2012-08-23 15:00 | カテゴリ:高校ヨット部探訪記
今回の探訪記は、千葉県から東京都心をスルーして神奈川へ向かうことにする。「日本ヨットの発祥地?」で、我が学生時代のヨットタウンでもある、「葉山」を訪れることにしました。

現在、神奈川県内の高校ヨット部は、「逗子開成」「慶應義塾」「関東学院」の3校が活動している。まずは「慶應義塾高等学校体育会ヨット部」を紹介してまいりましょう。
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①歴史

『慶應義塾』といえば、福澤諭吉が創設した誰もが知っている「超有名私学」である。また日本ヨット界の歴史に於いても、決して避けて通ることのできない学校でもある。経営母体の大学ヨット部は1932年(昭和7年)創部と最古の学校ヨット部である。
高校ヨット部に於いては、1948年(昭和23年)創部。関東大会も第一回から出場するなど、歴史は古い。

しかし大学ヨット部の活躍に比べると高校ヨット部は長い間、成績に恵まれることがなかった。おそらく大学ヨット部の基礎段階としての位置づけで高校ヨット部があったと思われる。ところが21世紀に入ると、とある優秀な経験者が入学することで状況が一変する。『河合龍太郎』氏である。彼が入学したことで、部の相乗効果を生み、2005年の関東大会で50年ぶりに優勝をもたらす。以降の成績は以下の通りである。

2005インターハイ(千葉)  男子デュエット7位
2006関東大会  (山中湖) 男子ソロ優勝・インターハイ出場
2007関東大会  (霞ヶ浦) 男子デュエット準優勝
2007インターハイ(唐津)  男子デュエット9位
2009インターハイ(若洲)  男子出場
2010インターハイ(与那原) 男子出場
2011インターハイ(由利本荘)男子デュエット11位
2012全日本FJ  (若洲)  樋口・高井組優勝
2012インターハイ(七尾)  男子デュエット5位(初入賞)
2013インターハイ(唐津)  男子デュエット6位
2015インターハイ(和歌山) 男子FJ級準優勝(初のメダル獲得)
2016インターハイ(和歌山) 男子FJ級準優勝

※新たな伝統が2012年七尾インターハイで初入賞をもたらし、2015年にはついに同高初のメダルを獲得した。

②監督・コーチ

※顧問

・巴 伸一教諭(部長)

趣味がサーフィンということもあり、海への造詣も深い。非常に頼りがいのある教師といえるだろう。
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【2016インターハイ2年連続準優勝!後部右から3人目が巴教諭、右隣が倉田監督である】

※監督

・倉田 剛士(同校―慶應義塾大学卒業)

通常の練習は、OBが付き添うことを原則とし、2014年度から倉田監督が就任。若い指導者ながら2年連続のメダル獲得と着実な実績を積んでいる。

コーチ

・浦本 武治(同校-慶應義塾大学卒業)

2007年監督就任し、倉田監督にバトンタッチしたが、現在でも練習には駆けつける。大学時代インカレなどで活躍。現在の慶應高校新時代のきっかけとなったのはまさしく彼を抜きにしては語れない。


③練習場所・練習日・練習時間

※葉山港ヨットハーバー【学校(横浜市日吉)より、電車・バスで約1時間】葉山港ヨットハーバー
・学校より遠いため海上練習は土・日・祝と長期休暇に限られる。それ以外は学校内でトレーニングなどを行なっている(週4日)

④その他論評

・男子校である。
・高校卒業後、ほとんどの生徒が慶應大学に進学するため、ヨットも続けるようである。
・一応推薦入学制度はあるが、超狭き門である。(優秀なセーラーを入学させることは一応できる)
・超難関校ではあるが、高校からでもかなりの人数の募集を行っている。(中学がある私立は高校が狭き門になる学校が多い中、慶應さんは別)
・大学よりバックアップを受け、高校ヨット部の運営をしている。まさに理想的ともいえるシステムだろう。
・問題があるとすればやはり練習日が限られてることだろう。しかし頭脳を生かしたセーリングで是非カバーしてもらいたい。
・OB会の結束力は非常に強い。現役にとっても非常に心強いだろう。
・部の運営は生徒達に任されており、大会エントリーや宿泊に関することまでも自身達で行っている。まさに大学ヨット部と一緒である。

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【2012年の全日本FJで優勝した、樋口・高井ペア】

※念願のメダルを獲得した同校は、悲願の初優勝は見えてきたことだろう。今後はさらに注目されるチームになったことは間違いないだろう。


※2016年度用に若干編集しました(Ver.3.1)


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