2017-05-08 22:30 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
春休みに続き、例年通りGW期間中にも多数のレースが開催。高校生にとっては約1ヶ月後に各水域で開催される「インターハイ予選」の前哨戦として、またワールド代表を懸ける注目の大会もあり、大いに盛り上がったことだろう。4大会連続で結果をお伝えしていこう。



①【稲毛ウィーク】(5/4~5/6・稲毛ヨットハーバー)
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【オールラウンドの風域となった稲毛ウィーク】

※【420級最終結果】 (15艇)

※三つ巴の争い
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【優勝した小田島/森ペア(逗子開成)】

①小田島 佑門/森  樹  (逗子開成) 14点(2-4-1-2-1-2-(6)-2)
②谷  望 /松島 広輔  (稲毛)   20点(1-1-2-4-5-6-1-(UFD))
③櫻井 香 /後藤 楓   (土浦日大) 22点(4-8-3-1-3-1-2-(UFD))
④木村 境吾/伊藤 澪史  (宮古商業) 24点(3-3-5-(6)-2-4-4-3)
⑤沖本 航太朗/大野 達也 (逗子開成) 25点(5-2-4-3-(7)-3-7-1)
⑥塩谷 善太/木下 健太郎 (富山県連) 44点(6-7-6-7-(8)-5-8-5)

※2014年までは「東日本FJ」として開催されていたこの大会は、リニューアルして3年目となるも、420級においては関東選抜上位が全てJOC出場とあって、参加艇数は少なくなってしまったが、関東選抜5位の小田島/森(逗子開成)、同6位で女子優勝の櫻井/後藤(土浦日大)、関東選抜は不参加だったが、昨年インターハイ出場の谷/松島(稲毛)3つ巴の優勝争いとなる。

小田島は終始安定したスコアでまとめ、2艇を振り切り優勝となった。

※【FJ級最終結果】  (20艇)

※今年も女子ペア優勝の快挙!
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【インターハイでの上位進出に期待!優勝の工藤/三浦ペア(宮古商業)】※FBより

①工藤 紗弥/三浦 ありさ (宮古商業) 12点((4)-4-1-2-1-3-1)
②森 涼太 /遠藤 知洋  (逗子開成) 23点((14)-6-2-1-9-1-4)
③大坂 勇二/小柴 涼摩  (磯辺)   24点(2-3-3-5-(6)-6-5)
④伴 夏寿実/伊藤 美雪  (磯辺)   25点(3-5-5-3-3-(12)-6)
⑤佐々木 祐哉/千田 直人 (宮古商業) 27点(6-2-4-7-5-(8)-3)
⑥八鍬 佑樹/大久保 拓海 (逗子開成) 29点(1-1-(UFD)-UFD-2-2-2)

※霞ヶ浦・慶應勢が不参加の中で、上位と見られていた八鍬/大久保(逗子開成)は、初日1-1の好スタートを切るも、2日目に痛恨の連続UFDで脱落。

代わって首位に立ったのは、昨年インターハイ7位の女子ペア・工藤/三浦(宮古商業)であった。トップ3回を含む、2位とはダブルスコアの差をつけ快勝。昨年の仲/鈴木(霞ヶ浦)に続いて2例目の快挙となった。



②第33回全国高校選抜鳥取大会(5/4~6・境港公共マリーナ)
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【境港ならではの強風域でのレースとなった】※鳥取県セーリング連盟より

※【420級最終結果】 (11艇※オープン含)

※強風域で女子ペアが優勝!
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【近畿勢の上位は間違いない・河上/岡村ペア(芦屋)】

①河上 愛弓/岡村 保乃加 (芦屋)   24点(2-(7)-4-4-3-3-5-3)
②日野 ひより/福田 ゆい (鳥取セ連) 38点(7-6-8-(9)-5-4-2-6)
③林 豪也 /内田 大陸  (聖光)   40点(4-4-7-8-9-(OCS)-7-1)

※かつてはこの大会には近畿・中国・四国勢が集結した盛大な大会であったが、420級がインターハイで採用されてからは激減してしまった。

レースの方はオープン参加であったが、昨年の全日本女子インカレ優勝の山本佑莉が圧倒し、高校生セイラーは勉強になったのでは?高校生最上位は女子ペア・河上/岡村(芦屋)がびわこウィーク入賞に続き、優勝を果たした。強風域のレースだっただけに素晴らしかったのではないのか?

※【FJ級最終結果】  (13艇)

※びわこに続き連勝!
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【連勝は見事!小西/東郷ペア】

①小西 健治/東郷 郁也  (芦屋)   17点(1-3-3-1-(5)-6-1-3)
②高原 成功/竹澤 千里  (邑久)   20点(2-2-4-4-2-4-(6)-2)
③森重 新那/井上 笑里  (芦屋)   20点(3-4-2-3-(6)-2-2-4)  

※FJ級では中国大会の前哨戦+芦屋勢が参加となったが、びわこウィーク優勝の小西/東郷(芦屋)が、昨年インターハイ出場の高原/竹澤(邑久)を振り切り優勝となった。



③中部420・FJ級選手権(5/5~7・海陽ヨットハーバー)
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【良い風の中実施された中部420・FJ選手権】※愛知県ヨット連盟より

※【420級最終結果】 (18艇)

※碧南勢強し!

①杉浦 涼斗/山田 大夢  (碧南)    6点((3)-2-1-1-1-1)
②杉浦 春香/稲吉 風生  (碧南)    9点(1-1-2-(3)-2-3)
③磯貝 優介/水野 椋太  (碧南工業) 15点(2-4-3-2-(DNF)-4)
④相羽 航平/森田 康堤  (半田)   18点(5-(6)-4-4-3-2)
⑤舘 優真 /森 隆仁   (津工業)  33点(7-8-5-7-(DNF)-6)
⑥牛田 遼 /辻 凱斗   (相良)   39点(9-11-9-5-(DNF)-5)

※【FJ級最終結果】  (19艇)

※同点決着!

①鈴木 三史朗/石川 魁人 (碧南)    7点(1-1-2-(3)-3)
②都築 峻也/杉浦 航大  (碧南工業)  7点(2-2-(5)-1-2)
③湯ノ口 貴大/三浦 裕玖 (半田)   11点(4-3-3-(5)-1)
④川村 龍希/山本 虎太郎 (津工業)  16点(3-4-1-8-(DNF))
⑤黒川 琴音/清水 絢佳  (碧南)   19点(5-6-4-(7)-4)
⑥杉本 凌我/鏡 龍愛   (熱海)   21点(6-5-6-4-(7))

※東海インターハイの前哨戦といえる「中部420・FJ選手権」は、無風ノーレースとなった2日目を除き、良い風の中で実施。
420級では、前半ワールドの権利を獲得してる女子ペア・杉浦/稲吉(碧南)がリードし、ここも女子ペアが優勝してしまうのか?と期待したが、最終日の強風域で男の意地を見せた杉浦/山田が逆転優勝を果たす。

FJ級でも碧南セーリング勢の争いとなり、昨年インターハイ6位入賞の都築/杉浦(碧南工業)を同点ながら上回ったのが、鈴木/石川であった。

今年の東海大会は大激戦の予感がする。そんなことを感じさせるシリーズだったのではないのか?



④JOCジュニアオリンピックカップ(5/5~7・佐賀県ヨットハーバー)
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【ヤフーニュースでも取り上げられた今年のJOC】 ※Manzou Magazineより

そして最後は「唐津JOC」である。今年は各クラスのワールド選考だけでなく、最上位チームはユースのオリンピックである「ワールドセーリングユース世界選手権」(12/9~16・中国Sanya)の出場権も設定されたことから、国内外から過去最高の163艇が集結。熱戦が繰り広げられた。

※【420級最終結果】 (73艇)

※最上位の争いを制す!
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【今年は俺達の出番だ!激戦を制した蜂須賀/狩野ペア(霞ヶ浦)】

①蜂須賀 晋之介/狩野 弁慶(霞ヶ浦)   19点((20)-3-10-1-1-2-2)
※WSユースワールド・420ワールド出場権獲得!
②Otto Henly/Rome Feattherstone(AUS)35点(9-9-5-4-7-(17)-1)
③小泉 凱皇/河村 諒   (光)     37点((24)-6-3-2-3-3-3-20)
④尾道 佳諭/三浦 匠   (光)     42点(2-7-8-19-5-1-(30))
⑤Koh Yi Nian/Wong Riji  (SIN)    44点((35)-2-11-8-4-14-5)
⑥河崎 聖 /永田 魁   (羽咋工業)  55点(5-5-(30)-3-17-8-17)
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⑪Laura Harding/Elenaor Grimshaw(AUS)93点 ※女子ペア最高位
24中山 由菜/高田 彩良  (玄海S.C) 145点 ※日本女子ペア最高位・WSユースワールド代表内定

※420ワールドを狙うチーム、またはユースワールドを狙うチーム、それぞれ思惑が交錯する中で、これまで420ワールドの権利を獲得しているのは・・・

【オープン】
・蜂須賀 晋之介/岩村 直弥(東日本)
・西村 宗至朗/蔵田 翔也 (全日本)
・本多 佑基/上田 健登  (西日本)
【女子】
・杉浦 春香/稲吉 風生  (東日本)※今回不参加
・原田 小夜子/今村 瑠菜 (全日本)※今回不参加
・長岡 叶子/森 七海   (西日本)

となっており、今大会では各クラス上位2チームずつ、これに加えU-17オープン・女子1艇ずつが代表権獲得となるのだが、初日から風速が上がらず、非常に難しいコンディションとなり、いきなり出入りの激しいレースとなる。

初日はユースワールド出場に燃える尾道/三浦(光)が首位。2日目は既に29erクラスでユースワールド出場が決まっている小泉/河村(光)が首位に立ち、調子が上がってきた蜂須賀/狩野(霞ヶ浦)が1点差の2位、そして尾道/三浦は首位と7点差の3位で最終日を迎える。

(※2位に上がってきた蜂須賀は既に権利を獲得はしているものの、狩野がクルーではなかった為、この大会に勝負をかけている。また光2艇は既に420ワールドは出場しないことを明言していた)

第⑥レースでは、尾道-蜂須賀-小泉で決まり、小泉・蜂須賀は同点。そして最終となった第⑦レース、蜂須賀は2位フィニッシュ、小泉・尾道両艇共に大きく後退、したがって蜂須賀/狩野が優勝となる。蜂須賀は昨年インターハイ4位、国体準優勝の実力者ではあったものの、ビッグタイトルまでにはなかなか手が届かなかったが、特にOPワールドにも一緒に出場したことがある昨年のインターハイ・全日本二冠の西村宗至朗(今回7位)にはなかなか勝てなかったが、ついに上回ってのタイトル獲得となった。

高校生にとっては、これからが本番であるインターハイ・国体戦線はさらに熱くなるのは間違いないだろう。

女子においては全体的にやや低調だったが、地元玄海セーリングの中山由菜/高田彩良が最上位となり、ユースワールドの権利を獲得した。

※【FJ級最終結果】(19艇)
松本
【このメンバーの中では実力最上位!松本/森江ペア(高松工芸)】

※圧勝!

①松本 諒 /森江 勇哉  (高松工芸)   7点(2-1-1-1-1-1-(8))
②深江 哲平/中村 海一  (日南振徳)  14点((10)-3-2-2-2-4-1)
③蝉川 郁哉/太田 大樹  (高松工芸)  32点(1-4-12-9-(DSQ)-2-4)
④松尾 翔介/阪井 遼   (和歌山工業) 35点(8-6-4-6-4-7-(14))
⑤中山 喬皓/平野 拓也  (石川セ連)  36点(5-9-(UFD)-7-3-6-6)
⑥村川 麻彩/米崎 莉花  (香川セ連)  42点(3-(UFD)-3-4-UFD-3-9)

※5回のトップフィニッシュと他を圧倒、優勝したのは高松工芸の松本/森江であった。松本は昨年のインターハイでは420級で出場し、強豪揃いの中6位入賞と実力者である。今年はFJで勝負なのか?九州選抜優勝の深江/中村(日南振徳)をダブルスコアの大差をつけたともなれば、全国戦線の上位に名乗りを挙げたと言っても過言ではないだろう。

女子では2度のUFDで6位とはなったものの、レース内容は明らかに上位の村川/米崎(香川県ヨット連盟)が女子最上位となり、今後にも注目であろう。


※【レーザーラジアル級最終結果】(42艇)

①鈴木 義弘   (光)       16点(1-3-(BFD)-1-2-1-8)
②小屋 英美里  (YMFS葉山)    40点(6-4-(16)-8-8-7-7)
③西尾 拓大   (桐蔭)      46点(10-7-5-4-6-14-(16))
④赤松 里彩   (桐蔭)      46点(5-11-(BFD)-5-5-8-12)
⑤広瀬 翔大   (YMFS葉山)    49点(14-5-8-6-7-9-(23))
⑥菅沼 汐音   (渋谷教育学園幕張)50点(7-12-6-11-4-10-(15))

※2位は国体成年女子連覇の多田桃子だったが、オープンなので除外

ユース上位陣だけでなく、海外勢や成年国体連覇の経験がある多田桃子・冨部柚三子を加え、大激戦というより乱戦気味だったレーザーラジアル級。その中で国体少年男子連覇中の鈴木義弘(光)だけが上位で安定し、圧勝!WSユースワールドの代表に内定した。

女子では一昨年和歌山国体で優勝の菅沼汐音や、昨年岩手国体で準優勝の赤松里彩、そして2年連続国体入賞の小屋英美里の争いとなったが、小屋が僅かながら振りきり、鈴木と同様に代表権を獲得した。

※4.7クラスは省略させて頂きます。




※大会の整理、格付けを行うべきでは?

※各地で熱戦が展開されたが、JOC以外3大会の行く末が気になる。来年からインターハイではFJ級が廃止されることから、さらにエントリーは少なくなっていくことだろう。しかし全てが世界を目指している訳ではないから、インターハイ予選の前哨戦としては重要な大会であることは間違いないだろう。

そこで提案、JOC関係者には怒られてしまいそうだが、ワールドユース選考の最高峰の大会と位置づけをし、参加資格の制限を行ったほうが良いのではないだろうか?(但し九州勢は出場大会がなくなってしまうので、そのままで良いかと思われる)
そうすれば、他3大会のエントリーはそれなりになるのでは?

420ワールド・WSユースワールドの開催時期が毎年違うので、大会設定が非常に難しいのはわかっているが、一度整理したほうが良いのではないのか?(はっきり言って全日本・東日本・西日本だけで良い)

(例)
全日本・東日本・西日本の順位・ポイントなどを基に選考、それぞれ最大男女30~40艇がJOC進出。JOC優勝にはWSユースワールドの権利。また男女それぞれ1~7位が420ワールド進出で良いのでは?

そう思うのである。


さて、1ヵ月後には高校生にとって一番重要な大会となる「インターハイ予選」の時期に突入する。是非とも頑張ってほしいし、悔いのないよう、万全の構えで臨んで頂きたい。


以上