2015-06-08 10:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
いよいよ梅雨シーズン本番か?と思わせる今日この頃だが、今年も高校生セーラーにとっては、最も重要な季節がやってきた。
和歌山インターハイ出場権を懸けた『第67回関東高等学校ヨット大会』が、6/12~14の日程で、神奈川県葉山港ヨットハーバーを舞台に開催される。
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【新生インターハイの幕開け、420級のレースシーン(関東選抜より)】

昨年の江の島インターハイでも申し上げた通り、FJ級ソロ・デュエットの競技方式が終了し、今年より420級が導入され、FJと併せて2艇種での争いとなる。従って競技内容を改めてご説明することに致しましょう。

※昨年までのインターハイは?

男女共に各校最大3艇までエントリーが可能。それぞれが予選を通過すれば、インターハイ進出となるのであったのだが・・・。

※今年からのインターハイは?

各校男女共に420級・FJ級それぞれ1艇ずつのみしか出場できなくなる。

※関東大会では?

420級は各校1艇のみ、FJ級では2艇エントリーできるのだが、問題はFJ級である。暫定処置で2艇エントリーできるようにしたと思われるが、仮に下のような順位となった場合は?

1位A校
2位A校
3位B校
4位B校
5位C校
-------通過ボーダーライン-------
6位D校
7位E校

A校が2艇、B校が2艇上位独占となっている一例なのだが、インターハイ通過は各校1艇のみであるからして、権利は6位のD校・7位のE校へ繰り下がることになる(もちろん関東大会は表彰対象である)

※少々わかりにくかったかもしれないが、このようなレギュレーションで今年からは実施される。早速・男女種目別に解説するとしよう(最大⑥レース実施予定・⑤レース成立以上1カット発生)

※参考・関東勢過去5年間のインターハイ入賞実績
無題

※一時期低迷していた関東勢だが、男子でのメダル獲得も復活しており喜ばしい限りだが、優勝については13年遠ざかっている。
是非優勝を目指し頑張って欲しいものである。



※【男子420級展望】(通過校数『5』)

新しく加わった420級では各校1艇のみのエントリーとなるので、そのまま1~5位までがインターハイ進出となる。有力チームを挙げていくと?まずは優勝候補筆頭から語らなければならないだろう。
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【男子420級初代チャンピオンとなるのか?入江/尾花ペア(逗子開成)】

昨年は2年生ながら逗子開成のエースとして活躍した「入江裕太/尾花 賢」(逗子開成・3年)である。FJから420へと果敢に挑戦し、関東選抜では若干の不覚をとったものの、5月稲毛ウィークでは見事優勝。全チームの中では、経験・実力的にも最上位だろう。地元開催も後押しし、きっちり優勝となるのか?

逗子開成のライバルといえば、やはり慶應義塾となるだろう。浜名湖420東日本で3位の「吉村彰人/久保田空」(3年)がエントリー。普通に走れば通過は問題ないレベルなのだが、神奈川県大会では、逗子開成・関東学院に遅れをとってしまった。この点が若干の不安材料ではある。

関東選抜では準優勝の「谷川 隆治/粕谷大樹」(稲毛・3年)は、地元稲毛ウィークでも入江に続き準優勝となり、フロックでないことをアピールしたと言えるだろう。ここでも自分達のセーリングができたなら、十分通過安全圏と言っても良い。
稲毛高ヨット部は2001年に愛好会からスタートし、2011年に部へ昇格。これまで国体出場の実績はあったが、インターハイへの出場はなかった。初のインターハイ行きとなるのか?

同じ千葉勢からは「鈴木真人/行縄優大」(磯辺・3年)も挙げなくてはならないだろう。関東選抜では力を出し切れなかったが、東日本420では6位・稲毛ウィークでも3位と調子は上がりつつある。しかしながら千葉県大会を含め前述の谷川に420東日本を除き、先着されているのは若干気にはなるが、上位候補であるのは間違いない。

近年、神奈川・千葉勢の活躍に比べ、見劣りしてしまう茨城勢男子だが、注目のルーキー「蜂須賀晋之介/岩田慧吾」(霞ヶ浦・1年/2年)のコンビが登場。
蜂須賀は一昨年のOPワールド日本代表、昨年の宇田川真乃のように活躍が期待されるが、どうなるのか?

以上有力5校を挙げてみたが、さらにインターハイ出場の可能性があるチームを紹介していくとしよう。

昨年の江の島インターハイで地元枠で出場した関東学院の「渡邉大和/長井健人」が神奈川県大会では慶應を破る健闘、さらには先週の江の島オリンピックウィークでも逗子開成・霞ヶ浦を上回り、かなり不気味な存在である。

また東京勢からは早稲田高等学院・日本橋、茨城勢からは土浦第一も各大会で注目すべきポイントがあり、上位に何かあれば、インターハイ進出も夢ではないだろう。

※【男子420級結論】

※「入江/尾花」(逗子開成)が優勢も?

◎入江裕太/尾花 賢  (逗子開成)
○谷川隆治/粕谷大樹  (稲毛)
▲吉村彰人/久保田空  (慶應義塾)
△鈴木真人/行縄優大  (磯辺)
△渡邉大和/長井健人  (関東学院)
注蜂須賀晋之介/岩田慧吾(霞ヶ浦)

※実績・実力からみれば「入江/尾花」が完全に抜けているものの、とりこぼしも多い。そうなると混戦模様となるのか?さらにはルーキー蜂須賀/岩田の活躍次第では展開がガラリと変わってしまう可能性がある位キーマンとなることだろう。 


 
※【男子FJ級展望】(通過校数『5』)

冒頭に述べた通り、FJ級に関しては2艇エントリー可能な為、有力チームを2艇揃えたならば、インターハイへの出場はより高まるといえるだろう。関東選抜と稲毛ウィークを上位校順に並べてみると?(各校上位2艇のみ、カッコ内は順位)

※【関東選抜】    
①逗子開成(1・2)  
②慶應義塾(3・4)  
③霞ヶ浦(6)     
④土浦日大(7)    
⑤稲毛(12)      
⑥土浦第一(13)   
⑦磯辺(14)

※【稲毛ウィーク】
①逗子開成(1・4)
②慶應義塾(2・5)
③土浦日大(3)
④霞ヶ浦(8)
⑤磯辺(9)
⑥稲毛(13)     
⑦土浦第一(20)

と、逗子開成・慶應義塾の神奈川勢が圧倒している。従ってこの2校からみていかねばならないだろう。

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【まさに絶好調!3連勝となるのか?中/多田ペア(逗子開成)】

昨年の地元インターハイでデュエット6位入賞を果たした「逗子開成」からは、

・中 縁嗣 /多田 光伯(3年/2年、関東選抜・稲毛ウィーク優勝)
・小野 友太郎/望月 滉(3年、関東選抜準優勝・稲毛ウィーク4位)

この2チームであり、成績も抜群である。昨年のインターハイも経験した中はまさに絶好調。他より一歩リードしているといえるだろう。まさに優勝候補筆頭である。仮に中が失敗したとしても、小野ペアも5位以内に入る力は十分にあり、インターハイ出場は安泰だろう、というよりむしろ1・2位の可能性も高いだろう。

逗子開成に続くのは、やはり同県のライバル「慶應義塾」だろう。
中心は「柳内航平/樫本達真」(3年)である。関東選抜4位、稲毛ウィークでは3位と上位なものの、中/多田には引き離されている。インターハイ出場は間違いないレベルだが、今大会は逗子開成勢を上回れるのか?がポイントである。

神奈川県勢に続くのは、昨年惜しくも通過できなかった「霞ヶ浦」「土浦日大」の茨城勢か?「新井祐樹/古川達也」(霞ヶ浦・3年)は関東選抜6位、稲毛ウィーク8位と悪くはないのだが、レースで持っている力を出し切れていないのが若干気になる所だ。

一方「廣原 駿/服部勇輝」(土浦日大・3年)は、関東選抜では入賞できなかったものの、稲毛ウィークでは柳内と同点の3位と躍進し、上位候補に名乗りを挙げた。前回はやや出来すぎの感も否めないが、この重要な場面でもきっちり成績を残せるのか?同校ヨット部創立50年目の今年は、3年ぶりのインターハイ出場を狙う。

一方、千葉県勢はどうだろう?昨年、初の3艇通過を果たした「磯辺」からは「山内健史/小倉晴太」(3年)が中心。昨年の東日本FJでは沸かせる場面もあったのだが、関東選抜では何故か惨敗。稲毛ウィークでも茨城勢に負けるなど苦しい状況が続いている。しかしながら千葉県大会では優勝していることから、調子は上がってきたと見て良いだろう。

420級では谷川/粕谷の活躍が目立っている「稲毛」だが、FJでも「佐久間航/中村純也」(3年)が健闘している。上位候補となると少々難しいが、通過できる可能性は十分にあるだろう。

※【男子FJ級結論】

※逗子開成1・2が濃厚か?

◎中 縁嗣 /多田 光伯  (逗子開成)
○小野 友太郎/望月 滉  (逗子開成)
▲柳内 航平/樫本 達真  (慶應義塾)
△廣原 駿 /服部 勇輝  (土浦日大)
△新井 祐樹/古川 達也  (霞ヶ浦)
△山内 健史/小倉 晴太  (磯辺)
注佐久間 航/中村 純也  (稲毛)

※ビッグレース2大会の結果から、明らかに逗子開成の2艇で優勝争いの公算が高い。この2艇を破るとしたら慶應の柳内しかいないだろう。気になるボーダーラインは茨城・千葉勢4校の中から3校となるだろう。この争いも激戦となりそうである。



※【女子420級・FJ級展望】(通過校数420級『3』・FJ級『2』)

※女子は両クラス共に『霞ヶ浦』が圧倒!

昨年の江の島インターハイでは、「霞ヶ浦」が、ルーキースキッパー2艇でデュエット3位とメダルを獲得し、大いに沸かせたが、今年も関東勢の筆頭なのは誰がみても明白である。
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【今年はインターハイ優勝が目標!宇田川/齊藤ペア(霞ヶ浦) ※長崎国体より】

420級では、昨年インターハイソロ4位・長崎国体5位・今年の唐津420ワールドの権利を獲得し、関東選抜でも男子相手に圧勝した「宇田川真乃/齊藤由莉」(霞ヶ浦・2年/3年)の優勝濃厚、というより勝つのは当然と言うべきだろう。男女同時スタートなので、関東選抜のような圧勝劇となるのか?に注目である。それだけ次元が違うレベルである。

続くのは、2年生ペアながら健闘している「石井 茜/盛田冬華」(磯辺・2年)だろう。関東選抜、東日本420・稲毛ウィークとレースを経験するにつれ成績も上がってきている、期待のペアだ。

最後の一枠は「今井春花/塚田麻里」(大島海洋国際・3年/2年)となるだろう。

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【男子相手に勝利できるのか?仲/高仲コンビ(霞ヶ浦)】

FJ級でも関東選抜3位、稲毛ウィーク6位の「仲 美南/高仲みなみ」(霞ヶ浦・2年/3年)の優勝は間違いないだろう。しかし厳しいことを申し上げれば、彼女達の今大会目標は男子相手にどこまで迫れるか?である。是非男子相手に奮闘し、沸かせてもらいたいものだ。

また2番艇はジュニア経験者の「鈴木せいら/福田優美」(霞ヶ浦・1年/3年)であり、他チームにどこまで通用するのか?にも注目である。

霞ヶ浦が通過確定であるからして、残るは1枠しかない。今大会でのポイントはここである。

昨年はインターハイ初出場のチャンスを逃してしまった「日本橋」だが、関東選抜では「朝比奈春佳/川上 茜」(3年/2年)が女子2位となり、通過が現実的になってきたようだ。今年こそはインターハイ切符を手にできるのか?

しかし「磯辺」もこのまま黙っている訳にはいくまい。女子3年生1人で頑張ってきた「秦 涼香/實方美優」(3年/2年)や、2年生コンビ「伊藤七瑠/田中千洸」の2艇でインターハイ出場を狙う。

実力的には両校互角と見ているが、昨年までとは違い男女同時スタートであるからして、男子に呑まれないことが重要なポイントとなることだろう。


※女子の結論は明白な状況にあるので省略させて頂く。


今年も全力を尽くし、良き思い出になるよう高校生セイラーの健闘を祈る!


以上

img_2.jpg©インターハイ




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