2015-06-15 17:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
和歌山インターハイ出場権を懸けた最重要関門、『第67回関東高等学校ヨット大会』は、神奈川・葉山港で実施。梅雨に入った時期ながら天候・風にもまずまず恵まれ、予定の⑥レース全て消化し。幕を閉じた。
早速、インターハイ出場を決めたチームを紹介していくとしよう。
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【関東インカレでおなじみの葉山沖の風景、穏やかなコンディションでのスタート】

※男子は『慶應義塾』、女子は『霞ヶ浦』がそれぞれ2種目完全制覇!

※【男子420級最終結果】
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【初代関東チャンピオンとなった「吉村彰人/久保田空」ペア(慶應義塾)】

※慶應義塾が初代男子420級制覇!
①吉村 彰人/久保田 空  (慶應義塾)   7点(1-2-(8)-2-1-1)
②蜂須賀晋之介/岩田 慧吾 (霞ヶ浦)   12点(4-(9)-2-1-2-3)
③谷川 隆治/柏谷 大樹  (稲毛)    15点((8)-1-1-6-5-2)
④鈴木 真人/行縄 優大  (磯辺)    19点(2-(8)-7-3-3-4)
⑤入江 裕太/尾花 賢   (逗子開成)  20点(3-4-(10)-4-4-5)

※【男子FJ級最終結果】
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【今回はDNC優勝と他を圧倒!「柳内 航平/樫本 達真」ペア(慶應義塾)」】

①柳内 航平/樫本 達真  (慶應義塾)   9点(1-2-3-2-1-(5))
※慶應義塾は2年連続4回目のFJ級優勝!
②中 縁嗣 /多田 光伯  (逗子開成)  10点((6)-1-5-1-2-1)
③山内 健史/小倉 晴太  (磯辺)    14点(3-3-2-3-(5)-3)
④新井 祐樹/古川 達也  (霞ヶ浦)   18点(4-4-4-(6)-4-2)
⑤小野 友太郎/望月 滉  (逗子開成)  21点((ocs)-8-1-5-3-4)
⑥廣原 駿 /服部 勇輝  (土浦日大)  28点(7-5-6-4-6-(14))
※逗子開成が2艇5位以内となった為、土浦日大までがインターハイ進出。

※【女子420級最終結果】
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【昨年のソロ優勝に続き、2連勝の「宇田川真乃/齊藤由莉」ペア(霞ヶ浦)】

※霞ヶ浦が初代女子420級制覇!
①宇田川 真乃/齊藤 由莉 (霞ヶ浦)    7点(1-1-(2)-2-2-1)
②石井 茜 /盛田 冬華  (磯辺)     7点((2)-2-1-1-1-2)
③今井 春花/塚田 麻理  (大島海洋国際)17点(3-(DNF)-DNF-3-OCS-3)

※【女子FJ級最終結果】
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【同校女子FJ級3連覇に貢献!「仲 美南/高仲みなみ」ペア(霞ヶ浦)】

①仲 美南 /高仲 みなみ (霞ヶ浦)    5点(1-1-1-1-(2)-1)
※霞ヶ浦は3年連続3回目のFJ級優勝!
②秦 涼香 /實方 美優  (磯辺)    13点(2-2-(4)-4-1-4)

※以上が和歌山インターハイ出場権獲得!



※【男女420級レース推移】

6/13(土) 天候・曇り時々晴れ  最高気温29℃

この日は朝から風が弱く、レース実施が心配されたが、少しずつ晴れ間が見え始めた頃から風が入り始める。南よりの軽風域でレースは始まった。しかしこの日は風向の振れ幅が大きかったことや、潮の流れも速く、各チームを悩ませ混戦模様となる。
第①レースでは、終始吉村/久保田(慶應義塾)がトップを守り、トップフィニッシュ。2番手は女子優勝候補筆頭の宇田川/齊藤(霞ヶ浦)、3番手も女子ペア石井/盛田(磯辺)が得意の軽風域を生かし見事な走りであった。

第②レースでは、第①レースでは緊張からか8番手フィニッシュと出遅れた谷川/柏谷(稲毛)がトップフィニッシュ。2番手は宇田川/齊藤(霞ヶ浦)、3番手は吉村/久保田が堅実の走りであった。

第③レースでは、なんと石井/盛田(磯辺)・宇田川/齊藤(霞ヶ浦)の女子ペアが男子を抑えて1・2フィニッシュとギャラリーを沸かせる。3番手(男子トップ)は谷川/柏谷(稲毛)が肩の力が抜けたのか本来の力を見せ始める。しかし好調の吉村艇や優勝候補筆頭の入江/尾花(逗子開成)は大きく嵌り、信じられないような順位をとってしまう。

第④レースではようやく風向も安定した中で、絶好調の女子ペア石井/盛田(磯辺)が連続のトップフィニッシュ。2番手(男子トップ)は、ルーキー蜂須賀/岩田となり、一気に谷川/柏谷と同点の2位まで浮上する。

※【初日第④レースまでの暫定順位】

男子
①吉村/久保田  (慶應義塾)  13点(1-2-8-2)
②谷川/柏谷   (稲毛)    16点(8-1-1-6)
②蜂須賀/岩田  (霞ヶ浦)   16点(4-9-2-1)
④鈴木/行縄   (磯辺)    20点(2-8-7-3)
④渡邉/長井   (関東学院)  20点(5-3-4-8)
⑥入江/尾花   (逗子開成)  21点(3-4-10-4)
女子
①宇田川/齊藤(霞ヶ浦)・石井/盛田(磯辺) 両艇同点

※大混戦!男子はどこも決め手がなく、優勝争い・インターハイ通過ボーダー争いもまだまだわからない状況。女子では石井/盛田の大活躍により優勝争いが熾烈な状況となった。

6/14(日) 天候・曇り  最高気温27℃

この日は朝からまずまずの風に恵まれ、順調に②レースを消化。
レース成立するとカットが入る第⑤レースでは、暫定首位の吉村/久保田(慶應義塾)がトップフィニッシュを飾り、完全に抜け出す。2番手には、昨日大活躍の女子ペア・石井/盛田(磯辺)が続き、3番手蜂須賀/岩田(霞ヶ浦)、4番手宇田川/齊藤(霞ヶ浦)が続いた。蜂須賀、谷川艇は通過安全圏内となる。男子ボーダーライン付近の争いは、鈴木/行縄(磯辺)、谷川/柏谷(稲毛)、入江/尾花(逗子開成)の順に入ったものの、ここまで健闘していた渡邉/長井(関東学院)は、男子7番手フィニッシュ、カットが入った状況の中で、一番苦しい状況となってしまった。

女子ではついに石井/盛田(磯辺)が逆転。しかしながら最終レースでも宇田川/齊藤(霞ヶ浦)を上回らなければ優勝とはならない状況で最終第⑥レースへ突入するのであった。

5~6mまで風も上がり、勝負をつけるのに絶好のコンディションとなった最終レース。吉村/久保田(慶應義塾)は連続のトップフィニッシュで文句なしの優勝。2番手は宇田川/齊藤(霞ヶ浦)が意地を見せ、石井/盛田(磯辺)を上回り、同点ながら女子優勝となる。
一方、男子ボーダー争いは鈴木/行縄(磯辺)、入江/尾花(逗子開成)の順にフィニッシュし、それぞれインターハイ進出を決めた。



※【男女FJ級レース推移】

第①レースでは柳内/樫本(慶應義塾)が後続を大きく引き離しトップフィニッシュとなり、幸先良い滑り出し。2番手には佐久間/中村(稲毛)、3番手には山内/小倉(磯辺)と千葉県勢が続く。
一方、優勝候補筆頭の逗子開成勢は中/多田が7番手(男子6位)、小野/望月はリコールしてしまうなど、優勝を狙うには苦しいスタートとなってしまう。
女子筆頭は仲/高仲が6番手フィニッシュでまずまずの滑り出しであった。

第②レースでは女子ペア・仲/高仲(霞ヶ浦)が男子を抑え見事トップフィニッシュ。2番手(男子1位)は、第①レースで失敗レースとなってしまった中/多田(逗子開成)が巻き返し、3番手(男子2位)は第①レーストップの柳内/樫本(慶應義塾)の順に続いた。

第③レースでは前2レース大きく出遅れた小野/望月(逗子開成)が意地のトップフィニッシュ、2番手は山内/小倉(磯辺)、3番手は女子ペア仲/高仲がここでも健闘する。暫定首位の柳内/樫本(慶應義塾)は安定しており、大きく抜け出したと言っても良い状況になった。

第④レースでは、女子ペア仲/高仲(霞ヶ浦)が2回目のトップフィニッシュと好調。中/多田(逗子開成)、柳内/樫本(慶應義塾)の順となる。

※【初日第④レースまでの暫定順位】

男子
①柳内/樫本  (慶應義塾)    8点(1-2-3-2)
②山内/小倉  (磯辺)     11点(3-3-2-3)
③中/多田   (逗子開成)   13点(6-1-5-1)
④新井/古川  (霞ヶ浦)    18点(4-4-4-6)
⑤廣原/服部  (土浦日大)   22点(7-5-6-4)
⑥佐久間/中村 (稲毛)     23点(2-7-7-7)
⑦小野/望月  (逗子開成)   38点(ocs-8-1-5)

女子
①仲/高仲   (霞ヶ浦)    4点(1-1-1-1)
②秦/實方(磯辺)、伊藤/田中(磯辺) 12点

※AKB風に言うと「神7」での争いとなったFJ級男子。優勝争いは柳内が圧倒的に優勢なものの、カット次第では中、山内までがチャンスあり。新井は優勝となると厳しいがインターハイ通過濃厚。注目の5校目は廣原(土浦日大)、佐久間(稲毛)どちらが通過できるかの勝負となった。

女子では仲/高仲(霞ヶ浦)の優勝はほぼ確定。2校目も磯辺勢で決まりの情勢となった。

6/14(日)

カットが入る重要な第⑤レースでも、柳内/樫本(慶應義塾)はトップフィニッシュを飾り、最終レースを待たずして優勝が確定する。中/多田・小野/望月の逗子開成勢が2・3位と続くも勝負有り。磯辺・霞ヶ浦も通過は確定。

注目の土浦日大と稲毛の争いは、第⑤レースで廣原艇が6位、佐久間艇が9位と土浦日大が優勢。稲毛が逆転するには、土浦日大を上回ると共に、5位以内が条件の中、土浦日大はスタートから大嵌りし、カットレースとなるのが確実な情勢の中で稲毛がチャンスかと思われたが、結果9位と及ばなかった。

女子では仲/高仲(霞ヶ浦)が第⑤レースで先着されたものの、カットレースを除きオールトップと完勝。2位には3年生の意地を見せ秦/實方(磯辺)が入り、インターハイ進出を決めた。

以上がレース推移であったが、インターハイ出場を決めた各校を紹介すると共に、寸評を述べることにしよう。




※見事な完全制覇の『慶應義塾』(神奈川)
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【昨年のソロ・デュエット優勝に続き、今年も見事な完全制覇の慶應チーム】

420級・FJ級優勝を果たした慶應は、2013年デュエット・2014年ソロ・デュエット優勝に続き、今年は両クラス優勝と現在の関東勢では勢いのあるチームだ。今年はライバル逗子開成勢には若干及ばないかと思われたが、それを覆す結果であった。

特に今回、両クラス共男女同時スタートの中で女子が活躍する中、男女合わせた順位でも女子に負けなかったのは慶應のみである。ここを大いに評価したい。ただ昨年のインターハイで期待されながらも、強風域で翻弄されてしまったことから、その辺りが課題となるのではないのか?インターハイでも悲願のメダルを目指し、頑張って頂きたいものである。

『男子完全制覇、本当におめでとう!』

※初の4種目インターハイ出場!『霞ヶ浦』(茨城)
霞ヶ浦
【インターハイへ向け、ますます期待がかかる「霞ヶ浦」】

昨年は女子デュエットでメダルを獲得し、ますます意気が上がる「霞ヶ浦」であるが、女子2種目優勝は当然であったのだが、男子でも420級2位・FJ級4位と初の4種目通過となった。

男子420級では、なごやジュニア出身・一昨年OPワールド代表の蜂須賀晋之介(1年)が入学、序盤は調子が出なかったものの、後半はトップを含む活躍。インターハイまでにどれだけレベルアップできるかが非常に楽しみである。

男子FJ級では昨年涙を呑んだ「新井/古川」(3年)が昨年の雪辱を晴らしたと言っても良いだろう。しかしながら現状は、慶應・逗子開成勢には及んでいないのが正直な所だ。走りについては問題ないのだが、やはりレース展開の問題だろう。この課題をクリアできたならインターハイ入賞も夢ではないだろう。

女子420級では昨年インターハイソロ4位の「宇田川/齊藤」(2年/3年)が優勝したものの、まさに辛勝であった。決して悪かった訳ではなかったが、男女合わせた成績となると、これも同点であったのだが、磯辺が2回のトップだったこともあり、負けたことになってしまうのである。
若干軽風域が苦手なようだが、ここを克服して是非インターハイ優勝を狙って欲しいものである。

女子FJ級では、「仲/高仲」(2年/3年)が順当に優勝を飾った。しかも今回は男子相手に2回のトップフィニッシュと男女合わせた成績でも3位と活躍したと言えるのではないのか?ただ宇田川とは違い、このペアは強風域が課題。この点がクリアできたならインターハイメダルに大きく近づくだろう。

※全種目通過!『磯辺』(千葉)
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【私が勝手にMVP認定!「石井 茜/盛田冬華」ペア(磯辺)】

スナイプ・FJ時代も全種目通過が当たり前だった「磯辺」だが、この新しい時代となっても全種目通過はさすがと言うしかない。

男子420級では「鈴木/行縄」(3年)は安定したスコアでまとめたものの、上位を脅かすまでには至らなかった。ライバル稲毛や今回好調だった女子ペアと切磋琢磨し、レベルアップして欲しいものである。

男子FJ級では、春先不調だったものの、3位通過を果たした「山内/小倉」(3年)はよくぞここまで復調した。レース艇に乗りなれていなかった影響だったのか?しかしながら今後の練習次第でさらに伸びる可能性があるチームだと私は思っている。

女子420級では、「石井/盛田」(2年)のコンビが大活躍。霞ヶ浦を相手に互角の戦いを見せてくれたのには正直驚いた。男子相手に2回のトップフィニッシュや男女合わせた成績でも宇田川を上回るなど、内容も充実していた。
今回関東大会でのMVPを決めるとしたならば、準優勝ではあったものの彼女達に贈りたい。そんなことを思うのであった。
ただ軽量コンビの彼女達にとっては、課題は順風域以上であろう。インターハイまでにどこまで伸びるのか?に注目してみたいものである。

女子FJ級では、今回どうなるかと思われたのがこの種目であろう。「秦/實方」(3年/2年)が3年生の意地をみせて通過を果たした。レベル的にはまだまだであるものの、是非インターハイまでに練習を積んで欲しいものである。

※男子2艇通過も・・・?『逗子開成』(神奈川)
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【今回は負けはしたが、インターハイでも層の厚さで勝負!「逗子開成」】

昨年まではデュエット3艇出場の常連だった「逗子開成」だが、関東選抜・稲毛ウィークまでは勢いがあったものの、ここでまさかの失速となった。とはいうものの、FJ級では2艇5位以内、420級でも5位通過であるのだからさすがである。
特にFJでは2艇高いレベルであることから、2艇でメダルを狙うことも可能であろう。スナイプ・FJ時代には2チームで交代しながら優勝した学校はいくらでも存在した。本番ではどうなるのか?

※インターハイ初出場!『稲毛』(千葉)
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【プレッシャーに負けず、同校インターハイ初出場を決めた「谷川隆治/柏谷大樹」ペア(稲毛)】

今回、最大の注目点はここであっただろう。見事「谷川/柏谷」(3年)が3位通過を果たした。相当緊張していたせいか、第①レースでは大ピンチとなったものの、トップフィニッシュからは普段どおりのセーリングが出来たのが要因だろう。
展望でも申し上げた通り、稲毛高のインターハイは初出場となる。このような話題は非常にうれしいものであり、インターハイでも活躍していただきたいものである。

※創部50年目!3年ぶりのインターハイ出場!『土浦日大』(茨城)
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【3年ぶりのインターハイ出場!「廣原 駿/服部勇輝」ペア(土浦日大)】

2年連続、ある程度力がありながらインターハイ出場を逃していた「土浦日大」だったが、昨年も出場した「廣原/服部」(3年)が、接戦の末、インターハイ進出となった。稲毛ウィークで3位となったからには、通過は当然だった割には苦戦。インターハイに向けては平日にいかに乗り込めるかにかかっているだろう。

※3年連続のインターハイ出場も?『大島海洋国際』(東京)
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【出艇時の「今井春花/塚田麻理」ペア(大島海洋国際)】

女子420級で「今井/塚田」(3年/2年)が3位となり、3年連続インターハイ出場となった「大島海洋国際」。しかし厳しいことを申し上げれば、今回は女子エントリーが3艇だったこともあり出場できるに過ぎないレベルだ。特にOB諸君は、もっと大島へ駆けつけ面倒を見るべきではないのか?もしくは若洲で練習する際も是非そうしてもらいたいものである。私はそう思うのである。




※以上、インターハイ出場を決めた各校の寸評を申し上げたが、インターハイに出場する選手の皆さんは、関東代表として恥ずかしいレースとならないよう、本番まで2ヶ月、全力で練習に取り組んで頂きたい。

関東勢のインターハイでの健闘を祈る!



以上


※【第67回関東高等学校ヨット大会成績表】
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