2013-07-31 11:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
いよいよ今年も「高校ヨット日本一」を決める熱い季節がやってきた。インターハイヨット競技は54回目を迎え、今年は佐賀県唐津市にある「佐賀県ヨットハーバー沖」で実施される。唐津でのインターハイは2007年以来6年ぶりの開催だ。
高校ヨット部に所属しているセーラーならまずこの大会を目標にするインターハイ、今年も熱戦が展開されるであろう。
レースは8/16~20の日程となっている(8/16は開会式・トライアルレース)
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【昨年の七尾インターハイ、熱戦の様子】

※インターハイヨット競技のシステム

まずは展望に入る前に、インターハイヨット競技のシステムを紹介しておきましょう。

◎競技種目と概要

※【男女FJ級ソロ競技】 

現在のインターハイでは使用している艇は「国際FJ級」が採用されている。このソロ競技は名前の通り個人戦の意味合いと捉えて頂いて良いだろう。レースはこのソロ競技のみとなっている。各校最大「3艇」までエントリーが可能であり(注・予選に通過していることが条件である)、1艇につき4名まで登録できる(4名の中なら交代は自由だが、最大3艇出場できることから、交代することはほとんどないと思って良い)
ここで優勝すれば名実ともに「日本一」というわけだ。

※【男女デュエット競技】

デュエット競技については、ソロ競技の成績(得点)を基に、各校上位2艇の合計得点で争われる。だが、1艇のみの参加校については、もう一艇は「DNC」扱い(毎レース・出場艇数+1の得点)となるため、勝負権はないと思ってよいだろう。従って覇権は、事実上2艇以上参加校に絞られる。

以上、競技の概要だが、男女「7レース」を予定している(5レース成立以上1カットあり)

では、展望にまいります。

◎【男子FJ級ソロ競技展望】 ※全36校「63」艇出場

※超高校級セーラー「岡田 奎樹」(唐津西)、「小泉 維吹」(光)の優勝争いか?
小泉VS岡田
【まさに二強のライバル対決、岡田・小泉のデットヒート!】

昨年、七尾インターハイでの男子は、稀に見る大混戦であったが、活躍した下級生スキッパーの中で「小泉 維吹」(光・2年)が3位、「岡田 奎樹」(唐津西・3年)が4位、「鈴木 颯太」(福岡第一・3年)が5位と3艇の入賞となった。特に、小泉、岡田の熾烈な争いはインターハイ後も続く。その対戦成績を振り返ってみよう。

                 岡田       小泉
・インターハイ   (七尾)   ●4位      ○3位
・岐阜国体     (蒲郡)   ○優勝      ●2位
・全日本420   (葉山)   ○2位      ●4位
・ユースワールド予選(和歌山)  ●3位      ○優勝 
・ユースC.S     (唐津)   ○2位      ●3位
・420ワールド  (スペイン) ○10位     ●19位(両者ゴールド決勝)

ご覧の通り、熾烈な争いとなっているのだが、各レースにおいてこの2艇が必ず上位であり、高校生の他チームは全く絡めていない。それだけ実力が上位であり、今回も優勝争いの中心となるのが当然であるのはお分かり頂けることだろう。

ではこの超高校級セーラーに対抗できるチームはあるのか?引き続き有力チームを紹介することとする。

※圧倒的に上位の九州勢

先日開催された、江の島全日本FJでは「渡辺・永田」組、「菅野・弦巻」組の中村三陽勢がそれぞれ優勝、3位と活躍したのは、当ブログでもお知らせした通りだが、それだけ九州勢が上位なのを証明した結果といえるのではないか?彼らは九州インターハイ予選だけは失敗したものの、その他の大会では上位に連ねていた。従って九州勢から有力チームをみていかねばなるまい。

九州大会で連覇した「矢野 航志」(別府青山・2年)、準優勝の「永松 礼」(別府青山・3年)は微風下のレースながら、岡田を破っている。矢野は昨年のインターハイを経験しており、永松は5月に唐津で行われた「JSAFユースチャンピオンシップ」でも優勝している(FJ部門)。それだけの実績も自信に繋がっていることだろう。
矢野のクルーは「樫山 剛士」(3年)、永松のクルーは「林 宏卓」(3年)と必勝体制で挑む。

昨年のインターハイソロでは5位入賞した「鈴木 颯太」(3年)を擁する福岡第一勢、鈴木も1年次からインターハイ、全日本FJなどで好成績を残している逸材であり、優勝候補の一角でもおかしくないのだが、先日の全日本FJでは惨敗、岡田、小泉に対しても後塵を拝している。しかし今回は負けられないと思っているに違いない。クルーは「二神 敏夫」(2年)が引き続き務める。
また昨年までは鈴木のクルーが主であった「岩城 拓海」(3年)は今年はスキッパーなのだが、先日の全日本FJでは6位入賞を果たし、実力があるのを証明した。調子に乗れば二強を破れるチャンスはあるとみて良いだろう。クルーは「高橋 敦史」(1年)となっている。
1榊原
【昨年のデュエットで優勝に貢献した榊原 隆太郎艇(唐津西)】

昨年のインターハイでデュエット優勝に貢献した「榊原 隆太郎」(唐津西・3年)だが、デュエット連覇を狙うのはもちろんだが、ソロ上位も狙いたい所だろう。九州大会でも3位と実力ある所はみせてくれた。さらに地元開催というのも好材料であり、かなり期待できることであろう。クルーは「楠瀨 和旺」(2年)が務める。

この項の冒頭でも述べたが、1艇のみのインターハイ出場となった名門「中村学園三陽」の動向に注目である。通過した「梶野 智弘・陰山 雅大」(3年)組のサブに全日本FJ優勝の「渡辺 駿・永田 季哉」(3年)も登録されているからだ。道義的には「梶野・陰山」を出場させるのは当然だろうが、優勝を狙いにいくなら「渡辺・永田」の選択肢も多少は考えているのではないのか?北方監督はどのような判断を下すのか?に注目である。


※その他の注目チームは?

九州勢が優勢なのは紛れもない事実だが、他水域の注目チームもみていくとしよう。

まずは東北大会でパーフェクト優勝した「金澤 淳・大森 将樹」組(宮古・2年/3年)だが、他水域勢と比較できる材料はないのだが、パーフェクト優勝できる力があるとみて有力候補に挙げることができるだろう。

近畿大会でも準パーフェクト優勝を飾った「高橋 裕人・高木 誠」組(膳所・3年)にも期待がかかる。こちらも比較できる材料はあまりないと思われるが、3月のびわこウィーク、5月の鳥取選抜も優勝しており、明らかに近畿勢の中では抜けている存在だといってよいだろう。大いに期待がかかる。

先日の全日本FJで4位入賞を果たした「伊藤 翔哉・近藤 惠大」組(海津明誠・3年)も当然有力候補だろう。中部FJも優勝しており、オールラウンドの風域で走れるのも証明しており、上位進出も可能だろう

その「伊藤・近藤」組を東海大会で破った「中村 俊平・石川 龍」組(半田・3年)も注目である。中部FJでも準優勝となっており、実力的にはほぼ同等の力と思って間違いないだろう。

今回も不気味な存在なのが、四国勢だろう。高松工芸、高松商業それぞれ2艇ずつ通過、得点的にも拮抗していた。その中で水域考察でも述べたとおり、「赤尾 裕亮・太田 匠哉」組(高松商業・3年)が5月のJOC大会で6位となっており、ある意味基準となる。ともなれば四国大会優勝の「須藤 芳史・三谷 和也」組(高松工芸・3年)や、「奥村 将史・土田 真之」組(高松工芸・3年)も期待できることになる。
四国勢の近況は地味な存在ではあるのだが、昨年もソロ6位入賞を果たしている。特に潮が強い高松で練習しているだけあって、微風域に滅法強い印象が私にはある。今年も要注目である。

最後は関東勢なのだが、これがなんとも判断しにくい状況ではあるが、先日の全日本FJで準優勝した「今井 拓也・田中 颯人」組(磯辺・3年)が総合的には最上位とみるべきか?昨年の実績から見ても当然というべきだろう。
関東大会で優勝の「丹羽 巧 ・木村 隆」(磯辺・3年)や関東選抜優勝の「沼崎 圭太・木村 直矢」(霞ヶ浦・3年)、逗子開成勢、慶應義塾勢がそれぞれの得意風域を生かせば、上位進出は可能であろう。

◎【男子ソロ競技結論】

※地元開催の岡田が断然有利!

◎岡田 奎樹・宮口 悠大    (唐津西)
○小泉 維吹・光森 慎之介   (光)
▲矢野 航志・樫山 剛士    (別府青山)
▲永松 礼・ 林 宏卓     (別府青山)
▲高橋 裕人・高木 誠     (膳所)
▲今井 拓也・田中 颯人    (磯辺)
▲鈴木 颯太・二神 敏夫    (福岡第一)
▲榊原 隆太郎・楠瀨 和旺   (唐津西)
△岩城 拓海・高橋 敦史    (福岡第一)
△伊藤 翔哉・近藤 惠大    (海津明誠)
△越川 智博・永井 雄太朗   (慶應義塾)
△金澤 淳・大森 将樹     (宮古)
△須藤 芳史・三谷 和也    (高松工芸)
△赤尾 裕亮・太田 匠哉    (高松商業)
×加藤 弘道・有岡 翼     (光)
×中村 俊平・石川 龍     (半田)
×山口 元気・田中 宏明     (逗子開成)
×丹羽 巧 ・木村 隆     (磯辺)
×斎藤 文人・須田 壮     (慶應義塾) 
×沼崎 圭太・木村 直矢     (霞ヶ浦)
×伊藤 優希・久保 雄器     (慶應義塾)
×松本 拓 ・澁谷 直樹     (逗子開成)
注・中村三陽の作戦次第・・


※冒頭にも述べたとおり、岡田、小泉の優勝争いはほぼ確実だろう。しかしあえてこの2艇の不安材料を挙げるとすれば?

岡田・・・昨年もそうだったのだが、FJクラスに乗り慣れているかどうか?が鍵
小泉・・・クルーが有岡ではない点

この点が若干気がかりではあるが、420ワールドでゴールドフリートに残った実績の2艇なら関係あるまい。しかし今回は地元開催で気合が入る「岡田・宮口」組に期待した。なんとしてもこのタイトルを欲しいところであるだろう。

この2強に対抗できるとしたら「別府青山」「福岡第一」勢が筆頭である。それぞれ風域により逆転できる要素はあると思って良いだろう。また▲印に挙げたチームにも期待である。


※男子については二強が中心であり、他チームがどこまで絡んでいけるのか?がポイントなのである。

選手全員の健闘を祈る。


以上

※Part②では女子ソロ競技の展望となります。

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