2014-04-03 01:00 | カテゴリ:インカレ
各校の戦力を分析する上で重要といえるのは、「新戦力」の存在であり、近年では即レギュラーとなる1年生が多いのも事実だろう。特に今年のルーキーは即戦力になる逸材が多く、非常に興味深い。

早速、昨年の「全日本インカレ」上位校から紹介することに致しましょう。


◎昨年、初のクラス優勝・総合準優勝となった『明海大』は?(※全日本総合準優勝)
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【インターハイソロ4位の「橋本 杏奈」(スキッパー)トップフィニッシュがあったなど将来性に期待!】

昨年の全日本インカレ団体戦で、見事なレース運びでスナイプクラス優勝を飾った「明海大」には、衝撃を受けた方も多かったことであろう。関東インカレでの優勝がなく、全日本のタイトルに輝いたケースはおそらく史上初なのである。470クラスも4位となり、総合では準優勝と、関東勢では最高位の成績を治めた。
今後は全日本総合のタイトルが目標となるだろうが、スナイプチームレギュラー全員が4年生であったため、戦力の大幅ダウンは避けられないだろう。
しかしながら、クラス優勝した経験は下級生にも自信となったことから、今年も決して侮れない。

さらに6名の新戦力が加わる中で、インターハイソロ4位の「橋本 杏奈」(茨城・霞ヶ浦)やインターハイ最終レースでトップを飾った「又村 優」(青森・大湊)あたりが、即戦力として期待される。


◎未知なる可能性を秘めたルーキーが目白押しの『日本大』!(※総合3位)
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【インターハイソロ準優勝・国体4位の「今井 拓也」(スキッパー)さらなるレベルアップに期待!クルーの「田中 颯人」は法政へ】

セレクションといえば、やはり「日大」を抜きには考えられないだろう。昨年は3年生スキッパー中心でのチーム編成ながらも、実力は十分にありながら全日本総合3位は評価が分かれる所だが、今年は優勝候補筆頭であることは、誰もが感じることだろう。

7名入学した中で男子は、インターハイソロ準優勝の「今井 拓也」(千葉・磯辺)やその今井に東日本FJで上回り優勝した「井嶋 博之」(茨城・霞ヶ浦)が目玉である。ちなみに井嶋の父・浩文はスナイプ4連覇を果たしているOBであり、兄の清芳(4年・霞ヶ浦)は現在スナイプレギュラーとして活躍、叔母の千寿子もOGとまさに日大一家と言っても良い。

女子では、インターハイソロ5位・デュエット準優勝に貢献した「上田 育美」(岩手・宮古商)が即戦力候補である。この3人はそれぞれ高校から始め、好成績をおさめた逸材。さらなる可能性に期待できることであろう。
しかし上級生は強者揃い、レギュラ-として活躍するのはもう少し後のことになるだろう。


◎まさにスター揃い!『早稲田大』 (※総合4位)
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【ジュニア・ユース世代では実質ナンバー1の「岡田 奎樹」(スキッパー)。クルーの「宮口 悠大」は中央へ】

昨年の全日本インカレで、十分な力がありながら総合4位に終わった「早稲田」
例年2~3人のセレクション入学だが、精鋭揃いの印象が強い。今年入学の3名はまさにスター揃いである。
男子では、OP時代はワールドで日本最高位(3位)の記録保持者であり、インターハイデュエット2連覇・国体でも優勝実績がある超高校級セーラー「岡田 奎樹」(佐賀・唐津西)、インターハイデュエット3位・国体3位の「永松 礼」(大分・別府青山)。ちなみに永松の姉は昨年入学した瀬羅(2年)である。
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【一昨年は近藤愛のクルーとして全日本470・3位の経験もある「深沢 瑛里」。クルーの「馬渡 凪沙」は法政へ】

女子では、1年生時に国体優勝、またジュニア時代にトライアスロンの経験もあり、スキッパー・クルー両方ともこなせる運動能力抜群な「深沢 瑛里」(神奈川・函嶺白百合学園)がまさに即戦力となることだろう。

特に、岡田・永松はこの大会からレギュラーとなる可能性が非常に高く、昨年活躍した絶対女王・山口祥世、スナイプリーダー桐岡洋平の抜けた戦力を埋めるのに十分すぎる逸材といえるだろう。


◎さらなる戦力がアップしそうな『慶應義塾大』(※総合8位)
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【昨年のインターハイではデュエット2年連続入賞を果たしたが、レース毎に成長していたのが印象的だった】

昨年の全日本インカレでは、最後まで良い流れが掴めず8位に甘んじた「慶應」。
例年、塾高ヨット部出身者が入部する流れだが、今年はインターハイデュエット入賞メンバー「斎藤 文人」「越川 智博」を始めとする4人が入部予定(増える可能性あり)。さらに塾高以外でも、女子ではAO入試を突破したジュニア・ユース出身の「村瀬 海里」(広島・比治山女子)、男子では、逗子開成レギュラーメンバー・自力で入試突破した「田中 宏明」(神奈川・逗子開成)辺りに期待だろう。

今年のレギュラースキッパーは、昨年とほぼ変わりないと思われるので、即戦力とまではいかないものの、選手層も厚くなり、全日本タイトルを狙える体制となったのは間違いないだろう。


※ルーキーに頼らざるを得ない苦しい台所事情

昨年の「第80回関東インカレ」では、日大・早稲田・慶應を除き、全日本権利をめぐって熾烈な争いとなった。全日本両クラス出場常連である「法政」「明治」「中央」でも苦しい状況となってしまった。明海大の躍進や横浜国立大の活躍の影響が大きかったと思われる。従ってこの3校の新戦力をみていくことにする。

まずは、昨年も苦しい状況ながらも両クラス突破を果たした「法政大」だが、全日本でも総合13位と振るわず、強化が急務であろう。
新戦力として男子では、インターハイソロ準優勝クルー「田中 颯人」(千葉・磯辺)、女子ではジュニア・ユースセーラー出身の「國見 綾乃」(東京・聖心女子学園)、「馬渡 凪沙」(神奈川・七里ヶ浜)となっている。全員即レギュラーとなるだろうが、果たしてどうなるのか?

続いて、昨年思わぬ470クラス落選となってしまった「明治大」。ここも主将だった「横田 貴大」が抜けたことから、今シーズンはさらに苦しい戦いとなることだろう。
新戦力としては、インターハイデュエット準優勝スキッパーの「鈴木 颯太」(福岡・福岡第一)、同じくデュエット3位クルー「林 宏卓」(大分・別府青山)と優秀なルーキーを迎えてチームは変われるのか?

最後に、スナイプでわずか2点差で全日本を逃した「中央大」だが、男子では、インターハイデュエット優勝の「榊原 隆太郎」、早稲田へ進んだ岡田 奎樹のクルーだった「宮口 悠大」(両者、佐賀・唐津西)、女子では、インターハイデュエット優勝に貢献した「伊藤 未波」(岩手・宮古)と3名の優秀な選手が入学し、飛躍できる可能性は出てきたのではないか?今後に注目しよう。


※以上有力校・期待の新戦力を紹介したが、優秀な選手ばかりである。是非頑張って欲しいと思うし、インカレがさらに盛り上がることを期待しよう。これを踏まえていよいよ大会展望に入ることとする。


つづく


※関東学生ヨット連盟HP

※追記にて全国有力校の新戦力も紹介!



※この記事は関東水域を対象にしており、本文上での掲載はなじまないので追記掲載とさせて頂く。

やはり関東勢以外の新戦力も気になる読者の方も多いのではないだろうか?紹介させて頂くとしよう。

※全日本総合2連覇中の『同志社大』は充実の新戦力!
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【2冠達成の「渡辺 駿」、精神的にも鍛えられ、大学でも活躍することであろう。クルーの「永田 季哉」は福岡大へ】

まずは、総合2連覇中の「同志社大」は、3連覇へ向けてさらなる戦力の強化を図る。男子では、インターハイソロ・全日本FJの2冠を達成した「渡辺 駿」(福岡・中村学園三陽)、主にシングルハンダーで活躍した「杉山 航一朗」(静岡・清水東)、女子では国体シーホッパーSR2連覇を達成した「多田 緑」(佐賀・唐津西)とスター揃い、即戦力になりうるルーキーである。
ちなみに杉山の父・武靖氏はOBであり、同校総合4連覇に貢献し、国体スナイプでも3回優勝実績のある有名選手。多田の父・義文氏も同校OBであり、学生時代470ワールドに出場した経験を持つ名選手であった。

奈良 大樹や豊田 華世など有力選手は卒業したが、十分にカバーできる優秀な新戦力であり、総合3連覇も現実的になってきたのではないか?と思うのである。

※悲願の総合優勝へ向けて戦力の充実を図る『関西学院大』
小泉1
【国体SS級で完璧な走りをみせたクルーの「有岡 翼」】

昨年の地元開催であった西宮全日本インカレで、優勝候補筆頭でありながら総合5位に終わった「関西学院大」。両クラスの強力なリーダーが抜けたこともあり、選手層に厚みをもたしたいところだろう。

新戦力としては、男子は、国体SS級で圧勝したクルー「有岡 翼」(山口・光)、女子ではインターハイソロ準優勝の「山下 万理」(香川・高松商業)が即戦力の中心。その他にも新入生を多数獲得しており、悲願の優勝へ向けて整ったといえるだろう。
山下
【積極的なレースでインターハイ準優勝に輝いた「山下 万理」】



以上
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