2017-08-06 18:00 | カテゴリ:インカレ
学生ヨット2017年シーズンは、いよいよ全日本戦線の幕が開けようとしている。その第一弾は全日本学生ヨット個人選手権大会となる。今年は個人戦の聖地、豊田自動織機・海陽ヨットハーバーに戻り、開催される。(8/11~14開催・8レース制)
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【昨年の西宮全日本個人戦470級スタートシーン】※関西学連より

タイトル通り個人での戦いであり、学生ヨット日本一の称号を得られることから、団体戦同様、価値ある大会であることは間違いない。また各校、団体戦へ向けても重要なファクターとなることだろう。

※早速展望に入ることにする。



※【全日本学生個人戦470級展望】(53艇エントリー)

昨年の西宮大会を振り返って見ると、入賞チームのほとんどが下級生スキッパーであり、昨年の続きと思いきや、チャンピオン・渡辺 駿(同志社大4年・中村学園三陽)が予選で敗れる大波乱。従ってリセット状態になった今年は、まずこのチームから取り上げなければならないだろう。

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【個人タイトルはラストチャンス!岡田/秦ペア(早稲田大)】※羽田氏より

もう皆さんもご存知の通り、現在学生で№1なのは早稲田大の岡田奎樹/秦 和也(4年・唐津西/2年・早大学院)となるだろう。昨年のジュニアワールド日本人初制覇を始め、国体でも学生にして二度の優勝、そして同校の全日本インカレ総合三連覇にも大きく貢献していることは間違いない所である。しかしながらこの学生個人戦となると、昨年の関東個人戦を制覇したのみであり、全日本では一年次から7-3-7位と何故か未勝利。今年は格の違いをみせつけて有終の美を飾りたいところだろう。もちろん優勝候補筆頭である。

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【逆転候補筆頭!平野/高柳ペア(日本経済大)】※関西学連より

岡田に対抗できるのは、昨年惜しくも準優勝であった日本経済大の平野 匠/高柳 彬(3年・長崎鶴洋/3年・羽咋工業)であろう。平野は同校のエースに成長、五輪を狙うクルー高柳も海外遠征などでパワーアップし、脅威の存在となることだろう。

そして昨年4位入賞で今年も期待したいのは同志社大の矢野航志/原田勇毅(3年・別府青山/4年・花園)となるだろう。矢野は団体戦でも安定した走りをみせており、昨年の渡辺に続く連覇を達成することができるのか?

昨年は関東勢唯一の5位と入賞となった日本大の奥村将文/服部勇輝(4年・高松工芸/2年・土浦日大)は、昨年は木村直矢(4年・霞ヶ浦)のリードによる印象が大きかったが、今年はリーダーとしても連続入賞しておきたいところだ。

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【もうフロックではない!好調の楠瀬/玉井ペア(明海大)】※羽田氏より

ここまでは昨年の入賞チームをみてきたが、さらに注目すべきチームが存在する。関東春インカレ個人成績トップ・関東個人戦優勝、明海大の楠瀬和旺/玉井瑛士(3年・唐津西/3年・磯辺)だ。両大会共に他を寄せ付けない強さであったことから、現在一番勢いのあるチームである。同校初の個人戦タイトルホルダーになれるのか?

さらには1年次に5位入賞、しかしながら2・3年では出場できなかったが、調子が戻りつつある中央大の榊原隆太郎/岩田慧吾(4年・唐津西/1年・霞ヶ浦)や、関東個人戦では準優勝・慶應義塾大の斎藤文人/江頭英翔(4年・塾高/4年・逗子開成)も上位進出を狙う。

関西からは関西学院大の有岡 翼/大野 将寿(4年・光/2年・別府青山)が筆頭であるが、有岡はクルーの印象が強かったが、関西個人戦を優勝するまでになったことから注目したいところである。

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【安定度抜群!田中/岩井ペア(早稲田大)】※羽田氏より

そして女子スキッパーはどうなのか?その筆頭なのが早稲田大の田中美紗樹/岩井俊樹(2年・関西大第一/4年・早大学院)である。田中は高校時代に420ワールドで日本人初の女子メダリストとなり、大学入学後もその実力を如何なく発揮している。先日の470ワールドでも日本女子では唯一ゴールドフリートに残り、ここでも期待したい。

また女子ペアである日本大の中山由紀美/工藤彩乃(3年・唐津西/2年・芦屋)や、今季好調・明海大の鍋岡 薫/戸井 瀬亜(3年・羽咋工業/3年・相良)も女子インカレの前哨戦としても注目したいものである。


※【470級結論】

実績最上位の岡田/秦(早稲田)の優勝候補筆頭であるのは間違いないが、平野/高柳(日経大)や勢いのある楠瀬/玉井(明海大)もおり、簡単には勝たせてくれそうにない。また混戦になれば、女子スキッパーの田中/岩井(早稲田)も浮上してくるのでは?



※【全日本学生個人戦スナイプ級展望】(53艇エントリー)

昨年のスナイプ級を振り返ってみると、本命視されていた早稲田勢が辞退し、最大のライバルである慶應義塾大の活躍が目立つシリーズとなった。入賞した下級生スキッパーは九州大の高山達矢/内藤大敬(4年・上野丘/3年・豊中)のみと今年はどうなるのか?

上記に挙げた高山/内藤(九州大)は昨年惜しくも準優勝であり、今年は優勝を狙うのみである。しかしながらライバルも多数存在するのも事実である。やはり現在トップクラスである慶應勢早稲田勢の強さが際立っていることは間違いあるまい。

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【今年も慶應勢の優勝となるのか?太中/関口ペア(慶應義塾大)】※羽田氏より

まず慶應勢は予選とは違い、一部を除き春インカレと同様の布陣で昨年に続く制覇を目指す。関東優勝の太中 賢/関口舜一(4年・塾高/4年・慶應藤沢)を筆頭に、小澤 駿/斎藤洋童(4年・逗子開成/3年・町田)、越川智博/小川 昭人(4年・塾高・3年・塾高)が上位候補。

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【慶應の優勝を阻止できるのか?永松/川上ペア(早稲田大)】※羽田氏より

そして早稲田は1年次から上位で活躍してきた永松 礼/川上健太(4年・別府青山/4年・早大学院)を筆頭に、スーパールーキー松尾虎太郎/坂上宗輝(1年・光/4年・早大学院)も楽しみだ。

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【昨年と同じペアで勝負!杉山/三輪ペア(同志社大)】※関西学連より

近北からは昨年8位・同志社大の杉山航一朗/三輪虹輝(4年・清水東/4年・清林館)も上位進出を狙う。尚、杉山の父・武靖氏は個人戦連覇(1987~88)を果たしており、親子二代での制覇を達成できるのか?
さらにはその杉山を予選で上回った奥晴志朗/大川在一(4年・清風/4年・明星)もどのようなレースをみせてくれるのか?

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【上位進出は間違いないか?今年も好調の岸/清田ペア(中央大)】※羽田氏より

女子スキッパーでは関東二強の強さが際立っており、両者共に入賞候補である。まずは女子インカレ優勝、日本大の池田紅葉/村瀬奏斗(3年・横浜創学館/2年・碧南)と昨年この大会女子スキッパー最上位、中央大の岸 祐花/清田 司(3年・相模原/3年・鎌倉学園)は要注目である。


※【スナイプ級結論】

昨年も混戦模様であり、今年も上位陣ならどのチームも優勝のチャンスはあるように見える。実績からみれば永松/川上(早稲田)、高山/内藤(九州大)が中心も、慶應勢3艇やルーキー松尾/坂上(早稲田)、そして杉山/三輪(同志社)までか?

そして女子二強は侮れない。調子に乗れば優勝の可能性がある脅威の布陣となるであろう。


※非常に暑い中での大会であることから、体調に留意し、是非とも頑張って頂きたい。


以上





※2017年度 全日本学生ヨット個人選手権大会デジタルパンフレット