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2019-08-18 07:00 | カテゴリ:インターハイ・FJ・420
420級が導入され今回は5度目のインターハイであったが、昨年より出場艇数が増え、さらにはコンバインド競技の行方を大きく左右することもあり、より注目度が高い種目となった。今年の男子は「連覇」や「二冠」などのキーワードを展望でお伝えしたが、果たしてどうなったのか?まずはレース推移をご覧頂くとしよう。

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【衝撃の高商ワンツー回航!(オレンジ・黄色スピン)】




※【レース推移】


【8/12(月) 晴れ 最高気温35℃ 270~300° 3~4m】
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【コンバインド優勝に大きく貢献!5位入賞の長谷川/石橋ペア(高松商業)】


台風10号の接近により、少しでも多くのレースを成立させるべく、今年はトライアルレースをなくし、いきなり午後よりレースは始まった。この日は1レース成立となる。

この時期おなじみの西寄りのシーブリーズであるが、風速は上がらない。その中で第①レースは、①マークより凄い光景が広がる。左海面に展開した優勝候補の一角、石川/犬伏(高松商業)と、右海面に展開した長谷川/石橋が「上マークで会いましょう」とばかりにきれいにワンツー回航。そのままのフィニッシュとなり、最高の滑り出し。これに続いたのは服部/土性(津工業)であった。

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【創部5年目にして同校初入賞!6位入賞の服部/土性ペア(津工業)】


※コンバインドは高商が文句なしの首位発進。以下、逗子開成-津工業-霞ヶ浦の優勝候補が続いた。しかしまだ1レースのみとはいえ、高商のワンツーはライバルチームにカウンターパンチを浴びせるほどの衝撃であった。


【8/13(火) 晴れのちくもり 最高気温37℃ 90~100° 4~7m】
国見
【連覇とはならなかったが、チャンピオンらしいレースをみせた準優勝の国見/齋藤ペア(逗子開成)】


この日男子は2レース成立。台風の影響が出始めたのか、東寄りの風でレースは始まるも風向・風速共に不安定であり、非常に難しいレースとなる。しかも翌14日をもってレース終了との発表があり、勝負の2日目となる。

第②レースでは、内貴/山地(光)・秋元/藍物(磯辺)が先行。既に風向が左に回り始めており、ノーレースになるかと思いきやそのまま続行。3ゲートで短縮フィニッシュとなる。秋元/藍物が逆転トップフィニッシュとなり、以下、内貴/山地-長谷川/石橋(高松商業)-平子/渡邊(宮古商業)-高菅/有田(光)の順でフィニッシュとなる。ところが優勝候補筆頭の大石/青木(霞ヶ浦)は22位と苦しい展開となってしまう。

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【姉・真乃(1年次4位)に勝った!1年生スキッパーで3位メダル獲得の宇田川/福田ペア(霞ヶ浦)】


日没ギリギリで実施され、風速も上がった第③レースでは、ディフェンディングチャンピオンの国見/齋藤(逗子開成)がトップフィニッシュとなり、総合でも首位に立つ。以下4点差で石川/犬伏(高松商業)-ルーキースキッパー宇田川/福田(霞ヶ浦)が続いた。

※コンバインドは高商と霞ヶ浦が同点、逗子開成が僅差で続く展開となり大激戦となる。


【8/14(水) くもりのち雨 最高気温35℃ 60~70° 3~5m】
杉原
【高校から始めたペアで入賞したのはこのチームだけ。4位入賞の杉原/畑中ペア(膳所)大健闘!】


前述の通り本日が最終日。他地域では既に台風の影響が出始めている中、和歌浦の海面は山に囲まれているせいなのか、何故か風が上がらない。風向も昨日とほぼ同じで振れ幅が大きくどう影響したのか?

その第④レースではまたしても石川/犬伏・長谷川/石橋(高松商業)が2度目のワンツーでコンバインド優勝へ大きく前進。またこのレース高商以外の有力チームは軒並み二桁順位であり、石川/犬伏は優勝へ大きく前進するのであった。

続くカットが入る第⑤レースでも首位・石川/犬伏は4番手、2位国見/齊藤は3番手フィニッシュとなり、7点差と優勝をほぼ手中にする。第⑥レースもスタートはしたものの、風速が弱まりノーレースで終了。従って石川/犬伏が優勝。2位の国見/齋藤(逗子開成)は連覇ならず。3位の宇田川/福田(霞ヶ浦)は2012年小泉維吹(光)以来のルーキースキッパーによるメダル獲得の快挙。

以下、杉原/畑中(膳所)は健闘の4位。長谷川/石橋は昨年の6位に続く連続の5位入賞。2年生コンビの服部/土性(津工業)が同校初となる6位入賞となった。

※コンバインドは2艇入賞となった高松商業が文句なしの優勝。以下、霞ヶ浦-逗子開成と関東勢がメダル獲得。そして膳所-津工業-光までが入賞で決着した。




※男子55年ぶりの勝利!
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【男子コンバインド優勝の高商メンバー。左より石川和歩・犬伏亮太・長谷川真大・石橋幸成、石川/犬伏は2種目制覇!】


上記で述べた通り、優勝したのは石川/犬伏(高松商業)であった。男子は意外にも55年ぶりの制覇となった。勝因はボートスピードはもちろんのことながら、全てはコース取りが抜群だったことだろう。ライバルが続々脱落していく中で同ペアだけは大きな順位を叩かなかったのは、クルー犬伏がよくブローを見極めていたこともあるのではないだろうか?

そして長谷川/石橋も5位入賞したことで、コンバインドでも優勝と昨年の雪辱を果たした。勝因は前述の通り2度のワンツーフィニッシュではなかったのか?特に第①レースにおける左右海面からのワンツー回航はなかなかできるものではない。しかも今回はどれだけレース成立するかも微妙だった中で、他チームに大きなプレッシャーをかけることに成功したこともあったのではないのだろうか。

スキッパーの石川・長谷川両者共にB&G高松海洋クラブ出身であり、一昨年女子420級優勝スキッパー長岡叶子に続くクラブ出身者による制覇となった。同クラブは2010年設立と歴史は浅いのだが、近年香川勢の躍進に大きく貢献していることは間違いないだろう。また樋上聡史監督は「男子でも勝てたことは本当にうれしい」と語ってくれた。元々高校から始めた選手でも上手くなることから指導力は抜群、また私が幾度となく述べてきたが、香川勢にとって和歌浦の海面は非常に相性が良い。この男子優勝で高商王国と呼べるほどの勢力になったのは間違いなく、来年以降も上位に君臨することは間違いないだろう。


※見事なレースであった、優勝おめでとう!


入賞校を見てみると津工業が記念すべき初入賞となったのを始め、ルーキースキッパー宇田川涼太郎(霞ヶ浦)が現在五輪を目指す小泉維吹(光)以来の1年生スキッパーによるメダル獲得の快挙。そして大健闘だったのはやはり2種目入賞の膳所だろう。杉原/畑中ペアはメダルは逃したものの、3レースシングルと大活躍。コンバインド入賞にも大きく貢献したのが印象に残った。

今年の男子コンバインド入賞校は全て420級2艇によるものであった。予選結果でも述べたが、全てはインターハイ予選から勝負が始まっていることを念頭に入れて頂き、下級生は来年へ向けて頑張ってほしい。


※女子へと続く