2017-08-17 14:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
高校生セイラー最大の祭典平成29年度全国高校総体ヨット競技・第58回全国高等学校ヨット選手権大会は、今年も固定開催の和歌山セーリングセンターで実施され、熱戦が展開された。
DHPAG_ZV0AAOPn4.jpg
【インターハイでのFJ級も見納め、開催50回目のスタート】 ※高体連より

コンディションが若干心配されたが、抜群のレース運営により各4クラス計28レースを全て消化し、無事閉幕した。

今大会も連覇が懸かるチームや、FJ級が最後とあって、最後の覇者がどのチームになるのか?と話題も豊富であった今年はどうだったのか?

※まずは各クラスの入賞校をご覧頂くことにする。



①【男子420級最終結果】(34校)

※大激戦を制し、男子24年ぶりの優勝!
2017-08-16 001 151
【JOCに続き、高校日本一に輝いた蜂須賀/狩野ペア(霞ヶ浦)】

①蜂須賀 晋之介/狩野 弁慶(霞ヶ浦)   22点(2-2-6-(16)-2-7-3)
※霞ヶ浦は420級初優勝
②下石 煕 /玉村 賢太郎 (西南学院)  29点(5(PTP)-7-(9)-3-8-1-2)
③本多 佑基/上田 健登  (中村学園三陽)29点(3-3-12-(14)-7-3-1)
④尾道 佳諭/三浦 匠   (光)     30点(1-11-2-4-4-8-(12))
⑤西村 宗至朗/蔵田 翔也 (清風)    30点(6-5-5-7-1-(13)-6)
⑥小木曽 涼/兼子 烈   (慶應義塾)  36点(4-1-4-(21)-5-6-16)



②【男子FJ級最終結果】 (29校)

※最後もきっちり連覇&最多勝タイ記録に並ぶ!
DHFp_BcUAAAwM4n.jpg
【逆転で同校の連覇達成!石川/倉地ペア(中村学園三陽)】 ※高体連より

①石川 航 /倉地 紘平  (中村学園三陽)20点((7)-1-6-3-2-6-2)
※中村学園三陽は2年連続9度目のFJ級優勝
②藤原 達人/平井 徳輝  (清風)    20点(1-4-5-(6)-4-3-3)
③深江 哲平/中村 海一  (日南振徳)  23点(3-2-2-(9)-5-2-9)
④松本 諒 /森江 勇哉  (高松工芸)  33点(14-5-11-(DSQ)-1-1-1)
⑤小泉 凱皇/河村 諒   (光)     35点(10-3-7-(DSQ)-6-5-4)
⑥佐々木 祐哉/千田 直人 (宮古商業)  52点(5-11-(24)-2-13-10-11)



③【女子420級最終結果】(23校)

※圧巻のパーフェクトで36年ぶりの栄冠!
2017-08-16 001 062
【今大会、話題を独り占め!長岡/森ペア(高松商業)】

①長岡 叶子/森 七海   (高松商業)   6点(1-1-1-1-1-1-(6))
※高松商業は420級初優勝
②加藤 凡尋/北林 風花  (海津明誠)  23点(2-5-2-3-4-(11)-7)
③田中 真琴/加藤 美久  (宮古)    31点(6-8-3-7-(11)-3-4)
④藤尾 万唯華/今村 瑠菜 (長崎工業)  32点(4-(14)-6-11-7-2-2)
⑤中山 由菜/鶴田 希生  (唐津西)   41点(3-3-(DSQ)-4-2-13-16)
⑥門川 亜朱茄/鈴木 杏依子(日南振徳)  44点(8-7-13-2-5-(19)-9)



④【女子FJ級最終結果】 (19校)

※僅か3年で女子4勝目!
DHFZO_uU0AA7iZN.jpg
【こちらも6レースで優勝を決めた蓮/鈴木ペア】 ※高体連より

①蓮 千鶴 /鈴木 せいら (霞ヶ浦)    8点((2)-1-2-1-2-1-1)
※霞ヶ浦は2年ぶり2度目のFJ級優勝
②工藤 紗弥/三浦 ありさ (宮古商業)  17点(3-3-1-2-(6)-2-6)
③村川 麻耶/米崎 莉花  (高松商業)  24点(1-10-4-(14)-1-3-5)
④川口 莉子/吉田 鈴奈  (長崎工業)  26点(5-5-6-3-3-3-4-(14))
⑤秋岡 なおみ/松家 瑞歩 (芦屋)    27点(6-2-3-(7)-4-5-7)
⑥加治木 まなつ/堀田 瑠央(海津明誠)  35点(4-4-10-8-(12)-6-3)

※選手ならびに関係者の皆さん、おめでとうございます。続いて総括に入り、さらには気になる来年以降のインターハイについても触れておきたいと思います。(少々時間を頂きます)

2017-08-10 05:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
7月下旬より南東北高校総体(インターハイ)が開催され、各競技で熱戦が展開されているが、ヨット競技もいよいよ幕が開けようとしている。第58回全国高等学校ヨット選手権大会は、和歌山セーリングセンターで実施される。(8/12・開会式その後トライアルレース、8/13~16の7レース制)
2015-08-16 001 283
【インターハイヨットの聖地・和歌山セーリングセンター】

和歌山固定開催3年目となった今年は、1968年より半世紀続いてきたFJ級が見納めとなる大会である。採用3年目となった420級と併せ、今大会も熱戦が期待される。

※当ブログの記事、インターハイ予選の結果と考察で有力校はお伝えしたので、まとめのつもりで、簡単に展望してみたいと思う。



※【今年の男子概要】

420級が導入されたことにより、大きく変わったことと言えば、高校生も世界を目指せる道筋がはっきりしたことではないだろうか?その証拠に各種420級の大会では、各校積極的に参加し盛況となっている。ランキングも存在し、上位の顔ぶれをみてみるとジュニア時代のOPワールド経験者が占め、昨年2年生で制覇した西村宗至朗を始め、特に今年の3年生のレベルは高く、激戦になるのは間違いない。

しかし選手が多いチームでは、FJに回らざるを得ない上位選手もおり、どちらにせよハイレベルの戦い必至である。



※【男子420級展望】 (34校)

※男子420級初の連覇なるのか?
15724645_1425768057467316_4984915226969537803_o.jpg
【男子420級初の連覇となるのか?西村/蔵田ペア(清風)】 ※若洲全日本より

昨年420級で大本命・松尾虎太郎(光)の連覇を阻み、見事優勝した西村宗至朗/平井徳輝(大阪・清風)は、その後国体では失敗したものの、年末の若洲全日本ではクルーを蔵田翔也に変更し、二冠を達成。今年も連覇を懸けて今大会に臨むのだが、今年のグランプリ級の大会となった唐津JOCでは、ライバル達に敗れており、この大会でも簡単には勝たせてくれないだろう。

ただレース展開がうまいことや、ほぼ地元であるからして彼らにとっては有利に働くことは間違いない。男子420級初の連覇達成となるのか?

18362263_1134867153307085_738094158_o.jpg
【連覇を阻止できるのか?蜂須賀/狩野ペア(霞ヶ浦)】 ※唐津JOCより

その唐津JOCで優勝し、名実共に№1となった蜂須賀晋之介/狩野弁慶(茨城・霞ヶ浦)が逆転候補の筆頭である。昨年インターハイ4位・国体準優勝・若洲全日本準優勝と着実に結果を出している。西村とは2013年OPワールドで一緒に出場した最大のライバルであり、連覇を阻止したい所であろう。

※実績からみれば二強が中心となるだろう。これに続くのは2014年OPワールド組となる。

15724714_1427822033928585_1711124409471397732_o.jpg
【実力は十分!尾道/三浦ペア(光)】 ※若洲全日本より

1・2年次はFJで挑戦したが、悔しい結果となった尾道佳諭/三浦 匠(山口・光)だが、各種大会で上位にはくるものの、優勝はなしと若干決め手に欠けるのも事実なのか?しかし今年は松尾虎太郎とペアを組んでた三浦(2015優勝・16準優勝、国体二連覇)と乗り、一気に頂点を目指す。

そしてもう一チームは、昨年FJ級で準優勝した小木曽涼/兼子 烈(神奈川・慶應義塾)となる。関東では蜂須賀に対抗できる唯一の存在であり、関東選抜では蜂須賀に勝利している。順風域までなら優勝できる可能性は十分にあり、同校インターハイ初優勝を狙う。

※ここまではOPワールド経験者を挙げてきたが、まだまだ有力チームは存在する。

OPワールドに出場はできなかったが、アジア選手権の出場経験がある昨年5位の本多佑基/上田健登(福岡・中村学園三陽)は、レギュラー争いが熾烈だが、先日の全日本FJで優勝したことにより、420級で勝負することになるだろう。全日本を勝った事で良いイメージで臨むことができるのではないだろうか?同校初の420級優勝を狙う。

さらには若洲全日本で西村―蜂須賀に続く3位入賞と躍進した谷口龍帆/伊藤百矢(三重・津工業)や、各大会上位の杉浦涼斗/山田大夢(碧南)、唐津JOCでワールドの権利を獲得した河崎 聖/永田 魁(石川・羽咋工業)が上位候補であろう。



※【男子FJ級展望】 (29校)

※インターハイ単独最多勝へ向け・・・?
15675843_1425696130807842_3779453348984485243_o.jpg
【インターハイでは420の西村と完全優勝を目指す!藤原/平井ペア(清風)】 ※若洲全日本より

冒頭で述べた通り、有力校の中には420からFJに回らざるを得ないチームが存在し、当然ながら上位進出の可能性が高いと見るべきである。

まずは420級ランキングトップの藤原達人/平井徳輝(大阪・清風)である。藤原は2014年OPワールド組であり、実績からしたら№1に推したい所であるが、近畿大会では女子ペアに敗れており、FJに乗り慣れていない若干の不安要素があるも、きっちり修正はしてくることだろう。尚、クルーの平井は昨年の420優勝であり、FJでも優勝を狙う。

清風と同様なのが、29erでユースワールド出場が決定している小泉凱皇/河村 諒(山口・光)だ。唐津JOCでも420級3位入賞と躍進しており、どの艇種でも対応できることから期待できる。2014年江の島大会で圧勝した兄・維吹に続けるのか?

そしてFJ級といえば中村学園三陽(福岡)を忘れてはならない。先日の葉山全日本FJでも出場4チーム優勝を含む全て入賞と力の違いをみせつけた。ただ同校は420級との兼ね合いを含めて、誰を出場させるのか?が非常に悩ましい所だろう。九州大会では小柳倫太郎/倉地絋平が出場したが、今大会では全日本準優勝だった石川 航に優勝クルーの倉地絋平で勝負するとみた。どちらにせよ強力なのは間違いないところであり、優勝を目指すのみである。420級と完全優勝を達成すれば、インターハイ単独最多勝(18勝)の大記録もかかる。

松本
【今回のレースのキーマンはこのチーム!松本/森江ペア(高松工芸)】

この3校を脅かす存在として名乗りを挙げたのは、唐津JOC・FJ級で圧勝した松本 諒/森江勇哉(香川・高松工芸)である。このチームは昨年は420級で6位入賞と大健闘。どのような経緯でFJに転向したのかは不明であるが、少なくとも最後のFJ級優勝を目指していることは間違いないだろう。

また入賞候補を挙げてみると、先日の葉山全日本で4位入賞の松本飛龍/岡田和也(茨城・霞ヶ浦)や、九州大会優勝の深江哲平/中村海一(宮崎・日南振徳)、関東大会優勝の八鍬佑樹/大久保拓海(神奈川・逗子開成)、東北大会優勝の佐々木祐哉/千田直人(岩手・宮古商業)辺りか?


※男子種目の連覇は非常に難しい。ソロ・デュエット時代のソロ種目では一度もない。またこれも非常に難しいが、清風・中村学園三陽・光・霞ヶ浦この4校が両クラス制覇の可能性がある所も注目してみたい。



※【今年の女子概要】

女子でも圧倒的に九州勢が強かった2014年までのソロ・デュエット時代だったが、420が導入され、勢力図が一変した。56回大会では霞ヶ浦(茨城)の完全優勝。昨年の57回大会では420級は霞ヶ浦の連覇、FJ級は高松(香川)が54年ぶりの制覇となった。そして今年はどうなるのか?



※【女子420級展望】 (23校)

※混戦模様なのか?

過去2大会では、2015年唐津ワールドで日本人初のメダルを獲得した田中美紗樹(関西大第一)や、いきなり新種目二連覇を果たした宇田川真乃(霞ヶ浦)の圧倒的な選手が存在したが、この2名は、男子をも脅かす存在であったのが特徴であった。しかし昨年の国体後、各種大会が多く開催されてきたが、目立つチームは今の所見当たらない。つまりどのチームが勝っても不思議でないのが特徴であり、混戦模様である。

2016-08-16_001_2790_convert_20170808175918.jpg
【順当なら優勝!長岡/森ペア(高松商業)】 ※昨年大会より

実績上位から挙げてみると、昨年インターハイ5位・国体8位の長岡叶子/森 七海(香川・高松商業)である。昨年と同じコンビであり、経験値から見れば優勝候補筆頭なのは間違いないだろう。

続くのは昨年10位の田中真琴/加藤美久(岩手・宮古)であるが、若洲全日本では振るわなかったが、東北大会ではパーフェクト優勝であり、レベルは上がっていると見る。同校2013・14年に続く制覇となるのか?

2016-08-16_001_2872_convert_20170808175956.jpg
【十分優勝候補!杉浦/稲吉ペア(碧南)】 ※昨年大会より

さらには昨年13位ではあったが、江の島東日本420でワールド権利を獲得した杉浦春香/稲吉風生(愛知・碧南)も実力上位であり、同校7年ぶりの優勝を目指す。

2016-08-16_001_2878_convert_20170808180033.jpg
【地元優勝を狙う丹生/山田ペア(星林)】※昨年大会より

そして今年のインターハイ予選で最も目立ったのが近畿勢だ。優勝の河上愛弓/岡村保乃加(兵庫・芦屋)や準優勝である地元期待の丹生彩雲/山田志保美(和歌山・星林)は同等の力があり、上位候補。

2016-08-16_001_2820_convert_20170808180106.jpg
【姉・由佳(2011~12優勝)に続き、制覇となるのか?中山/鶴田ペア(唐津西)】

最後に昨年は1年生でインターハイ・国体戦線で見所あるレースをみせ、今年はユースワールド代表となった中山由菜/鶴田希生(佐賀・唐津西)が九州復権を懸け、女子5年ぶりの優勝を狙う。




※【女子FJ級展望】 (19校)

※激戦必至!

過去2年間では、霞ヶ浦VS香川勢の図式となったこのクラス。各大会でも420級とは違い、好レースをしたチームが目立つのも今年の特徴か?

2017-07-22 002 023
【最後の女子FJ級優勝となるのか?蓮/鈴木ペア(霞ヶ浦)】※葉山全日本より

昨年連覇を逃した霞ヶ浦(茨城)だったが、仲 美南は卒業し、蓮 千鶴/鈴木せいらの体制となっても快進撃は続いている。若洲全日本FJでは3位入賞、関東大会では男女合わせても優勝、そして先日の葉山全日本でも強風域ながら5位入賞と実力的には最上位だろう。

2016-08-16_001_588_convert_20170808174838.jpg
【目指すは優勝!工藤/三浦ペア(宮古商業)】※昨年大会より

しかしながらFJ級では多数のライバルが存在する。昨年7位と下級生最高位となった工藤紗弥/三浦ありさ(岩手・宮古商業)は、入賞は逃したもののトップフィニッシュもあり、さらに今年は稲毛ウィークで総合優勝の快挙を達成し、ここでも優勝を狙う。

ところが東北大会では昨年13位の長澤侑里/若狭郁実(岩手・宮古)が優勝と岩手勢の活躍はほぼ間違いあるまい。同校は九州勢が強かった時代でも健闘してきた実力校であり、2013デュエット、2014年ソロに続く3年ぶりの優勝を狙う。

2017-07-22 002 056
【初メダルなるのか?秋岡/松家ペア(芦屋)】 ※葉山全日本より

他水域に目を向けると、近畿大会では男子を上回り優勝、葉山全日本でも健闘した秋岡なおみ/松家瑞歩(兵庫・芦屋)が同校初のメダルを目指す。

19260254_1904554529832431_1190891457355941954_n.jpg
【もう準優勝はいらない!村川/米崎ペア(高松商業)】※TAK様より

さらにはJOCでも二度の英語がありながら入賞した村川麻耶/米崎莉花(香川・高松商業)も実力十分であり、香川勢の連覇を目指す。同校は2013・15と準優勝を飾っており、目指すは優勝のみだろう。

さらに不気味な存在なのは、中国大会優勝の小林愛実/黒瀬南海(岡山・倉敷鷲羽)や、東海大会パーフェクト優勝の加治木まなつ/堀田瑠央(岐阜・海津明誠)までが上位候補となるだろう。


※簡単に展望させて頂いたが、気になるのはレースコンディションである。台風5号も通過し、昨年同様の穏やかな状況となりそうである。またFJ級が最後であることからより記憶に残る大会となるのではないだろうか?

選手諸君の健闘を祈る!


以上




※【参考リンク】

※インハイTV 実況動画

※スマホでヨットレース(速報・トラッキング)

※各水域インターハイ予選と考察(出場校一覧表)


2017-07-24 10:30 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※本多/倉地(中村学園三陽)が全日本タイトルに輝く!
2017-07-22 002 004

インターハイ戦線を占う第35回全日本FJ級ヨット選手権大会は葉山沖で開催。全⑨レース強風域と安定した絶好のコンディションで実施.。

展望で述べた通り、中村学園三陽勢が激走。その中でリーダー格の本多/倉地が5回のトップフィニッシュを始め、最終レースを残し優勝を決めるなどまさに完勝。そして石川/上田が準優勝、小柳/石松が3位、倉橋/深水が6位と出場チーム全てが入賞の快挙となり、レベルの違いをみせつける結果となった。

※入賞チームは以下の通りである。



※【第35回全日本FJ最終結果】 (36艇)
2017-07-22 002 025
【全レース3位以内と圧倒!優勝した本多/倉地ペア(中村学園三陽)】

①本多 佑基/倉地 紘平  (中村学園三陽) 12点(1-1-1-(3)-1-3-2-2-1)
②石川 航 /上田 健登  (中村学園三陽) 17点(2-3-(7)-4-3-1-1-1-2)
③小柳 倫太郎/石松 慶彦 (中村学園三陽) 36点(3-2-5-(9)-8-5-7-3-3)
④松本 飛龍/岡田 和也  (霞ヶ浦)    38点((11)-6-2-6-11-2-3-4-4)
⑤蓮 千鶴 /鈴木 せいら (霞ヶ浦)    46点(7-9-6-1-2-8-6-7-(11))
※蓮/鈴木は女子ペア最高位
⑥倉橋 直暉/深水 拓斗  (中村学園三陽) 48点(6-5-3-2-(13)-4-9-10-8)



※まるでチームレース!
2017-07-22 002 001
【ライバル同士であってもレースプランを話合う三陽勢】

全レースが風向も真南で超安定、風速も申し分なく、まさに紛れのない実力がはっきりわかるコンディションになった今大会。オープニングレースより三陽勢が爆発する。本多-石川-小柳の順で決まり、続く第②レースでも本多-小柳-石川とまたしても1-2-3とまるでチームレースのようでもあるが、インターハイへ向けての部内予選でもあり、見応えのある真剣勝負であった。

本多/倉地が3レース連続トップフィニッシュで首位発進となる。石川/上田、小柳/石松、そして関東優勝の八鍬/大久保(逗子開成)が同点で初日を終える。

2017-07-22 002 012
【最終3マーク、先行している蓮/鈴木(霞ヶ浦)】

2日目は④レース実施。第④レースでは、女子二強が見せ場を作る。1マークで近畿女子優勝の秋岡/松家(芦屋)がトップ回航するも、ゲートマークまでに関東優勝の蓮/鈴木(霞ヶ浦)がトップに立ち、三陽3艇のプレッシャーを交わし、トップフィニッシュと見事なレースをみせる。

2017-07-22 002 058
【第⑦レースで連続トップフィニッシュの石川/上田】

続く第⑤レースでは、暫定首位の本多/倉地が4度目のトップフィニッシュで完全に抜け出したと思いきや、第⑥・⑦レースでは石川/上田が負けじと連続トップフィニッシュで本多の独走に待ったをかける。優勝争いはこの二艇に絞られる。しかし本多/倉地は、いまだ最低順位が3位と圧倒的有利で最終日を迎えた。

2017-07-22 002 045
【総合準優勝の石川/上田ペア(中村学園三陽)】

第⑧レースで石川が3連続トップフィニッシュも、本多/倉地は2位フィニッシュで最終レースを待たずに優勝確定。2位は石川/上田、3位は2日目に順位を落とした小柳/石松が意地を見せ3位へ浮上。後半戦に追い上げた松本/岡田(霞ヶ浦)が4位入賞、トップフィニッシュもあった女子ペア蓮/鈴木(霞ヶ浦)が5位入賞と健闘。そして倉橋/深水が6位入賞でレースは終了した。



※文句なしの走り・レースプラン

三陽勢の圧勝で幕を閉じたが、ペアの組み合わせをシャッフルしたかの様相だったが、それでもこの強さ。絶妙なヒールバランス、クルーのスピンワーク、完璧なスタート、練習で良く鍛えられているのは一目瞭然であり、素晴らしいという他はない。

またインターハイへ向け、全国のライバルに対してもプレッシャーをかけることができたことも、三陽勢にとって意義のあるシリーズだったのではないだろうか?

※女子ペアも健闘!
2017-07-22 002 023
【この風域で5位入賞は立派!蓮/鈴木(霞ヶ浦)】

女子ペアにとっては厳しいコンディションながらも5位入賞の蓮/鈴木(霞ヶ浦)は大健闘。三陽勢に抜かれずトップフィニッシュは評価に値するだろう。そしてもう一方の注目チーム・秋岡/松家(芦屋)は総合11位であったが、四度のシングル、蓮に対しても2レース先着とこちらも健闘したのではないだろうか?この2チームのインターハイ本番での上位は堅いだろう。



※【全日本FJの今後】

今年のインターハイを最後に種目から外れる当クラスではあるが、全日本FJの行方は気になる。各方面からは続けて欲しいとの要望がある模様だが、インターハイ・国体にない種目には予算をかけられないのは当然であり、単独開催は困難になるだろう。

昨年は420との共催となったが、続けるとしたならばこの方法しかないと思われる。420級が各校ある程度揃ってきたと言ってもまだまだ足りないし、特に部員の多い高校はFJで練習せざるを得ない。より多くの生徒にレースを経験して欲しいという意味合いからも、考えて欲しいと思うのである。

エントリーが集まらなくなった時点で終了すればいいのだから・・・。


※今大会が終わるといよいよ和歌山インターハイだ。選手の皆さんは残り時間を大切にし、本番を迎えてほしい。


以上


FJ第35回全日本
2017-07-13 14:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
※インターハイFJ級最終年度の全日本選手権
15625799_1427823907261731_5440849477127964305_o.jpg
【昨年の34回若洲大会より(昨年は420級と共催)】※東京都ヨット連盟より

インターハイ予選も終わり、高校生諸君にとってはインターハイ本番へ向け、より一層の練習に励んでいることだろう。

その前哨戦として第35回全日本FJ級ヨット選手権大会(7/21~23・神奈川県葉山港)が開催されようとしている。もう皆さんがご存知の通りこのクラスは、今年のインターハイを最後に種目から外れることが決定しており、特に意味のある大会となることだろう。ただここ数年はエントリー数も少なくなり、今大会においては「エントリー30艇未満は開催しない」との条件付きだったが、36艇エントリーとなり開催される運びとなった。

エントリーメンバーを見てみると、関東・近畿・九州の有力チームが出場することから、インターハイ前哨戦としても注目の一戦となることだろう。

簡単に展望することにする。



※【全日本FJ級ヨット選手権展望】(36艇エントリー)

※3水域のトップが激突!
19222746_752454774937073_3614608575593208671_o.jpg
【スタートから圧倒する小柳/石松ペア(中村学園三陽)】※大分県高体連様より

エントリーをみてみると、まず注目すべきチームは中村学園三陽(福岡)を挙げなくてはならないだろう。当ブログでもご紹介している通り、僅か創部22年と歴史は浅いながらも、インターハイでは男子最多の16勝と現在の高校ヨット界ではなくてはならない存在である。今年も実力上位の選手が多く、レギュラー争いが熾烈である。

4艇エントリーだが、九州大会は420級で出場したメンバーも当大会に出場することから、レギュラーを決定する重要な大会の位置づけなのか?九州大会420優勝の本多佑基/倉地紘平を始め、同3位倉橋直暉/深水拓斗、またFJ級準優勝の小柳倫太郎/石松慶彦、九州大会は出場できなかったが実力ある石川 航/上田健登と強豪揃いである。昨年のインターハイも圧勝であり、この4チームから優勝となるのは極めて高いだろう。

三陽勢に続くのは九州大会FJ級優勝の深江哲平/ 中村海一(日南振徳)となるだろう。九州選抜・JOCは準優勝と実力は上位である。

強力な九州勢に対し、関東・近畿勢は対抗できるのか?インターハイへ向け興味深い戦いである。関東大会優勝の八鍬佑樹/大久保拓海(逗子開成)や同2位であり、昨年の全日本準優勝・松本飛龍/岡田和也(霞ヶ浦)、同3位の森 涼太/遠藤知洋(逗子開成)までか?
これに加え、近畿大会2位、びわこウィーク・鳥取選抜優勝の小西健治/佐々木拓真(芦屋)までが争覇級となるだろう。


※女子ペアも見応えあり!
15585324_1425703134140475_2408965912887337955_o_20170713135607235.jpg
【昨年の全日本FJは3位入賞の蓮/鈴木ペア(霞ヶ浦)】※東京都ヨット連盟より

ここまでは男子ペアを見てきたが、女子はどうだろう?

関東・近畿両大会のFJ級では、男子を上回る成績で優勝した2チームが今大会で激突する。霞ヶ浦の蓮 千鶴/鈴木せいらと芦屋の秋岡なおみ/松家瑞歩にまずは注目である。特に秋岡ペアは男子有力の藤原(清風)を上回っており、その実力は確かであろう。蓮も昨年の全日本でも3位と実力上位。さらには九州大会は失敗したものの、トップフィニッシュもあった川口莉子/吉田鈴奈(長崎工業)や、OGとなったが、昨年女子420戦線で大活躍した石井 茜が後輩の石飛梨香(磯辺)と出場するなどどのようなレースをみせてくれるのか?

インターハイ前でもある為、選手諸君は体調に留意し、全力で戦って頂きたい。


以上


2017-06-20 03:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
6月に入り、高校生にとって最も重要な大会といえば、やはりインターハイ予選ではないだろうか?特に3年生は負けてしまうと引退、複数艇でエントリーのチームは本戦でのレギュラー争いと独特の雰囲気の中でプレッシャーもかかることから、まさに重要な分岐点なのである。全国9水域で予選が実施され、全出場校が決定した。

※【第58回全国高等学校ヨット選手権大会 出場校一覧】第58回インターハイ出場校一覧

※以上のようになったが、まずはインターハイ進出を決めた各校諸君並びに関係者の皆様には「おめでとう」と申し上げたい。特にFJ級においては最後の大会であり、喜びも格別だろう。

※420級が導入されて3年目となった今年までは、新レギュレーション移行期間であり、インターハイ本番の各種目各校一艇であるのに対し、レースに関しては各水域に一任されておりそれぞれ違う。その辺りも説明しながら、今年は全水域一気に結果とレース状況をお伝えしていくことにしよう。



①【北海道水域】 ※6/3~4 江差港マリーナ

※小樽水産が男女420級制覇!

※【出場校】
1_20170619103053ad2.png

毎年最初にインターハイ出場校が決まる北海道予選では、予定の6レースを全て消化。昨年は小樽水産が全3種目を独占したが、今年は男女420で小樽水産が、男子FJでは小樽海上技術がそれぞれインターハイ進出を決めた。



②【東北水域】  ※6/16~18 青森・大平マリーナ

※宮古・宮古商業が全種目通過!
IMG_2530.jpg
【東北大会レースの様子】

※【出場校】
2
【※女子FJ級は上位が複数となった為、大湊まで進出】

今年の東北大会は本州最北端・むつ市大平マリーナで開催。エントリーは全種目各校2艇まで、インターハイ同様、男女別のスタート、6レース制。風が期待できない大方の予想を良い意味で裏切り、順風域以上のコンディションの中、5レースを消化し決着。

現在東北のリーダーはやはり岩手県勢であろう。この大会、2年連続で全種目制覇中の宮古商業が記録を伸ばすのか?それとも同県のライバル校・宮古が阻止するのか?この辺りが注目点であった。

IMG_2471.jpg
【殊勲の男子420優勝・岡田/吉田ペア(仙台第二)】

枠が一つ減った男子420級では、第②レースでマークを間違えるチームが続出するハプニングがあったものの、実力あるチームが順当に上位を占める。しかし優勝したのはなんと仙台第二の岡田 侃/吉田高天であった。仙台第二は宮城県№1の進学校であり、堂々たる成績で岩手勢を上回ったのはまさに殊勲賞ものであろう。以下、宮古・宮古商業・青森工業がインターハイ進出となる。

IMG_2535.jpg
【まさに圧勝!男子FJ級優勝の佐々木/千田ペア(宮古商業)】

男子FJ級では宮古商業の佐々木祐哉/千田直人が文句なしの圧勝。青森工業・塩釜・宮古までがインターハイ進出となる。

女子420級では枠が一つ増え、4校となった今年は、昨年のインターハイ10位、宮古の田中真琴/加藤美久がパーフェクト優勝。準優勝には昨年のインターハイも出場している塩釜の高橋紀香/佐藤梨々香が順当にワンツー。宮古商業が3位、そして最後の枠は本荘と大湊が接戦となるも大湊に軍配が上がる。

女子FJ級では、昨年のインターハイ7位・今年の稲毛ウィークでも男子相手に優勝した宮古商業の工藤紗弥/三浦ありさが優勝と思いきや、同13位であり、ライバル宮古の長澤侑里/若狭郁実が互角に対抗。特に強風域となった第3~5レースで逆転し、優勝となる。準優勝は宮古商業、3,4位には宮古商業・宮古と重複した為、最後の席を地元・大湊と、震災以来休部状態であったが昨年愛好会として復活、18年ぶりの進出を狙った石巻との争いになったが、大接戦の末同点。タイを解消しても決着がつかず、最終レースで上回った大湊がインターハイ進出となった。

全体をみれば、宮古商業・宮古が全種目通過、青森工業、塩釜、大湊がそれぞれ二種目通過となる。この中で上位進出の期待がかかるのはやはり宮古・宮古商業の女子か?昨年のインターハイを経験しているのは大きいだろう。要注目である。



③【関東水域】  ※6/10~11 千葉・稲毛ヨットハーバー

※霞ヶ浦が三種目制覇!
2017-06-12 001 014
【関東でも420級が2艇エントリーとなり、見応えのあるレースとなった】

※【出場校】
3_20170619121110f75.png
【※男子420は2校が複数艇が上位となった為、関東学院まで、男子FJは3校が上位となった為、稲毛まで進出】

2年連続でインターハイ優勝チームを輩出した関東大会は、千葉・稲毛ヨットハーバーで開催。昨年とは違い、420級でも各校2艇までのエントリーに変更。クラス別男女同時スタート、6レース制・絶好のコンディションで全レース消化し、決着した。

昨年は霞ヶ浦が全種目で優勝の大記録を達成したが、今年もその勢いが続いているのか?に注目であった。

1497092540682.jpg
【今年はインターハイ優勝を狙う男子420級優勝の蜂須賀/狩野ペア(霞ヶ浦)】

男子420級ではJOCで優勝し、全国的にも№1に上り詰めた霞ヶ浦の蜂須賀晋之介/狩野弁慶と、昨年インターハイFJ級準優勝、関東選抜では蜂須賀を破った慶應義塾の小木曽 涼/兼子 烈とのハイレベルな戦いとなる。

蜂須賀が圧倒し、見事関東大会2連覇を達成。以下、慶應・稲毛・磯辺・逗子開成と続き、1枠増えた最後の席に注目が集まったが、関東学院が3年ぶりの進出となる。3年前は地元推薦枠の出場であったが、自力では1990年以来27年ぶりである。同校は2大会五輪出場の同校OB佐々木共之氏が指導し、レベルアップに繋がったのは間違いないだろう。

さらには2艇エントリーとなったことで、霞ヶ浦の1年生スキッパー・大石駿水/吉井稀世輝が3位に入ったのは特筆ものであり、新人賞もののレース内容であったといえる。蜂須賀の後継者として来年は中心になるだろう。

1497092521585.jpg
【逗子開成2艇と霞ヶ浦3艇の争い】

男子FJ級では、霞ヶ浦VS逗子開成が濃厚だったが、選抜優勝の松本飛龍/岡田和也(霞ヶ浦)は、第3レースでトップでフィニッシュと思いきや痛恨のリコール。逗子開成2艇・八鍬佑樹/大久保拓海と森 涼太/遠藤知洋のワンツー体制と圧倒的有利に。
2日目は難解な海面となったものの、霞ヶ浦を振り切り、八鍬/大久保が優勝。稲毛ウィークの雪辱を果した。

2位は霞ヶ浦、以下逗子開成・磯辺・慶應・慶應・霞ヶ浦と3校が複数艇となり、最後の席は稲毛が最初で最後のFJ級進出を決めた。

1497092537633.jpg
【霞ヶ浦女子420連覇を繋いだ青山/福田ペア(霞ヶ浦)】

女子420級では今年から1枠減となり、どのように影響するのか?に注目だったが、関東選抜、稲毛ウィーク女子最上位の櫻井 香/後藤 楓(土浦日大)が優勢かと思いきや、緊張からミスも多く、霞ヶ浦の新鋭・茨城ジュニア出身の青山瑞希/福田桃奈が上回り、3年連続420級優勝となる。
2位の土浦日大は3年連続インターハイ出場となったが、女子としては2007年唐津大会以来、10年ぶりの進出となった。

1497092554476.jpg
【男女合わせても優勝!蓮/鈴木ペア(霞ヶ浦)】

女子FJ級では、各種大会上位の蓮 千鶴/鈴木せいら(霞ヶ浦)がパーフェクトで優勝。しかも男子との勝負でも最上位と実力を発揮。クルーの鈴木は昨年インターハイで惜敗しており、今年はなんとしても取りにいきたい所である。2位は磯辺が入り、それぞれインターハイ進出を決めた。

全体総括としては、霞ヶ浦が全種目制覇とはならなかったものの、三種目優勝と充実している。大会中でもハーバーと宿の行き帰りはランニングをするなど、努力している所が素晴らしいといえるであろう。

その他では磯辺が三種目、逗子開成・慶應義塾・稲毛が二種目と関東の上位校が順当に駒を進めた。

インターハイ進出チームの中で期待できるのは、男子420の蜂須賀、小木曽、そして女子FJの蓮となるのではないか?是非とも頑張って欲しい。



④【北信越水域】 ※6/17~18 石川・滝港マリーナ

※羽咋工業が全種目完全優勝!
2017-06-19 001 002
【北信越大会出艇前の様子】

※【出場校】
4.png
【男子FJ級では羽咋工業が2艇となった為、新湊まで進出】

北信越大会は、石川・滝港マリーナで開催。エントリー無制限、ダブルハンド全種目同時スタート、7レース制で実施。軽風域で6レース成立し決着した。

昨年インターハイ種目15連勝でストップしてしまった羽咋工業だったが、今年はJOCで420ワールド出場権を獲得した河崎 聖/永田 魁を始め、男子FJ級の中山喬皓/平野拓也、女子420級の高津ちあき/小作夏未、女子FJ級の平木美帆/坂口陽音全艇が優勝し、2年ぶりの全種目制覇となった。

羽咋の強さが際立っていたが、残る席は男子2種目・女子1種目、これをめぐって熾烈な争いが繰り広げることになる。

男子FJ級は新湊が進出となったが、男女420においてインターハイ常連の新湊と、来年福井国体開催で気合いが入る三国との熾烈な争いになる。

男子は序盤三国がリードしたものの、終盤で新湊が逆転。女子は全くの同点、東北と同様、最終レースで上回った三国が2006年和歌山大会以来11年ぶりの進出となった。

インターハイへ向け期待したいのは、やはり男子420級の河崎/永田となるだろう。実績は十分、同高初のインターハイ男子入賞以上を狙う。

北信越ではシングルハンドも導入されているが、福井国体開催地・若狭和田マリーナ近くの若狭高校が多くのエントリーがあったことや、羽咋工業前顧問・岩城宏志教諭率いる七尾東雲高校も初出場で準優勝と、来年以降の戦いが楽しみになったといえるのではないのだろうか?



⑤【東海水域】  ※6/17~18 三重・津ヨットハーバー

※大激戦!
19369154_1295088343937559_1312090701_o.jpg
【東海大会出艇前の様子】

※【出場校】
5.png

2年連続・津ヨットハーバーで開催された東海大会は、昨年同様、全種目各校一艇エントリー、クラス別男女同時スタート、6レース制で実施。初日はまずまずの風域だったが、最終日は風に恵まれずキャンセル。4レースでの決着となった。

今年の東海は女子で両クラス枠数が減ったことや、男子でも熾烈な争いが予想された。
19239703_1294168020696258_1413568495_n.jpg
【全日本420でも3位の谷口/伊藤ペア(津工業)】

男子420級では昨年初出場となった津工業の谷口龍帆/伊藤百矢と碧南の杉浦涼斗/山田大夢との実力者同士の争いとなったが、碧南が序盤出遅れた影響もあり、津工業が東海大会初優勝を飾る。2位は碧南、以下熱海・碧南工業がそれぞれインターハイ進出となった。

最も厳しい戦いだったのが男子FJ級であった。3枠に対し有力チームは5校と熾烈を極めた。実際順位の出入りも激しく、昨年インターハイ6位入賞・碧南工業の都築峻也/杉浦航大が優勝候補筆頭と思いきや、これを上回り優勝したのは半田の湯ノ口貴大/三浦裕玖だった。準優勝は碧南工業、最後の席は海津明誠と碧南の争いになり、海津に軍配が上がった。

女子420ではこちらも実績上位である碧南の杉浦春香/稲吉風生が順当に優勝を飾り、海津明誠・半田がインターハイ進出。

女子FJでは海津明誠の加治木まなつ/堀田瑠央がオールトップで優勝、碧南が2位とそれぞれインターハイ進出となった。

総括としては、津工業の初優勝が目立ったものの、碧南・海津明誠が三種目、半田・碧南工業が二種目、熱海が一種目となった。この中で注目なのが、男子420・津工業の谷口、碧南の杉浦涼、女子420の杉浦春、男子FJで今年も上位を狙う碧南工業、半田。女子FJでパーフェクトの海津明誠と入賞が狙えるチームが多数存在し、期待できるのではないか?



⑥【近畿水域】  ※6/9~11 和歌山セーリングセンター

※男子種目は清風、女子種目は芦屋が完全制覇!

※【出場校】
6.png
【※女子FJ級は芦屋が複数艇が上位となった為、膳所まで進出。星林は開催県推薦予定】

近畿大会は、今年も和歌山セーリングセンターで開催。各校エントリー無制限、種目別男女同時スタート、7レース制で争われ、昨年のインターハイのコンディションに近い風向・風域で全7レースを消化しての決着となった。

昨年の男子420級チャンピオン・西村宗至朗(清風)が出場するとあって、まさに注目の同大会。果たしてどうだったのか?
19074671_1528645790543792_1205654313_o.jpg
【インターハイ連覇を目指す優勝の西村/蔵田ペア(清風)】

男子420級では清風の西村宗至朗/蔵田翔也が当然の如く圧勝。しかも最終レースはスキッパー・クルーを交代するほどの余裕ぶり。準優勝には和歌山工業、以下一昨年4位入賞の向陽が続き、最後の席はここでも膳所と芦屋が同点。タイを解消し、膳所が上回った。19096046_1528660110542360_216041532_o.jpg
【男子FJ級優勝の藤原/平井ペア クルーの平井は昨年の優勝クルー】

男子FJ級では、420でも各種大会で上位の藤原達人/平井徳輝(清風)に対し、びわこウィーク、鳥取選抜優勝の小西健治/佐々木拓真(芦屋)がどこまで迫れるのか?に注目だったが、最終レースで藤原が逆転し優勝となった。以下、芦屋・和歌山工業がインターハイ進出を決めた。

19074627_1528648077210230_1949028907_o.jpg
【鳥取選抜に続き優勝の河上/岡村ペア(芦屋)】

そして今回最も目立ったのが女子の活躍であった。まず1枠増えた女子420級では鳥取選抜優勝の河上愛弓/岡村保乃加(芦屋)が男女合わせても3位の好成績で優勝。準優勝は丹生彩雲/山田志保美(星林)、3位は田中穂波/須田英実子(膳所)となるも、男女合わせてもそれぞれ5位・6位とレベルが高く、文句なしのインターハイ進出となった。

19074471_1528661917208846_80587636_o.jpg
【女子FJ級優勝の秋岡/松家ペア(芦屋)】

さらには女子FJである。こちらも芦屋同士の熾烈な優勝争いとなる。秋岡なおみ/松家瑞歩と森重新那/井上笑里は、なんと男子優勝の藤原/平井を上回るレベルの高さでシリーズをリードする。女子のみの順位では秋岡/松家が優勝となったが、男女合わせると森重/井上が上回る不思議な現象となってしまうほどの活躍ぶりであった。3位も芦屋の中村/原が入り、3艇芦屋が独占となった為、膳所までがインターハイ進出となった。

男子は清風、女子は芦屋の完全制覇となったが、膳所が三種目と躍進したのが光った。昨年全滅となった和歌山勢は意地をみせたといえるのではないだろうか?

インターハイでは当然ながら男子は清風の完全優勝、女子は両クラス共に芦屋の初メダルに期待したい所である。果たしてどうなるのか?



⑦【中国水域】  ※6/16~18 岡山・牛窓ヨットハーバー

※光が男子種目完全制覇!

※【出場校】
7.png

中国大会は岡山・牛窓ヨットハーバーで開催。各種目各校一艇ずつのエントリー、種目別男女同時スタートだが、成績は男女別につけないのが特徴、7レース制で実施。軽風域ながらも全レースを消化しての決着となった。

男子では両クラス共にが完全制覇となる。先日のJOC420級でも上位の尾道佳諭/三浦 匠と、29erクラスでユースワールド出場予定の小泉凱皇/河村 諒がそれぞれ420とFJに別れ、完全制覇を達成。両者は昨年のインターハイで力を出し切れず悔しい思いをしたが、今年は両者上位進出は間違いないだろう。どうなるのか?

男子420は邑久・聖光・米子工業高専が、男子FJでは邑久・聖光がそれぞれインターハイ進出を決めた。

鳥取
【女子420級優勝の日野/福田ペア(境) クルーの福田は昨年の国体準優勝である】※鳥取県セーリング連盟より

女子420級では二枠の争いを3校による大接戦となる。最終レースを残し、それぞれが1点差ずつとまさに痺れる展開。その中で日野ひより/福田ゆい(境)が2位フィニッシュで優勝。残り一枠は光と邑久の争いとなり、邑久に軍配が上がる。

1枠増えた女子FJでは鳥取選抜でも好レースをみせた小林愛実/黒瀬南海(倉敷鷲羽)がトータルでも2位であり、文句なしの優勝。倉敷鷲羽は高校ヨット界では聞きなれない校名だが、以前の児島高であり、統合して現校名となる。インターハイ進出は2004年地元牛窓大会以来実に13年ぶり。残り一枠は大島商船高専が入り、こちらも女子としては初のインターハイ進出となった。



⑧【四国水域】  ※6/17~18 香川・高松市立ヨット競技場

※高松商業が三種目制覇!
19146206_1904593969828487_7269065263890643690_n.jpg
【出艇前の様子】※SAIL TAK様より

※【出場校】
8.png

四国大会は例年通り、高松で開催。エントリーは各種目各校一艇ずつ、男女別スタート、6レース制。軽風域ながらも全レース消化しての決着となった。

ここ2年間、香川勢はインターハイでも上位戦線で活躍しており、昨年は女子FJ級で高松高が優勝したのは記憶に新しい。当然ながら香川勢は注目だが、今年は愛媛国体が開催されることから、新居浜東がインターハイ初出場となるのか?にも期待していたのだが・・・。

工芸・松本
【インターハイ優勝を目指す・松本/森江ペア(高松工芸)】※SAIL TAK様より

男子種目では高松商業と高松工芸がそれぞれ二種目を独占。男子420級では嶋野成優/藤村龍也(高松商業)が優勝。男子FJ級では昨年420級で5位入賞、JOCでも優勝の松本 諒/森江勇哉(高松工芸)がオールトップで快勝となる。

長岡
【実績は最上位の長岡/森ペア(高松商業)】※SAIL TAK様より

女子種目では高松商業が圧倒。女子420級では昨年インターハイ5位の長岡叶子/森 七海(高松商業)がオールトップで快勝。女子FJ級では村川麻耶/米崎莉花と島原夏音/杉山友里華の2チームで挑み、パーフェクトリレーで圧勝、420の準優勝は高松第一が3年ぶりの出場。FJ準優勝は昨年インターハイ優勝の高松がそれぞれ決めた。

高松商業が三種目で制覇、そして男子FJ級でも1年生スキッパーが活躍するなど、今年も強い。インターハイ本番では男子FJの松本/森江(高松工芸)と女子420級の長岡/森、そして女子FJの2チームが期待でき、女子完全優勝の可能性も十分にある。ここ2年間のインターハイ本番の風域などをみていると、香川勢にとっては一番合っているのではないのか?と私は勝手に思っている。

今年も香川勢からは目が離せないだろう。まさに要注目である。



⑨【九州水域】  ※6/16~18 沖縄・与那原マリーナ

※大荒れの沖縄開催
19237863_752454234937127_3290821895637943350_o.jpg
【九州大会420級スタートシーン】※大分県高体連様より

※【出場校】
9.png
【※男子420級では中村三陽が二艇上位となった為、西南学院まで進出】

今年の九州大会は沖縄・与那原マリーナで開催。420級は各校2艇まで、FJ級は1艇のエントリー、クラス別男女同時スタート、7レース制で実施。しかしながら梅雨前線が活発で大荒れ、近くの豊見城で開催予定だったAKB総選挙もビーチでは開催できなくなることも話題となった。僅か4レース成立も絶好の強風域で決着した。

19221612_752455494937001_8762831127026426937_o.jpg
【今年は優勝を狙う・本多/上田ペア(中村学園三陽)】※大分県高体連様より

男子420級では昨年インターハイ5位の本多佑基/上田健登(中村学園三陽)が貫禄の優勝。2位には九州選抜優勝の宮本健吾/中村麗央(日南振徳)、3位には昨年国体4位の倉橋直睴/河津優理(中村学園三陽)と実力あるチームが上位を占め、4位には地元知念が6年ぶりの進出、5位には昨年震災にあった宇土が2年ぶりの進出。以下別府翔青、鹿児島商業となり、最後の席には中村三陽が二艇上位となった為、西南学院までがインターハイ進出となった。

19221688_752454491603768_315933692897867566_o.jpg
【男子FJ級優勝の深江/中村ペア(日南振徳)】※大分県高体連様より

男子FJ級では小柳倫太郎/倉地絋平(中村学園三陽)が実力上位も、第3レースで二度の笛でRETとなり準優勝となってしまう。代わって優勝したのは九州選抜・唐津JOC準優勝の深江哲平/中村海一(日南振徳)であった。3位には宮崎海洋・以下知念・別府翔青・鹿児島商業までがインターハイ進出となった。

女子420級では昨年インターハイを経験したチーム同士の争いとなり、中山由菜/鶴田希生(唐津西)が三度のトップで快勝。準優勝は上園田明真海/ラミレス・アラナ・イオナ(別府翔青)、3位は長崎工業が420級初進出、そして日南振徳までがインターハイ進出となった。

一方、女子FJ級では3校による優勝争いとなり同点となってしまう。1位の数で決着し、長尾芽依/大山 彩(宮崎海洋)が同校連覇を達成。2位は別府翔青、3位修猷館は女子4年ぶりの進出、最後の席には第①レースで沈をし、苦しいスタートとなった長崎工業が食い込んだ。

男子は中村三陽・日南振徳で優勝を分け合う形にはなったが、中村三陽の実力が際立っていることは間違いないだろう。両クラス制覇で一気にインターハイ単独最多勝利数を目指す。

女子ではここ2年優勝校が出ていない状況となってしまったが、女子420の唐津西、そして長崎工業も二種目通過と上位戦線の可能性がが出てきただけに楽しみになったといえるであろう。



※以上長々とお伝えしてきたが、どう感じただろうか?今回は僅かな差で敗れたチームも多く、全く以って心苦しいのだが、改めて勝負の厳しさを教えられたのではないだろうか?

インターハイ出場を決めた選手諸君は残り2ヶ月弱、それぞれの目標達成の為、一層練習に励んで頂き、本番では良いレースをみせて欲しい。


以上