2015-08-07 20:30 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
東京では7日間連続猛暑日の記録となるなど、例年より暑い夏となっている「2015・夏」ではありますが、ユース界では、420・FJ両ワールドが日本で開催し、高校生セイラーにとってはより充実したシーズンとなっていることだろう。

さて、いよいよ8/12~16にかけては、高校ヨットの最大の祭典「和歌山インターハイ」が開催されようとしている。(12日は開会式トライアル、4日間競技)
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【10年間インターハイヨット競技の舞台となる「和歌山セーリングセンター」から海面を望む】

インターハイヨット競技は、数年前から当ブログでもお伝えしてるように、今年から大きく変わる。(主催ブロックが他都道府県だとしても)ヨット競技に限っては、10年間和歌山県固定開催になることや、国際420級が新たに導入されることである。3年間は移行措置として420級・FJ級併用開催となるが、3年後にはFJ級が姿を消すことは既に決定している。

※今年から3年間は男女各種目共に、1校につき一艇のみのエントリー(4人まで登録できる)であり、最大7レースで争われる。

まずは男子420級・FJ級を見ていくことにしよう。



※【男子420級展望と解説】 (34校エントリー)

※ワールドチャンピオンが降臨!
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【優勝が確定した後、日の丸を高らかに掲げる「高山/中野」ペア。まさに感動的シーン!】※写真はFf4500様より

先日の唐津420ワールドでは日本勢が活躍し、同級から日本初のワールドチャンピオンが誕生し沸きに沸いたが、その優勝した「高山大智/中野翔太」(星林・3年)から語らなければならないだろう。

高山は、元々別府出身であり、OP時代にはワールドにも出場した実力派であるが、高校は地元ではなく、星林を選択、当初はシングルハンダーのイメージが強い印象ではあった。その後昨年からはダブルハンドにも挑戦し、ドイツ420ワールド出場、続く江の島インターハイソロ準優勝・長崎国体SS級準優勝と着々と力をつけ、そして今年の420ワールドである。

世界の強豪チームが集結した中での優勝なのだから、間違いなく強い。であるからして、インターハイ・国体程度の大会では負けられないはずである。ましては地元開催だ。圧倒的に強いレースを見せてくれるに違いないだろう。当然ながら優勝候補筆頭である。

※ワールドチャンピオン高山/中野に対し、対抗できる勢力を見ていくことにしよう。

※対抗格の筆頭は・・・?
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【ゴールドフリートでのトップフィニッシュはトップクラスの証!「松尾/冨永」ペア】※写真はFf4500様より

昨年のユースワールドを小泉維吹のクルーとして銅メダルを獲得した「松尾虎太郎/冨永理貴」(光・2年)、今年は5月の唐津JOCで高山と対決し、見事優勝を果たしている。420ワールドでもゴールドフリートに残り、満足いく結果ではなかったものの、トップフィニッシュするなど、実力の高さを見せていた。
スタートで積極的に先行するようなレースなら十分対抗できるのではないだろうか?

※強力な和歌山勢
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【ゴールドフリートに進出しただけでも立派!「矢野/山本」ペア】

420ワールドではこちらもゴールドフリートに進出した「矢野伸一郎/山本晟成」(和歌山工業・3年)も十分対抗勢力となるだろう。矢野は昨年の長崎国体シーホッパーSR級で見事優勝。どの艇種も乗りこなせるユース界のマルチセイラーの呼び声が高い。
果たして地元でどのようなレースを見せてくれるのか?

近畿大会では高山に続く準優勝であった「藤木海舟/藤木一誓」(向陽・1年/3年)は、ワールドには出場できなかったものの、こちらも互角に戦うことができるダークホース的存在であることは間違いないだろう。元々兄の一誓は矢野のクルーで各種大会に出場していたが、弟の海舟が入学したことでインターハイ出場が実現した。向陽といえば和歌山県立高校№1、2を争う進学校であるからして、彼らも頭脳をを生かしたレースを見せてくれるのではないだろうか?

高山、矢野、藤木と強力布陣の3校が揃い、メダル独占?なんてこともあるのかもしれない。

※九州王国は?

インターハイを語る上で、絶対に注目しなければならないのが九州勢となるだろう。しかし420級においては、これまでのレース戦績を見ると例年の勢いはないように感じられる。
まずは昨年までのソロ・デュエット最多勝を誇り、圧倒的な戦績の「中村学園三陽」(福岡)。昨年の江の島大会では最終レースで失敗し、メダルを逃した「藤野流星/柴田桂佑」(3年)が筆頭だろう。クルーの柴田は昨年はソロ3位と両者共に経験値も高い。
しかしながらワールドに出場できなかったなど、今一歩の感があったが、九州大会では見事優勝している。
レギュラー候補にもワールド出場の「小村凛平/石橋健太」(2年/3年)も控えるが、藤野チームが出場するのは濃厚だろう。
優勝となると非常に厳しいのは否めないが、メダル獲得なら十分にチャンスはあることだろう。

また、九州大会準優勝でワールド・シルバーフリート最上位の「榊原健人/坂本大成」(唐津西・3年)や九州大会3位の「高橋敦史/井上雅之」(福岡第一・3年/2年)が上位戦線に絡めるかどうか?だろう。

※【結論】

※特に近畿大会でそうだったように、あまりにも差があるのは明白である。順当に高山/中野が2冠達成となるのか?それとも松尾がそれを阻むのか?高山以外の和歌山勢がどこまで迫れるのか?がレースのポイントであろう。



※【男子FJ級展望と解説】(※参加30校)

420級ワールド後に開催された「FJ級ワールド」でも、日本チームから優勝者を輩出し大いに盛り上がったが、インターハイではどうなるだろうか?早速有力候補を挙げて見るとしよう。

※どちらを出場させるのか?『中村学園三陽』(福岡)
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【唐津JOC優勝の玉山艇】 ※写真はFf4500様より

昨年までのFJ級ソロ競技では7回優勝の「中村学園三陽」。今年も十分に優勝が狙えるチームが2チーム存在する。
まずは5月唐津JOCでは「玉山郁人/山田・市原」(3年)が見事優勝。その後チームを組み替え臨んだ九州大会では「末次秀光/木下雅崇」(3年)が圧勝し、「玉山郁人/原 北斗」は3位と、この4人がメンバー登録されていることだろう。果たしてどちらのチームが出場するのか?は私にはわからない。

一昨年の唐津大会でも同じようなことがあったように、北方監督はまた悩むことだろう。ただ、どちらを出場させたとしても優勝候補筆頭であることは断言できるだろう。

※ワールド1・2の『逗子開成』(神奈川)も優勝を狙う!
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【まさに圧勝!FJワールド優勝の中/多田ペア】 ※写真は神奈川県セーリング連盟より

ワールド1・2の結果を残した逗子開成は、インターハイでも大いに期待がかかる。4大会で3回優勝した「中 縁嗣/多田光伯」(3年/2年)が間違いなく出場となるだろうが、問題は対戦していない九州勢との力関係はどうなのか?である。ただ中は、昨年のインターハイも経験しており、これだけ優勝ができる実力なら、優勝戦線に絡めるのは当然と言うべきだろう。

その他の関東勢でも、関東大会では中に勝利した「柳内航平/樫本達真」(慶應義塾・3年)はワールドでは失敗してしまったものの、冷静なセーリングが出来れば十分上位候補となりうるだろう。

※予選をオールトップで優勝したチームは?

やはりインターハイで上位進出するためには、予選でもオールトップを獲れる力がないと難しいだろう。
まず今年は特に勢いのある「宮古商業」(岩手)からは、「村上凌哉/佐々木彩人」(3年)である。オールトップに近い成績であることから期待してみたいチームであるが、力を発揮できるのか?がポイントであろう。

また北信越でも「羽咋工業」(石川)の「松村知哉/高 弘行」(3年)もオールトップで快勝しているが、5月中部FJでも準優勝となっており、こちらも上位候補だろう。

その中部FJで優勝した「石川遷都/椿 淳至」(半田・3年)も東海大会ではオールトップに近い成績で優勝し、期待がかかる。


※【結論】

420級のレベル差に比べ、FJ級では混戦模様となりそうである。その中でJOCで優勝している中村学園三陽が優勝候補の筆頭であろう。それに対してワールドで上位独占となった関東勢がどこまで対抗できるか?がポイントである。


※女子展望に続く。

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