FC2ブログ
2019-10-07 17:00 | カテゴリ:インカレ
※早稲田大学が総合三連覇!
USER5750.jpg
【470級レースシーン】

西宮全日本インカレへの最後の水域予選となった第86回関東学生ヨット選手権大会は、初日台風18号から変わった温帯低気圧の影響を受けてしまいノーレースとなったが、2日目軽風域で4レース、最終日強風域3レース計7レースで決着。

三強の総合優勝争いは早稲田大学が日大を振り切り、見事三連覇を達成。クラス別では470級では日本大が20勝目、スナイプ級では早稲田大が10勝目とそれぞれ記念すべき節目の優勝となった。


※各クラスの全日本進出校は以下の通りである。




※【470級全日本進出校】

※スーパースターが牽引!
USER5753.jpg
【新谷/服部、高山/工藤のワンツーシーン!日大は470級20勝】

①日本大     105点(18-27-15-13-11-11-8)
※(新谷惟斗/服部勇輝、高山大智/工藤彩乃・濱野舜斗、本多佑基/中村大陽)
※日本大は6年ぶり20度目の470級優勝

②慶應義塾大   152点(28-24-17-34-12-18-19)
③早稲田大    201点(15-21-25-70-21-29-20)
④法政大     283点(41-48-28-27-38-43-58)
⑤中央大     345点(39-53-54-38-59-50-52)
⑥明海大     361点(60-32-44-65-59-59-52)
⑦明治大     378点(48-64-72-27-52-63-52)
⑧東京大     529点(102-77-68-65-87-74-56)

※【参考・470級個人成績TOP6】
USER5756.jpg
【さすがはスペシャリストコンビ!高山/工藤ペア(日本大)※2日目は濱野】

①高山 大智/工藤 彩乃   (日本大)  13点(1-2-2-3-2-1-2)
      /濱野 舜斗
②新谷 惟斗/服部 勇輝   (日本大)  25点(11-1-3-1-3-2-1)
③田中 美紗樹/新井 健伸  (早稲田大) 38点(2-6-8-5-5-9-3)
④小木曽 涼/樫本 達真   (慶應義塾大)42点(12-9-1-2-1-11-6)
 玉山 義規/兼子 烈
⑤柳内 航平/出本 稜太   (慶應義塾大)47点(7-7-11-11-3-4-4)
⑥高宮 豪太/久保田 空   (慶應義塾大)63点(9-8-5-21-8-3-9)




※【スナイプ級全日本進出校】

※横綱相撲!
USER5729.jpg
【優勝に大きく貢献!個人成績2位の蜂須賀/海老塚ペア(早稲田大)】

①早稲田大    123点(20-21-13-28-12-18-11)
※(入江裕太/原潤太郎、松尾虎太郎/海老原崇、蜂須賀晋之介/海老塚啓太・高橋康太)
※早稲田大は2年ぶり10度目のスナイプ級優勝

②日本大     252点(47-19-32-38-45-32-39)
③慶應義塾大   272点(30-34-47-70-12-42-27)
④明海大     297点(30-39-38-24-61-66-39)
⑤中央大     356点(76-61-65-74-32-18-30)
⑥明治大     411点(35-58-91-45-72-55-30)
⑦東京大     478点(75-92-54-60-57-69-71)
⑧立教大     512点(95-91-50-60-80-69-67)

※【参考・スナイプ級個人成績TOP6】
USER5917.jpg
【関東・全日本個人戦優勝に続きトップ成績!松尾/海老原ペア(早稲田大)】

①松尾 虎太郎/海老原 崇  (早稲田大) 23点(4-2-2-5-1-3-6)
②蜂須賀 晋之介/海老塚 啓太(早稲田大) 30点(1-4-6-2-9-6-2)
        /高橋 康太
③矢野 伸一郎/廣原 周   (日本大)  66点(16-7-11-4-10-4-14)
       /吉永 温
④加藤 卓 /小野山 裕也  (慶應義塾大)68点(8-1-15-20-4-13-7)
      /秋田 理央
⑤入江 裕太/原 潤太郎   (早稲田大) 70点(15-15-5-21-2-9-3)
⑥佐藤 海志/岡村 保乃加  (日本大)  73点(12-3-1-3-15-18-21)
      /田原 直樹




※【総合成績】
71498894_1275250665985723_5505858691460497408_o.jpg
【見事三連覇!総合優勝の早稲田大チームの皆さん】 ※同校FBより

①早稲田大    324点(201③+123①)
※(470級・田中美紗樹/新井健伸、小泉凱皇/嶋田篤也、西村宗至朗/秦 和也)
 (スナイプ級・入江裕太/原潤太郎、松尾虎太郎/海老原崇、蜂須賀晋之介/海老塚啓太・高橋康太)
※早稲田大は3年連続22度目の総合優勝

②日本大     357点(105①+252②)
③慶應義塾大   424点(152②+272③)
④明海大     658点(361⑥+297④)
⑤中央大     701点(345⑤+356⑤)
⑥明治大     789点(378⑥+411⑥)

※優勝および全日本進出となったチームのみなさんおめでとうございます!続いて総括。




※【レース推移】

【10/5(土) 晴れ・最高気温33℃、240→180° 3→5m】

初日は残念ながらノーレースとなってしまったが、台風一過と思える陽気となり、風速はあまり期待できない雰囲気。珍しく西寄りの風向が安定し、軽風域でレースは始まる。

午前中の第①・②レースで両クラス共に好調な滑り出しとなったのは、総合三連覇を狙う早稲田大であった。20点平均と安定したスコアで推移。ただ470は早稲田・日大・慶應共にほぼ互角の戦いも、スナイプでは日大・慶應共に不安定であり、この辺りが総合優勝へのポイントになると思えた。

ところが風速が弱くなった第③レースで第一の山場が訪れる。470級は三強が強いレースを見せたものの、スナイプ級で早稲田が唯一のオールシングルと会心のレース。ただ470級では約20艇がタイムリミットとなる波乱のレースとなる。リミット寸前にフィニッシュできたのは、東大2艇、明治1艇となり、3艇フィニッシュできたのはシード校のみと予選組は苦しい戦いとなってしまう。

風向が南に回り、4m前後まで上がってきた第④レース、470級で早稲田1艇が痛恨のUFD、慶應も2艇が二桁順位と、スーパースター高山大智/工藤彩乃を起用した日大が首位。2位慶應、3位早稲田、4位の法政は健闘。

スナイプ級では松尾虎太郎、蜂須賀晋之介が圧倒している早稲田が文句なしの首位。2位は1レース30点前後とまとめた明海、3位日大、4位慶應となる。以下明治-中央-東大-立教-法政と続くも6位中央から9位法政まで差は僅かに33点。全日本進出争いからも目が離せなくなる、


※総合は日大が早稲田に3点差の首位となり、明日の最終決戦となるのであった。


10/6(日) くもり 最高気温25℃  20-30° 7-10m/sec

前日とはうって変わって、秋らしい陽気。気温もぐっと下がり、朝から北寄りの強風と絶好のコンディション。3レース実施となった。

470第⑤レースでは、三強が1位から9位まで占めるなどレベルの違いを魅せつける。従って得点差はほぼ変わらず。しかしスナイプでは首位早稲田が1-2-9とさらに他を突き放し、2位明海・3位日大は痛恨の50点前後の失点となってしまう。4位慶應は3-4-5と意地を見せ巻き返す。したがって総合は早稲田があっさり逆転。

続く第⑥レースも470首位の日大は1-2-8の11点と堅調、しかし慶應・早稲田も決して悪くないものの、日大からは離れていってしまう。
スナイプでも早稲田のみが3-6-9と唯一のオールシングルと圧倒。他は全く歯が立たず、クラス優勝はほぼ確定的となる。そして注目の全日本ボーダー争いでは、第⑥レース終了時点で法政・立教が全くの同点となってしまう。

最終となった第⑦レースでも日大470はさらに爆発。1-2-5の8点と文句なしの優勝、2位慶應、3位早稲田となる。全日本はシード校で決着。

スナイプ級の早稲田もまたしても2-3-6と唯一の3艇シングルでこちらも文句なしの制覇。2位日大、3位慶應で決着。そして法政と立教の全日本進出争いは、見た目ではほぼ互角の勝負と激戦。立教は15-22-30の67点、法政が13-24-32の69点と僅か2点差で立教に軍配が上がる。

総合はスナイプが圧倒的だった早稲田大が3連覇となり幕を閉じた。




※スナイプが圧倒!
USER5850.jpg
【3番艇の役割を十分果たした入江/原ペア(早稲田大)】

見事総合三連覇を達成した早稲田大は展望でも述べた通り、個人戦連覇スキッパー・松尾虎太郎の起用方法が一つのポイントだった。もちろんそのままだったわけだが、2・3番艇が少々違った。全日本個人戦3位の尾道佳諭を起用せず、入江裕太・蜂須賀晋之介で臨んだのであった。特に蜂須賀/海老塚は、松尾艇についていけるレベルに成長したのが印象に残り、個人成績2位と大活躍。入江艇も序盤今一つだったが、3番艇の役割を十分に果たした。まさに力でねじ伏せる勝利であり、他は全く歯が立たなかったのが正直な所であろう。
USER5834.jpg
【全日本個人戦優勝の田中/新井(早稲田大)は個人成績3位】

470級でも当初起用予定であった倉橋直暉が急病により出場できず、田中美紗樹・小泉凱皇・西村宗至朗のスキッパー陣で挑み、慶應・日大に敗れ課題は残ったものの、リコールが一つの原因であり、レベルは十分に高かった。その中でも総合で日大を退けたのは評価に値するだろう。特にスナイプは昨年より強くなっているのは間違いなく、全日本連覇へ向け見事なレースではなかったのか?


※470は圧勝!
USER5714.jpg
【全日本個人戦は不調だったが、見事巻き返した新谷/服部ペア(日本大)】

総合2位の日大は、高山大智/工藤彩乃を起用した効果が大きく表れ、470級20勝目の節目に相応しい圧勝劇でクラス優勝を飾るも、スナイプでダブルスコアまで離されてしまったのが敗因なのは一目瞭然である。全日本までに戦略を変えていかなければ総合優勝は難しいだろう。ただ470が好結果を出したように、早稲田を逆転できる筆頭に躍り出たのは間違いない。


※連勝ならず
USER5762.jpg
【470級3艇連なってフィニッシュ!高レベルの慶應チーム】

春インカレで優勝と好スタートを切った慶應義塾大は3位と連勝とはならなかったが、470は敗れはしたものの高レベルなのは間違いなく、好レースを見せたと私は思う。しかし日大同様スナイプが苦戦、ここも悲願の全日本制覇の為には、戦略の練り直しが必須である。


※4年ぶりの全日本!
USER5837.jpg
【明治470の4年生は初の全日本!エース小倉/横井ペア(明治大)】

総合4位明海・5位中央は順当に両クラス進出となり、今回6位明治が470クラスが4年ぶりの進出で両クラス全日本に復活、ここ数年人材不足が不振の要因であったが、やはり2年連続主将である小倉晴太の頑張りが大きかったのではないのか?スナイプは順当に進出。


※国立大勢が2年ぶり両クラス進出!
USER5913.jpg
【東大勢がトップフィニッシュ!見事!吉武/長岡ペア(東京大)】

総合8位であったが、東京大が両クラス全日本進出も見事であった。470クラスは小野万優子主将を中心に第③レースでギリギリフィニッシュできたことが、またスナイプ級でも強風下の第⑥レースで吉武/長岡がトップフィニッシュしたのが大きな決め手となったのではないだろうか?強豪私大勢ばかりの関東勢の中での全日本進出は素晴らしいという他はない。


※僅差で4年ぶりの全日本!
USER5855.jpg
【4年ぶりの全日本へ牽引したムルター/河野ペア(立教大)】

そして唯一予選から全日本進出となったのは立教スナイプであった。全日本個人戦に進出したムルターブレンダンを筆頭に、松永寛太郎・沖本航太朗・若泉帆風のスキッパー陣がおり、今年は大チャンスであった。特に若泉は女子インカレ前に腰の故障と同大会を断念せざるを得なくなったが、今大会勝負が掛かる最終レースに出場し全日本進出となったのは感慨深いものがあっただろう。4年ぶりの進出おめでとう!


※強風域ではシード校と予選校からのレベル差は顕著であったが、順風域までなら大きな差ではない。昨年も述べたが、初日4レースどのトップとラスト艇の差は5分以内とチャンスはあるのだ。下級生は全日本出場を目標にし、是非とも頑張って頂きたい。来年の全日本8枠を必ず持って帰ってくれるのは間違いないのだから・・・。


今年も残すところ西宮全日本インカレのみとなった。出場される各校は是非とも頑張って頂きたい。


以上

 



※【第84回全日本学生ヨット選手権大会出場校】
84all-japan.png