1・1・2)
(※霞ヶ浦は初優勝)
②北林 妙恵子・宮野 菜々 (磯辺)    9点(④・1・2・2・3・1)
③杉村 紀香・森谷 雪乃  (大島海洋) 15点(3・3・3・④・2・4)
④大井 汐里・関 春花   (大島海洋) 16点(2・④・4・3・4・3)

※以上4チームがインターハイ出場権獲得!

◎【女子デュエット最終成績】

①大島海洋国際  31点 (※大島海洋国際は初優勝)
②霞ヶ浦     61点
③磯辺      64点

※入賞チーム・インターハイ権利を獲得されたチームの皆様、誠におめでとうございます!続いて総括にまいります。

※【男子総括】

大会展望でも述べた通り、ほぼ順当に有力チームがインターハイ行きの切符を手にした。各校毎に寸評を述べることとしよう。

※地元の利を生かし、5年ぶりのソロ優勝旗を獲得した『磯辺』(※2艇通過)
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【男子ソロ優勝の「丹羽・木村」組(磯辺)】

今回、混戦模様の男子ソロを制したのは「丹羽・木村」組だった。2月に練習を観させて頂いた限りではなかなかうまいセーリングをみせていたが、「関東選抜」では7位、「東日本FJ」ではリコールで脱落と若干詰めの甘いレースが気にはなっていた。しかしこの勝負大会で落ち着いたセーリングで全レース4位以内と文句ない優勝だったといえるだろう。特に印象深かったのは、第5レースで慶應勢1・2・3を阻止して3番手に食い込んだのは見事であった。普通ならなかなか勝負に行きにくいものではないか?これは成長の証であると私は思う。
素晴らしいレースであった。優勝おめでとう!

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【今回は苦戦したが実力はある「今井・田中」組(磯辺)】

「東日本FJ」で準優勝の「今井・田中」組は、今回若干苦戦ながらも、8位でインターハイ進出を決めた。苦戦要因としては、大会直前に艇を変更し、若干乗り慣れなかったか?しかしインターハイまでにはまだ時間はある。昨年強豪揃いの国体で「7位入賞」した今井君なら必ずできるはずである。是非頑張って頂きたい。


※デュエット初優勝、初の3艇通過を果たした『慶應義塾』(※3艇通過)
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【第⑤レースにおける1・2・3回航、おなじみのスピンがいっそう輝きを増す】

春先の「関東選抜」で前評判通りの活躍をみせ、順調だった慶應勢。前2大会は「斎藤艇」の活躍が目立っていたが、今回、序盤は大苦戦。しかし変わって「伊藤・久保」組が3位、「越川・永井」組が4位と活躍、前述の「斎藤・須田」組も最終的には6位まで上がり「全艇入賞」の快挙を成し遂げた。
磯辺の寸評でも述べたが、「第⑤レース」での第①マーク「1・2・3」回航はギャラリーを沸かせた。デュエット優勝はこのレースで決めたといっても過言ではない。しかし練習があまりできない中で、ここまでの成績を残せたのは大したものである。しかも限られた時間の中でも必死に練習する慶應諸君を私は見ている。女子インカレで私が葉山へ訪れた時も15mの風でも果敢に出艇していた。そのような気持ちがあるなら必ずやレベルアップすることであろう。今年の慶應勢も要注目である。

改めて「デュエット初優勝おめでとう!」


※3年連続3艇インターハイ出場を決めた『逗子開成』(※3艇通過)
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【山口、松本両艇の回航シーン】

今年も見事に3艇出場をきめた「逗子開成勢」。成長著しい「山口・田中」組が惜しくも準優勝、「松本・澁谷」組が7位、「永島・江頭」組も9位に滑り込んだ。3月関東選抜の時より見事な成長振りではあったのだが、やはり昨年よりは見劣りしてしまうのは致し方ないか?しかし「山口艇」の大きな成長は特筆ものである。「松本」「永島」両艇は、山口君を目標にすれば、昨年同様のメダルも夢ではない、是非頑張って頂きたい。
しかし、ここの生徒達はいつも礼儀正しく非常に気持ちが良い。こういうことはヨットには関係ないと思う方もいるかもしれないが、チームワークを醸成するのに重要なのではないかと・・・これが部活動としての正しい姿ではないか?と改めて思うのである。


※不調の茨城勢の中でも通過した『霞ヶ浦』 (※1艇通過)
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【最終レースのトップフィニッシュを飾った「沼崎・木村」組(霞ヶ浦)】

優勝候補の一角「沼崎・木村」組は今回も苦手な軽風域を克服することはできなかった。それでも5位入賞だったのだから実力はある。その証拠に最終レースでの会心のトップフィニッシュがそれを物語っている。艇のスピードは決して悪くない、やはりコースなのだ。夏までに改善することを期待したい、このチームはそれだけの実力を有するのは間違いないのだから・・・

※男子では初のインターハイ権利を獲得した『大島海洋国際』 (※1艇通過)
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【ハーバーからも歓喜の声がこだました、「外山・山元」組のトップ回航】

オープニングレースの第①マークで「外山・山元」組がいきなりトップに立ち、失礼ながら波乱の予感を感じさせた光景だったが、初日はオールシングル近くにまとめ、最終日は「土浦日大」の徹底マークにあい、自分達のレースはできていなかったが、なんとか耐えて10位に食い込む。
自力で初の男子インターハイ出場権獲得!まさに感動的なレースとなった。おめでとう!


※以上が男子の寸評であるが、インターハイ通過チームは、決してここで満足してはならない。なぜならこの全チームは「東日本FJ」で「井嶋 博之」君に完敗しているからだ。あの走りがインターハイでの入賞レベルなのだから・・・
次回のビックレース『全日本FJ』(江の島)開催までは1ヶ月少々ある。各チーム必ず修正できるはずだと私は思っている。インターハイ通過チームはまずはここでよい成績を取れるよう精進して頂きたい。


※part②に続く


※続きを読むをクリックすればダイジェストが出てまいります。


※最終成績表

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※男子レースダイジェスト

・6/8(土) 天候・晴れ  気温26℃

【第①レース】 9:35スタート 風向30° 風速3m/sec 上下距離800m

北よりの軽風でこのシリーズの幕は開けた。各チーム緊張しているのか、1回目でスタート。第①マークでトップに立ったのは「外山・山元」(大島海洋)だった。2番手は「越川・永井」、3番手「伊藤・久保」の慶應勢が続く。優勝候補の「斎藤・須田」(慶應義塾)、「今井・田中」(磯辺)、「沼崎・木村」(霞ヶ浦)の3艇は10番手以降と早くも波乱の様相となる。
2上では「越川艇」がついに逆転。「外山艇」は抜かれたものの2番手、「伊藤艇」は3番手をキープする。
「越川艇」はそのままフィニッシュ。「伊藤艇」「丹羽・木村」(磯辺)が「外山艇」を抜き、それぞれ2・3・4位となる。優勝候補の「山口・田中」(逗子開成)は5番手、「沼崎・木村」は6番手、「今井・田中」(磯辺)は8番手、「斎藤・須田」(慶應義塾)は12番手と苦しいスタートとなった。

【第②レース】 12:35スタート 風向230° 風速3m/sec 上下距離1000m

一度ハーバーバックし、この時間にスタート。時折210°の風が入りそれを読みきれるかがレースのポイントとなる。その中で「山口・田中」「永島・江頭」の逗子開成勢が1・2体制。「今井・田中」(磯辺)、「松本・澁谷」(逗子開成)、「伊藤・久保」(慶應義塾)がそれに続く。
「山口艇」は終始トップを守りトップフィニッシュするものの、2番手以降は大きく順位が変わる。「今井艇」が2番手、「丹羽・木村」は大きく順位を上げ、3番手フィニッシュ。

【第③レース】 13:42スタート 風向230→210° 風速3.5m/sec 上下距離1000m

第②レースで時折見せる210°のブローが勢力を増している中、好調の「丹羽・木村」(磯辺)がトップ回航。2番手はこちらも好調「山口・田中」(逗子開成)、以下「安武・本間」(大島海洋国際)、「永島・江頭」と続く。
210°にチャーリーは実施されたが、「丹羽艇」はトップをキープしフィニッシュ。2番手は徐々に順位を上げてきた「松本・澁谷」(逗子開成)、3番手も「伊藤・久保」(慶應義塾)がジャンプアップ。

【第④レース】 15:02スタート 風向210° 風速4m/sec 上下距離1100m

この時間になりようやく風も上がってきたが、今度はまたしても230°の風が時折入る状況となり、それを読みきれるかがポイント。第①マークで「山口・田中」(逗子開成)、「丹羽・木村」(磯辺)、「斎藤・須田」(慶應義塾)この3艇が終始リード、そのままフィニッシュとなる。

※第④レースまでの暫定

①丹羽・木村  (磯辺)    9点
②山口・田中  (逗子開成) 11点
③伊藤・久保  (慶應義塾) 18点
④越川・永井  (慶應義塾) 20点
⑤松本・澁谷  (逗子開成) 24点
⑥沼崎・木村  (霞ヶ浦)  25点

※丹羽艇、山口艇の2艇が抜けている状況、3番手以降の優勝争いは苦しくなった。


6/9(日) 天候・晴れ  気温29℃

【第⑤レース】 9:39スタート 風向230° 風速2m/sec 上下距離800m

昨日よりこの時間で気温が高く、風向が安定しているものの風速は弱い。その中でレースははじまったが、慶應はデュエット優勝に向けて勝負をかけてきた。その結果「越川・永井」「伊藤・久保」「斎藤・須田」の順で「1・2・3」体制と衝撃的な光景が広がる。しかし4番手で回った「丹羽・木村」(磯辺)は果敢に慶應勢に対して勝負を挑む。その結果「斎藤艇」は抜き「1・2・3」は阻止することに成功する。しかし残り1レースを残し慶應はデュエット優勝へ向けて会心のレースとなった。

【第⑥レース】 10:57スタート 風向230° 風速4m/sec 上下距離800m

トップの「丹羽・木村」(磯辺)と2位「山口・田中」(逗子開成)が4点差で迎えた最終レースだったが、このレースを終始支配したのは「沼崎・木村」(霞ヶ浦)であった。注目の丹羽艇は6番手、山口艇は7番手と接近。2艇共に徐々に順位をあげるものの山口艇は丹羽艇を突き放すことができない。山口艇は2位フィニッシュ。丹羽艇は4位フィニッシュ(このレースがカット)となり、1点差で「丹羽・木村」(磯辺)の優勝となる。

デュエット優勝争いはこのレースも慶應勢が好調、文句なしの初優勝となった。




 
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