2013-10-02 12:00 | カテゴリ:国体
※千葉県が天皇杯・皇后杯共に獲得!
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【5年ぶりに天皇杯を獲得した千葉県チーム】

9/29より、東京・江東区にある若洲海浜公園ヨット訓練所を舞台に開催されていた『第68回国民体育大会セーリング競技』は、最終日に台風による中止に見舞われたものの、10種目全60レース中、56レースを消化し、閉幕した。注目の天皇杯は、各種目優勝はなかったものの、上位進出が目立った「千葉県」が、5年ぶりに獲得した。

各種目の入賞者(8位まで)と優勝者の寸評を簡単に述べてみよう。



①【成年男子470級】

※地元・東京のエース「飯束 潮吹・八山 慎司」組が優勝! 
飯束1

①飯束 潮吹・八山 慎司  (東京)  17点((9)・4・5・3・1・4)
②土居 一斗・磯崎 哲也  (福岡)  20点(3・3・4・1・9・(11))
③高橋 洸志・杉浦 博之  (愛知)  20点((11)・6・1・4・6・3)
④渡邊 哲雄・野呂 英輔  (千葉)  26点(2・(22)・3・10・3・8)
⑤原田 龍之介・田口 西  (長崎)  26点(4・2・6・9・(11)・5)
⑥今村 亮 ・大嶋 龍介  (愛媛)  33点(8・1・10・(11)・7・7)
⑦市野 直毅・大矢 勇樹  (和歌山) 35点(5・11・8・2・(15)・9)
⑧今村 公彦・高瀬 隼人  (鹿児島) 36点((DNF)・5・12・6・12・1)

学生ながらナショナルチームの新鋭、土居 一斗(福岡)の連覇に注目されたこのクラス、優勝したのは「飯束 潮吹・八山 慎司」組(東京)だった。序盤戦は苦しんだが、後半戦なるにつれ調子を上げてくる。しかも土居艇は第5・6レースで大きな順位を叩いてしまう。従って逆転優勝となった。
さらにベテラン勢もこのクラスを大いに盛り上げてくれた。2004年アテネ五輪銅メダリスト「関 一人」選手(神奈川)や1988年ソウル五輪FD級代表「佐藤 三郎」選手、国体4回優勝の実績がある「中村 公俊」選手の第一レースでの攻防がとても熱かった。ぜひ動画を見て頂きたい。



②成年男子国体シングルハンダー級

※2年連続準優勝の雪辱を晴らした『南里 研二』(佐賀)が優勝!
南里1

①南里 研二  (佐賀)   11点(4・(17)・3・1・1・2)
②安田 真之介 (京都)   21点(3・2・(16)・6・2・8)
③谷口 斉謙  (和歌山)  26点(2・3・(17)・15・5・1)
④永井 久規  (愛知)   28点(5・(16)・11・5・4・3)
⑤高村 幹治  (山梨)   47点((DNF)・10・6・4・16・11)
⑥前田 博志  (広島)   48点((DNF)・6・4・12・6・20)
⑦齋藤 大輔  (秋田)   53点((PTP)・13・9・19・7・5)
⑧八木谷 充  (鳥取)   54点(6・5・21・(25)・12・10)

オープニングレースから6艇しかフィニッシュできなかったハプニングに見舞われたこのクラス。しかし実力者は順当に上位進出を果たした。2年連続準優勝と涙を呑んだ「南里 研二」(佐賀)が圧倒!文句ない勝利だったといえるであろう。南里選手はシングルハンド向きの大きな体格に恵まれ、オリンピックへ向けて挑戦中だ。是非頑張ってもらいたいものである。



③成年男子国体ウインドサーフィン級

※ロンドン五輪代表『富澤 慎』が圧倒!
富沢1

①富澤 慎   (新潟)   6点(1・1・2・1・1・(3))
②黒石 勇次  (大分)   9点(2・2・1・3・(10)・1)
③倉持 大也  (東京)  17点(7・3・3・2・2・(20))
④尾川 潤   (和歌山) 31点(4・(15)・11・11・3・2)
⑤内園 拓也  (京都)  33点(3・5・8・13・(18)・4)
⑥市川 和典  (静岡)  34点(8・6・4・6・(18)・10)
⑦河野 宏和  (熊本)  35点((11)・7・9・4・9・6)
⑧山崎 大輔  (神奈川) 38点(10・4・(14)・8・8・8)

ロンドン五輪代表「富澤 慎」選手が最終レースを残し優勝を決め、第一人者としての実力をみせつけた。最終レースは若手のホープ、倉持 大也選手から「もう一度挑戦させてください!」と富澤選手に懇願し、それを受け出場するなどの、微笑ましいエピソードもあった。
準優勝にはベテランの「黒石 勇次」選手が入った。相当な体力が必要なこのクラスで、素晴らしいレースを見せてくれた。なかなか結果が出てなかったのだが、最終レースのトップフィニッシュ後のインタビューでは、涙が止まらなかった。それだけ苦労し、努力した結果だったのだろう。まさに優勝に等しい内容だったと私は思うのである。



④成年女子セーリングスピリッツ級

※2年後の和歌山国体へ向けて「宮川 惠子・栗栖 佐和」組(和歌山)が優勝!
宮川2

①宮川 惠子・栗栖 佐和  (和歌山)  14点(6・1・3・4・(17))
②持田 由美子・高橋 舞  (千葉)   17点(1・(19)・7・8・1)
③河合 由香・山下 かおり (大阪)   18点(2・6・5・(9)・5)
④内冨 明渚・高橋 美晴  (山口)   20点(8・8・1・(OCS)・3)
⑤後藤 沙季・安部 美希  (大分)   21点((10)・3・4・5・9)
⑥藤井 麻理・加藤 夕貴  (愛知)   23点(9・7・(20)・1・6)
⑦渡邉 絵美・松永 貴美  (岐阜)   28点(5・4・(23)・11・8)
⑧平岡 沙希・西尾 知美  (鳥取)   30点(15・5・8・(OCS)・2)

接戦だったこのクラスだが、昨年準優勝の「宮川・栗栖」組が見事優勝。日大OGコンビであり、2年後の和歌山国体の強化選手だが、3連覇を目指したいと答えてくれた。このクラスに似ている「29er」にも乗っており、彼女達なら十分可能であろう。是非スペシャリストになって欲しいものである。



⑤成年女子シーホッパー級スモールリグ

※冨部 柚三子(東京)が、地元開催で連覇達成!
冨部1

①冨部 柚三子  (東京)   14点((10)・2・2・6・4)
②谷内 志緒里  (石川)   16点(9・5・1・1・(10))
③松苗 幸希   (北海道)  18点(7・(8)・6・5・1)
④河原 由佳   (三重)   22点(16・1・(24)・2・3)
⑤中山 由佳   (佐賀)   26点(2・7・9・8・(13))
⑥濱田 華帆   (広島)   26点(3・4・4・(16)・15)
⑦樋口 美紗   (神奈川)  32点(5・11・12・4・(23))
⑧安田 千秋   (京都)   33点(1・17・10・(21)・5)

冨部・谷内・松苗、この3選手が接戦を演じる。その中で序盤苦しんだものの、安定したスコアで冨部選手が連覇達成となった。現在オリンピックを目指している同選手だが、地元開催での連覇はかなりの自信になったことであろう。今後の彼女にも期待である。



⑥成年女子国体ウインドサーフィン級

※北京五輪代表『小菅 寧子』(新潟)が貫禄の勝利!
1小菅

①小菅 寧子   (新潟)    7点(1・1・(2)・2・2・1)
②伊勢田 愛   (滋賀)    9点(2・2・1・1・(3)・3)
③須長 由季   (東京)   14点(5・(6)・3・3・1・2)
④小島 真理子  (和歌山)  20点(3・4・(6)・5・4・4)
⑤堀川 智江   (神奈川)  26点((9)・3・4・6・5・8)
⑥須賀 愛美   (鹿児島)  33点(4・10・(11)・4・10・5)
⑦錬石 恵子   (埼玉)   34点((8)・5・8・8・6・7)
⑧三石 真衣   (千葉)   35点(7・8・(10)・7・7・6)

実質、北京五輪代表小菅選手と若手期待の伊勢田選手との一騎打ちになったこのクラス、小菅選手が接戦を制し優勝を飾った。すでにベテランの域に達している彼女だが、まだまだ若手に負けないという所か?さすがである。
ジュニア育成をされているということだが、まさにお手本になる優勝だったといえることだろう。
話はそれるが、今回このクラスのエントリーが非常に少ないのが若干気になった。学生も活発に活動している訳だし、ぜひ国体に挑戦すべきだと私は思うのである。



⑦少年男子セーリングスピリッツ級

※『小泉 維吹・有岡 翼』組(山口)がパーフェクトで優勝!
小泉1

①小泉 維吹・有岡 翼   (山口)   5点(1・1・1・1・(3)・1)
②岡田 奎樹・宮口 悠大  (佐賀)  11点(2・(7)・2・4・1・2)
③永松 礼 ・林 宏卓   (大分)  25点(4・8・5・6・2・(9))
④今井 拓也・田中 颯人  (千葉)  26点(6・(10)・4・3・7・6)
⑤杉山 航一朗・中山 真  (静岡)  27点(5・2・6・8・6・(21))
⑥奥村 潮 ・藤井 純也  (兵庫)  37点((13)・9・11・5・4・8)
⑦沼崎 圭太・木村 直矢  (茨城)  40点((19)・4・15・2・14・5)
⑧伊藤 翔哉・近藤 惠大  (岐阜)  41点(10・3・10・(16)・5・13)

昨年準優勝の「小泉・有岡」組だったが、今年は圧倒!カットレースを除き、パーフェクトでの勝利となった。インターハイでは、非常に悔しい思いをした彼らだが、見事雪辱を晴らしたといえることであろう。
準優勝は「岡田・宮口」組(佐賀)だったが、さすがの彼らも今回ばかりは小泉艇には太刀打ちできなかった。とはいうものの、やはり岡田・小泉はもう既に超高校級セーラーなのである。間違いなく将来のオリンピックを狙える有望な選手達だ。良きライバルとして、切磋琢磨し今後も頑張ってもらいたいものである。



⑧少年男子シーホッパー級スモールリグ

※『樋口 碧』(佐賀)が圧倒的な力で連覇達成!
樋口1

①樋口 碧    (佐賀)    6点(1・(2)・1・2・1・1)
②北村 勇一朗  (静岡)   15点((6)・3・5・1・2・4)
③西尾 勇輝   (和歌山)  20点((12)・1・9・5・3・2)
④中島 亮    (鹿児島)  27点(2・(20)・4・6・9・6)
⑤槇原 豪    (広島)   36点(10・9・2・(16)・5・10)
⑥青野 鷹哉   (愛媛)   36点(8・(19)・7・7・6・8)
⑦植木 武成   (千葉)   42点(7・4・(22)・9・19・3)
⑧矢野 航志   (大分)   46点(4・8・(26)・14・15・5)

点数的にみてもお分かりの通り、圧倒的な力で連覇を達成した樋口選手。今年はまだ2年生であり、昨年は接戦だったが、今年は圧倒したところからみても順調に成長していることが窺える。動画をみてもお判り頂けると思うが、ハイクアウト一つみても足が一直線であり、相当鍛えられているのが想像できる練習量なのだ。
来年の3連覇に期待が掛かるのはもちろん、未来のオリンピック選手候補になれると思われる逸材であり、非常に楽しみである。



⑨少年女子セーリングスピリッツ級

※『中山 由紀美・池内 仁美』組(佐賀)が混戦を制す!
中山2

①中山 由紀美・池内 仁美  (佐賀)   15点(3・6・1・(OCS)・5)
②北林 妙恵子・宮野 菜々  (千葉)   17点(5・1・(10)・2・9)
③林 佳奈 ・大島 由衣   (東京)   19点(4・4・5・6・(17))
④元津 志緒・濱本 郁    (長崎)   22点(1・(12)・2・8・11)
⑤深沢 瑛里・馬渡 凪沙   (神奈川)  22点(11・3・7・(OCS)・1)
⑥山田 ひかる・大瀧 茉衣子 (兵庫)   22点(6・5・(13)・7・4)
⑦藤井 渚 ・内冨 佳恵   (山口)   24点(2・2・(23)・4・16)
⑧伊藤 有希・末谷 優理   (岐阜)   29点(12・(19)・3・12・2)

誰が勝っても不思議ではない状況となったこのクラス、混戦を制したのは「中山・池内」ペアであった。唐津インターハイでは期待されながらもあと一歩の所で入賞とはならず、悔しい思いをした彼女達だったが、その雪辱を晴らした。中山には姉が2人いるが、インターハイでは好成績だったものの、国体では縁がなかったようである。そのジンクスを由紀美は破った。
また、1~4位までのスキッパーは全員下級生なのだ。来年は特にハイレベルでの争いとなることであろう。今から楽しみである。



⑩少年女子シーホッパー級スモールリグ

※『鄭 愛梨』(兵庫)が多田 緑の3連覇を阻む!
鄭

①鄭 愛梨    (兵庫)    5点(1・(18)・1・2・1)
②多田 緑    (佐賀)    7点(2・1・2・(3)・2)
③遠藤 紅葉   (神奈川)  14点(8・2・3・1・(DSQ))
④安藤 夏海   (東京)   22点(10・3・4・5・(11))
⑤仲山 千尋   (山口)   26点(3・6・(32)・7・10)
⑥赤嶺 華歩   (大分)   37点(9・11・(16)・14・3)
⑦宮田 月乃   (千葉)   37点(14・5・(15)・9・9)
⑧板見 佳奈恵  (長崎)   37点(6・9・9・(13)・13)

多田 緑選手の3連覇濃厚と思われていた同クラス、それを阻止したのは『鄭 愛梨』選手(兵庫)だった。第2レースは失敗したものの、それ以外はトップフィニッシュ3回と圧倒。うまいコース取りが印象的だった。彼女はまだ2年生、来年は違う艇種になるかもしれないが、今後も頑張って頂きたいものである。
3連覇はならなかったが、やはり多田 緑選手も強い、今後の活躍にも期待したいものである。


※入賞された選手の皆さま、おめでとうございます!引き続き、東京国体の総括にまいります。(少しお時間を頂きます)


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