2015-12-22 17:00 | カテゴリ:その他
2015年も残す所あと1週間となりましたが、高校生・大学生を中心に発信してきた私としても、今年を振り返らなければならないだろう。特に今年の高校ヨットではインターハイ・国体でようやく国際420級が採用されたことや、夏に420級・FJ級共に日本でワールド開催されたのもあり、非常に印象に残ったシーズンであったことは間違いないだろう。

12/25~28に開催される420全日本が最終開催になるが、ここは割愛させて頂き、印象に残った大会を寸評を交えて振り返ってみたいと思う。

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【第80回の記念大会となった江の島全日本インカレ】 ※写真は羽田氏より


※関東学生ヨット春季選手権で『慶應義塾大』が完全優勝!
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【全日本インカレでのスナイプパーフェクトシーン、勝利することはできなかったが数段レベルが上がった証拠であろう】

前年の福岡全日本インカレでは「早稲田大」が22年ぶり史上3校目の完全優勝を果たし、戦力自体もほぼ変わらない今年も同校中心になると思われた関東緒戦で、永遠のライバル「慶應義塾大」が頂点に立つ。

春の段階でこうなるとは全くの驚きだったが、今年の慶應は一味違う所をみせた印象深いレースであった。


※唐津420級ワールドで日本勢初制覇!
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【420ワールドを優勝し、日の丸を掲げる高山/中野と女子銅メダルの田中/高野】

7月下旬に日本で初開催となった420級ワールドでは、並みいる強豪を相手に日本勢は大健闘。その中で高山大智/中野翔太(和歌山・星林高)が総合優勝となり、日本セーリング界にとって歴史的な勝利といっても過言でない出来事であった。

さらには女子部門でも田中美紗樹/高野芹奈(大阪・関西大第一)が3位銅メダル獲得と大いに盛り上がった。


※和歌山インターハイで霞ヶ浦高(茨城)が女子種目完全制覇!
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【来年もインターハイ2年連続女子完全制覇となるのか?霞ヶ浦女子チーム】

前述した通り420級が導入された新生インターハイで、女子420級は、茨城・霞ヶ浦高の宇田川真乃/齊藤由莉が、初代チャンピオン。そしてFJ級でも霞ヶ浦高の仲 美南/高仲みなみがそれぞれ優勝し、女子完全制覇の栄誉を勝ち取った。

この優勝は素晴らしいの一言に尽きるのだが、考えさせられる一面もある。それは宇田川、仲両選手は神奈川県出身であるということなのだ。
昔から散々言われているのだが、神奈川には多くのジュニアヨットクラブ・選手を持つ最大勢力ながら、ジュニア卒業後をどうするのか?が悩みの種であった。そう、県内に高校ヨット部に入りたくても入れない特殊な状況が現在でも続いているのである。特に女子についてはインターハイへ出場したいなら越境しなければならない。仮にこの2人が神奈川に留まっていたなら、どうなっていただろうか?と考える。宇田川は実力がある選手なので、神奈川でも国体代表になれたかと思うが、失礼ながら仲についてはここまでの選手になっていなかっただろうと推測する。それだけ他にも潜在能力を持っている選手が多数いると思うし、埋もれてしまうのも非常にもったいない話なのではないだろうか?

幸いなことに江の島でオリンピック開催が実現され、今ならこの案件を行政側にも大きく働きかけることができる絶好のチャンスではないだろうか?いや最後のチャンスだと言っても良いだろう。


※全日本女子インカレで慶應義塾大が総合初優勝!
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【女子インカレ総合優勝を飾った「慶應義塾大」のメンバー】

9月に葉山で開催された女子学生セイラーの祭典「第24回全日本女子インカレ」において、慶應義塾大が総合初優勝を飾った。(470・長堀友香/武井裕子2位、スナイプ・阿部七海/窪田明莉優勝)

伝統校でもある慶應の近年においては活躍が目立っているものの、優勝となるとあと一歩の所で涙を呑んできたが、様々な施策が実を結んだ一戦だったと断言する。長堀・阿部両スキッパーは、高校以前の経験者ながらも主たる実績はなく、武井・窪田両クルーは大学から始めながらも経験者と遜色ないレベルまで上がったことを評価したい。それだけに価値ある勝利だったのではないだろうか?


※和歌山国体420級で男女共に2冠達成!
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【ユースワールドでも活躍を期待!松尾/三浦ペア】

和歌山国体でも少年種目において420級が導入され、少年男子は松尾虎太郎/三浦 匠(山口・光高)、少年女子においては宇田川真乃/齊藤由莉(茨城・霞ヶ浦高)がそれぞれインターハイに続き2冠達成の快挙を成し遂げた。

この2冠達成には大きな意味がある。松尾、宇田川共に下級生スキッパーであることなのだ。過去の歴史を見ても2年生でのインターハイ・国体二冠は史上初なのではないだろうか?来年は間違いなくこの2人が高校ヨット界を牽引していく存在なのは明らかであろう。ちなみに宇田川は全日本420(兼女子420選手権)にも出場予定であり、女子三冠はほぼ間違いないだろう。


※和歌山国体で中学生が優勝の快挙!
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【中学生をは思えない堂々とした風格の花田義弘】

国体では420級と、シングルハンドでもレーザーラジアル級が導入され、少年男子では花田義弘(山口・上関中)が高校生を破り、優勝してしまったのだ。全く持ってこれもとてつもない選手が現れたものだ。

皆さんもよくよく考えてみて欲しい。例えば中学3年と高校3年では3年間のハンデがあることを・・・。それを考えたら本来ありえないことを彼はやってのけたのだ。

今後は山口県であるからして光高に入学すると思われるが、可能性を大いに秘めた選手であることは間違いあるまい。


※江の島全日本インカレで早稲田大が総合2連覇!
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【今年からセールに「W」のマークを入れ連覇した「早稲田大」】

学生最高峰の大会である「第80回江の島全日本インカレ」では、クラス優勝こそなかったものの、堅いレース運びで2度目の総合2連覇を達成した。

春先から思うようなレースが出来ず、特に慶應の後塵を拝するも、きっちり全日本に合わせ連覇を達成したことは見事であった。
2年連続完全優勝のことは意識せず、堅いレースに徹したのも王者の風格を見たような気がした。

来年は3連覇を達成した蒲郡において、2度目の3連覇へ挑戦する。同じ蒲郡での挑戦というのも何かの縁を感じざるを得ない。
果たしてどうなるか?

※関西学院大が学生3大全日本470級を全制覇!
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【今年の大学ヨット界完全MVP!神木 聖】

総合は早稲田の2連覇で幕を閉じたが、クラス別に見ると関西学院大470級が学生三大全日本を全て制したのだ。

・全日本個人戦・・・神木 聖/甲斐晋平・光森慎之介
・全日本女子インカレ・・・松浦朋美/関友里恵(連覇)
・全日本団体戦・・・優勝(神木/小林が個人成績トップ)

となったのだ。もちろん団体戦においては神木が鋭い読みにより完璧な走りを見せ、それにあとの2艇がついていく展開であり、早稲田に勝つ為にはこれしかないという位、攻めの姿勢を貫いた見事なレースであった。

リーダー神木は高校からヨットを始めており、近年ではジュニアから活躍している選手が目立つ中、ここまで活躍したのは記憶がない位成長した選手だろう。


※以上印象に残ったレースを述べてみたが、違う視点からも見てば、レース関係の情報量が圧倒的に多くなり、現場に行かなくとも把握できるようになったのも大きな成果ではないだろうか?レース中継のみならず「スマホでヨットレース」などのGPSを利用した配信も大きく貢献したように、さまざまな可能性を感じさせた1年であったと思う。(※当ブログを終了させても良いと本気で思った)

来年はリオ五輪開催に注目が集まるだろうが、東京五輪へ向けての主導権争いも幕を開けたといえる。その中でも今の高校生・大学生の中から五輪選手が誕生してほしいと願いながら、当ブログを細々と続けて行く所存である。


今年も当ブログを読んで頂き、ありがとうございました(春まで冬眠することにいたしましょう・・・)



以上

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