2014-08-11 07:30 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※【男子デュエット競技総括】

今大会で最後となる「デュエット競技」は、どうだったのだろうか?まずは男子からソロ結果と併せてみていくことにしよう。
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【オープニングレースでいきなり1・2とギャラリーを沸かせた「星林」】



※男子デュエットレース推移

8/5(火)

平均10m/secの風速で幕を開けた初日。③レース実施され、首位に立ったのは「宮古」(岩手)であった。リーダー艇「金澤 淳/菅原 拓紀」が3位、2番艇の「菅原 鷹嶺/福士 幸太」が安定したスコアで8位スタートと2位と5点差となる。

続いたのは、オープニングレースで1上「1・2」体制といきなり派手なレースをみせた「星林」(和歌山)。一方、最多優勝更新を狙う優勝候補筆頭の「中村学園三陽」(福岡)は、極端に悪くはなかったものの、第③レースで失敗レースとなり3位スタートとなった。

※初日第③レースまでの結果

①宮古(岩手)         45点
②星林(和歌山)        50点
③中村学園三陽(福岡)     71点
④光(山口)          98点
⑤逗子開成(神奈川)     115点
⑥別府青山(大分)      127点

8/6(水)

昨日に続いてハードなコンディションなのは変わらない2日目は、①レースのみ実施となった。
初日首位の「宮古」は、菅原艇は2位と活躍したものの、リーダー金澤艇が48位と叩いてしまい、首位から3位へ転落してしまう。
初日2位の「星林」は、24点に抑え、首位へ躍り出る。また初日3位の「中村学園三陽」も藤野艇がトップフィニッシュを飾るなど14点に抑え、首位とたった9点差の2位へ浮上した。

※2日目第④レースまでの暫定

①星林(和歌山)        74点
②中村学園三陽(福岡)     85点
③宮古(岩手)         95点
④光(山口)         128点
⑤逗子開成(神奈川)     134点
⑥唐津西(佐賀)       152点

※カットが入るとまだまだ分からない状況ではあるが、優勝争いは3校に絞られた。

8/7(木)

女子が②レースしか消化していない影響で、午後から①レースのみの実施となった3日目、成立すればカットが入る第⑤レース。この重要な局面で「中村学園三陽」は、藤野艇が2位、菅野艇が6位フィニッシュとわずか8点に抑え、ついに13点差の逆転首位に立つ。
前日3位だった「宮古」は金澤艇が6位、菅原艇が18位の24点。カット発生後、再度星林を逆転し、2位へ浮上。しかし3位とは僅か3点差しかない。

※3日目第⑤レースまでの暫定

①中村学園三陽(福岡)     48点
②宮古(岩手)         61点
③星林(和歌山)        64点
④光(山口)          89点
⑤逗子開成(神奈川)     112点
⑥慶應義塾(神奈川)     135点

※残り②レースとの発表があったが、風は落ちる予報。①レースのみなら三陽が優勢。4位の光はメダルが苦しくなった。

8/8(金)

※最終第⑥レースダイジェスト

10:40スタート 風向170° 風速3m/sec 上下距離1300m

海況はソロダイジェストでも書いた通りであり、オレンジ旗が上がった時刻はは既に10:30。この時点で残り①レースと確定する。風速が弱い割には、コースを長く設定。決着をつけるに相応しい最終レースとなった。

上よりでスタートした中村三陽2艇「赤木/北田」「菅野/柴田」が、絶好の展開。そのまま1・2体制。しかし暫定3位の「藤野/緒方」はスタートで大きく出遅れてしまい50番手前後とこの時点で得点対象は菅野、赤木艇に変わる。

一方、逆転を狙う「宮古」は、金澤艇がシングル、菅原艇が10番台後半と優勝となると苦しい状況、また「星林」も高山艇は10番手前後だったものの、山田艇が大きく遅れ、この時点で優勝は厳しい状況となった。

メダルを狙う「光」は2番艇松尾がシングル順位で回航し、星林に迫る勢いとなる。

赤木艇は快走、そのままトップフィニッシュ。菅野艇は宮古を徹底マークしつつレースを展開し、聖光に抜かれたものの、3番手フィニッシュとなり、デュエット優勝を確定させた。
2位は宮古、3位は星林となり、全レースが終了した。

※以上がデュエット視点からみた「レース推移」であったが、入賞校の顔ぶれを見ていくとしよう。



※最多優勝記録を更新!『中村学園三陽』(福岡)
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【優勝した中村三陽のメンバー。スーパースターはいない、まさに総合力での勝利!】

やはり強かった・・・。デュエットの最後も中村学園三陽が締めくくった。菅野リーダーを中心に、赤木、藤野が同じレベルで戦っていたのが印象的だった。ただ、この優勝のポイントはやはり「赤木/北田」ペアだっただろう。彼らは菅野や藤野と違い、高校から始めた選手。彼らがここまでの力がなかったら今回の優勝はなかっただろう。
「ジュニア出身セーラーがいるから勝って当たり前」と言う人も中にはいるが、このようなセーラーをも育成・成長させることができるのも三陽の強さの秘密ではないだろうか?
今回の優勝はまさに総合力の勝利と言っても過言ではないだろう。来年からはレギュレーションが変わるものの、藤野を中心に活躍するのはほぼ間違いない。

『最多優勝更新おめでとう!』



※男子では15年ぶりのメダル獲得!『宮古』(岩手)が準優勝!
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【男女でレース前に徹底して話し合っているのが印象的だった「宮古」チーム】

今回、ダークホース的な存在であった「宮古」ではあったが、東北大会連覇の金澤艇を中心に、菅原艇もきっちり続いた。
金澤艇の活躍はもちろん、金澤艇が良くない時は菅原艇が必ず前にいたなど、2艇がきっちり噛み合っていた印象だった。尚、菅原以外は高校から始めた選手ばかりのことである。やはり相当厳しい練習を積まないとここまでにはならないだろう。見事なメダル獲得であった。



※強化育成が華開く!『星林』(和歌山)がメダル獲得!
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【ソロ準優勝に続いてデュエットでもメダル獲得した「星林」】

今回私自身が密かに注目していたのはこのチームだった。特に元OPワールドセーラー「高山 大智」の存在が大きかった。彼はシングルハンダーの印象が強かったが、ダブルハンドにも挑戦し、結果を出していたからなのだ。さらには近畿大会では「山田/近藤」ペアが高山を上回って優勝するなど、今回のメダルは約束されたようなものであったと私は思う。
またオープニングレースでは、いきなり1・2回航をみせるなど大いに盛り上げてくれた。
来年はインターハイ・国体W開催となる和歌山県だが、強化策が実ってきたといったところか?
現在では「高橋 航」監督(鹿屋体育大学OB)を筆頭に、高校・大学でのスーパースター「宮川 英之」コーチ(福岡第一-福岡経済大(現・日本経済大)も加わり、来年からも非常に楽しみだと云えるだろう。

尚、星林のメダル獲得は、FJ一本化となった1993年以降男女共に全くなかった。1988年芦屋大会での女子スナイプ級以来26年ぶり、さらには男子だけで見ると、1977年蒲郡大会での男子FJ級以来37年ぶりとなった。



※デュエットではメダル獲得ならず『光』(山口)
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【ルーキー松尾は必ずや来年は活躍するのは間違いないだろう】

ソロでは圧勝した小泉 維吹を擁する「光」は惜しくもメダル獲得とはならなかった。やはりポイントは2番艇のルーキー松尾 虎太郎だったか?ただ松尾は普段420では小泉のクルーをしていたのもあり、スキッパーの練習をほとんどしていなかったとのことであり、これは致し方ないだろう。しかし、第⑤・⑥レースではシングル順位をしっかり取る所が、並みのルーキーではないことを認識させてくれと言っても良いだろう。来年は一回り成長して活躍してくれるのは間違いないだろう。



※デュエット3連覇はならず『唐津西』(佐賀)
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【3連覇とはならなかったがきっちり5位入賞の「唐津西」】

デュエット3連覇を懸け今大会に挑んだ「唐津西」。「榊原/坂本」が8位、「楠瀬/中山」が20位と5位に留まった。
やはり前半戦の大きなうねりに翻弄されてしまったか?ただ、最終レースでは両者共にシングルフィニッシュと意地をみせた。
しかし、榊原はまだ2年生。昨年よりも大きく成長したのが印象的であった。来年は優勝戦線に顔を出してくるのはほぼ間違いないだろう。



※地元開催の責任は果たした『逗子開成』(神奈川)
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【地元開催での入賞は格別だろう「逗子開成」】

今回、地元開催でデュエットメダルが期待された地元勢。逗子開成がなんとか6位入賞を果たした。リーダー艇「入江/長塚」が中盤まではソロメダル圏内と活躍していたものの、艇に大きな損傷を受け、そこからガラリと流れが変わってしまった。「土橋/宮脇」も持ってる力を出しきれなかったのが残念だった。
ただ、入江はまだ2年生。ここまでやれると自信はついたと思われる。関東のリーダーであることは間違いないし、必ずやリベンジを果たしてくれることであろう。


※女子デュエット総括へ続く


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