2016-09-27 00:00 | カテゴリ:国体
今年もいよいよセーリング競技の最大イベントである国民体育大会の季節がやってきた。このビッグイベントも71回目を迎え、今年は岩手県宮古市にあるリアスハーバー宮古を舞台に開催されようとしている。(10/2~5開催)
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【ここまで戻るには大変な努力が必要だったことだろう。】※全日本実業団連盟より

この国体が開催されるにあたり、やはり2011年に発生した「東日本大震災」のことは触れなくてはならない。改めてお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみを申し上げるとともに、被災されました皆様に心からお見舞い申し上げる次第であります。

リアスハーバー宮古においても、甚大な被害となり、その年予定されていたインターハイを開催できなかったことは、関係者の皆さまにとって、さぞ無念であっただろうと推察できる。しかしながら全国からの支援などにより復活。それでも苦しい状況の中で、インターハイでも岩手勢が4年連続で2回の優勝を含むメダル獲得と我々を感動させ、そして昨年はクラブハウスが再建し、この国体を迎えられることはまさに感無量であろう。

今年も成年・少年合わせて全10種目・各6レースで熱戦が展開される(※4レース成立以上1カット)。多種目であるので、簡単に展望させて頂くことにする。



①【成年男子470級】(※38艇出場予定)

※東京五輪へ向けての主導権争い!?
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【ヤマハでオリンピックキャンペーンを開始した昨年の学生チャンピオン神木 聖(兵庫)クルーの疋田は、高山と大分から出場】

リオオリンピックが終了し、東京五輪へ向け熾烈な争いとなるのが、国体セーリング競技花形クラスである成年男子470級だ。今年の代表・土居一斗は出場しないが、強豪揃いであり、全く予想もつかない。

ここ2年は若い世代が活躍し、昨年優勝の磯崎哲也/野田友哉(福岡)の連覇なるのか?、また一昨年優勝のジュニアワールド金メダリスト・岡田奎樹/宮口悠大(佐賀)が2度目の学生チャンピオンを狙う。今年は昨年の学生チャンピオン・神木 聖/俣江広敬(兵庫)や、ジュニアワールド銅メダリスト・高山大智/疋田大晟(大分)のヤマハ2チームの勢いもあり、こちらを本命とした。

※なんとまぁ、豪華メンバーの対戦なのだろう!非常に私は興奮している。

◎神木 聖 /俣江 広敬  (兵庫)
○岡田 奎樹/宮口 悠大  (佐賀)
▲磯崎 哲也/野田 友哉  (福岡)
△市野 直毅/長谷川 孝  (和歌山)
△高山 大智/疋田 大晟  (大分)
△飯束 潮吹/田中 智也  (東京)
△出道 耕輔/中川 大河  (福井)
△河合 龍太郎/小川 晋平 (神奈川)
△元津 大地/外薗 潤平  (鹿児島)  
△小泉 颯作/光森 慎之介 (山口)



②【成年男子レーザー級】(※45艇出場予定)

※3度目の優勝なるか?
南里
【3度目の優勝となるのか?第一人者の南里研二(三重)】 ※長崎国体より

オリンピック種目であるレーザー級においては、日本は2大会連続で出場できなかったなど、苦戦の種目も、東京五輪では地元開催の為、無条件で出場できる。従って今年の国体は主導権を争う重要な大会となる。

昨年は大学生ながら初優勝した北村勇一朗(静岡)は、予選で敗退してしまい、残念な結果となってしまった。従って一昨年の続きなのか?

レースは国体2勝の南里研二(三重)を筆頭に、シングルハンド最多勝の永井久規(愛知)、NTの安田真之助(京都)この三強中心に展開されるは間違いないが、瀬川和正(鳥取)、樋口 碧(神奈川)までは優勝の可能性があるだろう。

ただ実績あるベテラン勢も虎視眈々と狙っている。国体スナイプ3勝・マスターズワールド優勝の杉山武靖(静岡)、国体スナイプ級2連覇やアトランタ五輪代表の兵藤和行(滋賀)、そして国体スナイプ級優勝や息の長い活躍をみせている前田博志(広島)、この3選手の動向にも注目だ。

◎南里 研二  (三重)
○安田 真之介 (京都)
▲永井 久規  (愛知)
△瀬川 和正  (鳥取)
△樋口 碧   (神奈川)
△谷口 斉謙  (和歌山)
△兵藤 和行  (滋賀)
△杉山 武靖  (静岡)
△前田 博志  (広島)



③【成年男子国体ウインドサーフィン級】(※39艇出場予定)

※9回目の優勝濃厚!
富澤
【今年は同級初の4連覇の記録もかかる富澤 慎(新潟)】 ※長崎国体より

3大会五輪出場の富澤 慎(新潟)がこのクラス史上初の4連覇&国体9度目のセーリング史上最多優勝更新となるのか?に注目ではあるが、実力差も大きく、達成するのは濃厚だろう。

今年こそは、富澤を脅かす選手が出るのかどうか?特に若い選手の奮起に期待したい。

◎富澤 慎   (新潟)
○尾川 潤   (和歌山)
▲福村 拓也  (愛知)
△鳥取 雅嗣  (山口)
△板庇 雄馬  (滋賀)
△倉持 大也  (東京)
△村田 高亮  (福岡) 
△黒石 勇次  (大分)
△山﨑 大輔  (神奈川)



④【成年女子セーリングスピリッツ級】(※27艇出場予定)

※同級初の4連覇達成となるのか?
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【リオ五輪代表の宮川/高野ペア(和歌山)】 ※共同より

昨年このクラスで史上初の3連覇を果たした宮川惠子(和歌山)ではあるが、その後49erFXに挑戦し、見事五輪出場を果たした。コンビを組んだ高野芹奈と同級4連覇を目指すと同時に、ウインドの富澤同様、達成すればセーリング競技初の4連覇ということになる。

宮川に対抗できるのは、4年連続入賞の後藤沙季/赤嶺華歩(大分)や、470級のNTであった山口祥世/松下 結(長崎)、このクラスとは相性が良い3年連続入賞の平岡沙希/西尾知美(鳥取)以上3チームか?

◎宮川 惠子/高野 芹奈  (和歌山)
○山口 祥世/松下 結   (長崎)
▲後藤 沙季/赤嶺 華歩  (大分)
△平岡 沙希/西尾 知美  (鳥取)
△山本 佑莉/安田 真世  (福岡)
△廣田 英恵/高橋 美晴  (山口)
△矢口 梨絵/馬渡 凪沙  (神奈川)
△長堀 友香/武井 裕子  (東京)
△重 由美子/宮﨑 歩美  (佐賀)
△髙橋 友里/田村 愛子  (広島)



⑤【成年女子レーザーラジアル級】(※31艇出場予定)

※誰が制覇するのか?
多田
【昨年悲願の成年女子で初優勝!連覇を目指す多田 桃子(和歌山)】※岐阜国体より

昨年成年初優勝した多田桃子(和歌山)の連覇なるのか?にまず注目ではあるが、昨年は五輪キャンペーンで不出場だったものの、一昨年優勝の原田小夜子(長崎)や2年連続準優勝の蛭田香名子(愛知)までが、優勝争いの中心なのか?

◎多田 桃子   (和歌山)
○原田 小夜子  (長崎)
▲蛭田 香名子  (愛知)
△松苗 幸希   (北海道)
△多田 緑    (佐賀)
△鴨川 雪代   (山口)
△鄭 愛梨    (兵庫)
△濱田 華帆   (広島)
△杉浦 智香   (千葉)



⑥【成年女子国体ウインドサーフィン級】(※21艇出場予定)

※3強による熾烈な争い!
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【最多タイ優勝を目指す・小嶺恵美(愛媛)】 ※岐阜国体より

昨年4度目の優勝を飾った小嶺恵美(愛媛)が、2連覇&WS最多勝タイ記録(5勝目)を達成できるのか?に注目だが、元五輪代表の小菅寧子(新潟)や、須長由季(東京)も黙ってはいないだろう。まさに三強による熾烈な対決!

◎小嶺 恵美   (愛媛)
○須長 由季   (東京)
▲小菅 寧子   (新潟)
△小島 真理子  (和歌山)
△堀川 智江   (神奈川)
△三石 真衣   (千葉)
△錬石 恵子   (埼玉)
△原 百花    (兵庫)



⑦【少年男子420級】(※40艇出場予定)

※2連覇なるか?
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【山口勢としても少年ダブルハンド4連覇がかかる!松尾/三浦ペア(山口)】

昨年より採用されたこのクラスで初代チャンピオンに輝いたのは、松尾虎太郎/三浦 匠(山口・光)であった。今年はインターハイでは失敗した連覇達成をこの国体ではきっちり決めてくれるのではないだろうか?実力は圧倒的上位である。

逆転候補はもちろんインターハイ優勝の西村宗至朗/平井徳輝(大阪・清風)となる。昨年の松尾のように下級生が二冠達成となるのか?この二強を破るとしたら、インターハイ3位・地元国体で期待がかかる佐香将太/長澤 慶(岩手・宮古)となるだろう。

◎松尾 虎太郎/三浦 匠   (山口・光)
○西村 宗至朗/平井 徳輝  (大阪・清風)
▲佐香 将太/長澤 慶    (岩手・宮古)
△蜂須賀 晋之介/岩田 慧吾 (茨城・霞ヶ浦)
△倉橋 直暉/上田 健登   (福岡・中村学園三陽)
△田中 聡馬/野田 空    (岐阜・海津明誠)
△村山 航大/鄭 泰鎔    (滋賀・膳所)
△河崎 聖 /永田 魁    (石川・羽咋工業)
△藤木 海舟/津田 哲志   (和歌山・向陽)



⑧【少年男子レーザーラジアル級】(※41艇出場予定)

※連覇を狙うも・・・?
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【今年はラジアルユースワールドにも出場の鈴木義弘(山口)】※飛内氏より

昨年の和歌山国体で最も話題になったのは、このクラスで中学生が優勝したことだった。その初代チャンピオンとなった鈴木義弘(山口・光)が連覇達成となるのか?に注目が集まるのだが、昨年3位の豊島以知朗(広島・大島商船高専)や同4位の高山颯太(神奈川・金井)も力をつけており、そう簡単には勝たせてくれないだろう。そして同5位の岩城海都(鹿児島・開陽)までが逆転候補なのか?

◎鈴木 義弘   (山口・光)
○豊島 以知朗  (広島・大島商船高専)
▲高山 颯太   (神奈川・金井)
△岩城 海都   (鹿児島・開陽)
△西尾 拓大   (和歌山・桐蔭)
△下石 煕    (福岡・西南学院)
△谷  望    (千葉・稲毛)
△吉安 慶佑   (岐阜・海津明誠)



⑨【少年女子420級】(※32艇出場予定)

※大記録達成なるか?
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【インターハイはきっちり連覇達成の宇田川/大橋ペア(茨城)】

先日のインターハイでも述べた通り、インターハイ連覇を達成した宇田川真乃/大橋未奈(茨城・霞ヶ浦)が、国体でも連覇に挑戦する。インターハイ・国体2年連続優勝は今まで例がなく、偉業達成となるのか?

宇田川を阻止できるとしたら、インターハイ準優勝の石井 茜/盛田冬華(千葉・磯辺)や、地元期待の佐々木香波/前川優香(岩手・宮古商業)までとなるだろう。

◎宇田川 真乃/大橋 未奈 (茨城・霞ヶ浦)
○石井 茜 /盛田 冬華  (千葉・磯辺)
▲佐々木 香波/前川 優香 (岩手・宮古商業)
△長岡 叶子/森 七海   (香川・高松商業)
△續木 茄可/寺脇 夢紬美 (奈良・法隆寺国際)
△池淵 砂紀/福田 ゆい  (鳥取・境)
△小林 真由/堀口 詩織  (岡山・邑久)
△佐藤 亜海/尾仲 梨央  (兵庫・芦屋)



⑩【少年女子レーザーラジアル級】(※41艇出場予定)

※連覇なるか?
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【今年は4.7ユースワールドでも大活躍!菅沼汐音(千葉)】

昨年、高校一年生ながら初代チャンピオンになった菅沼汐音(千葉・渋谷教育学園幕張)の連覇が濃厚も、2回の国体で3-2位の池田樹理(東京・東海大高輪台)や、昨年3位であり、ユースラジアルランキングトップの荒木陽菜(佐賀・唐津東)が逆転できるのか?に注目である。

◎菅沼 汐音  (千葉・渋谷教育学園幕張)
○池田 樹理  (東京・東海大高輪台)
▲荒木 陽菜  (佐賀・唐津東)
△小屋 英美里 (山梨・駿台甲府)
△新田 そら  (三重・高田学苑高田)
△赤松 里彩  (和歌山・桐蔭)
△谷 美月   (神奈川・横浜女学院)
△渡邊 純菜  (山口・光)
△上園田 明真海(大分・別府翔青)




※天皇杯・皇后杯の行方は?
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【男女総合成績優勝チームに贈られる「大会会長トロフィー」】 ※東京国体より

※以上簡単ではあるが展望させて頂いた。尚・国体では天皇杯・皇后杯の行方が注目されるが、2連覇中の和歌山県が3連覇へ向け優勢なものの、昨年とは違い、少年男女420級での得点獲得が苦しいのもあり、それがどう影響するのか?

逆転候補としては、女子種目で高得点が見込める千葉県や、少年男女420級次第では一気に上昇の可能性がある神奈川県、また少年男子種目が期待できる山口県、最後にダブルハンド種目が充実の福岡県までとなるだろう。

皇后杯においては、和歌山県VS千葉県の争いが濃厚。若干和歌山が優勢なものの、私の計算ではほぼ互角と予想される。但し、千葉のSS次第では和歌山を上回る可能性があるだけに、レースをしてみないとわからない。

果たしてどうなるのか?

※選手皆さんの健闘ならびに、このビッグイベントを成功されることを心から祈っている。


以上

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【今年の国体キャラクターは、生産量日本一の漆器をモチーフにしている「わんこきょうだい」ではあるが、5つのキャラクターがあり、メインキャラクターわんこそばを筆頭に、他4つのキャラクターは4つの地域にわけ、それぞれの名産をモチーフにしている。ヨットに乗っているのは「うにっち」であり、開催地である宮古(三陸海岸)の名産はうに丼であることから】


※第71回いわて国体セーリング競技エントリー表


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