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2019-05-13 04:00 | カテゴリ:インカレ
※慶應義塾大学が令和最初の総合優勝!
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【激戦を制し、4年ぶりの総合優勝の慶應義塾大、三色旗を高らかに掲げる】

10連休後の令和インカレ初決戦となった関東春季インカレ決勝は、まずまずのコンディションの中、予定の6レースを消化。予想通り大激戦の中、470級はオープニングレースから主導権を握った慶應義塾大学が、スナイプ級では早稲田大学が日大との競り合いを制し、それぞれ優勝。

注目の総合も大激戦だったが、最終決戦に勝利した慶應義塾大学が記念すべき令和時代最初の関東インカレの覇者となり、名を刻むことになった、


※上位成績は以下の通りである。




※【470級上位成績】 (※15校)

※強いレース!
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【高校時代から監督のような存在、実質的なチームリーダー高宮/久保田ペア(慶應義塾大)】

①慶應義塾大    117点(17-21-22-23-25-9)
(※高宮豪太/久保田空、小木曽涼/樫本達真、柳内航平/兼子 烈)
※慶應義塾大は4年ぶり5度目の470級優勝

②早稲田大     153点(17-35-27-29-21-24)
③日本大      188点(42-14-43-25-32-32)
④法政大      230点(40-38-32-40-37-46)
⑤明海大      250点(31-59-56-37-31-36)
⑥明治大      349点(49-69-41-46-60-84)
※7位中央大、8位東京大までが第86回関東学生ヨット選手権大会のシード権獲得!




※【参考】470級個人成績TOP6
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【女子インカレに続き圧倒!田中/新井ペア(早稲田大)】

①田中 美紗樹/新井 健伸 (早稲田大)  19点(2-5-1-4-4-3)
②高宮 豪太/久保田 空  (慶應義塾大) 33点(3-7-5-14-2-2)
③小木曽 涼/樫本 達真  (慶應義塾大) 34点(10-3-8-7-5-1)
④本多 佑基/中村 大陽  (日本大)   36点(12-1-2-8-3-10)
⑤赤嶺 華歩/田口 大雅  (法政大)   43点(1-6-3-3-14-16)
⑥倉橋 直暉/吉村 大   (早稲田大)  47点(8-2-7-16-7-7)




※【スナイプ級上位成績】 (※15校)

※接戦を制す!
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【昨年の春以来の出場!今大会はリーダー艇の谷川/原ペア(早稲田大)】

①早稲田大     180点(63-7-36-38-12-24)
(※谷川隆治/川合大貴・原潤太郎、尾道佳諭/高橋康太、蜂須賀晋之介/海老塚啓太)
※早稲田大は6年ぶり4度目のスナイプ級優勝

②日本大      185点(58-39-34-7-26-21)
③慶應義塾大    208点(20-46-36-55-19-32)
④中央大      257点(50-42-18-46-43-58)
⑤明海大      274点(47-51-54-45-61-16)
⑥東京大      384点(88-87-47-41-49-72)
※7位法政大、8位明治大までシード権獲得!




※【参考】スナイプ級級個人成績TOP6
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【スキッパーが全て入れ替わっても優勝!牽引した尾道/高橋ペア(早稲田大)】

①尾道 佳諭/高橋 康太  (早稲田大)  38点(15-1-7-5-5-5)
②矢野 伸一郎/吉永 温  (日本大)   46点(21-15-3-4-1-2)
③加藤 卓 /小野山 裕也 (慶應義塾大) 49点(11-17-6-10-2-3)
④佐藤 海志/岡村 保乃加 (日本大)   53点(24-3-5-2-13-6)
⑤大平 京ノ介/與那嶺 佑樹(明海大)   57点(6-14-15-3-15-4)
⑥山内 健史/佐々木 謙  (中央大)   59点(10-16-1-11-11-10)




※【総合入賞校】 (※13校)
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【470の強さが光った!有言実行の優勝!】

①慶應義塾大    325点(117点①+208点③)
470級 (高宮豪太/久保田空、小木曽涼/樫本達真、柳内航平/兼子 烈)
スナイプ級(加藤 卓 /小野山裕也、玉山裕登/曽我駿亮、吉村彰人/門脇広大)
※慶應義塾大は3年ぶり6度目の総合優勝

②早稲田大     333点(153点②+180点①)
③日本大      373点(188点③+185点②)
④明海大      524点(250点⑤+274点⑤)
⑤中央大      630点(373点⑦+247点④)
⑥法政大      656点(230点④+426点⑦)
※カッコ内の丸数字はクラス順位

※優勝及び入賞校の皆さんおめでとうございます。続いて総括




※【レース推移】

5/11(土) 天気・晴れ 最高気温28℃ 風速・風向 190-210° 3-5m/sec
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【オープニングから激戦!】

穏やかなコンディションで始まった初日は4レース成立。比較的風向は安定しているものの、潮の流れが速く、時折大きく振れるのが特徴。470級では第①レースから早稲田と慶應の激しいバトルで幕を開ける。両者17点の同点と早くも激戦の様相。

第②レース以降も安定している慶應に対し、早稲田は各レースで1艇が大きな順位を叩いてしまうなど、点差が徐々に離れてしまう。しかしそれでも僅か25点差。また第①レースで大きく出遅れた日大は、第②レースの爆発もあり、首位と41点差の3位と優勝争いはこの3校に絞られる。

スナイプ級では優勝候補が軒並み大きな順位を叩く中、第①レースで慶應のみが2-7-11と安定し好スタートを切るも、第②レースは早稲田が1-2-4、第③レースでは中央が1-4-13、第④レースは今度は日大が1-2-4とそれぞれ好レースを見せ大混戦。日大が首位で折り返すも、4位の慶應までこちらも僅か21点とまさに痺れる展開。

総合では慶應―早稲田ー日大の順も、慶應と日大の得点差は僅か22点であり、優勝争いはこの3校に絞られた初日であった。


5/12(日) 天気・くもり 最高気温26℃ 風速・風向 50-70° 6-2m/sec
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【チームレースの真髄を見せてくれたシーン、最終3マークの攻防】

残りは2レース、最終日は北寄りの風が残りレースが始まるも、いつ風速が落ちてもおかしくない状況であり、これまた中々難しいコンディションとなる。

470級第⑤レース。首位慶應は、一上でオールシングルとさらに引き離しにかかるかに思われたが、2上で風速が不安定となり、順位を落としてしまう。しかしそれでも2-5-18の25点、一方早稲田は順位を上げ4-7-10の21点と4点縮めることに成功する。

スナイプでも早慶の争いは激化する。慶應は2-8-9の19点と好レースなのに対し、なんと早稲田はこれを上回る3-4-5の12点とついに総合が同点となる。3位日大は470級で離された時点で総合優勝戦線から脱落となってしまう。

最終レースとなった第⑥レースでは、慶應3艇が前でレースを進める有利な展開。しかもトップを走っていた田中/新井を最終マークで慶應高宮、小木曽艇が挟み込む形になり、1・2フィニッシュになる。柳内艇も6位フィニッシュと僅か9点と劇的なレースを見せ、文句なしのクラス優勝。一方早稲田は、3-7-14の24点と総合で15点差と離されてしまう。

最大の注目となったスナイプ級では、第⑤レースで首位に躍り出た早稲田は5-7-12の24点と日大を僅か5点振り切り、クラス優勝を飾る。注目は慶應の動きであった。エース加藤艇と吉村艇は3-8とまずまずだったのに対し、玉山艇がかなりの苦戦となってしまうも21位フィニッシュとなり、計32点と8点差で慶應に勝利の女神が微笑んだ瞬間であった。




※まさに名勝負!
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【チームを牽引した高宮/久保田ペア(慶應義塾大)】

※令和時代に入って最初の関東インカレであったが、想像を絶する大激戦。これはまさに名勝負だろう。その中で総合優勝したのは慶應義塾大であった。勝因はやはり470級の安定した強さもさることながら、オープニングで好レースを見せ、主導権を握ったことであろう。ヨットレースはトータル競技なのは誰でも知っているのはご存じの通りだが、一番重要なのは各日程最初のレースなのだ。(※今回でいうと第①レースと第⑤レース)

クラス優勝した470級はもちろん、若干苦戦気味だったスナイプ級でも低得点に抑えていたことが優勝につながったのだろうと分析した。

今回倉田剛士新監督の下、見事初陣を飾った同校であるが、470級のスキッパー3名は私も高校時代から見ていた。塾高に初のインターハイメダルをもらたした柳内航平や、その翌年にもメダルを獲得した小木曽涼、そしてまるで監督のような存在の高宮豪太とこの3人が大学レギュラーになったらあの当時から優勝できる存在になることは確信していた。

スナイプ級は3位に終わったが、昨年夏以降急成長した加藤卓を中心によく粘ったといえるだろう。2・3番艇が若干苦戦気味だったが、今年の慶應は一味違う所を見せた強いレースではなかったのではないのか?今年の同校キャッチフレーズは「有言実行」であり、悲願の全日本総合優勝へ向け、好スタートを切った。

※総合優勝おめでとう!




※今年も強い!
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【ルーキーながら健闘!倉橋/吉村ペア(早稲田大)】

総合3連覇を目指した早稲田大は、敗れはしたものの、全日本連覇へ向け大きな収穫のあったシリーズだったのではないのか?
特に今回驚いたのはスナイプであった。スキッパー総入れ替えの中、1-2-4のレースがあるなど、このメンバーでもクラス優勝できたのだから、他校にとってもこれほど恐ろしいことはない。今回出場のなかった松尾虎太郎や入江裕太が戻ってくればレギュラー争いが激化し、さらにレベルアップすることは間違いない。しかもスキッパー陣の選手層も厚いのはもちろんのこと、クルーのほとんどが初めて出場した選手ばかりと育成にも力をいれていることが今回の同校を見て感じたことであった。




※国立大勢の健闘!
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【2位フィニッシュもあった吉武/長岡ペア】 ※羽田氏より

3強の強さが光っていたシリーズではあったが、全体をみてみると一番目立ったのがスナイプ級の東京大であろう。吉武/長岡を中心に、11年ぶりのクラス入賞(スナイプは22年ぶり)は、私の想像を遥かに超えていた。同校は2年連続全日本進出しており、そのノウハウが上手く引き継がれていることを示したといえるのではないだろうか?また470級でもシード権獲得と、今年の同校も楽しみである。


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【今大会女子ペア唯一のトップフィニッシュは加藤/秋岡ペア(明海大)】




※全日本出場を目標に!
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【慶應の左右に横浜国大がトップ目に!】

近年の関東インカレでは、特にシード校とそれ以外ではレベルの差があり、なかなか上位へ絡みづらい傾向となっていたが、今回スナイプの横浜国立大がオープニングで2艇シングルがあったことや、シード権獲得はならなっかたが、予選で活躍した立教スナイプなど、秋へ向けて楽しみなチームを多く見れたことは喜ばしいことであった。今年・来年の全日本は西宮であるが、再来年は江の島で決定している。
ということは事実上出場枠数は各クラス9校になることが予想され、これはチャンスなのである。各校新歓活動をしてきた中で、新入部員が増えたこともあり、計画的に育成し、是非とも全日本出場を目指し頑張ってほしい。


※春季インカレが終わり、シーズン前半戦の山場関東学生ヨット個人選手権大会が早くも2週後に迫っている。オリンピック関連の影響もあり、例年より1か月早い開催となる。是非とも全日本出場できるよう皆さん頑張って頂きたい。


以上