fc2ブログ
2019-05-07 05:00 | カテゴリ:インターハイ
※日本代表がかかるシリーズ!
USER4366.jpg
【唐津城をバックに海面に向かう選手達】

GW期間中には各地で大会が開催され盛況だったが、今年の世界へ羽ばたく為の重要レースJOCジュニアオリンピックカップ2019(JSAFジュニア・ユースセーリングチャンピオンシップ2019)が、佐賀県唐津市にある佐賀県ヨットハーバー沖で開催され、3日間軽・順風域のコンディションながらも420級8レース、レーザーラジアル級7レースを消化、熱戦が展開された。

各クラス男女それぞれ最上位はユースのオリンピックであるワールドセーリング・ユースワールドの出場権、また420級ではワールド、レーザーラジアルにおいてもラジアル・ユースワールドの最終選考がかかることから、全国から2クラス合わせて163チームが集結した。

420級では前評判の高かった大石駿水/青木武斗(霞ヶ浦)が、決勝2レースで逆転優勝。女子最高位は、昨年の全日本420であわや三冠と大活躍、頭角を現した小林 奏/白數奈津見(宮津)がそれぞれユースワールドの切符を手にし、レーザーラジアル級では激戦を制した服部陸太(江の島ジュニア・鎌倉学園)が優勝。女子最高位は昨年インターハイ3位などユース第一人者の須田英実子(膳所)以上4チームが、日本代表に選出された。

※各クラスの上位成績は以下の通り




※【420級上位成績】 (86艇)

※快勝!
USER4069.jpg
【文句なしの快勝!大石/青木ペア(霞ヶ浦)】

①大石 駿水/青木 武斗  (霞ヶ浦)  13点(2-1-3-1-3-(6)-2-1)
※WSユースワールド代表権獲得

②石川 和歩/犬伏 亮太  (高松商業) 17点(2-1-1-2-2-3-6-(8))
③林  玄 /田原 瑠華  (葉山町SA)21点(1-2-2-3-4-3-(7)-6)
④Jack Ferguson/Ryan Littlechild(AUS) 23点(1-2-2-2-3-2-(13)-11)
⑤木村 颯太/熊本 悠人  (津工業)  29点(6-(DSQ)-3-1-1-15-1-2)
⑥小林 奏 /白數 奈津見 (宮津)   30点(5-3-1-5-5-2-(16)-9)
※女子最高位(WSユースワールド代表権獲得)

⑦青山 知央/桑野 明日佳 (葉山町SA)31点((12)-5-8-4-1-5-5-3)
⑧長谷川 真大/石橋 幸成 (高松商業) 49点(7-11-5-8-7-1-11-(22))

USER4072.jpg
【女子最上位の小林/白數ペア(宮津)】




※【レーザーラジアル級上位成績】 (79艇)

※激戦!
USER4147.jpg
【痺れる戦い!優勝した服部陸太(江の島ジュニア・鎌倉学園)】

①服部 陸太  (江の島ジュニア)   10点(1-(2)-1-1-2-1-4)
※WSユースワールド代表権獲得

②黒田 浩渡  (津工業)       10点(1-2-1-(3)-1-2-3)
③Brew Frazer (AUS)        12点(4-1-2-2-2-(UFD)-1)
④白石 誉輝  (深沢)        17点(3-3-4-3-(9)-2-2)
⑤鈴木 亮太朗 (浜名湖ジュニア)   22点(3-3-4-6-1-(12)-5)
⑥嶋倉 照晃  (霞ヶ浦)       29点(2-4-(RET)-1-3-8-11)
⑦須田 英実子 (膳所)        33点((8)-7-8-2-3-3-10)
※女子最高位(WSユースワールド代表権獲得)

⑧伴 俊弥   (津工業)       36点(11-4-3-(15)-5-4-9)

※レーザーラジアル級は決勝1レースのみだったので、決勝(第⑦レース)の得点はカットできない。


USER4432.jpg
【上位の力を見せつけた須田英実子(膳所)】






※【レース推移】

5/3-4(金-土・予選シリーズ) 天気・晴れ 最高気温23-27℃
USER4214.jpg

レース期間中は穏やかな予報であり、厳しいコンディションとなりそうだったものの、なんとかシーブリーズで3-5mと安定した。2日目までは予選シリーズであり、計6レースを消化。
USER4053.jpg
【シリーズをリードした石川/犬伏ペア(高松商業)】

420級では、昨年のユースワールド29er級代表の大石/青木(霞ヶ浦)とインターハイコンバインド準優勝メンバー石川/犬伏(高松商業)が圧倒的であり、シリーズをリード。男女ミックスコンビの林/田原(葉山町SA)続いた。石川ペアと大石ペアとの差は僅か2点で決勝を迎える。

女子ペアでは当地で開催された全日本420準優勝(女子優勝)の小林/白數(宮津)が圧倒、昨年のインターハイチャンピオン青山瑞/福田(霞ヶ浦)を大きく引き離し、リードする。

USER4076.jpg
【勝負は互角!準優勝の黒田浩渡(津工業)】

レーザーラジアル級では服部陸太(江の島Jr)と黒田浩渡(津工業)がそれぞれのフリートで圧倒的な走りを見せ、得点的には熾烈な争いとなる。僅か1点差の好勝負。

女子は実績上位の須田英実子(膳所)と新鋭・三浦帆香(霞ヶ浦)との一騎打ち、しかし須田は初日で遅れたものの、2日目で巻き返す。三浦に4点リードで決勝シリーズに突入するのであった。


5/5(日・決勝シリーズ) 天気・晴れ 最高気温29℃

3日間の中で一番風が吹かなそうな予報となった最終日、420級は陸風で一度始まったものの、風が止みノーレースとなる。しかし直後にシーブリーズとなり再度レースは始まった。

※420級第⑦-⑧レース

シーブリーズになったものの、予選とは違い風向が安定しない難しいレースとなる。第⑦レースでは予選7位の木村/熊本(津工業)が的確に風を掴み、3度目のトップフィニッシュで順位を上げた。そして大石/青木(霞ヶ浦)が続いたが、暫定首位の石川/犬伏(高松商業)はシリーズ最低順位となる6位と苦戦、首位が入れ替わる。

USER4340.jpg
【一年生で大健闘!青山知/桑野ペア(葉山町セーリング協会)】

女子首位の小林/白數(宮津)は楽勝モードと思いきや、1上で出遅れ、さらにはフリーのコースも裏目に出て16位となってしまい、前日6位の青山知/桑野(葉山町SA)に逆転を許してしまう驚きの展開。(※この時点では決勝レースをカットできなかった為)

風が多少上がり、最終となった第⑧レースでも大石/青木と木村/熊本とのマッチレースになり、大石ペアが文句なしのトップフィニッシュで優勝に華を添えた。2位は石川/犬伏、3位は林/田原のミックスペアで決着。

女子最上位争いは最終レースでも続いた。好調の青山知/桑野は前でレースを進めているのに対し、小林/白數はかなり苦しい展開となってしまう。青山ペアは3位フィニッシュ、小林ペアは9位まで順位を上げ、1点差で小林ペアに軍配が上がった。

レーザーラジアル級は420級の中止なども相まって、1レースのみの最終決戦。もちろん服部と黒田の動きに注目が集まる。接戦となったが、黒田が3位、服部が4位とトータルでは同点。タイと解消するとトップが多かった服部が勝利、ユースワールドの切符を手にした。
USER4283.jpg
【ユースワールドへは届かなかったが、ラジアルユースワールドの切符を手にした三浦帆香(霞ヶ浦)】

女子の須田と三浦の対決は須田が先着し、国内女子最上位の実力を見せ勝利した。





※【全体総括】

簡単なレース推移であったが、残念ながら強風域のレースは観れなかったものの、安定した風向で実施。実力あるチームが上位進出したことから好レースだったのではないのか?

まず420級で優勝した大石/青木(霞ヶ浦)は、実力上位ではあったが、ここまで420ワールド出場権利を持っておらず、まさに一発勝負であった。しかしほぼ3位以内と安定した順位、そして決勝シリーズでも勝負強い所もみせ、まさに快勝だったといえるであろう。
昨年はインターハイでも上位候補であったが、同日程だった420ワールドを選択、しかし惨敗。青木と組み始めてからもなかなか噛み合わなかったが、3月のびわ湖ウィークでは圧倒、そして今回もユースワールドの代表となり、自信がついたことだろう。インターハイなどでも優勝候補となったのは間違いあるまい。

女子最上位となった小林/白數(宮津)も最後は苦戦したが、前評判通り見事ユースワールドの権利を獲得した。このチームも昨年は近畿大会で優勝したものの、大石と同様420ワールドを選択、福井国体までは並の成績であった。しかし先にも述べた通り420全日本ではあわや三冠(総合・女子・U-17)の大記録を達成するまでに成長。びわ湖ウィークでも大石ペアに続く準優勝と、昨年インターハイ優勝の青山/福田(霞ヶ浦)との直接対決では一度も負けていない。今後のインターハイ・国体も取ってしまいそうな勢いである。

レーザーラジアル級では、3月浜名湖での激戦がそのまま持ち越されることになった位熾烈であった。浜名湖では、黒田・服部・白石三者が同点で黒田が勝利したが、今回は服部が勝利と雪辱を果たしたと云えるであろう。服部は2015-16年のOPワールドに2度出場している実力者。現在高校2年生であり、今年からはインターハイ戦線にも出場することを表明している。まさに新鋭が誕生したのを目の当たりにしただけでなく、全国戦線の中心になることは間違いあるまい。

女子最上位となった須田も第一人者の意地でユースワールド代表の権利を勝ち取った。昨年も上位戦線で活躍したが、インターハイ3位ではあったが、本人としては不本意であり、悔し涙を流していたのを私は覚えている。しかし新鋭・三浦帆香も力をつけており、国内戦線は熾烈になったことは間違いあるまい。

全体をみれば420級の青山/桑野、池田/宇田川をはじめ、ラジアルの黒田、三浦、嶋倉と1年生の活躍が目立ったのも今大会の特徴だろう。このような新鋭が今後どのように成長して強くなっていくのか?も非常に楽しみである。


※学校別では?
USER4161.jpg
【着実に順位を上げている木村/熊本ペア(津工業)】

今回私は昨年のインターハイより導入されたコンバインド(団体総合)のこともあり、今年はどの学校が強いのかにも注目していた。まずは昨年男子コンバインド準優勝の高松商業だろう。石川/犬伏の準優勝を始め、長谷川/石橋が8位とやはり上位。そして優勝した大石/青木を擁する霞ヶ浦である。今回は昨年中学生で全日本420を優勝した池田/宇田川も9位に入り、間違いなく上位。

そして躍進したのが創部5年目の津工業である。420では木村/熊本が5位、服部/土性が10位そしてラジアルでも黒田が準優勝、伴が8位、西口が10位と上位に名乗りを上げたことは間違いあるまい。

女子では420級2艇上位のチームはなかったが、霞ヶ浦別府翔青そして高松商業辺りが(今の所)上位なのか?


※JOCは唐津で続行を!

JOCが唐津で開催されるのは今年で15年の区切りの年であるからして、来年以降はどこで開催されるのかは未定となっている。西に位置しているため、東の選手が参加しづらい欠点はあるものの、好条件でレースができるのは間違いなく、個人的意見だが当地で続けて頂きたいと私は思っている。もし続いたならば、是非とも昨年お亡くなりになられた重由美子氏の冠をつけたシリーズになることを私は提案したい。日本初のセーリングメダリストだけでなく、ジュニア・ユースの育成に力を入れてくださっていたその功績は大きい。そうなることを切に願っている。


以上



※【420級成績表】
JOC420.png




※【レーザーラジアル級成績表】
JOCラジアル




※WSユースワールド代表
WSユースワールド代表_convert_20190507033544
【左から服部陸太・須田英実子・小林奏・白數奈津見・大石駿水・青木武斗】※高橋氏より


関連記事
スポンサーサイト




管理者のみに表示する

トラックバックURL
→http://namachan70.blog.fc2.com/tb.php/415-810b8ec9