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2019-05-09 03:00 | カテゴリ:インカレ
※令和初決戦!
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【昨年秋関東インカレ決勝シーン】※この記事の写真は全て羽田氏より

平成最後の女子インカレが終了し、関東春季インカレは令和時代に突入。記念すべき団体戦は先日予選シリーズが終了、決勝進出校が出揃った。出場校は以下の通りである。


※【決勝進出校一覧】
2019関東春決勝

各クラス共に15校出場、うち総合順位の権利がかかる両クラス出場は13校、決勝は6レース制で争われる。記念すべき令和最初の覇者はどのチームに輝くのか?早速展望してみることにする。




※昨年の関東勢は?
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【Wのマークが光る!今年はどうなのか?早稲田大】

昨年を簡単に振り返ってみると、関東三強である早稲田大日本大慶應義塾大が全日本でも席巻し、その中で早稲田大が2年ぶり7度目の総合優勝で幕を閉じた。新シーズンとなり、各校戦力はどのように変化しているのか?もちろん上記3校からスキッパー中心に見ていく事にする。




※戦力は揃っているが・・・?

まずは現在№1のチームと言えば早稲田大学である。昨年の全日本では苦しい展開ながらも、総合優勝したことは流石の一言に尽きる。元々下級生中心の布陣であった為、今年も中心になるのかと思いきや、様々なチーム事情により、定期戦などでは苦戦気味だ。ただ先日の女子インカレでは、5年ぶりの総合優勝に輝き、好スタートを切ったといえる。

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【学生女子№1!田中/上園田ペア(早稲田大)】

470級では元津志緒が卒業し、学生女子№1の田中美紗樹(4年・関西大第一)、ルーキーながらもレギュラーに定着した西村宗至朗(2年・清風)、そして元津の抜けた後のレギュラー候補は多数存在するが、ここは思い切ってルーキーの倉橋直暉(1年・中村学園三陽)を起用してくることだろう。倉橋は昨年の高校生の中で3本の指に入る優秀な選手であり、入学前の同志社ウィークや定期戦でも十分通用することを示している。クルーもスーパースター岡田奎樹に鍛えられた実績のある秦 和也(4年・早大学院)なら盤石だろう。

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【スナイプにも慣れてきたか?期待の蜂須賀/高橋ペア】

ところが問題なのがスナイプである。昨年のレギュラー岩月大空は卒業、スナイプ№1の松尾虎太郎(3年・光)はオリンピックキャンペーンで抜け、スナイプリーダー入江裕太(4年・逗子開成)もチーム事情により不出場とどうも様子が違う。

レギュラー候補は昨年春出場の谷川隆治(3年・稲毛)、ルーキーで全日本個人戦に出場した尾道佳諭(2年・光)、そして470からコンバートされた蜂須賀晋之介(2年・霞ヶ浦)となるだろう。十分戦える布陣ではあるのだが、やはり松尾が抜けているのは相当痛いだろう。

総合で勝利するためには、スナイプが鍵を握っているのは間違いなく、どうなるのか?裏を返せばこれで勝てれば選手層が厚いことをアピールでき、より強いチームになるのではないだろうか?




※3番艇がキーポイント?

昨年の全日本では序盤から強いレースを見せ、7年ぶりの総合優勝に届きそうだったのが日本大学である。しかし3発の失格で脱落、選手及び関係者は相当悔しかったに違いないだろう。その後かなりの練習を積んできたことは風の便りで私も聞いており、その成果は定期戦などでも出ているようだ。

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【好調の新谷/服部ペア(日本大)今年の同校はクルーのレベルが高いか?】

470級は総入れ替えながらも、新谷惟斗(3年・横浜創英)、本多佑基(2年・中村学園三陽)は各種大会で好調をアピール、しかし問題は3番艇である。もちろんスーパー助っ人・高山大智(4年・星林)は出てこない。従って昨年までスナイプに乗っていた玉山郁人(4年・中村学園三陽)なのか、それとも倉橋のライバル小柳倫太郎(1年・中村学園三陽)を思い切って起用するのか?この選択もかなり影響するように思える。

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【頼れるエースに成長!矢野/吉永ペア(日本大)】

スナイプ級も村上義龍・池田紅葉が卒業したが、矢野伸一郎(4年・和歌山工業)のレベルが抜けており、今季も好調。そして2・3番艇の候補は、昨年まで470のクルーだった佐藤海志(3年・大島海洋国際)、2年生ながら頭角を現しつつある杉浦涼斗(2年・碧南)、そして女子インカレ優勝の林 佳奈(4年・日本工業大駒場)となるが、ここは佐藤・杉浦が好調なこともあり、この二人の起用となるだろう。

スナイプはエース矢野がいるからして十分優勝候補だが、総合を獲る為には470の戦いにかかっているのではないだろうか?ただ昨年鍛えられたクルーのレベルは高く、服部勇輝(4年・土浦日大)を筆頭に中村大陽(3年・磯辺)がスキッパーを牽引できれば十分勝負になるだろう。




※チャンス到来!

昨年の全日本では総合3位だった慶應義塾大学は、悲願の総合を獲れてもおかしくない戦力だったが、早稲田・日大に全く絡むことができなかったことが悔やまれたシーズンであった。

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【理想の形になってきたか?慶應470チーム】

470級からみてみると、柳内航平(4年・塾高)を始め、全日本個人戦5位の高宮豪太(3年・塾高)、そして小木曽涼(2年・塾高)となりそうだ。今年は同志社ウィークに遠征し、見事学生1・2・3を達成。強いことをアピールできたのはもちろん、ここは早稲田に勝ちたいところだ。3人共に江の島ジュニア出身の共通項もあり、高校時代も活躍してきた。果たしてどうなるのか?

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【第一回関東スナイプで優勝、加藤/曽我ペア(慶應義塾大)】

スナイプ級では昨年大活躍の全日本個人戦準優勝・加藤 卓(3年・宮古商業)を始め、玉山裕登(4年・名古屋)、そして470からコンバートされた吉村彰人(4年・塾高)になるだろう。加藤の走りは、先日の第一回関東スナイプでも優勝してる通り、学生トップクラスであることは間違いなく、玉山・吉村が加藤についていけるのかが鍵である。

三強の中で不安材料が少ないのは慶應であり、チャンスをものにできるのか?今年度より塾高監督だった倉田剛士氏が就任、インターハイ2度のメダル獲得の実績があり、今の現役は同氏の指導を受けてきた選手がほとんどである。新体制となって記念すべき初陣を飾れるのか?


※戦力的にも上記3校がずば抜けており、総合優勝はこの中から間違いなく出ることだろう。


この3校に続くチームを挙げてみたいのだが、残念ながら春の段階では、三強の一角を崩せそうにない状況である。しかしクラス別なら対抗できそうなチームは1校のみ存在する。

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【三強に十分通用する!エースの高山/阿部ペア(中央大)】

唯一の存在はスナイプ級の中央大学である。昨年全日本個人戦3位の高山颯太(3年・金井)を筆頭に、山内健史(4年・磯辺)は変わらず、そして女子インカレタイトルホルダー荒木陽菜(3年・唐津東)となるだろう。昨年まで岸 祐花が牽引してきたが、戦力的には三強と遜色ない。まさに上位進出のチャンスである。




※シード権争いは?

※上記に挙げた中央を始め、法政大学明海大学には、両クラス共にエースが存在することから、シード権は堅いだろう。

問題は両クラス共に7・8番手争いである。470級では昨年7位であり、3年連続全日本出場の千葉大学や、昨年8位・12年ぶり出場となった学習院大学は相当厳しいだろう。予選シリーズでは明治大学や、東京大学が圧倒しており、そっくり入れ替わるのはほぼ確実な情勢である。

スナイプ級では、予選シリーズトップの立教大学が好調である。予選とはいえ、パーフェクトを達成したレースがあるのを含め、20点平均のレースは、シード校になれる条件を備えている。昨年8位の東京大学との争いは濃厚である。




※【結論】

昨年も言ったような気がするが、欠点の出なかったチームが優勝するように思える。関東インカレでの優勝ラインは近年の傾向を見ると概ね平均20点/1レース以内であり、1艇でも大きな順位を叩くと巻き返しが難しい。一応上位のみであるが印をつけてみる。

【470級】 【スナイプ級】 【総合】
◎慶應義塾大 ◎日本大   ◎慶應義塾大
〇早稲田大  〇慶應義塾大 〇早稲田大
▲日本大   ▲早稲田大  ▲日本大

※互角のような気もするが、やはり慶應が優勢と見るべきであろう。ただ早稲田スナイプが上位に来れば簡単にひっくり返るのではないだろうか?日大は470の3番艇次第、スナイプで矢野艇に他2艇がついていけるのか?がポイントになるだろう。上記にも述べた通り、この三強を崩せる可能性があるとしたらスナイプの中央のみである。


※他水域でも春インカレは実施されているが、オープン参加もある為、純粋な団体戦は関東だけなのだ。令和最初のレースに相応しい好レースになることを期待したい。



以上