2012-11-06 18:00 | カテゴリ:外道無量院(インカレ)
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開催が決まってから予想されていた微・軽風主体のコンディションとは異なり、初日から3日目の午前中までは良い風が吹く、びわ湖開催にしては風に恵まれたシリーズではあった。
3日目後半から最終日にかけて、具体的には、第6・第9レースで「びわ湖の魔物」が牙を剥いた場面もあったが、既に勝敗が決した後の事であり、少なくとも両クラスと総合の「優勝争い」には直接の影響が無かった。

それでは、クラス別に総括し、上位・主要チームについては所感を加えさせて頂く。

◎470クラスについて

大本命の日経大が、初日の1本目から、1/4/6の11点と「格の違い」を見せ付けた。2日目以降も、2度のパーフェクト(1/2/3)を達成したほか、21艇しかフィニッシュ出来なかった問題の第6レースも1/10/16の27点と凌ぎ、「課題」も克服。同じく7艇しかフィニッシュできなかった更なる問題の第9レースでの3艇DNFは、「勝負」が決して一部メンバーを落とした第7レース以降の話で、これは「ご愛嬌」か?クラスルールでは、8ノット以上吹けば揚がるハズの「O旗」が、初日から何故か揚がらずに(途中で一部揚がる場面もあるにはあったが、明らかに8ノット以上吹いている場面でも揚がらない場面がほとんどであった)持てる力を一部封じられたとはいえ、やはり、「格」が違ったのは明らかであった。

但し、その3艇DNFも影響し、スコア的にはスナイプを上回る平均48点/レースの「クラス優勝」としては、ハイスコアではあった。

地元の雄・同志社も、第1レースでは3/5/7の15点と日経大に差がなく続いて、「総合優勝」への足場をガッチリと固めた。プレッシャーの掛かる地元開催で、「先行逃げ切り」への順調な第一歩は大きかった。

一方、「総合」を争うとみられた関西学院は、スタートから最初のレグでのコース選択に失敗し、1上が3艇ともケツシングル近辺。フィニッシュまでには何とか中位付近まで上げたものの、26/28/43の97点を叩いて大きく出遅れた。

一方、慶應義塾は、第1レースこそ8/10/61の79点とエース艇の大失敗が響いて出遅れたものの、勝負に出た第7レース以降に取り戻すという「試合巧者」ぶりを見せた。今回も慶應470は、第6・第9レースの微風にはまった3番艇の2回のDNFを除けば「英語なし」の立派な戦い振りであった。

DNFが大量発生した問題の第6・第9レースを除く同志社、関西学院、慶應義塾の3チームの470の第2レース以降の得点を比較すると、

同志社:31/38/104/34/80/61=314点
関西学院:30/57/34/66/65/68=328点
慶應義塾:44/53/95/63/24/52=337点

と、この3チームはほぼ互角の点数であることから、特に同志社をにらんで「総合」を狙う関西学院と慶應義塾にとっては、なんとも痛いオープニングレースの失敗であった。
しかし、慶應義塾は、7艇しかフィニッシュ出来なかった第9レースで唯一の2艇フィニッシュが効いてクラス2位・総合3位までジャンプアップし、フィニッシュ手前10m前後で、「幻の8着」を失ってクラス4位・総合2位に終った関西学院とは明暗を分けた。

以下は、第4レースまでは全く冴えなかった関大が、第5レースで62点と兆しを見せると、続く問題の第6レースで3/4/12の19点と突然の大爆発。このレースでは日経大を除く上位チームにDNFが続出したことから、ここで一挙にジャンプアップした。第9レースでもフィニッシュは1艇のみだったが3着艇を出すなど、微・軽風で見所を作ってクラス5位に入賞。

オール1・2年生で固めた日大は、エース中村艇が第6レースまでほぼシングルでまとめたのをはじめ、第5レースまでは57/58/55/46/69・285点平均57点/レースと、4年生・2名が舵を握るスナイプの頑張り次第では「総合」への可能性を残すスコアで踏みとどまってはいたものの、他の2艇が問題の第6レースでDNF。続く第7レースでは「勝負」に出て37点と盛り返したものの、第8レースでは逆にそれが裏目に出て、OCSを含む135点を叩いて完全に撃沈。クラス6位入賞にとどまった。

九州大は、第5・第7レースで2艇が揃ってシングルを取るなどの「見せ場」を作り、「旧帝大」としては久々の入賞にも期待させた7位と健闘した。

早稲田は、第8レースの33点以外、全く良いところなく、とどめは、第6・第9レースの2レースで3艇揃ってDNFと玉砕してクラス8位。
それ以下は、「4桁」となるので省略する。


◎スナイプクラスと総合について

第1レースで2/6/10の18点と順当にトップにたった同志社が、2日目に入った第2レース以降も28/26/26/42/83/52/54/41と、第6レースでのDNF1艇を除いてほとんど隙を見せずに合計370点・平均41.1点/レースで逃げ切って優勝。特に第3レースの14を除く8レースをオールシングル、うちトップフォーン4回と言う抜群の「エース」振りを見せた主将・西村艇の活躍が目立った。

しかしながら、残念だったのは、公式掲示板に張り出された「69条違反の警告」である。後味の悪さは残した。

今後、まさか「1年間の出場停止」とかにはなるまいが・・・・・。

クラス2位の関西学院は、第6レースまで58/31/20/44/58/44・225点・平均42.5/レースと、ここまで223点・平均37.2/レースで快調に逃げる同志社に何とか喰らい付いて善戦していたが、第7レースで痛恨のOCSが出て92点を叩き万事休す。
更には、3日目のレースが終了して上陸後、前夜持ち越しと成っていた2番艇の第4レースのケースに敗れて2→DSQのプラス69点、加えて3番艇の「計測不備」のペナルティーまで加算されて一挙に113点が加わり、一時的には
クラス3位まで脱落した。
4日目の第8・第9レースは53/41と同志社と互角以上に渡り合って2位は回復したものの、スナイプで180点も
の大差を付けられては「総合」も難しくなったのは仕方あるまい。折角、23艇しかフィニッシュ出来なかった第6レースで全3艇がフィニッシュし、1艇がDNFとなった同志社とはこの時点で31点差と「射程圏」に捕らえたかに見えたのに、「避けられる英語と凡ミス」を毎年繰り返して得点の加算を強いられたのでは、どんなに速く走れようが、クラス優勝はおろか、総合優勝も絶対に無理な話だ。

思い起こせば、似たようなDSQが2009年の牛窓でもあったし、OCSに至っては、2010年蒲郡、2011年江の島でもあった。

「KGスナイプは英語のホームラン王」か!?

対照的に関大スナイプは、「英語なし」の44/92/75/96/92/25/41/55/40の560点で3位。特に、微・軽風戦となってDNFが多発した第6レースと第9レースでの好成績(25点と40点)が目立った。

終って見れば、アレだけ良く走った同志社と「走り」ではほぼ互角だった関西学院とは僅かに10点差しかないのだ。

如何に「英語」が重たいか、これではっきりするだろう?

前評判の低さを見返し、地元の意地を見せてクラス4位に食い込んだ立命館。第1レースの103点を除けば、27/81/38/43/90/62/75/66と善戦した。本部船有利のスタートラインが引かれていたときでも、アウター付近から第1レグの前半は左海面を使ったコース引きに拘っていたのが印象的だった。

以上、ここまでのベスト4を「関関同立」の関西・近北水域の強豪4チームで独占した。
大会前、「今年の関東勢スナイプは力不足か?」の懸念が正しかったことを証明した結果ではあった。

関東勢では実力No.1では?と評価した日大が5位。第1レースでいきなり2番艇のBFDで始まったのも関東インカレと同じ入り方。また、これも関東インカレと同じ印象に写ったのは、

「トップも取るがケツも引く」というリスキーなコース引き。
96/25/83/109/21/94/88/34/55というありえないようなレース毎の「バラツキ」が、その戦い振りを表してはいないか?

クラス6位は、まだまだ手薄な選手層で健闘した慶應義塾。
55/81/112/101というジリ貧成績に焦ったか、第5レースで慶應としては珍しいOCSが2艇で発生した。しかし、逆にここから持ち直して波乱の第6レースでは43点と爆発し、第7~第9レースを69/59/56と上位チームに準ずる得点に抑えてクラス6位に入賞した。

クラス7位の明治はエース艇のOCSなど、いまいち全体的に走らず7位。同8位の鹿屋体は、第1レースをシングル2艇で始まったが、残る1艇がBFDとチグハグで7位に終る。
9位に関東の新鋭・明海、10位に金沢大となり、2年前までこのクラスを連覇していた関東王者の早稲田は、エース艇がポツポツと健闘したくらいで、全く良いところなく11位に終った。

「総合」も一見、同志社が独走していたように思っていたが、実は最終レース(第9レース)があんな状態(同志社470が3艇DNF)のレースだったので、思いのほか、点差は縮まった。

仮に、470の第9レースで、フィニッシュライン手前10m内外に数分間あって無風の為に止まってDNFとなった関西学院の2番艇が順番通りに「8」でフィニッシュ出来、「英語王」のKGスナイプでDSQやDPIが無かったら、少なくとも「総合」の結果はひっくり返ったのではないかと思うと、今更ながらに、「びわ湖開催」の恐ろしさを思うのである。

最後に、生ちゃんにならって、学連への「提言」のさわりだけ。

初日のレース中止や打ち切りの「元」を正すには、僅かに2~3チームの参加で1~2チームの代表を選ぶような、寂しい水域大会をなくすことだ。「全国9水域」に何時までも拘っても、今更、意味の無いことではないのか?

非難を承知で言えば、ヨットなど、たかがマイナースポーツの一つに過ぎないのである。

満足な運営が出来ないなら、全国からめぼしい人材を集めて運営すれば良いではないか。また、真に「学生全日本選手権」なら、その予選にあたる水域大会は、東西の2大会くらいで充分なのではないか?

されどヨット、されどインカレ。

現役選手・部員だけでなく、数多くのOB諸兄、選手父兄や縁者、更には学校関係者が注目し、現場に来られないまでもネットを通して関心が深い事は、バルクヘッドマガジンにアクセスが集中して閲覧不能になったり、開設間もない生ちゃんのセーリングマガジンがマリンスポーツブログ部門でアクセス数No.1になる事で証明されているのだ。

日本国内では、間違いなく4年に1度のオリンピック以上に注目される大会ではないのか?

全国の学連関係者は、狭い了見(セクショナリズム)になどにとらわれず、全国から衆知と人材を結集してよりよい大会にしようではないか。


合掌


外道無量院



なお、恒例の「特別版」を希望者にのみ配信する。特に「我がチームについてのコメントを」と希望する場合は、その旨を記載の事。募集期間は、今から11月9日18:00まで。締め切り後、順次、返信にて送付する。希望者は、

QZT00265*nifty.ne.jpまでメールにて応募のこと。*を@に変えて。


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