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2019-09-24 02:00 | カテゴリ:インカレ
※日本大学が総合最多勝更新!
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【優勝した日大女子チーム。杉山嘉尚前部長も撮影の輪に加わった】 ※伸ちゃんより

女子学生による全日本戦線第2弾となる日建・レンタコムカップ 第28回全日本学生女子ヨット選手権大会は、個人戦に続き愛知・豊田自動織機海陽ヨットハーバーで開催。しかしまたしても台風17号の発生、その影響を受けてしまい、470級4レース・スナイプ級3レースで決着した。

470級では、女子学生№1でありながら全日本女子初出場だった田中美紗樹/上園田明真海(早稲田大)が、オールトップ且つ全マークを他にトップを譲らない圧勝劇。田中は史上初の個人戦・女子インカレ全日本学生タイトルW優勝の快挙を達成。

スナイプ級では、期待のルーキースキッパー三浦凪砂/東田茉莉瑛(同志社大)が大会史上3人目となる1年生スキッパーによる制覇とこちらも快挙。

注目の総合は、女子インカレ最多勝記録を持つ日本大がクラス優勝はなかったものの、8度目の栄冠に輝き、最多勝記録を更新し幕を閉じた。


※各クラス入賞チームは、以下の通りである。




※【470級上位成績】 (43艇)

※大会史上初のパーフェクト!
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【記録づくめの大勝利!田中/上園田ペア(早稲田大)】 ※百済氏より

①田中 美紗樹/上園田 明真海(早稲田大)   4点(1-1-1-1)
※早稲田大は7年ぶり2度目の470級制覇

②赤嶺 華歩/和田 萌    (法政大)   11点(3-2-4-2)
③伊藤 七瑠/盛田 冬華   (法政大)   15点(4-3-2-6)
④鈴木 せいら/工藤 彩乃  (日本大)   21点(2-8-3-8)
⑤村松 叶子/森 貴映    (甲南大)   25点(6-4-11-4)
⑥中山 由菜/鴻上 ひかる  (日本大)   27点(7-10-7-3)




※【スナイプ級上位成績】 (31艇)

※女子インカレ同校初制覇!
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【史上3人目の1年生スキッパー制覇!三浦/東田ペア(同志社大)】 ※百済氏より


①三浦 凪砂/東田 茉莉瑛  (同志社大)   6点(2-2-2)
※同志社大はスナイプ級初優勝

②石川 満里奈/尾井 恵子  (関西学院大)  7点(5-1-1)
③荒木 陽菜/谷 美月    (中央大)   10点(1-5-4)
④林 佳奈 /岡村 保乃加  (日本大)   13点(4-3-6)
⑤池田 樹理/溝口 真由   (明治大)   20点(3-10-7)
⑥田代 彩子/児玉 沙耶佳  (関西大)   21点(7-11-3)




※【総合成績】

※最多勝更新!
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【総合優勝の日大女子チーム。左より坂井友里愛・鴻上ひかる・中山由菜・鈴木せいら・岡村保乃加・工藤彩乃・林 佳奈】 ※マンゾーさんより

①日本大学      34点(21④+13④)
※日本大は2年ぶり8度目の総合優勝

②同志社大学     40点(34⑧+6①)
③法政大学      43点(11②+32⑩)
④早稲田大学     50点(4①+46⑭)
⑤甲南大学      56点(25⑤+31⑨)
⑥関西学院大学    56点(49⑪+7②)




※【最優秀選手賞】
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【1マーク回航後の飯田/紅露ペア(小樽商科大) 両者共に3年生】

展望でも申し上げた通り、現在この賞は敢闘賞的な扱いとなっている。今年は飯田可奈子選手(小樽商科大)が受賞した。選考理由は、初日の成績は良くなかったものの、最終日の強風域でリタイア続出の中、大幅に順位を上げフィニッシュしたことが評価された。

ここ数年北海道勢は、この女子インカレへ積極的に出場しているが、是非とも来年以降も頑張って参加頂きたいと思う。


※優勝及び入賞チームの皆さん、誠におめでとうございます。続いて総括!




※【470級レース推移&総括】
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【準優勝の赤嶺/和田ペア(法政大) 団体戦へ向け期待!】 ※百済氏より


【9/21(土) 曇り・風向風速100-90° 5-8m・最高気温27℃】

またしても台風17号が発生し、大会期間中に影響が出るのは必至。従って重要となった初日は、中~強風域と絶好のコンディションで、午後より③レース実施。

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【4位入賞の鈴木せいら/工藤彩乃(日本大)は大健闘。クルーの重要性を改めて再認識させられた】 ※百済氏より

第①レースでは、個人戦に続きWタイトルを狙う田中美紗樹/上園田明真海(早稲田大)が余裕の①マークトップ回航だったが、2上で鈴木せいら/工藤彩乃(日本大)に迫られる。しかし最終的には引き離し、トップフィニッシュ。以下、鈴木/工藤-赤嶺華歩/和田 萌(法政大)ー伊藤七瑠/盛田冬華(法政大)-小野万優子/下重智華子(東京大)と関東勢が上位独占。

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【4年生コンビで有終の美!5位入賞の村松/森ペア(甲南大)】 ※百済氏より

第②レースでも田中/上園田(早稲田大)は余裕のトップフィニッシュ、法政2艇が続く。ボートスピードに大きな差があり、法政2艇も及ばない。4位には前レース6位の村松叶子/森 貴映(甲南大)が入った。

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【スキッパーで初出場の伊藤七瑠(法政大)は昨年4位クルー盛田冬華とのコンビで3位入賞!両者磯辺高出身】※百済氏より

第③レースはこの日風速MAXとなり、実力差が顕著に表れる。トップ快走する田中/上園田(早稲田大)は危なげなく3連続のトップフィニッシュ。以下、伊藤/盛田(法政大)-鈴木/工藤(日本大)-赤嶺/和田(法政大)とほぼ同じ顔ぶれ。


【9/22(日) 曇り・風向風速100-90° 8-10m・最高気温29℃】
中山/鴻上
【第4レース3位フィニッシュで逆転6位入賞!中山/鴻上ペア(日本大)】

台風の影響が出始め、午前中のみか?と思われたが、この日最初の第④レースで早くもリミット風速まで上がってしまう。470級はなんとか成立。

暫定首位の田中/上園田(早稲田大)は、トップを快走していたものの、最終上下でまさかのスピントラブルで法政2艇が迫ってくる。しかしトラブルを解消し、パーフェクトを死守。

最終日は台風の影響を完全に受け、ノーレースとなり全日程を終了した。




※記録づくめの大勝利!
田中/上園田

※優勝したのは田中美紗樹/上園田明真海(早稲田大)であった。全マークトップを譲らない正真正銘のパーフェクトと圧勝、ならびに田中は史上初となる個人戦と女子インカレの制覇者となった。

田中についてのプロフィールは先日も述べたので割愛させて頂くが、1年生の時からこの大会に出場していたらどうだったのか?と私は考えたこともあった。しかしそれを忘れさせるほどの大記録達成は、女子学生史上記憶に残る選手になったことは間違いないだろう。

先日も言ったが「全部獲る!」宣言は、2つのタイトルでクリアし、残る最後は全日本団体戦だ。ジュニア・ユース時代のホームグラウンドである西宮で早稲田をクラス優勝に導けるのか?彼女ならやってくれるだろう、そんな気がしてならない。

クルーの上園田は大分・別府翔青高出身であり、高校時代はスキッパーで420級ワールドにも出場。しかしインターハイ・国体戦線では振るわず、同校に入学する。元々高身長であり、クルーに適した体型であった。田中と乗ったことにより今後スキッパーになったとしてもこの経験は生かさせるはずであり、注目の選手となったのではないのか?

※大記録達成本当におめでとう!


準優勝・そして3位には赤嶺華歩/和田 萌と伊藤七瑠/盛田冬華の法政2艇が入った。関東3勝の赤嶺は悲願の全日本制覇とはならなかったが、伊藤/盛田と共に「なんとしても田中を負かしたい」との気持ちはレースぶりをみて私にも伝わってきた。赤嶺は卒業だが、このような気持ちがあれば、伊藤/盛田は来年は優勝できると私は感じるのであった。

4位の鈴木せいら/工藤彩乃(日本大)は、大健闘。いくらスーパークルーの工藤が乗ったとしても入賞は苦しいかと思われたが、4位入賞とは恐れ入った。関東でも6位入賞したように鈴木のレベルも上がっているのだと私には思えた。

関西予選優勝の村松叶子/森 貴映(甲南大)の5位入賞も大健闘。村松はてっきり大学から始めたのかと思っていたが、大阪ジュニアヨットクラブ出身、高校時代も国体には出場している。とはいうものの強風域で関東勢と遜色ない走りは本当に見事だった。これは殊勲賞に値する価値ある入賞だったのではないのか?

そして6位入賞はルーキーコンビの中山由菜/鴻上ひかる(日本大)であった。関東3位も大健闘であったが、特にクルーの鴻上は高校時代はスキッパーであり、体型もはっきり言ってクルー向きではない。特に今回も強風域で圧倒的に不利でありながらの入賞は素晴らしかったのではないのか?




※【スナイプ級レース推移&総括】

【9/21(土) 曇り・風向風速100-90° 5-8m・最高気温27℃】

470とは違い、混戦模様となりそうだったスナイプ級の第①レースに注目が集まる。

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【第①レースでトップフィニッシュ!3位入賞の荒木/谷ペア(中央大)】※百済氏より

オープニングでは荒木陽菜/谷 美月(中央大)とルーキースキッパー三浦凪砂/東田茉莉瑛(同志社大)の争いとなり、荒木/谷がトップフィニッシュ。池田樹理/溝口真由(明治大)-関東優勝・林 佳奈/岡村保乃加(日本大)-石川満里奈/尾井恵子(関西学院大)と優勝候補が占めた。

池田/溝口
【来年は優勝候補か?5位入賞の池田/溝口ペア(関西大)】※百済氏より

ところが優勝候補の一角・加藤凡尋/秋岡なおみ(明海大)は大きく出遅れてしまう。

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【惜しくも準優勝!石川/尾井ペア(関西学院大)】 ※百済氏より

続く第②レースでは前レース5位の石川/尾井(関西学院大)が見事トップフィニッシュ。三浦/東田(同志社大)-林/岡村(日本大)が続き、三浦/東田がトータル暫定首位に躍り出る。

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【ルーキーコンビで見事6位入賞!田代/児玉ペア(関西大)】 ※百済氏より

実質的に最終レースとなってしまった第③レースでも三浦/東田が先行するも、石川/尾井が逆転し連続のトップフィニッシュ。しかし、三浦/東田は1点差ながらも首位を守り、初日を終えた。

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【2日目幻のトップ・・4位入賞の林/岡村ペア(日本大)】 ※百済氏より

しかし2日目第④レースはスタートしたものの、規定風速を超えてしまったためノーレース。最終日もレースは行われず、初日成績で決着した。




※スーパールーキーが勝利!
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※優勝したのは三浦凪砂/東田茉莉瑛(同志社大)の1年/4年生コンビであった。先にも述べた通り、同校女子インカレ初優勝となる記念すべきタイトルであり、スキッパーの三浦は1995年酒井多恵子(近畿大)・2007年優勝の増川美帆(関西学院大)以来、史上3人目となる1年生スキッパーによる制覇となった。

三浦は中学3年生からレーザーラジアル級で国体に出場し、3年生で初採用されたインターハイで初代チャンピオン、続く福井国体でも優勝。ユースワールドにも出場し、今年入学した女子ルーキーでは№1の目玉選手である。

オール2位での優勝となったが、実は中止になった第④レースでリタイアしていたのだ。もしこれが成立していたら優勝はなかった訳であり、インターハイとの巡りあわせもそうだが、何かを持っている選手であることは間違いないだろう。もちろんルーキーらしからぬレース展開も目を見張るものがあり、今後もどこまで成長するのか?が非常に楽しみである。また1年生制覇となったからには、未だ誰も達成していない4連覇の期待を抱くのは私だけであるまい。是非とも精進して頂きたいと思う。

クルーの東田は大学から始めた選手であり、高校時代は競技かるた部に所属していたそうである。これまで主要大会には出場できず、この女子インカレを最大目標とし、人一倍努力し頑張ってきた。やはりこのような選手が優勝したことは私もうれしいし、女子インカレの目的にかなった素晴らしい優勝でなかったのか?

残念ながら総合優勝とはならなかったが、主要選手が残る同校は、来年も総合優勝を目標にすることだろう。この初優勝を機に是非とも頑張って頂きたい。

※記録に残る優勝であった、おめでとう!


準優勝は昨年3位の石川満里奈/尾井恵子(関西学院大)であった。惜しくも準優勝であったが、強風域で2度のトップフィニッシュは自信になったことであろう。団体戦でも是非とも期待している。

3位はオープニングでトップフィニッシュだった荒木陽菜/谷 美月(中央大)であった。荒木はスキッパーで初入賞、谷は昨年の準優勝に続く入賞となった。もう少しレース数が多ければ、判らなかっただけに少々悔しい入賞だったか?来年に期待!

4位はスキッパー・クルー両制覇がかかった林 佳奈/岡村保乃加(日本大)であった。残念ながら達成できなかったが、同校総合優勝に貢献した見事な入賞。気合いが入ったきれいなハイクアウトが印象に残った。

5位の池田樹理/溝口真由(明治大)は、関東でも常に上位であり、全日本では2度目の入賞。来年こそは連覇した姉・紅葉(日本大)のように優勝を目指したい所だろう。

そして6位の田代彩子/児玉沙耶佳(関西大)のルーキーペアは大健闘。田代は芦屋高出身と経験者だが、インターハイ戦線など上位で活躍できた訳ではない。クルーはヨットを始めたばかりの児玉であり、短期間で入賞できるまでに成長したのは凄いことだろう。練習熱心であり、彼女達なら今後優勝戦線に絡めるペアになることは間違いないだろう。





※しぶとい勝利!
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【コーチ・監督を53年務めた渡邉整市監督も今季限りで退任、西宮全日本でも有終の美を飾りたい所であろう】※玉山氏より


まさに渋い、いや「しぶとい」と言うべきか?2年ぶり8度目の総合優勝に輝いたのは日本大学であった。展望でも述べた通り、昨年強かった4年生が卒業し、今年は戦力的にも苦しかったはずである。

得点内訳は470級の鈴木/工藤が4位入賞、スナイプ級の林/岡村も4位入賞とクラス優勝がなく制覇したのは同校では初めてのケースであり、過去7度の優勝とは一味違ったものであった。また470ルーキーペアの中山/鴻上も6位入賞となり、全艇入賞は見事であった。

昨年は楽勝ムードの中で勝てず、このような場合概して転落してしまうことを私は心配したが、苦しい中でも勝てたことは、本人達の自信に繋がったことは間違いあるまい。以前他校の関係者は「なんだかんだ言って日大さんはしぶとい」と私に言ったことがあったが、まさにその表現が当てはまる勝利だったのではないのか?団体戦へ向けても是非とも期待したいところである。


※レース数は少なかったものの、記録に残る優勝や下級生の活躍が目立った令和最初の女子インカレではなかったのか?来年は葉山に戻り、第29回大会が実施される。是非とも女子選手はこの大会を積極的に目指して頂き、精進して頂きたい。また昨年の全日本より3大会連続で蒲郡開催だったことから、中部学連関係者の皆さまは本当に大変だったことだろう。お疲れ様と申し上げ、締めさせて頂くことにする。


以上







※【470級最終成績表】
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※【スナイプ級最終成績表】
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※【総合最終成績】
総合


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