2015-04-12 16:00 | カテゴリ:インカレ
ようやく春らしい気温になったと思いきや、この時期には記録的ともいえる降雪が観測されるなど、セイラーにとってはまだまだ厳しい気候ではありますが、平成27年度のレースシーズンが幕を開けようとしている。

昨年の大学ヨット界を振り返ってみれば、団体戦・個人戦全てのタイトルを関東勢が独占した中で、早稲田大学の団体戦完全優勝は、まさに快挙ともいえる記録であったのは記憶に新しいだろう。
この勝利には大きな意味があり、現在、戦国時代とも思える状況下での完全優勝は、価値ある勝利だと私は強く思うのである。
果たして今年はどうなっていくのだろうか?



※関東学生女子ヨット春季選手権大会展望と解説

※女子インカレは4/18~19に開催!
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※関東の学生ヨット界はこの時期、通称「春インカレ」シリーズが実施されるが、そのオープニングとレースして「女子インカレ」が開催される。昨年も申し上げた通り、現在では団体戦でも男子に混ざり活躍している女子選手が当たり前の時代であり、団体戦へ向けても無視できない重要な大会である。早速、有力校・有力選手を紹介しながら解説することにしよう。



※実力・実績共に最上位!『慶應義塾大』
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【今年こそは全日本タイトルを!「長堀/武井」ペア】

昨年の全日本女子では惜しくも総合準優勝だった慶應義塾は、470・3チーム、スナイプ・1チームがエントリー。

470
・長堀友香(4年・青山学院)/武井裕子(4年・慶應女子)※全日本女子準優勝
・角田きあら(3年・横須賀学院)/皆川綾菜(2年・湘南白百合学園)※同17位
・村瀬海里(2年・比治山女子)/大辻眞理子(4年・田園調布雙葉) ※同18位
スナイプ
・阿部七海(4年・酒田西)/窪田明莉(4年・横浜国際) ※全日本女子7位

と昨年とほぼ変わらない布陣。昨年までの実績からみれば、関東はもちろん全日本も狙える絶好のシーズンであるといえる。
470ではやはり昨年惜しくもタイトルを逃した「長堀/武井」が中心であり、優勝候補筆頭であろう。
しかしながら調子に乗った時の強さは誰もが認める所だが、成績にムラがあるのが弱点。その点が解消されていれば磐石だろう。
角田、村瀬の下級生スキッパー陣もジュニア・ユース出身であり、今年は積極的なレースをみせて上位を狙っていきたい所である。
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【阿部も最終学年、長堀同様絶好のチャンス!】

スナイプでは昨年惜しくも入賞は逃したものの、関東ではスナイプ女王持田由美子を脅かす存在だった「阿部/窪田」だろう。実力上位なのは間違いないが、つまらないミスが多いのも彼女達の弱点。その課題を克服できていれば、こちらも磐石だろう。



※全日本女子タイトルを狙えるのか?『明海大』
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【このコンビも3年目、機は熟したか?「林/木村」ペア】

昨年の全日本女子では5位と入賞はしたものの、なんとなく物足りない印象だった明海は、470・2艇、スナイプ2艇がエントリ-
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【今年の活躍にも期待!「又村/澤田」ペア】

470
・林優季(3年・羽咋工業)/木村沙耶佳(3年・磯辺) ※全日本女子6位
・又村優(2年・大湊)/澤田しおり(4年・大島海洋国際) ※同4位
スナイプ
・橋本杏奈(2年・霞ヶ浦)/花本菜美(1年・聖光)・仁杉衣里(1年・熱海) ※全日本女子8位
・鍋岡薫(1年・羽咋工業)/千葉真由子(4年・気仙沼)

となっているが、470級では昨年の全日本女子ルーキースキッパー最高位の「又村/澤田」や、ジュニアワールド代表の「林/木村」と2チームが昨年と変わらない布陣であり、まさに優勝候補である。
昨シーズンは両チーム共に自信になっただろうし、悲願の総合優勝へ向けて十分に狙えると云えよう。
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【昨年、ルーキーでスナイプを任された橋本は大健闘!】

しかし全日本を狙うためには問題なのがスナイプである。といってもルーキースキッパーの中では最高位の8位だった「橋本」はむしろ健闘したのではないのか?ただ課題のスタートがどうなのか?と、ルーキー花本or仁杉とのコンビネーションはどうなのか?が懸念される所ではあるが・・・。

両クラス共に実力ある明海は、悲願の全日本女子総合タイトルを狙うためにも、今大会は重要な一戦となることだろう。



※大量ルーキー入学で戦力充実の『日本大』
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【今年はクルーも充実!中山はスナイプへ・・・】

昨年はスナイプ級で史上2人目の連覇を果たした持田由美子が中心だった日大は、彼女が卒業した後の布陣はどうだろう?両クラスに4艇エントリーしている。

470
・新谷つむぎ(3年・横浜創学館)/小松日向(1年・別府青山) ※全日本女子12位
・中山由紀美(1年・唐津西)/宮野菜々(1年・磯辺)
スナイプ
・中山由佳(3年・唐津西)/上田育美(2年・宮古商業)
・池田紅葉(1年・横浜創学館)/稲垣美穂(4年・海津明誠)

と昨年までとは一味違う布陣。高校時代インターハイ連覇の中山由佳は、団体戦の事情もあってかスナイプへコンバート。中心チームとしての期待がかかる。
また470級では昨年団体戦のレギュラーを経験した新谷つむぎが、インターハイデュエット優勝クルーの小松日向とコンビを組み優勝を狙う。
470級の2艇目は、国体少年女子SS級連覇の中山由紀美と、東京国体同級準優勝の宮野菜々とのルーキーコンビや、スナイプ級の2艇目では、長崎国体少年女子シーホッパーSR級で優勝した池田紅葉と、一昨年の全日本女子優勝クルー稲垣美穂のコンビで実績あるルーキー勢がどこまで上位進出できるかにも注目である。

470では新谷、スナイプでは中山由佳が中心の日大は、実績では若干劣るものの、多数の優秀ルーキーを加え、総合優勝は十分可能性があるのではないだろうか?



※女子インカレ優勝常連の『早稲田大』は?
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【昨年は大きく成長!「高橋友海」】

ここ5年間で春女子インを4回もの総合優勝している早稲田。一昨年までは、現在ナショナルチームで活躍している山口祥世が圧倒的な強さで同校を牽引、そんな印象が強かったが、昨年活躍した山口優も卒業し、今年はどうなのだろうか?
470・スナイプそれぞれ一艇ずつエントリーしてきた。

470
・市川夏未(3年・早大本庄)/永松瀬羅(3年・別府青山) 
スナイプ
・高橋友海(4年・桐蔭学園)/上野玲海(2年・西南学院) ※全日本女子6位

となってる。市川はジュニア経験者ではあるが、大学入学後は活躍のチャンスに恵まれずにいたのだが、アピールできるチャンスがようやく巡ってきたか?彼女にとってはこのレースは重要な意味を持つレースになると思われる(※ここでは詳しくは触れない)
さすがに山口祥世や山口優より劣るのは仕方ないと思われるが、クルーは昨年、山口優のクルーの永松であるからして注目してみたい。

スナイプでは、昨年の全日本女子3回のトップフィニッシュを飾り6位入賞した高橋が今年は更なる上位進出を狙っていけることだろう。昨年は数段レベルアップした印象のある彼女だが、安定性と高校ヨット経験者の上野がスキッパー出身であることからその点は不安材料ではある。

※上位進出できる力はある?『法政大』
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【もっと上位にいけるはず???「加瀬澤/馬渡」ペア】

昨年の全日本女子では総合6位入賞の法政は、470・1艇、スナイプ2艇がエントリー

470
・加瀬澤千帆里(4年・磯辺)/馬渡凪沙(2年・七里ヶ浜)
スナイプ
・根本彩加(3年・磯辺)/石川紗葉子(3年・磯辺)
・北林妙恵子(1年・磯辺)/岩井友香(3年・鎌倉)

と、ルーキーの北林が入学したのみで、主力は加瀬澤・根本となるだろう。しかし昨年も全日本では入賞はしたものの、物足りなさは否めなかった。加瀬澤は1年時全日本女子でもトップフィニッシュを取った実績、また根本も1年時5位入賞と両チーム実力はあるはずなのである。両者共に成長していれば、アッと驚く結果となりそうなのが法政だろう。

※その他注目してみたいチームは?

片クラスのみのエントリーではあるが、中央大スナイプでは、OPジュニアワールド出場・主にシングルハンドで活動していたルーキー岸祐花(1年・相模原中等教育学校)が、一昨年のインターハイデュエット優勝の伊藤未波(2年・宮古)をクルーにどのようなレースをみせるのか?




※【470級結論】(15艇エントリー)

※熾烈な優勝争いになるか?

◎長堀 友香/武井 裕子   (慶應義塾大)
○林 優季 /木村 沙耶佳  (明海大)
▲新谷 つむぎ/小松 日向  (日本大)
△又村 優 /澤田 しおり  (明海大)
△加瀬澤 千帆里/馬渡 凪沙 (法政大)
△市川 夏未/永松 瀬羅   (早稲田大)
注中山由紀美/宮野 菜々   (日本大)

※実力的に上位なのは、長堀・林・新谷・又村であり、風域によって得意・不得意もあり、この中からの優勝争いとなることだろう。トータル的にみると長堀が優勢だろう。逆転候補はは明海の2艇、クルーを得た新谷までだろう。
また日大のルーキーコンビがどこまで実力を発揮できるのか?にも注目してみたい。

※【スナイプ級結論】 (17艇エントリー)

※470級以上に大接戦!

◎阿部 七海/窪田 明莉   (慶應義塾大)
○高橋 友海/上野 玲海   (早稲田大)
▲中山 由佳/上田 育美   (日本大)
△橋本 杏奈/花本 菜美   (明海大)
△根本 彩加/石川 紗葉子  (法政大)
注池田 紅葉(日本大)や岸 祐花(中央大)のルーキースキッパー勢チーム

※本来なら阿部・高橋の一騎打ちと言いたい所だが、中山、橋本、根本までの優勝争いとなることだろう。どのチームが勝っても不思議ではない。
要注目なのは、シングルハンド出身チームである。この2チームが活躍するとさらに混戦模様となることだろう。

※【総合】

※慶應が優勢か?

◎慶應義塾大
○明海大
▲日本大
△早稲田大
注法政大

※470級・スナイプ級共に実績上位の慶應が断然有利である。逆転候補は明海、日大、早稲田までだろう。明海はスナイプ次第、日大は未知数、早稲田は470次第だといえるが、このような結論に至った。

今年も特に安全に留意し、女子選手の活躍をお祈りする次第であります。


以上









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