2014-09-24 20:30 | カテゴリ:インカレ
※【スナイプ級レース総括】

戦前の展望では、スナイプ女王「持田由美子/上田育美」(日本大)が連覇達成なるのか?唯一の焦点であったが、実際はどうだったのだろう?470級と同様、振り返ってみることにしよう。
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【スナイプ級のスタートシーン、持田がトップスタートと思いきや・・・】※レースシーンは羽田氏撮影


※【レース推移】

9/21(日)/天候・晴れ/最高気温27℃

初日は470級同様、④レース実施。3・2・1・8の12点でトップに立ったのは、「平野/仲山景」(鹿屋体育大)であった。
連覇を狙う「持田/上田」(日本大)はプレッシャーからなのか、リコール解消のシーンがみられたり、彼女らしくないレースが続いたものの、首位に2点差の2位発進。3位には2回のトップフィニッシュと好調の「高橋/溝口」(早稲田大)が続いた。

※初日第④レースまでの暫定

①平野/仲山景(鹿屋体育大)  12点
②持田/上田(日本大)     14点
③高橋/溝口(早稲田大)    16点
④花島/浅田(関西大)     17点
⑤三好/山口(関西学院大)   24点
⑥阿部/玉田(慶應義塾大)   25点

※思いのほか持田が苦戦、まさにどうなるのかがわからない状況の初日であった。

9/22(月)/天候・晴れ/最高気温26℃

2日目は午後より③レース実施された。この日、6・1・1と爆発したのは、初日4位の「花島/浅田」(関西大)が暫定首位に立つ。女王「持田/上田」(日本大)は、苦しい展開ながらも花島と同点。一方初日首位の「平野/仲山景」(鹿屋体育大)は、第⑤レースではトップフィニッシュとなり、抜けた状態になったかと思われたが、続く第⑥・⑦レースではシングル後半の順位となり、3位へ後退。それでも首位の2艇とは4点差。事実上この3チームの優勝争いとなり、最終日を迎えることになるのであった。

9/23(火)/天候・晴れ/最高気温27℃

※【最終第⑧レースダイジェスト】

10:22スタート 風向60→80° 風速3.5m/sec 上下距離1000m

三つ巴の決戦となった最終レース。ようやく「持田/上田」(日本大)がトップで回航する。「花島/浅田」(関西大)は8番手と苦しい状況。「平野/仲山景」(鹿屋体育大)は4番手回航とまずまずではあるが、優勝するためには持田のミスを待つだけの状況であり、苦しいのには変わりない。
①―②マークでは風が落ち、混戦状態。③マークでは持田が2番手、平野が3番手、花島は5番手まで上がり、激熱な展開となる。ここで、持田は平野を徹底的に抑えつつ、フリーになりかけた花島に対してもケアーするポジションを取り、うまいレース展開をみせる。
その結果、持田は2番手フィニッシュ、平野は4番手、花島は8番手フィニッシュとなり、持田が2連覇を達成した。花島と平野は同点となり、タイを解消した結果、花島が準優勝、平野が3位となり、レースは終了した。

※以上がレース推移であったが、続いて入賞チームを紹介することに致しましょう。



※史上5人目の連覇達成!『持田 由美子/上田 育美』ペア(日本大)
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絶対本命として今大会に臨んだ同ペアだったが、連覇へ向けてのプレッシャーは相当なものがあっただろう。実際そのように見えたし、第①レースでリコールしてしまったのがその典型だろう。
しかしながら、今回優勝できたポイントは以下の3つである。

・第①レースでリコールしたものの、解消し4位フィニッシュ
・第⑦レースで第①マーク10番手から2位フィニッシュしたこと
・最終第⑧レースで優勝に徹するための戦術をとったこと

ではないだろうか?表面上では苦戦気味にみえたが、上記の点がまさに女王に相応しいレース内容だったといえるだろう。
スナイプ級では増川美帆(関西学院大)に続いての連覇達成、真の女王になったことは間違いないだろう。まさに記憶に残る選手となった。

「連覇達成おめでとう!」



※惜しくも準優勝!『花島 瑞紀/浅田 静香』ペア(関西大)
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今回、持田を脅かした大きな存在となり、大健闘だった「花島/浅田」ペア。それだけ実力は出し切ったといえるだろうし、ポイントは最終レースのみだったのではないのか?花島は七尾インターハイでデュエット優勝した実力派。浅田は膳所高出身であり、両者ともまだ2年生なのである。それだけ自信になっただろうし、レース経験を積めば来年は優勝候補となるのは間違いないだろう。見事なレースであった。



※女王に十分迫った『平野 真未/仲山 景』ペア(鹿屋体育大)
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花島同様、女王を苦しめたのはこのチームであろう。第⑤レースまではトップフィニッシュ2回と圧倒したものの、第⑥・⑦レースで急に流れが変わってしまったのが残念だった。
しかしこの2人は、本来なら470級なのだが、同校の部員不足により今年は慣れないスナイプに乗ってこの成績なのだから、立派であろう。団体戦でも頑張って欲しいものである。



※名門校の意地をみせた『廣田 英恵/馬場 なつみ』(立命館大)が4位入賞!
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第1回大会から女子インカレにも積極的に参加し、実績を残してきた立命館だったが、8月末の全日本近北予選では両クラス共に信じられないような敗退。そのような中で、今大会はなんとしても結果を残したいと彼女達は思ったことであろう。
昨年、廣田は、470のクルーで出場。今年は団体戦では470のスキッパー、今回はスナイプのスキッパーと、目まぐるしい状況の中で入賞したのは立派だと思う。



※総合優勝に大きく貢献『三好 紀子/山口 茜』ペア(関西学院大)が5位入賞!
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昨年は11位。今回、上位3艇には及ばなかったものの、オールシングルでまとめた「三好/山口」ペア。この安定性は、同校の総合優勝に大きく貢献、おそらく470級の松浦同様、総合優勝を獲る為の堅い作戦だったことが推察される。
二人とも4年生で、個人戦にも出場。おそらく団体戦でも活躍してくれることであろう。



※トップフィニッシュ3回と健闘した『高橋 友海/溝口 芽』ペア(早稲田大)が6位入賞!
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昨年から、早稲田女子インカレのスナイプを任され、着実にレベルアップしてきた「高橋/溝口」が6位入賞となった。トップ3回と以前より明らかにレベルアップしたのは間違いないが、2日目全てのレースで崩れてしまったのは少々もったいなかったといえるだろう。南風で苦戦してしまったのは、少々ボートスピードに難があったか?
それでも来年へ向けて、自信になっただろうし、来年はさらに上位進出できるのは間違いないだろう。期待したい。


※以上が入賞チームの顔ぶれだったが、470級とは違い、3人を除いては4年生、連覇達成した持田も卒業となる為、来年はどこのチームが主導権を握っていくのか?が非常に楽しみである。



※【総合総括】
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【まさに女子インカレではリーダー校となった「関西学院大」の選手達】

各クラス上位一艇ずつの合計で争われる「総合」は、『関西学院大』が2年ぶり4度目の栄冠に輝いたが、4回の優勝はこの5年間に成し遂げた勝率8割の驚異的な記録なのである。
実力もさることながら、もう既に有名になっていることではあるが、やはり「マネージャー」の存在も大きいだろう。同校では選手を「プレイヤー」、サポート側を「マネージャー」と呼び、役割分担がきっちりしていることが、チームにまとまりが生まれ、優勝へと繋がっているのではないのか?
このようなしっかりした体制ならば、女子インカレだけでなく、団体戦でも悲願の総合優勝を勝ち取る時が必ずやくることだろう。
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【右は2年生マネージャーの澤田 佳那さん。実は彼女もインターハイに出場している珍しい存在。ヨットを知っているマネージャーは選手達も安心できるのではないだろうか?】



※最後に

展望でも申し上げたが、近年はフルエントリーにならないことが多くなっている。原因としては、私が申し上げた部分の他にも、男子学生から理解を得られない状況もあるようである。
経済的な面は、チャーター艇などの対策で解消するとして、全日本大会であるのだから、各校、もっと気持ちよく女子選手を送り出せる体制にしようではないか。

尚、来年からの女子インカレは、基本的に「葉山固定開催」となるようである。来年はフルエントリーとなるよう、女子学生の皆さんも要望や知恵を出し合って、永遠にこの大会が続くことを祈るばかりである。

選手の皆さん、大変お疲れ様でした!


以上


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