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2018-09-26 00:00 | カテゴリ:国体
東京五輪本番へ向け、江の島ワールドカップなどが開催され、非常に盛り上がっている我がセーリング界だが、本来国内最大のビッグイベントは国民体育大会となる。第73回大会は福井県で開催となり、セーリング競技は高浜町にある若狭和田マリーナを舞台に熱戦が繰り広げられる。(9/29開会式・トライアルレース、9/30~10/3本競技、全10種目・6レース制)

第82回全日本インカレ 099
【マリーナから西に青葉山を望む、風光明媚な若狭湾】

※若狭湾で今年の天皇杯・皇后杯を獲得する都道府県はどのチームになるのか?種目別から男女総合(天皇杯)・女子総合(皇后杯)まで展望・解説させて頂く。

2018はぴりゅう
【福井国体キャラクターの「はぴりゅう」くん】

※観光資源である恐竜としあわせ(Happiness)をかけたネーミング 




①【成年男子470級】 (※35艇出場予定)

※三強の戦い
岡田_吉田
【2014年長崎国体で初優勝!しかも最年少優勝となった岡田/吉田ペア(佐賀)】

※【上位予想】

◎岡田 奎樹/吉田 雄悟  (佐賀)
○磯崎 哲也/野田 友哉  (福岡)
▲市野 直毅/長谷川 孝  (和歌山)
△高山 大智/疋田 大晟  (大分)
△出道 耕輔/中川 大河  (福井)
△河合 龍太郎/中澤 太郎 (神奈川)
△小泉 颯作/松尾 虎太郎 (山口)
△元津 大地/今村 公彦  (鹿児島)
注蜂須賀 晋之介/木村 直矢(茨城)


※オリンピック種目であり、国体でも花形種目であるこのクラス。既に全日本や、ワールドカップなどのビッグイベントが終了していることもあり、例年通りナショナルチームをはじめとする豪華メンバーが集結。過去3年は磯崎哲也-岡田奎樹-市野直毅と五輪代表を目指すチームがそれぞれ優勝している。

今年も三強による優勝争いなのは間違いないが、アジア大会金メダルの磯崎/野田(福岡)なのか?それとも全日本2連覇であり、先日の江の島ワールドカップで日本人初の金メダル獲得した2014年長崎国体優勝と同コンビである岡田/吉田(佐賀)なのか?コンビネーションや勢いから岡田/吉田の優勝に期待してみた。そして2連覇を目指す市野/長谷川(和歌山)や、若手の実力者・高山/疋田(大分)までが逆転候補であろう。




②【成年男子レーザー級】 (※47艇出場予定)

※二強の争い
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【昨年は初優勝!このまま五輪まで突っ走れるのか?瀬川和正(鳥取)】※青野氏より

※【上位予想】

◎瀬川 和正   (鳥取)
○南里 研二   (三重)
▲樋口 碧    (神奈川)
△永井 久規   (愛知)
△安田 真之助  (京都)
△西尾 勇輝   (和歌山)
△齋藤 大輔   (秋田)
△前田 博志   (広島)
注岩城 海都   (鹿児島)


※唯一のフルエントリーとなった一人乗り五輪種目。過去2大会は出場できなかった種目であるが、東京五輪では出場できることから代表争いが激化している。

優勝争いは力が抜けている国体3勝の南里と、昨年優勝・アジア大会代表の瀬川による争いは間違いない。この二強に対し、若手の樋口や国体シングル最多勝の永井を始めとするベテラン勢にも注目である。




③【成年男子ウインドサーフィン級】 (※37艇出場予定)

※新記録なるか?
富澤
【達成すれば不滅の記録となるだろう!富澤 慎(新潟)】

※【上位予想】

◎富澤 慎    (新潟)
○倉持 大也   (福井)
▲尾川 潤    (和歌山)
△板庇 雄馬   (滋賀)
△福村 拓也   (愛知)
△広津 秀治   (鹿児島)
△山﨑 大輔   (神奈川)
注三浦 圭    (山口)


※昨年は国体後にワールドカップを控えていた為、欠場となったウインドサーフィン第一人者の富澤 慎(新潟)が国体セーリング競技最多勝更新(10勝目)を狙う。というより圧倒的な力であり、間違いなく達成することだろう。対抗は地元期待・昨年初優勝した倉持大也(福井)や、安定性抜群の尾川 潤(和歌山)など上位選手が富澤を上回れるのか?




④【成年女子セーリングスピリッツ級】 (※26艇出場予定)

※激戦!
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【シングル優勝経験者とSS最多勝のコンビ、地元期待の藤井/大熊ペア(福井)】 ※青野氏より

※【上位予想】

◎藤井 あゆ美/大熊 典子  (福井)
○山本 佑莉/木村 沙耶佳  (鳥取)
▲河合 由香/山下 かおり  (大阪)
△長堀 友香/武井 裕子   (東京)
△矢口 梨絵/馬渡 凪沙   (神奈川)
△中山 由佳/宮﨑 歩美   (佐賀)
△伊藤 有希/日比野 絵美  (岐阜)
△髙橋 友里/田村 愛子   (広島)
△宇田川 真乃/鈴木 せいら (茨城)
注鴨川 雪代/廣田 英恵   (山口)


※4年前までは少年男女でも採用されていたが、420級に変更となったことで成年女子のみ残ったダブルハンド種目である。しかし大会数が激減し、エントリー数も徐々に少なくなっているのが気になる。ただ皇后杯制覇するためには重要な種目なのである。(艇特性が)特殊であることから、毎年予想は難しく、波乱も起きやすい。実力はあっても、練習不足のチームはまず苦戦することだろう。従って上位候補は実績に加え、練習してると思われるチームをピックアップしてみた。

クルーが当該種目最多勝・地元期待の藤井/大熊(福井)を筆頭に、昨年4位の山本/木村(鳥取)を対抗、怖いのは3年ぶり出場の当該種目3勝のオリンピアン・河合/山下(大阪)の動きであり、彼女達の動きがこのレースのポイントであろう。そして昨年準優勝の長堀/武井(東京)や中山/宮崎(佐賀)のような若手にも期待である。





⑤【成年女子レーザーラジアル級】 (※31艇出場予定)

※実力上位!
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【SR時代2012-13年連覇!冨部柚三子(福井)】 ※福井新聞より

※【上位予想】

◎冨部 柚三子   (福井)
○多田 緑     (三重)
▲小屋 英美里   (山梨・上智大)
△松苗 幸希    (北海道)
△矢田 友美    (石川)
△菅沼 汐音    (千葉・慶應義塾大)
△荒木 陽菜    (佐賀・中央大)
△池田 樹理    (東京・明治大)
注岸 祐花     (神奈川・中央大)


※ナショナルチーム関連の選手は地元・冨部柚三子(福井)のみであり、力は抜けている。三度目の制覇なるか?また国体上位常連の選手も多いが、注目は少女時代に活躍した大学生である。小屋、菅沼、池田、荒木、岸と豪華メンバー、冨部を上回ることができるのか?




⑥【成年女子ウィンドサーフィン級】 (※26艇出場予定)

※初優勝なるか?
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【リオ五輪代表として負けられない?初優勝を狙う伊勢田愛(福井)】 ※青野氏より

※【上位予想】

◎伊勢田 愛    (福井)
○小嶺 恵美    (愛媛)
▲須長 由季    (東京)
△渡邊 純菜    (山口)
△原 百花     (兵庫)
△山辺 美希    (福岡)
△松永 麻佑    (京都)
△堀川 智江    (神奈川)
注河村 真生    (千葉)


※昨年2度目の三連覇を果たした当該種目最多勝の小嶺恵美(愛媛)や、常に上位の須長由季(東京)、そして地元伊勢田愛(福井)以上ワールドカップにも出場した三強の優勝争いは間違いない。意外にも国体未勝利であるリオ五輪代表・伊勢田の初優勝に期待する。小嶺が勝てば4連覇及び7勝目、そして須長は3度目の優勝となる。どうなるのか?




⑦【少年男子420級】 (※35艇出場予定)

※激戦?
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【国体では優勝を目指す!玉山義規(山口)インターハイとは違うクルーで勝負】※WSCより

※【上位予想】

◎玉山 義規/高菅 峻   (山口・光)
○国見 有 /金光 浩志  (神奈川・逗子開成)
▲大石 駿水/青木 武斗  (茨城・霞ヶ浦)
△谷  望 /松島 広輔  (千葉・稲毛)
△長谷川 真大/藤村 龍也 (香川・高松商業)
△大谷 航心/山根 茉弘  (岩手・宮古)
△澤井 寛人/梶川 璃久  (愛知・碧南工業)
△佐々木マールトン星和/江夏 憲享(兵庫・清風)
注安永 昂生/川畑 慈英太 (福岡・上智福岡中/福岡第一)


※インターハイの続きではあるが、出場メンバーが少し違う。まず関東三強の一角であり、唐津JOC最上位の大石/青木(茨城)が加わることと、コンバインド優勝の中村学園三陽勢が出場できなかったことである。その福岡からは三陽勢を破った中学生・安永昂生が出場する。

総合力はインターハイ優勝の国見/金光(神奈川)を筆頭とする関東三強に、インターハイ3位の玉山/高菅(山口)、同6位の長谷川/藤村(香川)が上位である。ポイントは大石/青木(茨城)がどのようなレースを見せるのか?で大きく変わるだろう。




⑧【少年男子レーザーラジアル級】 (※43艇出場予定)

※少年種目史上初の4連覇達成なるか?
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【インターハイ初代チャンピオンの称号も手にし、最後の大記録に挑む!鈴木義弘(山口)】 ※WSCより

※【上位予想】

◎鈴木 義弘   (山口・光)
○西尾 拓大   (和歌山・桐蔭)
▲水田 隆文   (大阪・清風)
△桐井 航汰   (東京・明星学園)
△廣瀬 翔大   (神奈川・逗子開成)
△松原 穗岳   (愛知・日進西)
△前田 海陽   (広島・広島)
△御厩 夏颯   (福岡・中村学園三陽)
△福田 廉    (三重・津工業)
注黒田 浩渡(大阪・茨木市立西中)、元尾 帆斗(長崎・時津町立時津中)の中学生


※今年よりインターハイでも採用された種目であり、インターハイの続きではあるのだが、出場しなかった有力選手が加わることによってレースはどこまで変化するのか?

しかし国体少年種目史上初となる4連覇に挑戦するユースワールド代表・鈴木義弘(山口)のレベルが一枚も二枚も上なのは、インターハイをご覧になった方はお判り頂けたはずである。普通のレースなら負けるはずがない。負けるとしたら成立レース数が少ない時のみだろう。

以下インターハイ上位組やラジアル・4.7ユースワールドに出場したメンバーが鈴木に対抗できるのか?さらに4.7ユースワールドに出場した中学生・黒田や元尾にも注目である。




⑨【少年女子420級】 (※30艇出場予定)

※二冠なのか?
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【インターハイでは圧勝!二冠達成なるか?青山/福田ペア(茨城)】 ※WSCより

※【上位予想】

◎青山 瑞希/福田 桃奈   (茨城・霞ヶ浦)
○夛田 晴香/林 千華    (香川・高松商業)
▲山本 茜 /和田 桃佳   (愛知・半田)
△今村 紗栄/米田 真尋   (長崎・長崎工業)
△桑野 遥 /中堀 こなみ  (大分・別府翔青)
△鴻上 ひかる/政岡 愛優  (愛媛・新居浜東)
△石井 小百合/足立 果乃  (鳥取・境)
△小林 愛実/黒瀬 南海   (岡山・倉敷鷲羽)
△小菅 楓 /橋本 歩波   (広島・広島国奉寺/市立広島中等教育)
注小林 奏 /白數 奈津見  (京都・宮津)


※インターハイでは思いのほかレベルに差があったこのクラス。従って優勝した青山/福田(茨城)の二冠達成は濃厚なのか?大本命の茨城に対し、準優勝の夛田/林 (香川)や、3位山本/和田(愛知)は逆転できるのか?ただインターハイでは力を出し切れなかった有力チームも多く見受けられ、それらのチームが活躍すると大混戦になることは間違いない。




⑩【少年女子レーザーラジアル級】 (※35艇出場予定)

※激戦なのか?
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【さすがはユースワールド代表!インターハイ初代チャンピオンの三浦凪砂(静岡)】※WSCより

※【上位予想】

◎三浦 凪砂   (静岡・湖西)
○須田 英実子  (滋賀・膳所)
▲抜井 理紗   (兵庫・大阪教育大附池田)
△石田 穂之香  (香川・高松商業)
△勝部 しずく  (北海道・シュタイナーいずみの学校)
△中山 由菜   (佐賀・唐津西)
△松尾 華    (広島・広島修道大附鈴峯女子)
△大槻 多恵美  (愛媛・済美平成)
注三浦 帆香   (千葉・木更津市立浪岡中)


※インターハイで上位のほとんどがジュニア経験者であり、その後もシングルで活動してきた選手が圧倒。ヨット部のある既存校は石田穂之香(香川)を除き、全く歯が立たなかった。ある程度の風域まで上がったなら、インターハイ初代チャンピオンの三浦凪砂(静岡)の二冠は間違いないだろう。対抗は4.7ユースワールド代表・インターハイ3位の須田英実子(滋賀)である。しかし軽風域に落ち着いた場合は、アジア大会代表の抜井理紗(兵庫)をはじめ、軽風域に強い中四国勢が台頭してくるのは間違いなく、激戦になるだろう。高校生に対して、注目は中学生ながら4.7ワールドでなく、ラジアルユースワールドに出場した三浦帆香(千葉)がどこまで絡めるのか?である。




※【天皇杯・皇后杯の行方は?】

※神奈川県が優勢か?
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【男女総合優勝トロフィーはどの都道府県に?】 ※青野氏より


※国体は都道府県対抗であるからして、最も注目なのは天皇杯・皇后杯の行方だろう。各競技の入賞(1~8位)にポイントが与えられるが、セーリング競技での重要ポイントは、3倍の得点となるダブルハンド4種目にある。(※シングル種目優勝は8点であるのに対しダブルハンド種目はなんと24点と大きな差がある)

まずダブルハンド種目で高得点が見込めそうな都道府県を北から挙げてみると、来年の開催県である茨城、成年が強い神奈川、昨年の愛媛と似た陣容の地元福井、少年種目に期待できる愛知、3種目に期待できる山口、そして国体最多勝の佐賀である。

ここに1人乗り種目を絡めていくと、少年女子以外全ての種目で得点が見込め、特に今年は少年男子が強い神奈川が本命なのか?

対抗は山口が一番怖い存在である。少年男子の高得点は特に堅く、成年男女や少年女子種目でも入賞の可能性があり、きっちり取れれば2年ぶりの優勝もみえてくるだろう。

要注意なのは少年男女420が強い茨城だが、成年男女ダブルハンドでも高ポイントを獲得できると神奈川を上回ることができるのだが、シングル種目が苦しいのがマイナスポイントである。

地元福井は昨年の愛媛と実に良く似た布陣であるのだが、少年男女が非常に苦しい。ただ成年女子3種目は優勝候補筆頭であることから、皇后杯の本命になるだろう。

愛知も茨城同様、少年男女420できっちり取れるとチャンス。佐賀は少年女子420の不出場は痛いが、成年男女ダブルハンドの高得点は堅いことから、混戦ならば上位進出してくることだろう。


※気になるのはコンディションである。昨年のプレ国体はまずまずだったが、全日本インカレのように吹けばレースはできないだろう。しかも台風24号の進路も気になる。どうなるのかはさっぱり予想できないが、出場選手は国内最大のセーリングイベントに参加しているという誇りを持って頑張って頂きたい。


以上






※【成年男子種目エントリー表】
成年男子




※【成年女子種目エントリー表】
成年女子




※【少年男子種目エントリー表】
少年男子




※【少年女子種目エントリー表】
少年女子



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