2013-08-22 12:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※【男子ソロ競技総括】
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【今回の海上本部となった「まつかぜ」】

大会展望では、超高校級セーラー「岡田 奎樹」(唐津西)、「小泉 維吹」(光)の2強がレースの中心になると思われていたが、いざレースが始まってみると、初日2レースでトップに立ったのは、先日の全日本FJで準優勝した「今井 拓也・田中 颯人」(磯辺)、同大会優勝の「渡辺 駿・永田 季哉」(中村学園三陽)が好調な滑り出しをみせる。岡田は8位・小泉は5位と若干出遅れる。

2日目の第③・④レースも各チーム順位がまとまらない中、「渡辺・永田」が1・2とまとめ、トップに立つ。「今井・田中」は第③レースでは失敗したものの、3位に踏みとどまる。前日4位発進の「永松 礼・林 宏卓」(別府青山)が6・3とまとめ2位に浮上する。一方、「岡田・宮口」(唐津西)は第③レースでは2位フィニッシュしたものの、第④レースでは審判艇に2回の笛を吹かれ痛恨のリタイアと、ソロ優勝に黄色信号が灯る。

3日目の第⑤・⑥レースでもトップの「渡辺・永田」(中村三陽)の勢いは止まらない。2・1にまとめ、最終日を残して優勝をほぼ手中にする。前日3位に後退した「今井・田中」(磯辺)は1・3と息を吹き返し再度2位に浮上するが、優勝へは苦しい状況、「永松・林」(別府青山)も3・5と堅くまとめ、後退はしたが、3位をキープ。
一方、注目の「岡田・宮口」(唐津西)は5・2で4位に浮上したものの、3位とはすでに12点差と優勝どころか、メダル獲得も絶望的になる。

最終日の第⑦レースで「渡辺・永田」(中村三陽)は2位フィニッシュとなり文句なしの優勝。「今井・田中」も10番手フィニッシュだったものの準優勝となったが、メダル争いにおいて思わぬ事件が起きる。

2回目のスタートにおいて「黒色旗適用」で、ゼネラルリコール。18艇の失格でレース排除となった訳だが、3艇がレースに出場してしまった(※レース排除となったらレースに参加することができない)
その3艇の中に暫定3位の「永松・林」(別府青山)が含まれていたのだ。従って、「DNE」(カットできない失格)となり、「岡田・宮口」組が3位に浮上した。

※以上が男子のレース推移だったが、ここからは入賞チームを個別に見ていくこととしよう。


※チームの強い結束力で、ソロ優勝を勝ち取った『中村学園三陽』(福岡)
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【全レース5位以内と他を圧倒した「渡辺・永田」組(中村学園三陽)】

インターハイ最多優勝を誇る同校は、実力がありながら、今年の出場は僅か1艇と瀬戸際に追い込まれていた。その通過した「梶野・陰山」は3番艇の存在、1艇の登録は最大4名であるので、「渡辺・永田」も登録し、どうするのかが注目されたが、結局は全日本FJで優勝した「渡辺・永田」を起用、この狙いは見事的中し圧勝となった。
しかし出場した「渡辺・永田」組は相当なプレッシャーだっただろうと想像できる。予選落ちした自分達が「出場してもいいのか?」との葛藤もあったはず、ソロ競技は個人戦の意味合いが強いが、今回のソロ優勝はチーム一丸となっての勝利だと言えるだろう。
北方貴紀監督も相当悩んだに違いないが、選手達を納得させ、出場した選手がキッチリ活躍する。その指導力は本当に素晴らしい。この勝利が来年以降の活躍も継続されるだろうと私は確信した。

『優勝おめでとう!』


※23年ぶりにメダルを獲得した『磯辺』(千葉)
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【この準優勝は実に立派!「今井 拓也・田中 颯人」組(磯辺)】

先日の全日本FJで準優勝し、その勢いを持続しインターハイでも準優勝した「今井・田中」組、トップフィニッシュも2回あり、堂々たるメダル獲得と言えるだろう。関東出身の私も大変うれしい限りである。
今井は昨年の岐阜国体で2年生ながら7位入賞し今年は期待していたのだが、春先のレースを見ている限り若干伸び悩んではいた。しかし5月の東日本FJ、7月の全日本FJで準優勝し、インターハイでも期待を予感させられるレース内容であった。
現在、ジュニアから始めている選手が活躍するのが顕著に現れているが、高校から始めてもこのような立派な成績を出せるのは彼らが証明したといえるのではないのか?
意外ではあったのだが、磯辺男子のメダル獲得はFJ一本化(1993~)となってからは一度もなかった。1990(平成2年)の七ヶ浜大会以来実に23年ぶりとなった。


※超高校級セーラー「岡田 奎樹・宮口 悠大」(唐津西)組は3位入賞!
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【地元開催で優勝とはならなかったが、メダル獲得!「岡田・宮口」組(唐津西)】

地元開催において優勝候補筆頭の同チームだったが、序盤戦においては、普段レースをやらない海面に苦しみ、出遅れた。その焦りから第④レースにおいて2度の笛を吹かれリタイア、それでもメダルを獲得し、地元開催の責任は果たしたと言えるだろう。本人達は不本意な成績だと思っているだろうが、ここまで追い上げたのはさすがというしかない。岡田はジュニア時代から注目されていた次世代のホープともいえる逸材、今後も是非頑張ってもらいたいものである。


※ハプニングがありながらも入賞した『岩城 拓海・高橋 敦史』組(福岡第一)
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【メダルまでは届かなかったものの健闘した「岩城・高橋」組(福岡第一)】

全日本FJで6位入賞し、実力あるところをみせた同チーム、第①レースで2番手フィニッシュと好調な滑り出しだったが、第②レースにおいて、身に覚えのないケースで被抗議艇となってしまい、一度は失格になってしまったのだが、再審で復活、4位入賞を果たした。この再審も日を跨いでおり、精神的に辛い状況ではあったが、順位も無難にまとめた。昨年までは同僚の鈴木颯太のクルーであり、今年は新チームで臨んだが、1年生クルーの高橋とあまり時間が無かった中でよく頑張ったと思う。


※優勝候補の一角『小泉 維吹・光森 慎之介』組(光)は5位入賞に留まる
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【小泉はまだ2年生、来年もタイトルのチャンスはある!】

昨年の七尾インターハイで1年生ながら3位入賞、この大会前もジュニアユースワールド(420級)で4位、その直後の420ワールドでもゴールドフリ-ト進出と破竹の勢いをみせていた「小泉 維吹」だったが、トップフィニッシュはあったものの、順位のバラツキが多く、5位入賞に留まった。
私が思うに、長い遠征の疲れがまた残っていたか?さらに展望でも懸念する材料を挙げたが、クルーとのコンビネーションに若干問題があったのかもしれない。クルーが有岡 翼だったならどうだっただろう?もう少し違う結果になったのではないか?と思うと、残念でならない。
是非国体でリベンジを果たしてもらいたいものである。


※2年連続入賞を果たした『鈴木 颯太・二神 敏夫』組(福岡第一)
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【安定した走りには定評がある「鈴木・二神」組(福岡第一)】

1年時から全国戦線で活躍してきた「鈴木 颯太」だったが、前半大きく出遅れたものの、後半追い上げ6位入賞を果たした。先日の全日本FJでは惨敗したものの、よく立て直したと思う。2年生ではあったが、ヨット経験のない二神をクルーにし、6位ながらも入賞できたのは立派だ。
ソロでのメダル獲得はならなったが、今後も期待できる逸材となることは間違いない。是非頑張って欲しいものである。


※以上入賞チームの皆さんおめでとうございます。part③では「女子ソロ」の総括となります。



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※インターハイヨット動画サイト
http://2013soutai-sagamovie.jp/yacht/

※男子全レースダイジェスト

今回、2種類のコースが用意されたが、男女共に全レース・トライアングル-①-③-①ーアビームフィニッシュ

8/17(土) 天候・快晴  最高気温34℃

【第①レース】 13:15スタート 風向355度 風速5m/sec 上下距離900m

午前中風が弱く、午後からのレースとなった初日、オープニングレースのせいか、ゼネリコが頻発する。3回目でスタート。右海面に展開した艇が上位にみえる、そんな中、第①マークは「岩城・高橋」(福岡第一)がトップ回航、「今井・田中」(磯辺)「木村・高柳」(羽咋工業)「渡辺・永田」(中村三陽)の順に続く。
③マークまでに渡辺艇は3番手に上がってくる。しかし、2上で今井艇は岩城艇を逆転、そのまま最後まで守り切ってトップフィニッシュ。2番手岩城艇、3番手渡辺艇、4番手は①マーク6番手より上がってきた「丹羽・木村」(磯辺)となりデュエットではトップに立つ。優勝候補の「岡田・宮口」(唐津西)は8番手、「小泉・光森」(光)は10番手と順位は上げたものの出遅れた。

【第②レース】 15:55スタート 風向15度 風速5m/sec 上下距離900m

一度レースが中止となってからの再スタート、どうやらこのシーブリーズは「0度」が基準となっているように見える。そんな中、第①マークは「渡辺・永田」(中村三陽)「今井・田中」(磯辺)の全日本FJ優勝・準優勝チームが回航、「伊藤・久保」(慶應義塾)「永松・林」(別府青山)がそれに続く。
渡辺は2上でトップを守ったものの最終③マークでプロパーコースをとった永松艇が逆転、そのままフィニッシュ。2番手今井艇、3番手伊藤艇、4番手は上がってきた「榊原・楠瀬」(唐津西)、渡辺艇は5番手まで後退してしまう。

※初日第②レースまでの結果

①今井・田中  (磯辺)    3点
②渡辺・永田  (中村三陽)  8点
③伊藤・久保  (慶應義塾) 15点

今井、渡辺艇の全日本上位組が好スタート、小泉、岡田が出遅れる波乱の幕開けとなった。

8/18(日) 天候・快晴  最高気温35℃

【第③レース】 12:40スタート 風向15度 風速6m/sec 上下距離1000m

本日も午前中風に恵まれず、昼過ぎにスタートだが、昨日女子が1レースしか成立せず、女子からスタート、その動きを観れるのが、いつもと違うポイント。風速もブローで8m/secある絶好のコンディション。
その中でようやく地元期待の「岡田・宮口」(唐津西)がトップ回航、暫定2位の「渡辺・永田」(中村三陽)「斎藤・須田」(慶應義塾)の順に回航、昨日暫定トップの「今井・田中」(磯辺)大きく出遅れる。
岡田、渡辺は順調にレースを進めるが、熾烈なデッドヒート。3上でついに渡辺艇は岡田艇を捕える。そのままフィニッシュ。3番手はフリーで上がってきた「沼崎・木村」(霞ヶ浦)となる。
暫定トップの「今井・田中」(磯辺)は結局上がってくることができず。

【第④レース】 14:25スタート 風向20度 風速5m/sec 上下距離1000m

風は安定している、ただし若干風速は落ちたようにみえる。その中で2強の「小泉・光森」(光)がトップ回航、「雪上・上岡」(邑久)、暫定トップの「渡辺・永田」(中村三陽)、「西浦・南」(高松商業)の順に続く。
「岡田・宮口」は10番手と微妙な位置。
レースは大過なく進み、小泉艇、渡辺艇、雪上艇(OCS)の順にフィニッシュする。一方、岡田艇はフィニッシュ直前で審判艇より2度目の笛、したがってRETとなり、ソロ優勝へは黄色信号が灯る。

※第④レースまでの結果

①渡辺・永田  (中村三陽)   11点
②永松・林   (別府青山)   25点
③今井・田中  (磯辺)     35点

「渡辺・永田」が完全に抜け出す形となる。小泉は4位、岡田は15位と苦しい状況。

8/19(月) 天候・快晴  最高気温35℃

【第⑤レース】 12:40スタート 風向0度 風速6m/sec 上下距離1000m

本日も午後よりレース。風速も上がり絶好のコンディション、その中でスタート。トップ回航したのは「岩月・酒井」(碧南工業)、「今井・田中」(磯辺)、地元「岡田・宮口」(唐津西)、暫定トップの「渡辺・永田」(中村三陽)と続く。
2上で今井艇は岩月艇を捕えトップに立つ。そのまま最後まで守り2回目のトップフィニッシュ。渡辺が2番手、1上7番手回航だった「永松・林」(別府青山)は3番手まで上がってきた。

※このレースが成立したことにより1カット発生。

【第⑥レース】 14:35スタート 風向5度 風速5m/sec 上下距離1000m

前レースより風は落ちたものの、良いコンディション。「渡辺・永田」(中村三陽)の勢いは止まらない。終始トップを守ってトップフィニッシュ。最終レースを残して優勝をほぼ手中にする。2番手「岡田・宮口」(唐津西)
3番手「今井・田中」の順に続いた。

※第⑥レースまでの結果

①渡辺・永田   (中村学園三陽)    9点(5)
②今井・田中   (磯辺)       13点(26)
③永松・林    (別府青山)     18点(15)
④岡田・宮口   (唐津西)      30点(64)
⑤岩城・高橋   (福岡第一)     38点(17)
⑥小泉・光森   (光)        41点(30)

3位まではほぼ決まりな情勢、最終レースはどうなるか?

8/20(火) 天候・快晴  最高気温36℃

【第⑦レース】 10:55スタート 風向0度 風速4m/sec 上下距離800m

なかなか午前中のレースができない日々が続いたが、本日は10時前後より沖より入ってくる。曳航してレース海面に向かった。しかし予告のリミットは11時であり、時間的余裕はない。
ゼネリコ後にブラック掲揚、それでもラインが高く再度のゼネリコ。18艇の失格・レース排除となり3回目でスタート。第①マークよりトップを守った「岩月・酒井」(碧南工業)がトップフィニッシュ。首位の「渡辺・永田」順位を上げ2番手フィニッシュで文句なしの優勝、「今井・田中」(磯辺)は10番手フィニッシュだったものの準優勝となった。

しかしメダル争いにおいて思わぬことが起きる。暫定3位だった「永松・林」(別府青山)がBFDで排除されたはずだったのだが。レースに出場してしまい、痛恨のDNE。「岡田・宮口」(唐津西)が3位となり、全レースを終えた。





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