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2018-10-09 13:30 | カテゴリ:インカレ
※早稲田大が総合連覇!

蒲郡全日本へ向け、最も注目されるシリーズ第85回関東学生ヨット選手権大会は、台風25号の影響が心配されたものの、470級6レース・スナイプ級5レースが成立し、決着した。
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【470級スタートシーン】

レースは470級は圧倒的な力をみせた早稲田大が見事5連覇達成。スナイプ級ではスタートダッシュを決めた慶應義塾大、そして注目の総合は早稲田大がそれぞれ優勝し、閉幕した。

※入賞校(6位まで)と全日本進出校(8位まで)は、以下の通りである。




※【470級上位成績】 (15校)
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【個人成績3位の元津/古橋ペア(早稲田大)】

①早稲田大学     135点(47-19-21-15-23-19)
(西村宗至朗/秦 和也・元津志緒/古橋捷太・田中美紗樹/嶋田篤哉)
※早稲田大は5年連続13度目の470級優勝

②日本大学      208点(34-53-34-41-31-14)
③明海大学      223点(38-45-27-38-35-40)
④慶應義塾大学    269点(52-45-55-21-22-64)
⑤中央大学      273点(54-59-34-25-38-63)
⑥法政大学      298点(31-64-54-64-51-34)
⑦千葉大学      424点(64-54-89-82-72-53)
⑧学習院大学     446点(71-88-80-61-68-88)


※【参考・470級個人成績TOP6】
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【強い早稲田のエース・田中/嶋田ペア(早稲田大)】

①田中 美紗樹/嶋田 篤哉 (早稲田大)  18点(1-7-4-1-2-3)
②楠瀬 和旺/玉井 瑛士  (明海大)   26点(2-9-2-2-10-1)
③元津 志緒/古橋 捷太  (早稲田大)  48点(16-11-3-4-5-9)
④中山 由紀美/中村 大陽 (日本大)   49点(10-8-7-15-1-8)
⑤高宮 豪太/久保田 空  (慶應義塾大) 58点(5-17-1-6-6-23)
⑥榊原 健人/桑野 絵里佳 (中央大)   68点(7-10-12-5-12-22)
      /齊藤 七大




※【スナイプ級上位成績】 (15校)
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【春より数段成長!優勝した慶應スナイプチーム】

①慶應義塾大学    118点(15-29-23-35-26)
(松世拓也/小川昭人・加藤 卓/斎藤洋童・岡 豪太/曽我駿亮)
※慶應義塾大は2年ぶり3度目のスナイプ級優勝

②早稲田大学     120点(64-14-11-20-11)
③日本大学      141点(63-18-13-22-25)
④法政大学      260点(67-59-45-43-56)
⑤中央大学      266点(74-62-80-23-27)
⑥明海大学      290点(64-80-62-40-44)
⑦明治大学      331点(83-47-51-82-68)
⑧東京大学      378点(65-76-45-86-86)


※【参考・スナイプ級級個人成績TOP6】
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【圧倒!さすがは全日本個人戦チャンピオン・松尾/海老原ペア(早稲田大)】

①松尾 虎太郎/海老原 崇 (早稲田大)  11点(1-1-1-2-6)
②村上 義龍/村瀬 奏斗  (日本大)   28点(5-7-2-7-7)
③岡 豪太 /曽我 駿亮  (慶應義塾大) 30点(2-12-4-10-2)
④矢野 伸一郎/吉永 温  (日本大)   31点(12-2-6-6-5)
⑤入江 裕太/原 潤太郎  (早稲田大)  38点(17-8-7-5-1)
⑥加藤 卓 /斎藤 洋童  (慶應義塾大) 42点(9-3-8-1-21(SCP))




※【総合成績】 (13校)
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【優勝に貢献、ルーキー西村/秦ペア(早稲田大)秦は昨年岡田のクルーとして鍛えられた】

①早稲田大学     255点(135①+120②)
(470級-西村宗至朗/秦 和也・元津志緒/古橋捷太・田中美紗樹/嶋田篤哉)
(スナイプ級-岩月大空/三宅功輔・入江裕太/原潤太郎・松尾虎太郎/海老原崇)
※早稲田大は2年連続13度目の総合優勝

②日本大学      349点(208②+141③)
③慶應義塾大学    387点(269④+118①)
④明海大学      513点(223③+290⑥)
⑤中央大学      539点(273⑤+266⑤)
⑥法政大学      558点(298⑥+260④)


※入賞チーム及び全日本進出を決めた各校の皆さんおめでとうございます。続いて総括。




※【レース推移】


10/6(土) 天気・晴れ 最高気温29℃ 風向・風速 170° 3m/sec

台風25号の影響が出そうな予報であったが、予想に反し、午前中は風速が上がってこない。ようやく午後に出艇したものの、運営の不手際もあり、なかなかレースは始まらない。ようやく整ったのが15時過ぎであり、470級は1レース成立したものの、スナイプ級は途中でノーレースとなってしまう。

その470第①レースでは、沖風ながら微妙に振れる難しいコンディション。どのチームも決め手に欠ける珍しい状況の中で法政-日大-明海-早稲田-慶應と続いた。


10/7(日) 天気・晴れ 最高気温32℃ 風向・風速 210° 3m/sec

台風が日本海側を通過した影響で朝は強風で待ちの状況となるも、あっという間に風速が落ちてしまう。しかもうねりが残り、さらに難しいコンディションとなる。正午前後に両クラス共に1レース成立したものの、昨日同様運営の不手際も輪をかけ、コミッティーの判断も遅く、結局そのレースのみで終了してしまう。

470級第2レースでは4位スタートとなった早稲田大が西村/秦のトップフィニッシュを始め、唯一3艇まとまったレースで、あっさり首位に躍り出る。明海-日大-法政と続いた。

スナイプ級第1レースではなんと早稲田、日大、中央、法政と上位校がそれぞれ1艇ずつBFD排除となり、大波乱。そんな中で好調の慶應義塾大が2-4-9の15点と素晴らしいレースを見せ、首位に立つ。2位以下は大混戦となってしまう。

総合は慶應が首位に立つも、当たり前だがまだまだわからない状況。


10/8(日) 天気・くもり 最高気温25℃ 風向・風速 40-50° 8-5m/sec

あっという間に最終日。上記の通り僅かのレースしか成立しておらず、出艇を30分早めるも、結局通常の予定時刻までモタモタしてしまう。それでも風向・風速共に安定し、両クラス共4レース成立と最終日にしてここからが本番という奇妙なレースになるのであった。

強風域だったことから、明らかに実力差が出始める。470級第3レースでは前日5位の慶應が意地をみせ高宮/久保田のトップフィニッシュを始め、3-9と続くも、3位フィニッシュの村瀬/樫本が早稲田元津艇とのケースにより結局は失格。その早稲田は3-4-5の14点と堅調であり、後続と差が広がり始める。

スナイプ級第2レースでは、慶應、早稲田、そして日大と高レベルによる争いで抜け始める。

続く470級第4レースでも首位早稲田は、田中/嶋田のトップフィニッシュを始め4-10の15点とさらに差が広がり、他校は全く太刀打ちできない。スナイプ級でも第2レース同様三強のオンパレード、早稲田・日大がジリジリと慶應に迫る展開となった。

※この時点で470級で圧倒している早稲田が総合でも首位に立つ。

続く470級第5レースでも早稲田は23点に抑え、2位以下を50点引き離す展開となり、クラス優勝は最終レースを残しほぼ確定。注目は全日本進出ボーダー争いに集まる。

この時点で7位東大-8位学習院-9位千葉と特に学習院が健闘、熾烈な争いになる。

スナイプ級第4レースでは早稲田・日大がさらに猛追、慶應のアドバンテージも残りわずかとなってしまう。こちらの全日本進出争いは、470とは違い、シード校で決定する情勢となる。

※総合は、早稲田スナイプが慶應に迫ったこともあり、2年連続の制覇は目前となる。

そして最終となった470級第6レース、早稲田は3-7-9の19点と文句なしの制覇。そして意地を見せたのは日大であった。2-4-8の14点と好レースをみせトータル2位、そして明海-慶應-中央-法政の計6校は余裕で全日本進出を決める。そして7・8位争いにまたしてもドラマが生まれるのであった。

スタートで7位東大・8位学習院共に1艇ずつUFDとなってしまう。一方3年連続全日本出場に黄色信号が灯っていた9位千葉は、リーダー辻/畑が5位、伊東/荘が11位とこの時点で7位は確定。そして8位争いは、東大と学習院になるも、失格になった艇の順位で明暗を分けてしまう。東大は16位フィニッシュとなった塚本/斉藤が対象だったのに対し、学習院は途中でハリヤードトラブルでリタイアした藤井/諸星だった。しかも他2艇も16-26と健闘し、東大を4点上回り、12年ぶりの全日本進出となった。

スナイプ級最終第5レースでも早稲田が1-4-6と完璧なレースをみせたのに対し、慶應も2-3-7と高レベル。慶應のクラス優勝と思いきや、早稲田・松尾艇と慶應・加藤艇とのプロテストが発生。しかし加藤艇は失格までには至らず、SCPとなり、わずか2点差で慶應が逃げ切り、クラス優勝を果たした。

総合は早稲田が2位日大に100点近く離す圧勝、2位日大、3位慶應となる。この3校は全日本でも必ずや総合優勝争いに加わることだろう。


※以上早稲田の圧勝であったが、展望でも述べたとおり、チームの総合力が全く違っているということだ。普通なら今年は岡田奎樹・永松 礼の抜けた穴は相当大きかったはずだが、西村宗至朗を始めとするルーキーが活躍できていることや、スナイプの海老原崇のようにクルーも非常に育っているのも強さの秘密であろう。さらには今までなかったレギュラー争いが熾烈になっている事も、昨年までとは違うのが今年の同校ではないのか?2年ぶりの総合制覇へ向け、順調だといえるのではないだろうか?

そして今回目立ったのは470級の全日本ボーダー争いの中で千葉大は3年連続の進出は本当に見事という他はない。やはり同じ水域で活動する明海大との練習を通じてレベルアップしているのがその要因であろう。

また、見事学習院大が12年ぶりの進出となったのは驚いた方も多いと思うが、ここ数年、何度も全日本を逃してきた中堅校である。展望でも紹介した田中智也の力もそこまで抜けている訳ではなく、他2艇もレベルアップしての全日本進出であった。現監督である中島 淳氏は、みなさんもおなじみの雑誌KAZIの編集長であり、今年再登板、監督として初の全日本進出なったことは、喜びもひとしおだろう。





※レース運営改革必須!
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【470級スタート数秒前、高宮/久保田(慶應義塾大)など数艇がポートスタートを狙っていた。これをみて風向が変化していることもわからないのだろうか?風向を測るまでもないだろう】


レースの話はここまでにして、選手や関係者の皆さんは今大会かなりの不満を感じていたのは分かっている。これは今回に限った話ではないのだが、いつも思うことはなかなかレースが始まらないことが、一番の問題なのだ。

特に最近ではGPSを重要視していることから、④マークを打たないことにはどうしようもないのだが、本当に遅いのだ。海上本部の位置が決まったら、自分たちで判断し早く打て!と私は言いたい。そして最も問題なのはアウターだ。いつもアンカーが効かなく、レース時刻が遅れる元凶となっている。この対策ははっきりいって簡単な話であるのだが、学連側でしっかりしたアンカー、長いロープを用意すれば済むことなのである。(長いロープを用意すれば調整だってきくだろう)

そして最も困るのは間違った風向を伝えていることである。アウターでほぼポートスタートとなっているのに全く右の角度を報告している。さらには海上本部も風向なんか測るまでもなく、クローズの走りやスピンの形などで、変化しているのがわからないのだろうか?

極めつけは、470でノーレースとなった第3レースの話である、一下でコース変更をしたまではいいが、全く一本コースの角度と本当にでたらめだ。その前からそんな風向ではなかった訳だから、海上本部はレース全体を把握していないことになる。

(もう既に)選手から馬鹿にされているのがわからないのだろうか?

全く以って酷かったが、過去にも事件は多発しているのだ。何故そうなってしまうのかというと関東学連の独特の考え方がこうしてしまっているのである。

レース進行担当を学生がやっているのが、そもそもの問題であるからだ。「学生のレースだから学生自身が考えなさい」などと意味不明なことを言う役員も存在する。本当に理解できないのだが、毎年学生も入れ替わる中でまともなレース運営なんかできる訳がないだろう。

※しかもこういう言い方は申し訳ないが、決勝では予選落ちしている学校のメンバーが中心なのだから・・・・・・・・。(※ここに続く文言はみなさん判るはずである。省略)

※5年前に私は問題提起したはずである。(下のリンク)


※関東学生ヨット連盟への提言


この中で一番重要なのはきちんとしたレース委員会を作ることなのである。先日江の島ワールドカップが開かれた際にも、某海面でミスが多発し、①レースも消化できなかった日もあったと聞いている。しかも全国から集まったレースオフィサーでもそうなるのだから、はっきりいって(水深も深く)難しいのである。それを学生にやらせるなんてもっての外だ。はっきり言って学生は(レース運営は)お手伝いの存在だけで十分なのである。これによりスピーディーな進行になることは間違いないと私は断言する。


しかし学連側も悪いが、何故各校の指導者層は何も言わないのだろうか?ここも全く以って疑問の一つなのだ。先日約20校の監督同士が会議を開き、意見交換したことは私も知っているが、色々言うべきなのである。現存する重要な理事会も各校理事だけでなく、監督も参加するように変更すべきではないのか?その中で議論を活発にすることが、関東学連の為になるのではないだろうか?

※何としても改善して頂きたい。


※努力すれば全日本も夢でない!

※厳しい論評をしてしまったが、最終日のレースは非常に見応えがあった。優勝争いはもちろんのこと、特に全日本枠数が8となったことで、今まであきらめムードだったチームも練習、そしてレベルアップしており、全日本へ出場させてあげたいチームはいくつも存在した。その証拠にトップ艇とラスト艇の時間は本当に短く、さすがは関東の決勝だな!と私は思うのであった。

全日本出場できなかったチームは、わずかな差でしかない。代が変わり、全日本進出できるよう是非とも頑張ってほしい。今年の関東も必ずや8枠を持って帰ってきてくれるであろう。


※さあ今年の学生レースも残すは最大のビッグイベント蒲郡全日本のみとなった。出場校が決まり、どのようなレースになるのかは本当に楽しみである。



以上


※【第83回蒲郡全日本インカレ出場校】
全日本