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2019-09-09 05:00 | カテゴリ:インカレ
※早稲田大学両級制覇・快挙達成!

豊田自動織機海陽ヨットハーバーで開催されていた学生全日本戦線第一弾である全日本学生ヨット個人選手権大会は、台風15号の接近によりその影響が心配されたものの、順調に全レースを消化し決着した。

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※写真は百済裕人氏にもご協力頂きました、ありがとう!

※470級では学生女子№1スキッパー田中美紗樹/新井健伸(早稲田大)が大会史上3人目となる快挙達成となる女子スキッパーによる優勝。

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※スナイプ級ではディフェンディングチャンピオンである松尾虎太郎/海老原崇(早稲田大)が、最終レースを待たずして二連覇達成と圧倒!さらに松尾は最優秀選手にも輝いた。早稲田大は両クラス制覇&快挙達成と大きく躍進した。

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【1年生制覇となった廣瀬翔大(中央大)ユース時代もシングルで活躍、後続を1マーク近く離すレースがあったなど実力が違った】

※シングルハンドレガッタでは実力・実績共に上位2艇による優勝争いだったが、廣瀬翔大(中央大・1年)が制覇し幕を閉じた。

※入賞チームは以下の通りである。(申し訳ないがシングルハンドレガッタは省略させて頂く)




※【470級上位成績】 (53艇)

※同級史上二人目の女子スキッパー制覇!
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【快挙達成の田中/新井ペア(早稲田大)】

①田中 美紗樹/新井 健伸 (早稲田大)  31点(3-5-2-14-(17)-1-1-5)
※早稲田大は4年ぶり2度目の470級優勝
 
②平井 徳輝/藤原 雄斗  (同志社大)  31点(10-7-3-4-2-(22)-4-1)
③柳内 航平/出本 稜太  (慶應義塾大) 39点(9-(25)-9-7-1-2-5-6)
④花井 静亜/鈴木 真人  (明海大)   49点(6-3-7-2-6-(29)-9-16)
⑤榊原 健人/岩田 慧吾  (中央大)   50点((19)-10-4-10-4-3-10-9)
⑥松島 賢典/渡辺 力   (京都大)   72点(4-8-23-(36)-3-24-6-4)





※【スナイプ級上位成績】 (53艇)

※同級史上4人目の二連覇達成!
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【2連覇達成!松尾/海老原ペア(早稲田大)】

①松尾 虎太郎/海老原 崇  (早稲田大) 31点(11-1-5-8-4-1-1-(34))
※早稲田大は3年連続5度目のスナイプ級優勝

②松尾 光暉/大前 裕也   (同志社大) 44点((25)-9-2-1-7-10-8-7) 
③尾道 佳諭/高橋 康太   (早稲田大) 47点(9-10-1-3-5-(23)-14-5)
④矢野 伸一郎/吉永 温   (日本大)  54点(6-7-10-10-1)-8-2-(23))  
⑤加藤 卓 /曽我 駿亮   (慶應義塾大)71点(3-2-11-6-20-26-3-(44))
⑥桑原 洋樹/吉田 奈央   (甲南大)  80点(2-15-3-2-15-(52)-4-39)


※入賞されたチームの皆さま、誠におめでとうございます!続いてレース推移と総括。





※【470級レース推移】
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【470級スタートシーン】

【9/6(金) 天候晴れ・風向風速170-160° 4-6m・最高気温31℃】
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【女子インカレも楽しみ!4位入賞の花井/鈴木ペア(明海大)】

午前中開会式のち午後よりレースが始まる。思ったほど風速は上がらなかったが、好コンディションの中3レース実施。初日3レースを3-5-2の10点で首位に立ったのは優勝候補筆頭の田中/新井(早稲田大)だった。1点差で續木/三浦(同志社大)、6点差で花井/鈴木(明海大)が続き、なんと全て女子スキッパーが上位独占。「これは女子インカレなのか?」と錯覚させるほど驚きの初日であった。

【9/7(土) 天候晴れ・風向風速110-160° 3-6m・最高気温32℃】
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【スキッパー転向僅か1年でトップ選手の仲間入り!準優勝の平井/藤原ペア(同志社大)】

台風の影響が出始めたのか、東寄りの風向となるも午前中はそれほど風速は上がらない。比較的風向は安定してはいるものの小刻みに振れており、微妙に難しいコンディションとなる。4レース実施。

初日首位の田中/新井は第④・⑤レースで14-17と苦しいレース展開となり、初日に続き絶好調の花井/鈴木(明海大)が首位に立つ。一方2位スタートだった續木/三浦(同志社大)は25-45と優勝戦線から脱落。

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【チームリーダーは俺だ!3位入賞の柳内/出本ペア(慶應義塾大)】

しかしカットが入る第⑥レース、続く第⑦レースで田中/新井は連続トップフィニッシュで逆転、再度首位に返り咲く。4点差で初日4位発進、この日上位にまとめた平井/藤原(同志社大)、7点差にはトップを含むオールシングルの柳内/出本(慶應義塾大)と花井/鈴木(明海大)が同点3位と優勝争いはこの四チームに絞られた。

榊原
【3度目の正直!5位入賞の榊原/岩田ペア(中央大)】

【9/8(日) 天候晴れ・風向風速160°5m・最高気温35℃】
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【今回間違いなく敢闘賞いや殊勲賞の6位入賞!松島/渡辺ペア(京都大)】


前日までとはうって変わって風が弱く待ちの状況となるも、正午前後に強めの風が入り、最終決戦の火蓋は切られるのであった。①マークでは逆転を狙う平井/藤原(同志社大)が左海面で勝負を賭け、ダントツのトップ回航。この時点で柳内・花井両艇の優勝の可能性はなくなる。一方首位の田中/新井(早稲田大)は9番手回航とこの時点では平井ペアが逆転。田中ペアは5位以内なら優勝との条件となるも、ぐんぐん追い上げる。

平井/藤原は悠々のトップフィニッシュ、田中/新井の着順を見守る。田中は5番手フィニッシュとなり、両者トータル同点。タイを解消した結果、トップが多かった田中/新井に軍配が上がり、女子スキッパーによる快挙達成。準優勝には平井/藤原、3位は最後大きく上がってきた柳内/出本、4位は大いに盛り上げた女子スキッパー花井/鈴木、5位には10位前後でスコアをまとめていた榊原/岩田(中央大)、6位には前日8位だった松島/渡辺(京都大)が4位フィニッシュで入賞となり決着した。


※史上3人目の女子スキッパー制覇!
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【女子スキッパー優勝は本当に凄いことだ!田中(右)/新井ペア(早稲田大)】

令和新時代の初っ端から、記憶に残る優勝チームが誕生した。見事優勝を飾ったのは田中美紗樹/田中健伸(早稲田大)だった。前出の通り、田中は伊藤友紀(立命館大・2002年470級)・木内蓉子(早稲田大・2010年スナイプ級)に続く史上3人目の女子スキッパーによる制覇。これは凄いとしか言いようがない大記録なのである。
というのも特に470級ではO旗が上がればパワーが要求される中で、男子選手に勝ったというのは凄い選手なんだと皆さんもお判り頂けることだろう。

田中はジュニア時代からOPワールドに出場し、高校時代は2015年唐津420級ワールドで日本女子初となるメダルの快挙達成も、意外にもインターハイ・国体では勝利のチャンスがありながらも、ミスなどにより悉くチャンスを逃してきた。早稲田大入学後は1年次に全日本女子470は優勝してはいるものの、学生タイトルは団体戦、個人戦、女子インカレ(出場経験なし)いずれも無縁だった。

ただ今シーズンは東京五輪を目指し、さらにパワーアップ。これに並行して最上級生の責任からか関東女子インカレから積極的に出場、クラス優勝ならびに早稲田の総合優勝に貢献。五輪目標が中心でありながら、学生のレースもしっかり両立しているのは立派なことである。

先日江の島ワールドカップで彼女と出会い、話の中で「全部獲りたい!」とコメントしてくれた。連戦で疲れもあった中で、有言実行とは本当に恐れ入った。さて彼女の次なる目標は、自身にとって最初で最後となる全日本女子インカレだ。前出の伊藤・木内両者は意外にも女子インカレは優勝していない。(※伊藤はクルーでは優勝している) 従って優勝すれば史上初の快挙となるのだ。クラス優勝はもちろんのこと、総合優勝の為に全力で挑むに違いないだろう。

クルーの新井は2年生であり、大学からヨットを始める。高身長であり、高校までサッカー部だったそうである。しかし470のクルーは重要ポジションであるからして、1年余りで優勝したのは本当に凄いことだ。おそらく運動能力も抜群であり、相当な努力をしたはずである。それだけでなく、後述するスナイプ連覇クルー海老原と同様に同校では育成システムが確立していることもこの優勝で私は確信した。是非とも今後も頑張って頂きたいと思う。

※素晴らしい優勝だった、快挙達成おめでとう!


今回入賞した6チームは全て違う学校からだったことも大きな特徴だった。準優勝の平井/藤原(同志社)は、最後まで見せ場を作ってくれた。スキッパーの平井は高校からヨットを始めるもクルー出身なのである。僅か1年余りでここまで成長したことは凄いことだろう。団体戦でも注目の選手となったのは間違いあるまい。

3位には柳内/出本(慶應義塾大)が入った。春戦線では事実上3番艇の状況だったが、同校リーダーの意地を見たような気がした。

4位は前半戦リードした女子スキッパーの花井/鈴木(明海大)であった。元々花井は女子インカレでも3位と実力はあったものの、昨年は伸び悩んでいたが、主将である鈴木とのコンビで意地を見せたといえるのではないだろうか?女子インカレも楽しみである。

そして5位の榊原/岩田(中央大)は、優勝戦線には絡めなかったものの、団体戦へ向け同校は楽しみになった。

また6位入賞となった松島/渡辺(京都大)は大健闘だろう。大学からヨットを始めた彼らが、強豪ばかりでの入賞は評価に値する。もし敢闘賞があるなら私はこのチームを推したいくらい凄いことではないのか。

※私の展望は田中を除き、完全に外れてしまった。それだけ力をつけているチームが多数であることを意味し、団体戦へ向け激戦になることを確信できたような気がした470級であったのではないのか?





※【スナイプ級レース推移】
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【スナイプ級スタートシーン】


【9/6(金) 天候晴れ・風向風速170-160°4-6m・最高気温31℃】
加藤
【昨年の準優勝に続き見せ場を作った5位入賞の加藤/曽我ペア(慶應義塾大)】

470級同様初日3レース実施された中、3-2-11の16点で首位に立ったのは昨年準優勝の加藤 卓/曽我駿亮(慶應義塾大)だった。2位は11-1-5の17点で続いたのは連覇を目指す松尾虎太郎/海老原崇(早稲田大)、そして9-10-1の20点にまとめた尾道佳諭/高橋康太(早稲田大)と2-15-3の20点の関西優勝の桑原洋樹/吉田奈央が同点3位と続いたものの、ご覧の通り序盤からそれぞれ二桁順位を叩いており、混戦模様の初日であった。

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【序盤リードした6位入賞の桑原/吉田ペア(甲南大) ※吉田は今大会唯一の女子クルー入賞】

【9/7(土) 天候晴れ・風向風速110-160°3-6m・最高気温32℃】
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【大きく成長!3位入賞の尾道/高橋ペア(早稲田大)】

混戦模様の中でいかに二桁順位を叩かないか?が重要なポイントとなった2日目は順調に4レース実施。午前中の第④・⑤レースでは、初日3位の尾道/高橋が3-5とまとめ首位に躍り出る。そしてチャンピオン松尾/海老原(早稲田大)が8-4とまとめ1点差の2位と続いた。
そして風が少々上がってきたカットが入る第⑥・⑦レースで大きく明暗が分かれることになる。470級で述べた通りコース戦略が重要となった中で、チャンピオン松尾/海老原(早稲田大)が連続のトップフィニッシュを決め、首位に躍り出る。

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【日大のエースは4位入賞!矢野/吉永ペア(日本大)】

ところがライバルたちは軒並み二桁順位を叩いてしまい、最終レースを待たずして連覇達成となってしまう。2位には松尾光/大前(同志社)が上がり、3位は桑原/吉田(甲南大)、4位尾道/高橋(早稲田大)、5位矢野/吉永(日本大)、6位加藤/曽我(慶應義塾大)となるも2-6位までは8点差と僅差ながらも7位以下を大きく引き離し、上記チームの入賞がほぼ確定する。


【9/8(日) 天候晴れ・風向風速160°5m・最高気温35℃】
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【関東勢に引けをとらない走り!準優勝の松尾/大前ペア(同志社大)】

優勝は決定したものの、メダル争いに注目が集まった最終第⑧レースでは、風速の強弱が激しいこれまた難しいレースとなる。しかし上位陣は苦戦気味のレース展開な中で、尾道/高橋(早稲田大)のみがシングルと快走も、前日2位の松尾光/大前(同志社大)が怒涛の追い上げを見せ準優勝、尾道/高橋が3位と両チームがメダルを獲得。

連覇達成の松尾/海老原(早稲田大)は、ご愛嬌のレースとなってしまったもののトータル31点で470級優勝の田中/新井(早稲田大)と全くの同点。トップの数で松尾が最優秀選手に輝いた。

※簡単であったが、スナイプ級を振り返ってみた。




※さらなる進化!
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【同一コンビでは同級2組目の連覇!松尾/海老原ペア(早稲田大) ※指でWと2連覇を表現】

見事連覇を達成した松尾虎太郎/海老原崇(早稲田大)はまずはおめでとう!と申し上げたい。昨年この2人は紹介したのでその部分は割愛させて頂くが、関東個人戦などの記事でも述べた通り、今シーズン松尾は五輪キャンペーンで戦列を離れ、海老原に至っては関東個人戦までレースに出場もしていなかったのだ。従ってこのコンビで乗ったのは大会前の数日のみであり、呆れるほど強いという他はない。松尾は苦しかったと述べたが、私はコース取りに磨きが掛かったことが昨年より成長したことでないのか?とレースを見てて感じたのであった。また展開の速い470級に乗ってたからなのも大きな要因ではなかったのか。

海老原は卒業だが、松尾はまだ来年もある。このままスナイプで3連覇を狙うのか?それとも今度は470級でも制覇を狙うのか?はチーム事情で変わるかもしれないが、いずれにせよこの個人戦で3度勝った選手は存在しない。来年も是非とも期待したいと思う。

※連覇達成おめでとう!

入賞チームの顔ぶれを見ると、近北優勝の松尾光/大前(同志社大)が準優勝、関東6位の尾道/高橋(早稲田大)が3位、関東2位の矢野/吉永(日本大)が4位、昨年準優勝の加藤/曾我(慶應義塾大)が5位、そして関西優勝の桑原/吉田(甲南大)が6位と実力チームが上位に連ねたのが印象に残った。


※今年の全日本第一弾は天候が心配されたものの、無事終了した。令和最初の個人戦となった今大会で2つの快挙達成が誕生したのを始め、力をつけている大学、特に国立大勢が多く見受けられたのもうれしい限りであり、印象に残る大会だったのではないのか?

今週末は6水域で全日本インカレの予選、そしてその翌週はこの地蒲郡で全日本女子インカレと続く。体調に留意し是非とも学生の皆さんは頑張ってほしい。また中部学連関係者の皆さんも立て続けのビッグレースは大変だろう。是非とも女子インカレも成功するよう心から私は祈っている。


以上



※【470級成績表】
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※【スナイプ級成績表】
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※【シングルハンド級成績表】
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