2015-08-20 17:30 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
男子では、山口勢の圧勝に終わったが、女子種目ではどうだったのだろう?早速、両クラスそれぞれ振り返ってみるとしよう。

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※【女子420級総括】

やはり420級ではワールドで活躍した銅メダリスト・田中美紗樹/高野芹奈(関西大第一)、そして7位入賞・宇田川真乃/齊藤由莉(霞ヶ浦)の一騎打ちが濃厚だったが、軽風域となったシリーズで思わぬ展開が待っていたとは・・・。

※【レース推移】

8/13(木) 天候・曇り 最高気温31℃

初日2・2の4点で首位に立ったのは、昨年ソロ7位であった赤嶺華歩/丸山南美(別府青山)であった。2番手は3・4の7点で中村遥香/森戸 環(光)、そして1・7の8点で花井静亜/水谷遥香(海津明誠)といずれも軽風域を得意とするチームが上位に連ねた。

一方、ワールド上位組は、宇田川/齊藤は4・6の10点で5位、田中/高野は第①レースにおけるリコール解消の影響もあり、8・5の13点で7位と両者共に苦しいスタートとなってしまった。

8/14(金) 天候・晴れ 最高気温32℃

まずまずの風域となったものの、それでもまだまだ軽風域であった2日目、暫定2位の花井/水谷(海津明誠)は1・4とまとめ、暫定首位に立つ。2位には、暫定4位の松本桃果/多田彩乃(高松商業)が6・3で上がってきた。

一方、暫定首位だった赤嶺/丸山(別府青山)は、ス第③レース・スタート時にペナルティー履行の影響や第④レースでも失敗し、5位後退。また暫定2位の中村/森戸(光)は、第④レースに高松商業とのケースにより失格し、優勝戦線からは一歩後退となる。

また宇田川/齊藤、田中/高野は相変わらずピリッとしない。風速が上がってきた第④レースでようやく田中艇はトップフィニッシュを飾ったものの、首位と5点差の4位、宇田川艇は4点差の3位と優勝戦線には残ったものの、苦しい状況が続くことになった。

8/15(土) 天候・晴れ 最高気温33℃

暫定首位の花井/水谷の勢いは止まらない。第⑤レースで3回目のトップフィニッシュ、続く第⑥レースでも5番手フィニッシュで首位をキープ。暫定2位の松本/多田は、7・4と苦しいレースとなり、4位へ後退。

一方、暫定3位の宇田川/齊藤はようやく本領発揮、2・1にまとめ、首位と2点差まで追い上げ、射程圏内となった。しかし田中/高野は、5・2と3位へ浮上したものの、首位とは5点差であり、2位にはライバル宇田川であるからして、逆転は極めて難しい状況となった。

8/16(日) 天候・曇り 最高気温31℃

最終レースでは、第①マークより宇田川/齊藤が会心のレースをみせ、文句なしのトップフィニッシュとなり、海津の着順を待つ。

花井/水谷は3位以内が条件の中、第①マークより5番手回航とレースを進めるものの、なかなか3番手に上がってこれない。

しかし、順位を一つ上げたものの4位フィニッシュとなり、逆転で宇田川/齊藤の女子初代チャンピオンが決定した。

準優勝には花井/水谷、3位には高松商業と同点になったものの、タイを解消した結果、田中/高野が3位となり、銅メダルを獲得した。

※以上が女子420級のレース推移であったが、入賞校の顔ぶれを紹介するとしよう。



※激戦を制した『宇田川真乃/齊藤由莉』ペア(霞ヶ浦)が初代チャンピオンに輝く!
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苦しかった・・・。こんな言葉が出るほど今シリーズは苦戦。それでも好調の海津明誠やライバル田中美紗樹を初めて破り、女子420級初代チャンピオンに輝いたのは、霞ヶ浦高の2年/3年コンビ・宇田川/齊藤であった。

前半戦の状況からは無理と思われた優勝を逆転で手にしたのは本当に立派である。特に4m/sec前後となった第⑤レースからは、素晴らしいスピードを見せ、2-1-1にまとめたのは圧巻であった。この風域なら世界でもトップクラスだろう。

昨年も紹介したが、スキッパーの宇田川は、横浜ジュニア出身であり、OPワールド経験者。高校でもヨットを続けたいとの思いから、名門・霞ヶ浦高ヨット部の門を叩く。
初めてFJ級に乗った姿をたまたま私も見ていたが、30分程度で乗りこなしたことから、間違いなくインターハイ優勝できる逸材だと確信したものだ。

入学後もその力を如何なく発揮し、昨年の江の島インターハイでは惜しくもソロメダルを逃すものの、デュエットでは同校女子初のメダル獲得に導くなど、凄い選手なんだと改めて認識させられたものだ。
そして今回、今まで全敗していた田中を破り、初代チャンピオンに輝いたのは、より価値のある勝利ではないのだろうか?

しかもまだ2年生であり、スター性もある彼女は、より一層努力し、連覇を達成するに違いないだろう。来年も楽しみである。

クルーの齊藤は、北海道・室蘭ジュニア出身ではあるが、主たる成績は残していない。中学3年で現在五輪を目指す松苗幸希のクルーとして出場した全日本420で、伊勢崎監督に出会い、霞ヶ浦高に入学した経緯がある。

170cmはある恵まれた体格であり、インターハイでも1年次から出場し、2年連続ソロ4位と悔しい思いをしてきた。しかし今年はついに頂点に立てたことは、まさに感無量であろう。

体格からみれば、間違いなく世界でも通用する選手になれるのは誰がみてもそう感じるだろう。おそらく大学に進学すると思われるが、より一層成長してもらいたいものである。

「初代女子チャンピオン・本当におめでとう!」


※2強を脅かした『花井静亜/水谷遥香』ペア(海津明誠)
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今回、大健闘だったのはこのチームであった。得意風域を生かし、花井/水谷ペアが3回のトップフィニッシュを飾るなど、まさに今大会のシリーズリーダーであった。最終レースでは宇田川の快走を見て、若干焦ってしまったのかもしれないが、それでも最後まで諦めない姿勢には私も感動させられた。

また高校から始めた選手でも、努力さえすればここまで成長できることも彼女達は教えてくれたのではないだろうか?
今回、全種目を通じて、相撲で言うなら「殊勲賞」に相応しい活躍であったと私は思う。必ずや国体でも暴れてくれるに違いない。


※ワールド銅メダリストは大苦戦も銅メダル獲得!『田中美紗樹/高野芹奈』(関西大第一)
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今回、このクラスで最も注目されたのは、昨年ソロ準優勝・ワールド女子銅メダルの田中/高野であったのではないだろうか?
しかし今シリーズ、最も彼女達が苦手とする軽風域、またライバル達の奮闘もあり、思うようにいかなかったのかも知れない。
しかしながらトップフィニッシュも1回あり、最低限のメダル獲得はさすがなのではないだろうか?

もうこのペアは、私が語るまでもないだろうが、将来のオリンピック候補になれるのは、誰が見ても明らかだろう。

今後は初めて出場する国体やユースワールド予選とレースが続くが、必ずやリベンジを果たすに違いない。


※こちらも大健闘!『松本桃果/多田彩乃』ペア(高松商業)
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3位・田中/高野とは同点ながら、トップフィニッシュの数で惜しくもメダルを逃した「松本/多田」ペア。しかしながらこれは大健闘だろう。トップこそなかったものの、安定した成績は微・軽風域に強い高商の伝統を継承した走りではなかったのか?

最終レースでも、2位フィニッシュと田中艇を最後まで追い詰めたことを大いに評価したい。国体でも是非頑張って欲しい。


※最低限の入賞を果たした『赤嶺華歩/丸山南美』ペア(別府青山)
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昨年ソロ7位、デュエット優勝に大きく貢献した「赤嶺/丸山」ペア。昨年は別チームであったが、経験値の高い2人が組むことによって、周囲の期待は高かっただろう。初日にはいきなり首位発進するなど、得意風域で実力を発揮していたのだが、2日目のスタート時におけるペナルティーから、歯車が狂い始める。それでも昨年ソロ7位から5位入賞とアップできたのだから、この点は評価できるだろう。国体でも上位戦線に顔を出してくるのは間違いないだろう。


※失格がなければ・・・『中村遥香/森戸 環』ペア(光)
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こちらも初日から、得意風域を生かし2位発進となった中村/森戸ペアであったが、第④レースにおいて2番手フィニッシュしながら、失格してしまったのは痛かったか?それでも6位入賞だったのだから評価できるだろう。ただあの失格がなければメダルだっただけに、彼女達は悔しかったに違いないだろう。
 
以前にも紹介したが中村の父はナショナルコーチである健一氏であり、母は国体などで複数回優勝している光恵さんとまさにサラブレッドであるのだが、本格的に始めたのは高校生からである。1・2年生時はなかなか成績を残せなかったものの、大きく成長したのが印象に残った。また彼女達も大いに自信になったのではないだろうか?

このチームも国体で是非、この雪辱を晴らしてもらいたいものである。


※2強に果敢に挑んだチームが多かったからこそ、素晴らしいレースとなったのがこの女子420級であった。国体でも大激戦になるのは間違いないだろう。



※女子FJ級へ続く・・・

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