2017-08-10 05:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
7月下旬より南東北高校総体(インターハイ)が開催され、各競技で熱戦が展開されているが、ヨット競技もいよいよ幕が開けようとしている。第58回全国高等学校ヨット選手権大会は、和歌山セーリングセンターで実施される。(8/12・開会式その後トライアルレース、8/13~16の7レース制)
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【インターハイヨットの聖地・和歌山セーリングセンター】

和歌山固定開催3年目となった今年は、1968年より半世紀続いてきたFJ級が見納めとなる大会である。採用3年目となった420級と併せ、今大会も熱戦が期待される。

※当ブログの記事、インターハイ予選の結果と考察で有力校はお伝えしたので、まとめのつもりで、簡単に展望してみたいと思う。



※【今年の男子概要】

420級が導入されたことにより、大きく変わったことと言えば、高校生も世界を目指せる道筋がはっきりしたことではないだろうか?その証拠に各種420級の大会では、各校積極的に参加し盛況となっている。ランキングも存在し、上位の顔ぶれをみてみるとジュニア時代のOPワールド経験者が占め、昨年2年生で制覇した西村宗至朗を始め、特に今年の3年生のレベルは高く、激戦になるのは間違いない。

しかし選手が多いチームでは、FJに回らざるを得ない上位選手もおり、どちらにせよハイレベルの戦い必至である。



※【男子420級展望】 (34校)

※男子420級初の連覇なるのか?
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【男子420級初の連覇となるのか?西村/蔵田ペア(清風)】 ※若洲全日本より

昨年420級で大本命・松尾虎太郎(光)の連覇を阻み、見事優勝した西村宗至朗/平井徳輝(大阪・清風)は、その後国体では失敗したものの、年末の若洲全日本ではクルーを蔵田翔也に変更し、二冠を達成。今年も連覇を懸けて今大会に臨むのだが、今年のグランプリ級の大会となった唐津JOCでは、ライバル達に敗れており、この大会でも簡単には勝たせてくれないだろう。

ただレース展開がうまいことや、ほぼ地元であるからして彼らにとっては有利に働くことは間違いない。男子420級初の連覇達成となるのか?

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【連覇を阻止できるのか?蜂須賀/狩野ペア(霞ヶ浦)】 ※唐津JOCより

その唐津JOCで優勝し、名実共に№1となった蜂須賀晋之介/狩野弁慶(茨城・霞ヶ浦)が逆転候補の筆頭である。昨年インターハイ4位・国体準優勝・若洲全日本準優勝と着実に結果を出している。西村とは2013年OPワールドで一緒に出場した最大のライバルであり、連覇を阻止したい所であろう。

※実績からみれば二強が中心となるだろう。これに続くのは2014年OPワールド組となる。

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【実力は十分!尾道/三浦ペア(光)】 ※若洲全日本より

1・2年次はFJで挑戦したが、悔しい結果となった尾道佳諭/三浦 匠(山口・光)だが、各種大会で上位にはくるものの、優勝はなしと若干決め手に欠けるのも事実なのか?しかし今年は松尾虎太郎とペアを組んでた三浦(2015優勝・16準優勝、国体二連覇)と乗り、一気に頂点を目指す。

そしてもう一チームは、昨年FJ級で準優勝した小木曽涼/兼子 烈(神奈川・慶應義塾)となる。関東では蜂須賀に対抗できる唯一の存在であり、関東選抜では蜂須賀に勝利している。順風域までなら優勝できる可能性は十分にあり、同校インターハイ初優勝を狙う。

※ここまではOPワールド経験者を挙げてきたが、まだまだ有力チームは存在する。

OPワールドに出場はできなかったが、アジア選手権の出場経験がある昨年5位の本多佑基/上田健登(福岡・中村学園三陽)は、レギュラー争いが熾烈だが、先日の全日本FJで優勝したことにより、420級で勝負することになるだろう。全日本を勝った事で良いイメージで臨むことができるのではないだろうか?同校初の420級優勝を狙う。

さらには若洲全日本で西村―蜂須賀に続く3位入賞と躍進した谷口龍帆/伊藤百矢(三重・津工業)や、各大会上位の杉浦涼斗/山田大夢(碧南)、唐津JOCでワールドの権利を獲得した河崎 聖/永田 魁(石川・羽咋工業)が上位候補であろう。



※【男子FJ級展望】 (29校)

※インターハイ単独最多勝へ向け・・・?
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【インターハイでは420の西村と完全優勝を目指す!藤原/平井ペア(清風)】 ※若洲全日本より

冒頭で述べた通り、有力校の中には420からFJに回らざるを得ないチームが存在し、当然ながら上位進出の可能性が高いと見るべきである。

まずは420級ランキングトップの藤原達人/平井徳輝(大阪・清風)である。藤原は2014年OPワールド組であり、実績からしたら№1に推したい所であるが、近畿大会では女子ペアに敗れており、FJに乗り慣れていない若干の不安要素があるも、きっちり修正はしてくることだろう。尚、クルーの平井は昨年の420優勝であり、FJでも優勝を狙う。

清風と同様なのが、29erでユースワールド出場が決定している小泉凱皇/河村 諒(山口・光)だ。唐津JOCでも420級3位入賞と躍進しており、どの艇種でも対応できることから期待できる。2014年江の島大会で圧勝した兄・維吹に続けるのか?

そしてFJ級といえば中村学園三陽(福岡)を忘れてはならない。先日の葉山全日本FJでも出場4チーム優勝を含む全て入賞と力の違いをみせつけた。ただ同校は420級との兼ね合いを含めて、誰を出場させるのか?が非常に悩ましい所だろう。九州大会では小柳倫太郎/倉地絋平が出場したが、今大会では全日本準優勝だった石川 航に優勝クルーの倉地絋平で勝負するとみた。どちらにせよ強力なのは間違いないところであり、優勝を目指すのみである。420級と完全優勝を達成すれば、インターハイ単独最多勝(18勝)の大記録もかかる。

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【今回のレースのキーマンはこのチーム!松本/森江ペア(高松工芸)】

この3校を脅かす存在として名乗りを挙げたのは、唐津JOC・FJ級で圧勝した松本 諒/森江勇哉(香川・高松工芸)である。このチームは昨年は420級で6位入賞と大健闘。どのような経緯でFJに転向したのかは不明であるが、少なくとも最後のFJ級優勝を目指していることは間違いないだろう。

また入賞候補を挙げてみると、先日の葉山全日本で4位入賞の松本飛龍/岡田和也(茨城・霞ヶ浦)や、九州大会優勝の深江哲平/中村海一(宮崎・日南振徳)、関東大会優勝の八鍬佑樹/大久保拓海(神奈川・逗子開成)、東北大会優勝の佐々木祐哉/千田直人(岩手・宮古商業)辺りか?


※男子種目の連覇は非常に難しい。ソロ・デュエット時代のソロ種目では一度もない。またこれも非常に難しいが、清風・中村学園三陽・光・霞ヶ浦この4校が両クラス制覇の可能性がある所も注目してみたい。



※【今年の女子概要】

女子でも圧倒的に九州勢が強かった2014年までのソロ・デュエット時代だったが、420が導入され、勢力図が一変した。56回大会では霞ヶ浦(茨城)の完全優勝。昨年の57回大会では420級は霞ヶ浦の連覇、FJ級は高松(香川)が54年ぶりの制覇となった。そして今年はどうなるのか?



※【女子420級展望】 (23校)

※混戦模様なのか?

過去2大会では、2015年唐津ワールドで日本人初のメダルを獲得した田中美紗樹(関西大第一)や、いきなり新種目二連覇を果たした宇田川真乃(霞ヶ浦)の圧倒的な選手が存在したが、この2名は、男子をも脅かす存在であったのが特徴であった。しかし昨年の国体後、各種大会が多く開催されてきたが、目立つチームは今の所見当たらない。つまりどのチームが勝っても不思議でないのが特徴であり、混戦模様である。

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【順当なら優勝!長岡/森ペア(高松商業)】 ※昨年大会より

実績上位から挙げてみると、昨年インターハイ5位・国体8位の長岡叶子/森 七海(香川・高松商業)である。昨年と同じコンビであり、経験値から見れば優勝候補筆頭なのは間違いないだろう。

続くのは昨年10位の田中真琴/加藤美久(岩手・宮古)であるが、若洲全日本では振るわなかったが、東北大会ではパーフェクト優勝であり、レベルは上がっていると見る。同校2013・14年に続く制覇となるのか?

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【十分優勝候補!杉浦/稲吉ペア(碧南)】 ※昨年大会より

さらには昨年13位ではあったが、江の島東日本420でワールド権利を獲得した杉浦春香/稲吉風生(愛知・碧南)も実力上位であり、同校7年ぶりの優勝を目指す。

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【地元優勝を狙う丹生/山田ペア(星林)】※昨年大会より

そして今年のインターハイ予選で最も目立ったのが近畿勢だ。優勝の河上愛弓/岡村保乃加(兵庫・芦屋)や準優勝である地元期待の丹生彩雲/山田志保美(和歌山・星林)は同等の力があり、上位候補。

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【姉・由佳(2011~12優勝)に続き、制覇となるのか?中山/鶴田ペア(唐津西)】

最後に昨年は1年生でインターハイ・国体戦線で見所あるレースをみせ、今年はユースワールド代表となった中山由菜/鶴田希生(佐賀・唐津西)が九州復権を懸け、女子5年ぶりの優勝を狙う。




※【女子FJ級展望】 (19校)

※激戦必至!

過去2年間では、霞ヶ浦VS香川勢の図式となったこのクラス。各大会でも420級とは違い、好レースをしたチームが目立つのも今年の特徴か?

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【最後の女子FJ級優勝となるのか?蓮/鈴木ペア(霞ヶ浦)】※葉山全日本より

昨年連覇を逃した霞ヶ浦(茨城)だったが、仲 美南は卒業し、蓮 千鶴/鈴木せいらの体制となっても快進撃は続いている。若洲全日本FJでは3位入賞、関東大会では男女合わせても優勝、そして先日の葉山全日本でも強風域ながら5位入賞と実力的には最上位だろう。

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【目指すは優勝!工藤/三浦ペア(宮古商業)】※昨年大会より

しかしながらFJ級では多数のライバルが存在する。昨年7位と下級生最高位となった工藤紗弥/三浦ありさ(岩手・宮古商業)は、入賞は逃したもののトップフィニッシュもあり、さらに今年は稲毛ウィークで総合優勝の快挙を達成し、ここでも優勝を狙う。

ところが東北大会では昨年13位の長澤侑里/若狭郁実(岩手・宮古)が優勝と岩手勢の活躍はほぼ間違いあるまい。同校は九州勢が強かった時代でも健闘してきた実力校であり、2013デュエット、2014年ソロに続く3年ぶりの優勝を狙う。

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【初メダルなるのか?秋岡/松家ペア(芦屋)】 ※葉山全日本より

他水域に目を向けると、近畿大会では男子を上回り優勝、葉山全日本でも健闘した秋岡なおみ/松家瑞歩(兵庫・芦屋)が同校初のメダルを目指す。

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【もう準優勝はいらない!村川/米崎ペア(高松商業)】※TAK様より

さらにはJOCでも二度の英語がありながら入賞した村川麻耶/米崎莉花(香川・高松商業)も実力十分であり、香川勢の連覇を目指す。同校は2013・15と準優勝を飾っており、目指すは優勝のみだろう。

さらに不気味な存在なのは、中国大会優勝の小林愛実/黒瀬南海(岡山・倉敷鷲羽)や、東海大会パーフェクト優勝の加治木まなつ/堀田瑠央(岐阜・海津明誠)までが上位候補となるだろう。


※簡単に展望させて頂いたが、気になるのはレースコンディションである。台風5号も通過し、昨年同様の穏やかな状況となりそうである。またFJ級が最後であることからより記憶に残る大会となるのではないだろうか?

選手諸君の健闘を祈る!


以上




※【参考リンク】

※インハイTV 実況動画

※スマホでヨットレース(速報・トラッキング)

※各水域インターハイ予選と考察(出場校一覧表)