2014-06-09 12:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
インターハイ出場への最重要関門、山梨・山中湖で開催されていた『関東高等学校ヨット大会』は、梅雨入り早々の悪天候の中、計5レースを消化(6レース予定)し、幕を閉じた。
男女共に熱い戦いであったが、まずは各種目の成績をご覧頂くことにしよう。
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【積極的なスタートが目立った「男子FJ級」】

※【男子FJ級ソロ最終成績】(31艇エントリー)
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【男子ソロ優勝の「村瀬 志綱/松世 拓也」ペア(慶應義塾)】

①村瀬 志綱/松世 拓也   (慶應義塾)  20点(6・3・2・6・3)
※慶應義塾は8年ぶり3回目のソロ優勝!
②植木 武成/岩井 裕樹   (磯辺)    20点(3・4・4・5・4)
③入江 裕太/長塚 正一郎  (逗子開成)  21点(1・2・1・10・7)
④柳内 航平/石和 正浩   (慶應義塾)  36点(4・7・10・1・14)
 高宮 豪太
⑤土橋 秀康/宮脇 遼太   (逗子開成)  36点(8・14・9・4・1)
⑥野田 直希/小泉 一裕   (慶應義塾)  36点(7・6・6・8・9)
⑦久保田 大介/川島 健太  (磯辺)    37点(2・5・7・3・20)
⑧佐藤 武 /玉井 瑛士   (磯辺)    40点(5・1・5・2・27)
⑨梶原 完太/福岡 寛太   (吉田)    52点(16・10・3・17・6)
⑩中 縁嗣 /齊藤 七大   (逗子開成)  52点(9・9・8・9・17)

※以上がインターハイ出場権獲得!

※【男子デュエット最終成績】
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【接戦の末、見事デュエット連覇を果たした「慶應チーム」!】

①慶應義塾    56点 ※慶應義塾は2年連続2回目のデュエット優勝!
②磯辺      57点
③逗子開成    57点

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※【女子FJ級最終成績】(8艇エントリー)
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【女子ソロ優勝の「宇田川 真乃/齋藤 由莉」ペア(霞ヶ浦)】

①宇田川 真乃/齋藤 由莉  (霞ヶ浦)     8点(1・2・2・1・2)
※霞ヶ浦は2年連続2回目のソロ優勝!
②仲 美南/高仲 みなみ   (霞ヶ浦)    13点(2・3・3・2・3)   
③北林 妙恵子/宮野 菜々  (磯辺)     17点(DSQ・1・1・3・1)
④大井 汐里/森谷 雪乃   (大島海洋国際) 24点(3・4・4・4・DNF)
      /関 春花
⑤小野 結果子/丸山 洸   (吉田)     29点(4・5・5・6・DNF)

※以上がインターハイ出場権獲得!

※【女子デュエット最終成績】
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【女子デュエット優勝の「霞ヶ浦チーム」】

①霞ヶ浦       21点  ※霞ヶ浦は初のデュエット優勝!
②磯辺        53点
③大島海洋国際    63点

※入賞チーム及び、インターハイ出場を決めた皆さんおめでとうございます!続いて総括。
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※【男子レース総括】
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【慶應、磯辺、逗子開成のスピンが目立つレースシーン】

関東地方でも梅雨入り早々、記録的な大雨に見舞われた初日(6/7)、安定した順風域で午後より3レース実施、暫定首位に立ったのは、東日本FJで優勝した「入江/長塚」(逗子開成)だった。1・2・1の安定したスコアで優勝へ向けて好発進となる。
各レース、逗子開成・磯辺・慶應義塾3校の上位が目立ち、続くのは「佐藤/玉井」、東日本FJ準優勝の「植木/岩井」の磯辺勢、優勝候補筆頭の「村瀬/松世」(慶應義塾)の3チームが、な・なんと11点の同点と僅差の戦いとなる。

2日目(6/8)に入るとようやく雨が止んだものの、風向がなかなか安定しない。なんとか正午前に第④レースが実施される。
ところが、スタート直後に大きく風が振れ、これが波乱の幕開けとなってしまう。

首位の「入江/長塚」は、大きく遅れ10番手フィニッシュと大きな失敗レースとなってしまい、首位陥落。代わって逆転したのは2番手フィニッシュした今シリーズ好調の「佐藤/玉井」(磯辺)となる。時間的に次が最終レースとなりそうな状況で、順位は以下の通りとなる。

※【第④レースまでの暫定順位】

①佐藤/玉井   (磯辺)   13点
②入江/長塚   (逗子開成) 14点
③植木/岩井   (磯辺)   16点
④久保田/川島  (磯辺)   17点
⑤村瀬/松世   (慶應義塾) 17点

※ご覧の通り、大激戦!そして問題の最終レースとなるのである。

ようやく風も入ってきたものの、第⑤レース開始直前に湖上に霧が立ち始める。その中でレース委員会はレース続行を決断する。しかし女子のレースが始まる直前には全マークが見えなくなってしまう始末。ショートコースだったのもあり、選手達はなんとかマークを回航してくるものの、まさにどこを帆走しているかわからない状況となってしまうのであった。
③マーク短縮となりレースは終了する。

この状況の中で暫定首位だった「佐藤/玉井」(磯辺)は①マークトップ回航したものの、マークを見失い27番手まで落ちてしまう信じられない事態となり、8位まで落ちてしまう。暫定4位の「久保田/川島」(磯辺)も20番手フィニッシュで7位となってしまう。
暫定2位の「入江/長塚」(逗子開成)も7番手フィニッシュとなり、3位へ後退。
代わって上がって来たのは暫定3位の「植木/岩井」(磯辺)と暫定5位だった「村瀬/松世」(慶應義塾)がそれぞれ4番手・3番手フィニッシュで20点の同点首位となる。
タイを解消し、順位が上回った「村瀬/松世」が大逆転の優勝、「植木/岩井」が準優勝の結末となる。

一方、①マークトップで回航した佐藤艇と数艇は「マークがきちんと設定されていない」との理由で救済を求めたが却下されてしまった。

※大荒れのレースになってしまったが、最終レースの件については、後述させて頂くことにする。まずはインターハイ出場を決めた高校毎に紹介してまいりましょう。

※2年連続3艇出場、ソロ・デュエットW優勝を決めた『慶應義塾』!(神奈川)
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【2日目の第⑤レースでトップフィニッシュとなったOPワールドセーラー「高宮 豪太/石和 正浩」、高宮は420での活動が中心であるが、2日目に出場しトップフィニッシュとはさすがである】

ソロ優勝を決めた「村瀬/松世」、4位の「柳内/石和」(2日目のスキッパーは高宮)、6位の「野田/小泉」と昨年に引き続き全艇入賞、デュエット連覇を果たした「慶應義塾」。昨年からの好成績の流れをこの重要な大会でも結果を出したのは見事である。
今回はラッキーな面もあったことは否めないが、それも実力のうちであろう。特に同校は土日祝練習と限られた時間の中でこれだけの結果を出せるのだから立派だ。また、各選手達も時間があったら速くなるための研究にも余念が無い。
自主的に取り組むのは当然の事だとは思うが、それをチーム全員で実践する、これはなかなかできるものではない。

チーム力も高まった「慶應」は、是非悲願のインターハイメダル獲得を意識し、是非達成してもらいたいものである。

「ソロ・デュエットW優勝おめでとう!」


※初の3艇通過!?今年もさらなる躍進に期待の『磯辺』(千葉)
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【レース内容は一番光った「磯辺男子チーム)】

今回、レースの結果としては残念なことになってはしまったものの、レース内容は1番であった「磯辺」。
初日は3艇全てが完璧であり、見事なレース展開であった。東日本FJで準優勝した「植木/岩井」がここでも安定の準優勝、リーダー艇「佐藤/玉井」は最終レースは、不運なことになってしまいソロ優勝は逃してしまったものの見事通過。
3番艇の「久保田/川島」もレース内容は抜群であり、インターハイへ向けかなり期待できる状況になったと私は思う。

今年就任した2人のOB教諭、「柳田 章宏」・「石井 暢」両顧問も気合いが入っており、あとは戦術面の強化だけだろう。


※4年連続の3艇通過!安定の『逗子開成』!(神奈川)
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【レース前の「逗子開成」チーム】

今年も見事3艇通過した「逗子開成」だが、東日本FJで優勝した「入江/長塚」が3位、3年生チーム「土橋/宮脇」が5位、3番艇の2年生スキッパーチーム「中/齊藤」が10位であった。デュエットで僅差の3位であったことから力的には変わらないと思われるが、課題は2・3番艇の安定性だけだろう。やはりコース取りを見ていても入江艇には若干劣る感じはした。
インターハイまでにその課題をクリアできれば、メダルも夢ではないだろう。


※7年ぶりのインターハイ通過した『吉田』!(山梨)

地元開催の意地で「梶原/福岡」が9位で7年ぶりのインターハイへの出場を決めた。私は「秋山/高橋」の方が通過できるとみていたが、リコールなどにより脱落してしまった。
梶原は2年生であり、まだまだ伸びる要素がいくらでもある。是非インターハイでも上位進出できるよう頑張って欲しいものである。

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※【女子レース総括】

今回、「北林/宮野」(磯辺)の国体準優勝コンビに対し、ルーキー「宇田川/齋藤」「仲/高仲」の霞ヶ浦勢の構図となったソロ優勝争い。
初日3レースは宇田川が全て先行するものの、北林が3年生の意地を見せ全て先着する。ところが第①レーススタート時、「仲/高仲」とのケースにより失格をなってしまったのだ。この点数は非常に重く、今回は全レース消化できなかった為カットできず、涙を呑むことになる。
従って、宇田川、仲、北林の順に決着し、霞ヶ浦のソロ・デュエットW優勝となった。

注目のインターハイボーダー争いは昨年インターハイ出場の「大井/森谷・関」(大島海洋国際)が4位となり2年連続インターハイ出場を決め、最後の席は「小野/丸山」(吉田)が見事獲得した。

※女子のレース概況であったが、男子同様インターハイ出場校の顔ぶれを見ていくことにしよう。

※見事ソロ・デュエット完全制覇を果たした『霞ヶ浦』(茨城)
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【完全制覇に大きく貢献!ソロ準優勝の「仲 美南(右)/高仲 みなみ」】

ジュニアセーラー2名が入学し、注目の的であった「霞ヶ浦」であったが、「宇田川/齋藤」が優勝、「仲/高仲」も準優勝となり、見事完全制覇を果たした。
しかしレース内容は決して褒められる内容ではなかった。特に宇田川艇はコースミスが多く逆転されるなど、課題が残るシリーズではあった。
しかし「仲/高仲」も実力的にはまだまだではあるものの、第①レースでのプロテストで勝利するなど、冷静な判断力がある所をみせ、さすがはジュニアセーラーいった所か?
結果的にこれが完全制覇のポイントであったところからこの点は大いに評価すべきことであろう。この2チームはインターハイでも台風の目になることは間違いない、大いに期待したい所である。

『完全制覇おめでとう!』

※負けてなお強し!『磯辺』(千葉)
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【走りでは圧倒!「北林/宮野」ペア(磯辺)】

第①レースの失格が大きく響き3位通過となった「北林/宮野」ペアだったが、レース内容は5レース中4レースで宇田川を上回るなどさすがは国体準優勝チームと言ったところか?
滑り・コース取りも非常に良かったのが印象に残った。ただ、インターハイへの課題はスタートだろう。この点をクリアできればもっとレース展開は有利になるのではないのか?また冷静な判断力を身につけ、インターハイ本番でも上位進出できるよう期待したいものである。

※2年連続インターハイ出場を決めた『大島海洋国際』(東京)

昨年に引き続き「大井/森谷・関」がインターハイ出場を決めた「大島海洋」。しかし上位3艇との差は大きいのは顕著に現れていた。最終レースでも判断を誤りフィニッシュしていないなど、レースの基本をもう一度勉強して頂きたいと私は感じた。ただ、これからの練習や心がけ次第ではまだまだ成長できることであろう。頑張れ!

※4年ぶりのインターハイ進出となった『吉田』(山梨)

インターハイ最後の切符は、地元勢が獲得した。2年生チーム「小野/丸山」はまだまだのレベルではあるのだが、今後の練習でレベルアップを図って頂きたいものである。

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※【レース総括】

※問題の第⑤レースについて

全般的に悪天候となった今シリーズ、なんとか順調に推移していたものの、最終レースとなった第⑤レースについてである。スタート前より湖面に霧が立ちこめ、マーク確認も困難な状況になってしまったのである。
しかしレース委員会は続行の決断をしてしまった。やはり『安全面』へのキーワードを忘れていなかったか?風が弱かったので大きな事故にはならなったが、強かったら大変な事態になっていたことだろう。
ただ、レース委員会も反省していることからこれ以上は言わないでおくとしよう。

しかし、選手・監督側も何故このことについて言わない?3件の救済要求が出ていたが、全ての内容が「マーク設置に問題があった」とのことだった。そんな内容では救済なんかされる訳がないだろう。あの③マーク短縮フィニッシュ時、いくつかの問題があったことをつけくわえておく(具体的には言わない)。
上記のことや、やはり「安全規定」のことで『中止』を要求すべきではなかったのか?

また選手側も大変だっただろうが、女子では3艇以外フィニッシュしていなかった。

『どこの運営艇に「N旗」が上がっていたのでしょうか?』

もちろんN旗は上がっていなかったし、③マークフィニッシュ艇にも「S旗」は上がっていた。コース短縮の時どこがフィニッシュラインなのか?フィニッシュ艇はどこに設置されるか?勉強が足りなすぎると私は思う。
JSAFホームページにもレースマネージメントの資料がある、もう一度良く見て確認すべきだろう。

※最後に

上記のことはあったが、順当に力のある選手がインターハイ出場権を獲得した。出場される選手は、地元関東地区でのインターハイ開催であることから責任と自覚を持ち、良い成績を治められることを切に願っている。

選手の皆さん、大変お疲れ様でした~


以上


※最終成績表

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