2015-08-18 11:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※今年のインターハイは、リニューアルされただけでなく、この直前に420級・FJ級共に日本でワールドが開催されたのもあってか、話題性十分の大会であった。では、レースはどうだったのか?早速振り返ってみるとしよう。

※【男子420級総括】
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※【レース推移】

8/13(木) 天候・曇り 最高気温31℃

開催前は台風の影響もあり、比較的良い風が吹いていたが、この日は明らかに吹かない予報となる。2~3m/secのコンディションでレースは始まった。

初日、2・1の3点で首位に立ったのは、420ワールド・ゴールド組の松尾虎太郎/三浦 匠(光)であった。得意コンディションを生かし好調な滑り出し。2番手には1・3の4点と地元期待の藤木海舟/藤木一誓(向陽)であった。

一方、優勝候補筆頭・注目のワールドチャンピオン高山大智/中野翔太(星林)は、苦しい展開ながらも5・2の7点・3位と好位置につけたのは、さすがと言うべきか?

8/14(金) 天候・晴れ 最高気温32℃

朝方はまずまずの風速なのだが、果たしてどこまで持つのか?との状況。予定時刻にスタートはできたものの、明らかに微・軽風域の厳しいコンディションになっていった中、暫定首位の松尾/三浦(光)が、見事な連続トップフィニッシュで抜け出し始める。2位も昨日同様藤木兄弟(向陽)が2・6とまとめそのままキープ。

しかし高山/中野(星林)は第④レースで16位と大きく叩き、優勝へは黄色信号が灯る意外な展開となる。
3位にはここまで6・5・4・5と安定している藤野流星/柴田桂佑(中村学園三陽)が上がってきた。

8/15(土) 天候・晴れ 最高気温33℃

昨日までとは違い少し風速は上がってきたものの、それでもMAX4m/sec。第⑤レースでも松尾/三浦(光)は絶好調の4連続トップフィニッシュ。暫定2位の藤木兄弟が16位と大きく嵌ってしまった為、早くも優勝へ王手をかけることとなった。
このレースで暫定3位の藤野/柴田(中村三陽)は2位フィニッシュで、暫定2位に上がってくる。

続く第⑥レースでも松尾/三浦の勢いは止まらない。5連続トップフィニッシュで最終レースを待たずして優勝が確定する。また2位の藤野/柴田も6位フィニッシュだったが、高山・藤木両艇がまたしても2桁順位となった為、準優勝が確定。残るは銅メダルのみであり、3位藤木・4位高山地元勢同士の最終決戦となる。

8/16(日) 天候・曇り 最高気温31℃

朝から風速が上がらず、どうなるかと思われたが、昨日同様4m/sec前後の風速となり、絶好のコンディションとなる。
ワールドチャンピオン高山/中野は、素晴らしいボートスピードでレースを展開。見事トップフィニッシュで、藤木兄弟を逆転。銅メダルとなった。

※簡単に420級を振り返ってみたが、入賞校の顔ぶれを紹介しよう。



※ニュースター誕生!『松尾虎太郎/三浦 匠』(光)
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まさに圧巻であった・・・ レースを観ていてそれぐらいしか言葉が見当たらない。

男子420級初代チャンピオンに輝いたのは「松尾/三浦」ペアであった。先日の420級ワールドでは、ゴールドフリートに残り、トップフィニッシュをしたレースはあったが、入賞までとはならなかった。しかし今回はワールドチャンピオン高山を全く寄せ付けなかったことは、それだけの力はあったのである。

以前も紹介したと思うが、松尾は広島セーリングスクール出身であり、OP北米選手権出場経験者である。高校は光高校を選択し、昨年のソロ優勝・小泉維吹のクルーとしてユースワールド銅メダル獲得。その後スキッパーとしても実力を発揮し、2年生でインターハイチャンピオンとなった。あの小泉でさえも2年生で優勝できなかったのだから、彼を超えたことになるのではないだろうか?

松尾の父・英樹氏は私と同期のセイラーであったが、インターハイ出場を果たせなかった。それを息子に託し、しかも優勝とはまさに感無量だろう。

またクルーの三浦(匠)はまだ1年生。実を言うと彼はジュニアセイラー出身ではない。中学まではウインドサーフィンを親しみ、セーリングアスリート発掘プロジェクトで高校から始めた選手なのだ。ということはヨットに乗り始めて数ヶ月なのだから、素晴らしいだけでなく、運動能力も抜群なのだろう。

したがって2年/1年コンビであるからして、来年は連覇の期待がかかる。是非その偉業に挑戦してもらいたい。

「初代チャンピオンおめでとう!」


※苦難を乗り越え銀メダル獲得!『藤野流星/柴田桂佑』ペア(中村学園三陽)
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今回、男子420級で最大のポイントだったのは、このチームがどこまで活躍できるか?だと私は思っていた。その「藤野/柴田」ペアが安定したレースで準優勝となった。

藤野は福岡県タレント発掘事業プロジェクトで中学3年からFJを始め、各種大会で活躍していたものの、肝心な所でミスも多く、それを象徴するのが昨年の江の島インターハイであった。ソロ3位で最終レースを迎え、普通に走ればメダルだったものの、大きく嵌ってしまいメダルを逃してしまう。デュエットでは優勝したものの、悔しかったに違いないだろう。

その後も420ワールドの権利がなかなか獲れず、ついに出場することができなかった。クルーも相当代わり、行き着いたのは昨年菅野 翔のクルーでソロ3位となった柴田と組み、ようやく上昇したのである。

優勝はできなかったが、強豪相手にメダルを獲得できたことは大いに評価できるし、大学でも活躍するのは間違いないだろう。

尚、最終レースは準優勝が決まったことから小村凛平/石橋健太の2年生コンビを投入し、6位フィニッシュと健闘。来年も優勝候補に名乗りを挙げることは間違いないだろう。


※敗れはしたものの、やはり強かった!『高山大智/中野翔太』ペア(星林)
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420級ワールドチャンピオンとして俄然注目を集めた「高山/中野」ペア。しかし今回は難解な風に大苦戦。しかしながらワールドチャンピオンの意地から、最終レースでようやく実力を発揮し、メダルを獲得した。
その最終レースのボートスピードの速さは、明らかに他を凌駕したことは、さすがはワールドチャンピオンの走りだと私にはそう感じた。
星林男子初のインターハイ優勝は叶わなかったが、この走りなら地元国体では必ずやってくれるだろう、そんなことを感じさせるシリーズであった。


※惜しくもメダルを逃したものの、大健闘の「藤木海舟/藤木一誓」ペア(向陽)
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オープニングレースで首位発進したものの、後半で大きく崩れ4位となったしまった藤木兄弟ペアではあったが、むしろ大健闘だろう。スキッパーである弟の海舟が入学し、実現したインターハイ出場。1年生スキッパーでここまでやれたのだから、大いに評価したい。
しかし兄の一誓は今回のインターハイは最初で最後になる。つまりこれから同校でクルー探しを始めなければならないだろう。それができたなら来年も優勝戦線に絡んでくる逸材なのは間違いないだろう。是非頑張って頂きたい。


※2年生コンビで5位入賞!『加藤 卓/向口瑠袈』ペア(宮古商業)

2年生ながら東北大会をオールトップで快勝し、インターハイ進出となった加藤/向口ペア。序盤はタイムリミットに引っかかるなど、散々であったが、4m/sec前後の風域となった後半戦にようやく実力を発揮し、5位入賞となった。

特にこのチームはほとんど遠征していなく、それでこの成績は立派だ。来年は宮古で岩手固体が開催されることから、強化選手としてさらに強くなることだろう。来年は間違いなく優勝戦線に絡んでくることだろう。

(※写真が何故かなかった・・・本当に申し訳ない)


※実力者『榊原健人/坂本大成』ペア(唐津西)は6位入賞!
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昨年はデュエット5位に貢献した「榊原/坂本」ペア。今年は420級ワールドでシルバーフリートながら最上位と成長をみせていたが、今シリーズは序盤から軽風域に苦しみ、大きく出遅れたものの、後半立て直し、入賞ラインまで辿りついた。
前半戦のことを思えばメダル獲得の可能性があっただけに残念だったが、ここまで上がれたのだから評価できるのではないだろうか?


※以上であるが、今年の男子420級では下級生スキッパーの活躍が目立ち、来年も松尾を筆頭に熾烈な争いが展開されていくことは間違いないだろう。
今から楽しみである。


※男子FJ級に続く・・・

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