2016-08-09 04:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
8/5より4年に一度のスポーツの祭典「リオ五輪」が開幕し、日本中が注目していることだろう。セーリング界でも五輪出場を夢見る世代は高校生となる。その最高峰の大会はインターハイとなるだろう。

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【和歌山固定開催となって今年は2年目の和歌山セーリングセンター】

先日も申し上げた通り、昨年女子420級3位の高野芹奈選手(当時・関西大第一高)がセーリング史上最年少となる五輪出場を果たし、同世代の皆さんは刺激になっている事は間違いなく、是非とも目標にして頂きたいものである。

今年もいよいよ第57回全国高等学校ヨット選手権大会が、高校ヨットの聖地となった和歌山セーリングセンターにおいて8/12~16の日程で開催される。(8/12は開会式・トライアルレース、最大⑦レース制)

先日「各水域インターハイ予選と考察」でほとんど述べてしまったので、重複する部分もあるが、ご容赦頂き、種目毎に解説することにする。



①【男子420級展望】  ※35校出場予定

※初代チャンピオンが連覇濃厚!?
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【ダントツのトップ回航!初代チャンピオンの松尾/三浦ペア(光)】

昨年より導入された420級では、唐津ワールド優勝の高山大智/中野翔太(星林)を破り優勝したのは、2年生スキッパーの松尾虎太郎/三浦 匠(山口・光)であった。続く和歌山国体でも熾烈な争いで、松尾は二冠を達成した。

当然ながら今年は連覇を懸けて臨む事になる。先日のイタリア420ワールドでは、惜しくも入賞とはならなかったが、日本勢最高位の11位と立派な成績である。力的には群を抜いており、余程のことがない限り、連覇達成は濃厚である。

それでもヨットレースは何が起きるかわからないので、これに続く勢力・メダル候補を挙げてみることにしよう。

ワールド出場組でゴールドフリートに残った・西村宗至朗/平井徳輝(大阪・清風)は注目だ。このチームは今季絶好調。びわ湖ウィーク・東日本420優勝、唐津JOCでも3位と非常に安定している。普段練習はあまりできない環境でありながら、この成績は立派であり、クレーバーな選手だといえる。地元地区のエースとして大いに期待がかかる。

インターハイといえばやはり九州勢を忘れてはならない。特に男子最多優勝(17回)の中村学園三陽(福岡)を挙げなくてはなるまい。エースの小村凛平/石松慶彦と2年生スキッパーの本多佑基/桑野晃輔この4人が登録されていることだろう。実績から見ればおそらく小村ペアが出場することだろう。その小村ペアは、春から5大会全て準優勝と実力上位でありながら、未勝利と不思議な現象に陥っている。
しかしながら裏を返せば、思い切ったレースをみせれば逆転の可能性はある。このレースのキーマンは彼らではないのだろうか?

またその小村ペアを九州選抜で破った、西澤秀人/丸尾直大(福岡・修猷館)や岩下メナード/緒方晃太郎(大分・別府青山)までが上位候補となるだろう。

東日本勢からは、昨年5位の加藤 卓/向口瑠袈(岩手・宮古商業)や、東日本420・5位の佐香将太/長澤 慶(岩手・宮古)は、実力的にはほぼ同じであり、まさにライバルである。今年の地元国体へ向け、練習も充実していることだろう。2艇でメダル独占の可能性はあるとみている。

そして関東勢からは関東大会優勝の蜂須賀晋之介/岩田慧吾(茨城・霞ヶ浦)が上位候補となる。実力も上がってきており、ワールド出場も果たした。メダル争いに絡めるのか?

さらに東海勢からは東海大会優勝の吉安慶佑/野田 空(岐阜・海津明誠)ではあるが、稲毛ウィークは2度のBFDに泣いたものの、上位を走れる実力であることは間違いない。

最後に北信越勢は中部420で健闘、羽咋工業(石川)の河崎 聖/永田 魁の2年生ペアが準優勝、北信越大会では3年生ペア・林 悠太/築山弦汰が出場し、優勝とどちらを出場させるかは微妙ではあるが、力を出し切れれば入賞の可能性はあるのではないか?



②【男子FJ級展望】    ※30校出場予定

※男子完全優勝となるのか?

昨年のインターハイで1年生ながら4位入賞を果たした尾道佳諭・小泉凱皇/冨永理貴(山口・光)が今年出場チームでは最高位であり、優勝候補筆頭であるといえる。尾道、小泉どちらを出場させるのか?にも興味があるが、実績からみれば尾道が出場することになるだろう。尾道は420ワールドではゴールドフリートに残っており、実力最上位であることは間違いないだろう。2年生スキッパーでの制覇となるのか?

唐津JOCでは尾道・小泉はワンツーを達成しており、420級同様、圧倒的に抜けているのは事実であり、逆転候補を探すのが非常に難しい。

そのJOCでは、九州勢・四国勢が対戦しており、九州勢からは九州選抜・九州大会優勝の小野田怜央/工藤光太朗(大分・別府青山)や、JOC5位・九州大会準優勝の吉岡迅斗/石橋健太(福岡・中村学園三陽)が上位候補となるだろう。

四国勢からは高松商業(香川)がJOCで3・4位と健闘しており、瀧川佳都/鈴木遼平、堀上いなさ/田渕恭平この2チームはどちらを出場させるのか?は分からないが、十分上位候補となるであろう。

近畿勢からは、近畿大会準パーフェクトで優勝した徳永 輝/三宅公八郎(大阪・清風)が上位候補であり、420級同様メダル獲得に意欲を燃やす。

東海勢からは3回のトップフィニッシュを果たし優勝した鳥居健太郎/都築峻也(愛知・碧南工業)が上位候補。

関東勢は優勝した藤平拓海/岡田和也(茨城・霞ヶ浦)はもちろんだが、昨年のFJワールドチャンピオンクルーチーム・足立拓馬/多田光伯(神奈川・逗子開成)や、小木曽 涼/中野龍太(神奈川・慶應義塾)も上位候補。

東北勢からは、前川翔太/飛澤大樹(岩手・宮古商業)が上位候補となる。

※上記に挙げたチームならチャンスがあり、熾烈な上位争いとなることであろう。



③【女子420級展望】   ※24校出場予定

※三冠女王が連覇濃厚!?
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【連覇へ挑戦!宇田川/大橋ペア(霞ヶ浦)】

昨年のインターハイでは、男子優勝の松尾同様に2年生スキッパーが女子420級の初代チャンピオンとなった。もう皆さんもお判りの通り、宇田川真乃/大橋未奈(茨城・霞ヶ浦)である。インターハイ・国体までは齋藤由莉がクルーだったが引退し、1級下の大橋と出場した最初のレース、全日本420では総合3位(女子優勝)と見事インターハイ・国体・全日本女子の3冠に輝き、ペアが変わっても強さは変わらなかった。今年に入っても稲毛ウィークで女子初の優勝を飾るなど、こちらも余程のことがない限り、連覇は濃厚だろう。

このクラスでも逆転候補を探すのが非常に難しいが、上位候補を挙げてみることにする。

420ワールドは女子6チーム出場したが、ゴールドフリートに残ったのは僅か2チーム。前出の宇田川ペアと同じ関東勢の石井 茜/盛田冬華(千葉・磯辺)だった。昨年も2年生ながらインターハイ8位・国体7位入賞と実力は上位である。得意の軽風域なら宇田川と接戦に持ち込める可能性はあるだろう。

この2艇が抜けており、その他の上位候補を北から順に挙げていくと?

・佐々木香波/前川優香(岩手・宮古商業) 稲毛ウィーク9位・東北大会優勝
・馬渡紗希/小林真央(富山・新湊) 中部420 3位・北信越優勝 
・堀畑南帆/北林風花(岐阜・海津明誠) 東海大会優勝・JSAFジュニアワールド代表 
・続木茄可/寺脇夢紬美(奈良・法隆寺国際) 近畿大会優勝
・佐藤亜海/西村予里(兵庫・芦屋) 近畿大会準優勝・ワールド出場
・池淵砂紀/福田ゆい(鳥取・境) 昨年9位・国体8位入賞・中国大会優勝
・小林真由/中野希望(岡山・邑久) 中国大会準優勝・ワールド出場
・長岡叶子/森 七海(香川・高松商業) 四国大会優勝
・鈴木身祐希/門川亜朱茄(宮崎・日南振徳) 九州大会優勝
・上園田 明真海/ラミレス・イオナ・アラナ(大分・別府翔青) ワールド出場

実績から見れば、境の池淵が上位とみるが、混戦模様とみて間違いないだろう。果たしてどうなるのか?



④【女子FJ級】    ※19校出場予定

※圧倒的な強さで連覇濃厚!?
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【安定感も増した仲/鈴木ペア(霞ヶ浦)】

女子420級の宇田川と同様、昨年2年生で優勝を飾った仲 美南/鈴木せいら(茨城・霞ヶ浦)が文句なしの優勝となるのが濃厚である。昨年のクルー・高仲みなみは卒業し、鈴木となってからもレースでは負けなしであり、稲毛ウィークを始め、男子を蹴散らしており、昨年よりもさらにレベルアップしたといえる。残念ながら他チームは付け入る余地はないようにみえる。

上位候補としては、九州選抜・九州大会優勝の井戸美幸/長尾芽依(宮崎・宮崎海洋)は注目だ。特に九州大会ではパーフェクトを達成しており、メダル候補に名乗りを挙げることだろう。

関東勢からはレベルが上がってきた磯辺(千葉)も要注目である。伊藤七瑠・髙田麻衣両スキッパーが控えており、メダル獲得も十分可能であろう。

近畿勢からは近畿大会1・2・3を決めた芦屋(兵庫)は、十分チャンスであるといえる。近畿大会優勝の伊藤杏紗/松家瑞歩が出場することになるだろう。

四国勢からは、四国大会優勝の森 ゆり奈/石田夏子(香川・高松)と準優勝の森井 愛 /大丸琴美(香川・高松商業)も十分上位候補。軽風域のレースならば、両者共にメダルのチャンスはあるだろう。

中国勢は、男女あわせても2位のスコアで優勝した入江美帆/堀口詩織(岡山・邑久)も上位候補。

※以上がメダル争い&上位候補か?


簡単ではあるが展望をさせて頂いたが、気になるのはレースコンディションである。昨年も軽風域に終始し、大本命も敗れたことから、何が起きるかは本当にわからない。各チーム、実力を出し切り良いレースになることを期待している。


以上






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