2014-06-01 21:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※山中湖開催の関東インターハイ予選!
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【湖面の標高が約1000m(全国3位)の「山中湖」。高地でのヨットレースは天候も変化しやすく何が起きるか分からない!?】

全国的に梅雨シーズンへ突入し、高校生セーラーにとっても重要な季節がやってきた。江の島インターハイ出場権を懸けた『第66回関東高等学校ヨット大会』が、6/6~8の日程で、今年は山梨県・山中湖村ヨットハーバーを舞台に開催される。(6/6は計測・トライアル・開会式)
毎年、インターハイ出場権を争う大会であることから、好レースが多く、今年も熱戦が期待できるであろう。
関東勢は一昨年・昨年とインターハイでのメダル獲得が復活しており、今年は地元地区開催とあって大いに期待したい所である。

早速、展望してみることにしよう。


◎【男子FJ級ソロ・デュエット展望と解説】 ※インターハイ通過艇数「10」

今年に入って最初のビッグレースはGWに開催された「東日本FJ」であり、関東大会へ向け毎年参考になる重要なレースである。このレースにより、選手諸君のレベルは把握できたつもりだ。今年も有力校中心に解説していきたいと思う。

※ソロ競技は各校3チームまで登録でき、1チームあたりの登録は4名まで(チーム内でのスキッパー・クルーの交代は自由)。男子は10位まで、女子は5位までがインターハイへの出場権を獲得できる。
・デュエット競技は各校上位2艇の合計点数で争われる(1艇のみの参加は、もう1艇は「DNC」扱いであり、毎レース、出走艇数+1の得点が加算されるため、勝負権は無いに等しい)


※ソロ優勝・デュエット連覇となるか?『慶應義塾』(神奈川) ※昨年3艇通過
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【スタート前に情報を共有しあう慶應チーム】

昨年はデュエット初優勝、そして初の3艇通過となった「慶應義塾」。今年は地元インターハイ開催とあって悲願のメダル獲得を目標にしたい所だろう。
その意気込みがレースでも好成績に繋がっており、「関東選抜」・「クリスマスカップ」・「びわこウィーク」・「東日本FJ」全ての大会で優勝を含む、複数艇の入賞とまさに破竹の勢いである。

※有力チームを挙げてみると?

・村瀬 志綱/松世 拓也(関東選抜優勝・クリスマスC準優勝・びわこウィーク優勝・東日本FJ6位)
・野田 直希/小泉 一浩(関東選抜3位・クリスマスC3位・びわこウィーク準優勝・東日本FJ5位)
・柳内 航平/石和 正浩(関東選抜5位・東日本FJ4位)

これに420全日本8位の高宮 豪太もおり、レギュラー争いが熾烈な同校であるが、上記のメンバーが出場するのがほぼ濃厚だろう。クルーは若干の変更があったが、エース「村瀬」を始め、全艇がソロ優勝を狙える強力な布陣である。ただ、東日本FJから若干流れが変わってきている。3艇入賞はしたものの、優勝艇を輩出できず、神奈川県大会でもライバル逗子開成勢に1・2を許してしまっているのが若干の不安材料ではあるか?
しかしながら一昨年・昨年と明らかに違うのが、優勝艇が出るようになったところだろうか?そういう意味では今年も大いに期待せざるを得ないだろう。

※インターハイ通過艇数予想・・・・文句なしの『3』(90%以上の確率)


※4年連続の3艇通過なるか?『逗子開成』!(神奈川) ※昨年3艇通過
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【内田監督・加藤、吉田両コーチが各艇に指示を出す「逗子開成」チーム】

昨年はライバル「慶應」の後塵を拝したものの、3艇インターハイ出場しただけでなく、デュエット7位と健闘した「逗子開成」。今年は、地元インターハイへ向けて気合いが入ると共に、慶應には負けられないと首脳陣は強く思っていることだろう。

※有力チームを挙げてみると?

・入江 裕太/長塚 正一郎(関東選抜準優勝・クリスマスC4位・東日本FJ優勝)
・土橋 秀康/宮脇 遼太(関東選抜8位・クリスマスC9位・東日本FJ8位)
・中 縁嗣/齊藤 七大(東日本FJ15位)

3番艇が変更の可能性があるものの、上記の布陣が濃厚だろう。

2年生エース「入江」は昨年の関東選抜では、スキッパー経験がほぼ無いに等しい中で同点の準優勝と活躍。クリスマスCでもきっちり入賞。東日本FJではついに優勝まで勝ち取り、順調に成長していることを強くアピールした。さらには神奈川県大会でも優勝し、まさに絶好調である。もちろん優勝候補筆頭となる今大会でもきっちり勝つことができるのだろうか?

3年生主将である「土橋」は、各大会、入賞まであと一歩の成績ではあるものの、東日本FJでは2回のトップフィニッシュと実力をアピール、さらには神奈川県大会では準優勝と慶應を撃破し、関東大会へ向けて調子が上がってきたとみて良いだろう。しかし順位がまとまらないのが若干のマイナス要素か?

問題があるとすれば3番艇か?だが2年生スキッパーである「中」は十分健闘はしているといって良いだろう。実力的に上位を狙える位置ではないものの、自分のレースができれば通過はほぼ濃厚である。

※インターハイ通過艇数予想・・・・安定の『3』(70%以上の確率)


※今年は3艇通過濃厚?『磯辺』(千葉) ※昨年2艇通過
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【東日本FJ準優勝の「植木 武成/岩井 裕樹」。ようやく本格化するか!?】

昨年の磯辺男子は、関東大会ソロ優勝・インターハイでは23年ぶりのメダル獲得と素晴らしい成績を残した。今年もそれを見ていた後輩達が「自分達も・・・!」と思っていることだろう。

※有力チームを挙げてみると?

・植木 武成/岩井 裕樹(クリスマスC11位・東日本FJ準優勝)
・佐藤 武/玉井 瑛士(東日本FJ7位)
・久保田 大介/川島 健太(東日本FJ13位)

この3チームと思われるが、2年生チーム2艇も東日本FJで活躍しており、出場の可能性があることだろう。

昨年3番艇として出場した「植木」は、インターハイへの切符を獲得できず涙を呑んだが、シーホッパーSRで出場した東京国体では見事7位入賞、さらには先日の東日本FJでは準優勝と大きな成長をみせた。
元々スタートが積極的であり、良いレースをみせるのだが、若干の安定性に欠ける。冷静にレース状況を判断できたならソロ優勝候補に名乗りを挙げることになるだろう。

リーダー艇である「佐藤」は東日本FJで7位と入賞とはならなかったが、トップフィニッシュがあったなど実力上位であることは確認できた。十分通過安全圏内といって良いだろう。さらには思い切ったレースができればソロ上位候補となりえるダークホース的な存在である。

3番艇の「久保田」も東日本FJでは3回のシングル順位と実力はみせており、あとは安定性の問題だけか?
もし苦戦するとすれば3番艇となるだろうが、2年生チームも充実しており、3艇通過はほぼ濃厚だろう。

※インターハイ通過艇数予想・・・・充実の『3』(70%以上の確率)


仮にこの3校が3艇ずつ通過したならば、残りの切符は1つしかない。それだけレベルに差があると私は見ている。
では残り一つを巡ってはどのチームが候補だろう?引き続き見ていこう。


※7年ぶりのインターハイ出場となるか?『吉田』!(山梨)
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【鮮やかなメロン色スピンの「吉田」は今年は久しぶりのチャンス!】

ここ数年、元気のなかった地元山梨勢だが、今年は有力候補が存在する。

・秋山 壮太/高橋 海人(3年/2年)
・梶原 完太/福岡 寛太(2年/3年)

昨年の関東選抜で4位入賞の「秋山」は、11月の段階なのでなんとも評価はしにくいが、地元開催を味方につけ、残り1つの席を取る可能性が非常に高いだろう。しかも選抜時にペアだった「福岡」とチームを分け2チーム出場にしたことから、自信があるとみて良さそうか?

※どうした?茨城勢!

男子では神奈川勢・千葉勢の勢いに押されてしまっている「茨城勢」。有力候補を挙げてみると?

・新井 祐樹/古川 達也(霞ヶ浦・2年)
・廣原 駿/服部 勇輝(土浦日大・2年)

この2チームが通過できる可能性はあるものの、2年生中心であり、正直厳しいと言わざるを得ないが、土浦日大は順風域までが条件、霞ヶ浦は難解な風に対応できれば通過する確率は大幅にアップするだろう。

※山中湖関東大会の重要なポイント!

今シリーズはヨットレース開催の地としては最高点の「山中湖」であるからして、高原特有の気候の変化が激しいことがあげられるだろう。さらに周囲は山に囲まれており、風向の振れ幅も大きい。従って予定の6レースを実施することが難しいと思われる。
過去には大本命が優勝できなかったことがあるなど、まさに何が起きるかは分からないのだ。
昨年も述べたが、全6レース実施しないとカットレースは発生しないことから、大きな失敗は許されない、英語などはもってのほかだ。
上記のことから、レース成立数も少なくなる可能性も考えなくてはならない、特に最初のレースが重要となるだろう。そのようなことも加味し、印をつけさせて頂いた。

※【男子ソロ結論】

※3チームの優勝争い!

◎村瀬 志綱/松世 拓也   (慶應義塾)
○入江 裕太/長塚 正一郎  (逗子開成)
▲植木 武成/岩井 裕樹   (磯辺)
△柳内 航平/石和 正浩   (慶應義塾)
△野田 直希/小泉 一裕   (慶應義塾)
△佐藤 武/玉井 瑛士    (磯辺)
△土橋 秀康/宮脇 遼太   (逗子開成)
注秋山 壮太/高橋 海人   (吉田)

※優勝争いはレベル的に見ても村瀬、入江、植木この3チームの争いが濃厚だろう。この中で本命は昨年山中湖関東選抜で優勝した「村瀬」を指名、若干調子は落としているものの、安定性が一番であることから本命にさせて頂いた。
一番の要注意は地元勢、難解な湖面で一番知り尽くしているのは彼らだけと言っても過言ではない。
ただポイントでも述べた通り、ここでのレースは何が起きるか分からない。上記に挙げたチームなら優勝のチャンスがあることだろう。

さらに気になるのが、インターハイへのボーダーライン。上記に挙げた8チームは実力的にも抜けており、通過濃厚であることから残りは2つの席となる。順当に逗子開成、磯辺の3番艇なのか?それとも茨城勢が絡めるのか?その辺りが要注目である。

※【男子デュエット結論】

※慶應義塾の2連覇濃厚も!?

◎慶應義塾
○逗子開成
▲磯辺

各校上位2艇の得点で争われる「デュエット」だが、昨年同様、3校の争いである。慶應が3艇揃っていることから連覇濃厚と言わざるを得ないが、先日の東日本FJの得点を参考にしてみると?

①慶應義塾   88点
②逗子開成   92点
③磯辺     93点

とほぼ差がないのだ。従って互角の勝負であり、関東大会でも僅差の争いとなることであろう。

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◎【女子FJ級ソロ・デュエット展望と解説】 ※インターハイ通過艇数「5」

水域枠の見直しにより、今年は1つインターハイへの出場権が増えた「女子FJ級」。チャンスが広がったことは非常に喜ばしい限りだろう。男子同様有力校中心に解説していくことにする。

※ジュニア経験者が入学し、強力の『霞ヶ浦』!(茨城) ※昨年1艇通過
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【東日本FJでの「宇田川/齋藤」のトップスタート!】

昨年女子では初のソロ優勝を果たした「霞ヶ浦」。今までは高校から始めたメンバーが中心だったが、今年はジュニア経験者2名が入学し、関東勢女子にも新たな流れが生まれようとしている。

※有力チームを挙げてみると?

・宇田川 真乃/齋藤 由莉(クリスマスC5位・東日本420 3位・東日本FJ3位)
・仲 美南/高仲 みなみ(クリスマスC16位・東日本420 9位・東日本FJ16位)

「宇田川 真乃」は横浜ジュニア出身であり、昨年のOPワールド代表。デビュー戦のクリスマスカップではいきなり入賞。先日の東日本FJでもあわや優勝か?と思わせる活躍ぶりであり、実力の高さをみせつけている。クルーは昨年唐津インターハイ4位の「齋藤 由莉」(2年)であり、非常にバランスが取れたコンビであることは間違いないだろう。まさに優勝候補筆頭である。
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【優勝できるチャンスは十分にある「Wみなみ」!】

「仲 美南」は藤沢市青少年SC出身、全国中学生大会の優勝の実績、実力は宇田川には劣るものの、毎日の練習の中で、着実にレベルアップしていると私はみている。茨城県大会では宇田川に2レース先着できたことがその証拠だろう。
クルーは西村祐司コーチが育て上げた「高仲みなみ」(2年)であり、レース展開によっては優勝を狙えることであろう。

※3年生の意地をみせられるのか?『磯辺』!(千葉) ※昨年1艇通過
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【好レースに期待!「北林 妙恵子/宮野 菜々」ペア(磯辺)】

昨年はインターハイ出場したものの、成績は振るわなかったが、その後の東京国体では準優勝と大きく躍進した「北林 妙恵子/宮野 菜々」(3年)
昨年時点では、チームを分けると思われたが、結局はこのチームで最後までやると決めたようだ。先日の東日本FJでは9位と女子ペアの順位としては決して悪くはなかったが、ルーキー宇田川がそれを上回ってしまったのだ。新たに出現した難敵に3年生の意地を見せられるのか?
磯辺は2艇出場予定だが、もう一艇は下級生コンビであり、実力的には苦しいだろう。


※残り2つのインターハイ切符はどこに?

上記3チームの優勝争いが濃厚であり、実力的には明らかに抜けている。となると残り2つの切符はどこが獲得するのか?が気になるところだ。引き続き見ていくことにしよう。


※今年も2艇通過できるのか?『大島海洋国際』!(東京) ※昨年2艇通過
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【昨年のインターハイ出場の経験を生かせるか?写真は大井艇】

昨年は2艇通過し、初のデュエット優勝を勝ち取った「大島海洋」 昨年は2年生中心のメンバーであったことから今年も大いに期待がかかるのだが、関東選抜では女子優勝とまずまずの成績だったものの、先日の東日本FJでは振るわず、霞ヶ浦・磯辺に対抗するのは難しいと言わざるを得ない。

※有力選手としては?

・大井 汐里/関 春花or森谷 雪乃(3年) (関東選抜女子優勝)

「大井/関」は昨年のインターハイを経験していることから有力候補である。
しかし2艇通過となると、2年生スキッパーチーム「今井/朽木」次第なのだが、経験不足なのが若干の不安材料である。
1艇通過はできると思われるが、2艇となるとかなり苦しいのかもしれない。また、ライバル艇の動向次第と言えるが、レース展開によっては全滅の可能性も考えられる微妙な状況ではある。


※初のインターハイ出場なるか?『日本橋』!(東京)
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【インターハイの切符は目前!「山口 日菜/朝比奈 春佳」(日本橋)】

今年は通過数が1艇増えたことで、チャンスが巡ってきたのはおそらく「日本橋」だろう。
昨年の東京国体へ向け、ヨット部が設立された同校だが、念願のインターハイ出場を果たしたい所であろう。その唯一可能性があるのが、「山口 日菜/朝比奈 春佳」(3年/2年)コンビだろう。
東日本FJでは振るわなかったものの、都大会では準優勝ながら内容的には大島海洋を上回っていたなど、通過できる可能性が出てきたと言えるのではないのか?
ヨット経験者の「久保 青葉」教諭も大いに気合いが入っており、注目のチームであるといえる。
初のインターハイ行きとなるのか?

※地元山梨勢は?

地元女子として可能性があるのは昨年関東選抜女子3位の「丸山 洸/小野 結果子」(吉田・2年)がチャンスか?山梨勢は東日本FJなど出場していないことからどこまでの実力かは未知数ではあるが、地元開催では無視できない存在であることは間違いないだろう。女子では4年ぶりのインターハイ出場なるか?


※【女子ソロ結論】

※宇田川の実力が抜けている!

◎宇田川 真乃/齋藤 由莉   (霞ヶ浦)
○北林 妙恵子/宮野 菜々   (磯辺)
▲仲 美南/高仲 みなみ    (霞ヶ浦)
△大井 汐里/関 春花     (大島海洋国際)
△山口 日菜/朝比奈 春佳   (日本橋)
注丸山 洸/小野 結果子    (吉田)

「宇田川」が力的に抜けているが、「北林」がどこまで迫れるか?また「Wみなみ」がどこまで絡めるのか?が優勝争いのポイント。
通過ボーダーは、大島・日本橋・吉田の中から2艇となるのだが、ほぼ互角と私は見ている。まさにレースをやってみないとわからない位大混戦となるのは間違いないだろう。

※【女子デュエット結論】

※文句なしに「霞ヶ浦」!

◎霞ヶ浦
○磯辺
▲大島海洋国際

※もうここまでくれば私が語るまでもないだろう。2艇上位が濃厚の「霞ヶ浦」がデュエット初優勝となるのは明白である。

長々と解説してきたが、このインターハイ予選は特に3年生にとっては大きな分岐点であることは紛れも無い。従ってこのレースが高校生活最後となっていまう選手も多いことだろう。だからして選手の皆さんは今まで練習してきたことを存分に発揮して悔いの無いレースにして頂きたいと思う。

選手皆さんの健闘と安全をお祈りしたいと思います。

『頑張れ、高校生セーラー!』


以上






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