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2018-08-27 01:00 | カテゴリ:インカレ
※史上初!全日本個人戦東京開催
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【ハーバーからレース海面を望む、左奥はディズニーリゾートホテル群】

いよいよ2018学生ヨットシーズンも全日本戦線の時期を迎えた。その第一弾は全日本学生ヨット個人選手権大会だ。(東京・若洲海浜公園ヨット訓練所・8/30トライアルレース、8/31~9/2の8レース制)全9水域から勝ち抜いた470・スナイプ級両クラス各55艇が学生ヨット個人タイトルをかけて争われる。

※もちろん今年もシングルハンドレガッタも開催されるが、申し訳ないが省略させて頂く。


各校が最大の目標とする全日本団体戦へ向けても重要なファクターとなる大会であり、注目の一戦である。今年はどのチームが優勝するのか?


今年は個人戦史上初の東京開催となった訳だが、今回開催される若洲は学連にとっては縁がなかったと思われる方は多いだろう。しかし1983年(昭和58年)あかぎ国体開催後、再オープンまで時間がかかったのだが、ようやく1991年(平成3年)に若洲海浜公園全体の整備が完了し、現在のハーバーも開放された歴史がある。しかも最初のビッグレースは第3回日米学生対抗親善ヨット選手権大会だったのだ。その後ここでは学連の大会は開催されることはなかったが、本来加盟校が東京に集中している関東学連にとって、全日本東京開催は悲願だったはずである。全日本の記録によれば1934年(昭和9年)の第2回全日本インカレ以来実に84年ぶりの開催なのである。

と前置きはここまでにして、本題へ入るとしよう。



※屈指の難海面
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【レース海面の西側には東京ゲートブリッジがある】

各クラスの展望へ入る前に、若洲のレース海面を簡単に紹介してみることにする。

レース海面は、東京の中心河川である荒川と千葉県境を流れる江戸川の河口部に位置している。従って川の流れが強く影響する場所なのである。しかも北はスカイツリーが見え、東はディズニーリゾート、西はゲートブリッジと陸に囲まれ、風の振れも激しい。この季節は南よりの風向となるが、シーブリーズでも結構振れる難海面なのである。ある程度風速が上がれば問題ないのだが、注意しなければならないのが順風域までである。特に雨が降った後は激流となり、スタートやマーク回航などでミスするケースが続出する。これに潮流も加わるわけだから、コース戦略もより重要になってくるのがお判り頂けるのではないだろうか?




※【470級展望と解説】 (55艇出場予定)

※大激戦!

まず昨年を振り返ってみると、両クラス共に4年生スキッパーが優勝したが、入賞チームをみると3年生以下のスキッパーが470級4名・スナイプ級3名だったのだ。従って今年の大会は特に激戦になるのは間違いないだろう。昨年の上位チーム並びに有力校から順を追って紹介していくことにする。

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【明海大初の全日本個人戦優勝となるのか?楠瀬/玉井ペア】※ここからの写真は羽田氏より

今年出場メンバー中、昨年最高位だったのは、昨年関東個人戦優勝・そして全日本は3位入賞、明海大の楠瀬和旺/玉井瑛士(4年・唐津西/4年・磯辺)だった。昨年は優勝争いに絡む健闘をみせ、今年に入っても関東春インカレ個人成績トップ、関東個人戦ではリコールでギリギリの通過だったものの、レース内容は抜群であり、現在の関東男子では№1のチームだ。まさに優勝候補の一角である。

楠瀬に続く4位入賞だったのは、同志社大の矢野航志/三浦 匠(4年・別府青山/1年・光)である。矢野は1年次から4年連続出場、しかも2年連続で入賞と近北のエースであり、予選とは違い、クルーをインターハイ優勝ルーキー・三浦 匠に変更しできたということは、まさに必勝体制だと言っても良い。勝負強さを発揮できたなら優勝もみえてくることだろう。

そして5位入賞だったのは日本経済大の平野 匠/野田友哉(4年・長崎工業/4年・ありあけ新世)である。平野は大学後に台頭してきた選手、この大会は3大会連続出場であり、一昨年は惜しくも準優勝、昨年は5位入賞と今年は優勝しか狙ってないだろう。

※女子スキッパー強し!
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【今年は快挙達成となるのか?中山/中村ペア(日本大)】

最後に女子スキッパーで唯一6位入賞だったのが日本大の中山由紀美/中村大陽(4年・唐津西/2年・磯辺)である。楠瀬同様、関東個人戦はリコールの影響によりギリギリの通過であったが、レース内容は男子に引けをとらない。しかも当地は彼女にとって東京国体で優勝した(少年女子セーリングスピリッツ級)思い出の地だ。女子スキッパー2人目の個人戦優勝となるのか?


※上記4チームが昨年の入賞だったが、引き続き有力チームをさまざまな観点から挙げていきたい。

※一気に頂点か?
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【男子を蹴散らす!田中/嶋田ペア(早稲田大)】

昨年6位の中山が出てきたところで、特に関東では女子の活躍が目立っており、その筆頭はやはり早稲田大の田中美紗樹/嶋田篤哉(3年・関西大第一/3年・鎌倉学園)となるだろう。昨年は入賞まであと一歩の8位、関東個人戦では準優勝と中山同様、女子優勝候補の一角であり、先日の全日本470では女子が学生最高位の14位と一角どころか優勝候補筆頭に躍り出たといっても過言でない。

そして田中に続く9位だったのは日本経済大の矢田奈津美/井上雅之(4年・羽咋工業/2年・福岡第一)である。矢田も高校時から根性ある見所のある選手だが、大学に入ってからも成長した選手であり、こちらも期待である。

さらには矢田とは高校時代のチームメイトであった関東春女子インカレ優勝、明海大の鍋岡 薫/守屋晴喜(4年・羽咋工業/1年・海津明誠)は、関東個人戦でも優勝戦線に最後まで絡む3位とこちらも成長。楠瀬と同じようなレースができたならば、女子最高位の可能性はあるだろう。


※6位の中山は5年前の東京国体で優勝したと述べたが、現4年生が高校2年の時であった。他にも好成績を残しているチームは多数存在する。


まずは、少年女子シーホッパーSR級で優勝した九州大の鄭 愛梨/岩井 陸(4年・芦屋国際/4年・基町)だ。あの時は現在のレースではなかなかみられない大逆転の優勝であった。さすがに力は少々劣るが、コースの読みが冴え渡れば、5年前の再現もあるのかもしれない。

続くは、少年女子セーリングスピリッツ級で4位だった早稲田大の元津志緒/古橋捷太(4年・長崎工業/4年・早大学院)だ。今年は団体戦でも活躍する彼女は、是非とも上位進出を狙いたい所だろう。

さらにはクルーでの出場だったが、少年女子セーリングスピリッツ級で中山に続く準優勝だったのが日本大の宮野菜々/服部勇輝(4年・磯辺/3年・土浦日大)である。彼女も当所でのレースは自信あるだろう。関東でも健闘したようにこのレースでも上位進出を目指す。

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【クルーが冴え渡れば優勝か?赤木/佐藤ペア(日本大)】

日大勢からは決して忘れてはならないチームが関東個人戦優勝の赤木恒平/佐藤海志(4年・中村学園三陽/2年・大島海洋国際)だ。クルーの佐藤は高校時代は当所で練習しており、出場メンバーの中で一番若洲を知っているはずだ。しかも2年前に開催された全日本420ではスキッパーで5位入賞と健闘。堅いレースが売りの赤木にとっては、当所の難しい海面と絶好のクルーは良い巡り合わせに思える。是非とも期待してみたい。

※ルーキー勢は侮れない
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【ルーキーながら怖い存在、西村/秦ペア(早稲田大)】

全日本420の話が出てきた所でこの大会を経験したチームは有望な1年生に多い。その時ワンツーだったのが早稲田大の西村宗至朗/秦 和也(1年・清風/3年・早大学院)と蜂須賀晋之介/吉村 大(1年・霞ヶ浦/3年・浦和)の両インターハイ優勝経験者であった。1年生は思いっきり挑んでくるからして、非常に怖い存在だ。どこまで絡めるのか?

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【関東470で快走!藤原/光森ペア(関西学院大)】

そして当所のレース経験もある関西学院大のルーキー藤原達人/光森慎之介(1年・清風/4年・光)も上位進出できるはずだ。関東470では学生最上位の3位と健闘、またクルーの光森は全日本個人戦優勝経験者(2015年)なのだ。関西のエースとして必ず上位進出できることは間違いないだろう。

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【ここからが勝負!柳内/武内ペア(慶應義塾大)】

そして最後に昨年全日本優勝した慶應義塾大を忘れてはならないだろう。今年は昨年の優勝メンバーが多い中で柳内航平/武内元彦(3年・塾高/4年・塾高)を筆頭に、高宮豪太/久保田空(2年・塾高/3年・塾高)、そして村瀬志綱/樫本達真(4年・塾高/3年・塾高)この3艇の活躍によってレースも大幅に変わるだろう。


※【470級結論】

※個人戦史上2人目の快挙なるか?

◎田中 美紗樹/嶋田 篤也  (早稲田大)
○楠瀬 和旺/玉井 瑛士   (明海大)
▲中山 由紀美/中村 大陽  (日本大)
△平野 匠 /野田 友哉   (日本経済大)
△赤木 恒平/佐藤 海志   (日本大)
△矢野 航志/三浦 匠    (同志社大)
△西村 宗至朗/秦 和也   (早稲田大)
注藤原 達人/光森 慎之介  (関西学院大)

※激戦なのは間違いない。有力チームならどこが勝っても不思議ではなく、さっぱり見当もつかないが、やはり昨年入賞したチームが優勝争いの中心になるだろう。力的には男子なら楠瀬/玉井(明海大)が中心、女子スキッパーなら田中/嶋田(早稲田大)とみる。印はあえて期待を込めて田中/嶋田の史上2人目の女子スキッパーによる快挙に期待してみた。楠瀬/玉井が対抗、そしてもし田中を上回るなら中山/中村(日本大)と女子が優勝するとしたらこの2チームなのは間違いない。以下4年生スキッパーが並んでいるが、注目なのは当所を経験しているルーキースキッパーである。力もある西村/秦(早稲田大)や、クルーが優勝経験者の藤原/光森(関西学院大)であろう。


※【470級エントリーリスト】
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【クルーエントリーは2名であり、風域によって交代し優勝を勝ち取るケースもある】




※【スナイプ級級展望と解説】(55艇出場予定)

※実力者揃い!
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【レース海面から真北はスカイツリー!わかりやすいでしょ?】

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【優勝候補筆頭!松尾虎太郎(早稲田大)今回は神宮とペアを組み優勝を狙う】

続いてはスナイプ級だ。470同様に見ていくと昨年の入賞チームは3チームあり、その筆頭は早稲田大の松尾虎太郎/神宮奉祐(2年・光/4年・早大学院)の準優勝が最高成績だった。ルーキーイヤーながらこの成績は素晴らしく、今年は優勝候補の筆頭に挙げなくてはならないだろう。

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【荒れ気味のレースなら間違いなく上位なのか?岩月/三宅ペア(早稲田大)】

しかし関東個人戦の同校は優勝が岩月大空/三宅功輔(4年・碧南工業/4年・早大学院)、準優勝は入江裕太/原潤太郎(3年・逗子開成/3年・早大本庄)と上級生の意地をみせた。レベルは圧倒的であり、昨年に続き今年も早稲田勢から優勝チームが出るような気がしてならない。

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【スナイプでも史上2人目の女子スキッパー優勝なるか?池田/玉山ペア(日本大)】

松尾に続き昨年3位だったのは、日本大の最強女王・池田紅葉/玉山郁人(4年・横浜創学館/3年/中村学園三陽)であった。今年の春女子インカレで連勝はストップしてしまったが、関東個人戦では早稲田勢に続く3位入賞。さらには池田は東京国体で3位入賞とこの海面での実績もあり、スナイプ級でも史上2人目となる女子スキッパーによる制覇となるのか?

そして日大勢からは春インカレ個人成績トップの村上義龍/村瀬奏斗(4年・宇土/3年・碧南)や、調子が上がっている矢野伸一郎/吉永 温(3年・和歌山工業/2年・磯辺)のレギュラー陣が早稲田に対抗できるのか?

女子スキッパーといえば池田を含めた関東三強が上位だが、その一角、関東女子インカレで優勝、明海大の花本菜美/岩井裕樹(4年・聖光/4年・磯辺)や、スナイプ級では唯一の4年連続出場、中央大の岸 祐花/清田 司(4年・相模原/4年・鎌倉学園)が上位進出を目指す。

そして昨年6位だったのは甲南大の津嶋範之/尾川 翔(4年・高松商業/4年・伊川谷北)である。今年の甲南スナイプは強く、今年は3艇進出となったが、その津島を上回ったのが神戸大の矢野陸渡/北村智也(4年・修猷館/4年・徳島北)や、昨年のインターハイ最後のFJ級チャンピオン・関西学院大の石川 航/中島悠介(1年・中村学園三陽/3年・関学高等部)であった。以上3チームは関西では上位なのは間違いなく、どこまで絡んでいけるのか?

また一昨年、ルーキーイヤーでいきなり5位入賞したのは同志社大の藤野流星/黒田 誉(3年・中村学園三陽/3年・名古屋)である。藤野は昨年は470級で活躍していたが、今年はチーム事情によりスナイプへ再度コンバート。スナイプワールド出場の経験もあり、非常に強いレースを見せることから最低でも入賞へは絡んでくることだろう。

そして今回最高5艇の進出となったのが慶應義塾大だ。先日の全日本スナイプでも3位と健闘、学生最高位の加藤 卓/斎藤洋童(2年・宮古商業/4年・町田)や、全日本スナイプでもそうだったように、どのレースでもトップを取り、必ず見せ場を作る岡 豪太/曽我駿亮(4年・公文国際/3年・塾高)、そして、関東5位の松世拓也/小野山裕也(4年・塾高/3年・塾高)この3艇は爆発力があり、優勝チームが出る可能性は十分だ。

そして中央の岸同様安定しているのが関東個人戦4位の高山颯太/齋藤健斗(2年・金井/4年・気仙沼)だ。ボートスピードもあり、今年は団体戦でも貢献しており、一気に頂点に立つ可能性はあるだろう。


※【スナイプ級結論】

※早稲田勢中心

◎松尾 虎太郎/安田 海人  (早稲田大)
○加藤 卓 /斎藤 洋童   (慶應義塾大)
▲池田 紅葉/玉山 郁人   (日本大)
△岩月 大空/三宅 功輔   (早稲田大)
△藤野 流星/黒田 誉    (同志社大)
△入江 裕太/原 潤太郎   (早稲田大)
△高山 颯太/齋藤 健斗   (中央大)
△津島 範之/尾川 翔    (甲南大)
△矢野 陸渡/北村 智也   (神戸大)
注花本 菜美/岩井 裕樹(明海大)・岸 祐花/清田 司(中央大)の女子スキッパー

※こちらも激戦だが、やはり早稲田勢を中心と認めざるを得ない。昨年準優勝の松尾/神宮(早稲田大)の優勝に期待してみた。対抗は全日本スナイプ3位と好調の加藤/斎藤(慶應義塾大)、あとは実績あるチームを入賞候補として挙げてみた。怖いのは関東女子三強である。


※ただ今週末の天候が気がかりである。現在、週末は大荒れの予報であり、金曜の初日しかレースができない可能性も出てきた。もしそうなってしまったなら、私があえて言わなくでもどうするべきなのかは皆さんはお判りだろう。いまはただ予定レースが成立することを祈るとしよう。


皆さんの健闘を祈る!


以上


※【スナイプ級エントリーリスト】
スナイプ


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