2015-09-01 11:30 | カテゴリ:インカレ
※【スナイプ級の展望と解説】

470級に続き、スナイプ級の展望に入ることにしよう。
このクラスにおいては1995年以降、福岡大が6連覇('99~'04)を含む8回の優勝と圧倒してきたが、近年ではニューリーダー・早稲田大の台頭もあり、直近5年間は毎年優勝校が入れ替わる混戦模様となっている。大学ヨット界が戦国時代に突入しているのが一目瞭然なのはおわかり頂けるのではないだろうか?

※さて、今年のスナイプ級チャンピオンはどのチームに輝くのか?順を追って紹介することにしよう。

まずは、昨年の全日本インカレで圧勝した「早稲田大」から語らなければならにだろう。
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【優勝候補筆頭は間違いないのだが・・・島本拓哉(この時のクルーは坂上)】※関東個人戦より

昨年も出場していれば優勝候補の筆頭だった島本拓哉/清原 駿(4年・磯辺/3年・早大学院)は、スナイプ西半球選手権出場の為キャンセルとなったが、総合力からみれば間違いなく優勝候補筆頭だっただろう。しかし今年は取りこぼしも多く、関東春インカレでは慶應に敗れ、関東個戦では井嶋/冨田(日本大)の下級生チームに優勝されるなど、隙も多い。

但し、強風域なら絶対本命に推せるのであるが、問題は軽風域だ。この点がクリアできればタイトル獲得に大きく近づくことだろう。

島本に続く2艇も、もちろん強力である。関東個人戦4位の永松 礼/花岡 航(2年・別府青山/4年・洛北)や、同6位の平川竜也/服部勇大(3年・逗子開成/3年・早実)は昨年も出場したものの、苦手な軽風シリーズになり全く振るわない結果となった。この2艇もやはり問題は順風域以下だろう。

しかし強風域になれば、圧倒的に強いのが現在の早稲田スナイプだ。この3艇で上位独占なんてこともあるのかもしれない。

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【安定性は抜群!佐藤/松下ペア(慶應義塾大)】

その王者・早稲田を関東春インカレで破った「慶應義塾大」は、まずは1年次より出場している佐藤帆海/松下航也(3年・塾高/3年・塾高)が中心だ。佐藤はルーキーイヤーでいきなり5位入賞、昨年は12位ではあったが、どのレースをみても安定感は抜群である。その安定感を武器に今年は優勝となるのだろうか?

また今年急成長の関東個戦準優勝・増田健吾/大山誠人(3年・塾高/4年・逗子開成)や、安定感に欠けるきらいはあるが、随所に良いレースをみせる細沼豪太/片山拓哉(3年・塾高/2年・逗子開成)も十分優勝を狙えるだろう。

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【このレースのキーマンはこのチームか?関東個人戦優勝の井嶋/冨田ペア(日本大)】

その早慶に対し、春インカレでは全く歯が立たなかった「日本大」。しかし関東個人戦では井嶋博之/冨田健三郎(2年・霞ヶ浦/3年・土浦日大)が増田・島本を抑え優勝したのを始め、計4艇が全日本進出となり存在感をアピールした。
但し、日大から優勝チームが出るとしたならば、現段階では井嶋しか可能性がないだろう。

というのも、昨年の代も伊村仁志が優勝したのを始め、3艇入賞したように順風域までなら力を発揮できるが、強風域になると何故か太刀打ちできなくなってしまう。今年のチームもそれが変わらず、その証拠に先日の東日本スナイプの強風シリーズでも如実に表れているといえるのではないだろうか?

風域によって成績の大きな変化があるのが今の日大スナイプだろう。さてどうなるのか?


過去には日大の最大のライバルであった「同志社大」はどうなのか?皆さんもご存知の通り、同校の練習水域である琵琶湖は大量の藻が発生し、練習にも支障をきたしているのは間違いないだろう。昨年の全日本インカレでは総合3連覇とはならなかったが、それでも準優勝と団体戦では圧倒的な安定感を示している。

今年も昨年出場した3艇が順当に勝ち上がってきており、昨年9位・近北優勝の杉山航一朗/山梨雄基(2年・清水東/4年・大谷)を筆頭に、同13位の山田剛士/北原 洋(4年・中村学園三陽/3年・同志社香里)、そしてクルーとしては一昨年のチャンピオンである中川健太/岡 儀法(4年・比叡山/2年・広島井口)とこの中で期待がもてるのはやはり杉山となるだろう。

杉山の父は、同志社総合4連覇時代を支えた杉山武靖氏であり、1987~88年の個人戦も連覇を果たしている。彼が優勝すればもちろん親子制覇の偉業となる。果たしてどうなるのだろうか?


その同志社とは定期戦で最大のライバルでもある「関西学院大」だが、昨年2年生ながら準優勝した西原成駿/川勝 怜(3年・関学高等部/2年・追手門学院)である。もちろん今年出場チームの中では最高成績だ。間違いなく優勝候補の一角である。

この西原は470級の藤本と同期であり、高校時代は別チームであったが、当時西原の方が上だったのだが、インターハイ本番では2番艇格の藤本がソロ優勝してしまったとのエピソードがあり、元々彼は力があった選手だというのがお判り頂けるであろう。

昨年は一昨年の優勝クルー浅原宗一郎が彼の能力を引き出したともいえるのだが、今年はどうなるのだろうか?

関学も日大同様、4艇の最大勢力であり、全日本団体戦へ向けても重要な一戦となるだろう。


そして最後は九州である。

昨年の全日本インカレでは団体戦6位入賞に大きく貢献した「九州大」の高山達矢/加崎健太郎(2年・上野丘/2年・別府鶴見丘)を挙げなければならないだろう。昨年の九大は彼がいなかったら(特に)スナイプでの入賞は難しかったことから、相当な実力なのはお判り頂けるだろう。
余談にはなるが、高山の弟は420級ワールドで優勝した高山大智であり、470級の田中同様気合は入っていることだろう。大いに期待してみたい。

しかし九州個戦で高山を上回り優勝したのが「鹿屋体育大」の川村 岳/仲山 景(3年・和光/3年・光)であり要注目だ。川村の出身校だけを見たならばおやっ?と思う方もいるかもしれないが、彼は江の島ジュニア出身であり、レーザーラジアル・ユースワールドに出場したこともある実力者なのである。昨年も15位であり、今年のクルーには昨年の女子インカレ3位の仲山 景であることから、上位進出できる存在であるのは間違いないだろう。

※【結論】

※風域によって随分変わるのか?

スナイプ級においては、絶対本命が存在しないことから、どのチームがチャンピオンになるのか?を予想するとなると非常に難しい。

強風シリーズになれば島本を筆頭とする早稲田勢、佐藤を筆頭とする慶應勢が優勢か?順風域以下なら関東優勝の井嶋を中心とする日大勢、同志社の杉山、関学の西原、九大の高山、鹿屋の川村までが争覇圏となるだろう。


※この大会はシングルハンドの種目も設けられているが、エントリー数が少ないので省略させて頂く。

今年の学生全日本戦線も非常に熱き戦いが展開されそうで非常に楽しみである。選手皆さんの健闘をお祈りする次第であります。


以上

※【スナイプ級エントリー表】
スナイプエントリー



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