2015-08-31 18:00 | カテゴリ:インカレ
2015年・夏は、各地で灼熱地獄に近い記録的な天候だったが、台風15号上陸を境にめっきり秋めいてしまった今日この頃ですが、夏の終わりを告げると、いよいよ学生ヨット界は本格的なレースシーズンを迎えることになる。

その学生三大全日本戦線の第一弾は『全日本学生ヨット個人選手権』だ。文字通り、学生個人タイトルを争う大会である。

今年も9/4~9/6の日程で、個人戦の聖地・蒲郡市にある「豊田自動織機・海陽ヨットハーバー」を舞台に開催される。
各水域予選を勝ち抜いた各クラス46艇が出場予定であり、全8レースで争われる。

果たして今年の学生チャンピオンはどのチームに輝くのか?今年は外道さんが引退してしまったので、僭越ながら私が解説させて頂くことにする。

※過去5年の全日本個人戦優勝チーム一覧
全日本個人戦過去5年の優勝者一覧

全日本個人選手権は、全日本インカレ(団体戦)と同様長い歴史があり、1994年までは全日本インカレの初日に開催されていたものの、レース数も少なく、どちらかといえばおまけ的な存在ではあったが、1995年より完全独立し、現在に至るのである。

この大会には大きな意味合いが一つだけ隠されている。仮に有力な選手がいたとしても、3艇で争われる全日本インカレにはどうしても出場できない学校は存在するものである。そのような選手の活躍の場を広げる為に設けられたといっても過言ではないだろう。

それでは解説することにする。



※【470級展望と解説】

※史上3人目の連覇達成となるのか?
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【連覇に挑戦する小泉/原ペア(早稲田大)】 ※羽田氏撮影
 
昨年、激戦の470級では大器ともいえる「早稲田大」の小泉颯作(4年・光)が念願の全日本タイトルを獲得すると共に、昨年大会の最優秀選手賞を受賞。もちろん今年は連覇に挑戦だ。今年は原 海志(4年・早実)とのコンビなのだが、今年の戦績をみるとらしくないレースが続いており、流れも非常に悪い。
しかしながらこの夏の間にしっかり乗り込んだと思われることから、この大会へ向け、修正はできていることだろう。やはり優勝候補筆頭である。

1995年以降、スキッパーでの連覇達成者は、荒川海彦(日本大・1999~2000)・土居一斗(日本経済大・2011~2012)の2名のみであり、達成すれば3人目の偉業となる。果たしてどのようなレースをみせてくれるのだろうか?

※小泉に対抗できるのはどのチームなのか?順を追って紹介していくことにする。

同じ早稲田大からは小泉の他に3艇エントリーしているが、やはりこのチームは挙げておかなければならないだろう。
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【小泉を上回れるのか?岡田/岩井ペア(早稲田大)】

昨年の長崎国体470級で最年少優勝の快挙を成し遂げた岡田奎樹/岩井俊樹(2年・唐津西/2年・早大学院)である。岡田については私が改めて語るまでもないが、ジュニア・ユース界ではスーパースター、昨年は7位ではあったが、団体戦では早稲田470級初優勝に貢献、今年は関東個人戦準優勝と十分優勝を狙える位置まできていることだろう。

その関東個人戦では岡田を上回り優勝した「慶應義塾大」の中嶋 颯/江頭英翔(3年・塾高/2年・逗子開成)にも注目である。予選では武井裕子(4年・慶應女子)をクルーに優勝した中嶋だが、2週後の女子インカレへ向け、武井は温存といったところか?本来の正クルーである江頭と共に優勝を狙う。

同じ慶應からは、3位通過の樋口 舵/成川健一(3年・塾高/4年・逗子開成)も中嶋同様レベルアップしており、こちらにも期待である。

特に今年の慶應は春からほぼ全勝でここまできており、一味違うのが一目瞭然だ。全日本戦線でも上位進出できるかどうか?にも注目である。

やはり470級といえば2003年初参戦以降、6回の優勝とインカレ界を変えたと言っても過言ではない「日本経済大」からは、昨年3位の濱本唯人/中川大河(4年・長崎鶴洋/4年・星林)一艇のみ出場と、昨年までの勢いからみると信じられない状況だ。
とはいうものの、この大会は個人戦であり、そんなことは関係ない。自分達のことだけを考えれば良いのだから、案外気楽に臨めるのかもしれない。

同じ九州勢からは、一昨年4位・昨年は期待されながらも8位だった「九州大」の田中航輝/高濱 良(4年・清風/4年・小野)もタイトルを狙えるのはラストチャンスだ。1年次から同水域の日経大を相手に健闘しているのは、レベルが高い証拠であろう。
余談ではあるが、今年の420級ワールドで女子銅メダルを獲得し話題となった田中美紗樹は妹であり、その活躍に触発されていることだろう。
どうなることか?

そして九州絡みといえば、高校は九州で過ごした「同志社大」の村田俊彦/山際晋平(4年・福岡第一/3年・同志社)は外せないだろう。1・2年次はいきなりの5位入賞、10位だったのだが、昨年はまさかの予選落ち。これは彼にとっては相当な屈辱だったに違いない。雪辱を晴らせるのか?

今大会470級では前出の小泉同様、4連続出場となった「関西学院大」の神木 聖/甲斐晋平(4年・芦屋/3年・別府青山)は立派だ。1年次から成績をみてみると12-7-9と残念ながら入賞は果たしていない。というより実力は間違いなく上位クラスである。入賞とは言わず、是非優勝を狙って欲しいものである。

同じ関学からは2012年石川インターハイソロ優勝の藤本智貴/関友里恵(3年・関学高等部/3年・高松商業)もそろそろ上位進出できるレベルになってきたか?

※女子スキッパーの台頭は?

※優勝を狙えるとしたら上記に挙げた9チームか?しかし2週後に「全日本女子インカレ」も控えており、女子スキッパー同士の争いも注目せざるを得ないだろう。

まずは、昨年の全日本女子インカレ覇者であり、団体戦のレギュラーでもある「関西学院大」の松浦朋美/小林健太(4年・長崎工業/3年・邑久)だが、初出場の昨年は11位と健闘、まずはこの大会で存在感は見せたいところだろう。

そして女子インカレ5位入賞・「同志社大」の平野若菜/三好 雅(3年・長崎工業/3年・同志社香里)や、同6位入賞・「明海大」の林 優季/木村沙耶佳(3年・羽咋工業/3年・磯辺)、そして初出場でもある「鹿屋体育大」の仲山 好/三谷和也(3年・光/2年・高松工芸)、この3人は2012年の石川インターハイ上位なのが共通点であり、女王・松浦を脅かせることができるのだろうか?

さらには今年の注目株を忘れてはならないだろう。春の関東女子インカレで優勝した「早稲田大」の市川夏未/永松瀬羅(3年・早大本庄/3年・別府青山)である。いきなり直接対決となった6月に開催されたオリンピックウィークで松浦を上回る。女子では間違いなく上位クラスなのをアピールしたといえるのではないだろうか?

また関東個人戦では一躍シンデレラガールとなった「法政大」のルーキー・足立茉莉花/田中颯人(1年・別府青山/2年・磯辺)も思い切ったレースができるかどうか?

※2年生スキッパーの活躍にも注目!

優勝候補にあげた早稲田の岡田を始めとする2年生世代は、2013年唐津インターハイでは高レベルだったのもあり、注目すべきチームが多数存在する。

まずは岡田を上回り、ソロ優勝した「同志社大」の渡辺 駿/山下 剛(2年・中村学園三陽/4年・清風)、また準優勝した「日本大」の今井拓也/木村直矢(2年・磯辺/2年・霞ヶ浦)、両者共にデュエットメダルに貢献した「明治大」の鈴木颯太/林 宏卓(2年・福岡第一/2年・別府青山)、さらにはインターハイでは結果を残せなかったものの、各種大会で3連勝と見所のあった「京都大」の高橋裕人/藤田修平(2年・膳所/4年・駒場)も近北予選3位通過と成長している期待のチームであろう。

※【結論】

総合力から見れば、小泉・岡田・濱本・中嶋・村田・田中(航)・神木この7チームの中からチャンピオンが出るのはほぼ間違いないだろう。
見所のあるチームが多く、大激戦必至!果たしてどうなるか?


※スナイプ級へ続く

※【470級エントリーリスト】
無題





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